保育園に預けたときのフォローの仕方 その3 - 2010.12.27 Mon
子供が親から離れるときですから登園のときも子供にとって大事なんですよね。
そういうわけで今日は登園のときに気をつけるといいなと思うことのお話。
個人差はもちろんありますが、子供が集団の中で過ごすことを楽しめるようになったり、集団に入っていくのに抵抗感がなくなっていくのってだいたい3歳以降くらいだと思います。
なので登園するときには、0、1、2歳くらいの子供にとっては『親と離れること』+『集団に入っていくことの抵抗感』の2つの嫌なことがあるわけなんです。
大人だって大勢の人がすでに集まっているところに、後から自分ひとりだけ入っていったりするのってなんか気後れしたりしますよね。
登園のときって子供にとってわりとたいへんな時間なわけです。
そこを適切に関わってあげられると、子供もその日一日楽しくすごしていきやすくなりますね。
実際に、朝の状況しだいで子供の様子はずいぶん違うものです。
朝すんなりいかなかった気持ちが、イライラや他児への攻撃的な行動などへとつながり、その気持ちが昼食や午睡明けまでひきずるなんていうこともめずらしくありません。
登園時の親の関わりでもっともよく目にするのが「ごまかし」です。
「ほら、○○のおもちゃがあるよ」
「(友達の)~~ちゃんがいるよ」
「先生が呼んでるよ」
子供によってはたしかにそれで気がひかれて、その時はそちらに向かうかもしれません。
しかし、子供の気持ちの根本にある「親と離れることが不安である」「ずっと一緒にいたい」という思いは受け止めてもらっていないので、その気持ちはモヤモヤとずっとわだかまってすごすことになってしまいます。
また、気がひかれてそっちへいった子も、あるときハッっと親のほうを振り返ります。
そのときすでに親がいなかったらどうでしょう。
「あ~もういっちゃたんだ。ママ急いでたみたいだからしょうがないか~」と思えるだけの心の余裕がある子であれば、それほどおおごとではないかもしれませんが、そうでなければそこで感じる寂しい気持ちや「ごまかされた」という失望感は少なくないと思います。
こういうときだけでなく、大人はなにげなく子供相手だからと「ごまかし」を多用しますが、これによって子供はたくさんの失望や裏切られた気持ち、やり場のないモヤモヤをとてもたくさん抱えさせられていると常々感じます。
登園時はきちんとストレートに子供の気持ちを受け止めてあげるのが最良であるでしょう。
「そっか~ママと一緒が良かったんだね。ほんとはママも○○ちゃんと一緒にいたいんだよ。でも、お仕事いかなきゃならないんだ。必ず迎えに来るから保育園で遊んで待っててね」」
子供も「保育園にいかなければならない」とか「ママは仕事にいかなければならない」といった理屈は小さい子でもかなりきちんと理解しています。
でも、心情はそれとは別に機能しているので、「ママがいい~~;;」 「保育園いきたくない~;;」と表現するわけです。
だから多くの場合、その心情をきちんと受け止めケアしてあげることで、自分の置かれた状況をそれなりに受け入れていけるようになります。
しかし、その心情の部分をごまかしなどで受け止めないままにしていくと、年単位であとをひきずります。
0歳・1歳であずけられた子も、適切に受け止めてあげることで半年~1年くらいで状況を受け入れ安心してすごせるようになるのに対して、気持ちを受け止めることをせずにいくと、そのときはそれで済んでいても、3~4歳ときには5歳児になっても登園時にぐずりを激しく出すようになる子をしばしばみかけます。
なので登園時にぐずる子にたいしてはごまかしたり、叱っておさえつけるのでなく、きちんと気持ちを受け止めてあげるようにしてあげましょう。
また「必ず迎えにくるよ」というのもとても大事なキーワードです。
小さい子が人に預けられるとき、オーバーでなく「もうこれでママとは会えなくなってしまうかもしれない」と感じます。子供が不安になる最大要因です。
だから「必ずまた迎えにくる」ということをきちんと毎日繰り返し伝えてあげることで、その不安を解消してあげてください。
「前の日迎えにきているんだから、当然今日も迎えにくる」とは子供はすんなり考えてくれません。
毎日真剣に「もうこれっきり会えないかもしれない」と感じてしまうものです。
その部分もきちんと理解してフォローしてあげると、親とはなれて過ごす時間がだいぶ違ったものとなってくるでしょう。
うちの息子は1歳児クラスから保育園にいき始めましたが、登園の際は「おはようございます」とあいさつをしてその日の着替えなどの準備を親がし終えて、そこで「じゃあおとーちゃんいって来ます。必ず迎えにくるからね」とぎゅーと抱きしめて、担任に引き渡すのを日課にしていました。
