「愛情」は皮膚感覚のお世話から - 2018.02.27 Tue
僕はそのように「愛情」を感情論や精神論にしてしまうことを意識して避けています。
もし、子供へのあたたかな関わりの重要性を伝えたいのであれば、それは具体的な行動に明確に置き換えて他者に話すべきだと考えています。
僕はそのもっとも基礎となることは、0距離のケアであるスキンシップを介した子供へのお世話にあると思っています。
子供は、大人に自分のお世話をしてもらうことを、何度も繰り返し経験しながら自分が大切にされていることを感じます。
その積み重ねがあって、はじめて自分を大事にすることを学ぶし、それがたくさん蓄積された後に他者に優しくすることも身につけられます。
そんな基礎的なことは、愛情だなんだと大仰なことを言わずとも日々繰り返されています。
例えば、赤ちゃんや乳児であれば、おむつ替えなど日に何度となく行います。
これも、大人から子供への皮膚感覚を介したお世話です。
子供は、大人に自分の身の回りをきれいにしてもらうことを通して、心地よくなったことを実感します。ここにはなんの理屈もありません。まさに皮膚感覚です。
このとき、無表情でするのも、笑いかけ話しかけながら行うのも、その人次第なのですが、この違いには大変大きなものがあります。
この皮膚感覚の心地よさと、そのときの大人のあたたかい関わりを同時に味合うことが、子供の心の成長にとって非常に重要なことです。
こどもと一緒に過ごす生活には、この皮膚感覚のお世話がたくさんあります。
顔や手を拭いたり。服を着替えさせること。身体を洗ったり、髪を洗ったり。髪をとかす、結ぶ。耳掃除や爪切り。
山のようにあるのだけど、それらは忙しい日々の生活のなかで行われてしまうので、毎回それらを丁寧な関わりの時間として行えるわけでもありません。
意識的にそれをしやすいのが、子供のスキンケアのときです。
特にこういった冬場、子供の肌は乾燥しやすいものです。すると、かさかさしたり、かゆくなったり、子供は不快感にさいなまれてしまいます。
大人が保湿剤を塗ってあげたりすることで、子供は皮膚感覚で心地よくなることを理屈抜きで感じられます。
時間にしたらいくらでもありません。しかし、こういったささやかな積み重ねが子供の心をより良い方に持って行ってくれるのだということを僕は知っています。
先日、マールマールさんの、MARLMARL×Amikoleというシアバターをいただきました。
僕自身も乾燥肌で、娘もそれが遺伝してしまったのか、肌が部分的にかさかさになり睡眠中も無意識にかきむしっていることがあります。
お風呂上がりや寝る前などに、一緒にこれを塗っています。
娘は、小学生になってもまだまだ甘えたがりなので、こういう時間をいまでもとても楽しんでくれます。
最近、美容品とかでボタニカルが流行っているみたいですね。(僕はボタニカルというともっぱらお酒なのですが・・・・・・)
これも天然ハーブが入っています。
最初だけ香りが強いかなと感じましたが、慣れてしまうとむしろ心地よく、なんだかリラックスして眠りにつけるような気がします。
僕は、こういったお世話をお母さんだけでなく、特にお父さんにもやってもらいたいと常々思っています。
人によっては冗談抜きで人生が変わるかもしれません。
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● COMMENT ●
初めまして。いつもフェイスブックでの投稿を見させて頂いています。
ブログまで飛んでくることはあまりないのですが、今日の記事は興味深く読ませていただきました。
普段何気なくやっていることにふと気持ちを入れると随分変わるということを最近身を以て知る機会もあったので。
母親の自分に心の余裕がないとやっぱり子供達にも優しく接することができず、でも最近はとても良い関係を気づけていて私も子供達もいつも笑っていることが増えました。ひとえに私を支えてくれる旦那さんのおかげだと思うのですが、今日の記事を読んで、普段、彼が子供と交代でマッサージをしている姿が浮かんできて、ああいう楽しいふれあいがとても大事なのだなと改めて感じた次第です。
