積み木の遊び Vol.1 - 2010.07.18 Sun
まあ、色々な理由はあると思うけれど昨今最も多いのは、すでにより強い刺激のおもちゃに慣れてしまっているということです。
光ったり音が出たり、電池の力で動きがでたり、こどもからするとボタンを押したりなにかスイッチになっている動作をするだけで、大きなリアクションが返ってくるおもちゃにすっかり慣れてしまっているので、物に能動的に働きかけてそのプロセスを楽しんだり、イメージを構築しながら遊ぶという能力が育たないまま年齢だけ重ねてきてしまっています。
例えば、本来なら積み木やブロックなどで大人が驚くようなものを作りだせる5歳のこども達にレゴブロックを渡すと、ヒーローもののテレビ・おもちゃの洗礼を受けてしまっているこどもは剣と銃しか作りません。そしてそれを持って暴れまわることが遊びの目的となってしまうのです。
多くの子が物を作る過程が楽しめなくなってしまっています。
テレビゲームに慣れ親しんでしまっている子は、積み木とテレビゲームが並んでいたら、積み木を手にとってみるかもしれないけど、積み木自体はなんの刺激も発してくれないのですぐに飽き、投げたり壊したりするだけでテレビゲームにいってしまうことでしょう。
大きな刺激に慣れすぎているこどもたちは、刺激を発してくれない「積み木を積む」という工程を続けることができません。
だから他の子が作ったものを、壊すことを遊びにしてしまいます。
こういう子が学齢期になったときに、果たして勉強とかにじっくり取り組めるでしょうか。
多くの子は頭を使うだけで刺激を発してくれない、勉強など苦痛でしかなくなってしまうでしょう。
別に僕は勉強のできる子にしようとおもって、遊ばせたり子育てしているわけではないけど、こどもの可能性を摘み取るとわかっていることに、こどもを慣れさせようとは思えません。
だからこそ積み木などシンプルな遊びがこどもには大切なのです。
積み木は、おもちゃ屋さんにおいてあるものなどをみると「対象年齢 1歳」とか「1歳6ヶ月」などと書いてあるものが多いようです。
僕はいい積み木ならば10ヶ月位から遊べるのではないかと思います。もちろんこどもの向き不向きもありますから、大まかな目安ですが。
それくらいの月齢ではもちろんまだ自分で積んで遊ぶことはできません。
でも、つかんでみたり舐めたり噛んだり、握って落としたりそういった探索的な関わり方ができますね。
「おもちゃ」の語源は「もてあそぶ(玩ぶ、弄ぶ)」から来ているのだそうです。
この積み木(WAKU-BLOCK)を出している童具館の和久洋三さんは、「『おもちゃ』は『玩ぶ』からきた言葉なので、それは使わずに『童具』という言葉を作ったのだ」とおっしゃっていましたが、僕はむしろ「もてあそべる」からこそ大事なのだという気がします。
赤ちゃんが物をなめたりいじくっている様子をみていると、そうやって世界と触れ合い、一つ一つ学んでいっているのだと理解できるからです。
また、「おもちゃ」という響きも日本語独特の変化を経ていてとても丸みのある暖かい言葉になっていますよね。
確かに「もてあそぶ」「手玉に取る」などには悪い意味でつかうこともあるので、そこまで考えてしまえばネガティブにもとれますが、そこまで考えるのは考えすぎというものですよね。
だから僕は「おもちゃ」という言葉もすきなのですが、一方で和久さんの言わんとすることもよくわかります。
現在「おもちゃ」というものが、とても軽く扱われています。
「おもちゃ」を作っている企業からして「こども騙し」なものを作っています。
「おもちゃは、こどもをひいては人間をつくるたいへん重要なものなのだ」という観点から
あえて、耳慣れないのは承知で『童具』という言葉を設けたのだと思います。
僕もそれには諸手をあげて賛成できます。
特に最近のおもちゃは、こどもが受動的に刺激を受けるだけのものになってしまっていて、もてあそぶことすらできません。むしろこどものほうがおもちゃにもてあそばれている感じです。
0歳児に積み木を提供するときは、まずは立方体の積み木のみ10個もあれば十分だと思います。
そのほかの積み木は見えないところにしまっておきましょう。
1歳で初めて積み木を与えるのだとしても同様です。
まず、こどものまえに置いてみましょう。
なにかが「出来る」必要なんてないんです。
手にとったり、口にもっていったりするでしょう。
赤ちゃんはそうやって世界の成り立ちを研究しているんだよね。
それだけでもすごいこと、そんなことがすでに遊びであり学びなんだね。
