相談 目が合わない状態での声掛けについて(1歳3ヶ月) - 2014.08.29 Fri
8月20日 ゆかりさんの相談コメントへの返信
いつも拝読させてもらい、とても参考にしています。
1歳3か月の1人息子がいます。
平日は保育所に9~18時ごろまで預けています。
体の発達とともに困ったこともするようになってきたけれど、
マイペースで元気、甘えんぼな可愛い男の子です。
むにむにさんの質問に便乗で質問させてください。
目が合わない状態で声をかけるのは効果はあまりないんでしょうか?
ほめる、叱る問わずなのですが。
こっちを見ていない時に「上手にできたね」「ごはんおいしいね」と言っても
聞こえてないかな~?というような無反応なときもあるので・・・。
特に叱るというのがあまり伝わってないように思います。
心を込めてダメなものはダメと伝えているつもり・・・なのですが、
声と表情だけだと息子は「にやっ」とするだけです。
(にやっとするときは目が合っています。関わりをもらうのが嬉しいのかな?
でもこっちは怒っているのでちょっとイラッとしてしまうことも;)
おもちゃや絵本を乱暴に扱ったり、ドアの開閉で遊んだりしているのを繰り返しているときは最終的に強く怒ります。
その際体を少し押さえつけるようにするのですが、
体を押さえつけられるのが嫌で激しく泣き出します。
私の怒りが伝わって悲しくて泣いているわけではなさそうです。
(体を離したら泣き止みます。また、おむつ替えの時腕を少し抑えたりするときと同様の泣き方です)
目を見て叱りたいのですが、いや~っと体をそらし目をつぶって泣き出すので、
あまり目が合いません・・・。
「ちゃんと目を見て!ママがお話してるでしょう!」と言ってこっちを向かせようとするのですが、
やっぱり体が崩れ落ちたりして向いてくれません。
遊んでいるときなどこっちを見てにこっと笑ってくれたり、
おもちゃを「どうぞ」としてくれたりするので、普段から目が合わないことはありません。
保育所通いで受容が十分でないと言われればそうかもしれませんが、
(夕食作りの間はずーっと台所のゲートの前で泣いています^^;)
出来る範囲で遊んだりくすぐったりぎゅーしたり笑いあったり、息子との時間を大事にしています。
「おいで~」と言ったら笑顔ではいはいして来てくれます。
すぐにどうこうなる問題ではないと思うので、お時間あるときにお返事いただけたら嬉しいです。
お返事を待っている間は、先回りの関わりで少しでも息子とのパイプがつながるよう
頑張りたいと思います(^^)
大きく分けて「目が合わない」にも二通りあります。
ひとつは弱い大人タイプの人がしてしまう「力のない言葉がけ」で、子供がその大人の言葉をスルーしてしまう場合。
遊んでいる最中にうしろから「ダメよそんなことしちゃ」「あぶないあぶない」などのように、大して本気ではない言葉を過干渉に重ねてきてしまったケースなどで、こういう姿は簡単にでてきます。
これはその言葉に、本気や、感情が抜けているために力のない言葉になっているので、子供には届かずスルーしてしまうので目も合いません。
もうひとつは、大人の関わり方が威圧的で子供がそれを受け止めたくない場合です。これは「強い大人」としての関わりに出てくるケースです。
ただこのケースにもいろいろあって、一概にいいとも悪いともいえるものではありません。
ひとつ目の「弱い大人」としてのケースなら、それは大人の方に改善すべき点があると言えるのですが、こちらはそう簡単ではありません。
例えば、普段大人がとても威圧的に関わる人で、子供が「もう威圧的に関わられるのはご免だ」と感じてそうなることもあれば、
大人がとても普段から過保護な関わりを重ねていて心が幼く育っており、ちょっとした大人の強い姿勢を示すことでもそれを受け入れられない。少しも大人は威圧的でないにもかかわらず、普段から過保護に守られているからそれを受け入れられないためにという子供の方の理由で、「威圧的」ととるようになってしまうものもあります。
↑は前者と後者がまったく違う性質なものだけど、姿が同じになっているということがわかりますね。
ほかにも、大人に対して信頼感を持てないために、強い関わりが受けいられなくなっているケース。
単に発達年齢に対するもの以上に大人が強い関わりをしてしまっているために、子供がその状況を避けているケース。これなどは大人の関わり方の問題ですね。
そのように、この大人の関わりから「目をそらす」というものには様々なケースがあります。↑ですらほんの一例です。
なので、そのときのゆかりさんの関わりが直すべきものなのか、そのままでいいのか、または受容などのそれ以前のところに改善すべきことがあるのかどうかというのは僕からはなんともわかりません。
個別の状況はあまりわからないので、一般論としての僕の子育ての方法のところから述べると、「寄り添った関係」というのを目指すのがいいだろうとは思います。