海外の人なのでやはり日本人男性と比べるとスキンシップを取るのが上手であるとは思うのですが、彼はその中でもまたちょっと違っていて本当に自然にそういうことをするので、すごいなぁと感じています。
今回の記事で改めて気づくことが出来ました。ありがとうございます。
この季節
そうですよね…気を付けます!日々の積み重ねで変わりますものね。
手荒れ、乾燥にはロコベースリペアクリームというものがとっても私にはよかったです。顔にも塗ってます。ひどい乾燥とかゆみがずいぶん落ち着きました。
ネコイッピキさん、もう時既に遅しなんてことはないと思いますよ。
うちの長男4歳も3歳前後までママがいい、ママじゃなきゃダメな子でしたが、今はパパでも大丈夫なすっかりパパ大好きな子になってます。
諦めないでくださいね(^^)育児はあとからいくらでも取り戻せるっていうおとーちゃんさんの言葉、私も励みにしています。
スキンシップの大切さ
0歳児からオムツ替えを特に大切にしてきました。
一対一でゆっくり触れ合える唯一の時間。
必ず行動の前には言葉にして伝え、わらべうたやふれあい遊びをいっぱい。
子どもたちはオムツ替えが大好きになりました。
お尻を拭くときに足を上げてくれたり。
便座に座り初めてからもそれは続き、誘うと笑顔でドアの前で私をみていました。
待っててくれてありがとう。
そう伝えるととても穏やかな表情。
排泄をして、自分でオムツもズボンも履こうとします。
お手伝いが必要な子が何人かいたら、待っててね次にやるからね。と言うと穏やかに待つ姿。
目に見えない信頼関係がとても築かれていることにやり甲斐をたくさん子どもたちこらもらつまていました。
この時期、乾燥している子たちへスキンシップとして、ワセリンを塗っていました。
眠る前に塗って気持ちよく眠れる。安心して眠れる。
簡単なことだけど、なかなか余裕がないと保育園でも難しいこと。
けど、その子の未来はきっと違ってくるはず。
この心地よさを知ってる子はきっと強いはず。
と信じてます。
我が子も眠る前には自らワセリンを持ってきて、塗ってと催促。
塗ると横になり、気持ち良さそうに眠りにつきます。
大人の側の、愛情というか、かわいいなぁ、大事やなぁと思う気持ちは、こうしたスキンシップを通して育っていくのかもしれませんね。
おとーちゃん先生様
子育て相談をお願いしようかと思ったのですが、私が感じることと子供の実際の様子では違いもあると思ったので(取越し苦労や、え?問題はそこじゃないよといったことなど)。
私自身は環境的に、かなり一人で育児をしてきてしまいました。なので娘の気になるところが目についてしまうのですが、たまにしか触れ合わない夫にとっては問題とは感じないこともあるようで、自分の悩みを本当の意味で相談できる人がいません。
誰かに長時間預けたことも一時保育を利用したこともありません。第三者の目が欲しいと思うことがよくあり、それがおとーちゃん先生だったらとても嬉しいです。
あんみつさん
短時間ですが夢がかないます笑
子供の現状をみていただきたい場合、母親がそばにいる状態でみるのと、母親がそばにいないときをみるのとでは違いはでてくるのですかねぇ。。
スキンケア始めました(^_^)
今回の記事を読み、早速、ベッドサイドにスキンケア用のクリームを置きました。寝る前にゆったりとした気持ちで手の甲やお顔に塗ってあげると、何とも嬉しそうな表情を見せてくれました。こういったコミニュケーションの取り方があるんだなぁと、感動いたしました。毎日の習慣にしたいと思います(^_^)
ちょっとした質問なのですが、
今まで、子どもには、生まれてきてくれてありがとう、と毎晩眠る前に伝えています。大切に思っていると言う事も言葉に出して伝えます。また、ギュッとハグのような事もついつい息子が可愛くてしてしまいます。息子はと言いますと、好きだよ〜〜と言葉に出すと嬉しそうに素直に受け止めてくれますが、ハグなどは、距離が近すぎるのか、嫌がります。照れているだけと、気にせずにおりましたが、今回、スキンケアを試した時に、とても嬉しそうにしていたのを見て、スキンシップは、近ければ近いほどいいというものでは無く、ほどいい距離感が大切なのでしょうか?その辺りの子どもの気持ちを、もっと知りたいなぁと思っています(^_^)
これからも、記事、楽しみにしています!!
