保育士バンク!コラム『「自主性・主体性の保育」って何だろう?わかりやすい考え方』 - 2018.01.26 Fri
子育てにまつわるところでは、しばしばこの「自主性・主体性」という言葉を耳にします。
保育施設の理念や保育目標の中にその言葉が入っていたり、
どこどこ幼稚園、どこどこ保育園の高名な園長先生が、講演や著書の中でそれを声高におっしゃっていたりします。
それではさぞかし素敵な保育をしているのだろうと見学に行ってみると、実際にはまったく自主性・主体性を子供に保障しているどころか、職員の人、そしてその園長すら少しも理解していないといったことが、驚くことに少なくありません。
僕は保育の専門性とは、この自主性・主体性をいかに保育の中で展開できているかしだいと言っても過言ではないと考えています。
このコラムは短いものですが、その辺りのエッセンスを凝縮して詰め込んでまとめています。
ぜひ、お読み下さい。
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● COMMENT ●
待つこと信じること
1つ目は、「良い子」とは どんな子なのか?ということ。もう1つは、「自立」とは どうなることなのか?ということです。
僕が思う良い子は、自分に素直な子です。言い換えると、きちんと自己主張ができる子ですね。自己主張は、わがままという形で出たり、反抗という形で出たり、ケンカという形で出たりします。自己主張が激しいと人と衝突します。衝突を幼い時期から体当りで経験することが、人間関係を学ぶことになります。自己主張することで、相手に自分を知ってもらえることになり、相手を知ることになり、その先に信頼関係が生まれると思っています。
2つ目の自立は、、自分の言動に対して、責任が負えるかどうかだと思っています。過保護は、子どもの言動に対して、親が代わりに責任を負うことです。これでは、子どもは責任を負えないので、自立のチャンスは奪われます。
過干渉は、子どもの言動に干渉し過ぎて、悪いと思われる言動をさせないことです。これでは、子どもは何が悪いことなのか理解できず、自分の言動に萎縮するか、自分で背負いきれない悪いことをしてしまう(子どもには悪気はない)。
放任は、子どもの言動に興味がないので、子どもに責任を負わせることができない。
楽しくない集団登校
私は、1カ月ほどは娘に付き添って歩く予定でいます。
その班には、以前から毎日付き添って歩いているおばあちゃんがいます。
その方の好意であって、普通は児童の保護者は付き添わないそうです。
集団登校に参加して2週間ほど経ちましたが、子供達がほとんどお喋りもせずピシッと一列になって歩いており、感心しました。
下級生が、先頭の班長さんから遅れると、そのおばあちゃんが「遅れているよ、着いていってね」と励まします。
昨日は、遅れた下級生の腕を引っ張ってまでして班長さんのスピードに合わせようとしていました。
門まで着くと、おばあちゃんは「今、7時45分(やったね)!」と班長さんに伝えていました。
早く着くことより、班長さんが下級生を気遣って楽しく登校することが大事なはずなのに、朝から班の子供達は緊張した空気です。
そのおばあちゃんがいる限り、班長さんも育たないでしょうね。
その方のお陰で、安全に登校できるのはありがたいのですが、子供達の世界に干渉しすぎだと思い、本当にご苦労様ですね…とため息が出ます。
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自主性、主体性をあおっている園や学校は多いいですが実際は管理、支配が多く心地よさから遠いいところにいるのではと思わされることが沢山ありました。
私は両親から支配、威圧、過干渉を受けいまだに生きづらさを抱えながら生きていますが息子を育てながら最近感じたことがあります。
来月高校受験を控えていていて塾以外勉強もせず遊んでばかりで高校も受かるかどうか。愕然とする日が続きました。でもこの時期にきてやっと自分で決断しました。半年前は高校の話をしてもなかなか向き合うことはできませんでしたが今は自分の能力はこれくらいだからと自分自身を受け入れ冷静に話ていました。
100%私の不安が取り払われたわけではないですが息子が自分で決断できたことが息子の力を信じるにかわりました。
信じて待つということはとても尊いことだと思います。手探りをしながら親子共々自立に向けてマイペースに歩んでいくしかないのだなぁとぼんやり思っています(^^)