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2023-06

『満たされた子供』 その2  -入れ物の大きい子- - 2010.11.25 Thu

先日まったくの偶然から妻が教え子に会い、僕が卒園させた教え子の中学校の学校公開があることを知り行ってきました。
いまは小学校だけでなく中学校でも学校公開あるんですね。

僕が担任した子供達は中学2年生で2歳から6歳の卒園まで見た子供達でした。
その前後の1年生と3年生も同じ幼児で早番・遅番などでも一緒だったので知っている子がたくさんいました。

中学生になりどんな風になってるだろうとドキドキしましたが、基本的にその人の性格とかってかわらないですね。
まあ、もちろん変ってないわけではないのだろうけど、その子の持ち味というか性格のエッセンスみたいなのってそのままなんですよね。
見た目はとってもかわってましたが。(笑)








本人達が忘れてしまっている小さい頃のエピソードを話してあげると恥ずかしいけどうれしそうに聞いていました。

その子たちは僕が初めて持った乳児(3歳未満児)であり、初めて卒園させた子供達でもあるのでとても思い入れがあります。
4年間連続で担任できたのもとても幸運でした。

しかし、僕自身まだまだ未熟だったので今思えばうまく出来ないこともたくさんあり、いまならもっと良い関わりをしてあげられたのにとその子たちには申し訳なく思う気持ちもあります。


2歳クラスで苦労したのは「噛み付き」の問題でした。

その2歳クラスに新入園で入ってきた女の子がいました。
2月生まれで月齢が低くとても幼い子でした。
新入園説明会でその子もいたのですが、僕はてっきり入園する子の妹かなんかの1歳児なのかと思ったくらいです。

その子が入園後たびたび他児に噛み付きがでるようになりました。

登園は早番の時間で8時前後、迎えはおばあちゃんに協力してもらっていて4時過ぎと保育時間は短いほうでした。

でも、ほぼ毎日噛み付き行為がでるのです。
遊べるように遊びを教えて相手をしたり、たくさん可愛がって安心して過ごせるようになどして、それでも噛み付きがいつ出るかわからないので、こちらも絶えず緊張してみているので毎日午睡の時間になる頃にはもうぐったりでした。(笑)

しかしそれでも他の子のところにいったり、ほんのちょっとした一瞬で噛み付きって出てしまうのですよね。
なんとか噛み付きがなくなるよう試行錯誤するのですが、初めての乳児でもあり経験がないのであまりうまくいきませんでした。

同僚の保育士はベテランでしたが、昔式のきちんと叱る、しつけるタイプの保育だったので、今思えばその子には逆効果になっていたようです。

家庭では家族やおじいちゃんおばあちゃんにとても可愛がられていて、満たされていないというタイプではありませんでした。
だから「なぜ、この子は噛み付きがでるのだろう?」と原因がわからないでいました。


いまならば、なぜかわかります。

ひとつにはまだ心が幼く環境に適応できなかったということです。
それまで集団の経験もなく、家庭でとても可愛がられ(ある意味甘やかされ)ていたので、他児との集団生活・大勢いる見知らぬ大人(職員など)といった環境に対する不安で、噛み付き行為がでてしまっていたということ。

そしてもうひとつは、「入れ物」が大きいタイプの子であったということです。

家庭でも可愛がられ、おじいちゃんおばあちゃんにも可愛がられ、保育園でもほかの子に較べてすらはるかにたくさんの関わりをもらっているのに(手がかかる?笑)それでも、この子の「入れ物」は満タンにならないほど大きいものであったということです。

「入れ物」は大きいから良い、小さいから悪い、またはその逆といったことはありません。
なぜか人それぞれ違った大きさの「入れ物」を持って産まれてくるというだけのことだと思います。


だからこの子に対しては、きちんと担当保育士(この場合僕でした)とのきずなを深め、安心してすごせるようにしていきながら、暖かい関わりを続けていくことで満たしていってあげれば、時間とともに改善していけたはずです。

しかし、僕も経験が少なく同僚のベテラン保育士がするように、噛み付きに対して叱ったりで対応していたために逆に悪化させ長引かせてしまいました。


たしかに噛まれてしまった子もかわいそうだけど、噛み付きがでるほど不安感をもって過ごしている子供も可愛そうなのですよね。
「大人の理屈」とか「正論」で子供に対応してしまうと、加害者のほうを叱ったりしてしまうわけだけれども、それではよい子育て・よい保育にはならなかったわけです。


