相談 園で午睡時ふざけてしまう。満たされていない?(4歳) - 2014.08.23 Sat
8月6日 はるママさんの相談コメントへの返信
8ヶ月から保育園へ通っている息子は先日4歳になり、なんだかここ数か月、気分の上がり下がりが激しくて参ってしまっています。
気に入らないことがあると、すぐワー!っと泣いてこちらの話が聞けなくなっています。
普段話すトーンで語りかけても、全く耳に入っていないようで、最後には
大きな声で怒ってしまいます。
くすぐりや、ぎゅーっとしたり、かわいいかわいいしたり、誉めたり、可能な限りやっていますが、息子には足りていないということなのでしょうか。。
保育園では、基本的なことはきちんとしているようなのですが、
お昼寝の時なかなか寝ないようで(これは保育園入りたての頃からですが)おふざけをしてしまうようです。色々な先生に叱られているようです。
息子にお昼寝のことをきくと、「分からない。。怒られて眠れない。。」
といいます。
叱られると余計ふざけてしまい、悪循環になっていると思われます。
ただ、眠れなくてもお布団でおとなしくしておかなければいけないので
叱られても仕方ないのですが、何か家での関わりや言葉かけなどで
お昼寝の時間をもう少し穏やかなものにできないものでしょうか?
家でもそうなのですが、私が怒るような言葉を使うととたんに
「ヤダ!しないもーん!」とか、泣いたり、こちらの要求を耳にいれてくれません。
あと、最近の気になる行動なのですが、遠くから私に向かって猛ダッシュで走ってドーンとぶつかってくる、というようなことをするようになりました。
保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます。
本当に痛いので息子には痛いということを伝えてはいます。
こういう行動は何か満たされなさからくるものなのでしょうか。
元々、とても落ち着きのない子で、周りの全てのものが気になるようで
いつも動いているイメージです。
いつも動いていて、次から次へコロコロ行動が変わるので、私もつい行動を制止したり指示するような言葉が多くなっているなと自覚してはいます。その反動なのでしょうか。
息子は、恥ずかしがり屋ですが、よく喋り、泣いていない時はお話をよく聞いてくれます。
「ママ大好き!」とか「ママ、ありがとう!」とか可愛いことも言ってくれています。
ですが、この泣いたりしたときの行動が激しすぎて、何か発達の問題があるのかと思いながら、今まできました。
最近の保育園でのお昼寝しない時のおふざけも、何か本人の中にある
甘えたいとか相手にしてほしいとかというサインなのか、
それともただの悪ふざけなのか。。分からなくて悶々としています。
保育園では、先生からマイナスイメージの報告ばかり受けるので、私も先生とお話しするのが少し億劫になりつつあります。
軽く流せばいいのでしょうけれど難しいです。
この相談は、
・園での午睡時静かに入眠するためにどうしたらよいか?
・全般的な姿から子供の姿が満たされていないのではないか?
