過保護・過干渉についてとても高い関心が寄せられています - 2010.11.04 Thu
実はですね、今回のこととくに「過干渉」について反響が大きくてですね。
メール・コメントなどでとてもたくさんの相談なんかを頂きました。
それがびっくりするほど多くて、そちらにお返事するのでいっぱいでなかなか続きがかけないでいました。
相談してくれるのはいいんですよ。
僕も実際にどういうところに悩んでるのか勉強になるし、少しでもお役に立てたらうれしいです。
また、次書こうと思っていることは自分なりにきちんと書きたいことでもあるので、ちゃんとまとめてからUPしようと思っているのも遅くなっている理由です。
やはりというか反響をみると、今回のことは非常に大きな現代の子育てのポイントみたいです。
みなさん、そうとう深刻に悩んでました。
ついつい気持ちとは裏腹に、子供に強くあたってしまったりするのは「誰にでもあることだから、あんまり自分を責めないで」と同じように悩んでいる人に僕は言いたいです。
一生懸命で、子育てにまじめに取り組んでいる人ほど、うまくいかなくて自分を責めたりしちゃうのだけど、それは必ずしもその人だけの責任じゃないと思うのです。
いまの親の世代はいやおうなしに、「叱る子育て」文化のなかで育てられてきちゃっています。
自分がされた子育てはどんなに嫌だと思って来たとしても、いざ自分が子育てする立場になったときに出てしまうものです。
叱られて育った人はたくさん我が子を叱ってしまうし、ヒステリーに育てられた人はヒステリーになってしまう、また叩かれて育った人はそれが嫌だったと「自分はするまい」と思っていてもどうしても出てしまうものなのです。
今の親の世代はどっぷり、「叱る子育て」をされてきた世代であるので、ついつい子供を否定したり、強くでてしまうのは無理もないところがあると思うのです。
だから、それが何歳であっても子供はきちんと変えられます。
ちょっとずつでいいから、子育てをいい方向へ向けていけばね。
大丈夫、「自分の子育てはうまくいってない」と思う人は、これから十分いい方向へ向けられる人ですよ。
そうでない人なら、そもそも「うまくいってない」なんて考えませんからね。
子供にはイライラさせられたり、感情がたかぶってしまって大きな声で怒らずにはいられないときもあります。
あとで後悔するほど叱りまくってしまうということもあるでしょう。
それでも、心のどこかで「大事な自分の子」って思えているならば、子供が親を嫌いになったりすることはけっしてないですからね。
子供にとっては「おかあさん」がすべてなんです。
世界で一番すきなのは「おかあさん」であって、それさえあれば他になにもいらないのが「おかあさん」なのね。
だからこそ、振り向いて欲しいし、甘えたりし、イヤイヤも言うし、グズグズもしてしまうのだよね。
「叱る子育て」をしてしまうと、どうしてもそれは悪循環になりやすく、脱するのはなかなかに大変です。
いま途中になっている、「過干渉」のテーマがそれを良いほうに向けるきっかけになれたらいいと考えています。
毎日たくさんの方にアクセスしてもらって大変もうしわけないのですが、続きの更新までもう少しお待ち下さい。
自分としてはそういった子育てを転換させられるだけのものを書こうと思っています。
とはいえ、実はこれまでにもそういったものは少しずつすでに書かれてはいるんです。
つづきが気になる方は、過去記事の『叱らなくていい子育て』シリーズ 『自己肯定感』 Vol.2 現代の子育ての落とし穴 Vol.2
このあたりを読むと答えがでていたり、これから書く内容がわかりやすくなるかもしれないです。
↓励みになります。よろしかったらお願いします。


- 関連記事
-
- 子供は常に自立に向かっている (2012/03/05)
- 乳児の遊び・関わり Vol.8 力で子供を動かしてしまうこと (2011/05/27)
- 少しでも過干渉を変えていくには (2011/05/21)
- 過干渉の悪循環からの脱却 -過保護と過干渉- その8 (2010/11/14)
- 正論を押し付けない対応 -過保護と過干渉- その7 (2010/11/06)
- 過保護・過干渉についてとても高い関心が寄せられています (2010/11/04)
- 子供に「寄り添う」関わりを -過保護と過干渉- その6 (2010/10/30)
- 正論では子供を導けない -過保護と過干渉- その5 (2010/10/27)
- 心の過保護 -過保護と過干渉- その4 (2010/10/24)
- 過保護・過干渉とは -過保護と過干渉- その3 (2010/10/22)
- おふざけばっかりになってしまう子供 -過保護と過干渉- その2 (2010/10/16)
● COMMENT ●
No title
No title
>世界で一番すきなのは「おかあさん」であって、それさえあれば他になにもいらないのが「おかあさん」なのね。
涙が出てきました。ありがとうございます。
子供の頃に無条件で受け入れられていたら、どんな人間になっていただろうと思うことがあります。が、今こどもたちから無条件で受け入れてもらえているんですものね。同じように子どもたちに返していけたらな、と思いました。
保育士おとーちゃんのブログは愛情たっぷりですね。親が満たされる→それが子供に伝わる、という所を目指してらっしゃるんでしょうね。
次回も楽しみに、のんびり待っています。
No title
心が少し軽くなって、ちょっと穏やかに過ごせている気がしています。
余談ですがブログの右側で紹介されている「くっついた」の絵本をここで初めて知り、ちょっと前に購入しました。
一歳半の次女に読んであげながら「くっついた」のたびにホッペをくっつけていたら大喜び!