いまではいい思い出なのですが、その子の登園拒否事件というのがありました。

クラス担任で打ち合わせをしているときに、その子の噛み付きが問題になり、「いつまでも保育士(僕のこと)に依存するばっかりではダメだから、自立に向かえるように毅然とした態度であなたばかりを相手していられないってことをしっかり伝えなさい」と先輩保育士に僕が指導されました。

その子はなぜか僕に担当が決まる前から、僕のことが気に入ってくれたみたいで、その後もずっと僕にまとわりついていることが多かったからです。

それで、あるときその子に「僕は○○ちゃんだけの先生じゃないから、他の子のお世話もしなきゃいけないんだから、いまは離れていてね」みたいなことを伝えました。

それからしばらくなんとなくいつもの元気がないな~とは思っていたのだけど、ある日お母さんから相談を受けました。
お母さんの話によると、「もう△△先生(僕のこと)は○○の先生じゃないからだめなんだって、もういかない~;;」と家で泣いているとのこと。

さすがにそれを聞いて先輩保育士も含めて話し合いをし、この子には自立を促すよりまずきっちり関係を作ることのほうが重要だということになり、その後関係を深めていくことで、噛みつきの方も終息に向かうのでした。


もともとが家でもたくさん良い関わりをもらっている子だったので、満たされてしまえばその後少しも手のかからない子になりましたよ。
今思うと、4、5歳の頃にはしっかりしていて手がかからないし、自分でなんでも出来るようになっていたので、1日のうちで直接関ることも少なくなってしまい、なんでもっとたくさん関わってあげなかったのかと悔やまれるくらいです。
30人近いクラスで他に手がかかる子が多かったりしたので、やむをえない部分もあるのだけど、まあいいほうに考えれば子供は小さいうちにしっかり向き合って関われば、その後余計な手がかからないということは言えるかな。


卒園してからもほぼ毎年バレエの発表会に呼ばれていったり、小学校の運動会にいったりして成長をみまもってきたけれども、2歳だった子がもう14歳。僕自身なんてほとんどなんにも変らないのに、子供が成長していくスピードの速いこと、なんとも不思議な気分にさせられます。


「入れ物」が大きい子もいれば、逆に小さい子もいます。

ある女の子なのだけど、親はかなり放任気味。
あまり良い関わりをもらっているようには見えないのだけれども、それでもその子は満たされない様子もなく笑顔で過ごせている子だったのです。

むしろその子に噛み付きが多発したとしてもだれも不思議に思わないような環境だったのだけど、その子は何の問題もなくまっすぐ育っていけました。

親の放任を補える人が周囲にいたとしても、それでは足りないのが普通なのですがね。

神さまはちゃんと見ていて、そういう家にそういう性格や入れ物をもった子が生まれるようにしてくれたのかな~?とやっぱり不思議な気分にさせられたエピソードでした。

まあ、こういうケースはまれだと思います。
たいていは放任されて育てばそれはもう、噛みつきまくりキレまくりの「満たされない」子になりますからね。


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● COMMENT ●

紹介されていただきました[i:63942]

 先日はコメントにお返事ありがとうございました。 
大丈夫。っていうことば おとーちゃんさん(?おかしいですよね。。。なんと呼ばせてもらえばいいですか?(笑)) よくつかわれてますよね。 いい言葉ですよね。。。すくわれます。ありがとうございます 
ちょっと遅くなりましたが、ブログで紹介させていただきました 
ありがとうございます。 

器。。。個人差あるなーって子育てをするなかでも感じることがあります。 

うちの子は器大きい方だとおもう(色々な事にチャレンジはするし、親任せって感じではないけど、親を確認する目が多いというか。。。常に意識をしていてほしい願望がつよいみたい)のですが、生まれもったもの。。。そうおもうとなんか安心して満たしてあげようと努力できます 

なんか。。。私がそうしてしまったような気がして少し心配だったんですよ。 
感受性も強い分、二人目が産まれる前の今も、こどもながらにかんじるところもあるみたいで、今の気持ちをちゃんとうけとめてあげたい!けどちょっと心配だったんです。 
 
 ちゃんと受け止めて満たしてあげれば、自分で頑張っていけるのがこどもとおもいながらも、不安がのこるというか。。。 

でも、なんだかすっきりしました。 

かかわってあげることより、見守ってあげることの方が難しいってすごくかんじていて。。。 でも、信じてあげることですよね。 
娘も先日二歳になりました。私も母親二歳。。。 
ますます頑張ろうとおもいました。 


弟の事を近頃とても意識してくれて、言動にもあらわしてくれます。 
とてもかわいく、みていて幸せです 

これからもまたおじゃまします。よろしくお願いします

はじめまして!