入室させてからゆっくり支度をしたい人もなかにはいるけど、親がいれば近くにいたいのが子供の素直な心情だろうから、僕は子供をあずけるのは最後の最後、もう自分も行くときになってからにしていました。
そのためだけではないとは思うけど、1歳のときから登園時にぐずったことはほとんどなかったです。
息子のクラスはみんなわりと落ち着いた子ばかりなのだけど、朝のぐずりは3歳~4歳くらいまでけっこう激しくて、周りの親からはうちの子は「ぜんぜんそういうのないね」と言われるのだけど、やはり乳児のうちにきちんと気持ちを受け止め、安心感をもたせるのを習慣にしてきたからかなと思います。
朝ぐずるのはそういう気持ちの面だけでなく、体調の異常ということもあります。
一見なんともなさそうでも「あれ、この子こんなにぐずる子じゃないのにな?」なんて受け入れのときに感じた子が、その1時間後とかに胃腸炎で激しい嘔吐をしたとか急に発熱してきたということもよくあります。
子供は体の異常なんかを感じていても、それを自分で認識して伝えることはなかなかできないので、そういったぐずることがサインになっていたりもします。
あまりに、普段とちがう様子を見せていたら体調のことも考慮してみるといいかもしれません。
あと親が気をつけるだけで、子供が安心してすごせるようになることはたくさんあって、ひとつにはやはり時間的余裕です。
朝どうしても急いでいますよね。
これはまあわかるのだけど、子供からするとそれでも、親が急いでイライラしていたり、せかされたりそういったことが余計子供の心の余裕を奪ってしまったり、不安感をつのらせてしまうことがあるわけです。
だから、ぎりぎりよりも少し時間的余裕をもつことで、大人も子供も気持ちの上でも余裕がもててその日一日よりよくすごせることが多いようです。
良い子育てをめざしていろいろ勉強していると、ときどき「大人の都合で子供を動かさない」という言葉に行き当たりますが、こういったことはまさにそれで、保育園に行かされるのも大人の都合なわけで、さらに時間がないから急げというのも「大人の都合」なのですね。
でも、いつしか大人の頭の中ではこの「大人の都合」の部分はきれいさっぱり忘れられて、「ノロノロしている子供がわるい」という理屈が出来上がってしまい、それ故に叱られたり怒られたりする子供が存在するわけです。
子どもはボキャブラリーもないし、親を信頼し依存もしているからそれを言葉では言わないけれど、やはりそれでも、気持ちの部分を受け止めずにいると、「行きたくもないところにいかされるのに、なんで遅い遅いって叱られなきゃいけないんだ」という不満がくすぶり続けてしまいます。
それがさらなる子供のぐずりや反発の悪循環、ひいては親の言うことを聞かない、親を信頼しない子、育てにくい子へとつながってしまう事もありえますので、あまり親の都合ばかりを押し付けるのは気をつけたいところです。
また、最近では朝食をとってこない子の多さに驚かされてしまうのですが、朝食抜きではイライラした子になるのは当然のことです。
朝だってぐずるし、日中だって落ちつかなかったり攻撃的になったりしてしまいます。
脳にいくエネルギーも足りなければ考えるちからだって働きません。
大人でも朝食をしっかりととったほうがいいのは勿論ですが、成長中の子供ならなおさらです。
子供に食事をとらせないというのはこれは一種の虐待と同義です。
時間がないときはバナナ一本でも菓子パン一個でもいいのでなにかしら食べさせてあげましょう。
立派な朝食を作ってあげるべきとはいいません、でもパン1つ買っておくくらいならこれはもう親の心持ちしだいでできることです。
本当に朝食抜きでくる乳児の荒れようというのは一目瞭然です。
どんなに時間がなくても朝はなにかしら食べるようにしましょう。
と今日はこんなところです。
またなにか思い出したら書くかもしれません。
もうすっかり年も押し迫ってきたので今年の更新はこれで最後になっちゃうかな。
今年も一年間こんなつたないブログですが読んでくださってありがとうございました。
始めた当初はこんなに長く続くとは思っていませんでした。
細々とですがこれだけ続けられたのは皆さんのおかげだと思います。
また、来年もぼちぼちと更新していきますのでどうぞよろしくお願いします。
では、よいお年を~♪
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● COMMENT ●
No title
No title
グサッとくる文章は何度も読み返しました。。。
時々、育児書で「母親と離れた時泣くのは、信頼関係が築けている証拠」
なんて書いてあって、そうなの?と思う半面、じゃぁ、泣かない子は信頼関係が築けてないの?
