一応子供が3歳以下くらいの場合を想定しています。(基本は同じなんだけど4歳以上だとちょっと変ってくることもありますので)
こういうときは、まず否定ではなくて、肯定もしくは考えさせる方向へもっていくのがいいんです。
具体的には、「あ~~それ使いたかったんだ(←子供の気持ちの肯定)」 「でもそれ、○○ちゃんが使ってるね」 「とっちゃったら○○ちゃん困るね~」
これで返せないとしても、心には「気づき」を残すことができます。今すぐ出来なくても、その「気づき」は今後同じようなことがあったときに生きてくるはずです。
ここまでこどもの気持ちを受け止めてから、どうしても返せないなら大人が、別のおもちゃを示してそっちに気を向かせてもいいし。
「いま○○ちゃん使ってるのもってかれたら困るから、返してください」と大人がきっぱり言って取り返してもいいかもしれない。
こうすることで、最後は強権発動しちゃってはいるけど、ここまでその子のことを
「否定」してはいないよね。
だから、すぐは出来ないとしてもだんだんとわかっていけます。
これを最初から「ダメっ!」とか「返しなさい」などの否定で対応すると、「大好きなお母さん」に否定されたことで、子供の心はささくれ立つので、どんどん困ることをする子になってしまうわけです。または以前このシリーズの中で書いたように、そのささくれた気持ちのうさを晴らすために、よけいに物をとったり、お友達を突き飛ばしちゃったり、落ち着いて遊べなくなり荒れた遊びになっちゃたりね。
また、「とっちゃったら○○ちゃん困るね~」と伝えてから
待ってあげることも大事だね。
子供は気持ちの整理に時間がかかるものだから、言われてすぐは無理なことも多いからね。
待ってあげることはその子を信頼してあげることになりますよ。
そういう積み重ねをしていくと、そのうち返すことが出来るようになったりします。
そんなときは「ちゃんとわかってすごいね」「返せてえらいね」、
「そういうちゃんとわかってくれる○○ちゃん、大好きだよ」とか受け止めていってあげると、否定され親の言うことを聞かなくなるのでなく、子供のほうから親の気持ちにも寄り添ってくれるようになれます。
余談だけど、「そういうちゃんとわかってくれる○○ちゃん、大好きだよ」←このフレーズはぜひ覚えてね。
いつも少食の子にご飯がちゃんと食べられたとき「そうやってたくさん食べてくれる○○ちゃん大好き、ママうれしいな~」とかね、こうやって気持ちを受け止めそれを返してあげることは、その~~が出来ることになる以上の良い影響をたくさん子供に与えられます。
なぜなら前回書いた、どんな子も「世界で一番お母さんが大好き」なのだからね。
叱るよりもずっと子供は伸びていけるよ。
というのが、そういったときの基本的な対応の仕方だと思うのだけど、ここからが今回の本論です。
こういう場面でこういう対応できるようになったらいいのはたしかだけど、でももっといいことがあるんです。
それは・・・そもそも他の子の玩具とか取らない子に育てちゃえばいいっていうこと!
多くの人が現に上の砂場でのやりとりのようなことで悩んでいるから、そんなことは思いもしないかもしれないし、そんな風にできるわけないとも思うかもしれないけど、出来るんですよ実は。
ちなみにうちの長男はいま4歳だけれども、これまで人の使ってる玩具を横取りしたっていうこと一度もないんですよ。保育園にいるときもないそうです。ほんとに一度もないのよ~(笑)
取られたものを取り返したというのはあるけれどもね。
持って生まれた性格っていう部分もあるかもしれないけど、必ずしもそれだけじゃなくてそれにはちゃんと理由があるんです。
その理由というのが、この一連のテーマである「過干渉」と関わってくるところなんです。
といったところで、キリがいいので次回に続きます。気長にお待ち下さい~。
↓励みになります。よろしかったらお願いします。