『「話を聞きなさい」なんて指導は本当は間違っている』(千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長) - 2018.04.18 Wed
『「話を聞きなさい」なんて指導は本当は間違っている』(第一回目)
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この工藤校長は素晴らしい。素晴らしいのだけど、工藤校長の一代記ととらえてはいけないと思う。
工藤校長は大きな仕事を成し遂げている。
そこだけを見てしまうと、この人個人の能力の話になってしまします。
でも、その出発点となっている基礎的な部分。
そこにあるものは、少しもすごいことでも難しいものでもありません。
それは、「健全な人権意識」とでもいうものです。
これは、本来子供の育成に携わる人のみならず、社会人が当たり前にもっているはずのものです。
(それが日本では未だ、不備であったり、未熟だという問題はあるが)
この点に関しては、本来もっと多くの教員が当たり前に持っていなければならないものだとしか言えないと思います。
しかし、未だに天然パーマだったり、毛髪の色が薄かったりすると地毛証明書なるものを出させなければいけないといった学校があるように、学校という組織の持つ人権意識は、お粗末を通り越して倫理的に問題があるレベルのところがあります。
当たり前のことを当たり前と言えないようなゆがんだ組織の論理から卒業すれば、この工藤校長の立ち位置というのは、多くの人にとっても少しも難しいものではないと思います。
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● COMMENT ●
こんにちは
いつもお世話になっております。
ブログ、拝見しました。
今はコメントまで見つつ復習しながら上の子との幸せな時間を過ごしてます。
産休に入り、病院などの用事があるときいがいは保育園に行かずに
一緒に過ごすようになると、瞬く間に息子は私に寄り添ってくれて、
優しくしてくれて、守ってくれる存在になりました。
保育園に通ってる間は、日曜日にやっと落ち着いた雰囲気になっても月曜日から火曜日、次第に荒れていくばかりで、こちらのブログから学んだことも焼け石に水のような気持ちになることもしばしばありました。
でも、今、あのときのもがきは無駄ではなかった、と思えています。
息子を信頼している自分がいます。息子に信頼してもらってると思える自分がいます。
また下の子が生まれたら状況が変わり、悩み始めるとは思いますが、
この気持ちを経験できたことは大変嬉しいです。
ありがとうございます。
ここ最近のブログを読んで
わが子がおとーちゃんのような先生やこの記事のような校長先生に出会うことは、まずないんだろうな…。
今年のわが子の担任が新卒の先生でとてもやる気に満ちていて、子供の話をよく聞いてくれるようです。聞いてくれるから皆が「先生先生」と言って先生は大変なようですが、子供の話を聞いてくれる先生ってほとんどいないですよね。このまま学校の体質に染まらないでほしいと思うのですが、私が現在住んでいる地域の学校では、子供一人ひとりに合わせてくれる先生、子供に対して間違いを謝れる先生ほど出世しないなぁと感じています。
小学校、中学校の教育の中では排除されてしまうであろう個性的な子供たちのことを考えると、家庭や保育園、幼稚園でしっかり心の根っこを育てることが大事ですし、その後もどこかでフォローしていく必要があるのだと思います。
おとーちゃんの活動で子供たちが、子供たちを育てている親が生きやすい世の中になりますように。
今日のできごと
うちのベランダからは道路を挟んである小学校のグラウンドがよく見えるのですが、さきほど低学年のクラスの体育の時間の様子がとても気になりました。
たまたま見ていただけなので、その前のことは全くわからないのですが、授業が終わる直前のまとめの時間だったようです。男性教師が一人の男子児童の腕を掴んで、「邪魔だ!どけ!」と怒鳴っていました。
その子は立ったまま授業は終わり、皆教室へ戻って行きました。その後のフォローもなくその教師も校舎へ入って行きました。
うちの息子は今4歳で、いずれは通う小学校です。息子はことばの遅れなどがあり、今は幼稚園と療育の学校を併行で通っています。それなので余計に学校の様子が気になり、また強い憤りも感じました。
どんな理由があるにせよ、言って良いこと、悪いことがあると思います。
今日のこととは関係ないですが、朝、息子を幼稚園に送るときに学校の前を通るのですが、始業のチャイムが鳴っても、ランドセルを背負ったままグラウンドの隅にいて教室に入らない子どもを見かけます。みんな低学年の子です。
登校拒否になる前兆のような気がして、とても危機感を感じます。子どもを持つ親としてこれから、学校とどう向き合っていくか、今から不安になる日々です。
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いじめがあったときに世間に謝るのが仕事じゃあないはず。