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2023-03

受け止めてもらいたい 見てもらいたい - 2011.10.04 Tue

保育園に登園するときによく見かける光景があります。

それは玄関や廊下などで、ゴネている子供の姿です。

それらは保育園に行きたくないのだろうとまあ普通の人は考えるのだろうけど実際はちょっと違うようです。

彼らを見ていますと、「おうちがいい~ほいくえんいきたくない~」と言っている子は実はそれほどいません。たいていはなんらかの理由を付けてゴネます。

別に保育園がそれほどいいところですよと言いたいわけではなくて。
彼らはそれぞれの親のために、自分は保育園にいかなければならないということは重々分かっているからです。
つまり彼らなりに「がんばっている」わけです。自分の親が大好きだから親のために、彼らなりにがんばっているのです。

なので、登園時にゴネるのはほとんどが本心から、行きたくない帰りたいと言っているわけではないのです。本気でそう言っているのならば、なんらかの理由があるか、体調が悪いからかもしれません。

では、登園時にごねることでなにを求めているかというと、それは親にしっかりと受け止めてもらうことでしょう。

親が必ず迎えに来るとわかっていたとしても、子供にとってやはり離れるのは不安なものです。
でも、彼らなりにがんばっています。そこの気持ちを汲んでほしい受け止めてほしいという気持ちがあるわけです。






そんな親子の様子を見ていますと。
親の対応として最も多いのは、ごまかしです。

「○○ちゃんがまってるよ」
「~~のおもちゃがあるよ」
「○○先生がおいでっていってるよ」
「泣かないでいけたら帰りにお菓子かってあげる」

次に多いのは脅しと叱りでしょうか。

「そんなとこで泣いてたら○○先生に怒られるよ」
「ここにいると怖いおじさんがくるよ」

「そんなとこで寝てたら人がとおれないじゃないのっ」
「毎日毎日ここにくるとゴネて、いい加減にして」


たまにあるのが暴言や無視です。

「うるせーよっ」
「てめーいいかげんにしろっ」

子供がごねだすとちょっと離れたところで冷ややかに見てるだけだったり、携帯電話をだしてそっちをいじりはじめたり。


暴言や無視するのは論外ですが、これらの対応のどれも結局のところ子供を満足させることはありません。

ときには目先をほかのところに向けてあげて気持ちを切り替えさせるというのは必要なこともありますが、いつもいつも最初から何ものかでごまかさせるのは問題を解決することにはなりません。

それゆえ頻繁にこういうことを繰り返してしまうでしょう。
また繰り返していると癖になります。大した理由がなくてもするようになってしまいます。
さらに場合によっては「ゴネ得」のしかたを習得してしまいます。

子供がもともと求めていたのは、離れることの不安を受け止めて欲しかったり、がんばっていることを認めて欲しかったからです。

だから、ごまかしなどでその場しのぎをするのは、子供の気持ちを受け止めるどころか受け流しているだけなのです。

大事なのは最初から受け止めてあげることです。

「はい、わかったよ~」「そうか~そうだよね」
などと表面上の理由を受け止めながら、抱きしめてあげたり笑顔で話しかけてあげましょう。
そこがきちんとできれば、だんだんとそういう行動は解消されていくかと思います。

一番いいのは普段からきちんと気持ちを受け止めるということを習慣的にしていれば、最初からゴネたりしないようにすることもできます。まあそれは子供の性格などにもよりけりですが。


朝、怒られることがあったり、母親が不機嫌な様子だったりしてそのあとの登園時ゴネたりすることがあるけど、それはこれとはまたちょっと別の問題だね。



また、お迎えのときにも独特の行動があります。

それは迎えに来た親を困らせたり、怒らせたり、神経を逆なでするような行動です。
あと、親を置いたままどこかへ走っていってしまうということも多く見られます。

困らせたりするのは、たくさん受け止めて欲しいという気持ちの表れです。
こんだけ自分はがんばってたのだから、こんなことをしてでも快く受け止めてくれなければ満足できないよ~~ とでも言っているのでしょうか。

