赤ちゃんが2ヶ月でしゃべる秘密! - 2009.11.13 Fri
考えてみるといろいろ思い当たることはあるのだけど、実際どれがどの程度効果があったのかはわかりませんが、まあどれもがそれなりに効果があってこれだけ喃語が出てるのだと思います。それは・・
1 胎教
2 環境
3 遊び
4 関わり
1 胎教といってもとりたててすごいことをやってきたわけではないです。ただ、名前をはやくから決めていたのでおにーちゃんのわた君も一緒になってとにかくたくさん話しかけていました。別にそういうことをねらって早くから名前を決めていたのではないのですが、結果的にはとてもよかったです。早くから下の子の存在を認識して、準備期間があったので上の子もすんなりと新しい家族が増えるということになじめた効果もあったみたい。よく、下ができるとやきもちを焼くなんていうけど、ほとんどなくすごせてます。思っても見なかった効果です。
2 環境は家の中で会話が多い点です。大人どうしもそうだし、大人とわた君もよく関わるので会話が多い環境にいたと思います。
3 遊びは妻も保育士なので歌を歌ったり、顔遊びなどなど2人の大人プラスそれを真似するおにーちゃんからと、たくさん遊んでもらってます。
4 関わりは赤ちゃんが大人を求めるときはきちんと毎回応えることをしているからです。別に必ずしも抱っこするという意味ではないです。ときには言葉で、「いるよ~」「ちゃんと見てるよ~」「遊んでほしかったの?」「そっか~、カメ回してほしいのか~?」 ときには視線であなたのことをちゃんと見ていますよ、ということを伝えます。
あとは母親がゆったりした気分でいつもいられたということも大きいでしょう。こどもは、特に赤ちゃんは母親の気持ちにとても敏感です。母親がイライラしてたり、なにか心配事があるだけで赤ちゃんも不安定になってしまいます。だから、普段子育てに関われないお父さんなら、お母さんの気持ちだけでもしっかり受け止めてあげられるといいですね。間接的にこどもにとってとてもプラスになります。
極端なことをいってしまえば、1~3も広い意味での「関わり」ですね。そうやって、赤ちゃんが安心してすごせていることと、大人が(人間が)きちんと応えてくれる存在=信頼できるものであると実感的にわかっていることは赤ちゃんにとってもっとも大切です。
0歳児保育をしている認可保育園だと必ず看護師を配置しなければなりません。だから保育園の看護師さんは0歳児保育のエキスパートなんですね。その0歳児のエキスパートである看護師さんが言っていました。
「赤ちゃんのサインを見逃してはいけない」
人間の赤ちゃんは自然界の動物と比べてあまりに未発達な状態で生まれてくるといわれています。(生理的早産説) どういうことかというと、通常ほとんどの動物が生後すぐ立ち上がれたり、体の機能的にはほぼ大人と同じものをもった状態で生まれてきます。しかし人間はそういう状態になるまで約1年もかかってしまいます。つまり、親の完全な保護を前提に産まれてきているというわけです。
逆に言えば、赤ちゃん自身は基本的に不安感をもってすごしているのです。それだからこそ、しばしば大人を求め安全を確認したり、相手をしてもらうことを要求するのです。
ひとりで手をなめて遊んでいたりする赤ちゃんも、ときどき大人を目で探したりすることがあります。そういうときに、大人が見ていなかったり、そこにいなかったり見過ごしてしまうと。赤ちゃんは不安になります。しかし、探したときに笑顔でにっこりしてあげたりすることで赤ちゃんは安心して自分の遊びに戻っていくことができます。
それだけでなく、オムツがぬれて不快なときや、ぐずってあやしてもらいたいときなどすかさず受け止めて、要求をみたしてあげることで人間に対する信頼感が作られていきます。
「排泄の自立 その1」でエリクソンの発達心理学 「2 児童前期」排泄を通して自律が確立されるというのを紹介しましたが、これは発達の段階を示しているので実はこれの前の段階があります。
それが、「1 乳児期」といわれるものです。
1.乳児期 (基本的信頼 対 不信)
基本的信頼は、乳児期の主に授乳関係を通じて作られるといわれる。唇でお乳を飲む行為は、食物摂取という生理的な意味ばかりではなく、後の人格発達の原型となる心理的な意味もある。乳児は口を通じて自分の周りの世界を学んでいく。この時期に子どもが世界は自分を養ってくれ、頼ることができ、信頼するに値すると感じることができるか否かで、その後の親密な人間関係を築き上げていく土台が作られる。
([心理学COCOROの法則] より抜粋) http://rzt.sakura.ne.jp/shinri/2006/01/post_1.html
この時期に安心して過ごしその信頼に(要求に)応えることで 「基本的信頼感」を獲得するというものです。それにきちんと応えられないと「基本的不信感」をもってしまうのです。
僕がいまでは「抱き癖がつくから~~」ということは無い!と以前言ったのはこれを心配するからでもあります。要求に応えないことで人間全般に対する不信感をもってしまうのが抱き癖がつくくらいより、もっと大きな影響をあたえてしまうからです。人生の一番最初でつまづいてしまうのですから・・・
また、ここで「基本的信頼」が獲得できていないと、次の段階の「自律性」というのも獲得するのが大変になってしまいます。僕の経験上、「基本的信頼」ができていない家庭ほどなぜか早期にオムツをはずそうとしたりすることがとても多く、人生の第一の段階についで第二の段階もつまづきかねないのです。「抱き癖」とか気にする家ほどやっぱり、「いつまでもオムツして・・」っていうのを気にしちゃうのかな・・?
