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2024-04

現代の子育て ⇒ 過干渉 - 2012.09.19 Wed

むーちゃんと二人で先日、東武鉄道博物館へ行ってきました。

平日でしたが幼稚園が3つくらいと、小学校2年生の遠足(社会科見学?)がひとつあって、けっこう混んでいました。
1、2歳児の親子連れ(orおじいちゃんおばあちゃんと)も結構見られました。

見るともなしに見ていて、おじいちゃんおばあちゃんはしょうがないにしても、ほとんどの親子は過干渉気味。2組だけ放任気味。

まぁ、休みの日に子供が楽しめるようにとそういうところに連れてくるのだから、子供に関心の高い家庭が多いわけだから、放任か過干渉かで考えたらやや過干渉が多く見えるのはそのせいもあるでしょうけれども。







一例をあげますと、模型の電車が駅に戻ってくるとボタンに明かりがついて、それを押すとまた動き出すというものがありました。

お母さんと2歳になるかならないかくらいの女の子がそこに来て、

お母さんは「ほら、押すと動くわよ」と子供に声をかける。
子供は一本の人差し指で押すのだが、力が足りなくて動かない。今度は両手の人差し指で押したのだけどそれでも動かなかった。
そのお母さんはなんにも言わず、自分でボタンを押してしまう。

子供はそれでも何も言わなかったけれども、間違いなくその子は自分で押したかったはずなんだよね。
そもそも押そうとしていたのだし。
それに、一刻を争うようなものでもないのだから、お母さんが急いで押す必要もなかったはずなのだよね。
まだ小さい子だったからなにも言わなかった(言えなかった)だけで、もっと年齢がいっていて自己主張ができる子ならば、「なんでおしちゃうんだよー」と不平を言ったことでしょう。

ちょっと待って自分でやれれば「達成感」を感じることができた場面で、その子は不満を感じたことでしょう。つまり、プラスの代わりに親にマイナスを与えられてしまいました。

こんなことがときどきならば、さして問題でもないけれども、ちょっとずつでも日々いくつもの過干渉があれば、プラスを得られた場面で逆に蓄積されてしまうマイナスは、年月を重ねるうちに、性格や行動に与える影響は大きくなっていくことでしょう。

ささいなことであっても、過干渉の蓄積は「子供の育ちを奪う」ことがあります。

逆に過干渉を大人が我慢して、余裕のあるときだけでも子供に自分でできることはさせていくようにすると、そのプラスの蓄積はとても大きくなっていきます。
それらは行動面だけでなく、自立心などの精神面に与える影響も大きいです。

精神面が発達すれば、その分さらに行動面も発達していくので、その発達に向かうサイクルは過干渉をしていた時としていない時でどんどん差が開いていきます。


おそらくそのお母さんにしても、自分が過干渉をしているというつもりや意識はないのだと思う。

しかし、こういう無意識でやってしまっていることって自分では気がつかないから、誰かに「それは過干渉ですよ」と言われるまでわからないのだよね。
たぶん誰かに指摘してもらえれば「そうか」と気づけるのだけどね。



別に「今の親は過干渉ばかりでだらしがない」ということを言いたいのではありません。

むしろ、現代の日本での子育ては「誰しも過干渉になりやすい」のではないかということです。

『おおらかさ』の記事のところでもちらっとでてきましたが、少子化・一家族のもつ子供の減少、つまり夫婦のもつ子供の数が減っていること。たしか統計では半分位は一人っ子家庭だったかと思います。そういった子供の少ない家庭の中での子育てはどうしても一人一人の子供に目が向きがちです。

それはいい部分ももちろんありますが、気をつけなければ過干渉のような弊害ということもでてきます。

よく、長男の子育ては余裕がなく二人目以降は子育てが楽になるということを言われますが、一人だと目が行き過ぎて子育てが難しくなるということもあるのではないでしょうか。

また、それだけでなく現代では親ばかりに、子供をきちんと育てることを強く要求されています。

そのことは責任感のある親ほど、子供への働きかけを強く意識させてしまうでしょう。
例えば、いわゆる「しつけ」などに強く駆り立てたりということが挙げられると思います。

そういった暗黙の内の社会的な要求というものも、過干渉へと向かわせています。


もちろん、親自身も「我が子の子育てをうまくやらなければ」とか「一人しか(少数しか)いない子供だから失敗のないように子育てしなければ」などという気持ちもあるでしょう。

また、昔のように健康で大きくなりさえすればあとは家業を継げばよいという時代でもありません。
学校や受験、就職など、子供が小さいうちから意識してなんとかうまく育てなければと感じてしまう人も少なくありません。

母と子しかいない育児空間というものも、強烈に過干渉に向かわせることもあります。


いろいろありますが、とにかく今の子育ては「過干渉」になりやすいです。


うちの妻も経験豊富な保育士ですが、仕事でならばしないような余計な手出しを、ときどき自分の子供にはしてしまいます。
そういうときは、僕が「そこは自分でやらせないとできなくなっちゃうよ」などと伝えればハッと気づくのですが。
ついつい子供と一緒だと余計な手出しをしてしまうようです。


このブログを読んで自分が過干渉をしていたことに気づいたという人が結構いるようなのだけど、
過干渉をしていたからといって、決定的に悪いわけでもすぐどうこうなるものでもないので、そのことでめげずに、気をつけなければいけないと思うようならば、ちょっとずつでいいから変えていければいいのだと思いますよ。
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● COMMENT ●

お返事ありがとうございました

『おおらかさ』の記事で初コメしたりゅう母です。
お返事ありがとうございました。
今回の記事もなるほど~と感心させられました。

お返事の中で言われていた『なん語』にあたるのか分かりませんが、「あー、うー」って言ったり、笑顔の時は口を閉じて「しー」と声になってない音を出す時があります。
最近は機嫌が悪くなる前に下唇に上唇を被せて「んー」ってよく言ってます。
こうして考えると、笑い声以外はたくさんの声を出してるんですね。
私ってば笑い声にばかり執着しちゃって笑顔や声の事を見逃してたな…って気付きました。
今のところ検診などで何も指摘は受けてないので、やっぱり心配し過ぎですかねf^_^;
おとーちゃんさんにアドバイス頂いたように、毎日おおらかにかわいいかわいいして、成長を見守りたいと思います。