でも、たいていの場合は仕事から帰ってきて疲れている親からすると、それは怒られたりうんざりされたりする結果に終わってしまいます。

なかなか子供の思ったとおりにはいかないものです。

かといって、親の方が困ることや怒らせること、神経を逆なでするようなことをされても、我慢して子供の言いなりになるのがいいわけではありません。

困ることは困るとはっきりさせて、またそれとは別に子供の気持ちを受け止めればいいわけです。

さらには、そもそもそういった悪循環にならないように、普段から子供のそういったサインを見逃さずに受け止めるべきところをきちんと受け止めていれば、そういった困らせる行動・ネガティブな行動というのはなくなっていきます。


走っていってしまう子というのも最近多くなってきています。
なかにはやんちゃなだけ、親の言うことを聞かないだけでそういうふうにする子もいるますが、年齢が小さいにもかかわらずそうする子は、やはり親に見てもらいたい・注目してもらいたいという気持ちがそうさせていることが多いでしょう。

ですが、そういったときの親の行動として近頃多いのは、走っていっているにも関わらず、そっちを見もせず淡々と荷物の整理や準備をしていたり、携帯電話をいじっている人です。

そうするのだったら、子供に「なんで走っていっちゃうのっ」とでも叱り飛ばしたほうがよほど子供は満足します。
なぜなら根本的にはその無関心さが子供を走っていく行動に駆り立てているからです。

親が普段から子供に関心をもって、心地よく見守ってくれていたり、注目してくれてもらっている子供ならば、そうそう親から見えないとこにまで走っていったりすることはありません。

普通の行動では振り向いてもらえないと思うからこそ、子供は親から離れるという行動をとるのです。
見て欲しい、関心をもってほしいという一種のサインです。

この行動に対して、さらに無関心という対応をされると子供の行動はさらにエスカレートしたり、親に気持ちを満たしてもらえないという欲求不満が、ネガティブな行動や攻撃的な行動、いじわるな行動へ駆り立てたりしてしまいます。

ときどきこのように走っていったり、大人が困る行動をして気を引こうとしている子供に対して、「うちは子供を尊重しているので好きにやらせます」という親がいるのだけど、そのような対応は子供を少しも満足させるには至りません。

なぜなら子供の一番の気持ちは、親に注目して欲しい関心を持って欲しいということだからです。
わがまま放題好きにやることが子供の望みではないのです。

そういう対応でいると、子供は叱られることすら心地よくて、親以外の人に対しても困らせる行動を重ねるようになってしまいます。


ましてや保育園にあずけられている子供ならばなおさらです。
まだ家に親と一緒にいてもおかしくない年齢からあずけられ、さらに一緒の時もでも無関心をされてしまっては、子供の成長にとって決定的に必要ななにかまで足りないでいることになってしまいます。
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● COMMENT ●

こんにちは

おとーちゃん、はじめまして。アーモンドと申します。いつも楽しく読ませていただいています。

私は1歳7ヶ月の息子を4月から保育園に預け、職場復帰しました。最近育児と仕事の生活にも少し慣れてきて、ふと振り返ると最近家事を優先するあまり息子の気持ちをあまり考えていない自分本位な育児をしているなと反省。そんな時におとーちゃんのブログに出会い、毎日読んで勉強させていただいています。

おとーちゃんの育児はまさに理想の育児なのですが、私は叱られて育った為か、つい息子を叱りそうになり、言葉を飲み込むのですがその後に何と言葉をかけていいのかわからず・・・。

でもおとーちゃんのブログを何度も読んで、息子に共感したり、息子優先の生活をしてみると新たな発見があったりと日々楽しい時間が増えて、本当におとーちゃんに感謝です!(本当はもっともっと感謝の気持ちを伝えたいのですが、文章が下手ですみません^^;)

今日の内容もすごくタイムリーで、昨日今日と息子が保育園に行ってから珍しくぐずり、「○○ちゃんがおもちゃで遊んでるよ。一緒に遊ぼうかー」と息子を受け止める事をせずに、他で気をまぎらわそうとしました^^;今日はお迎えに行ったら、息子の頑張りを認めてギューっと受け止めてあげたいと思います!

