相談 「叱る子育て」を変えていくには - 2012.11.07 Wed
ただ、このことは個別の部分も多いことなので、書いてあることすべてがそのまますべての人に当てはまるわけではないでしょう。
特に年齢が上がれば上がるほど個別の要素は強くなるので、一辺倒ではいかなくなるでしょう。
こういった方向性ということで書いていきますので、参考程度にみてください。
書く時間があまりとれないので、細切れでUPしていくことになるかと思います。
子育ては多くのことがサイクルになります。
いい方向のサイクルができると、そこからだんだんといい方向へ向かえるけれども、一度悪い方向へ向かい出すと、それはさらに悪い方向へともっていってしまいます。
いわゆる悪循環というやつですね。
叱ることが、日常の中で頻発するようになると、その子供にとっての「叱られたこと」自体がまた「叱るられるようなこと」を増やす原因となってしまいます。
これが悪循環となってしまうと、子育てにおいて褒めたり認めたりするような余裕は失われ、育児自体が大変なものとなってしまいます。
ですが、往々にしてこういった状況になってしまう人は少なくありません。
叱ること、叱られることが多かったとしても、基礎の部分に受容や共感があったり、自己肯定できる部分をそれまでに作り上げてもらえたり、親子間の信頼関係というものがしっかりあったりすれば、叱る子育てになっていたとしても結果的には問題なく育っていくことも多いでしょう。
かつての日本の子育ては、こういったバランスが取れていたので、「子育て」というものの大半が「叱ること」になっていても、普通に育っていくことが当たり前であったようです。
しかし、最近では家族環境の変化などの背景的な面、過干渉になりやすいなど子育てのソフト的な面などから、そのバランスをとるのはだんだんと難しくなっているようです。
細かく見るといろいろ大変なので、とりあえずどういう風にすればよいかと言えば、
「叱りすぎになってしまっている」「叱ることが子供に悪影響を及ぼしているのは感じているけど、そうしなくてはならない状況・心境になってしまう」
など感じている人も多いです。
そう思うと、「叱らないようにしよう」と考えてしまうのですが、ほとんどの場合現実にはそれはうまくいってません。
なぜなら、すでに子供の行動面で制止や、注意をしなければならない態度が確立してしまっているからです。
「叱らないようにしよう」と考えて子供と関わると、中途半端などっちつかずの声がけで子供にスルーされるか、結果的に「放任」になってしまいかねません。
あと、大人も「クセ」になってしまっているので、すでに精神的にそれを止めることが難しくなっています。
叱ることから脱却しようとおもったら、まず心がけるべきは「叱らないこと」ではありません。
(別に叱らなくても大丈夫なのならば、それでもよいのですが)
第一にすべきなのは、「肯定」なのです。
詳しくは次回に続きます。
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● COMMENT ●
はじめまして
No title
わたしは「サルでもわかる「つわり」の時期と対策法」という、つわりの情報サイトを運営しています。
管理人さんのサイトには、つわりの情報を求めて来られている方も多いと思います。
もし私のサイトがユーザーさんのお役に立てるようであれば、大変厚かましいお願いではございますが、私のサイトにもリンクを張って紹介してもらえないでしょうか?
記事内で紹介していただければ一番ありがたいのですが、
ご面倒であれば、ブログの横側にリンクを張ってもらえるだけでも助かります。
一度、サイトをご覧いただけましたら幸いでございます。
これからも多くのユーザーの役に立つような、ていねいなサイト作りを心がけていきたいと思っています。
おたがい良いサイト作りができるように頑張りましょう。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
サイト名:サルでもわかる「つわり」の時期と対策法
URL:http://xn--k9jzdo9598aooq.com/
次女さん
僕だってあります。
特に大人の方が疲れていたり、体調がわるかったりするとどうしてもなりやすいです。
人間だからそんなことも当然です。
そんなとき僕は、子供たちに伝えてしまいます。
「今日はお父ちゃん元気ないから、あんまり相手できないよ」とか
「イライラしちゃうから、騒がないで過ごしてね」とか
それでも思い通りにならないこともあるけど、子供達なりに理解して行動しようとはしてくれます。
読み聞かせのことは、2歳5ヶ月ならそういう姿であっても不思議ではないですし、なにかしなければならないことでなく、楽しむためにある読み聞かせであるならば、それを聞かないという自由も子供にはあっていいことだと僕は思います。
サルでもわかる「つわり」の時期と対策法 さん
リンクの件了解です。
No title
ご紹介いただいた記事を読んで「うんうん」と共感し、また息子との関わり方についても改めて自信がもてました。
というのも、まさに奥様が病院で相談された内容そのままを私は自分の家族から何度となく言われていたのです。その度に釈然としないものがあり、なぜそもそも人見知りがいけないのかという疑問が大きくなっていました。
そいういう時期もあるだろうし、子供の性格もあるだろう。ただ、もし私のせいでそうさせてしまっていることがあるのなら、それはどうにか改善したい。人間ひとりを育てているのですから、育児書通りにはいかないでしょう。
いろんなことが手探りで不安になることも多いですが、否定も指示もせずありのままを伝えることで子供が自分で考えられるように、そして、尊重されていると感じてもらえるように向き合っていきたいと思います。
このサイトで書かれている「親がやるべきではないこと」をされて育ってきたという背景があるので、正直意識して向き合わないと無意識の中で「しつけ」という実際はしつけではないことをしてしまいそうで怖い部分はあります。自分が言われてきたような事については、まず本当にそうなのか?と疑問を投げ、再度考えて行動していこうと思います。
重ねて質問して申し訳ありませんが、どうしても実家や兄妹に預けなければいけない状況のときに、育児に対して自分と正反対の考え方をもつ相手にはどういったことを最低限伝えるべきですか?また、保育士おとーちゃんの子育て方法に異論を唱えてくる相手にはどのように対応していますか?