手にとって落っことしたり(落ちてしまったり)、二つ持てる子はカチカチとぶつけてみたり、床をころがしてみたり、つかんで仁王立ちになってなんか雄たけびをあげてみたり、こどもによって色々するでしょう。
なかには触ってみたけど、なんか得体がしれないものだと怖がったり。
全然興味をしめさない様子の子もいるでしょう。
それはそれでいいんです。
まだ、積み木のことをなにものともわかっていないのだから。
こどもの反応を一通り楽しみましょう。
もし、こどもがもてあそぶことを自分でたくさんして色々遊んでいるようなら、それだけで大人はなにもしなくてもいいんです。
それはその子の素晴らしい資質です。
下手に大人が積んだりせず、当分こどもの好きに遊ばせておくのが一番いいんじゃないかな。
そういう物の探索だけで遊べる子なら、何日もそれでいいと思います。
積み木の探索が十分にできたなら、大人が積んでみせてあげましょう。
初めて積んだものを見た子はまだ、積み木を倒すということをしりません。
つかもうと手を伸ばした拍子に倒れてしまったり、大人が倒して見せることで、積み木の倒れる面白さをしります。
この倒れることが積み木の発する刺激なんだね。
音や光のでるおもちゃに較べたらなんと小さな刺激でしょう。
でも、積んでいく過程があってこそ、この刺激が生まれることをこどもは理解できます。
なのでこの「過程」をわくわくしながら楽しめるようになっていけるんです。
(これがボタンを押すと光と音の出るおもちゃであれば、ボタンを押すというアクションに光り音の出るというリアクションがあるだけで、「過程」はありません。
こどもが能動的に関わるところが押すこと以外何もないのです。
慣れてしまえばすぐに飽きます。
そして次に求めるのは残念なことに、「過程」のあるおもちゃではなく「より強い刺激」を発するおもちゃになってしまうのです。)
だから、小さいうちは大人が積んであげるとこどもは倒して遊ぶようになります。10ヶ月くらいの子なら積んで倒すとはいっても3~5個くらいからで十分です。
倒れたら、手で「マゼマゼー」と積み木を混ぜることも遊びにしてみましょう。
混ぜるときに3つでは少ないこともあるので、積むのは3~5個だとしても周りに積まないものでも置いとくといいね。
2歳までの子だと倒すことと同じくらい、この混ぜることが大きな遊びになります。
積み木の最大の特徴が実は「倒せる」ことといえるでしょう。
積み木、ブロック、玉の道、ペグ指し、モザイクなど こういった組んで作る遊びを総称して『構成遊び』といいます。
広い意味では、線路遊びなんかもレールを作るところがこの構成遊びの延長線上にあると言えるでしょう。
様々な、構成遊びがありますが倒すことを目的として遊べるように作られているのは、ほぼ積み木だけです。
積み木を遊ばせる大人をみていると、しばしば積むこと、形を作ることをこどもにさせようさせようとしている人がいますが、3歳くらいまでは積み木は倒すものと考えておいていいとおもいます。
2歳からこどもにうまく積み木で形を作り構成できるように、英才教育をしたとします。
2歳のときは大人の作ったのを真似て、とても上手にできるようになります。
が、しかし・・・・・
3歳をすぎると、この子はちっとも遊べなくなります。
それどころか、荒れた遊びばかりしたり、積み木を投げてしまったり、机から落としてその刺激を楽しんだりというようになってしまいます。
なぜでしょう、理由はわかりません。
でも、多くの子がハンで押したようにこうなります。
そして、3歳になってからこれを修正していくのはなかなかに大変です。
逆に、3歳までしっかり積み木を作っては倒し、作っては倒しという遊びをしていくと、しかるべき発達段階(だいたい3~4歳から)に到達したときに、こんどは色々なものを想像し、形を作って遊べるようになっていきます。
なぜなのかはわかりませんが、不思議とこうなのです。
もちろん、3歳前でも形をつくるのが上手な子もいてそれはそれでいいのですよ。
こどもが自発的にやっているのだから、3歳をすぎても問題なく作って遊べる子、それどころかとても構成遊びの上手な子になります。きっとそういうのはその子の持って生まれた個性・特徴なんでしょうね。
おそらくは発達の順序なのでしょうね。
壊したい時期に十分満足するまで倒して遊べれば、その気持ちが満たされて、今度作れる時期になったときに、作る力がだせるのでしょう。
もちろん、大きくなってからだって自分の背丈よりも大きく積めた積み木のタワーなんかを倒すのはこどもにとってものすごく楽しい遊びです。