心配症なんで、今後も過干渉にならないよう気をつけます。

これからも記事の更新、楽しみにしていますね。
朝晩は冷え込みますので、お風邪など召されませんよう。

悩んで凹んでます

最近、自分でも口うるさいなとおもっています。
そのせいで、息子も怒られ馴れて悪循環なんです。
けれど、余裕がないのかすぐ感情的に怒ってしまうんです。
隣の家に聞こえるのではないかと思うような大きい声で怒鳴ってしまったり…
子供の気持ちを考えてあげる事より、ママは嫌だった!を伝えるばかり。
良くないって分かってるんですけど、
なかなか難しいです。
食事に関してなのですが、
息子は朝起きると一番にヨーグルトを食べます。
そのあとは、パンやオニギリを食べたり、ヨーグルトだけで終わってしまったりなのですが、『ごちそうさま』をしたあと一時間くらいすると『~が食べたい!』となるのです。
朝御飯を残すのが殆んどで、ごちそうさましたらもう片付けるよ!食べるのはおしまいだよ、と言ってるのですが、毎回
↑です。
起きてすぐ食べるから残すのかな?とも思うし、食べたいからくずってるなら空腹を満たさないと解決出来ないだろうし、でも食事をきちんと満腹に食べてたらこんな風にならないだろう…と悩んでます。後にお腹が空くかもさそれないから、もう少し食べて欲しいとは伝えてます。
夕飯の場合もごちそうさまをしたのに、暫くしてからママ食べさせて~と私のご飯を食べに来ます。
本人のはすぐ片付けてしまうし、もっと食べて欲しいので、食べさせる事もあります。
あと、トイレの事ですが、特にオムツを外そうとしている訳ではないのですが、パンツを買って、どんな感じかな~(サイズ)と履かせてみたら、その後オシッコを漏らして、トラウマのようになってしまいました。怒ったりもしなかったのに、ショックだったのか、もうパンツはかない!オムツがいい!の一点張りで、克服するには本人に色んな面で自信をつけさせるしかないのかなと思ってます。
軽はずみにパンツ履かせるの良くないなぁと反省です。
長くてすみません。

はじめまして

おとーちゃんさんはじめまして。
過去記事から今勉強中の、2歳7ヶ月の男の子のママです。
読めば読むほど自分がこの過干渉の親だなと反省しています。
息子は1歳から保育園に通っていて、毎日頑張っていてくれます。もっと、息子に対して否定しないで認めてあげる声かけをしていきます。
しかし、夫婦でできればいいのですが、なかなか夫もというのはすぐには難しい状況です。相手を変えるのは難しく…
夫もやはり過干渉だなと思うところがあります。
そのフォローって、もう片方の親がすれば問題ないのでしょうか?

アドバイスありがとうございました。

揺り戻しの件でアドバイスを頂いたりんちゃんです。
丁寧なアドバイスありがとうございました。
その後は、すごくお姉さんな日と幼く甘える日を繰り返す毎日です。3歳になった途端にすっかり落ち着いてくれたので、成長期も終わったかぁ〜って思ってたんですが、そんなことないですよね笑
私たち大人だってすごく調子が良い日もあれば、ヘコんで甘えたいときもありますよね。
おとーちゃんからのアドバイスのおかげで心にゆとりができて、そう思えるようになりました。
娘のグズりが限界で私が『それはしてほしくない』と怒ったときも、お互い落ち着いてきたところで『さっきはどうしたの?』と聞くと、グズってたときの気持ちを説明してくれます。これは前からおとーちゃんのブログを読んでたおかげで、私も旦那も自然とできてました。
本当に私たち家族はおとーちゃんのブログに出会えて幸せものです。出会えなければ育児=しつけ、過干渉になってたと思います。
ありがとうございました。

↑ナッツさんと、ほぼ同じ悩みです

息子は三歳6ヶ月の男の子です
起きぬけのヨーグルトが、ウチはヤクルトですが。
食事についてですが、ワタシも悪循環に凹んでいます。
朝夕、自分から箸やスプーンなど使って食べようとしてくれません
日中は保育園に主食を持たせるのですが
食べるの遅いです。主食は小さいおにぎりなら自分で食べてます。とのコトです。
食に対して執着心?集中力?がないのか。はたまた心底空腹を感じたことがないのか・・・。
多分過干渉です。食べないで遊んでると食事をさげますが
でも、ほっとくといつまでも?食べないので、つい口まで運んでしまいます。
口やかましい自分に凹みます

no title

過干渉…しないって難しいです。
特に親に気持ちや時間の余裕のないときは、ついつい、先にやってしまいがちです。五秒が待てないんですよねorz 。

最初はそんな自分に罪悪感で押し潰されそうでしたが、毎日毎回そうである必要はなくて、気持ちや時間に余裕のあるときに徐々にしていけばいいのかなと思えるようになってから、うまく回るようになったかなあと。
そうやって自分でさせてみると、案外私より上手にやる方法を見つけたりして、びっくり。いまや私のほうが、石鹸の泡立てかたは息子の真似してます(笑)

うまくやれる方法は全部教えてやらんな子供にはできやしないんだと思ってた自分を反省しました…。子供を無意識でバカにしたり、下に置いたり…こういうのは子供にも伝わるんでしょうね…。
育ちを奪うと言う意味をひどくなっとくした出来事でした。

でも、ある程度過干渉にならないと生活が回らないから、子育ても、このblogでおとーちゃんさんからいただいたノウハウも、すべて、おおらかに実施するのがいいのだろうなあと…ほんとおおらかさって一番難しいのかもしれません。

返信は不要です、いつもいいblogをありがとうございます。

はじめまして

いつも参考にさせていただいています。
3歳7ヶ月の女の子、11ヶ月の女の子の母です。

わたしもきっと過干渉なのだと思います。
このブログを読むようになってからは気をつけているつもりなのですが、それでも・・・。
過干渉をなくすって、それまで当たり前にそうしてきた人には難しいですね。
本当にこのブログためになります!!
これからも楽しみに読ませていただきます。

うちの長女、いまだにオムツがはずれていません。
これも私の今までの関わり方のせいなのでしょうけれど・・・。
今週になって、これまで幼稚園大好きだった長女が「幼稚園行かない」と言うようになってしまいました。
どうやら幼稚園でのおもらしをお友達にからかわれたようです。
オムツだったら行くと言うので昨日、今日と朝オムツで行かせてしまいました。
幼稚園では履き替えさせてもらっているようで、帰りはパンツで帰ってきます。
あまり劣等感をもたせるのも・・・と思ってこうしてしまったのですが、この対応はよくないのでしょうか?