ブログ、これからも楽しく勉強させていただきます!
日々立ち止まったり、振り返ってはまた進んだりですが、困った時には相談させて下さい。これからも宜しくお願いします^^

おとーちゃんさん

こんにちは、いつもブログを読んで勉強させて頂いてます。とても為になるお話をいつもありがとうございます!

私には3歳の男の子と8ヶ月の女の子がいます

保育園には通っていないのですが、長男は下の子が生まれてからぐずる事が増え、聞き分けがとても悪くなってしまいました。原因は下の子が生まれた事によって注目してもらえない疎外感や悲しみなんですよね。

頭で分かっていたつもりでもお出かけ先言うことをきかなくなり泣き叫ばれると私も余裕がなくなってしまいまい、最初は説得…駄目なら脅し→それでもだめなら怒って言う事を聞かせるか「おいてくよ」って言って歩いてしまいました。怒る時はつい感情的になってしまうので良くないパターンですよね。
そのせいか最近は私の顔色を伺うようになってしまい触りたい物や行きたい場所を見つけたら何でも私に聞いてから行動するようになってしまったり私が喜びそうな事を言ってみたり、なんだか萎縮しちゃって、子どもらしさや自主性を奪ってしまったんじゃないかって今更ながらすごく後悔してます。本当にかわいそうな事をしてしまいました。 息子は3歳過ぎてしまったけど今からでもあまり叱らないように気をつけようと思います。

おとーちゃんさんのブログを読んでいると優しい気持ちで育児をしようと思えました。本当にありがとうございます。

No title

はじめまして。一人っ子3歳の息子がいます。
仕事復帰にあわせて1歳半から託児所→今年から少し大きな保育園に移りました。

以前はなかったのですが,今の園に移ってからほぼ毎日「今日は保育園行くの?」→「いかない」という会話が続いてます。
しかしバスのお迎えの時間になると早く行こうとせかします。
実際には親しいお友達が何人かいて,毎日遊んでいるそうです。

それと気になるのは歯磨きやシャワーなど基本的な生活習慣を
嫌がるようになり困っています。一人で出来ていたことが出来ない
手伝ってというようになってきました。

他の子たちより早く親子分離しているから寂しい気持ちもあるのかなぁ。。。
これももっと親にかまって欲しいの現れなのでしょうね。
今回の記事,本当にタイムリーでドキっとしました。

アーモンドさん

アーモンドさんはじめまして。

僕自身もずいぶん叱られて育ったほうですから気持ちはよくわかりますよ。
大人になったとしても、やっぱり自分の育ちの影響って大きいですものね。

こどものなんらかのアクションに対するリアクションがつい「叱る」というカタチになってしまいやすいのですよね。

まあほんとに叱る必要のあることなら、もちろんそれは叱ったっていいのですよ。
それもまた大事なことです。

でも、普段から「叱る」を全面にだしていると、これは大人の方の「癖」になっちゃうんですよね。
そうするとついつい叱らなくてもいいところまで、叱ってしまってあとで自己嫌悪になったりね。
また、叱られたというストレスが子供をさらに叱られる行動へと駆り立てることもままあることなので、悪い循環になってしまって子育てがストレスフルなものになってしまうこともあります。

叱らないですむならば叱らないで済ませたほうがいろいろいいような気がします。

子供は親の気持ちに敏感なものですから、言葉がうまいことでなくてもきちんと伝えたいことは伝わっているものです。
なにかあったら、例えば「どうしたの?」と投げかけてみて見守り、子供自身に考えさせていくようにすると、押しつけでなく子供自身で納得して乗り越えていったりだんだんとできるようになることもあります。

