FC2ブログ

2018-08

子育てと怒り vol.1 - 2018.01.29 Mon

子供と一緒に過ごしていると、子供の姿や行動にイラッとしたり、怒りを感じたりすることは誰しもがあるでしょう。

怒りというのは、人の感情の中でもっとも強いものです。
感情を動かすことが苦手な人であっても、多くの場合、うれしい、楽しい、好意を持つといった感情は覚えなくなっても、怒りや悲しみといった感情はそうそうなくなりません。


数ある感情の中でも、「怒り」は特殊な構造を持っています。





なにか腹立たしいことがあると怒りを感じます。

・いま目の前でAという出来事があって、それを腹立たしく思い怒りを覚えた

普通はそのようになっていると思われるかもしれませんが、怒りに関しては実はそうではありません。

怒りはプール構造を持っていて、そのプールに過去にあった腹立たしいことの感情が蓄積していきます。
そしてそれがあふれたときに、実際の怒りとしてその人は感情をあらわすことになります。

ですから、Aという出来事以前に、B,C,D,E・・・・・・といった怒りを感じさせる出来事があって、それがたくさんプールにたまっている状態でAという出来事があったとき、怒りとして強く外にでることになります。


蓄積されている分、この感情はとても強いものになります。
これを制御するのは簡単ではありません。

なにかの怒りを抱えて、絶えずそれを外に出しているような人や、自身の怒りを押さえることを普段から頑張っている人は、精神的にとても疲弊してしまいます。
そのため、その感情の渦から目をそらしたり、その感情を鈍らせるために、お酒やなにかへの依存によって、無意識にそれを軽減するように動いてしまうこともあります。



さて、子育てにおいてもこれと同様のことが起こります。

むしろ、自分の子供を相手にしたとき、もっともその感情をだすことに歯止めがきかなくなるものです。



多くの人は、目の前の我が子の行動によって、自分がイライラしたり、怒っていると感じると思っているかもしれませんが、実はその元であるプールされた怒りは「我が子の子育て以前」のところにあって、単に我が子の行動はそのきっかけとなっているに過ぎません。

B,C,D,E・・・・・・は我が子とは別のところや、それこそ我が子が産まれる前から存在しているのです。


子育てをしている人の中から、こんな声がでてくることは少なくありません。



◆怒ってしまう自分が止められない

”そのことがそんな怒るようなことでもない些細なことであるのはわかっているのですが、どうしても子供への怒りが止められません。
子供を怒っている最中ですら、もうひとりの自分が「そんな怒ることないよ。それを言われて子供はきっとすごく傷ついているよ。怒るのをやめてあげて」とずっと言っているのがわかるのだけど、どうしても子供に怒ったり、意地悪なことを言ってしまうのが止められません。実際に子供を傷つけてしまっている自覚があります。
それがほぼ毎日です。
そのたびに、後悔して次はきっと怒らないようにしようと思うのだけど、結局その繰り返しで、どんどん自分を責めることになり、子供にも申し訳なく、正直言って子供と一緒に過ごすのがつらくて仕方がありません。
できれば、極力子供と離れていたいし、自分は仕事をしているときが一番充実しています。
きっと子供もこんな私と過ごすより、誰か別の人に預けられている方がいいのではないかと思います。“



こういったケースの背景にも、この怒りのプールが関わっていることが多いです。

つづく。


僕の子育てカウンセリング(対面式、電話orスカイプ、メール)のお申し込みはこちら。
■子育てカウンセリング(保育士おとーちゃんホームページ)


関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hoikushipapa.jp/tb.php/1133-51eb8a90
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

子育てと怒り vol.2 ~怒りの再生産~ «  | BLOG TOP |  » 保育士バンク!コラム『「自主性・主体性の保育」って何だろう?わかりやすい考え方』

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (1)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (76)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園・学校について (112)
日本の子育て文化 (182)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (9)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (8)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (45)
満たされた子供 (7)
早期教育 (20)
我が家の子育て日記 (93)
心の育て方 (105)
相談 (84)
子供の人権と保育の質 (63)
その他 (62)
未分類 (22)
講座・ワークショップ (92)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (33)
子育てに苦しむ人へ (19)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析