相談 上の子が下の子にちょっかいを出す(2歳7ヶ月) 8/03追記 - 2014.08.01 Fri
7月15日 ままこさんの相談コメントへの返信
私も二児の母になり(2歳7ヶ月息子と6ヶ月娘)、上の子を甘やかしでない素直な甘えの受けとめを心掛けていますが、上のお兄ちゃんは身体に少しハンディがあっため大事にしてしまったのではと反省。イヤイヤ期も二人目出産と重なり大変でした。やっと最近になってイヤの言葉がなくなったところです。(最近は「何で」が口癖です)
上のお兄ちゃんは、退屈しのぎに妹のところへ行っては、ちょっかいを出すのですが、この時期特有ですか。それとも、満たされない気持ちがそうにさせるのでしょうか。ちょっかいとは、顔を撫でているのがそのうち強く握ってたり、横で寝転んでいたのがそのまま上に乗ってたり、、です。見ると危険なので危ないからバツだと言っているのですが何度もやります。
>退屈しのぎに妹のところへ行っては、ちょっかいを出すのですが、この時期特有ですか。それとも、満たされない気持ちがそうにさせるのでしょうか。ちょっかいとは、顔を撫でているのがそのうち強く握ってたり、横で寝転んでいたのがそのまま上に乗ってたり、、です。見ると危険なので危ないからバツだと言っているのですが何度もやります。
以前の『兄弟関係について その3』『その4』にも書いてありましたが、この時期にはたしかにそういったちょっかいをだすことがよくあります。
ただ、お子さんがその時期としての行動なのか、それとも満たされなさなのか、その両方なのか、はたまた全然別の理由なのかということを、様子の見れない僕からはわかりません。
また実際に見ていても正確に判断できるとも限りません。
僕自身もそういうところがあるのですが、ままこさんの悩みの傾向も「心配を先に立たせてしまう」というようなところがあるようですよ。
子育てというのはちょっとどうかしたからと言って、取り返しのつかない失敗をするというものでもありません。
よしんばなにかちょっとうまくいかなくても、あとからでも修正の利くものです。
「やめるように言っても、何度でもされて自分としては困るのだけど受容が足りなくてしているのだったら怒ってしまったら逆効果になってしまうから、どう対応したらいいのだろう・・・」という不安がこの悩みの背景にあるのではないでしょうか。
つまり、子供に対してどういう態度をとればいいかという自信が持てていないところに、子供の姿ということ以上の問題の本質があるのだと感じます。
もし、本当に困ることであるならばしっかり感情を込めて、「怒る」でも「強くやめてと言う」なりなんなりしてみてしまえばいいと思いますよ。
よしんば、受容が足りていないからだとしても、受容は受容で別のところすればいいのです。
その強い態度を示すということが親としてできないということは、「自分のしている受容に自信が持てていない」ということです。
実際に受容が十分になされていたとしてすら、親が子供にした受容に自信が持てないということは、子育てをネガティブな方へと向かわせます。
逆に実際受容が足りていない人でも、そこになんの疑いも感じない人のほうがすんなりと子育てがうまくいってしまうことだってあります。
問題は受容が足りているか足りていないかではないと思います。
この場合は親としての自分に自信が持てているかいないかということの方が問題を大きくしてしまいます。
もし、子供の行為を止めてそれで子供の姿になんらかの問題がでるなら、そのときそれに対処すればいいのです。
それを最初から恐れて子供への関わりにおっかなびっくりになって、腫れ物扱いするようになったら、たいてい年齢が進めば進むほど子育てが大変になってしまいます。
下手でも失敗してもいいから自信をもって関わって、その結果から子供との関わりを実地に学んでいくというのもとても大切な意味のあることです。
以下、追記部分
こういった相談はたくさんあるので、さらに重要なことを追記しておきます。
「下に弟妹が生まれて上の子が満たされていないのではないか」
そのように感じて、それが悩みになってしまう人がとても多いです。
でも、どうかその状態を恐れないでください。
弟妹ができたら上の子は満たされない姿がでるかもしれません。
むしろ多くの場合でるでしょう。
