兄弟関係について その4 - 2013.02.04 Mon
前に述べたように、兄弟関係をどうこうするためにという方向性で子供と関わるということはないのだが、なにが兄弟関係をよくしてきたのか、自分の子育てを逆に振り返って探ってみた。
兄弟仲とは関係なく、個々の子供を満たす関わりをするというのは子育てしていくうえでの基本ともなることですからそれはいうまでもありません。
しかし、個々の子供がそれなりに満たされていたとしても、弟妹ができることによってその満たされていた気持ちはどうしても目減りしていきます。
ですが、これは誰しもなることですから、大人はそれに過剰反応する必要はありません。
無理をせずとも、試行錯誤しながら受け止めていけばいいことです。
「満たす」というのは一口に説明するのは難しいのですが、「安心感・満足感を持ち、自分の居場所があり、自分が認められ受容されている。そしてそれを背景として継続的に情緒が安定している」とでもいうことでしょうか。
その受容や認められていることの確認作業として、子供は「甘える」ということをするのですが、甘えること、甘えを出すことというのは実は子供自身が年齢とともにセーブしていってしまいます。
要するに、自我が発達してくるとともに、気持ちが自立に向かうので、「甘える」ということが恥ずかしくなったり、自我がそれを抑えようとしてしまうのです。
しかし、もちろんそれは悪いことではありません。精神的な成長であり、心の自立です。成長の上でそれは大切なことです。
でも、だからといってそればかりでもうまくいかないの人が育つことの複雑なところ。
しかし、そればかりではなく、さらに大人が「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」「大きいんだから」と素直にだせなくなるような追い討ちをかけることもしばしばです。
弟妹ができる頃になると、上の子はだんだんとそういった年齢になっています。
弟妹ができたことにより不安になったり、疎外感を感じたりすることを「甘える」ことで埋め合わせたいのだけど、それがセーブされてしまっていると、満たされない状態へと向かってしまいやすいです。
その状態が場合によっては、ネガティブ行動やさまざまな大人の手をわずらわす行動、弟妹への攻撃的な行動・態度などなどとしてでたりします。
このとき周りに満たしてくれる関わりをしてくれる大人がいれば、それは比較的緩和されることもあるでしょう。
僕は子供のありかたとして、「素直に甘える」ということを大切にしています。
もし、子供がネガティブ行動で大人と関わってきても、それで振り回されたりはしないし、いいなりになったり、モノや脅しでごまかすこともしません。
ときには子供の感情の出し方が認めがたいものであるとき、きっぱりとそれははねのけます。
そのために怒ることも、叱ることもあります。
認めがたいものとは、人に対して攻撃したり暴言をはいたり、モノに当たったり、他者に八つ当たりしたりなどです。
「そういったネガティブな出し方では受け止められない、そんなことをするくらいならば素直に甘えなさい」ということを普段の実際の関わりの中で行動で表しているし、ときにはそういうことを言葉で伝えることもあります。
そのことを子供自身やってみれば、圧倒的にネガティブ行動をするよりそうしたほうが心地よいし、満足もします。
わざわざネガティブ行動で自分を満たそうとする必要がなくなります。
兄弟仲という視点で見れば、そうやって自分で素直に自分の気持ちをさらけだすことができ、それを受け止めてもらえていれば、弟妹ができることでの不安定要素というのは少なく抑えていけます。
上の子が安定して過ごしていれば、下の子への兄弟関係からくるネガティブな影響というのはないか、あっても少なくてすむでしょう。
そんなわけで、「素直に甘える」という働きかけが、結果的には兄弟仲にもよい影響を及ぼしていたのではないかと気がつきました。
ちなみに、「素直に甘える」ということを子供が身につけるために大事なのは、大人の方の「受容的な姿勢」です。
子供が素直に自分を出して大人に関わったにもかかわらず、それをつっぱねられるのは子供の心にとって非常につらいことです。
せっかく素直に出しても受け止めてらえないという経験を積み重ねてしまうと、素直に出すことにおびえ、ひねたりネガティブな関わり方へと向かってしまいます。
子供に対して関心の低い人、支配的な関わり方をする人、怒ることや大人の強権でもってつねに関わる人などだと、子供は簡単に「素直に甘える」ということをしなくなってしまいます。
それは単に「甘えること」にとどまらず、他者との関わり方にも影響していくでしょう。
「素直に甘えを出せる子」であると、自分から自分に対して「満たす」というアクションをとれるということになります。
そのことは、子供の様々な成長・発達、人間関係そして兄弟関係もいろいろな面でプラスに作用するでしょう。