両方の獲得に失敗すると、人間に対して不信感をもっていて、さらに疑いももった子ということになります。こうなってしまうと、親に限らず大人全般の言うことなど聞くわけも無く、大人からみたらかわいげのない子、育てにくい子になってしまいます。そうしちゃったのは大人なんだけどね・・・
いまこういう子が大変増えています。僕は今後、未成年の非行や犯罪など増加していかないか、本気で心配しています。
「赤ちゃんだからわからない」などとバカにして育てずに、赤ちゃんだからこそしっかりとその気持ちを汲み取って応えていってあげたいものです。
なんかまたしても脱線したような気もしますが・・・。ここで小技紹介、実はこれがとても効果あるかも。
それは、岩手県遠野地方につたわる「うんこ鳴き」というものがあるのです。別にうんちのことではないですよ。赤ちゃんにとっても通じる言葉なのです。遠野は民話、子育ての里として有名ですが、「家にあかんぼが産まれると、馬鹿が三人生まれる」と言います。それは赤ちゃんに向かって「ぅんこぉぉ~~~」って大人が何度もいうようになるからなんです(笑)。
う~ん、これは文章だけで伝えるのはとっても難しいんだけど、「ぅんこぉぉぉぉぉ~~~~~」と鼻の中で音を転がすようになが~く出すことで、きれいな「鼻静音」がでるのです。これがものすご~く赤ちゃんの反応を呼ぶのですよ~~。1~2ヶ月の赤ちゃんって普通無表情なんだけど、これをすると、どんな赤ちゃんでもニッカニッカと笑うのね~~。うそみたいだけど、すっごい効果あるよ~。
ちょっと前はやったエド・はるみさんが「こぉっ~~~~」みたいな声を鼻にひっかけてだしてたでしょ、あれはちょっと「鼻濁音」気味だけどイメージとしてはあんな感じ。音を口からだすんじゃなくて、鼻から出すようにするとうまくできるよ。おもしろいから妻と二人でたくさんむーちゃんにやってあげたのも、たくさんしゃべるようになった原因かも。ちょっと慣れがいるけどできるようになると、赤ちゃん大喜びまちがいなし(笑)。
あと小技もうひとつ。これは赤ちゃんじゃなくてこども全般に通じるんだけど。こどもがすっごい安心する笑い方があるの。
こどもってよく遊んでいるようなときでも必ず、大人を確認する瞬間があるのね、そのときにきちんとみてますよ~~みたいなメッセージを伝えることで、安心してより遊びに集中できたりするの。この瞬間に見てないと乱暴になったり、ケガをしたり、遊びが続かなかったりすることがあるのでとってもここで応えることが大切。
そんなときこの笑い方で見返してあげるとすっごくいいのよ~。どうやるかっていうと、頬の筋肉を持ち上げて鼻の上に寄せるようなかんじ。イメージとしては関根勉の笑い方みたいな(笑)。ちょっとしわ増えそうな感じだけど、きにしないきにしない。
知らない子でもこっち見たときにこれで笑ってあげるとすぐお友達になれます。ご飯食べにいったお店で、隣の席の子にこれしてあげるだけでもう、視線釘づけにできます(笑)。
というところで今日はおしまい~。おやすみなさい~
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● COMMENT ●
へぇ~
No title
胎教は本当に大切ですね。
私もいろいろしたいなぁと思いながらあんまりできなかったように思います。
おなかに向かって話しかける。。。とかなんだか照れくさくてあんまりできなかったし、絵本を読むのもたま~にだったし(^^;;
ただ、妊娠の後期で旦那サマの会社が傾き、仕事を退職することになり、そこから出産後数ヶ月ずっと家にいたので、会話は多かったかなと思います。
で、うちの子はいったいいつからおしゃべりしはじめたのか・・・と思い、過去のブログを見てみると2ヶ月になる少し前の日記に1ヶ月過ぎたころから何かしゃべってるとか書いてました('〇';)
もうあのころは必死で記録だけしかしてなかったですが、改めてびっくりでした。
