子供が耳を触ってくる - 2014.07.05 Sat
4歳3か月の息子、6か月の娘がいます。特に息子を育てるうえではやはり不安、心配は毎日ありました。
でも基本的に、彼のことが大好き、大切という気持ちに支えられて、日々を過ごせています。
が、ずっと気になっていることがあるので質問したいです。
寝るときの癖についてです。
息子は添い寝で寝かしつけています。0歳児期は添い寝授乳していました。
1歳で保育園に預けて復職し、自然に卒乳しました。私は、夜だけ授乳を続けてもいいし、彼に合わせて・・と思っていたら、あっさりと卒乳されてしまいました(笑)
しかしそれに代わってか、添い寝の時に私の耳を触るようになりました。これが痛くて・・。
基本は、「痛いから触られると困るの」「ギュー抱っこで(またはお手てつないで)寝よう」と伝えるスタンスで伝えてきましたが、一向に変わりません。
3歳半の時、しっかり向き合って「もうやめてほしいんだ。お母さんは○○ちゃんとギュー抱っこで痛くないねんねがしたい」のように伝えたら、数日はがまんしてくれました。でも徐々に再開しました。
私も眠くなってくると、手を振り払ってしまったり、やめて!と声がきつくなってしまったり・・。
彼は、触るとお母さんは嫌なんだということは、きっと分かってくれています。
でも眠くなるとなんとしても触りたくて、まるで柔道の襟の取り合いのようなバトルになることもあります。
息子とは多分かなり穏やかな毎日です。いわゆる育てやすい子かもしれません。保育園でもイキイキ過ごせているようです。
寝る前もくっついて絵本を読んで、楽しいなあと思っています。
なのにその後、バトルになり、お互いに悲しんだり怒ったりして一日を終えるのはつらいです。
どうするのがよいのでしょうか?我慢するのはちょっとしんどい痛さなのです。
また、これは一つのサインなのでしょうか。実は満たされていない、とか・・。
そして悲しい気持ちで眠りにつくことは、子どもの気持ちにどう影響するのでしょう?
ときどき耳たぶを触ることがクセになる子供がいます。
触感というのは、ある種の心地良さをもたらすのでこのようなことは不思議なことではありません。
大人でもストレス解消に緩衝材のプチプチを潰したり、それらを玩具にした「無限プチプチ」とか「無限えだまめ」なんていうのがありましたね。
これは理屈ではないので説得してやめさせようとしても、子供自身でもどうすることもできないでしょう。
かと言ってこれはやられる方が困ることですので、大人が我慢して受けることでもありません。
一番良かったのではないかと思われるのは、最初の段階(しんさんの場合は1歳の頃の段階で)物理的にできない状況にして本格的なクセになる前に対応してしまうということです。
例えば、子供が寝るまで大人は添い寝をしないで横に座って寝かしつけるというように。
なんだかんだと拒否はしつつも2年半経過してしまったということですから、なんらかの精神的な理由がさほどなくとも「クセ」として身体にしみついてしまっているでしょう。
そこにさらに、妹さんが6ヶ月ということですから下に赤ちゃんができたという精神的な部分もあることでしょう。
対応としては、
ひとつには時間が味方であるということ。
つまり精神的な成長が、そういうことに依存しないで済むだけのものを子供に持たせていきます。
しかし、身体にしみついてしまったクセでもあるので、単に時間の経過を待つだけだはなかなかなくならないでしょう。
ふたつめには、心の成長を促すということ。
確かに子供としても精神的になんらかの辛いものや大変なことというのもあるでしょう。
小さいうちから保育園で頑張っていることや下に赤ちゃんが生まれたことなど。
でも、だからといって何かに依存してそれを乗り越えるというのは、心の成長を幼いままに留めおいてしまうことになります。
なので、そういったストレスなどが子供にあると思っても、大人はそこに弱気になってしまうとかえって子供はそれを乗り越えづらくなってしまいます。
ですので、「子供が可哀想」という気持ちになるのではなく、大人としても割り切ってしまう気持ちが必要です。
この「可哀想」を大人が持ち続けていると子供がなにかに依存してしまうのを克服するのは難しいです。
心の成長を促すために、過保護や過干渉になっていないかということの点検をしてみるのも有効です。
そういう点があったら、そうなりすぎないように大人の方が意識していきましょう。
