ひとつは僕のブログや著作などをまったく読んだことがない人が主体の講演会。もうひとつは、ブログや本の読者の方が主体の講演会。
ありがたいことに本やブログを読んで下さっていて、さらにわざわざ直接話が聴きたいと講演に足を運んで下さる方がたくさんいらっしゃいます。
なかには「主人にも(妻にも)聴かせたくて今日は一緒に来ました」とか、リピーターで何度も聞きに来ていただく方もおります。
最近の僕の感じとしては「受容については一通りの理解を得られたかな」という手応えがあります。
わざわざ子育ての講演に足を運ぼうという方は、もとから子育てに関心が強い方ですから、子供にも目と手をかけるつもりがあって実際にかけてもいます、そういう方々ですから「受容」ということは一度理解してしまえばさほど難しいことではないようです。
はじめて聴く方が多い講演会では、「なぜ受容なのか?」「受容とはどういうことなのか?」からお伝えしなければなりませんが、読者の方が多い講演会でしたら「受容に関しては話しきったかな」という思いがあります。
すると出てくることはその次のことになります。
例えば、「過保護・過干渉」、「自立と依存」や、「子供との距離感」ということであったり、「子供の尊重とは?」ということなどなど。
もちろん、それらについても講演の中でも、ブログや本の中でも触れてはいるのですが、今後はさらにそういったところに軸足をおいて講演でもお伝えしていこうと考えています。
いまの実際の子育ての悩みの多いものからみても、「過保護・過干渉」からの「依存」というところがとても大きなポイントになっているようです。
普通の公園で遊んでいる親子の関わりを見ていても、「ああ、その関わりをずっと続けていると子育てが大変になってしまわないだろうか」といったものを少なからず目にします。
「子供を大事にすること」=「子供に手をかけること」
必ずしもこのことがどんな場面でも有効ではないというジレンマが子育てにはあります。
昔から言われることわざにも
「かわいい子には旅をさせよ」というものがありますよね。
これは逆説的な行為なので実際に理解し実行することが、今の大人には簡単ではないようです。
もっと誤解されやすいところでは、
「受容」=「子供にNOと言ってはならない」
ではないといったことなどです。
「子供を受容しなければ」と思うと、ただただ子供の顔色をうかがうような「いいなり」などになってしまうといった人もいます。
こういったこともろもろは、その人が「できない」「悪い」ということではなく、そうなってしまう背景があります。
なので、そういった背景を知り、自分自身のあり方・考え方をクリアにしていくところからお伝えできればと考えています。
もちろんそれらは講演だけでなくブログなどでも書いていくつもりです。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。