過干渉や支配から変えるほんのひと匙 - 2017.08.05 Sat
僕がかける言葉は、
「そこにキャベツこぼしてますよ」
の一言だけ。
過干渉や支配が慢性化して大人の言葉をスルーするクセがついていない子であれば、それで十分。
また別のとき、こぼして食べていたら「こぼしてますよ」と一度言うだけ。
叱る必要も、くどくど注意する必要もまったくない。
それで子供は十分成長していきます。
それは自分で気づいて、自分で取るべき行動をとるようになる主体的な成長です。
「くどくど注意されてできるようになった」というのは、作られた成長にすぎません。
それはあまり本当の身にはならないもの。
ただ、子供はすぐに習得するわけでも、失敗がないわけでもありません。
そこはおおらかにみていく必要があります。
この「おおらかさ」は、別の見方をすると「子供を信じている」ということ。
「信じてもらえている」という実感を持っている子は、ものごとへの意欲がたくさんわいてきます。
ひるがえってみてみると、過干渉がスタンダードだったこの約50年間の日本の子育ては、
「信じてもらえない」 → 「自分に自信が持てない」 → 積極的にものごとに取り組むのが苦手・他者と関わるのが苦手
という子育てをしてきたと言えるでしょう。