と疑問に思うこともあったので、今回のお話はとてもよかったです。
もちろん、どちらの場合もケースバイケースだと思いますが
「必ず迎えに来るよ!」はとってもいい言葉ですね。
冬休み明けは「行ってらっしゃい」に続いてこの言葉を付け加え、
幼稚園(年少)に送り出したいと思います。
このブログに出逢えたことに感謝します。
来年も引き続き、更新を楽しみにさせてもらいます。
よいお年を☆
No title
いつも3人を送り迎えするので、誰かしらグズることが多いです。
今回も良いヒントを教えてもらいました。ありがとうございます。
来年も楽しみにしています。どうぞ良いお年を。
明けましておめでとうございます
以前、お願いにうかがっていたブログをリンクさせてもらう件、先ほどようやくフリーページというリンクページにはらせていただきました。
よろしくお願いします
今回も首をたてにふる内容です。
幸い、私はお仕事を無理にしないでいいと主人がいってくれるので、三歳の幼稚園までおうちでゆっくり子育てする予定ですが、
本当。こどもだって表現しないだけで色々わかっていたり、沢山心の葛藤があったりするものですよね。
ごまかしたり、にげたりせず受け止めてあげること。
あと、食べることと寝ることは本当に大切ですよね。不足すると情緒が不安定になるというか。。。
うちもますます意識しようとおもいました
あおむしさん
今年もどうぞよろしくお願いします。
子供も一個の人間だから、当たり前のことをあたりまえに伝えてあげればいいんだと僕は思っています。
子供への視点が同じ高さにないとなかなか当たり前に感じることが難しいのがちょっと問題なんだけどね~。
nao さん
> 時々、育児書で「母親と離れた時泣くのは、信頼関係が築けている証拠」
> なんて書いてあって、そうなの?と思う半面、じゃぁ、泣かない子は信頼関係が築けてないの?
↑この言葉はたしかにそういう面もあるのだけど、そうでないことも普通にあるし、その逆ってこともあることだし、一概にはいえないんだよね~。
> 「必ず迎えに来るよ!」はとってもいい言葉ですね。
親の言葉にきちんと信頼感があれば、しっかり伝えることで子どもはちゃんと安心感を得られるようになっていけると思います。
> このブログに出逢えたことに感謝します。
> 来年も引き続き、更新を楽しみにさせてもらいます。
> よいお年を☆
ありがとうございます。
遅くなってしまいましたが、どうぞ今年もよろしくお願いします。
てんさん
> 今回も良いヒントを教えてもらいました。ありがとうございます。
> 来年も楽しみにしています。どうぞ良いお年を。
3人送り迎えはたいへんですよね。
少しでもお子さん達が安心してすごせるといいですね。
今年もどうぞよろしくおねがいします。
るいるいさん
> よろしくお願いします
あけましておめでとうございます。
わざわざリンクありがとうございます。
> 今回も首をたてにふる内容です。
> 幸い、私はお仕事を無理にしないでいいと主人がいってくれるので、三歳の幼稚園までおうちでゆっくり子育てする予定ですが、
> 本当。こどもだって表現しないだけで色々わかっていたり、沢山心の葛藤があったりするものですよね。
> ごまかしたり、にげたりせず受け止めてあげること。
> あと、食べることと寝ることは本当に大切ですよね。不足すると情緒が不安定になるというか。。。
そうなんです。子供だって大人が思っている以上に理解しているから、そこをきちんと受け止めていってあげられると子どもはとても伸びていけるんです。
食べる事、寝ること、あそぶこと、きれいにすること、子育てってなんでもないことの積み重ねなんだけど、それを普通にしていくだけでも実はけっこう大変。
しかしそんなことでもしっかりやっていくだけで子どもはきちんと伸びていけるもの。
何かを教えたり、仕込んだりしなければならないと多くの大人は感じてしまうのだけど、実際はそういうことの積み重ねこそが子供の潜在的な力を伸ばしていると僕は子供をたくさんみてきてかんじています。
だからこそ普段の何気ないことこそ大事にしたいものですね。
今年もお体にきをつけて子育て楽しんでくださいね。
No title
今年もよろしくお願いします。
