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2019-06

親の前では80% - 2019.04.13 Sat

子供は親の前では、自分の持っている力を全部出さなくて当たり前というお話し。

依存については何度か書いているけれども、子供が自然に持っている依存と、周囲の関わりにより持たされてしまった過剰な依存があります。
そうした大人により助長されてしまった過剰な依存には気をつけましょうということを述べてきました。

そうした過剰な依存でなくとも、子供は親や大人に依存する気持ちをもっています。これは少しも悪いわけではなく自然なものです。
ですので、どうしても子供は親の前では自分の全力を発揮するわけではありません。




すると、親からはいつも子供はなんだか「まだ足りない」「できない」ように見えてしまうと言うわけです。

でも、子供が家庭で見せている姿は、その子の実力を全部発揮しているわけではないのです。家ではどこか頼りないように見えても、外の社会ではわりとしっかりやっているものです。
外の社会の方でそれなりに力を発揮しているのであれば、安心していいというわけですね。


しかし、なかにはこんな風に考えてしまう人もいます。

「外の社会ではしっかりした姿を見せているのに、私の前ではちっともやろうとしない」

それゆえに、子供にイライラが募ってしまう人
または、そこから派生して「自分が悪いのでは」と考えてしまう人。

さらに「自分が悪いのでは」と考えてしまう人の幾人かは、それゆえにそこを過干渉することで直そうとしてより依存を大きくしてしまったり、自己肯定感や意欲を奪って、余計に力を発揮できない状態に子供を持って行ってしまうこともあります。


子供は多様なので例外もあるけれども、基本的にはどの子も親の前では全部の力を発揮しなくて当たり前なのです。

タイトルに親の前では80%と書いたけれども、なかには60%しか発揮しない子もいれば、50%しか発揮しない子もいることでしょう。

でも、その状態が大人の関わりにより依存が助長されてしまった結果でなければ、さほど悩むことはありません。
そういうものだからです。


ただし、もしその人自身が子供時代、親の威圧的な支配の中で力を100%もしくはそれ以上に出さなければならなかった人にとっては、そんな風に安穏と見られないかもしれません。これは自身の子供の問題と言うよりも、親自身の抱える個人的な問題と考えられます。その軋轢に悩む前に個人の問題として解決に向けた方が子育ては安定化することでしょう。


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● COMMENT ●

おとーちゃんさん、こんにちは。

最近角田光代さん著「坂の途中の家」という本を読みました。
幼児虐待死事件の裁判が舞台になっている小説です。
ドラマ化されるとのことで気になって、長い本ですが読みきりました。

母子密着育児で精神的に追い詰められる母親、
何気ない周囲の一言で傷ついてしまう、
子どもに当たってしまい自己嫌悪に陥る、
不安からネガティブな思考が止まらなくなる、
なんとかしようと対策をとるが逆にもっと追い詰められる…

すっごくリアルで。
母親の気持ちも、周囲の言動もリアルで。
自分を投影して辛くなるシーンも多かったです。

事件の裏にある、
自身の生育歴、
周りからの全く悪意のない
(それどころかよかれと思って言われる)モラハラ、
自己肯定感の欠如、など、
おとーちゃんさんがブログ記事にかかれていることが
小説になったようでした(^^;

小説ですけど、こんな母親はたくさんいるだろうと思えました。
(このブログを見に来ている人は当てはまる人が多そうです…)
小説ではじゃあどうしたらいいか等の解決策はなく
それこそ気付きを与えられただけかもしれませんが、
客観的に気づいて考えることがまずスタートで、
そこが一番大事なようにも思います。
解決策はおとーちゃんさんがたくさん提示してくれているので
現実にいきる私は、それらを参考に試行錯誤しながら
たくさん考えながら生きていかないといけないんだなと思いました。
すぐに「答え」を欲しがってしまう私ですが、
考えることを放棄してはいけないんだなと思いました。

読書感想文みたいですみません(^^;
こちらのブログで扱うテーマととてもリンクしていたので
書かずにはいられませんでした。
不適切でしたらお手数ですが削除してくださいm(__)m

場面ギャップ

「親の前では80%~50% 」というのはよい視点ですね。
保育所の懇談会に参加すると、各親が家でのわが子の様子を発言しあうトークタイムがよくあります。わが子の家でのできなさぶりがネタとして披露されます(たいてい深刻な感はありませんが)。それを受けて保育士さんからは、保育所ではよくできてますよ(好き嫌いなく食べてます等)の紹介もあります。

そういう時に「親の前では80%」という前提があれば、ほかの子と比べたり、保育所でできているのに、と心配する必要もなくなりますね。
「健全な親への依存」と「過干渉からの依存」なのかは各家庭によるのでしょうが、子どもとかかわる基本観点として参考になります。

保護者懇談会の場で保育士さんも、保育所と家庭での健全な「場面ギャップ」を大事にしながら、保護者にコメントをしてもらえるといいのになあと・・・。

うちは60%

そうなんです…と深くうなずいてしまいました。

幼稚園に通う我が子も外の顔と家の顔があり、
先生から伺う園の様子では、園生活は全然大丈夫ですよと
仰っていただいているのですが
当初、なぜ家ではやらないのかと悩んだりしました
(甘やかしているのかとイライラしてしまったり、家でも園と同じ様にやるようきつく言ってしまったり)。
その後本人を見ていて家でもリラックス出来ないのは辛いよな。まあ、外で出来ているのならばいいかと思えてからはとっても気が楽になりました。
なので、我が子は家では60%位しか力を発揮しません(苦笑)
ですが、本人の性格にもよるかもしれませんが余りこちらがうるさく言わなくても、少しずつ家でも自分のことはするようになってきました。

ただ、もう過ぎたことですが当時園の先生に家では全然出来ないことが多いんですと、ちらっとお話をしたら「おうちの人に甘えてるんですね~」と言われました。
確かに甘えなのですが、このお話のように「親の前では80%」が当たり前で、

>そうした過剰な依存でなくとも、子供は親や大人に依存する気持ちをもっています。これは少しも悪いわけではなく自然なものです。

というように、もっとわかりやすく知っていればなあと思ってしまいました。
とってもわかりやすくお話をして頂き、ありがとうございました。


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