しかし、それで普通の状態なのです。
誰しもが通る道だと思ってしまいましょう。
満たされなくなったから、親の子育てが悪かったわけでも、その状態がその子の子育てにとってマイナスなわけでもないのです。
それは弟妹ができたときに誰もが通る道です。
それがスタートラインなのです。けして後退したわけではありません。
それは親の子育ての仕方の問題だけでもないのです、上の子にとっても弟妹ができたということはその子が乗り越えなければならないテーマなのです。
なので、弟妹ができて上の子が満たされていない姿を示すようになったからといって、それを上の子に対してかわいそうだとか負い目に感じてはいけません。
親がそういう気持ちをもってしまえば、上の子はその親の気持ちに依存してしまいたくなって、返って前に進めなくなってしまいます。
こんな事例があります。
どちらも男の子。上の子が2歳後半のときに、弟が誕生。
母親がなにかの育児書で、「弟妹が生まれたらその赤ちゃんの世話以上に上の子に手をかけなければならない」というのを読んだとのこと。
その本の内容が、そこまでの対応を求めていたのかどうかはわからないが、母親はこのように解釈し、弟の世話は父と祖母にまかせ、母親は兄をかまうことに専念するという育児方法をとる。
極端に言えば、兄弟などいないかのように両者に対応したのである。
その結果、
父と祖母が弟の対応に手を抜いたわけではないが、弟は慢性的に満たされておらず0歳の時からイライラ、噛みつきなどが多く、表情が沈んでおり、自己肯定感の低さがところどころに表れていた。
やはり、母親を求めてもほとんどそれに応えてもらえないということが、そういった姿を助長してしまったのではないだろうか。
兄の方は、とてもわがままな性格に育ってしまった。自分の要求が通らないとそこで癇癪をおこしたり、心が納得できないのでモノに八つ当たりをしたり、弟の行動にもいちいちヤキモチをやいたり。
母親への依存心が強く、月齢は高かったのだが心の成長はそれよりもずいぶん幼いところでとどまってしまっていた。
ある程度の年齢になってからも兄弟仲はすこぶる悪かった。
この事例は、単に兄弟を分けて対応するということが原因だけでなく、そこでの大人たちの関わり方にも自己肯定感を持たせられなかったり、依存を強めてしまったりの問題があったのかもしれないので、一概に言えることではないだろう。
しかし、上の子に対して下の子が生まれたことの影響を過剰に気にしすぎることがよくないという一面の事実は表していると思われる。
これは極端な事例ですが、弟妹ができてそれが上の子に与える影響というのを気にしすぎてもいけないということは、多くの人に当てはまることではないでしょうか。
上の子が満たされない姿がでて普通です。
下の子にちょっかいを出したり、手を出したりという行動も多く見られます。
そういう姿がでたときに、「下の子ができて満たされていないのだわ。満たされていないのは自分の責任だわ」と思ってしまって、それを親が負い目にしてしまったら子育ての迷走する確率はぐっとあがってしまいます。
でも、よく考えてください。
上の子は、下の子が生まれるまでの年数だけ親からのよい関わりというのを独り占めできていたのです。
その分の蓄積というのは必ずあるはずですね。
親もそこに自信を持って、「これまであれだけしっかり関わってきたのだから、この子はきっと乗り越えられるはずだ」と子ども信じて大人としてとるべき対応を毅然とすればいいのです。
そこで大人がひよって上の子を腫れ物扱いしだしたら、上の子の気になる行動というのはむしろ増えてしまうという可能性が高くなるだろうと思います。
弟妹の存在を上の子が受け止めそれを乗り越えるというのも、成長のためにはとても大切なことです。
自立のために必要なことなのです。
大人がそこを囲い込んで過剰に守ってしまっては、その子は自立をさせてもらえなくなってしまいます。
僕はこれまで逆のケースについて例えば「お兄ちゃんだから我慢しなさい」はよくないということを述べていますが、↑のように考えて子どもを囲い込みすぎてしまうような人には、あまりそれを過剰に考えてはいけないということを知っておいた方がいいだろうと思います。
この種の兄弟関係にまつわることは、過去記事にも、コメントでの相談にも多数あります。