今では「くっちゅった♪」とつぶやきながら本棚から自分で引っ張り出して持ってきて、私の膝によじ登ってきます。
4歳の長女にはもう遅いかな、と思っていたのですがそんなことはなく、一緒に聞いて三人でくっついて笑ったり、姉妹で遊んでいると思ったら私の読み聞かせ方を真似て次女に読んであげていたり。
いろんな意味で大切な本になりました。
またお時間ありましたらお勧め絵本、紹介してくださいね。
過保護過干渉のお話を心待ちにしていますが、お忙しい中無理はなさらずマイペースで進めてくださいね。
さっちんさん
僕にも出来そうならやってみようかな。
どうもありがとうございます。
てんさん
> 涙が出てきました。ありがとうございます。
> 子供の頃に無条件で受け入れられていたら、どんな人間になっていただろうと思うことがあります。が、今こどもたちから無条件で受け入れてもらえているんですものね。同じように子どもたちに返していけたらな、と思いました。
特に僕らの世代以前はなかなかそういうことをしてもらうのって難しかったのではないかと思います。
本当に無条件で受け入れてもらうことをしていたら、その人の人生の上で多くのことが変ると思います。
でも、大丈夫。
幸運にも子供ができたのだから、それを我が子にしてあげることはきっと自分がしてもらったのと同じだけの喜びがあると思いますよ。
> 保育士おとーちゃんのブログは愛情たっぷりですね。親が満たされる→それが子供に伝わる、という所を目指してらっしゃるんでしょうね。
そうですね、やっぱり親があって子があるのだから、親が満たされていなければよい子育ては出来ないのだと思います。
でも、僕の力ではなかなかそこまでうまくはやれないんですよね~。
親も子供もうまくケアできる保育士って、なかなかいないですがほんと尊敬にあたいしますよ。
僕はまだまだです。
> 次回も楽しみに、のんびり待っています。
ありがとうございます。この週末には書ければと思っています。
ろんさん
> 心が少し軽くなって、ちょっと穏やかに過ごせている気がしています。
少しでもお役に立ててよかったです、きっとその気持ちの余裕は子供にもいい影響を与えているはずですよ。
> 余談ですがブログの右側で紹介されている「くっついた」の絵本をここで初めて知り、ちょっと前に購入しました。
> 一歳半の次女に読んであげながら「くっついた」のたびにホッペをくっつけていたら大喜び!
> 今では「くっちゅった♪」とつぶやきながら本棚から自分で引っ張り出して持ってきて、私の膝によじ登ってきます。
> 4歳の長女にはもう遅いかな、と思っていたのですがそんなことはなく、一緒に聞いて三人でくっついて笑ったり、姉妹で遊んでいると思ったら私の読み聞かせ方を真似て次女に読んであげていたり。
> いろんな意味で大切な本になりました。
> またお時間ありましたらお勧め絵本、紹介してくださいね。
ろんさんいままで携帯からだったんでしたね。
PCからだと右側のいろいろが見えるらしいですね。
「くっついた」はほんとにいい本だと思います。
これまでいい赤ちゃん向けの絵本ってあまり多くなかったのですが、この三浦太郎さんの絵本はとてもおすすめです。
ここまで絵本の本質をとらえて、ましてや難しい赤ちゃん向けの絵本を描けるなんてなかなか出来ないことだと思います。
4歳のお姉ちゃんが楽しめるのも、その「絵本はコミュニケーションツールである」という本質をきっちりおさえているものだからこそ楽しめるのでしょう。
いい絵本は小さい子から大人まで楽しめますね。
これからもできるだけ紹介していけたらと思います。
> 過保護過干渉のお話を心待ちにしていますが、お忙しい中無理はなさらずマイペースで進めてくださいね。
ありがとうございます。近日中にはUPできるようがんばります。
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/142-b617724a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
やはり過保護と過干渉についてはたくさんの方が気にされていることだったんですね。
そうそう、アクセス解析をつけるとどんな検索キーワードで来られたかとか、どこのリンクから来られたかとかわかって楽しいですよ~。
過保護と過干渉については私もいろいろと本を読んだりしていますが、そういう本を読んだり、保育士おとーちゃんさんのブログでいろいろと勉強させてもらったりしていても、これって過保護?とか迷ってしまうこともあり、本当に難しいです。
これからも楽しみにしています。