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2019-03

体罰の場合。そうでない場合。 - 2019.01.11 Fri

前の記事(←連続している記事ですが、「子育てに苦しむ人へ」のカテゴリーに入れるべきでない記事なのでカテゴリーを変えています)で「体罰」としているケース。
また、一般にも「体罰」と主張するもの。
これらは、暴力を子供に振るうことを積極的に肯定しているものです。

「これは罰だから子育て(教育)上必要なのだ。自分のしていることは正しいのだ!」というものが「体罰」というわけですね。


もし、このブログの記事を読んで不安になってしまう人がいるとすれば、そのケースではないものが多いでしょう。




「本当は子供に手をあげたくなかったのに、衝動的にでてしまった(それが慢性的になってしまっている)」

「子供に厳しく当たることを要求する第三者の目を気にして、いたたまれず手をあげてしまった」

例えば、こういうケース。


僕の座談会や講演会に来たことがある人は、場合によってはこういった相談や告白を僕が受けているのを見ているかもしれません。実際に、僕はそういったケースを責めたことは一度もないのです。


でも、「それはいいですよ。どうぞおやりなさい」とも言いません。
(昨年、「子供はあなたに叩かれるために生まれてきた」と、それを言ってしまったある著名な心理カウンセラーがおりました。この発言は自分への依存を作っています。その人は道を誤り始めています)

それは倫理上も言えないことですし、その人だって望んでいるわけではないでしょう。その人が求めているのは叩き続けることではなくそこから解決に向かうことです。


そこを責めたからといって解決するものではありません。それを知っていますし、なんとなればそれを責めれば余計に子供を叩く心理が強化されてしまうことも知っています。

また、それをどうしていけば叩かずにすむようになるかも知っていますので、それをその人へはアプローチしていくからです。


そして、ここからが大事な話です。

このふたつの叩く行為。
やっていることは同じに見えて質的には、まったく違うのです。

a,これは正しい。自分は間違っていないというスタンスから叩く行為、体罰

b,それはしてはいけないと理解しつつも(または事後に激しく後悔する)、やむにやまれず手が出てしまう行為


前記事ではa,の行為を取り上げています。もし、これを保育士や教員や部活の指導員、学童の指導員といった人がする場合、それは犯罪であるときっぱりと追求し続けすらします。
親がその立場で相談の当事者である場合は相談に乗ります。


b,の行為を「もっとやれ」とは言いませんが、でも質的に違うということは重々理解しています。もし僕に解決への協力を求められれば否定することなく誠実に助力をします。

そして、b,には救いがあるのです。これはお為ごかしで言っているのではなく、b,をしてしまったとしても、それだけで子育てが破綻するわけではないのです。(推奨しているわけではありません。くどいですが念のため)
これについては当事者の人にのみお伝えします。



また、つけ加えるとすれば、もし今現在子供を叩いてしまうことで苦しんでいる方がいたら、僕からいまここでアドバイスできることとしては、自分一人で解決することを頑張らず、誰かに助けを求めることをお勧めします。

これは確かに、場合によっては相談した誰もが否定する人ばかりだったというケースもあり、必ずそれができるというわけではないこともあります。

でも、自分一人でそれを解決するのは、絶対無理とはいいませんが、大きな困難をともないますので、できるだけ誰かに助けを求めた方がいいです。

友人、家族、保健所や地域の育児相談、保育士や幼稚園の教員に相談しても、否定されるばかりだったり、感情論でやり過ごされたり、余計に怒りを抱える結果になってしまったという残念な話も多く耳にしますので、正直なところ誰に相談すればいいと断言できるわけでもないのが本当に残念なのですが。

でも、適切に相談に乗ってくれる人や親身に協力してくれる人にあたることももちろんあります。

相談は、その人との相性もありますので、最初から一人目で協力者に当たると考えない方がいいかもしれません。
児童相談所なども相談を受けてくれます。
匿名で電話して、話を聴いてもらうだけでもなにがしかの役に立つ場合もあります。

もし、必要とあれば相談料をいただくことになってしまいますが、僕が対面相談や電話(LINE、Skype)相談でお話を聴くことも可能です。どんなことを話されてもそれで相手を否定することはもちろん、そう考えること、思うことすらせずにお話をうかがうことができます。

相談者の方は、実は相談するまでにハードルがあります。
「こんなことを言ったら自分のことを悪く思われるのではないか?」
そういった思いから、つい気後れしてどうしようか迷いためらってしまう人も少なくありません。

また、逆に「こんな些細な悩みで相談してもいいのだろうか?」と考えて相談を躊躇してしまう人もいます。
でも、悩みとはそれぞれなので、その問題と悩みの深さは比例しないのです。些細な問題であっても深く悩む人は、本当に深く悩むわけです、まっとうなカウンセリングをする人はそれを軽視することはありません。

もっと気軽に考えてすら構いません、誰かとただお話がしたかった、グチを聞いて欲しかった、時々話を聴くことで自分のメンタルを調整したい。ちょっとした悩みなのだけど確認して安心したい。そんな風に相談を利用してもいいのです。

もし、子育てや自身の生育歴、または夫婦の問題などで悩んでしまって他に助けになってくれる人がいないという場合、僕でもいいですし他のカウンセラーでも構いません。一人で苦しみ続けずに、気軽に相談してみましょう。

子育ての専門性を使って問題解決を目指すのが僕の子育てカウンセリングになりますので、必ずしも夫婦問題などの専門家というわけではありませんが、子育てにはいろんなことが関わってきますので、どんなお話をして下さってもそれを受け止めていきます。

カウンセラーは相性があったり、また不適切な人も中にはおりますので、なにか合わないなおかしいなと思ったら気軽に変えてみるのも問題ないことです。
特に身体的な接触や、性的な関係を示唆される場合は即、拒否しましょう。

また、不安を煽りその人への依存を高めてくるようなものも気をつけておく必要があります。
適切なカウンセリングをする人は、その人への依存になる形にしないよう配慮するものです。


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● COMMENT ●

「子どもは言っても理解できない。」

きっとそれが大前提になってしまうと、「理解できないから手をあげる。」という解答に落ち着いてしまうのだと考えています。とても残念なことだと感じます。
子どもは血のつながった他者、別の人格をもつ他者、私と全く同じ考え・感覚で生きてるはずなどないから、生後間もなくからよくよく話しかけることを心がけました。
我が子の自由意志を尊重する。我が子が頼ってきたときにその背中をそっと後押しする。自分の中での育児ポリシーがあるのですが、保育士おとーちゃん様のブログはそれらに多くのヒントを与えてくれるなと感じました。

Re: 「子どもは言っても理解できない。」

ちなみに、「子供はわからない」という姿勢で接し続けてイヤイヤ期を向かえた場合と、「子供はわかっている」という姿勢で向かえた場合では、イヤイヤの出方に違いが出る場合があると僕は感じています。
前者の方が、子供はイヤイヤを強くださなければならなくなっているようです。

トマトさん

「叩かないようにしよう」「つねらないようにしよう」
そう思って、それができる場合はそれでいいでしょう。
それでもそれができないときは、よければ相談を依頼して下さい。

明日、『ベビーカレンダー』さんというサイトで僕の子育てのコラム連載が始まります。
その第一回に子育ての目指す最初の目的について書きました。ぜひ、それを読んでみて下さい。
どこを目指して子育てしていけばいいかのヒントを書いています。


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当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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