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2019-08

保育を疑え - 2019.08.07 Wed

コメントで、我が子の通っている施設の人達に僕の研修を受けてもらうにはどうすればいいかという質問をいただきました。
保護者の立場から施設側に研修をして欲しいというのは、なかなかに伝えにくいことでしょう。また、そうした施設であればそうしたことを疎ましく感じるということもあるでしょう。

そういう場合、もし父母会などで保護者向けの講演などの企画があればそこに呼んでいただいて、それを間接的に保育者の人達に聴いてもらうという方法もあります。
信頼関係の形成や、受容の大切さ、支配やコントロールの無意味さの話を聴く中で、もし響く人が施設側に多少なりともいたら、それが子供への対応の変わるきっかけとなるかもしれません。

さて、では以下からが今日の主題。(保育者向けの内容になっています)



保育の仕事をラクにしていく方法。
それは、自分の保育を疑っていくこと。

不適切保育について -保育上のスキル不足という問題- - 2019.08.03 Sat

最近、不適切保育に関する報道をとても多く目にする。
例えばこのケース。

複数の保育士が園児に暴力か 園長「グーで殴ってない」

【保育】コメント「2歳児の食事」への返信 - 2019.06.04 Tue

保育についてコメントで質問をいただいたので、それに関してみていきましょう。


【保育】主体的成長について - 2019.05.31 Fri

今回は保育の本質的なとろこについて述べていこうと思う。
大変重要なところなので、保育者の方はぜひどうぞ。

本来、ここがわからなければ子供に携わるプロとは言えないというものなのだが、この理解と習得は難しく、実践ともなるとさらなる研鑽が必要になる。
現実には、さまざまなネックになっていることがあり、適切な理解の段階でつまづいてしまうことも多い。


◆主体性の誤解

「保育における子供の主体性」
この字面通りの言葉ならば、すでに多くの保育者が知識として持っており、この重要性を否定する人などほぼいないことだろう。


・皆大事だと思っている。だが、理解していることやっていることは誤解の産物。

にもかかわらず、少なくない保育がこの状態にあるだろう。
では、どういう誤解があるのか。


慣らし保育と母性神話 - 2019.05.06 Mon

最近では、あからさまな母性神話を主張する人はそう多くない。

しかし、母性神話の断片は、すでにほとんどの人が持ってしまっているし、子育てにまつわるところでは、この影響はいまだに大きく存在している。

(母性神話とは、母親の愛情や献身によって子供が健全に育つのだといった精神主義的な考え方。現実的には、子育てを母親に自己犠牲をしいるものとしてしまう。三歳児神話や母乳神話といったものもここから派生している)


乳児保育の不備と物理的管理の悪循環 - 2019.04.26 Fri

僕は、保育の要諦は乳児保育にあると考えている。
基礎の不十分な地盤に大きな建物は作れないからだ。

しかし、実際の保育施設で見てみると、これが逆転しているところが少なくない。
幼児の保育は華々しいものになっているのに、乳児の保育をみると少しも専門的でなく、配慮のない素人感覚の保育を当然のこととしていたり。

もし、乳児の保育がそうしたものであれば、幼児の保育における華々しさもそれはとってつけただけのものだろう。
対外的な立派さは、作り出せてしまうものだから。


乳児保育に配慮不足や不備があるところが、おちいりやすいことがある。

それが物理的な管理におちいってしまうこと。


保育園、学校における承認欲求のあやうさ - 2019.04.11 Thu

この前の記事で触れた、親が自身の自己実現のために子供を利用してしまう行為。
これと似た問題に自身の承認欲求のために子供を利用するもの。
そして、自身の不安、心配の解決を子供に負わせてしまうものがある。

今回はその前者、承認欲求のために子供を利用してしまうものについて見てみる。
今回は家庭での子育てから離れて、保育園や学校などにおける承認欲求のあやうさについて。
(自身の不安、心配の解決を子供に負わせてしまうものについては、家庭での子育てに戻る。最近多忙なのでもし書けたら・・・・・・)


保育の基礎 ~安心安全~ - 2019.04.05 Fri

今回は保育士向けの内容。
新年度当初なので初心に戻って当たり前のことを書こうと思う。
そしてたぶん「当たり前」と世間で思うことほど勘違いされていたり、見落としていたりするもの。

保護者支援における保育者の意識改革の必要性 - 2019.03.05 Tue

保育士が、家庭や保護者を含めて子育てを語るときのスタンスは、かつてのところから変わる必要がある。

社会の変化に保育士の意識の方がついて来られておらず、この意識のままでは保育士、保育業界全体の社会的評価が低下していってしまう。

自分たちの持ってきた考え方にそのまま固執するのではなく、現代の社会のあり方や、現実の保護者の状況を踏まえて保育士の意識もアップデートしなければならないだろう。


支配と保育 vol.2 - 2019.03.03 Sun

間があいてしまいましたが、支配と保育の続きです。
タイトルにもあるように、これは保育向けの内容になっています。

保育における子供の支配は、それをする人の持つ承認欲求の問題と関連がある場合があります。
その人自身が過去に支配を受け、その中で自己肯定ができにくい気持ちを形成されていると、自己の承認への強い欲求が生まれます。
もし、その人が働いた保育の現場で支配の保育が行われていると、その人のそういった性向と一致し、より支配的関わりが強まってしまいかねません。