友達から泣いたり赤ちゃんからのかまってのサインがあったら反応してあげるといいよと聞いていたこともあり、それを実行していたら、うちの母親に「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだからそんなに神経質にならんでもいいよ」とか言われるほどでした(^^;;
あの頃は楽しくて楽しくて娘との生活に夢中だったのを覚えています。
遠野、私がにほんで一番好きな地方です。
大好きすぎて何度も旅行に行きました(-m-)ぷぷっ
遠野の「うんこ鳴き」聞いてみたいです^^
次にこどもを授かることができたらうんこ鳴きと関根勤笑いを実践してみたいと思います♪
あっ、ひとつ質問いいですか?うちの娘、3ヶ月に入るか入らないかの頃に病院にいって先生に「人見知り始まってるねぇ~」なんていわれてまさか・・・と思ってたんですが、そこからじぃじやばぁばをみてもギャン泣きする始末で、今もすごいんです。
人見知りって核家族だからだ!!とか母親が家に閉じこもってあんまり外出しないからだ!!とか色々言われますが、実際どうなんでしょう。
なんか私が悪いという感じでやんわり言われてるような気がして・・・。
あんまり気にしないようにはしていますが・・・。
もしよかったら教えてください。
Re: へぇ~
エド・はるみさんそのものだとちょっとこども怖がっちゃうけど(笑)、あれをもっときれいにしたかんじね~
よ~く、考えるとね子守唄なんかにも要所要所にこの鼻にかけて伸ばす音がはいっているのね。
「ね~ん、ね~ん~ころ~り~よ~♪」の「ね~」の部分とか鼻で粘つくような音をだしてるでしょ。あと「~ん」のも鼻で響かせる「ん」なのね。昔の人はすごいな~って思います。
僕に動画とかUPする技術があれば、「ぅんこ~~~ぉぉ~」ってするとニカーと笑ってその後「ウンフンアグアグ~」みたくよくしゃべる様子見せてあげられるんだけど残念だな~。
リンクはどうぞどうぞ~こちらこそお願いします~。
>さっちんさん
遠野はほんといいところですよね~。ああいう日本の原風景みたいなところが壊されずにのこってくれるといいですね。なんで遠野は子育てがそんなに確立してきたのか不思議だったんですけど、あるときその道の権威に聞くことができました。そしたら、昔はそこで生まれた者はそこで一生過ごすことがふつうで、遠野のように狭い地域では、ああいう風に育てられた子はこうなった、こう育てられたらこうなったというのが実証的に見ることができたんだそうです。それが地域のこどもを集めて見ていた語り部文化と合わさって、蓄積された子育ての知恵となったとのことでした。なるほどですね~。
そうそう、「関根勉笑い」は赤ちゃんじゃなくてもとっても効果ありますから、なんかの機会にでもお子さんにやってみてください。反応はその子それぞれだけど、こどもは注目してもらっていることを感じ取るのかとても安心するし、慣れてくると同じ顔して笑い返してくれたりします。
ひとみしりはいろいろなタイプがあるから一概には言えないんだけど、大きく分けて2つのタイプに分けられると思うの。1つは「生まれつきの気質」もう1つは「後天的なもの」。
ほとんどは「生まれつき」のものだから、そんなに気にすることはないと思うんです。その子の「個性」だと考えて、そういうものなんだからそれでいいじゃないと大人もあんまり気にしない。そうすると年齢とともにだんだんと緩和されていくものですね。人間も動物だから警戒心があって当然、むしろだんだん自我が芽生えてくる年齢になっても、だれにでも笑顔でホイホイついて行ってしまう方がおかしいともいえます。「人見知りを直さなくっちゃ!」なんて考えるより、「あなたはあなたなんだからそれでいいのよ!」と捉えてあげたほうがこどもにとってはいいのではないかと思います。
もう一つの「後天的」にひとみしりになった、助長されてしまったということもあります。これについては大人が気づいて気をつけてあげればいいことですね。
