区議さんのお話しを聴いてきました - 2019.11.14 Thu
以下、お話しをうかがったことの一部を抜粋。
◆大田区議 北澤潤子さん(元幼稚園教諭)
・区内500の公園の内ボール遊びができるところが12ヶ所しかない。その他の公園では「ボール遊び禁止」と書かれている。そのため小さな子供もボールで遊ぶことがしにくい状況となっている。
・他の自治体ではカッコ書きで「乳幼児のボール遊びは禁止しません」とかかれているところもある。
・公園を管轄する区役所の部署に働きかけて、その表現を変える取り組みをした。
・区内に民間の子育て支援をしているところは複数ある(こども食堂の生まれたのも大田区)が、区はそれになんの助成金も出していない。
◆文京区議 澤田圭司さん(元保育士)
・文京区は人口、出生が増加し続けている。今後20年増加の見通しがあり、保育施設を急激に増やしているが人口減になったさいの出口戦略を持っているかを行政に問いかける。
・文京区は居住しての満足度がもっとも高いという調査がある。その理由の第一が、地域コミュニティが機能していることだった。
・自身が保育士だったとき、政治や経済その他のことを説明できるほどの知識をもっていなかったが、保育にもさまざまなものが関連していることがあらためてわかり、知識を吸収することの大切さを感じている。
◆僕が印象深かったこと
・お二方とも共通しているのが、もっと現場の声、市民の声をあげて欲しいということ。
声をあげることで変わることはたくさんあるそう。あげなければ変わらない。
・市民文化の形成。市民の声によって政治、行政に反映されているところは、市民活動が活発で住んでいる人が自分たちの地域をより良くしようという活動に自然と取り組んでいるとのこと。(例として世田谷区があがっていた)
・北澤潤子さんの大田区では、区の運営する一時預かり保育料が一時間当たり900円とのこと。
一方で安価に設定されている自治体では500円程度。
僕の住む区は1,000円。行政に声をあげるかあげないかの違いはこういうところに出るのだなぁと実感。
・いま子育ての支援は、社会の中で最重要と言えるテーマだと思う。虐待やいじめ、不登校、引きこもり、ニートなどの問題とも密接に関わっている。しかし、実際にそうしたところに届くだけの子育て支援を行政は取り組めていないと常々思う。
子育て支援を民間でやっているところは複数あるのに、そのほとんどがそこの人たちの善意に頼りすぎていて、継続的な事業にならなかったり、予算がないことで不十分なものになってしまったりしている。
声をあげることで、そうしたところに行政が税の配分をして欲しいと思う。
◆写真(下段中央北澤潤子さん、下段右澤田圭司さん、集合写真後列左から二人目筆者)

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