そのためには普段からの共感や信頼などの、心地よい関わり・関係というものがきちんとできていると、それがなおさらスムーズにいきますよ。

子供も大人もそうですが、やっぱり認めてもらえると前へ進んでいけるんですよね。

ペンママさん

ペンママさん、そういうのってよくあることですよ。
多くの人がそうなってしまいがちです。

兄弟姉妹ができれば、寂しい気持ちをもったりすることもこれは自然なことだし、それでかわいそうということもないわけです。それはみんな乗り越えられることです。

顔色を伺うようになったりしてしまっているのならば、くすぐりなど「先回りした心地よい関わり」をちょっと心がけることでわりとすぐに自然な姿になっていけるかと思いますよ。

まだまだ3歳。子供時代は長いのだからあせらないでゆっくりやってけばいいんですよ。

いちごほいっぷさん

いちごほいっぷさん、はじめまして。

子供の育つ様子って進んだり戻ったりなんですよね。

2歳くらいにはなんでも「じぶんでやる!」ってあんまりできないのに言い張ってたと思えば、今度は3歳くらいになると「できない~やって~」と甘えるようになり。

それはそれで自然な姿です。

なかには「出来ていたはずなのになんでできないのっ」と目くじら立てて躍起になってしまう人もいるのだけど、そういうものなのだから適度にやらせつつも、まだまだ3歳適度に受け止めてやってあげることで、楽しい関わりの時間にしてしまうのが、子供のその後の育つ・自立していく力につながるようですよ。

寂しい気持ちも多少はあるのかもしれないけど、きっとそれを乗り越える力も育っているはずです。
それに、甘えを自分から出せる子供ならば心配ないですよ。


No title

こんばんわ。初めまして むちょみんといいます。
いつも参考に読ませて頂いてます。
私は、中2の息子、中1の娘、2歳の娘、9ヶ月の娘の4人の子供がいます。上2人と年が離れて下に2人子育て真っ最中です。
ブログ、これからも楽しく勉強させて頂きます。又、困った時は、相談させて下さい。宜しくお願いします

はじめまして☆

おとーちゃんさん こんにちは。はじめまして。

私には1歳9ヵ月の男の子ともうすぐ4ヵ月の女の子がいます。
上の息子の事で悩んでいて色々調べていていたところ、こちらのブログに辿り着きました。
記事を読ませて頂いて、胸にグサっとくることがたくさんありました。

1歳9ヶ月の息子は5ヶ月の時に入園ました。
下の子は今慣らし保育で通園しています。

子供達が通っている保育園は『さくら・さくらんぼ保育』というものを取り入れている所です。
おとーちゃんさんはご存知ですか?

自然と人と触れ合うことをとても大切にしています。故に決まりごとも多いです。
①基本的に夏も冬も裸足
②下着は綿100%の半袖 (長袖NG)
③テレビは家でも極力見せない
④服、靴など持ち物全てキャラクター禁止
⑤寝返り前は布オムツ、寝返り後は女児用のパンツを履き、そのままおしっこ&うんちをする
⑥卒園まで文字は教えてない
⑦お菓子、ジュースはなるべく避ける
⑧子供のけんかは基本的に見守る

そして毎日泥遊びです(笑)

①③⑥などはおとーちゃんさんの考えと似ているのカナ?!


息子の通園開始と同時に私も職場復帰をしたのですが、サービス業の為、土日祝日は必ず仕事でその時は主人に見てもらっていました。朝も6時から仕事と早かったので主人に送ってもらい、私が迎えに行くという形でした。
お迎えの時は必ず笑顔でまずギュっと抱きしめる事を心がけてはいましたが、帰りの支度で少しでも側を離れるとすぐ泣いていました。

帰ってからも抱っこ抱っこで大変でした。なるべくきちんと向き合おうと声かけしたり、仕事の前に夜ご飯の準備をしたりして接する機会を増やしていたつもりでしたが、仕事の疲れからちゃんと眼を見ないで話してたり、空返事だったこともありました。その上、なんでそんな泣いてばっかりいるんだろうとイライラしたことも頻繁にありました。おーちゃんさんの言う『入れ物の中にクッキーがどの位入っているか』は息子は全然足りていなかったのでしょうね。もっとちゃんと見てほしいっていうサインだったんですよね。受け止めていないのは私の方なのに息子に何か原因があるんじゃないかってことばかり気にして。ホント反省です。

