親のタイプから考える子育ての形 - 2017.05.16 Tue
子育てはバランスが大事なので、どれが良いというものではありませんし、どれなら悪いというものでもありません。
ただ、どれかにかたよりすぎれば問題が出やすいと思います。
そんなわけで、多く見られる子育てのタイプをまとめてみました。
もちろん、こればかりでもないですし、実際のところは個々により違いもありますが、自分がどういったタイプなのかざっとでもつかんでもらうことで、バランスをとる助けになってくれればと思います。
1,支配型
a,「ちゃんときちんとしっかり」タイプ
b,「勉強熱心」タイプ
c,「エゴ」タイプ
d,「気分次第」タイプ
2,いいなり型
a,「甘やかし」タイプ
b,「イライラ」タイプ
3,放任型
a,冷淡な放任タイプ
b,おおらかな放任タイプ
4,ハイブリッド型
a,支配型といいなり型の混合タイプ
b,支配型と放任型の混合タイプ
1,支配型
a,「ちゃんときちんとしっかり」タイプ
子供に「ちゃんときちんとしっかり」といった「正しいこと」・規範を要求していくタイプの極端なもの。いわゆる「しつけ」に厳しいタイプと言っていいでしょう。
「正しいこと」を獲得させなければという意図の元、子供に過干渉を繰り返し、自分の思い通りに子供を動かそうとしていってしまいます。さらには、正しくない姿と感じるときには、罰を与えたり、冷淡さを子供に向けていくといったものです。
真面目な人や、自身が厳しく育てられた人にありがちです。
また、他者から自分に向けられる視線に過敏になってしまう人にも起こることがあります。
特にこのタイプの子供への関わりが徹底されすぎたり、冷淡さをともなうようになってしまうと子供にさまざまな問題行動を引き起こさせる場合があります。また、それもその程度に比例して深刻化しやすくなります。
「意地悪」や「いじめ」をする子、される子の原因となることもあります。
また、「不登校」などの遠因となる場合もあります。
「キレる子」にしてしまうこともあります。そこから暴力的な態度を引き起こすこともあります。
「子供が私の思った通りにならないことに対して強い怒りを覚え、結果として冷たい気持ちになってしまう。そこから子供への攻撃的な関わりが多くなる」
といった人は、注意しましょう。
まだ、その自覚のある人はセーフです。
危険なのは、自身が冷淡さや子供に対して攻撃的な関わりをしている自覚がなく「私のしていることは正しいことだ!従わない子供が悪い!」というスタンスで子供を追い詰めてしまうケースです。
または、誰かにそれを指摘されると強い反発・怒りを感じてしまう人もおります。
極端なケースでは、思春期青年期になって他者への攻撃的な犯罪行為を引き起こしてしまうものにも、こういった支配型からの追い詰める子育てをしていたケースが多く見られます。
この問題は、その親自身の頑張りだけでは解決しないことが少なくありません。
信頼できる他者への相談や、カウンセリングなどを考えてみることも大切でしょう。
b,「勉強熱心」タイプ
上のケースの子供に求める「正しいこと」を勉強に特化させたタイプです。
勉強に関することになると、ヒステリックになってしまったり、神経質になってしまったりして、子供への支配が強化されてしまいます。
勉強にそれが特化されているので、比較的他の部分ではさほど支配的でないこともありますが、子供の生活全体を勉強に振り向けてしまえば、結局生活全般を支配することになるので、上に比べて程度が軽いということも言えません。
例えば、週一回の塾の勉強や宿題だけにガミガミ言うのであれば、まあ子供はそれを乗り切ることは比較的可能であっても、週の内に塾や習い事が5コも6コもといった状況になれば、それに合わせるために、親は子供の生活全般にイライラしたり、子供へのガミガミが起きることになります。
a,とb,は親和性が高いです。
a,の人は、b,にもなりやすく、b,の人はa,にもなりやすいです。
つづく。
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