これまでの経過ですが、幼稚園が夏休みに入る直前くらいから昼間はパンツで過ごしても失敗は少なくなってきていました。
生活の節目(おでかけ前にトイレ行っておこう等)にトイレに誘うとできていました。
ただ、自分から行くということはできていませんでした。
それが、9月になり幼稚園がはじまってからはトイレに座ってもできないことが多くなり、最近ではトイレに行くこと自体をしなくなってしまいました。
そのため幼稚園でのおもらしも毎日のようにです。

そういう時期なのかなと、焦らず見守っていこうと思っていたところだったのですが、幼稚園が嫌いになってしまうことは心配です。
遠回りに見えても他のところで自信をつけさせていくしかないのでしょうか?

これまで毎日楽しそうにいきいきと幼稚園に通ってくれていたので、私としても「行かない」と言い出したのはショックでした。
こういう対応がいいよ、というのがありましたら是非教えていただきたいです。

わかりずらい文章で申し訳ありませんでした。

りゅう母さん

いまの時期のクークー声をだすのや、なん語を話した時に、同じようにオウム返しをしてあげると、あとあとたくさんしゃべったり、笑ったりする子になってくれますよ。

楽しいですしね。
僕はこの赤ちゃんと会話するのが大好きです。
うちにも赤ちゃんまたほしいな~。

ナッツさん

食事のことで言えば、

>息子は朝起きると一番にヨーグルトを食べます。

↑これをしなければもう少しごはんしっかりと食べられるようになるのではないの?

ヨーグルトは、脂肪や糖分で腹持ちはしないけど満腹感はでてしまうから、その後の朝食にも響いてしまうと思う。

言葉でいくら言ったとしても、行動でそれを許容してしまっていたら、子供が自分のしたい方に流れてしまうのは当然ですよ。

どうせ他のところで怒ってしまうのだったら、譲れないところで毅然と対していったほうがいいと思う。


ただ、他のところでストレスを掛けていってしまっては、いろんなところで子供も我をださなければならないので、もしかするとそういう影響が食事時のわがままというような形ででているのかもしれないね。


できる部分からでいいから、ちょっとずつ肯定を増やしたり、良い関わりをするようにして、全般的な部分でいい方向へと回転させていくと結果的に、食事にもいい気がします。

てらさん

>そのフォローって、もう片方の親がすれば問題ないのでしょうか?

基本的にはそれも可能です。
なんといっても、子供に最も盈虚を与えることができるのは母親ですからね。

ただ、大人が関わりを変えたことではっきりと子供の姿が変わったことを目の当たりにできると、自分の行動を改めることが出来るってこともありますよ。

ふたばさん

ヤクルトも同様に、満腹感だけを与えてしまうのでその後の食事に響けば悪循環を生むでしょう。

あげないとぐずるというのであれば、そこは大人が毅然として対するところでしょうね。
それに負けていたら、これからの子育てどんどん大変になります。

食事や安全危険、公共のマナーなどは大人が毅然としなければならない大事な部分です。


>自分から箸やスプーンなど使って食べようとしてくれません

保育園でがんばっているのならば、そういう姿もでるでしょう。
それを否定して、「自分で食べなさい」ということをいきなりやっても、子供の難しい姿を引き出すだけになるかもしれません。

「認めること」「肯定すること」も大切です。

食べさせて欲しいと思っているのなら、手伝ってあげるのもいいでしょう。
それでも、たくさん食べられたらそこを褒めて「認めて」あげましょう。

そうやって肯定を積み重ねていくと、いい姿をたくさん見せていけるようになるでしょう。

まゆさん

年齢的に排泄の自立への到達点には達していると思われます。
あとは経験と精神的な部分でしょう。

親が気にしすぎたり神経質になってしまうとよけいその精神的な部分は前へ進めません。
排泄などほうっておいても年齢とともに確立していくものでもありますから、それは避けましょう。

あとは今の状況でも支障がない、幼稚園からも取り立てて何か言われていないの出れば、朝オムツで行くことで安定しているのならそれをしばらく続ければいいのではないでしょうか。

自身がついてくれば、失敗してしまうことも恥ずかしいけれどもオムツでいることももう卒業しなければと思える(もう今もすでに思ってはいるはず)ようになるので、自分からオムツを離れることでしょう。

ここまでひっぱってしまったのならば、いまさら焦ってもしょうがないのでもう少しゆったりと見てあげてはいかがでしょう。

あとは「排泄の自立」カテゴリを参照してください。

過干渉が原因でしょうか

初めまして。いつも勉強させてもらってます。

もしお時間があればご回答頂きたいのですが、2歳2ヶ月の長女について悩んでいます。

最近わたしに対して、

あっちいって!じゃま!どいて!やだ!などと言ってきます。娘が気が向いた時にだいすきーなんていって抱きついてくることもたまにありますが、わたしが同じことをするとさっきのようなことや痛い痛いと言われて嫌がられます。

イヤイヤ期の欲求は受け入れてあげたほうがいいとよく見聞きするので、娘の自我が芽生えてからは、なるべく意思を尊重してるつもりだし、欲求には極力付き合ってるつもりです。でも、いいなりになってるかな?と思うことも多々あります。

ただ、娘は保育園にもいってないので毎日わたしと一緒だし、一人っ子なのでどうしても過保護・過干渉になってしまいます。

自分でもいけないなぁと思うのは食事です。ご飯たべるよーと言っても、いらないといって遊んでしまうので、娘の体が小さめなこともあり放っておけないわたしは、幼児番組をみせながら食べさせます。当然噛むことが疎かになるので、そしたらビデオを一時停止して、ごっくんできたら続きを見せるよーといって飲み込んだらまた再生して口が止まったらまた一時停止して、ってことを繰り返します。子供はテレビに夢中だし自分でもやらせてもうまくできず時間もかかるので、ほとんどわたしが食べさせています。子供もストレスだろうし、やり方は完全に間違っていることは承知しているのですが、普通にご飯をあげても好きなものをちょっとしか食べないし、体重が全然増えていかないので、このやり方がやめられません。