1歳児担任でまさに噛み付きに悩んでいるすももです。
どの記事もためになるなぁ…と思い、ほとんど読破させていただきました。
噛み付きがクラスの半分以上の子に見られて、クラスで話し合いを重ねて、やっとクラス全体としては少しずつ落ち着いてきたところで、保育士おとーちゃんさんのブログに出会いました。

噛み付く子の中には、満たされているであろう子もたくさんいるのに?と疑問を持っていたのですが、(逆に噛まないけど、一見満たされてるように見えない子もいて…)今回のお話を読んで納得できた気がします。のんびり行こうと思います。

やんちゃな子が多く、すぐに手が出たり、食事中も何度も立ち上がったりと落ち着きがないので…色々と参考にさせていただきたいと思います。何か困ったことがあったら相談させてください。笑

次の更新も楽しみにしていますね♪

No title

うちの子も多分、入れものが大きいタイプなんじゃないかな~って思っています。
満たされないような係わり方は多分してないと思うのですが、
初めての経験に直面したとき、それから普段の生活でも時々、
不安が強いと言うか、敏感と言うか、怖がってることが多いです。
「たかいたかい」も大嫌いなくらい、怖がりなんです(笑)
だからでしょうか、明日で2歳になるのにまだ一人で立てませんし、
しゃべる言葉もようやく一語文、興味を持ったことでも「行って見たい!」っていうのよりも
「怖いから見てる・・」っていうことが多いです。
この子の性格ならそれでもいいと思うのですが、この間の健診で
大きな病院に精密検査に行くよう勧められました。
何もなければいいのですが・・

食べることにもあまり興味がなく、以前こちらでも書かせていただいたのですが
夏には痩せてしまうほど、小食だし、がっついて食べることがないのです。
そしてちょっとご相談なのですが、夏に痩せてしまうのが心配だった為、
ついつい少しでも多く食べてほしくて、わたしがスプーンで食べさせてしまってたんですね。
もともと、スプーンを持ちたがらなかったのに、嫌がったらわたしがすぐに
スプーンであげてたから、今ではすっかり自分では持たなくなってしまいました。
それに、手づかみも嫌がってしませんし、これはいけないんじゃないかと最近思い、
いろいろと工夫して褒めまくる作戦やらいろいろ試したのだけど、
最初はうまく行きかけてたかと思ったら、今度は絶対に持たない、手づかみしない、ってなってしまったのです。
おなかがすいてたら食べるだろうとしばらくほうっておいても、
ずっとひたすら食べさせてくれるのを待ってるんです。
それに、もう一つ心配なのはすごく偏食、ということ・・
ごはんやパンやかぼちゃやさつまいもなど、炭水化物系しか食べないんです。
他のものは見ただけでぷいっとそっぽを向くか、口に入ってもべーっと出すかです。
味付けや見た目を工夫しても、とにかく見ただけでイラナイ、ってなるらしくて。
体が小さいのも(7.8キロなんです)そのせいかという気もしてくるのですが
自分で食べることも、偏食なのも、無理強いしては逆効果になるのでは、
と言う思いと、でも何とかしなきゃいけないのでは、と言う思いで悩んでいます。

なんだかすごく長くなってしまってすみません。
お時間あるときにでも、ちょっとでいいのでお返事いただけたら、と思います・・

るいるいさん

>  先日はコメントにお返事ありがとうございました。 
> 大丈夫。っていうことば おとーちゃんさん(?おかしいですよね。。。なんと呼ばせてもらえばいいですか?(笑)) よくつかわれてますよね。 いい言葉ですよね。。。すくわれます。ありがとうございます
> ちょっと遅くなりましたが、ブログで紹介させていただきました 