もし、気になる方は過去記事検索や、<はじめにおよみください>の中に書かれているコメント欄も該当する検索方法で
「兄弟」 「弟妹」 「下の子」
など調べてみると関連のところが見つかるかと思います。参考までに。
上の事例を自分で改めて読んでみての感想。
そのお母さんにそのような養育方法をとらせてしまったことのもともとの発端というのはなにかなと考えてみると。
たぶん、「恐れ」があったのではないかと感じます。
「下に生まれると上の子が荒れたりする」という情報が頭にあって、そうなっては困るという「不安と心配」から極端な対応をとらせ、それをしてはみるが根本的なところで子どもに対する「自信」が持てていないのでいい関わりにまではならなかった。
子供の成長に対して、予防線を張りその予防線のための予防線を張り、という囲い込みの関わり方をして、しかしいっぽうで子供に対する自信の持てなさから子供に対しての関わりのイニシアチブを大人が持つことができずに、子供を腫れ物を扱うような関わりになってしまい、結局当初の目的は果たせないどころかさらにこじらせてしまっているという状況が生まれたのではないでしょうか。
子供の姿を恐れながらではどんな子育てもうまくはいかないものです。
子供に問題がでたならば、そのときに対応を考えればそれでいいものです。
子供に転ばせてはならないと、先回り先回りして過保護過干渉をしていく人がいます。
ちょっと走っただけで、「あぶないあぶない」。大して危険でもないのに過剰に心配してそこに行かせなかったり、させなかったり、仮定の失敗ばかりに目がいってそれの心配のあまり予防線ばかりを張り巡らしてしまいます。
必ずとはいいませんが、そのような関わり方ではなかなか子育てはうまくいきません。
それよりも、「子供は転ぶものよね」とどっしりかまえていて、それで転んだら「じゃあ見てあげるから、いらっしゃい」と子供に自分で立たせて、「はい、これくらいなんともないよ」と自信を持って子供に示せる人の方がずっと子育てはすんなりといけることが多いです。
私も二児の母になり(2歳7ヶ月息子と6ヶ月娘)、上の子を甘やかしでない素直な甘えの受けとめを心掛けていますが、上のお兄ちゃんは身体に少しハンディがあっため大事にしてしまったのではと反省。イヤイヤ期も二人目出産と重なり大変でした。やっと最近になってイヤの言葉がなくなったところです。(最近は「何で」が口癖です)
上のお兄ちゃんは、退屈しのぎに妹のところへ行っては、ちょっかいを出すのですが、この時期特有ですか。それとも、満たされない気持ちがそうにさせるのでしょうか。ちょっかいとは、顔を撫でているのがそのうち強く握ってたり、横で寝転んでいたのがそのまま上に乗ってたり、、です。見ると危険なので危ないからバツだと言っているのですが何度もやります。
>退屈しのぎに妹のところへ行っては、ちょっかいを出すのですが、この時期特有ですか。それとも、満たされない気持ちがそうにさせるのでしょうか。ちょっかいとは、顔を撫でているのがそのうち強く握ってたり、横で寝転んでいたのがそのまま上に乗ってたり、、です。見ると危険なので危ないからバツだと言っているのですが何度もやります。
以前の『兄弟関係について その3』『その4』にも書いてありましたが、この時期にはたしかにそういったちょっかいをだすことがよくあります。
ただ、お子さんがその時期としての行動なのか、それとも満たされなさなのか、その両方なのか、はたまた全然別の理由なのかということを、様子の見れない僕からはわかりません。
また実際に見ていても正確に判断できるとも限りません。
僕自身もそういうところがあるのですが、ままこさんの悩みの傾向も「心配を先に立たせてしまう」というようなところがあるようですよ。
子育てというのはちょっとどうかしたからと言って、取り返しのつかない失敗をするというものでもありません。
よしんばなにかちょっとうまくいかなくても、あとからでも修正の利くものです。
「やめるように言っても、何度でもされて自分としては困るのだけど受容が足りなくてしているのだったら怒ってしまったら逆効果になってしまうから、どう対応したらいいのだろう・・・」という不安がこの悩みの背景にあるのではないでしょうか。