これはものすごくいろいろなケースがありますが、例えば「この子、男の人がだめなんです」なんていうことよくありますが、こういう先入観でよりひどくしてしまうこともあります。〔男の人を見る>>泣いて親を求める>>とても手厚く受け止めてもらえる〕こういうプロセスを学習してしまうこともあります。こうなると一見泣いているようにみえても実は受け止めてもらえる安心感にひたるわけですね。普段甘えがストレートに出せない子なんかだとこれがさらに助長されたりします。
他にも母親が人を相手にするのが苦手だとか対人恐怖症そのものだったりしても、母親の不安感がこどもに伝わるのでこどもも人と関わることが不安になり、ひとみしりというケースなどもあります。
また後天的な経験、例えば赤ちゃんのときに病院に入院し点滴や注射など、ネガティブな経験を受けたことで知らない人だと不安感を覚えてしまう、といったこともあります。
まあ、普通はあまり大人がひとみしりするからといって先回りしてこどもを囲い込まないように、守りすぎないよう(かといってつっぱねるというわけではないですが)気をつけ、助長してしまわないよう配慮して、個性だと見守ってあげるのがいいと思います。
このまま、対人恐怖症になって引きこもりになってニートになってしまう、というのであればなんとしてでも直さなきゃいけないでしょう。でもそんなことはないですよね~~。いまは人と関わる力をためているんだな~と思って「信じて待つ」のが結果的には一番なんだと思います。
結論:「気にしない」
・・・・。あんまりアドバイスになってないですね~ごめんなさい^^;
ただし、まれにほんとにまれ~にですが、なんらかの病気や先天的な欠陥などからくる場合も、ほんとまれにですよ、ある場合があるのであまりにも様子がおかしかったり感じたら小児科医や専門家に相談したほうがいいと思います。でもほんとまれになのであまりそこまで気にすることはないでしょう。
No title
保育士さんならではの知識ですね!!
「うんこぉぉぉ~」
とニッカーってしわ寄せ笑い。今度試してみます!!
多感な時期で、この時期にしか育たない感覚があるからこそ、沢山のお父さん、お母さんに見てほしいブログですね。
今度、手遊びや顔遊びもぜひ教えて頂きたいです~☆
お仕事しながらこんなにも沢山記事書いてらっしゃるなんて!!
本当尊敬してます☆
これからも応援してます~~~☆★☆
えいこさん
「うんこ鳴き」は字だけだと伝えるの難しいんですよ~うまく伝わればいいんだけど・・・
「こぉぉぉぉぉぉぉ」の部分をきれいに鼻で響かせるのがポイント。
3ヶ月以下の赤ちゃんと関わる機会があったら、いろいろ試して見てください。
やってるうちにきっとコツがつかめると思います~。
僕の手遊び、顔遊びはたいしたことないんです~><
実は僕は保育学校に通ってとった資格じゃなくて、国家試験で資格とった「なんちゃって保育士」なので、あんまりねそういうひき出しないの(笑)。見よう見まねで覚えてきたのばっかだから教えられるようなものじゃないんです。細かいところが自己流だったりね~ごめんよ~。
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わたしは3、4ヶ月ぐらいまでは毎日必死であまり覚えてないですね(>_<)
って、今も余裕あるわけではないですが・・・。
ゆめは4ヶ月ぐらいから喃語がでるようになったので普通ぐらいなんですね☆2人目のときにはぜひ試してみたいと思います♪
「赤ちゃんのサインを見逃してはいけない」っていうのは
確かにおとなしく遊んでいても、わたしの存在を確認することがよくありますね!名前読んだり、笑顔をかえすとすごく喜びます(*^_^*)
何気ないことでもとても大事なことなんですね!
エド・はるみさんの「こぉっ~~~~」もいいなんて、なんか笑っちゃいますが、勉強になりました!
あの・・・もしよかったらリンク貼らせてもらってもいいですか??