5歳くらいになると積み木の得意な子達が集まると、天井に届くくらいのタワーが組めるようになるんですよ。
でも、目的はあくまで「倒すこと」ではなく「作り上げること」にシフトしています。
そういうわけで、0歳1歳くらいでは大人が積み木を目の前に積んであげて、こどもに倒させて上げましょう。
そしてマゼマゼーと倒れた積み木をかき混ぜる。
そのたびに「もう1回やる?」と指を立てて聞いていると、まだうまくしゃべれない1歳半くらいの子でも「モーイッカイヤッテ」という意味で、指をたてて催促してくる子もいます。
この倒して、混ぜるという行為は、こどもの情緒を満たし安定させる効果もあるようです。
活発な動きを好む子、多動な子にも、自分が動くのではなく動きのあるおもちゃ(カースロープ、玉の塔など)を提供することで、遊びに取り組めるということもあります。
積み木を倒すという行為も、そういった動きたいという気持ちを満足させるようです。
1歳半をすぎたくらいになると、倒す遊びをする中で今度はちょっとずつ積んでみようとする子もでてきます。
そういったときは、手伝わずに好きに積まさせてみましょう。
大切なのはうまく「出来ること」なのではなくて、自分でやってみることなのだから。
1個でも2個でも積めてこどもが満足そうにしているなら、拍手したり一緒にできたことを共感してあげましょうね。にっこり微笑むだけだって気持ちが伝わるならいいんですよ。
そういった経験を繰り返していくことで、どんどんやってみようと「意欲的に遊びにとりくむ」ことが出来ていきます。
我が家のむーちゃんは今10ヶ月です。
積んでもらった積み木を倒して、マゼマゼーを笑いながら楽しんでいます。
手を任意に動かして混ぜるという行為はなかなかその月齢では難しいことで、うまくいくと自分で手を叩いておとーちゃんにも拍手を求めます。次におかーちゃんを目で探して、おかーちゃんにも拍手を催促・・・。
今日は主に0~1歳の積み木の遊びでした。また次回に続きます。
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● COMMENT ●
もう遅いですか?
続けてすいません。。。
前回の記事『良質な積み木の良さ』のコメントの中で
ろんさんと似ている質問をしていた事に気づきました!!
>1歳くらいならまずは立方体のみ、2歳くらいで立方体にプラス直方体少し、
>3歳をくらいで直方体中心にその他の形って感じで遊べるようになってきますからね。
とありますが、hoikushipapaさんが言っているように、
1、2歳の頃、単純に積んで崩したりして十分に遊んでいなくても
年齢のめやすで選んでよいでしょうか?
童具館をみたのですが、たくさんあってどれがいいのでしょうか。。
よろしければコレ!と教えていただけると助かります。
おんぶにだっこで大変申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
naoさん、はじめまして
もちろん、その子ごとの好みもあるから必ずしもってわけじゃないけど、車とかで遊ぶ子なら積み木で家作ったり、道路つくったりガソリンスタンド作ったりとかしても遊ぶようになるから、全然大丈夫だと思うな~。
それで、僕は0~1歳で使うことを念頭に置いているから、とにかく組むことのしやすい上質さを第一にしたかったので童具館のものを選んでいますが、弟さんでもすでに2歳と言うことであれば、必ずしもあそこまでいい積み木でなくてもいいかもしれませんよ。
もちろん、童具館が気に入ったのならばそれでもいいです。質が良すぎて悪いってことはないですからね。(笑
次の記事で少し述べる予定でいましたが(おそらく明日あさってにはUPします)、童具館で選ぶならば30mm基尺 45mm基尺と2種類あります。
一応、床で使うなら45ミリ、机上で使うなら30ミリと書いてありますが、まああくまで目安なので部屋の広さなど積み木を使えるスペースにあわせて選べばいいと思います。
また、お子さん2人いることだしお兄ちゃんはすでに4歳だし、ある程度数が欲しくなると思います。
そういうのを考えると、もうちょっと安い値段で買えるものもあります。
僕の知っているところでは「小さな大工さん」(←検索するとみつかるはずです)というところが国内メーカーできちんとしたものを作っています。メーカーは早田材木店さんです。
童具館ほどの木の質まではいかないかもしれませんが、必要十分な材質のものできちんと作られています。
ここは40ミリと45ミリ基尺の2種類がありますので、やはり好みで選べばいいと思います。