つまり、子供に対してどういう態度をとればいいかという自信が持てていないところに、子供の姿ということ以上の問題の本質があるのだと感じます。
もし、本当に困ることであるならばしっかり感情を込めて、「怒る」でも「強くやめてと言う」なりなんなりしてみてしまえばいいと思いますよ。
よしんば、受容が足りていないからだとしても、受容は受容で別のところすればいいのです。
その強い態度を示すということが親としてできないということは、「自分のしている受容に自信が持てていない」ということです。
実際に受容が十分になされていたとしてすら、親が子供にした受容に自信が持てないということは、子育てをネガティブな方へと向かわせます。
逆に実際受容が足りていない人でも、そこになんの疑いも感じない人のほうがすんなりと子育てがうまくいってしまうことだってあります。
問題は受容が足りているか足りていないかではないと思います。
この場合は親としての自分に自信が持てているかいないかということの方が問題を大きくしてしまいます。
もし、子供の行為を止めてそれで子供の姿になんらかの問題がでるなら、そのときそれに対処すればいいのです。
それを最初から恐れて子供への関わりにおっかなびっくりになって、腫れ物扱いするようになったら、たいてい年齢が進めば進むほど子育てが大変になってしまいます。
下手でも失敗してもいいから自信をもって関わって、その結果から子供との関わりを実地に学んでいくというのもとても大切な意味のあることです。
以下、追記部分
こういった相談はたくさんあるので、さらに重要なことを追記しておきます。
「下に弟妹が生まれて上の子が満たされていないのではないか」
そのように感じて、それが悩みになってしまう人がとても多いです。
でも、どうかその状態を恐れないでください。
弟妹ができたら上の子は満たされない姿がでるかもしれません。
むしろ多くの場合でるでしょう。
しかし、それで普通の状態なのです。
誰しもが通る道だと思ってしまいましょう。
満たされなくなったから、親の子育てが悪かったわけでも、その状態がその子の子育てにとってマイナスなわけでもないのです。
それは弟妹ができたときに誰もが通る道です。
それがスタートラインなのです。けして後退したわけではありません。
それは親の子育ての仕方の問題だけでもないのです、上の子にとっても弟妹ができたということはその子が乗り越えなければならないテーマなのです。
なので、弟妹ができて上の子が満たされていない姿を示すようになったからといって、それを上の子に対してかわいそうだとか負い目に感じてはいけません。
親がそういう気持ちをもってしまえば、上の子はその親の気持ちに依存してしまいたくなって、返って前に進めなくなってしまいます。
こんな事例があります。
どちらも男の子。上の子が2歳後半のときに、弟が誕生。
母親がなにかの育児書で、「弟妹が生まれたらその赤ちゃんの世話以上に上の子に手をかけなければならない」というのを読んだとのこと。
その本の内容が、そこまでの対応を求めていたのかどうかはわからないが、母親はこのように解釈し、弟の世話は父と祖母にまかせ、母親は兄をかまうことに専念するという育児方法をとる。
極端に言えば、兄弟などいないかのように両者に対応したのである。
その結果、
父と祖母が弟の対応に手を抜いたわけではないが、弟は慢性的に満たされておらず0歳の時からイライラ、噛みつきなどが多く、表情が沈んでおり、自己肯定感の低さがところどころに表れていた。
やはり、母親を求めてもほとんどそれに応えてもらえないということが、そういった姿を助長してしまったのではないだろうか。
兄の方は、とてもわがままな性格に育ってしまった。自分の要求が通らないとそこで癇癪をおこしたり、心が納得できないのでモノに八つ当たりをしたり、弟の行動にもいちいちヤキモチをやいたり。
母親への依存心が強く、月齢は高かったのだが心の成長はそれよりもずいぶん幼いところでとどまってしまっていた。
ある程度の年齢になってからも兄弟仲はすこぶる悪かった。
この事例は、単に兄弟を分けて対応するということが原因だけでなく、そこでの大人たちの関わり方にも自己肯定感を持たせられなかったり、依存を強めてしまったりの問題があったのかもしれないので、一概に言えることではないだろう。