こちらこそ紹介していただいてありがとうございます。
なんと呼んでもらってもいいのですが、最近だと「おとーちゃんで」定着して来た感じです。
なんにも考えないで名前つけちゃったので呼びにくいのですよね~すみません^^;

そういわれると「大丈夫」よくつかってますね~。
あんまり意識してたわけじゃないんだけど、実際子育ての上の心配はしすぎになってしまうことが多くて、その心配すること自体が悪い方へと持っていってしまうこともあるので、つい「大丈夫」って言うことが多くなってしまってるのかも。

> かかわってあげることより、見守ってあげることの方が難しいってすごくかんじていて。。。 でも、信じてあげることですよね。 
> 娘も先日二歳になりました。私も母親二歳。。。 
> ますます頑張ろうとおもいました。 

そうだね~。見守っているのってけっこう難しいんだよね。
でも、うまく出来ても出来なくても自分でやらせてあげることが子供を成長させる一番の近道だからね、それでいいんだと思うよ。

これまで2年間たっぷり可愛がってもらったからきっと弟が生まれても大丈夫だね。
兄弟ができることでまたちがった姿がきっと見られるね。
身体を大事にして元気な赤ちゃん産んでください。

すももさん、はじめまして。

> 1歳児担任でまさに噛み付きに悩んでいるすももです。
> どの記事もためになるなぁ…と思い、ほとんど読破させていただきました。
> 噛み付きがクラスの半分以上の子に見られて、クラスで話し合いを重ねて、やっとクラス全体としては少しずつ落ち着いてきたところで、保育士おとーちゃんさんのブログに出会いました。

噛み付きが多発するとほんと大変ですよね。
噛まないでいた子も、噛みつく子の影響で噛むようになったり、さらに多くなってしまったり、お察しします。

> 噛み付く子の中には、満たされているであろう子もたくさんいるのに?と疑問を持っていたのですが、(逆に噛まないけど、一見満たされてるように見えない子もいて…)今回のお話を読んで納得できた気がします。のんびり行こうと思います。

そうですね、あとはデイリーの中などでも、排泄や着替えなど大勢で動かしてしまっているところがあったら、そういうところを出来るだけ個別に丁寧に対応・見ていけるようにすることでも、集団生活の不安感をやわらげたり、保育士との関係をきちんと作ることになったり出来るので、保育の見直しを重ねていくことでもけっこう改善していけるところもありますね。

でも、減ってきたとのことでほんとよかったですね。


> やんちゃな子が多く、すぐに手が出たり、食事中も何度も立ち上がったりと落ち着きがないので…色々と参考にさせていただきたいと思います。何か困ったことがあったら相談させてください。笑
>
> 次の更新も楽しみにしていますね♪

いまは家庭での生活習慣の確立なんかがだんだん難しくなってきているので、そういった子も多くなっていますね。いろんなテクニックはあるけど、やっぱりこの仕事はなにより根気になっちゃいますよね~。
無理はしすぎないようにがんばってくださいね。

あおむしさん

まずはお誕生日おめでとうございます。
大人の2年間なんてたいしたことないけど、子供の2年は密度が濃いですよね。
成長がゆっくりに見える子でも、力を溜め込んでいるってこともあるから、2歳や3歳といった節目でどんどん成長をあらわしてくるってこともよくありますよ。
検査をすすめられたならばきちんとみてもらうといいですよ。
何もなければそれで安心だし、よしんばなにかあったとしても早くにわかればそれだけ早く手をうてますからね。
子供は柔軟だから早いうちに対応できれば、それだけいいっていうこともありますし。


食事に関してはあせらないで見て行ってあげていいとおもいますよ。
2~3歳の時期は食べムラとかも多いし、食べさせてもらいながら食べるのも普通にあることですから。
「○歳だから~~できなきゃ」みたくしていっちゃうと、大人も子供も精神的に大変になっちゃうから、「いまはこういう姿なんだな」っていうところから出発して、出来ないところを気にしてイライラしてしまうより、ちょっとでも出来たところを認めていってあげるほうが結果的には子供は伸びていけますからね。

自分で食べるっていうのはゆっくり見ていっていいと思うけど、とはいえ偏食が強いのは心配ですね~。
そこまではっきりとした偏食だと、単に「好き嫌い」という以外にもなにか原因があるのかもしれません。