また、ここの面白いのは「玉の道」(ビー玉転がし)の部品を後々買い足せば、すでにもっている積み木とあわせてビー玉転がしに発展させることもできます。(ビー玉転がしにも40ミリと45ミリがありますので、買う際は積み木と同じ基尺を選びます)
どちらにしても、やはり基本は立方体と直方体です。
なので、三角や円柱が入っているセットを最初から買うよりも、立方体と直方体のみのセットである程度積み木の数を確保するのがいいです。
こどもが積み木遊びを好きになって、さらに発展しそうであれば後から、三角や円柱を買い足せばいいわけです。
別に直方体がたくさんあれば、三角や円柱はなくたってずっと遊べるけどね。
また、数がとにかく欲しい場合はニチガンオリジナルというメーカーの「無限積み木」100または200というのが安くてそこそこの品質のものが買えます。ただし、木の質は上記2メーカーよりだいぶ落ちてしまうのと、薄いタイプの積み木なので2歳の弟さんでは少し使いにくいかと思います。
「木の積み木」などで検索するとたくさんひっかかるので、好みにあったものを選べばよいと思いますが、わりと出産の贈答品用などで立派ではあるけど、本当に積み木のポイントを押えたものというのはなかなかないので、やはり童具館か小さな大工さんなら間違いないかと思います。
そんな感じです。
いつも読んでくださってありがとうございます。
気になることとか、わからないこととか質問とかあったら、お気軽にコメントして下さって大丈夫ですよ。
僕でわかる範囲のことならできるだけお答えしていきますからね。
ではまた~。
ありがとうございます
お忙しい中、ありがとうございました。
このコメントへの返事はいりません。お礼が言いたくて書き込みます。
過去の記事の中で、参考になるものはたくさんあって実践していますが
中でも反応が分かり易かったのは「じ~」です^-^
これ、ほんとにすごいです。
最初はおっしゃっていたように、子供と目があうことをあえてしていなかったので、
私が見ている事にも気づかないし第一、子供達は私の方を見ないです。
でも、少しずつ少しずつ目が合う回数が増えていくにつれ、見てくれていることが
嬉しいというのが分かる笑顔が増えました。
時には「もう~」って長男は照れたりしますが、次男は素直に喜びます。
いままであえて子供達と目をあわさなかったのは、目があうと
「遊んでくれるのかな?かまってくれる時間できたのかな?」と、間違われるのが嫌で、
目があいそうになると、そらしていました。
けれど、目があう回数が増えるほど機嫌よく遊んでいる時間が長いように思います。
もちろん「遊んで~」って来る事もありますが。
’見守ってくれている’という安心からなんでしょうか。。。
まるで逆の事をしていた自分を反省したし、気づかせてくれたhoikushipapaさんに感謝です。
おもちゃの話は奥が深いように思います。
子供達の想像力を無限大に使って遊べるおもちゃというのはとてもシンプルにできているんですね。
でもそのそのシンプルさゆえに、パッ見では遊ぶのが難しいようにとらえがちです。
(特にドイツ製のおもちゃとか)
そして、おせっかいな私は「こんなこともできるよ~」って教えてしまいがちです。
飽きている様子が見えると、長く遊んでほしい気持ちからつい。。。^^;
なにごとも’見守る’という姿勢も忘れないように育児を楽しみたいと思います。
うわ~。。。長々すいません。。。
もっともっとお話を聞きたいです。
これからもブログ、楽しみにしています。
naoさん
けっこう些細なことでも見落としてたりってことあるから、なにかで気づきがあるって必要ですよね。
それでもね、そういうことが気づけて、また実践することが出来るっていうのはnaoさん自身のちからなんですよ。
それってね大切で、実はすごいことなんだよね。
まあ、僕が書いたものが少しでもお役に立てて良かったです。
なかなか現実には親身になってアドバイスしたところで、うまくいかないことも多いので、こういうお話が聞けるととてもうれしいんですよ。
だから返事はいらないと言われたけど書いちゃいました。(笑
わざわざ教えてくださって、こちらこそありがとう。
笑顔じゃないんです…
今息子は1才ちょうどでまだ積むことが出来ないので、小さな大工さんのサンプルとプラステンで崩す遊びをしています。
ただ崩してもマゼマゼしても笑わないんですよね(汗)
真面目な顔やムッとした顔で崩したりマゼマゼしてます。
笑ってくれればこちらとしてもやりがいがあるのですが。