しかし、上の子に対して下の子が生まれたことの影響を過剰に気にしすぎることがよくないという一面の事実は表していると思われる。
これは極端な事例ですが、弟妹ができてそれが上の子に与える影響というのを気にしすぎてもいけないということは、多くの人に当てはまることではないでしょうか。
上の子が満たされない姿がでて普通です。
下の子にちょっかいを出したり、手を出したりという行動も多く見られます。
そういう姿がでたときに、「下の子ができて満たされていないのだわ。満たされていないのは自分の責任だわ」と思ってしまって、それを親が負い目にしてしまったら子育ての迷走する確率はぐっとあがってしまいます。
でも、よく考えてください。
上の子は、下の子が生まれるまでの年数だけ親からのよい関わりというのを独り占めできていたのです。
その分の蓄積というのは必ずあるはずですね。
親もそこに自信を持って、「これまであれだけしっかり関わってきたのだから、この子はきっと乗り越えられるはずだ」と子ども信じて大人としてとるべき対応を毅然とすればいいのです。
そこで大人がひよって上の子を腫れ物扱いしだしたら、上の子の気になる行動というのはむしろ増えてしまうという可能性が高くなるだろうと思います。
弟妹の存在を上の子が受け止めそれを乗り越えるというのも、成長のためにはとても大切なことです。
自立のために必要なことなのです。
大人がそこを囲い込んで過剰に守ってしまっては、その子は自立をさせてもらえなくなってしまいます。
僕はこれまで逆のケースについて例えば「お兄ちゃんだから我慢しなさい」はよくないということを述べていますが、↑のように考えて子どもを囲い込みすぎてしまうような人には、あまりそれを過剰に考えてはいけないということを知っておいた方がいいだろうと思います。
この種の兄弟関係にまつわることは、過去記事にも、コメントでの相談にも多数あります。
もし、気になる方は過去記事検索や、<はじめにおよみください>の中に書かれているコメント欄も該当する検索方法で
「兄弟」 「弟妹」 「下の子」
など調べてみると関連のところが見つかるかと思います。参考までに。
上の事例を自分で改めて読んでみての感想。
そのお母さんにそのような養育方法をとらせてしまったことのもともとの発端というのはなにかなと考えてみると。
たぶん、「恐れ」があったのではないかと感じます。
「下に生まれると上の子が荒れたりする」という情報が頭にあって、そうなっては困るという「不安と心配」から極端な対応をとらせ、それをしてはみるが根本的なところで子どもに対する「自信」が持てていないのでいい関わりにまではならなかった。
子供の成長に対して、予防線を張りその予防線のための予防線を張り、という囲い込みの関わり方をして、しかしいっぽうで子供に対する自信の持てなさから子供に対しての関わりのイニシアチブを大人が持つことができずに、子供を腫れ物を扱うような関わりになってしまい、結局当初の目的は果たせないどころかさらにこじらせてしまっているという状況が生まれたのではないでしょうか。
子供の姿を恐れながらではどんな子育てもうまくはいかないものです。
子供に問題がでたならば、そのときに対応を考えればそれでいいものです。
子供に転ばせてはならないと、先回り先回りして過保護過干渉をしていく人がいます。
ちょっと走っただけで、「あぶないあぶない」。大して危険でもないのに過剰に心配してそこに行かせなかったり、させなかったり、仮定の失敗ばかりに目がいってそれの心配のあまり予防線ばかりを張り巡らしてしまいます。
必ずとはいいませんが、そのような関わり方ではなかなか子育てはうまくいきません。
それよりも、「子供は転ぶものよね」とどっしりかまえていて、それで転んだら「じゃあ見てあげるから、いらっしゃい」と子供に自分で立たせて、「はい、これくらいなんともないよ」と自信を持って子供に示せる人の方がずっと子育てはすんなりといけることが多いです。
| 2014-08-01 | 相談 | Comment : 6 | トラックバック : 0 |
相談 食事時 食べ歩きテレビをみるクセをつけてしまった(1歳8月) - 2014.08.01 Fri
7月10日 ゆきさんの相談コメントへの返信
1歳8ヵ月の息子の食事について、相談させてください。
