FC2ブログ

2023-12

「しつけ」子育てのおちいり易いところ - 2018.06.01 Fri

まえの記事、『「ごめんね」が言えないケースについての対応』は保育についてのものでしたが、多くのコメントをいただいたように、子育ての中でもたくさん同様のことが見られます。

これは、ある意味日本の子育ての必然です。





なぜなら、「しつけ」の考え方は子供を育てている大人に、「問題の無い状態(子供たちの適応的な姿)の維持」を、誰言わずとも強く要求してくるからです。

もし、子供たちがモノの取り合いや、言い合い、ケンカのような、一見好ましく見えない行為をしていたら、その状態の解消をしなければならないと大人は思わざるを得なくなってしまいます。

結果的に、子育ては過保護・過干渉になるべくしてなってしまいます。


これが現代の子育てそのものや、子供の姿を難しいものとしてしまう背景に常にあるといっても過言ではありません。


「しつけ」というメソッドによる子育ての賞味期限は、すでに切れているのです。
しかし、一般家庭の子育てはもとより、本来専門的に考察を重ね向上すべきである保育施設や、幼稚園、学校でもいまだかつてのやり方を繰り返していることから、さまざまな不適切な関わりがいまだに続いてしまっています。

このあたりのしつけの問題点については、拙著『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』(PHP文庫)にまとめてあります。


関連記事

● COMMENT ●

タイトルの通りですが…
実際相手の目が気になり、そのようにできません
年中です
ママ友親子と遊ぶと、相手の親は私からすると過剰に自分の子どもに厳しいです
うちがやられた側だと即座に自分の子どもを怒りますし、
うちがやった側でも、例えばおもちゃ貸す貸さないの場面だと「おもちゃすぐ貸してあげないからでしょ〜」などど、
非と言えないような非を付いて注意しています
そうなると、うちも同じようにしないと、なんて思われるかな…と同じようにしてしまいます
本当は見守りたいのに(T ^ T)
ママ友と喋るのは楽しいけど、子どもへの接し方を見ていると息が詰まります
おとーちゃん方式で子育てされてる親子で、子育てセンターみたいなところで自由に過ごすイベントがあったら良いのに…なんて妄想してます

新幹線の殺傷事件のニュースを見て、断片的な情報だけでも容疑者が育つ過程で辛いことが多かったんだろうな、と感じましたが、それと同時に「育てにくい子」を育てる親の孤独も感じてしまいました。
ネット上では両親がバッシングされていますが、確かに不適切な育て方だったにしても、「すべて親の責任」「しつけをしっかりするべき」「愛情も注いで、どんな状態でも見捨てるな」という世論がどんなに親を追い詰めているかと思うと胸が締め付けられるようでした。もっと周りが助けてあげたり、おおらかな目で見てあげる社会になってほしいと思います。


先日ママ友に「うちの子ご飯の時に椅子から降りてどっか言っちゃって、怒っても聞かないの。」と愚痴った時「私も同じことで悩んでたけど故郷に帰った時に、私の両親が、怒ったらご飯が楽しくないでしょ?まずご飯は楽しいって教えないと。大きくなったら誰でも座って食べてるよ。って言われたよ。」と言っていました。
そのお母さんの故郷は中国です。さすが大陸は考え方がおおらかだ~!と思いました。


トラックバック

http://hoikushipapa.jp/tb.php/1182-baa88771
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「過干渉」という病 «  | BLOG TOP |  » 「ごめんね」が言えないケースについての対応

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (2)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (81)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園・学校について (120)
日本の子育て文化 (209)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (10)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (10)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (47)
満たされた子供 (7)
早期教育 (20)
我が家の子育て日記 (96)
心の育て方 (107)
相談 (86)
子供の人権と保育の質 (90)
その他 (70)
未分類 (24)
講座・ワークショップ (142)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (48)
子育てに苦しむ人へ (27)
保育研修 (3)
note有料記事 (4)
保育について (16)
性教育について (6)
子育てオンラインサロン (1)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析