「親子の絆」ではなく「信頼関係」 - 2018.01.11 Thu
1歳から僕が娘を日中も直接世話をして過ごすことができた経験は、本当に得がたいもので、僕の人生を変えてくれました。
元の記事にある、「おとうちゃんかわいい」という言葉は、ある種の「こだま」です。
「かわいいかわいい」と子供にたくさん言葉や態度で伝えてきたから、自然に子供から僕に対して返ってきています。
その「こだま」とは「信頼関係」というものです。
大人が、そうしようと思って作為的に関わったからそういう姿がでるわけではないと思います。
そういった意味で、僕と娘の関係は「束縛」を意味する「絆」ではありません。
あくまで、対等の人間としてのつながりであり、だから「信頼関係」なのです。
最近では、さすがに「おとうちゃんかわいい」とは言ってくれませんが、日々のいろんなところで「関わりの遊び」があります。
僕が料理をしていたり、顔を洗っていれば、うしろからつっついてきて笑いながら走って逃げたり、「ジーッ」と声を出してのぞいてくるので、「チラッ」と言って振り返ってあげれば隠れたり・・・・・・。
夕食の後は、だいたいいつも僕の膝やおなかの上にのってきます。
そのように、いつでもつながっています。
日本には親子のつながりを、上下関係のなかでとらえる向きがあります。
極端なケースになると、まるで鎌倉時代の武士の「御恩と奉公」のように、「育ててやっているのだから、感謝してあたりまえだ」というものもあります。
これはまさに「束縛」としてのつながりです。
「親子の絆」という言葉を使う人が、みなそのように子供を見ているわけでないことは事実ですが、しかし、その文脈でとらえている人がいるのも知っているので、子供と過ごすことの喜びを経験できた身からすると、とてももったいなく感じます。
子供はただ返してくれるだけです。
あたたかい関わりをすれば、あたたかい関わりを。
冷たい関わりをすれば、冷たい関わりを。
● COMMENT ●
なつかしいー
お久しぶりです
のんびり子育て中
子育て中の専業主婦って、こんなに楽しくて素晴らしいお仕事で、社会をつくる大切な役目なのに…
わからない人にはわかってもらえません。。
子育てを楽しめるということに、私も幸せを感じます。でもこの先、子どもたちは、どういう時代を生きていくのか心配でもあります。
おはようございます
おとーちゃんさんの最高の関わりにむーちゃんさんの最高の関わりが返ってきたってことですね。
いいですね、素敵ですね。
子供とののろけエピソード大会とか開きたくなりますね~
ブログを全制覇するにはまだまだ先が長そうです。
のんびり拝見させていただきます。
おとーちゃんさんの言う子育てテクニックもあまり通じない感じで当時は結構悩んだものです。
おとーちゃんが言われる、否定的な関わりもいっぱいしてきたと思います。
でも、娘が4歳になった今、テクニックとかはあんまり考えず、じーっと見つめあってお互いに笑うような事が自然と出来ていて、それだけでもちゃんと暖かな関わりも出来てるのかなってふと思いました。
なかなか、うまくはできないけど考えすぎずに、子育て出来たら良いなと思います。
息子はとっても誉め上手で、私がいつもと違う服を着ていたりすると直ぐに気づいてくれて『可愛いね、かっこいいね』といってくれます。ほんと、よく見てる。
笑えたのはおろしたてのパジャマを着たとき、
『ママ、可愛いね!おばさんみたいで可愛いね!』と(笑)
息子としては最高の言葉を届けようとしてたのはよく分かりましたので気持ちだけもらっときました。大爆笑でした。
今、色々悩んでます。悩みすぎ、考えすぎかもしれない、気にしないのも大切なこと、でも、息子のことを私が考えないでだれがする!と思うと、それもいいような気がしてます。
“アイザックス幼児研究論の研究”という本を読んでいると、保育士おとーちゃんさんのblogの色々な場面が浮かんでくるという楽しい体験をしました。こちらのblogを見ていなかったら理解できなかったと思います。ありがとうございます。
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