もっと早くこちらのブログに出会っていればよかったとすごく後悔しています。食事のカテゴリーの記事を読ませていただいたのですが、やってはいけないことを私はたくさんしてしまっていました…。
息子は母乳で育てており、最近は夜の寝かしつけと夜中の授乳(2~3回)があり、たまにお昼寝前にも飲んでいます。
離乳食を始めた頃からほとんど食べない子でした。また、手づかみを嫌がり(手が汚れるのを嫌います)、いまだに私が食べさせています。ただ、最近フォークには興味を示し、まだ自分では完璧にさせませんが、私がさして置いておくと、自分から持って食べるようになりました。
主人は「お前が神経質で、手が汚れたらすぐ拭いていたから、手づかみしなくなったんだ。」と言います。その通りだと思います…。
息子は1歳半頃から、食事中にダイニングのハイチェアからおりたいと、椅子をゆするようになりました。かなり激しくゆすって危ないのでおろすと、部屋中を歩き回って食べるようになりました。
いけないとは思いましたが、好きなDVDを見せながらだと、座って食べます。
ただ、今度はDVDをつけないと食べなくなってしまいました。ハイチェアに座ると「ビ、ビ!(テレビ)」と要求し、つけないと怒って泣き出し、ごはんどころではなくなります。
もともと食べない子なので、DVDを見ながらでも食べるなら…と思っていたのですが、やはりよくないと思い、何とかやめさせたいと思っています。
食べないなら片付ける、というのも何度かしたのですが、おっぱいが飲めると思っているからか、片付けても怒らず、食べなくても特におなかがすいたというアピールはありません。
また、私が来月から仕事復帰するために、今週から慣らし保育を始めたのですが、保育園でも座らず歩き回り、給食をまったく食べません。
保育士さんからは「環境が変わると急には食べないと思うので、しばらくは給食の時間にお母さんが来ていっしょに食べさせてみてください。」と言われ、そうしていますが、それでも食べる気配はありません。
ここのところは食べるものも限られてきて、チャーハン、うどん、オムライス、ドリア、パン、バナナは好きですが、ごはんとお味噌汁とおかず、のような献立だと食べません。
食べないからと言って、私が息子の好きなものばかりを作ってしまっていたからだと思います。
テレビのことも立ち歩きのことも好き嫌いのことも、私に責任があるのはわかっていて、反省しています。
でも、やはりせっかくの食事ですから息子に楽しんでほしいし、私も楽しみたいと思っています。
この相談は、食事の相談となっていますがおそらくは本当の問題点というのは食事のことなのではなくて、子供との関係性にあると考えられます。
なので、「うまい食べさせ方」というようなことを模索したところで、本質的な問題は解決しないのではないかと思います。
現状、子供とゆきさんの関わりが、
子供の行動 → それを押さえる(もしくは、困ったと感じる)大人のリアクション
ということの繰り返しになってしまっています。
親子の関わりにおいて、イニシアチブが子供にある状態です。
現在1歳8ヶ月という年齢ですから、行動の幅はそう大きくありませんので食事に関して顕著になっているのですが、これがこのままいけばほかの場面でも、「手に負えなさ」ということが増えてきてしまうでしょう。
多くの場合、このような親子の関わりになってしまっている人の背景には、大人の方にどのように子供と接したらいいかわからない、自信がもてないということがあります。
それゆえに、親子関係の主導権が子供にいってしまって、親はその子供の姿に苦慮するというパターンになってしまいます。
では要点は、大人の方が主導権を持つためにはどうするかということです。
べつにビシバシ厳しくしなさいということではありません。
そのために必要なことは、大人から子供に「受容」を示し積極的に関わると言うことです。
具体的には、「先回りした関わり」を意識することで、だんだんとその関係が取り戻せていけると思います。
「受容」、「先回りした関わり」、「信頼関係」というワードで検索していただけば、関連の過去記事がたくさんでてきます。
また、「心の育て方」や「相談」のカテゴリにもヒントになることがあるでしょう。