満月さん
こういう場合は、まずは普段の子供との関わりに自信を持つことが大事だと思います。
親とのつながりがしっかりとあって、そこで育まれたものがあれば、他所で家庭と違う関わりが多少あったとしても、子供が最も信頼しているのは親なのですから、そうそう影響をうけるものではありません。
どういったことを伝えるかは、つまり親が子供に大事だと思っていることでしょうから、これは人それぞれのことですよね。
>子育て方法に異論を唱えてくる相手にはどのように対応していますか?
子育てのやりかたに絶対的な正解というものはないでしょうから、別の考えを持っている人は当然いることと思います。
そして、なぜかこの「子育てにについての考え」というのは、感情論になりやすく、論理的な話が通じない人も少なくありません。
相手がそういった人ならば、「そのように考えておられるんですね」と受けます。
それに対して、「自分はこう考えています」と伝えるのみにして、別に相手を説得しようとはあまり考えません。
そういうケースでは議論をしても平行線になるばかりで、関係を悪くして終わるだけということもなりやすいですから。
はじめまして
虹色教室のリンクからきました。
わかりやすくて、とても勉強になります。
主人にも『読んで見て~!』と読んでもらいたい記事を
リストアップして読んでもらっています。
子育てって、しっかりしつけをすることでも、
いい教育を受けさせることでもなく、
心や感情を育てることだな~と感じています。
なかなか日々の生活の中では、イライラすることも多く、
私自身に余裕がなく、
感情的に怒ってしまったり、
ダメ!危ない!とかの否定語も沢山使ってしまっていて
反省ばかりですが、
少しずつ意識してよい関わりができたらな~と思います。
先月、二人目が産まれたところで、
長女が赤ちゃん返り真っ最中です。
保育士おとーちゃんのブログに出会って色々を参考にさせていただいています。
『抱っこして』の絵本は私が読んでみたくて、
さっそく購入したのですが、
娘に大ヒットでした!
その様子をブログにもアップさせていただきました。
こちらのブログをリンクさせてもらってもよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
リンク貼らせてください ^^
年中女児と3歳男児の母親です
参考になる記事、また、考えさせられる記事ばかりでホントに興味深いブログです^^
当方もブログを開設しておりまして・・・
読者も殆どいない消滅しかけのブログですが・・・^-^;
一応同年代で育児に奮闘していらっしゃる方々も読んでくださっているので、こちらのブログをリンクをさせて頂きたく・・・
リンクフリーとの事ですが、念のためお知らせを・・・
これからも育児のヒントとしてこちらのブログを活用させてください♪
ikkoさん
わざわざコメントしてくださってありがとうございます。
「だっこして」はほんとに素晴らしい絵本ですよね。
あの本には子育ての大事なものが、ぎゅっとつまっているような気がします。
リンクはフリーなので大丈夫です。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
ぺロ嫁さん
もちろん、なんの問題もありません。
リンク先少し拝見させていただきました。
工作が好きなのはとてもいいですよね。
自分で考えて作り、遊べるというのはほんとにいいことだと思います。
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blogを共感しながら拝読させていただいています。
私は保育士ではないですが、自分で考え決めれる子になってほしくて、子どもの意思を尊重し、見守りと提案、待つことを大切にしながら子育てしているつもりです。
また安心感を与えることと、嘘をつかないことに気を付け、何事も一人の人として説明しながら行うことを大切にしてます。
そのお陰で?長男はのびのびと育ち、不安感が少ない子に育ちました。一人めとは思えないとよく言われます。物怖じせず、他の子ともトラブルにならないし、情緒の落ち着いた子です。慎重さも持っていますが自由奔放で好奇心のまま動き回る子とも言えます。親バカですみません。
最近次男が生まれた頃から彼のなかにも少し不安な気持ちが芽生えたのか、スーパーなどで勝手に行動しなくなりました(^o^)
私の姿を確認しながら行動するようになって、意外なことからの成長に驚いています。
しかし未だに読み聞かせの場では自分のやりたいことが優先で、自分の好きな本を探しに行ったり他のことをするなど、じっと座って話が聞けません。
本自体は好きなんですけどね。
他の2歳児は膝に座って話を聞いていたのであまりにも目立ってしまい、多動傾向ありになるのかなぁと自分の育て方にちょっと自信をなくしていたときにこのblogと出会いました。
読んでいて私が大切に思ってやっていることがそのまま文章になっていて、ほっとしました。
私が迷っていたり不安になっているとき、イライラしているときってついつい否定する言葉も増えるものですね。あ、あとイクメンな主人が忙しくて返りが遅くなると、私がしんどくてイライラ→子どもに対して否定的になるんですよね。
イライラするのって結局は自分の余裕のなさなんだなって感じています。
なんだかまとまりのない文章になりましたが、漠然としていた自分の育て方がおとーちゃんさんのblogで明確になった感じです。
これからも学ばせてくださいね。