もうすぐそこに春が来ていますね(^_^)おとーちゃんもお身体、ご自愛くださいね。
そういう夫婦って、お互い肯定し合って感謝の気持ちを言葉で伝えている。
相手が喜ぶことが、自分の喜びにできる。
家庭の中で日常的にそんな姿を見ている子供は、どんなことをすれば相手は喜ぶのか学んでいて、意識しなくとも素直で周りに可愛がられる子供に育つように思います。
私はどうしても疲れて周りに気遣いができないときがあって、「自分ばかり大変」「もっと察して」と楽になることを求めてしまいます。
それは悪いことではないのでしょうが、タイミングや言い回しが悪いと、夫をはじめ、周りに嫌な思いをさせてしまい、4歳の娘もいつもよりワガママになることがあります。
娘なりに、我の通し方を私を通じて学んでいるのかな、と感じます。
そんな娘の姿を見ると、己の身の振り方を省みて、夫や周りに合わせたり、気遣いをすると、不思議と娘は可愛いお利口さんになっていくんですよね。
このような話をすると、「優しい旦那だから上手く子育てできてる」「元々が大人しい女の子だから育児が楽なんだ」と言われることがあります。
私としてはそれもありがたい要因の一つではあるけれど、夫にとって育児に協力しやすい自分であることを意識しているので、それも相まって子育てが楽なのだ、と自分で分析しています。
「こうあるべき」という子育ては子供も親も苦しめてしまいますが、それと同類である「私と同じやり方の育児・家事しか認めない」という意識は、父親や祖父母の子育ての参加を難しくさせてしまうように思います。
それぞれの価値観や経験にいたった過程など、良い面も悪い面もありますし限度もありますが、母親以外の人間と接することは、子供にとっては何かを学ぶ場になるだろう、と私は考えています。
おとーちゃんさんは、奥様とはどんな関係でしょうか?
父親の育児参加は、女性の社会進出のためには必要不可欠でありますが、政府が行っている家事育児の分担のPR活動だけでは、受動的過ぎてあまり期待がもてません。
男性目線の「奥さんからこう言われてやる気になった」「この言い方だとつい乗せられてやってる」など、そんなエピソードがあると嬉しいです。
長々と失礼しました。
季節の変わり目ですので、どうかご自愛ください。
一時保育いいですね!
まさにそれを求めていました!
私が言葉で相談するよりも、子供の様子、自分と子供の関わりを見ていただき、保育士おとーちゃんの関わり方も見てみたいです!
でも、お時間取ってしまう分、なかなか難しそうですね(^_^;)
何組か一度にできるといいなぁ。
やっぱり保育士おとーちゃんのアドバイス付き一時保育を始めてください!
私は、保育士おとーちゃんの講演会やセミナーに何度も何度も参加させていただいています。。(^_^;)
少しでも直接子供の様子を見ていただき、実情に即したアドバイスをいただけないかという下心満載で、何回か子供も連れて行き、セミナー前後にお話させて頂いたりしました。
おかげさまで、息子がイヤイヤ期真っ盛りで、下の娘が産まれた頃より、今は圧倒的に状態は良くなり、楽になりました。息子もこの間4歳になり、本当に時間が解決する部分もあるんだなぁと思います。辛かったらブログをキーワード検索したり、心の支えとして乗り切ってきました。本当にありがとうございます。
でもやはり兄妹関係とか、怒りのプールが波打つどころかしょっちゅう沸騰、爆発して反省も多い日々ですので、一時保育があったら絶対申し込みます!!
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2歳半の娘はパパにお風呂上がりに髪の毛を拭かれるのすら逃げ惑って嫌がります(^^;
「おかあさんにおかあさんにっ!!」と泣いて逃げるのでパパ心が折れまくりです。
父親と信頼関係が築けていないってことなんですかね。
同じ年頃のお友達もお世話は絶対ママじゃなきゃダメ!だそうですが、そういう時期なんでしょうか。
前の記事で父親のあり方の影響は非常に大きいとあったのでなんだかドキドキ…
おとーちゃん様の子育てパパ論を楽しみにしています。