そんな矢先に下の子の妊娠が判明。

みんなと遊ばないでずっと積み木を握って座っていたり、ちょっとしたことで泣くようになってしまいました。

元々息子は保育士さんからもこの子は状況の変化にとても敏感だね。人をよく見る事ができる賢い子だよ。 と言って頂いていたのですが、やはり私の身体の変化にも敏感だったようです。

1歳をすぎた頃からかんしゃく泣きも見られるようになりました。

そして3月11日の大震災。

地震、津波、原発問題。
制限される事、心配な事ばかりで大人達の不安感やストレスが子供にも悪影響だよなとつくづく思いました。

7月に妹が産まれ、退院して帰ってきたときが一番大変でした。入院中はお見舞いに来てもママなんかいなくても平気だよと言わんばかりにケロっとしていて、帰り際もバイバイなんかしたりして。実はすっごく我慢して頑張っていたんだなと思います。もっともっと甘えたかったんだろうに…。
 
退院後は一度泣き出すと止まらなく、抱っこしてもおろせー。でもおろすともっと泣く。欲しいものを取ってあげてもすぐ投げて、また取れと泣く。
3時間位泣き続けてた事もありました。
下の子も新生児だったのでオムツやおっぱいで泣いて、2人の泣き声に呆然と立ち尽くしてしまったこともありました。

とにかく下の子は主人やおじいちゃん達に任せて、私vs息子のように暴れ狂う息子をとにかく抱っこしてなだめるといった事もたくさんありました。

その頃から特に意識して息子と接する事にしました。今まで自分本位な育児だったなと思い反省…。
おっぱいあげている時も息子に話しかけたり、一緒に膝の上に乗せたり。
目線を息子の高さに合わせて話したり、ダメとは言わず、別の言い方で伝えたり。

その甲斐あってか、今はかんしゃく泣きはなくなりました。甘え泣きは今でもありますけど…。

最近保育園でも大分落ち着きましたね と言って頂けましたげどまだまだ泣き虫君なのです。
やっぱりまだちょっとしたことですぐ泣いてしまい、保育園でも帰り際にお友達がバイバイタッチをしに来てもそっぽ向いてしまったり、イマイチ表情が固い事がしばしばあります。登園の際も『じゃあね!行ってくるからね』というと必ず大泣き。通園してもう1年以上経つのに…。
ついこの間も運動会があったのですが、『やだ』と言って断固拒否。
じゃ私も一緒にと思って先にやってみせたりしたのですがダメでした。

なんだか家の息子は気難しい性格なのかしらと思っていたのです。

でも気難しくしてしまったのは私が気づいてあげられなかったからなんですよね。

きちんと受け止めて、甘えさせてあげられたら保育園でももっと笑って過ごせるようになるのでしょうか?おとーちゃんさんから見て具体的にもっとこうした方がいいよ と思うことはありますか?


保育士さん達からは『家ではたくさん抱っこしてあげてね、お母さん!この子は賢いよ!ちゃんと妹がいること分かってるんだけど、自分の心も今成長過程なの。そこのバランスを保つのって大変なんだよ。だからしっかり甘えさせてあげて』と言われました。


長々と書いてしまってスミマセン。

ジョージ さん

そうだね、子育てってほんとはじめてのことばっかりだから呆然としちゃうことあるよね。
子供は大人が思う以上に賢いから、お母さんが仕事で忙しいとかやむをえない事情で構えないっていうのはちゃんとわかるから大丈夫。
逆に子供をみるのがめんどくさいとか自分の楽しみだけで相手をしないっていうのもちゃんとわかるんだけどね。

ジョージはちゃんとわかっているからきっと大丈夫。
同じ足りないでも、親がそれに無関心で足りないっていうのと、分かってはいるけど足りないというのは大違いです。
保育園も含めてみんなで育てていけばいいんだよ。
きちんとした保育園でよかったね。