最近の悩みは私より隣家の義母が大好きで、私が家から出ていっても泣かないのに義母が出ていこうとすると泣きます。
常に構ってもらっているので構ってないと泣いたりしますし、ちょっと思い通りにならないとすぐ怒ったり泣いたりも…。
最近一人遊びの時間がすごく少なくなってちょっとの洗い物さえ中断しないといけない状態です。
息子が私のことをもっと好きになってほしいばっかりに競って構ってしまっているのも原因かもしれません。
私なりの付き合いかたでいいとは思っているもののいつも不安で。
義母はもともと根っからの子供好きなので競ってもしょうがないんですけどね。
姉がなにかの本でプラスのストレス(親が用事のときは遊んでもらえないなど)は必要と書いていたと言っていたので今の状態はダメなのかもと悩んでいます。
いつも長々コメントですみません。
まめさん
> 今息子は1才ちょうどでまだ積むことが出来ないので、小さな大工さんのサンプルとプラステンで崩す遊びをしています。
> ただ崩してもマゼマゼしても笑わないんですよね(汗)
> 真面目な顔やムッとした顔で崩したりマゼマゼしてます。
> 笑ってくれればこちらとしてもやりがいがあるのですが。
そっか~でも楽しんでいるようなら、笑わなくても気にしなくていいと思いますよ。
ときどきそういう子もいるのですよ。
人によりそれぞれでいろんな理由があるのだけど、自分から進んで倒したりして遊んでいるようなら、それで十分ですよ。
まあ、大人からすると反応があったほうがたのしいんだけどね~。
> 最近の悩みは私より隣家の義母が大好きで、私が家から出ていっても泣かないのに義母が出ていこうとすると泣きます。
なるほどね~。
様子を見たわけではないからはっきりしたことは言えないけど、まず言えるのは誰かにどんなになつこうと母親の存在っていうのは母親のほうから拒否しない限り「母親」という存在は絶対だからその点に関しては、こどもにどんな様子が現れていたとしても自信を持っていいってこと。
だからおっしゃるように、自分なりの付き合い方でいいんですよ。
おばあちゃんはあくまでおばあちゃん、可愛がってればそれでいいけれども親はときには厳しくしたりもしなければいけないし、またこどもも反発してきたりするけれども、そのことはむしろ甘えることよりもずっと信頼しているからこそ反発できる存在ってことなのよ。
「魔の2歳児」のとこでも書いたけれど、親は絶対の存在だからこそ、唯一反抗・反発を安心してできるわけなの、甘えることなら赤の他人にだってできるけど、反発することは「絶対に拒否されない」という信頼感があるからこそできることなんだね。
だから、おばあちゃんに対する様子と自分に対する様子を較べると、一見なんか負けてるかのように思っちゃうかもしれないけどそれでいいのよ。むしろ逆だったら心配なのね。
だから大丈夫。自信をもってね。
あと、たしかにここでいう「プラスのストレス」みたいなものは、今後「心の自立」をしていく上で必要な部分もあるのだけど、こういうことって成長の過程で必ずでてくるものだから、わざわざ与えるものでもないと思うよ。
いまはおばあちゃんが常にかまっている状態で、なんでもこどもが思い通りになる状態が多すぎるという感じなのかな?
程度問題ではあるけれども、こどもにとってきちんと相手をしてくれる人がいるというのは、けっして悪いことではないです。むしろこどもが大きく伸びる力になる大事なことです。
ただ、僕がところどころで言ってきたように、大人がこどもの言いなりになってしまうような状態が、もしあったらそこはおばあちゃんとも話し合って改善できるといいね。
実は、「おばあちゃんが甘やかしすぎて困ってるんです」というのはとってもよくある話。(笑)
それでもね、親がこどもに対してきちんとした対応をしていれば、後からみるとたいていは問題になることはないようです。
親までいっしょになっていいなりになってしまうと、これはもう大変だけどね。
こどもの方からしても、「他のときはだめだけど、おばあちゃんには少しくらいわがままいってもいいんだ」みたいな使い分けができるのかもしれないね。
あと、いまのすぐ泣いたり怒ったりっていうのには成長の時期的なものもあるかもしれないから、それに振り回されないようにすれば、それをあんまり気にしすぎることはないかもしれないよ。
最後になっちゃったけどお返事おそくなっちゃってごめんなさい。
安心しました
今のままでいいんだとホッとしました。
不安の波がたまに襲ってくるのでおとーちゃんのアドバイスでいつも救われます(*^o^*)
鰻仕事お疲れさまでした!
