FC2ブログ

2019-11

しつけと子育て vol.2 - 2019.06.18 Tue

ここで伝えなければならないと思うのが、子育てが「規範のすり込み」になり引き起こす弊害があることです。
しばしば、一生懸命過ぎる子育てがこの状況に行き着かせてしまいます。

講演の中では、箸の持ち方の習得のエピソードで少し触れたのですが、こうした子育ての先入観はなかなか気づけないところがありますので、ここでさらに掘り下げていきます。




規範のすり込みになる子育てとは、いわゆる一般に言われる「しつけ」がまさにそれです。

「しつけ」=規範 

これらは、「正しいこと」として人々に理解されていますので、人によっては歯止めのきかない過剰さともなります。
そして、この過剰さは一旦生み出されると、悪循環によりどんどんエスカレートしていってしまいます。

正直なところ、僕はそれによる子育ての問題をたくさん見てきました。
あとからでも修正が効かないわけではありませんが、子育てメッセにくるような小さいお子さんをお持ちの家庭の方には、できれば今の段階でその方向にはまらないようにして欲しいという願いがあります。


<規範のすり込み子育ての弊害>

a,注意、ダメ出し、怒る、叱るの増加

さらにこれらが引き起こす、自己肯定の低下、自尊感情の低下、意欲の低下、自信の低下。
 

b,大人の持つ負の感情のかもしだす否定の雰囲気

「できる姿」を子育てする大人が目指してしまうことで、結果的に子供のできない部分ばかりが大人の目につくように。すると、それを受けて大人の気持ちがイライラしたものや、落胆したものに。
これは、側にいる子供からすると、自分のことが肯定されていない雰囲気としてことあるごとに感じるようになり、それが子供の情緒の安定を低下させ、ネガティブな行動の増加の引き金となることがある。


c,過保護

大人が「できる」に注目しすぎるために、過保護になり手を貸しすぎたり、「失敗させられない」心理から経験を奪ってしまう。それにより子供自身の「できなさ」が進行するが、その大人のメンタルからすると「できないのだから私が手を貸さなければ」が加速され、悪循環になる。


d,過干渉

「正しい行動」「できること」が目的になってしまうので、子供自身の自発的な行動がでるのを待てなくなり、過干渉が起こる。
過干渉を重ねていけば、その一見大人の目からはそつなく行動しているようにも見えるが、逆に言えば大人に干渉してもらわないと行動できない子に育ってしまう。
また、子供は過干渉されることのストレスからネガティブな行動が増える場合も。

例:「あいさつしなさい」「貸してっていいなさい」「貸してあげなさい」「こういうときはこうしなさい」といった関わりなど。


↑ここまでは起こったとしても、程度の問題で多少のことであればさほどでもないもの。(過剰であれば大きな問題となることも)


大きな問題へと直結するのが、以下のもの。
子育てに一生懸命なあまり、子供に規範を刷り込むことが大切なのだと強くとらえ子育てがこうした傾向をもってしまうと、子供にとっても親にとっても子育てがいいものでなくなってしまいかねません。
ここにだけはおちいらないようにして欲しいと思います。

f,モラハラ子育て

g,支配の子育て


つづく。

関連記事

● COMMENT ●

過保護や過干渉なのか、甘えの受容なのか、判断がよくつかないのですが、一連の記事を読んでいて、子育てをする立場の人たちが育った環境が原因で自立できていない→子育ての仕方が分からない→自立した子育てができない といった、おとーちゃんさんがブログで教えてくださっていることと似た記事や特集が最近増えてきているように思います。

ただ、20~30年前と今を比べて、両親のどちらもフルタイムで働く家庭が増えていることや、ワンオペ育児を余儀なくされている現代では、親の自立や経験不足だけが全てではないように感じることがあります。

そんな中で、以前「リフト」のお話にあったような
「保育園の入り口で子供が親と離れたがらなくて泣いたり駄々をこねても、親も仕事に行かなければいけない以上じっくり待ってとことん付き合うことはできず、その場合、抱き上げて保育士に引き渡すのはリフトではない」
という事例と「似たように見える事」を「せざるを得ない」頻度が以前よりずっとあがっていて、それが子供にとっては「過保護・過干渉」と同じ影響を与えてしまっているのではないだろうか?
…と、ふと不安を覚えました。

この記事にあるような、「あいさつしなさい」「貸してっていいなさい」「貸してあげなさい」「こういうときはこうしなさい」といった過干渉の関わりとは違いますが、幼稚園や保育園に行きたくないから、わざと朝食を食べない・身支度を整えないなどグズグズする→親は出勤しないといけないので、いつまでも待てない→親が手を貸してしまう(着替えさせたり食べさせたり)
といったケースです。私の周りでよく聞きます。

私も、2ヶ月後の夏休み明けから子供を終日保育の園にあずける予定なのですが、預け始める時点で36ヶ月で、特に園になれるまでの間は、しばらく我が家も同じ状況になってしまいそうで、どう関わればよいのか。
信頼関係が出来上がっていれば心配ないのでしょうが、あまり自信がありません。
自分のアンガーマネジメント力もつけなければと思う今日このごろです。

このブログで情報や子育てのアドバイス、警告などを惜しみなく発してくださる保育士おとーちゃんさん、そしていろいろな情報をシェアしてくださったり、かんがえるきっかけや励ましをくださっている沢山の方のコメントにも本当に感謝しています。

講座参加しました

こちらに書かせて貰うのが不適切だったら削除して下さい。

昨日の公開講座に参加したものです。
遠方のため、参加するのが大変でしたが
とても勉強になりました。
こうやって受け止めたらいいんだなと
学びが非常に多く行けて良かったです。
ありがとうございました。


トラックバック

http://hoikushipapa.jp/tb.php/1324-ba849720
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

7月12日(金)子育て座談会 in府中 «  | BLOG TOP |  » しつけと子育て vol.1

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (2)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (81)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園・学校について (119)
日本の子育て文化 (207)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (9)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (10)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (46)
満たされた子供 (7)
早期教育 (20)
我が家の子育て日記 (96)
心の育て方 (107)
相談 (84)
子供の人権と保育の質 (88)
その他 (66)
未分類 (23)
講座・ワークショップ (123)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (47)
子育てに苦しむ人へ (27)
保育研修 (3)
note有料記事 (3)
保育について (3)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析