でもこれってかなりの過保護ですよね?食事以外の部分では娘が自分でやりたがることはやらせてますが、それでももしかしたら過干渉なのかもしれません。

今日は朝にママあっちいって、どいて、パパがいい、をやられてデリケートなわたしは悲しくて涙がでました。毎日一生懸命世話してるのに、ワガママにもいっぱい付き合ってるのに、どうしてこんなこと言われるんだろう?と2歳児相手に1日腐ってました。

パパっこなのは本当はありがたいことなんだと思います。でも、こんなふうに言われたら傷つきます。友達の子供はママだいすきっこがほとんどです。それがとても羨ましく思います。

昨日は義実家にいき義父母に1日お世話をしてもらいましたが、まったくといっていいほどわたしのところには来ません。同じ年の義兄の息子は正反対で、ママがいるとママべったり。保育園にいってて寂しいからだよなんて義父たちは言ってるけど、保育園にいってないわたしの友達の子供はママべったりだから、一概に保育園のせいではないと思います。

わたしは喜怒哀楽が激しく短気でネガティブなのに対して、パパは穏やかで優しく、いつもニコニコポジティブ人間だから、やっぱりそういう人を好むのかな?どんな母親でも子供は大好きなんて話、迷信だと最近は思ってしまいます。

お恥ずかしい話ですが、イライラするし無視してしまうこともあるし、大声でどなってしまうこともたまにあります。2回位当たらないようにですが、物を投げつけたこともありました。娘を怒鳴った後イライラが抑えられず、旦那に泣く娘を任せて40分ほどドライブに出掛けたこともありました。こういうことが嫌われた原因でしょうか。

それともわたしの育て方がいけないのでしょうか?過干渉だからわたしがうっとうしくてそういった態度をとるのでしょうか?

2歳の女児にはよくあることとかなら安心するのですが。。

お手数おかけしますが、教えてください。

ご相談です。

はじめまして。
最近こちらのブログを知りまして、大変参考にさせていただいています。これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。

お忙しいところ恐縮なのですが、2歳3ヶ月になる娘のことでご相談があります。

こちらのブログを拝見してこちょこちょをしたり、ゆっくり話すことを心がけるようになってからよく話がわかるようになりました。(止めてほしいことをしたときの対応がまだうまくできませんが)



最近困っているのがお友達と一緒のときに、自分が親からしないように言われていることをお友達がしていると注意することです。

例えばお友達がおやつを食べながら歩いていると「そっちいかないよー、おいでー」と声をかけたり、お店のものを触っていると「触らないよ」と言ったりします。

言っていること自体は間違っていないと思いますが、
それは親がすべきことだと思うので娘がお友達に言うことでお友達の親御さんがあまりいい気持ちがしないのではないかと思い心配です。とはいえ娘にもやめてともいいづらく・・・。アドバイスをいただけますでしょうか?

またおとーちゃんさんは「おいで」という言葉を使わないとのことですが子供を呼ぶときはどんな声がけをしてらっしゃいますか?

ブログで書き込みをするのははじめてなので失礼がありましたらお許しください。
よろしくお願いいたします。

こしょうさん

いろいろ迷走してしまっていますね。

実際の様子を見たわけでないので断言はできませんが、コメントを見る限り、「過保護・過干渉・いいなり」になってしまっているといえます。

今の関わり方をどこかで切り替えていかないと、今後さらに子育てが大変なものになってしまうと思います。


食事についてやり方が良くないと認識されているように、決定的によくありません。
それはたんに食事のことだけではすまないからです。
そこで子供に許容してしまっていることが、母子関係、情緒面、発達面、普段の行動などさまざまなところに影響するのは確実です。

大変でもなんでも、そこを改善しようとする気持ちが持てなければ、ほかのところで頑張ってもなかなか好転しないでしょう。
それほど食事の取り方というのは、子供の成長そして大人の育児姿勢さまざまな点で関わってきます。

そのほか事細かにここではかけませんので、過去記事の「過保護と過干渉」「心の育て方」「育児ノウハウ?」カテゴリーあたりを参照してください。「メリハリ」でブログ内検索もしてみてください。


食事の習慣などは大人が毅然とした態度で望まなければならないこともあります。
現在の対応を続けて行って、ある程度の年齢になったらすっかり上手に食べられるようになるということはまずありません。
いまは2歳程度ですから、子供が癇癪をおこしたり、ぐずったりしてもまだ(それでも大変ですが)大人は耐えられます。
しかし、同じようなことを4、5歳児がやったとしたらとうてい耐えられるものではありません。


こういった日々の生活習慣の改善は早ければ早いほど、年齢が小さければ小さいほどしやすいです。
あとに引き延ばせば、本当に手に負えなくなってしまいますよ。

保育園の子供でもあまりに食習慣が形成されていなくて、どうしても食事に対して毅然とした態度を見せなければならないというとき、食事を途中でやめさせて、結果的に一食抜いたとしても、子供が泣いても喚いても譲らず、それで一気に改善する方法をとることもあります。



しかし、食事の時の対応や、メリハリをもった対応をする以前にまずしなければならないことがあります。



それは「受容と肯定」です。

今現在、自分自身も心から楽しんで、子供と笑って遊んだり共感したり、褒めたりしていることがどれくらいありますか?



いま、いくらいいなりになったり、わがままを聞いたところで、それでは子供はほとんど満たされることはありません。

それらのわがままは、受容・肯定が子供にとって十分に感じられないためにできてしまった満たされなさから噴出してきた飛沫に過ぎないからです。
そこだけ対症療法的に対応しても、根っこのところが変わらなければその姿はずっと続いてしまいます。

子供が本当に望んでいることは、お母さんに無条件で肯定してもらうことです。


いくらわがままを受け入れたところで、うんざりやイヤイヤというネガティブな気持ちを心の内に持ってしまっていないでしょうか。

子供はそういうものを必ず感じます。それではいくらわがままを聞いてもmちっとも満たされることにはなりません。


まずは「先回りした関わり」(←ブログ内検索してください)などで、子供の中に自己肯定感と母子間の信頼関係を築いていくことが必要です。

くすぐり遊びのような簡単な事からでいいです。

それだけでもネガティブ行動は減ってくるはずです。
その後で生活習慣などの改善を目指しましょう。

その際は、過去記事 「いいなり」の構造 などにもありますが、大人が自分に負けてひよってしまってはできません。大変でもここは親なのだから頑張らなければならないところです。