暑い中焼くのは大変だったでしょうね。
そうそう、一時期取ってて止めたこどもチャ○ンジから最近またDMが送られてきてます。
オモチャ自体には興味ないのですが、「歯磨きなどの生活習慣がつきやすい」などの文句に心が揺れます(汗)
無くていいって分かってても心が揺れまくるのは、すごい営業力ですね(^_^;)
息子がしまじ○うが好きなのも惹かれる理由なのかも…。
まめさん
こどもは柔軟だからね、あんんまり悩まなくてもなんとかなるものなのよ~。
すぐ物を投げる
毎年毎年、台風でもないのに大雨で大変なことがよく起こりますね。
おとーちゃんさんの地域は大丈夫ですか?
もうちょっとで3歳になる娘のことで、ご相談があります。
娘はブロックや積み木や縫いぐるみでも、ちょっと遊んだなと思うと、すぐに投げてしまいます。上手くいかなかったっと言う時もあるのですが、それ以外のような時でも投げます。すぐに飽きる時もあれば、飽きずに遊んでいる時もあったりで、投げた時に「ママ○○投げられたら困るな」「悲しいな」{ボール投げて遊んだらいいよ」とか言っていますが、一向に変化なしです。逆に余計に投げ続けるような現状です。怖い顔しても反応は同じです。
私が一緒に遊んでいる時もあれば、用事している時に一人で遊んでいる時もあります。だからすぐに投げるのを止めたり出来ないことがよくあります。縫いぐるみはあくまで物状態、でも、自分と同じオムツや靴下を履かせたりって面もあります。
それ以外では、お友達と遊ぶなど、何か興奮している時、思い通りにならない時は、よくキーキー叫びます。注意された時は小さい声でキーと自分で言っても、すぐに大きな声になります。注意したら余計にうるさくなる一方って感じです。かと思えば、図書館だから静かにしてねと言って聞かせて行く場合、静かにしてくれたり(そのときは図書館出てから、褒めてありがとうをいいます)
主人は私がもっときつく怒らないから何度も繰り返すのだといいます。注意する時、私はしゃがんで目をあわそうとするのですが、100%さけ、飛んでどこかに行こうとします。怒っているときに目をつぶることもあります。私自身、些細なことで怒りすぎており過干渉なんだと自覚はあります。子供も精一杯なんだと思います。
保育所にいっており、子供との生活の時間が3~4時間ほどしかなく、ご飯やお風呂、朝の出勤など時間との戦いなので、イライラする事もおおく、その苛立ちからちまちま横で文句を言ったりしてしまいます。せめて夜寝る前の数分だけでも幸せな気持ちをと思い、嫌がられても好き好き~大好き~などといってくっつくようにしています。子供は言葉と体で反対の言葉を返してきますが・・・まるでママは私のこと本当は好きじゃないんでしょって言われているかのような気がしてなりません。よくママは来ないでって言われます(駄目だしばかりするからかもって思っています)
本人は、○○していい?ってよく聞いてきます。毎回ではないけど些細な事でも。しては駄目ってほどでもないけど、されたら私は嫌なことがあったりします。そのときは「ママはそれをされたら嫌だけど○○がしたいのなら自分で考えてしたらいい」って言ってしまいます。自分ではこれも一種の突き放しになるのか・・・わかりません。ただこういう言い方を続けたらよくないような気がします。
簡単なことなんだろうけど、恥ずかしながら子供への対応が分からずにいます。宜しくお願い致します。
むかごんさん
もしかすると、ご主人の言うように言い方の問題なのかもしれないし、
もしかすると、これまでの過干渉的な関わりの積み重ねがそういうネガティブな行動へといかせてしまっているのかもしれないし、
もしかすると、突き放した言い方をされる疎外感がそうさせているのかもしれにないし、
もしかすると、お母さんから良い関わりをしてもらいたい一心でネガティブ行動で注意を引くという形になってしまっているのかもしれないし、
もしかすると、まだ年齢的な幼さでルールや話を理解しきれずに、そういった行動が続いているのかもしれないし、
そしてその全てが要素としてはいっているのかもしれません。
もしも、ご自分の子供へのアプローチで気になっている点があるというのであれば、子供の1つ1つの行動を気にしてそこをどうにかしようとアプローチするよりも、まず包括的な子供への態度を肯定的なものとすることで、子供の良い姿を引き出していくように考えていったほうが、いい結果を生むのではないかと思われます。
それについては過去記事にあるとおりです。
No title
娘が1歳になる前にもっと早く読みたかった!!