それプラス「弱い大人」で検索してもらって、その関連記事もおそらく助けになることと思います。
簡単に要点だけかいつまんでまとめると、こういうことです。
大人の方から子供をかわいがったり、笑顔で子供と関わる時間を多く持てるようになることで、子供はある程度の満足感を得られるようになります。
そういった、子供が大人との関係に安心感や満足感を持てていると、大人を困らせる要求というものが減ります。
また、もし子供が困る行動をしたとしても、大人がそれ以前の普段の関わりで、大人も子供も満足できる時間を共有できていると、そういった局面でも子供に対して自信をもって関わることができるようになります。
この関係性を作ることがまず大切です。
それができてしまえば、食事時の問題というのも自ずと方向性が見えてくるでしょう。
大人と子供の関係性が今のままでは、食事にかんしてあれこれしたとしてもたぶん迷走に終わってしまいます。
とりあえず、食事のことを強くどうこうしようと思わずに、それ以外のところで関係作りをしましょう。
「先回りした関わり」のところで出てくるとは思いますが、そういうことを積み重ねることで「共感性(心のパイプ)」というものが太くなっていきます。なので、そのためにも「たのしいねー」「うれしいねー」「きれいだねー」「おいしいねー」とたくさん共感する経験を意識的に増やしていくことも効果的です。
大人がしっかりとイニシアチブをもって関わっていて、子供との間に共感性を育んでいたら、子供がテレビを要求したとしても「ん、それはやだよ」と思い、伝えるだけで子供はその状態を受け入れていくことができるようになります。
しかし、その関係性がない状態ではより大きな大変さとしてでてくるだけのことが多いです。
これ関連の過去記事はとても多いので読むのは大変でしょう。今日すぐにでもできることは「くすぐりあそび」です。
一日のうちにたくさんくすぐって大人も子供と笑いあって楽しい時間を持つようにしてみましょう。
おそらく、それだけでも何かが変わってくると思いますよ。
1歳8ヵ月の息子の食事について、相談させてください。
もっと早くこちらのブログに出会っていればよかったとすごく後悔しています。食事のカテゴリーの記事を読ませていただいたのですが、やってはいけないことを私はたくさんしてしまっていました…。
息子は母乳で育てており、最近は夜の寝かしつけと夜中の授乳(2~3回)があり、たまにお昼寝前にも飲んでいます。
離乳食を始めた頃からほとんど食べない子でした。また、手づかみを嫌がり(手が汚れるのを嫌います)、いまだに私が食べさせています。ただ、最近フォークには興味を示し、まだ自分では完璧にさせませんが、私がさして置いておくと、自分から持って食べるようになりました。
主人は「お前が神経質で、手が汚れたらすぐ拭いていたから、手づかみしなくなったんだ。」と言います。その通りだと思います…。
息子は1歳半頃から、食事中にダイニングのハイチェアからおりたいと、椅子をゆするようになりました。かなり激しくゆすって危ないのでおろすと、部屋中を歩き回って食べるようになりました。
いけないとは思いましたが、好きなDVDを見せながらだと、座って食べます。
ただ、今度はDVDをつけないと食べなくなってしまいました。ハイチェアに座ると「ビ、ビ!(テレビ)」と要求し、つけないと怒って泣き出し、ごはんどころではなくなります。
もともと食べない子なので、DVDを見ながらでも食べるなら…と思っていたのですが、やはりよくないと思い、何とかやめさせたいと思っています。
食べないなら片付ける、というのも何度かしたのですが、おっぱいが飲めると思っているからか、片付けても怒らず、食べなくても特におなかがすいたというアピールはありません。
また、私が来月から仕事復帰するために、今週から慣らし保育を始めたのですが、保育園でも座らず歩き回り、給食をまったく食べません。
保育士さんからは「環境が変わると急には食べないと思うので、しばらくは給食の時間にお母さんが来ていっしょに食べさせてみてください。」と言われ、そうしていますが、それでも食べる気配はありません。
ここのところは食べるものも限られてきて、チャーハン、うどん、オムライス、ドリア、パン、バナナは好きですが、ごはんとお味噌汁とおかず、のような献立だと食べません。