ちなみに、今出ている様々な行動は「嫌われている」から出ているのではありません。
自分を「好意的に見て欲しい」「肯定して欲しい」という子供のサインです。
もし、いまの状況を6歳まで続けたとしたら、そのときは本当に嫌われてしまうでしょう。

厳しいことを言うようですが、今出ている姿の原因は、おそらく多くがこれまでの大人の対応にあることです。子供に責任転嫁せず前向きに、関わりを見直していくことが必要だと思います。


とにかく自己肯定感を持たせてあげることです。
それはこしょうさん次第で十分できることです。


イライラして無視したり、怒鳴ってしまうことがあると書いてありましたが、どうせ大人の感情を強く出すのならば、食事の習慣など明確な子供にもすぐにわかる理由のあるときにするべきです。

なぜなら、食事の際に怒られるのならば、子供にも食事の時の態度が悪かったからとか食べ方が良くなかったからと理解できます。

しかし、子供がサインとしてぐずりやわがまま、大人に対するネガティブ行動を出している(つまり素の自分)ときに、感情で怒られると、子供は自分自身が否定されているととってしまいます。

そのことは自己否定感をもたせてしまうからです。

自己否定感が大きくなれば、それによりさらにネガティブ行動が増えてしまうので悪循環です。


あせっていっぺんになんでもしようとするとうまくいかないと思うので、まずはくすぐり遊びでいいです。
朝昼晩、時間の空いたときなどたくさんしてあげましょう。最初は嫌がる態度を示すこともありますが、それは試している行動ですからそれでも続けます、するとそのうち楽しめるようになります。
さらにやると「もっとやって」「くすぐりっこして」と来るようになります。
そのさいは大人も笑顔で、心から一緒に楽しみましょう。

とにかくそれで楽しい時間を共有することをちょっとずつでも増やして、自己肯定感と信頼関係を取り戻すようにしていくのがいいですよ。


それの効果が目に見えて実感できるようになれば、あとの生活習慣の改善などは大人の頑張り次第でどうにでもなります。

それをすれば今の状況というのは必ず脱することができますよ。

ここりんさん

>例えばお友達がおやつを食べながら歩いていると「そっちいかないよー、おいでー」と声をかけたり、お店のものを触っていると「触らないよ」と言ったりします。

言っていること自体は間違っていないと思いますが、
それは親がすべきことだと思うので娘がお友達に言うことでお友達の親御さんがあまりいい気持ちがしないのではないかと思い心配です。


こういうものに正解はないので、僕だったらどうするかというのを書きますね。

言っていることが間違っていなくて、「それはするな」などと相手の子供を突き飛ばしたりしていないのであれば、僕だったらしらんぷりしてます。


日本人は、「大人の手前」で自分の子供を謙遜して貶めたことを目の前で言ったり、人に遠慮して間違ってもいないことをやめさせたりということをよーくしますね。

それは純粋に人間を育てるという観点で見た場合、僕は子供のプラスにはならないと思う。


そういうった「遠慮・配慮」といったものはそれこそ大人になっていく過程でもっとあとに覚えればいいことなので、乳幼児に教える必要のあることでもありません。


ただ、大人との人間関係を重視してそれが必要だと思う人はやればいいと思います。

例えば相手のお母さんのご主人が、自分の夫の会社の上司だったりすればそういうのが必要になってしまうこともあるでしょう。
単に謙遜の美徳を重要視されて育った親もいるでしょう。
だから、「してはいけない」とはいわなけどそれは純粋に大人の事情だしね。


なので、僕はしらんぷりするか、その相手の子供にも我が子と同じように、そのことを教えてあげるかどっちかかな。


「おいで」の代わりに言うのは、その状況に合わせた適切なことばかな。

「そこはあぶないからこっちにきて」
「もう、行きますよー」
「ちょっとよけてあげて」
「そこは人がいるよ」

そうやって言葉をはしょらないで適切に使うと、子供も生活のいろんなところで考えるので、安全危険とかを自覚的に判断したりと、さまざまな成長に寄与出来ます。


また、親子共々楽しんでいる時に「おいでー」なんて明るくいう分にはなんの悪影響もないと思うけど、支配的に「おいでっ」などと呼びかけるのが癖になってしまうと、子供にとっても大人にとってもマイナスが蓄積されてしまうこともあるので、僕自身は「おいで」を使わないというだけです。
使ったらよくないということでもないので、あまりお気になさらずに、

お返事ありがとうございました

おとーちゃんさん
丁寧なお返事をどうもありがとうございました。

自分の気まずさから相談してしまいましたが、子供には関係ない事情ですね。手を出すなど行過ぎることがないよう見守っていきたいと思います。

おいでーについてはつい言ってしまっていて気になっていたのですが、『親子共々楽しんでいる時に「おいでー」なんて明るくいう分にはなんの悪影響もないと思う』と言っていただけて安心しました。

おとーちゃんさんのブログを読みつつ、子育てを楽しみます!
ありがとうございました。

No title

おとうちゃんさん、ありがとうございます!

・・・寝起き即効のヤクルトやめてみたら・・・か、
二日連続、いつもよりちゃんと朝食食べてくれるようになりました。
食パンの切り方を変えたのも気に入ったのかなぁ~♪
今までは1時間~1時間半かかってダラダラだったのに
コノ二日間は、1時間以内で食べ終えます。
今朝も手伝わなくてもモリモリ食べる姿に感動です。
食欲の秋だからかなぁ~成長したなぁ~

ありがとうございました。

お忙しい中、ご丁寧なお返事ありがとうございます!

食事に関して、やめなきゃやめなきゃと思いつつずるずるきていましたが、おとーちゃんさんにお返事頂いて、すぐにやめました。食事や歯磨きは子供が嫌がって泣いたり言うことを聞いてくれなくて、テレビ見せてれば泣かないし私も楽できたので、逃げてしまってました。

でも嫌われたくないですからね。取り合えず食事を正してくすぐりを増やしたいと思います。

無条件の受容ってなかなか難しいですね。受容してるつもりでもたぶんできてないことが多かったんですね。

短気なのでイライラしちゃうこともあると思うけど、一粒種の大切な子供です。生まれたときの気持ちを忘れないで、もっと大切にしていきたいです。

ありがとうございました!