遊びのさせ方について、相談させていただけますでしょうか。
娘は今、1歳9ヶ月なのですが、まったく一人遊びできません。
積み木への興味がなく、時々、私と一緒に積み立てたり、壊したりしますが、自分からはあまりしません。
家でする遊びは、
おままごと道具を使って、人形とお茶、
水遊び、コップ重ね・簡単なパズル・形あわせ(これらは1回やって終わりです)
などです。
あとは部屋を、「★♪*¥@」と言葉にならない声を出してご機嫌そうに歩き回ったり、ただ物を持って運ぶだけです。集中力がないように思えます。
言葉はまだ語尾しか言うことができません。(ご飯を「はん」、食べるを「ドゥー」など)
もしかすると、これまで、外の刺激に触れさせようと外出することが多かったのが原因なのかな・・・
本は大好きで、「ほん!ほん!」と持ってきます。
でも、おっぱいを吸いながらが見ていることが多いです。
今日はカゼをひいているからか、一日中、おっぱいに張り付きっぱなし・・・・。何かあると、すぐ「ねんね!」「ぱい(おっぱい)!」です。
卒乳を目指していますが、ちょっと疲れてしまいます。
ほしいときに、すぐあげるのがいいのか、迷います。
これから、どうすれば集中力を伸ばしたり、一人で遊ぶ力をつけることができるでしょうか。
もし、過去記事にありましたら、重複して申し訳ありません。
お時間のあるときに、お返事いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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とてもとても興味深く、楽しく拝見させてもらっています。
数ヶ月前ですが、子供の叱り方で検索していろいろ見ているうちに
このブログに行き当たったように記憶しています。
大勢の子供達をみてきた保育士さんの言葉とあって、その内容は
とても分かり易くて説得力があって、時間をみつけては
過去の記事もすべて読みました。
その記事ごとに、質問したい気持ちは山ほどあるのですが
コメントに返事をいただくのも恐縮で、いつも読み逃げしていました。
足跡の残さずにすいません。
けれど、この積み木のお話もとっても興味深くて次の記事を
待てずにコメントを書き込んでしまいました。
私には4歳と2歳の息子がいます。
hoikushipapaさんがいうような積み木で遊べる子供になってほしいと思っていますが、4歳の長男ではもう遅いでしょうか。。。
長男は車が大好きで戦隊物はもちろん、アンパンマン(暴力系だったんですね!)も興味がなく、家の中にいる時は車を触っているか、弟と走ったりジャンプしたり^^;いる事が多いです。外遊びは公園か散歩、時々川遊びとかしています。
家には私があまり好きではないこともあって、「ボタン系」のおもちゃは
ごく少ないと思います。プレゼントにいただいたりしたものだけです。
でもゼロではありません。
hoikushipapaさんがお薦めするような上質の積み木はまだ購入したことはなく、1~2歳くらいまでは面が取れて塗装してある’積みにくい積み木’で平面的に形を作って遊んでいました。
今は積み木で遊ぶことはほとんどなく、あっても四角と丸を組み合わせて
車を作っているくらいで、発展している事といえば、以前は平面に並べていたのを、積み木を立てて立体的になったくらいです。でも作るのは車。
そんな4歳(先日4歳になったばかり)の息子にhoikushipapaさんが
すすめる積み木を買ってあげたいな~と思うのですがhoikushipapaさんは
どう思われますか?もう遅いでしょうか。。。
3年前くらいに、岩城敏之さんという方の講演会の中でジェンカを使った
積み木に参加してとても楽しかったので、子供達とこんな風に
遊べたらな~と思っています。
長文になって恐縮ですが、何かアドバイスや注意点があれば一言いただけたら。。。と思います。
あつかましいお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。