(そうでなくとも、自身の生真面目な性格、園や上司の意向、同僚からの評価的する視線、そういったものから自身が他者からどう見られるかが気になり、それが強迫的に働いていつのまにか子供への支配的な関わりが多くなってしまうこともあります)

子供に対してのみならず、周囲の大人にもモラハラをするような強い支配的な傾向をもっているのでなければ、この承認欲求の問題をムリのない形で保育の中で自己実現できる手段を持たせていけば、これを改善していける場合もあります。
vol.1のところで、「承認欲求の付け替え」と僕が呼んだことです。


支配と保育 vol.1 - 2019.02.20 Wed

節分の頃、保育士が子供を脅して泣きわめく子に迫ったり、子供を抱えて振り回す不適切動画がでまわって問題視されていました。
また、保育士のコミュニティでも、単に行事として以上に子供を脅しそれを面白がったり、保育として正当化する保育士の存在に対して多数の疑問や違和感の声があがっていました。

体罰は続くよどこまでも - 2019.01.10 Thu

前回の記事では、しつけ行為が自尊心を傷つけるものを含んでいること。その最たるものとして体罰があることに触れました。

体罰と自尊心には密接な関係があります。

体罰はされればされるほど、体罰を肯定するようになる心理が生まれることにも、この自尊心が関わっています。

保育者の姿勢 vol.5 支配の連鎖を断ち切る役目 - 2018.11.22 Thu

ケース紹介をしようと思っていましたが、ブログを書ける時間があまりとれないので一端保留にしておきます。
その代わりもう少し本質的な部分について述べてしまいます。自分としては、こういうのは伝えるのが難しいことだけに書けるときに書かないと、勢いを失ってまとめきれなくなってしまうので。


保育者の姿勢 vol.4 なにが支配なのか? - 2018.11.20 Tue

この一連の記事は、タイトル通り「姿勢」をテーマとしています。
姿勢の問題を浮かび上がらせるために、方法論や具体的なアプローチに触れています。

しかし、読む人によってはまったく別の問題に直面してしまう人がいます。
それは、保育における自己承認・承認欲求・自己同一化のテーマです。

保育の問題であまりこれについて取り上げる人は多くないですが、僕は現場の保育を考える上で、これらは避けて通れないことだと感じています。(すでに過去記事でも取り上げています)


保育者の姿勢 vol.3 「待つ」  - 2018.11.16 Fri

「信じる」専門性について書いた前号では排泄の自立を例に挙げましたが、排泄に限らずそれ以外の様々な成長においてでも同様です。


保育者の姿勢 vol.2 「信じる」 - 2018.11.14 Wed

少し間が空いてしまいました。
vol.1からの続きです。

保育者の姿勢 vol.1 - 2018.11.02 Fri

保育理念とはちょっと違うけれども、僕が考える保育実践する上で保育者が持っておきたいスタンスを挙げてみます。

1,見守る

2,信じる

3,待つ


これら相互につながり合い重なり合っています。

なぜ自己責任と言わないか? - 2018.10.28 Sun

気づいている人は気づいているかと思いますが、僕が時事問題に触れるとき、ほぼその時事問題そのものについては語っていません。
その話題を叩き台として、そこから導かれる別のなにかを主題としています。

最近起こった無認可園での死亡事故でも、目黒の5歳児虐待死事件についてでも語ったのは無認可園のあり方や研修制度、行政の責任、虐待をなくすための視点の部分でした。

今回、「それでもやはり危険地帯に行くべきではなかったのではないか?自己責任なのではないか?」という事件そのものについての質問のコメントがありました。

僕もわかりにくいものの書き方をしているので、そういった反応も当然のものだなと思います。
思えば、以前あった大津のいじめ事件について書いたときも同様の流れになりました。
そのときはいじめ事件を叩き台として、その背景やそれらを取り巻く学校のあり方といったものへの問題提起の部分を主題にしたのだけど、「やはり許せない」という感情的にいじめ事件そのものについてのコメントがたくさん寄せられました。


今回僕が主題にしたものは、まさにそういった突き動かされてしまう感情のあり方そのものが、自身の生育歴を背景として「作られたもの」かもしれないという示唆でした。

せっかくコメントをいただいたので、もう少し掘り下げてみましょう。


連帯責任は最低の指導法 - 2018.10.24 Wed

コメントで複数「連帯責任」を子供に課す教員や指導員の話が出てきました。

正直言ってあまりにお粗末です。
教員は大学に行って、中には教育学部で学んで資格を取り難関試験を通って採用されている訳でしょう。
その人達が「連帯責任」などを振りかざして子供を指導、教育する。この21世紀に。
あり得ないほどお粗末です。