相談させてください

いつもおとーちゃんのblogをとても参考にさせていただいてます。
私も相談させてください。
3歳5ヶ月の娘で9ヶ月の妹がいます。
ジジババが近所にいてるせいか妹にヤキモチをあまりやかず優しいお姉ちゃんです。自分としては過干渉にならないように気をつけているつもりです。
イヤイヤは落ち着いてきたな、と思っていましたが最近はイヤイヤ期とは違った感じになってきました。
触って欲しくない物を触るので注意すると、わざと触ったり乱暴に置いたり。
反抗的なのは受容が足りないのでしょうか?
プレ幼稚園に週1で通ってますが、私から離れることを嫌がり大泣きで、それはいいんですが、泣き止んだあとも1人だけ頑なに工作などやらないそうです。私と2人でもダンスなどもやりません。
やればなんでもできるはずなのに…。責めたりせず、「ママから離れたあとは泣かないで頑張ったね」と言ってますが、ちょっと誇らしげです。
2歳位までは穏やかな子だったのに、どんどん頑固になってきた様子です。
これは一時的なものなんでしょうか。

なつママさん

>これは一時的なものなんでしょうか。

そのへんははっきりしたことはわからないけど、気質から来ているものならその子の性質ということで長く続くのかもしれないけど、おそらくは下に赤ちゃんがいることによる一種の揺り戻し・確認行為ではないかと思われます。

下に弟妹ができれば、こういうことはよくあることです。

さほど根深いものでなければ、「先回りした関わり」を日々やってみることで改善されていくかと思います。

また、結果的に我慢させたりすることはありますが(そのこと自体は悪いことではありません)、「おねえちゃんだから」とか「大きいのだから、がまんしなさい」などのことは言葉や要求として上の子に言うべきではありません。
姉であることはその子本人の責任ではないからです。

そういうことは疎外感を大きくするばかりなので、自己肯定感を低下させたり、ネガティブ行動を引き起こす元ともなります。

そういった点に気をつけて、受容・認めること・肯定すること・自身をつけることをしていってあげればいいかと思います。

ありがとうございます

おとーちゃん、お忙しい中お返事ありがとうございます。
弟妹ができると、そういうこともよくある、とわかって安心しました。
次女が生まれて数ヶ月は夫婦共にとてもデリケートに長女に接していました。
しかし最近は油断していました。
ヤキモチをやいていないと書きましたが、ここ数日は「次女を下ろして自分を抱っこして」という要求をするので、ヤキモチやいてますね…。
頑固になったのも次女が生まれてしばらくしてからです。

おとーちゃんにアドバイスしていただいたことを大切にして、おおらかに娘の成長を待ちたいと思います。
おとーちゃんのblogの大ファンです!これからも更新楽しみしています。

お友達について

おとーちゃん様、はじめまして。ネットサーフィンで子育てについて検索している内に知り、以来子育てについて色々と深く勉強させていただいております。

 私には、来月4歳、再来月に2歳になる娘達がいます。上の子は、他人には敏感な性格なのか、1歳頃から児童館に行くも、私にべったりでした。その頃から、一人で遊ぶ事については得意で、パズルをやったり、絵を描く事、そして絵本の読み聞かせをしてもらう事が大好きな子でした。

 ただ、公園に連れて行っても、隅の方で土いじりしたり、木の枝、葉っぱばかり集めている姿に心配になり、2歳の頃に、今通っている幼稚園のプレスクールに通い、そこで園長先生に相談する機会があり、相談したところ「一人遊びが出来る子は、大勢とでも遊べますよ。」と言っていただいたのが救いで、今まで見守る事にしました。

 4月に幼稚園が始まり、夏休み前にはお友達が出来るといいなと思っていました。先月の遠足の写真を見てもお友達と仲良く写っている写真は無く、集合写真も暗い表情。
 先日も同じクラスのお友達(20組位)と公園に遊びに行きましたが、私の側でずっと しゃぼん玉を吹き続けていたのはショックでした。
 このままではいかんな~と思い、娘と同じ雰囲気を持つ子に話しかけ、一緒にどんぐりを拾いに出かけました。そうしたら、少しづつ娘もお友達に話しかけたりが出来る様になりましたが、トイレを挟んでしまったら、気後れしてしまったのか、一人で草摘みをし始めました。
 
 だいぶたってから、「一人は寂しくないの?」「お友達と遊んだりしたくないのかな?」と聞いてみましたが、寂しく無いの一点張り。
 親としてはお友達と手を繋いで遊んでいる姿を見ると安心したりするものですが、ただ、親が介入するのも過干渉になるのかも。。。と様子を見たりしています。
 挨拶も中々自分からしなかったものですから、コミュニケーションとして、「○○ちゃんから、おはようって言ってもらえたら、きっと嬉しいと思うよ。」と言ったら、今日は挨拶出来ました。私の心の中では、「あ~、また過干渉な事しちゃったかも。」と反省しています。


 集中力とか、空想する事(あん○んまんのオリジナルストーリーを作って人形でよく遊んでいます。^^)、自然の中で思いっきり遊ぶのが大好きな子です。
 良い物を持っているのですが、対人関係になると奥手になりがちです。(家では妹と遊んでいますが)
 私は午前保育の時は、降園後にどこで(公園か児童館)お弁当食べて遊ぶか楽しみなのですが、やはり娘の事を考えると、お友達を招いて遊ばせたり、お友達の為に時間を作ったりした方が良いのかな、、と思うようになりました。


 保育園だと長時間保育なのでお友達が作りやすいという利点もありますが、幼稚園だと短時間保育なので、降園後については親の判断に委ねられる所が大きいですね。
 やはり、ここは親(私)が介入した方が良いのでしょうか?
長文失礼しました。

お忙しいので、お時間のある時で結構ですので、アドバイスを頂ければ幸いです。

ストロベリーさん

こういった対人関係の問題は、個々の性質もあるし、状況もいろいろあるので、なかなか一概に言える問題でもありません。

僕は基本的には、子供任せでいいのではないかと思います。

対人関係というのは大人だってそれなりに大変なように、なかなか難しいスキルです。
性格的な得意不得意というのも大きいです。

それが難しい段階でいくら大人が気を揉んだところで、その子にとって負担になるばかりで、慣らしたからできるようになるというものでもありません。

また、人と関わるためには内的な成長というものも必要です。
そういうものは放っておいても年齢ともに伸びるものです。
なので今後だんだんとできるようになっていくのですから、焦る必要もありません。