実際にお子さんを見ていない僕の立場からはっきりしたことは言えませんが、もし今度検診や発達相談、検査などでお医者さんや専門の人に見ていただくことがあればその点も伝えて相談してみるといいかもしれません。

こんばんは

おとーちゃん こんばんは。10月22日に 舅の関わり方で相談させていただいた あんパンママです。満たされた子供も とても興味ある特集で 何度も読み返し 更新も楽しみにしています。ウチの9月で三歳になった息子も むーちゃんと一緒で手を繋いで歩く子で 周りの人が驚いていました。三歳になってからは拒否されてますが…私は 逆に子供ってハチャメチャなイメージがあったので 子供らしくないなと心配になっていたのですが 自分の接し方が間違えてなかったと安心しました☆相談したい事が山ほどあるのに ブログを読みながら いつの間にか寝てしまい 朝を迎える毎日で なかなか相談出来なかったのですが 続きます

続きです

最近 折り紙や工作が大好きで 折り紙で切り絵をしたり 自作で色々な物を作る事を楽しんでいます。
舅が折り紙の本を買ってきてやれと言っていたのですが 私はまだまだ自由に作る事を楽しませたかったので 理由を話して買いませんでした。
ところが数日後に 舅が3 4 5歳用の折り紙の本と知育ドリルの迷路が買って置いてあったんです。自分が折って 折り方を教えようとしていたようです。
出来るまでひつこく教えたりキレイに折らせようとするのが今までの経験上わかっていたので、主人に話してもらって 止めてもらいました。舅の態度は 息子には普通に話かけるものの 私達夫婦には関わろうとしないため、息子は様子が変な事を察知して 少し情緒不安定になっています。
心の成長を一番に考えているのに これで良かったのか 大事な事まで私は排除しているのかも…と迷います。
でも ものづくりや折り紙お絵かきは 本人の思う通りやらせてやりたかったのもあるし 何を大事にするべきかわかりません。
それに 息子の言動にも気になる事があります

続きます

みかんを食べる時に 薄い皮ごと食べるのですが 舅が皮ごと食べて 実を吸って皮は吐き出す食べ方を教えていたら みかんを食べなくなってしまって。
偏食がひどいので また食べるようになるかな~と気楽に考えていたら どうも皮を捨てないといけないと言われたのが 気になっていたようで。
皮ごと食べる?って聞いたら “いいの?皮食べていいの~?”と 何回も聞き返して 嬉しそうに二個も食べていました。
ウチの実家の親がみかん狩りに連れて行ってくれたのですが その時も皮ごと食べたんだよって話してくれたり。
とても 言葉に敏感で 人が少し言い間違いすれば“違ったねーママ今間違えたね”と 言い(誰にでもですが)
お友達で さ行が ちゃ、ち、ちゅ…になる子がいるのですが その話し方を真似たり 「“ちよう”だって 違うな“しよう”なのになー」と 言います。どう叱ればいいんでしょうか、まだ三歳二カ月なんですが こんなイヤらしい言い方するなんて やはり大人達の折り合いが悪いと ひねくれてしまうのでしょうか。

すみません

長々と すみませんでした。自分の相談ばかりで 申し訳ないですm(_ _)m
おとーちゃんの言葉なら 素直に受け入れられるので また時間がある時にアドバイスもらえれば ありがたいです

はじめまして。

昔の記事にコメントすみません。
幼稚園教諭をしています、2歳の男の子の母です。
少し前に、おとーちゃんさんのブログに辿り着き、考え方等に非常に共感し、最初から読ませて頂いているところです^^ (先は長いですが)
乳児に関しては全く初心者なので、とても勉強になります!

今回の記事の、入れ物の大きさの話で…
前から考えていたことなのですが、小さい時に周りからたくさん可愛がられるほど、器が大きくなってしまい、後から普通の愛じゃ足りなくなってしまわないのかなぁ、って。。

というのも私自身、愛情に飢えているところがあって、何か満たされないものを抱えて生きています。
息子がいることで今はあったかい気持ちになれますが、主人からの愛ではまったく足りず(笑)
それは、私が母から甘やかされ過ぎて来たからなのかな?と。。

ただ、父は、姉のことを可愛がり、私は母から可愛がられ、母からは完全に過干渉過保護で育ちました。
むしろその弊害なのでしょうか??