連帯責任というやり方は、人を伸ばす、もしくは教育するメソッドではなく、支配をするためのメソッドでしかありません。
これを教育と錯覚してしまっている人たちは、ただちに適切な研修なりが必要でしょう。


支配者の心理 ー強さと自己ー - 2018.10.23 Tue

支配をしたくなる人。支配をせずにはいられない人。

この種の人は「強さ」を信奉している人が多いです。
居丈高に振る舞ったり、他者を威圧したり。ことあるごとに「強さ」を用います。
(強さを使って他者支配をしようとする人=パワハラ派。
モラル、マナー、迷惑かけるな愛情が大事といった感情論を用いて他者を支配しようとする人=モラハラ派)


『教育の目的』のコメントを受けて - 2018.10.22 Mon

すぐにいくつものコメントをいただいて、やはり同様に学校への違和感、不信感を持っている方がいることを感じます。

僕としてもこれで大丈夫といったなんらかの対応策をもっているわけではありませんが、それらを受けて思うままを書いてみます。


支配で人は育たない - 2018.10.21 Sun

支援学級で子供を怒鳴っているというコメントがありました。
僕もしばしばこれに関するお話をうかがいます。


教育の目的 - 2018.10.20 Sat

今日、息子の中学校の文化祭を見に行ってきました。
正直、この中学校の雰囲気は、管理的、権威主義的な 雰囲気をそこここに感じます。

体育館で合唱の発表を見て、その横にあるトイレに入ったときのこと。


人権の無理解が不適切指導を生む - 2018.10.19 Fri

卓球部の顧問、賞状破る 生徒の面前で「やる気のため」(朝日新聞)


昨日の記事を書いてからこの報道を知ったのだけど、このケースはまさに昨日書いた

>その相手の発憤をうながそうとして否定的なことを言う

に該当します。


「子供の人権」って?ざっくり教えて。 - 2018.10.18 Thu

保育についての記事です。

僕も「子供の人権」についてはしばしば書いていますが、人権というとどうにも理念的なものに感じられていまいち理解がしにくいです。

「なんとなくはわかる」でも「よくわからない」という人も多いのではないかと思います。
僕自身もそうでした。
理念だけわかっていても、実践にはまるで反映されないということも多いです。(圧倒的に多い)

そこで、具体例の方からざっくり理解していく方向でここでは書いて見たいと思います。

「ごめんね」が言えないケースについての対応 - 2018.05.31 Thu

前の記事に、保育上の対応でうさぽんさんから質問をもらいました。
これについて見ていきたいと思います。

↓ココカラ

> こんにちは。私はパートで保育士をしています。保育士おとーちゃんのブログを見て、参考にさせて頂く事が多く、とてもありがたいですm(_ _)m
> 以前、謝れない子についての記事がありましたよね。無理に言わせる事は私も良くないと思っているのですが、トラブルを起こした子がなかなか謝れない時に、嫌な目にあった側の子が「謝ってほしい」と意志表示をしている場合は、その子にどのように寄り添えるのが良いのでしょうか?
> 一方的にオモチャをとられたとか、突然叩かれたなど、謝ってほしいという気持ちになるのは理解できます。でも相手の子はまだ謝れるところまでの成長段階にきていない、信頼関係もまだ進んでいない場合は、どのようにしたら良いのか教えて頂きたいです。
> よろしくお願いしますm(_ _)m

↑ココマデ

子供の不適切な行動にどう対処する?  ー本当の保育の力を目指してー - 2018.05.30 Wed

このところいろいろありました。
そして、いまだに保育を「しつけ」の延長線上で考えている保育者の多さに頭がくらくらする思いを感じます。

「しつけ」という子育てメソッドでは、もはや保育が成り立たない時代になっていることを保育者の方には理解してもらいたいです。


保護者の信頼と安心 - 2018.04.02 Mon

僕の妻も保育士ですが、この年度末で異動になりました。
昨年度は少々変則的な配置で、育休代替の要員として約半年しかその園には在籍しておりませんでした。

「泣き崩れる」という言葉がありますが、異動の発表があった日と最終日には文字通り何人かの保護者の方が泣き崩れました。涙するだけでなく、へたり込んでしまうという姿です。
単に悲しいとかそういうことでなく、子育てをしていく上での支え、安心感になっていたのでしょう。実は同様のことは、上半期にいた別の園でも異動に際してありました。


「父兄」と「父母」の違いの裏にあるもの ~女性の人権~ - 2018.01.18 Thu

いくつかの記事を通して、男性保育士の気をつけるべきところから、子供の人権の問題へと視点を移してきました。

これはある種の必然で、男性保育士の問題の背景には、人権の理解の乏しさが関わっていることが多いからです。
そして、この問題は男性に限ったことではありません。


名前を呼び捨てにすること ~子供の人権~ - 2018.01.17 Wed

男性保育士の話からのつづき。

なぜ子供を呼び捨てで呼ぶべきでないのか?


◆「男性だから許される」はない
女性でもこの問題は同様ですが、一般的な男性観から、男性保育士の中には「男性だからそれが許される」といった感覚を持つ人もいるようです。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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