幼稚園に行くこと自体を嫌がっているわけでないならば、そこで社会性も身につける機会がもてているのですから、無理をすることもないでしょう。

娘さんに、「今度○○ちゃんをうちに呼んで遊ぼうと思うんだけどどうかな?」などと聞いて(誘導尋問にはしないで)、それで「いい」と言えばそうしてみればいいし、「嫌だ」というならそれを尊重してあげていいのではないでしょうか。


なかには本当に人と関わることが負担な人もいます。

小説家の村上春樹は、

「なんで日本人は子供に友達をたくさん作ることを求めるのだろう。友達なんてそれなりの年齢になった時に、本当に信頼できる人間が一人か二人いるだけで十分なのに。
自分は子供の頃、友達をつくれつくれという大人のプレッシャーが苦痛でたまらなかった」
と以前エッセーで書いていました。


僕も同感です。


対人関係の力は内的な成長と共に急に伸びることもあります。

親が何かしようと思うならば、まずは今のありのままの子供の姿を肯定し、その上でいろんなところを褒めたり、共感したりして、さまざまな自信をつけて行ってあげるといいです。

そういう自信が、いろんなものに取り組んだり、挑戦したり、ひいては人と関わる力ともなっていくでしょう。

大人の一方的な不安・心配というものは往々にして、子供の前へ踏み出そうとする力を弱めてしまうことがあります。

どう対応するにしても、まずは今の姿をありのままに、「ああ、それがあなたの個性なんだね。あなたはあなたなのだからそれでいいんだよ」と認めてあげられると、子供が前進する大きな助けになります。

アドバイス有難うございました。

お友達の件で相談させて頂いたストロベリーです。
お忙しい中、貴重なアドバイスを有難うございました。

おとーちゃん様のブログが大好きで、私の子育ての指針にしています。
深く勉強させて頂いている割には、実際には伴っていない自分に気付きました。

対人関係って確かに大人でも難しいですよね。某新聞の人生相談でも高齢の方からの投稿もある位、人との間の取り方って様々あり悩みが尽きないものですよね。
園長先生からも、「小さい頃の対人関係が大人になってからの人間関係に影響してくるから、今は勉強よりも”人との間の取り方”を身に付けた方がいい。」と言われ、構えてしまったのかもしれません。

幼稚園も新学期に入ってから行き渋りが始まり、9月から今まで毎朝どの様に送り出したか覚えていない位必死だったと思います。やはり、最後の決め手は、シール帳(出席帳)を見て、自信を付けさせて行かせていたと思います。
上の子は敏感な性格なので、私の心配しているオーラが出ていると反応してしまい、悪循環になるパターンが多いので、「まあ、いいか」と腹をくくると、スムーズに行ったりするので、最近は肩の力を抜いていこうと思っています。

まずは、娘の今の姿を認め、受け入れ、その上で自信や共感といったものを一つ一つ増やしていこうと思っています。
そういう私も自分の育児に自信が無かったのだと思います。ぐらつかないで、私も自分の育児に自信が持てるようになりたいと思います。

タイムリーな事に、たまたま児童館で以前おとーちゃん様のブログで拝見したアーノルドローベルの「ふたりはいつも」の本があり、読んだところ感動して胸が詰まりました。。。娘もいつか、こんなお互いを思いやれる友が1人か2人出来たらいいのにな~。なんて思いながら今日も寝る前に読み聞かせをしています。(実際には小学生以降になるかも~。。なんて)

これからも、おとーちゃん様のブログを大切に読ませて頂きます!!

過干渉にならずに着せるには?!

こんにちは。今日はちょっと質問させて下さい。

この春四才の息子が幼稚園に入園しました。年中さんからです。オムツがとれてなかったのですが、入園式の数日前にパンツを履いてみたところ、成功率抜群でトイレでするようになりました。元々過干渉で自立を遅らせてしまった自覚があったので、こちらの排泄の記事を読み、おおらかに子育てしている友達を見て、のんびりでもいいかぁと思っていたところ、急に成功して喜んでいます。小さな便座は断固拒否だったのに、今は自分で補助台を置いて大人用のトイレで用を足し、ちゃんと手を洗うとこまでやっています。トイレトレーニングはいらないの記事に助けられました。ありがとうございます。

しかし、もう一つ課題が出来てしまいました。
幼稚園の制服が自分で着れないのです。幼稚園の方針として、脱ぎ着は自分でするようにと言われました。が、とにかく複雑で、ブラウス、リボンタイ、吊りズボン、ジャケットなど今まで着たことのない大変さです。
普段着は自分で着ていますが、ボタンにタイのホックにサスペンダーにと手こずっています。
更には、この吊りズボンの前に大人と同じく穴があり、そこから大人の男性と同様に立ってオシッコをするようにと言われました。
今まで全部下ろしてオシッコしていたし、ズボンの穴から小さなチンチン(すいません)を出すのが至難の技です。

ついついまた叱ったり怒鳴ったりしてしまい、自己嫌悪です。出来るようになるまでには個人差があるのは分かっていますが、どうやったら楽しく着たりトイレに行ったり出来るのでしょうか。
うまい声かけの仕方とかあれば、教えていただけないでしょうか。

ちなみに…
おおらかに育てている友達の子ども達(双子)は保育園で、子どもの着やすい服を着て行き、やりやすい方法でオシッコしています。むしろ、脱ぎ着しにくいものは着せて来ないように言われているそうです。
それぞれ園の方針なので、仕方ないですが戸惑っています。

一人っ子ママさん

僕も保育士ですから、衣類の着脱は子供が自分でできるものを着るようにして、無理なく着替えができることを子供たちには配慮しています。

でも、幼稚園ですからある種の課題を設定して、それを乗り越えるようなことを子供に要求していくのはやむをえないのかなぁとも思います。

しかし、それにしてもまあ、タイにサスペンダーなどとずいぶんとハードルが高いですね。

排尿にしても、チャックをおろしてそこからしなければならないなど、結構高度なことだと思います。


僕は子供たちに「できる」「させる」を要求していく関わりというのは最小限でいいと考えている人間なので、そういうことを訓練するためのうまいやり方というのはわかりません。


これまでの記事を読んでいるとなんとなく感じると思いますが、子供にはその子の発達・成長の段階で適切なことをするのが最もよいのであって、年齢月齢が上がれば放っておいてもできるようになることを早期にやらせることに対した意味はないと僕は考えています。


幼稚園では子供ひとりひとりの着替えを手伝ったりできる余裕はないので、着替えに関してはある程度できるようになってもらわなければならないというのはわかりますが、その排尿に関してはどうしてもしなければならないことなのでしょうか。
そのあたりを園と相談してみてはいかがでしょう。

出来ないことをさせて失敗するよりも、「努力目標」としてそれは意識するにしても、現段階ではその子その子の出来るやり方ではだめなのでしょうか?