また、子供の行動を認めたり、褒めたりということをして、「子供に自信をつけていく」ということも有効です。
これにより何かに依存しないでも済むような心の成長を推し進められるからです。
また、もし子供と向き合う時間が少ないようでしたら、時間を増やすか、密度を増すようなこともいいです。
例えばくすぐりでもいいです。
これらのことを前提として行いつつ、先ほど述べた物理的に触れないような配慮をするというのもいいでしょう。
また、対象をなにか別のものに変えていくということが有効な場合もあります。
例えば、触感から子供に安心感をもたせるようなことを目的としたムニュムニュするぬいぐるみなどもあります。
とりあえずの対症療法ですが、この対象を変えるというのも一段階として考えてもいいでしょう。
あと、チェック項目としては、なにかストレスや頑張りを要求させてしまっていることがあるかどうか。
例えば、なにかとても厳しく接している点などないか。
チックの出ている子で原因がわからないと思っていたら、家庭で食事の時にとても食べ方や箸使いに厳しくてそれがストレスになっていたというような子もいました。
あとは、習い事や勉強などをさせていてそれらが負担になっていたりしないかどうかなど。
もし、そういったことがあるならばそれを軽減することで、依存を減らすことに、この場合は耳たぶを触ることを克服するのに役立つでしょう。
とりあえず、そのような点からアプローチしてみるといいかと思います。
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● COMMENT ●
ありがとうございました!
2歳ちょうどの息子がいるのですが、最近吃りが出てきて悩んでいます。
元々言葉は早いほうで文章を喋りますし、会話も成り立ちます。
思い当たる節はあり、最近2週間に一度位の頻度で私が出掛けて、主人や実母に預けていました。
普段専業主婦で毎日一緒にいるのが当たり前なので、ダメージを受けたのか、吃りが出始めました。
息子は繊細で慎重な性格で、人見知りもきついですが、否定的に見ずに息子のペースで過ごしてきました。
ただ私自身も人見知りで、似てしまった事が辛く完全には息子を受け入れられていないかもしれません。
また自分の子供時代に満たされない気持ちがあり、息子には同じ思いはさせまいと強く思いすぎてしまいます。
普段はのんびり自由に過ごしていますが、息子に合わせすぎてしまうのか無理がきて、きつく怒ってしまうこともあります。
無理しすぎては駄目だと思い、私の意志を通したり、息抜きに出掛けるようにしたのですが、吃るようになってしまい追い詰められた気持ちになっています。
接し方や距離感がわからなくなってしまい…
たぶん考え過ぎなのだと思います。私の性格あっての今の息子の姿なのだと思います。
息子はよく甘えてきて可愛いですし、よく遊ぶし、理解力もある子だと思います。母乳もまだ飲んでます。ただ親の気持ちにも敏感で私が無理している時はしっかり気付いてるようです。
とりとめない文章になりましたが、何かヒントを頂けると嬉しいです。
今回の記事から、なるべく夢中になれる遊びでタオルから遠ざけようかと思ってます。あとは、たまに自分の感情で娘に接してしまうので自分の関わり方も見直さないとですね(・・;)
最後に一つ聞きたい事なのですが、今は家の中なら好きにタオルを持たせています。外へはなるべく持たせないようにしてます。娘のタオルは依存が強くなる前に寝る前だけとか決めたりして、自立できるように持って行った方が娘の成長の為になるのでしょうか?
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いろいろ、心にしみました。
「可哀想~」の件、実は以前、主人に相談した際、同じようなことを言われたのででびっくり!
「可哀想って、あなた(私)が思ってるだけじゃない?」
「あなたも(耳に)依存してるんだよ」
と。「依存」ってキーワード、出てきてましたね(笑)
主人もこども達とよく関わってくれますが、平日はほとんど会えません。接する時間が短くても、というか違う視点だからこそ見えるんですね~。見直しました。今度からもっと受け止めます~。
関わりをふりかえりつつ、子どもをよくみつつ、極端に走らないようにやっていこうと思います。
これからも無理せず、続けて下さいね。
本当にありがとうございました。