>おもちゃや絵本を乱暴に扱ったり、ドアの開閉で遊んだりしているのを繰り返しているときは最終的に強く怒ります。
してはならないことに対して、大人として毅然とした態度を取れるという点はいいと思います。
ただ、1歳3ヶ月の子に対して、
>その際体を少し押さえつけるようにするのですが、体を押さえつけられるのが嫌で激しく泣き出します。
これをして通じさせようとするよりも、プラスの関わりを意識することで大人の気持ちに反発するのではなく寄り添えるところを目指した方がいいだろうとは思うのです。
1歳3ヶ月ならばまだ十分それができるはずです。
このあたりは程度問題なので、しかとは言えないのですが。
僕の経験からすると、今の段階からそのようにやっきになって何が何でも伝えなければという姿勢を強く打ち出しすぎても、それは信頼関係を低下させる方にいって、結局は伝えたいことすら伝わらず信頼関係だけが下がっていくと言う事態にもなりかねないような気がします。
たいへん過保護でわがままに育ってしまった子などで、3歳以降になってそのように押さえつけてでも大人の強い意志をしっかりと示し、理解させることが必要という段階もあります。
でも、ゆかりさんの現状ではそれをいくらやっても子供はそこで伝えられたことを身につけず、ただ「お母さんから否定をされた」という事実だけが強くのこるのではないかと思うのです。
そのことは「親が寝かせよう寝かせようと目を吊り上げて子供に関わっても返って子供は寝ない」という現象にちょっと似ている気がします。
>目を見て叱りたいのですが、いや~っと体をそらし目をつぶって泣き出すので、
あまり目が合いません・・・。
「ちゃんと目を見て!ママがお話してるでしょう!」と言ってこっちを向かせようとするのですが、
やっぱり体が崩れ落ちたりして向いてくれません。
このあたりの様子というのは、完全に「お母さんに否定をされることがつらい」という姿であると感じます。
僕は解決の方向性としては、寄り添える関係をこれからも強化することで(受容、共感、認める)子供が大人からの「〇〇してはいけない」「〇〇しなさい」といった関わりを受け入れられる下地を作ることを第一として、その上で子供がそのことを受け入れられる頃合いの関わり方を模索してみることではないかと思います。
先ほども述べたようにこの種の姿は多岐にわたっていますので、本当にこれは一部の参考意見以上にはなりません、そのつもりで理解してください。
いつも拝読させてもらい、とても参考にしています。
1歳3か月の1人息子がいます。
平日は保育所に9~18時ごろまで預けています。
体の発達とともに困ったこともするようになってきたけれど、
マイペースで元気、甘えんぼな可愛い男の子です。
むにむにさんの質問に便乗で質問させてください。
目が合わない状態で声をかけるのは効果はあまりないんでしょうか?
ほめる、叱る問わずなのですが。
こっちを見ていない時に「上手にできたね」「ごはんおいしいね」と言っても
聞こえてないかな~?というような無反応なときもあるので・・・。
特に叱るというのがあまり伝わってないように思います。
心を込めてダメなものはダメと伝えているつもり・・・なのですが、
声と表情だけだと息子は「にやっ」とするだけです。
(にやっとするときは目が合っています。関わりをもらうのが嬉しいのかな?
でもこっちは怒っているのでちょっとイラッとしてしまうことも;)
おもちゃや絵本を乱暴に扱ったり、ドアの開閉で遊んだりしているのを繰り返しているときは最終的に強く怒ります。
その際体を少し押さえつけるようにするのですが、
体を押さえつけられるのが嫌で激しく泣き出します。
私の怒りが伝わって悲しくて泣いているわけではなさそうです。
(体を離したら泣き止みます。また、おむつ替えの時腕を少し抑えたりするときと同様の泣き方です)
目を見て叱りたいのですが、いや~っと体をそらし目をつぶって泣き出すので、
あまり目が合いません・・・。
「ちゃんと目を見て!ママがお話してるでしょう!」と言ってこっちを向かせようとするのですが、
やっぱり体が崩れ落ちたりして向いてくれません。
遊んでいるときなどこっちを見てにこっと笑ってくれたり、
おもちゃを「どうぞ」としてくれたりするので、普段から目が合わないことはありません。
保育所通いで受容が十分でないと言われればそうかもしれませんが、
(夕食作りの間はずーっと台所のゲートの前で泣いています^^;)
出来る範囲で遊んだりくすぐったりぎゅーしたり笑いあったり、息子との時間を大事にしています。
「おいで~」と言ったら笑顔ではいはいして来てくれます。
すぐにどうこうなる問題ではないと思うので、お時間あるときにお返事いただけたら嬉しいです。
お返事を待っている間は、先回りの関わりで少しでも息子とのパイプがつながるよう
頑張りたいと思います(^^)
大きく分けて「目が合わない」にも二通りあります。
