親のタイプから考える子育ての形 vol.3 - 2017.06.02 Fri
タイプ別子育ての続きを書いていきますね。
2,いいなり型
a,「甘やかし」タイプ
b,「イライラ」タイプ
次は2,からです。
1,の支配型が子供に対して上から威圧や支配的に関わるのに対して、2,のいいなり型は子供に対して下手に出て、下から関わるものです。
a,「甘やかし」タイプ
これは、そのままなのでわかりやすいですよね。
子供の要求を逐一叶えようとしたり、子供のイライラなどの感情に対して下手に出ることでなんとか矛先を収めてもらおうといった関わり方をするものです。
これも程度によりとても難しい子供の姿を作り出してしまうことがあります。
程度が軽いものであれば、年齢の増加や、保育園幼稚園学校といった外での経験などがそこで生み出されてしまったネガティブな姿を乗り越えさせてくれることもあります。
b,「イライラ」タイプ
こちらは、子供に下手に出て関わるのは同じなのですが、それらを親が自己犠牲として我慢して心の内に溜めていくタイプです。
この子育てになってしまっていると、親は子供にいいなりではあるが、子供はそこに満足を感じているわけではなく親からの強い否定の感情を受け続けることになります。
結果的に、子供は満たされず、親も精神的にヘトヘトになり、子供の姿は難しい、でも親としてはそれを安定させる対応がとれないことで子育てのうまくいかないスパイラルに落ち込んでしまいます。
これらいいなり型の子育ては、ある時期(およそ2~3歳前後)を機に、次の3ーaの「冷淡な放任タイプ」に移行してしまう場合があります。
僕はこのケースを大変たくさん見てきています。
ですから、保育士としては子育ての安定化のために0から3歳までの保護者への子育ての援助がとても重要なことだと感じています。
当事者の親だけではこの負のスパイラルを抜け出すのは難しいので、第三者の適切な援助で冷淡な放任への移行を防ぐことが大切だと考えています。
このことについてはいずれどこかで保育の記事として書きます。
つづく。
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