という2点がポイントになっているようです。
こういった姿というのは、様々な理由からでることがあり一概には言えません。
満たされていないということがあるのかもしれませんし、はるママさんも懸念しているようになんらかの発達上の問題があるのかもしれませんし、過保護・過干渉などの問題があるのかもしれませんし、単に成長の過程の一時的な姿なのかもしれません。それ以外のこともあるかもしれませんし、それらがちょっとずつ複合的に原因となっているのかもしれません。
僕からはそれを正確に判断することはできません。ですから推測で補って感じたところを述べていきます。少しは関係のあることを言えるかもしれませんし、全然見当違いのことを言うかもしれません、適当と思われるところだけご自身で判断して取捨選択して参考程度にお読みください。
まず、以前に寄せられた相談コメントから感じるのははるママさん自身かなり心配が強いタイプの人だということが言えると思います。
親なので子供を心配するのは当然ですがそれもあまり多くまた長期にわたると、子供をつねに心配の目線で見ていると言うことになります。そのことは、子供からすると「自分にはなにか足りない」思われていると感じ続けることになってしまいます。それは日々の安心して過ごすという子供の情緒にマイナスに働きかけますので、落ち着かない行動というのが増えることにつながります。
(このあたりについては、「子供は欠如体ではない」の過去記事や、「全面肯定」での検索して関連の記事が参考になるでしょう。)
4歳というのは、精神的な自立が一段と進みそれの確立期に入り始めるころです。
このときに、自分に対する「自己肯定感」、「自信」というものが足りなくなっていると、そのギャップ・葛藤にイライラを生みます。そのため、この頃には
>気に入らないことがあると、すぐワー!っと泣いてこちらの話が聞けなくなっています。
>普段話すトーンで語りかけても、全く耳に入っていないようで
>叱られると余計ふざけてしまい
>保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます。
このようなことが起こり得ます。
「満たされていない」ということがあるかどうかはわかりませんが、僕はむしろ「満たされていない」というよりも、この「自己肯定感」「自信」の問題、そして「心配」というマイナス目線での気持ちから来る「過干渉」というものが、いまの姿の大きな原因となっているような印象を受けます。
また、午睡についての悩みの部分でもそうですが、はるママさんのお子さんへのアプローチが、「子供に正しい姿をださせるためにどうにかしよう」という方向性のものになってしまっています。
こういった方向性も、「過干渉」と「子供を信用することから遠のく」という影響を与えます。
(『言葉を使う』、『続『目が合わない、受容してこなかった』(1歳9ヶ月)むにむにさんスレ』このあたりが参考になるかと)
子供に対する視点の問題や、自己肯定感を与えるといった前段階をすっとばして、子供に「あるべき姿」だけを要求してしまうようなことはしばしば子育ての迷走を生み出します。
いまはお子さんにあるべき姿をあてはめようとするアプローチは置いておいて、自信をつけたり、共感したり、あるがままを認めたりということをしてみるといいと感じます。
また、「子供が満たされていないのではないか」という心配の気持ちは子供に関わる際の、はるママさんの自信を低下させる可能性があります。
満たされていないと感じるのであるならば、その心配を満たす行動に切り替えることでふっきる。これまでそれなりにでも満たし来たと感じるのであれば、そこに自信を持ってその心配をふっきることが良い結果につながるのではないかと思います。
その上で、子供の関わりにおいてのイニシアチブを大人の側がもつことで、子供の情緒の安定に寄与できます。
具体的には、
>保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます
こういった親に向ける攻撃的な行動などが減る方向にいけるでしょう。
まず、取り組むべきことは「正しい姿を子供に持たせよう」という関わりではなく、あるがままを認めるという「全面肯定」のアプローチだと思います。
それがないままに、いつまでも「我が子は〇〇足りない」という意識の積み重ねばかりされていたら。
>家でもそうなのですが、私が怒るような言葉を使うととたんに 「ヤダ!しないもーん!」とか、泣いたり、こちらの要求を耳にいれてくれません。
当然、こういった姿が募ります。
4歳ですから大人のいっている理屈や正論はかなり理解しているはずです。
でもできないのは、「親が自分をプラスの方向で受け止めていない」ということに対して「自分を受け止めてくれよーー」という心からの強い欲求であると思います。
「正しい姿」を押しつけずとも、子供は自分が認められていると感じれば自分から望まれる姿をだしていけるものです。
午睡に関しても、そういった積み重ねからくる枝葉の問題にすぎません。
自分に対する自信が持てることで、前の記事で言うところの「安心感」や「達成感」というものが充足して結果的に入眠しやすくなるのではなかと思います。
>先生からマイナスイメージの報告ばかり受けるので
ということは園ではあまり子供の自信をつけてくれるようなアプローチを期待できないかもしれませんので、家庭で全面肯定、自信をつける、共感を増やすということを特に意識して取り組んでみるといいのではないでしょうか。
子供は世の中のほかの誰が認めてくれなくても、母親が認めてくれさえすればそれでなんとかやっていけるものです。
でも、世の中の人が認めてくれても親が認めてくれないというのは本当の自信にはなかなかなれません。
それだけ母親の存在というのは子供にとって心待ちにしているものですから、母親からであれば少しのアプローチでも子供には大きく響いていけると思います。
全面肯定の仕方については過去記事や関連するところが複数ありますので検索してみてください。
8ヶ月から保育園へ通っている息子は先日4歳になり、なんだかここ数か月、気分の上がり下がりが激しくて参ってしまっています。
気に入らないことがあると、すぐワー!っと泣いてこちらの話が聞けなくなっています。
普段話すトーンで語りかけても、全く耳に入っていないようで、最後には
大きな声で怒ってしまいます。
くすぐりや、ぎゅーっとしたり、かわいいかわいいしたり、誉めたり、可能な限りやっていますが、息子には足りていないということなのでしょうか。。
保育園では、基本的なことはきちんとしているようなのですが、
お昼寝の時なかなか寝ないようで(これは保育園入りたての頃からですが)おふざけをしてしまうようです。色々な先生に叱られているようです。
息子にお昼寝のことをきくと、「分からない。。怒られて眠れない。。」
といいます。
叱られると余計ふざけてしまい、悪循環になっていると思われます。
ただ、眠れなくてもお布団でおとなしくしておかなければいけないので
叱られても仕方ないのですが、何か家での関わりや言葉かけなどで
お昼寝の時間をもう少し穏やかなものにできないものでしょうか?
