逃げること、自分を守ること - 2017.08.31 Thu
『学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ~』
僕自身いまになって振り返ってみると、25歳の時にカウンセラーの講習を受けたときまで、
「逃げていいんだよ」「自分を守っていいんだよ」「どんなことであれ自分がイヤなことにはイヤと言う権利を誰しもが持っているんだよ」
ということを、明確に大人の口から聞いたことがありませんでした。
むしろ、日本の教育というか空気というかが持っているのは、「逃げてはいけない」「頑張りなさい」「努力しなさい」「我慢しなさい」「落伍するのは、その人の甘えだ」といった追い詰めるようなプレッシャーです。
その場所が自分に合わないと感じたとき、別の自分の無理のないところに行ってそこで花開く努力をする方がずっといいのだけど、こういったプレッシャーがあると、その逃げ道をふさいで、他の生き方があることを考えられなくしてしまいます。
その砂漠のような不毛な土地で、頑張って、努力して、我慢しなければならないという視野狭窄(しやきょうさく:視界が狭まってしまうこと)をあたえてしまいます。
もうこの考え方を日本もあらためるときだと思う。
なぜなら、その考え方は人を殺すから。
9月1日とその前後の数日は、もっとも児童・生徒の自殺の多い日です。
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● COMMENT ●
大人にできそうなのは群れをいくつか作っておくことではないでしょうか?
家庭はもちろんですが小学校以外の子どもの居場所があればいいんですが群れを作るには5人くらい子どもが必要ですし、図書館や動物園では一時避難はできますが長期的にいつでも逃げ込める他の子どもの群れ…恥ずかしながらまったく思いつきません。
子どもは群から逃げたいのではなく、群の中でうまくやりたいと思っているんだと思います。他の群があり選べるなら子どももやりやすくなるんじゃないでしょうか?
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ある程度大きくなってきたら親には絶対に言わないでしょうし、なんとかホットラインのようなところで、子供がうまく状況を説明できるとは思えません。
ちょっと年上の、できれば同性の、兄貴分やあこがれのお姉さんのような人が身近にいればいいのかな。
習い事の先生とか、いとことか、それこそ図書館の司書さんとか。
学校と違う場所につながりを作ってやることが大切なのかな。学校から逃げるというのでなく、学校と違うところに行くというのなら後ろ向きでないかも。