食べないからと言って、私が息子の好きなものばかりを作ってしまっていたからだと思います。
テレビのことも立ち歩きのことも好き嫌いのことも、私に責任があるのはわかっていて、反省しています。
でも、やはりせっかくの食事ですから息子に楽しんでほしいし、私も楽しみたいと思っています。
この相談は、食事の相談となっていますがおそらくは本当の問題点というのは食事のことなのではなくて、子供との関係性にあると考えられます。
なので、「うまい食べさせ方」というようなことを模索したところで、本質的な問題は解決しないのではないかと思います。
現状、子供とゆきさんの関わりが、
子供の行動 → それを押さえる(もしくは、困ったと感じる)大人のリアクション
ということの繰り返しになってしまっています。
親子の関わりにおいて、イニシアチブが子供にある状態です。
現在1歳8ヶ月という年齢ですから、行動の幅はそう大きくありませんので食事に関して顕著になっているのですが、これがこのままいけばほかの場面でも、「手に負えなさ」ということが増えてきてしまうでしょう。
多くの場合、このような親子の関わりになってしまっている人の背景には、大人の方にどのように子供と接したらいいかわからない、自信がもてないということがあります。
それゆえに、親子関係の主導権が子供にいってしまって、親はその子供の姿に苦慮するというパターンになってしまいます。
では要点は、大人の方が主導権を持つためにはどうするかということです。
べつにビシバシ厳しくしなさいということではありません。
そのために必要なことは、大人から子供に「受容」を示し積極的に関わると言うことです。
具体的には、「先回りした関わり」を意識することで、だんだんとその関係が取り戻せていけると思います。
「受容」、「先回りした関わり」、「信頼関係」というワードで検索していただけば、関連の過去記事がたくさんでてきます。
また、「心の育て方」や「相談」のカテゴリにもヒントになることがあるでしょう。
それプラス「弱い大人」で検索してもらって、その関連記事もおそらく助けになることと思います。
簡単に要点だけかいつまんでまとめると、こういうことです。
大人の方から子供をかわいがったり、笑顔で子供と関わる時間を多く持てるようになることで、子供はある程度の満足感を得られるようになります。
そういった、子供が大人との関係に安心感や満足感を持てていると、大人を困らせる要求というものが減ります。
また、もし子供が困る行動をしたとしても、大人がそれ以前の普段の関わりで、大人も子供も満足できる時間を共有できていると、そういった局面でも子供に対して自信をもって関わることができるようになります。
この関係性を作ることがまず大切です。
それができてしまえば、食事時の問題というのも自ずと方向性が見えてくるでしょう。
大人と子供の関係性が今のままでは、食事にかんしてあれこれしたとしてもたぶん迷走に終わってしまいます。
とりあえず、食事のことを強くどうこうしようと思わずに、それ以外のところで関係作りをしましょう。
「先回りした関わり」のところで出てくるとは思いますが、そういうことを積み重ねることで「共感性(心のパイプ)」というものが太くなっていきます。なので、そのためにも「たのしいねー」「うれしいねー」「きれいだねー」「おいしいねー」とたくさん共感する経験を意識的に増やしていくことも効果的です。
大人がしっかりとイニシアチブをもって関わっていて、子供との間に共感性を育んでいたら、子供がテレビを要求したとしても「ん、それはやだよ」と思い、伝えるだけで子供はその状態を受け入れていくことができるようになります。
しかし、その関係性がない状態ではより大きな大変さとしてでてくるだけのことが多いです。
これ関連の過去記事はとても多いので読むのは大変でしょう。今日すぐにでもできることは「くすぐりあそび」です。
一日のうちにたくさんくすぐって大人も子供と笑いあって楽しい時間を持つようにしてみましょう。
おそらく、それだけでも何かが変わってくると思いますよ。
| 2014-08-01 | 相談 | Comment : 3 | トラックバック : 0 |
NEW ENTRY « | BLOG TOP | » OLD ENTRY