家でもそうなのですが、私が怒るような言葉を使うととたんに
「ヤダ!しないもーん!」とか、泣いたり、こちらの要求を耳にいれてくれません。
あと、最近の気になる行動なのですが、遠くから私に向かって猛ダッシュで走ってドーンとぶつかってくる、というようなことをするようになりました。
保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます。
本当に痛いので息子には痛いということを伝えてはいます。
こういう行動は何か満たされなさからくるものなのでしょうか。
元々、とても落ち着きのない子で、周りの全てのものが気になるようで
いつも動いているイメージです。
いつも動いていて、次から次へコロコロ行動が変わるので、私もつい行動を制止したり指示するような言葉が多くなっているなと自覚してはいます。その反動なのでしょうか。
息子は、恥ずかしがり屋ですが、よく喋り、泣いていない時はお話をよく聞いてくれます。
「ママ大好き!」とか「ママ、ありがとう!」とか可愛いことも言ってくれています。
ですが、この泣いたりしたときの行動が激しすぎて、何か発達の問題があるのかと思いながら、今まできました。
最近の保育園でのお昼寝しない時のおふざけも、何か本人の中にある
甘えたいとか相手にしてほしいとかというサインなのか、
それともただの悪ふざけなのか。。分からなくて悶々としています。
保育園では、先生からマイナスイメージの報告ばかり受けるので、私も先生とお話しするのが少し億劫になりつつあります。
軽く流せばいいのでしょうけれど難しいです。
この相談は、
・園での午睡時静かに入眠するためにどうしたらよいか?
・全般的な姿から子供の姿が満たされていないのではないか?
という2点がポイントになっているようです。
こういった姿というのは、様々な理由からでることがあり一概には言えません。
満たされていないということがあるのかもしれませんし、はるママさんも懸念しているようになんらかの発達上の問題があるのかもしれませんし、過保護・過干渉などの問題があるのかもしれませんし、単に成長の過程の一時的な姿なのかもしれません。それ以外のこともあるかもしれませんし、それらがちょっとずつ複合的に原因となっているのかもしれません。
僕からはそれを正確に判断することはできません。ですから推測で補って感じたところを述べていきます。少しは関係のあることを言えるかもしれませんし、全然見当違いのことを言うかもしれません、適当と思われるところだけご自身で判断して取捨選択して参考程度にお読みください。
まず、以前に寄せられた相談コメントから感じるのははるママさん自身かなり心配が強いタイプの人だということが言えると思います。
親なので子供を心配するのは当然ですがそれもあまり多くまた長期にわたると、子供をつねに心配の目線で見ていると言うことになります。そのことは、子供からすると「自分にはなにか足りない」思われていると感じ続けることになってしまいます。それは日々の安心して過ごすという子供の情緒にマイナスに働きかけますので、落ち着かない行動というのが増えることにつながります。
(このあたりについては、「子供は欠如体ではない」の過去記事や、「全面肯定」での検索して関連の記事が参考になるでしょう。)
4歳というのは、精神的な自立が一段と進みそれの確立期に入り始めるころです。
このときに、自分に対する「自己肯定感」、「自信」というものが足りなくなっていると、そのギャップ・葛藤にイライラを生みます。そのため、この頃には
>気に入らないことがあると、すぐワー!っと泣いてこちらの話が聞けなくなっています。
>普段話すトーンで語りかけても、全く耳に入っていないようで
>叱られると余計ふざけてしまい
>保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます。
このようなことが起こり得ます。