それくらいの個別差も許容してくれないのだろうか。


僕は、できないことを無理にやらせるより、「出来るようになったらやればいいさ。今は自分のやり方でやってごらん」と言ってあげたいですね。


着替えに関しても、だんだんと出来るようになればいいのであって(どちらにしてもだんだんとしか出来るようになりませんし)、どうしてもできないときは、友達や先生に「手伝って」とお願いしてみたらと言ってあげたいなあと思います。


まだ4月で入ったばかりですので、そのようなことがまだ完全にうまくできなかったとしても、それは当然のことと思います。

しかし、集団の中でほかの子供の様子を見たりする中で、だんだんと成長しできなかったことも次第にできるものです。

そしてそれをするために幼稚園というのはあるわけですから、少なくともこの4月のあいだくらいは、「できなければならない」ということはないと思うのですが、その幼稚園はそうは考えてくれないのかな?

とりあえず、しばらく様子を見ればそういったことを子供がクリアしていくこと自体は、そうそう難しいことではないと思うので、あまり自己嫌悪になるほど怒ったりしなくてもいいのではないかと思いますよ。

あまり役に立てるようなことが言えなくてごめんなさい。

ありがとうございます。

お忙しい中、お返事をいただきありがとうございます。

示されたことは出来なければならない、従わなければならないという、正に縦のものを横にというような考えに囚われがちで、悩んでいましたがお返事をいただき落ち着きました。

一応オシッコのやり方は家で教えていましたが、保育時間が短い間は園でオシッコしていませんでした。けれど金曜日に先生に伺ったところ午後の保育も始まってからはちゃんと出来たそうです。嫌がっていたそうですが、せざるを得なくなって仕方なくだと思います。
園でのトイレがストレスになるのか、家では「座ってしてもいい?」と聞いてきたり「オムツがいい」と言い出したりします。それでも外ではきちんとしてくるというプレッシャーがあるのでしょうから、しばらく慣れるまではそれも仕方ないと思うのですが。いずれトイレにストレスを感じなくてもできるようになる時がきますよね。

制服については、手伝いながら少しずつ上達していけばいいと、のんびり・・・やっていきます。自分のせっかちさに嫌気がきますが、せっかちをなるべく引っ込めて頑張ります。園にお迎えに行くと皆自分で上着を着て帽子を被り身支度をしていますが、けっこう乱れていても先生もそのままにしているので、いずれ出来ればいいのだなと少し肩の荷がおりました。

遊ぶ力をつけるの記事にも書かれていましたが、どうしてもすぐに出来るようにならなければと親の方が焦りすぎてしまうようです。

幼稚園の方針には今すぐ追いつかなくてもいいと思えるようになりました。ありがとうございました。

追記、あれから

度々すみません。あれからトイレの仕方について園の先生とお話してみました。とりあえず男の子用のトイレで頑張れているようですが、最悪の場合(オシッコギリギリでも男の子用のトイレでズボンを履いたままするのを嫌がる場合)はズボンを脱がせて女の子用のトイレでさせて下さいとお願いしてきました。

今の家庭ではほとんどが洋式トイレでとても綺麗で、外では立ちションをしてもいいような感覚もなく、トイレそのものが昔のように野放図ではないのですね。幼稚園のトイレに戸惑うのも仕方ないと感じました。

先生自身がとてもお若く独身で、日々子ども達と共に色々手探りのようです。ズボンを履いたまま間に合わないで、漏らした後始末をするよりは出来るパターンでとりあえずいっとく、という案で快く賛成して下さり、とりあえずお互いの安心を得ました(^-^)

一人っ子ママさん

子供は放っておいても成長していくものですから、「今できない」ことも単に「いずれできるけど、今はまだできない」にすぎないわけです。

外でがんばっているけど、家庭ではできないということなど、この段階の子供にはよくあることです。

できない部分を気にするよりも、頑張っている部分やできるところを認めていくことで十分に今後の成長が期待できると思いますよ。

一人っ子ママさん

とりあえず無理のない形で園生活が臨めるようになってよかったですね。
余計なプレッシャーがなければ、今はできないことも慣れや成長とともにいろいろ身につけていくことができるでしょう。

落ち着きました。

お返事をいただきありがとうございます。自分自身に入園当初ほどの焦りがなくなり、落ち着きました。

息子は親から離れて毎日同じ場所へ通う日々にも疲れたりしているはずなので、家での成長はゆっくりでいいと思い直せました。
もともとゆっくりでしたが、団体生活に合わせていかなくてはと私の方が焦ってました。

登園の朝も私の手を離れてズンズン教室へ行く時もあれば、泣いて離れない朝もありますが、帰りには楽しそうです。家に帰ったらホッとした様子ですぐに楽な服にすると言います。時には私に「幼稚園、頑張るよ!」と言ってきたりします。やる気を奮い起こしてみたり弱気になったりと、大人だってそうですもんね。息子は毎日頑張ってるんだ、というのがよく分かるようになりました。

園の生活はなんとか頑張っているようなので、私が焦ってこれ以上プレッシャーをかけることのないよう見守っていきます。

自分自身が過保護過干渉で育って、実際にどう接していけば息子の自立を助けていけるのかよく分からないのです。ただそれに気付いてからは、あまり手出しせず息子のやる気を待つというふうにしてきました。親がうまくやれない割には息子自身はソツなく頑張っているようです。ノンビリやさんなので、こちらは焦りますが実質はあまり手もかからないし悪さもしないのでイイ子のタイプだと思います。

あまり追い詰めないようにしなければいけませんね。きっと過保護過干渉で体験も少ないので、新しいことをやるのに自信がないのだなとも思いました。少しずつでも自信をつけてあげれたらと思います。
それもこちらで勉強しました。

いつも悩んだ時はこちらで助けられています。ありがとうございます。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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