今幼稚園の準備クラスで月に数回幼稚園に行っているのですが、11月から1時間だけの親子分離が始まりました。
できるだけごまかしはしないようにと気を付けてきちんと伝えるようにはしているのですが、やはりうちの娘は人一倍慣れるのに時間がかかるようで、迎えに行くと他の子たちは一人で遊んだり、座ってお話を聞いているのに、うちの娘だけ預けたときと同じ先生に抱っこされたままでほとんどの時間を泣いて過ごしたとのことでした。
そんなことを聞くと早生まれだし、こういう性格だし、幼稚園はやっぱりまだ早かったのかな~と思ってしまいます。
「もうこれでママとは会えなくなってしまうかもしれない」・・・これは子どもにとってすごい恐怖ですよね。
私だって娘ともう合えないかもしれないなんて状況を考えるだけでも本当に怖いですから。。。それ以上に子どもは怖いと感じるのですよね。
この気持ちをしっかり受け止めてあげて不安を少しでも取り除けるようにちゃんと迎えにくるからね・・・ということを繰り返し伝えてあげようと思います。
さっちんさん
昨年もたくさんのコメントをありがとうございました。
今年もどうぞよろしく。
子供もいろいろだから個人差はあるけれど、子供の反応としてはそれで普通だと思いますよ。
僕自身、3歳になってすぐ幼稚園に入ったときは大泣きしたことが記憶にうっすらのこってます。(笑)
子供は順応していくものだからいずれ慣れるのだけど、親が心配してたり不安がっているとそういう気持ちが伝わってしまい、返って慣れるのが遅くなることもあるので、心では心配してもそれを表さないで送り出すようにしてあげると子供も安心して過ごせるようになっていけるようですよ。
親だからそれは心配になるのは当然なんだけどね~。
No title
私は3歳と2歳の娘がいます。二人とも日中は保育園で見てもらってます。うちは1歳半の年の差ですが、学年では年子です。保育園にお迎えに行ったとき、二人が同時に「抱っこー」と泣いてしまうことがよくあります。なんとか言い聞かせて、お姉ちゃんが歩いたり、二人とも歩いてくれたり、妹のほうが歩いてくれてお姉ちゃんを抱っこしたり、その時々でうまく解決できるときもあるんですが、どうしても二人が納得できず泣いてしまうときもあります。そんなときは見かねた保育士さんが一人預かってくれて、先に一人を車に連れて行ってもう一人を後から車まで連れて行くんですが、そんな場面ではどのように対処するのがいいでしょうか。
できたら二人とも歩いて機嫌よく帰ってくれるのが一番なんですが・・
そーささん
>そんなときは見かねた保育士さんが一人預かってくれて、先に一人を車に連れて行ってもう一人を後から車まで連れて行く
その理由というのは、ひとつには安全上の観点から。
やはりどんなに短い時間であったとしても、保育園に来ている年齢の子を大人の目のないところには置かないということ。
もうひとつは、そうしてしまうことは子供にとって大人からそうしてもらえることが癖になって返って大人の負担が増えてしまうこと。
そしてそのことにより、結果的には子供の自立を阻んでしまうこと。それでむしろ迎えの時にそうすることが長く続いてしまうからです。
さらにもうひとつは、子供の泣きは子供の一種の言葉なので、それを大人が恐ることはないこと。
きちんと気持ちを汲んであげて、受け止めていけば、子供もそんな風に泣いて求めないでいいことを理解していけます。
大人が「泣き」でおどおどしたり、そうやってぐずりを出すことを追認していくような形にしてしまうことで、子供はよけいにそういった行動を学習してしまいます。そういった意味では今の姿の半分位は大人がさせてしまっていると言えるかもしれません。
なので、まずそれは避けるようにすることが必要かと思います。
そして対応としては、「先回りした関わり」「素直に甘えの出せる関わり」といったものを、まずは普段一緒にいるときにしていくといいでしょう。
それから、迎えの時に気持ちよく子供たちを受け止めるようにして、気持ちを汲んであげたあとで、ダダではなく素直に甘えをだしていいことにシフトさせていく。
「泣かなくたってちゃんとギューしてあげるから、素直においで」とか
そういったことがある程度できるようになってきたら、今度は「見通しを持たせる」ということもいいかもしれません。
「家に帰ったら○○して遊ぼう」とか