「満たされていない」ということがあるかどうかはわかりませんが、僕はむしろ「満たされていない」というよりも、この「自己肯定感」「自信」の問題、そして「心配」というマイナス目線での気持ちから来る「過干渉」というものが、いまの姿の大きな原因となっているような印象を受けます。
また、午睡についての悩みの部分でもそうですが、はるママさんのお子さんへのアプローチが、「子供に正しい姿をださせるためにどうにかしよう」という方向性のものになってしまっています。
こういった方向性も、「過干渉」と「子供を信用することから遠のく」という影響を与えます。
(『言葉を使う』、『続『目が合わない、受容してこなかった』(1歳9ヶ月)むにむにさんスレ』このあたりが参考になるかと)
子供に対する視点の問題や、自己肯定感を与えるといった前段階をすっとばして、子供に「あるべき姿」だけを要求してしまうようなことはしばしば子育ての迷走を生み出します。
いまはお子さんにあるべき姿をあてはめようとするアプローチは置いておいて、自信をつけたり、共感したり、あるがままを認めたりということをしてみるといいと感じます。
また、「子供が満たされていないのではないか」という心配の気持ちは子供に関わる際の、はるママさんの自信を低下させる可能性があります。
満たされていないと感じるのであるならば、その心配を満たす行動に切り替えることでふっきる。これまでそれなりにでも満たし来たと感じるのであれば、そこに自信を持ってその心配をふっきることが良い結果につながるのではないかと思います。
その上で、子供の関わりにおいてのイニシアチブを大人の側がもつことで、子供の情緒の安定に寄与できます。
具体的には、
>保育園の帰りに多いですが、気に入らないことがあると、これまた猛ダッシュで「キー!」とすごい顔で、私に突進してきます
こういった親に向ける攻撃的な行動などが減る方向にいけるでしょう。
まず、取り組むべきことは「正しい姿を子供に持たせよう」という関わりではなく、あるがままを認めるという「全面肯定」のアプローチだと思います。
それがないままに、いつまでも「我が子は〇〇足りない」という意識の積み重ねばかりされていたら。
>家でもそうなのですが、私が怒るような言葉を使うととたんに 「ヤダ!しないもーん!」とか、泣いたり、こちらの要求を耳にいれてくれません。
当然、こういった姿が募ります。
4歳ですから大人のいっている理屈や正論はかなり理解しているはずです。
でもできないのは、「親が自分をプラスの方向で受け止めていない」ということに対して「自分を受け止めてくれよーー」という心からの強い欲求であると思います。
「正しい姿」を押しつけずとも、子供は自分が認められていると感じれば自分から望まれる姿をだしていけるものです。
午睡に関しても、そういった積み重ねからくる枝葉の問題にすぎません。
自分に対する自信が持てることで、前の記事で言うところの「安心感」や「達成感」というものが充足して結果的に入眠しやすくなるのではなかと思います。
>先生からマイナスイメージの報告ばかり受けるので
ということは園ではあまり子供の自信をつけてくれるようなアプローチを期待できないかもしれませんので、家庭で全面肯定、自信をつける、共感を増やすということを特に意識して取り組んでみるといいのではないでしょうか。
子供は世の中のほかの誰が認めてくれなくても、母親が認めてくれさえすればそれでなんとかやっていけるものです。
でも、世の中の人が認めてくれても親が認めてくれないというのは本当の自信にはなかなかなれません。
それだけ母親の存在というのは子供にとって心待ちにしているものですから、母親からであれば少しのアプローチでも子供には大きく響いていけると思います。
全面肯定の仕方については過去記事や関連するところが複数ありますので検索してみてください。
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