ひとつは弱い大人タイプの人がしてしまう「力のない言葉がけ」で、子供がその大人の言葉をスルーしてしまう場合。
遊んでいる最中にうしろから「ダメよそんなことしちゃ」「あぶないあぶない」などのように、大して本気ではない言葉を過干渉に重ねてきてしまったケースなどで、こういう姿は簡単にでてきます。
これはその言葉に、本気や、感情が抜けているために力のない言葉になっているので、子供には届かずスルーしてしまうので目も合いません。
もうひとつは、大人の関わり方が威圧的で子供がそれを受け止めたくない場合です。これは「強い大人」としての関わりに出てくるケースです。
ただこのケースにもいろいろあって、一概にいいとも悪いともいえるものではありません。
ひとつ目の「弱い大人」としてのケースなら、それは大人の方に改善すべき点があると言えるのですが、こちらはそう簡単ではありません。
例えば、普段大人がとても威圧的に関わる人で、子供が「もう威圧的に関わられるのはご免だ」と感じてそうなることもあれば、
大人がとても普段から過保護な関わりを重ねていて心が幼く育っており、ちょっとした大人の強い姿勢を示すことでもそれを受け入れられない。少しも大人は威圧的でないにもかかわらず、普段から過保護に守られているからそれを受け入れられないためにという子供の方の理由で、「威圧的」ととるようになってしまうものもあります。
↑は前者と後者がまったく違う性質なものだけど、姿が同じになっているということがわかりますね。
ほかにも、大人に対して信頼感を持てないために、強い関わりが受けいられなくなっているケース。
単に発達年齢に対するもの以上に大人が強い関わりをしてしまっているために、子供がその状況を避けているケース。これなどは大人の関わり方の問題ですね。
そのように、この大人の関わりから「目をそらす」というものには様々なケースがあります。↑ですらほんの一例です。
なので、そのときのゆかりさんの関わりが直すべきものなのか、そのままでいいのか、または受容などのそれ以前のところに改善すべきことがあるのかどうかというのは僕からはなんともわかりません。
個別の状況はあまりわからないので、一般論としての僕の子育ての方法のところから述べると、「寄り添った関係」というのを目指すのがいいだろうとは思います。
>おもちゃや絵本を乱暴に扱ったり、ドアの開閉で遊んだりしているのを繰り返しているときは最終的に強く怒ります。
してはならないことに対して、大人として毅然とした態度を取れるという点はいいと思います。
ただ、1歳3ヶ月の子に対して、
>その際体を少し押さえつけるようにするのですが、体を押さえつけられるのが嫌で激しく泣き出します。
これをして通じさせようとするよりも、プラスの関わりを意識することで大人の気持ちに反発するのではなく寄り添えるところを目指した方がいいだろうとは思うのです。
1歳3ヶ月ならばまだ十分それができるはずです。
このあたりは程度問題なので、しかとは言えないのですが。
僕の経験からすると、今の段階からそのようにやっきになって何が何でも伝えなければという姿勢を強く打ち出しすぎても、それは信頼関係を低下させる方にいって、結局は伝えたいことすら伝わらず信頼関係だけが下がっていくと言う事態にもなりかねないような気がします。
たいへん過保護でわがままに育ってしまった子などで、3歳以降になってそのように押さえつけてでも大人の強い意志をしっかりと示し、理解させることが必要という段階もあります。
でも、ゆかりさんの現状ではそれをいくらやっても子供はそこで伝えられたことを身につけず、ただ「お母さんから否定をされた」という事実だけが強くのこるのではないかと思うのです。
そのことは「親が寝かせよう寝かせようと目を吊り上げて子供に関わっても返って子供は寝ない」という現象にちょっと似ている気がします。
>目を見て叱りたいのですが、いや~っと体をそらし目をつぶって泣き出すので、
あまり目が合いません・・・。
「ちゃんと目を見て!ママがお話してるでしょう!」と言ってこっちを向かせようとするのですが、
やっぱり体が崩れ落ちたりして向いてくれません。
このあたりの様子というのは、完全に「お母さんに否定をされることがつらい」という姿であると感じます。
僕は解決の方向性としては、寄り添える関係をこれからも強化することで(受容、共感、認める)子供が大人からの「〇〇してはいけない」「〇〇しなさい」といった関わりを受け入れられる下地を作ることを第一として、その上で子供がそのことを受け入れられる頃合いの関わり方を模索してみることではないかと思います。
先ほども述べたようにこの種の姿は多岐にわたっていますので、本当にこれは一部の参考意見以上にはなりません、そのつもりで理解してください。
| 2014-08-29 | 相談 | Comment : 3 | トラックバック : 0 |
NEW ENTRY « | BLOG TOP | » OLD ENTRY