「帰り道でスーパーによってお買い物していくよ」とか
「今日のごはんはお魚焼くよ」
「トマト洗うの一緒にしようか」とか
子供の「泣き」をそれでどうこうしようと思ってするとただのごまかしになりかねないので、ある程度↑のことなどができて安定していることが必要だけどね。
先のことに見通しをもてるようになると、目先のことでグズグズせずに気持ちを切り替えるということができるようになるからです。
すぐに全部ができなくてもいいから、ちょっとづつでもしていくと子供の姿も変わっていけるんではないかな。
はじめまして
私には明後日で一歳八ヶ月になる娘がいます。五月くらいから週に三、四回保育園に行っています。
保育園では子どもが不安感や抵抗感を持っているとの記事を読みまして、そうか…と考えこんでしまいました。
はじめの頃は泣いたものの、今では楽しく過ごしているのかと思っていましたが、がんばっているのですね。
まだこんなに小さいのに、そんなに頑張らせてしまっているのかと思うと、なんだか切ない気持ちになってきました。
やはり三歳まではいられるなら一緒にいてあげた方がいいのでしょうね、、、
一緒にいるときはかわいいかわいいとしていたり、明日は保育園だよ、とか夕方迎えに行くからね、などは必ず言うようにしています。
送りの時は泣きはしないけど、笑ったりもしないので、ぐっとこらえてがんばっているのでしょうね…
一緒にいてあげたいし、仕事もしたいし。悩むところです。
おとうちゃんさんはお子さんを保育園に預けるにあたり、かわいそうなどの感情はありましたか?またそういう気持ちとどう向き合えば良いのかモヤモヤしているので、アドバイス頂けたらと思います。
カエデさん
これはね、なくはないけど決してださないというのが本当のところです。
なぜかというと、親が預けることを「かわいそう」と思ってしまえば、本当に子供にとっても「かわいそう」になってしまうからです。
保育園に預け始めた保護者などで、しばしば登園の分離の際に「ごめんね、ごめんね」などと言いながらおいていく人がいます。
そうされた子は、ときには何時間も泣き続けます。
園生活になれるのも、何ヶ月とかかります。
ときには1年経ってもなかなか慣れません。
なぜか?
もっとも信頼する親自身が、「かわいそう」と言ったり、「ごめんね」と謝らなければならないようなところに置いて行くのだと宣言しているようなものだからです。
そんなところに置いていかれて悲しくない子はいません。
逆に、「じゃあ、いってきます」とサッっと分離して、笑顔で迎え来て「今日はなにが楽しかった~?」と聞けるような親の子は、安心して楽しく過ごしています。
預けられることを楽しいものにするか、辛いものにするかというのは、親の心持ち次第なのです。
そういった意味では不安感や抵抗感を持つのも親次第です。
>明日は保育園だよ、とか夕方迎えに行くからね
こういうことを言うのも、その親自身が「かわいそう」だなどと心で思いながら言っていたのでは、余計寂しくなるばかりです。
預けて働くときめたのならば、園も子供も信頼し気持ちよく預け、笑顔で登園し笑顔で迎えにいくことです。
短いよりは長い方が負担になるのは確かですが、親が子供を大切に思っているのならば、それらは十分フォロー可能なことです。
子育ては神経質になるとうまくいきませんから、なにごともするならばどーんと自信をもっていけるようになりましょう。
保育園に預けるのがいいか、、祖父母に見てもらうのがいいか
最近このブログにていろいろと勉強させていただいております!勉強になることばかりでついつい見入ってしまい、寝不足になる日も(^^)
ずーと悩んでいることで、おとーちゃんに、相談させてください。
私には来年の2月で1歳になる息子がいるのですが、仕事復帰の際に、息子を保育園に預けるか、祖父母に預けるがについて悩んでいます。
というのも、このブログで過干渉が子供をダメにするということを知り、まさに祖父母がそうだからです。一方、保育園は子供にとっては不安だと、おとーちゃんが書かれているのも見まして、、過干渉だけれども、毎日一緒にいて安心できるだろう祖父母と一緒にいるのが息子にとっていいのか、息子にとって不安はあるだろうけれど育児のプロにおまかせするのがいいのかで悩んでいます。
おとーちゃんはどう思われますか?
