承認欲求に振り回されてしまう理由 - 2018.05.16 Wed
特に子育てにおいて、その傾向はなおさらです。
なぜでしょう?少し考えてみたいと思います。
1,認められない子育て
●頑張りは際限なく要求されるのに、それを認めてもらえることはとても少ない
●最大限の努力に対して、その成果を「当たり前のこと」とみなされる
◆そこにさらに、その上のことを要求される
これらのことは、それが引き起こす満たされなさゆえに、承認欲求を大きくしてしまいます。
2,他者に認められない結果、子供にそれを求めるようになってしまう
●認めてくれる人がいないので、子供に結果を求め、それを自己承認へとする欲求が強まる
●上がもたらす、子育ての「結果主義」「成果主義」
例:おむつが外れるといった成長面の到達点、習い事への期待、子供の成績への期待、名門校への進学など
3,親自身の持つ自己肯定感
自己評価の低さがある場合も、この承認欲求にとらわれてしまうことがあるかもしれません。
4,過剰な負荷
家庭内もしくは家庭以外で、親自身が、なにか過剰なプレッシャーを受けている。
先の記事であげた、かつての父親が家庭内で子供や妻の上に君臨することで自己を満たすという行動は、このことや、上下関係・支配被支配の関係が強調された社会で生きていることの影響が考えられます。
5,背景にある孤立した子育て 「孤育て」
上記の全てに関わってくるのが、子育てする人の孤立の問題です。
これらのことがあったとしても、他者との快い交流が持ってている人は、子供を利用する形でまで承認欲求を肥大化させにくいのに対して、孤立の問題はこういった傾向を強くしかねません。
6,コミュニケーションの問題
さらにその背景には他者との関わりが難しかったりする社会のあり方。
親自身が、自己表現を抑制される子育て、教育を受けている。
このような、子育て以前の問題も関わってくるでしょう。
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● COMMENT ●
つい、出来るを目指してしまってました
年長になる息子がいます。
のびのび園なのですが、年長になってから園でやる事が増えました。
体力的はある方だと思うのですが、
14時降園でも少し園庭で遊んだらヘトヘトな様子です。
クラスは脱走する子が多く、暴言もよく吐かれるようですし、先生も毎日怒ってると言っています。
笑顔が多い先生で懐いてるようですし、保育参加でも工夫してお友達と遊んでる様子が見えてきます、
叩かれるなど痛い事をされると「ここを叩くと痛いからやめて!」と言葉で言い返してますし、
(今までは叩き返して翌日も怒っていた。)
嫌な事を見かけても、怒らず理屈をつけて納得しようとしてるようで成長してるなあと感じます。
私も現在妊娠中で疲れやすく、体調の良い朝に一緒にお弁当を作る事や絵本読みぐらいしか出来てません。
息子もできる事に対し、「これやって」と「自分でやりたかった」の気持ちの揺れ動きが増え、
帰宅すると泣いたり怒ったりしています。
疲れと状況の変化に弱いので、今ゆったり受け止めるべきなんでしょうが、体調もありなかなか。。
オヤツ後、外を散歩するだけでも笑顔ですが、寝込んでしまう日も多いです、
ちょうど入学直前に出産予定なので変化が大きく、きっと荒れるだろうなぁと思います。
今のうちにできそうなことがあれば続けていきたいです。
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書籍も購入しましたが、新しい情報を求め久しぶりにじっくりブログを拝見しています。
おとーちゃんさんのブログに出会うのが遅く、幼稚園選びでは、まさに出来るを目指す○○式幼稚園に決めてしまいました。毎日毎日、子どもには辛い思いをさせてしまい、これも親の承認欲求の気持ちが少しでもなかったとは言えず、親のエゴのせいで申し訳ないけとをしてしまい、反省です。
その反動?か、小学校にはイキイキと通えています😄
おとーちゃんさんにリクエストしたいのですが、今後、もう少し大きくなった子どもへの対応についても沢山記事にしていただけないでしょうか?こちらのブログも長いので、お子さんが成長された親御さんも多いと思います。
子どもが小学生になっても、子育てで悩むことも多く、悩みの種類?もまた変わってきました。が、なかなか具体的なアプローチはわからずで。。
おとーちゃんさんの考え方は、佐々木正美先生の著書にも通じるものがあり、愛読してます。
おとーちゃんさんのブログ内容は、より実践的なアプローチを提案してくれるのが有難い‼です。くすぐりも出産ごっこも子どもたちは大好きです。