私は、弱い自分が嫌で、未来ある子供たちがこのような人間に育たないように、という思いで教師をしています。
それ故、自分の育ちの何がダメだったのかを探っています。
また、息子が可愛くてたまらず、毎日大好き、と抱きしめ溺愛しているのですが^^;
ふと、可愛がり過ぎて(甘やかしはしないように心がけているつもりですが)息子をダメにしてしまわないかと心配になりました。

長々と読みづらい文章ですみません、何かお考えを聞かせて頂けたら幸いです。

あささん

>前から考えていたことなのですが、小さい時に周りからたくさん可愛がられるほど、器が大きくなってしまい、後から普通の愛じゃ足りなくなってしまわないのかなぁ、って。


実は、この種の考え方というのは少し上の世代から根強くあります。

最近も、第二子の出産にあたって、出産前の時期にしっかりと上の子を受け止めようとしたら、お祖父さんからそれではそれがクセになって出産後に余計に大変になりはしないかと止められた、といった相談がありました。



僕が思うに、「満たす」ということはそれをしたからといって増幅するという類のものではないと思っています。

しかし、世の中には上記のように、それをすることで返って大変になるのではないかという考え方が根強くあります。


これはある種の誤解・または認識不足ということがあってそうなっているのではないかと考えられます。


というのも、これまでの子育てのなかでは「甘やかすな」ということが大変厳しくいわれてきました。

それだけでなく、これまでの子育ての中には、この「満たす」だとか「受容する」といった考え方がそもそも希薄、もしくはなかったとも考えられます。


どういうことかといいますと、「甘やかす」ということと、「満たす」・「受容する」という種のことがごっちゃにされている。「満たす・受容」ということを「甘やかすことだ」と誤解しているということです。




おっしゃる通りに、「甘やかす」ということはそれを重ねるごとにエスカレートしていきます。

そして、必ずしも「甘やかす」ことは「満たす」ことになりません。


この「甘やかす・甘やかされる」がエスカレートするということは、「わがままになる」「依存が高まる」ということです。


山ほど甘やかされているのに、ちっとも満たされていないという子供が現実にはたくさんいます。



子供を「満たす」という行為は、こういった「甘やかす」・「依存を高めてしまう」ということとは、全く別のことなのです。



このことは、単なるニュアンスの違いというようなものではなくて、きちんと分析していけば全く違うということがわかります。


そのあたりをできるだけ一般の人にもわかりやすく伝えるために『先回りした関わり』などの具体的な方策をほかの記事にいくつもかかれています。

あまり整理されていないので恐縮なのですが、カテゴリでいうと「過保護と過干渉」や「心の育て方」「相談」などにそれ以外でも関連するところが多々あるかと思います。



子供と関わる現場にいる人向けですが、大変参考になった本がありますので紹介します。

『受容と指導の保育論』 茂木俊彦 ひとなる書房

専門的な本としては大変わかりやすく書かれていますのでおすすめです。

ありがとうございます!

お返事ありがとうございます!

自分は甘やかされてはきたけど満たされるものではなかったと解釈すれば納得出来ました。
確かに、母とは未だに顔を合わせると否定が多く、受容してくれるタイプではなかったのかもしれません。

ここまでの記事は全て読んできているのですが読解不足でしたね、すみません(>_<)

参考図書の紹介もありがとうございます!
是非読んでみたいと思います。

お忙しい中、ありがとうございました(*^^*)

初めまして。

見ていただけてたらいいのですが。

4歳と2歳の娘がいます。
4歳の娘が噛みつきがあり、幼稚園でも数回してしまい悩んでブログに辿り着きました。
一時に比べると全然よくなったのですが、自分のなかで譲れないものだと噛んでしまいます。
その前に貸してや嫌だ等は言ってますが我慢しきれないみたいで。

噛まれた親子さんにしてみたら娘はとても憎い存在だと思います。
娘自信噛みたくないのと言ってくる事もあり。
4歳なのに、なんでわからないの?と思ってしまう自分もあり。

幼稚園の先生に協力していただき気持ちの伝えて方など少しづつ頑張ってますが、止めれなかったです、間に合わなかったごめんなさい。
先生にも申し訳ないです。
噛みつきのある子は迷惑ですよね。
しかも、4歳。

めちゃくちゃな文章ですみません。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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