かよさん
祖父母さんがどの程度の過干渉なのかわからないけれども、祖父母特有の甘やかしがあったとしても、一方で暖かく可愛がってもらえるというのはとてもとてもいいことですよね。
特に1歳程度ならば、手厚く見守ってもらえるということは、それはそれでいいことです。
4、5歳の子に過干渉なのと、小さいうちの祖父母の可愛がりとはまた別の意味合いにのものでもありますから、特にどちらがいい悪いということでもないと思います。
無理のない方を選べばいいと思います。
いまどこも乳児の待機児が多いですから、役所的には「祖父母がみれるならそちらに預けてください」と言われるかもしれません。
もし保育園に預けても、祖父母さんに早めのお迎えをお願いできるなら、それもいいかと思いますよ。
それができると、長時間預けることの負担が軽減されますしね。
ありがとうございました。
当時この記事を読んで、なるほど!と思い、「お迎えくるね。」と毎日欠かさず言うようにしてました。でも当時の園は、インターホンを押すと保育士さんが出てきて子供と荷物を受け取ってくれてすぐさよならという方式でした。なので、できればもっとゆったりした雰囲気で言いたいなあと、敷地に入る辺りから「いっぱい遊んでー、お昼食べてー、ねんねしてー、おやつ食べてー、またいっぱい遊んだらお迎え来るからね。」ピンポーン、というのを毎日の儀式(?)にしてました。
ちょっとフレーズが長いので、息子が話すようになって園も変わってからはあまり言わなくなっていましたが、一昨日、息子が別れ際に「ご飯食べて、お昼寝して、いっぱい遊んでるから、お迎え来てね。」と言い、なんだかじんわりきました。自分がしていた働きかけを良いものと感じてくれてたのかなあと思うと、気持ちが温かくなりますね。
あとから冷静に考えると、私が言っていたのはもう一年も前のことだし、覚えていたというよりは単なる偶然かな、とも思うのですが、私の独り善がりだとしても、2日経ってもじんわり温かな気持ちが続いているので、お礼を言いたくて初コメントしました。
お陰さまで、2歳半過ぎて"成長期"にある息子とは、試行錯誤しながらも毎日楽しく過ごしています。これからもおとーちゃんさんの記事も楽しみにしています。
抹茶さん
きっとその儀式は、今になっても覚えているほどに大切な意味のあることだったということなのでしょうね。
わざわざ教えてくださってありがとうございます。僕もとても心が暖かくなりました。
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今回のお話もとてもためになりました!
子育てをしていて、よく「自分が子どものとき、こう考えてたよねぇ・・」
って思い出すのですが(もちろん、3歳くらいまでの記憶ってないですけど^^;)
自分も幼稚園に行くのを嫌がってたな、って思い出します。
親とはなれるのがとても不安だったんですよね^^;
しっかりしてきたように見えても、まだ数年しか生きてないんだから、
不安なこともまだまだたくさんありますよね。
「必ず迎えに来るよ」って言葉、当たり前に思っていても、あえて口に出すことを思いつかなかったです!
うちも通うようになったら絶対使いますね。
早いものでもう年の瀬ですね。
来年も楽しく読ませていただきます^^
よいお年を~!!