兄弟仲とは関係なく、個々の子供を満たす関わりをするというのは子育てしていくうえでの基本ともなることですからそれはいうまでもありません。
しかし、個々の子供がそれなりに満たされていたとしても、弟妹ができることによってその満たされていた気持ちはどうしても目減りしていきます。
ですが、これは誰しもなることですから、大人はそれに過剰反応する必要はありません。
無理をせずとも、試行錯誤しながら受け止めていけばいいことです。
「満たす」というのは一口に説明するのは難しいのですが、「安心感・満足感を持ち、自分の居場所があり、自分が認められ受容されている。そしてそれを背景として継続的に情緒が安定している」とでもいうことでしょうか。
その受容や認められていることの確認作業として、子供は「甘える」ということをするのですが、甘えること、甘えを出すことというのは実は子供自身が年齢とともにセーブしていってしまいます。
要するに、自我が発達してくるとともに、気持ちが自立に向かうので、「甘える」ということが恥ずかしくなったり、自我がそれを抑えようとしてしまうのです。
しかし、もちろんそれは悪いことではありません。精神的な成長であり、心の自立です。成長の上でそれは大切なことです。
でも、だからといってそればかりでもうまくいかないの人が育つことの複雑なところ。
しかし、そればかりではなく、さらに大人が「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」「大きいんだから」と素直にだせなくなるような追い討ちをかけることもしばしばです。
弟妹ができる頃になると、上の子はだんだんとそういった年齢になっています。
弟妹ができたことにより不安になったり、疎外感を感じたりすることを「甘える」ことで埋め合わせたいのだけど、それがセーブされてしまっていると、満たされない状態へと向かってしまいやすいです。
その状態が場合によっては、ネガティブ行動やさまざまな大人の手をわずらわす行動、弟妹への攻撃的な行動・態度などなどとしてでたりします。
このとき周りに満たしてくれる関わりをしてくれる大人がいれば、それは比較的緩和されることもあるでしょう。
僕は子供のありかたとして、「素直に甘える」ということを大切にしています。
もし、子供がネガティブ行動で大人と関わってきても、それで振り回されたりはしないし、いいなりになったり、モノや脅しでごまかすこともしません。
ときには子供の感情の出し方が認めがたいものであるとき、きっぱりとそれははねのけます。
そのために怒ることも、叱ることもあります。
認めがたいものとは、人に対して攻撃したり暴言をはいたり、モノに当たったり、他者に八つ当たりしたりなどです。
「そういったネガティブな出し方では受け止められない、そんなことをするくらいならば素直に甘えなさい」ということを普段の実際の関わりの中で行動で表しているし、ときにはそういうことを言葉で伝えることもあります。
そのことを子供自身やってみれば、圧倒的にネガティブ行動をするよりそうしたほうが心地よいし、満足もします。
わざわざネガティブ行動で自分を満たそうとする必要がなくなります。
兄弟仲という視点で見れば、そうやって自分で素直に自分の気持ちをさらけだすことができ、それを受け止めてもらえていれば、弟妹ができることでの不安定要素というのは少なく抑えていけます。
上の子が安定して過ごしていれば、下の子への兄弟関係からくるネガティブな影響というのはないか、あっても少なくてすむでしょう。
そんなわけで、「素直に甘える」という働きかけが、結果的には兄弟仲にもよい影響を及ぼしていたのではないかと気がつきました。
ちなみに、「素直に甘える」ということを子供が身につけるために大事なのは、大人の方の「受容的な姿勢」です。
子供が素直に自分を出して大人に関わったにもかかわらず、それをつっぱねられるのは子供の心にとって非常につらいことです。
せっかく素直に出しても受け止めてらえないという経験を積み重ねてしまうと、素直に出すことにおびえ、ひねたりネガティブな関わり方へと向かってしまいます。
子供に対して関心の低い人、支配的な関わり方をする人、怒ることや大人の強権でもってつねに関わる人などだと、子供は簡単に「素直に甘える」ということをしなくなってしまいます。
それは単に「甘えること」にとどまらず、他者との関わり方にも影響していくでしょう。
「素直に甘えを出せる子」であると、自分から自分に対して「満たす」というアクションをとれるということになります。
そのことは、子供の様々な成長・発達、人間関係そして兄弟関係もいろいろな面でプラスに作用するでしょう。
| 2013-02-04 | 心の育て方 | Comment : 14 | トラックバック : 0 |
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