復職について

こんにちは。以前コメントしたすももです。
過去の記事なのですが、こちらにご相談させていただいてもよいでしょうか。

現在、娘は1歳半です。
私は、出産前に働いていた職場から、出産後も在宅でお仕事をいただき、数ヶ月前から家でも仕事をしています。
わかってはいたのですが、やはり娘が起きている間は仕事はできないので、どうしても夜にすることになり、体が疲れて体調を崩してしまっていました。

先日のことなのですが、その職場から来年春からまたパートとして復帰しないかというお話をいただきました。娘を預けることを考慮して、条件面などもある程度こちらから要求はできるようです。

本当にいいお話なのですが、まだ娘が1歳半(預けるときは2歳近くになっています)ということと、春から預けても再来年に引っ越しをするため、途中で転園しないといけないことで迷っています。
2歳ということで、保育園という選択肢しかないので、住民票があるところの保育所になるので、引っ越しするとなると、転園はまぬがれません。

2歳で保育園入所、転園、引っ越しというストレスを与えるよりは、多少きつくても、引っ越しが済んで落ち着く3歳までは在宅で頑張るほうがいいのかと今悩んでいます。ただ、今回のようなお話が3歳であるかどうかはわかりません。(今回だけのチャンスだと思います)

働き方は、もう個人で選ぶものなので、最終判断は夫婦で出そうと思いますが、保育士であるおとーちゃんさんに、2歳での入園や転園が子供に与える影響についてお聞きしたいなと思いました。

また、保育所などに聞くと「2歳で入るのと3歳で入るのはそれほどかわりがない」ということなのですが、2歳と3歳では保育園に入所するのは子供にはそれほど違いはないのでしょうか?

それから、今から保育園を選んでいく上で、選び方のポイントなどがありましたら教えていただけるとうれしいです。
(電話で問い合わせる点や、見学でのチェックポイント、HPや資料でチェックする点など)

こちらを読んで、おとーちゃんさんのような保育士さんに出会えたらいいなといつも思っています。
お忙しい中、すみませんが、アドバイスいただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。

すももさん

体調崩してしまわれたのですか、大変でしたね。どうぞお身体を大切に無理しないでくださいね。

ご相談の件ですが、子供というのはとても高い順応性をもっていますから、きちんとケア・フォローさえあればいろんな環境の変化というのは乗り切れるものですよ。まあ個人差はありますから、慣れるまで早い子もいれば時間のかかってしまうという子もいますが、よほど体が弱いとかなにか発達に問題を抱えているとかでなければ集団に入ること自体には問題はないかと思います。

家庭にいたとしてもちっとも満たされていない子もいるし、預けられていたとしても十分満たされ健やかに成長している子もいるわけで、どちらが良いどちらがより悪いという問題ではないようです。結局のところ大人しだいということなのでしょうね。

>「2歳で入るのと3歳で入るのはそれほどかわりがない」
↑というのは「園生活にどのくらいの期間で慣れるかどうか」という点で「かわりがない」という意味なのかな?

その点に限っていえば結局は個人差なので「かわりがない」と言えばいえるでしょう。
ですが、2歳と3歳では発達課題に対して大きな違いがありますので、なんでもかんでもひっくるめて「かわりがない」という意味であればそれはちょっと大雑把すぎる気がします。

2歳ですとかなりの生活習慣(食事とか)の確立やたとえば成長の上での大きな課題である排泄の自立や成長期もありますので、3歳よりも当然ながらきめ細かい保育が必要となります。
ただ、それは必ずしもじゃあ家庭で3歳まで見たほうがいいという意味ではなくて、場合によっては保育園などでトータル的にケアを受けながらすることでうまくいったり、親へも負担がすくなく安心して子育てに向かえるということもありますので、どちらがいいというわけではありません。

ですので、ここでよい条件でお仕事に復帰できるというのであればそうすればいいし、もう少しじっくりと子供と関わってから働きに出たいと思うならばそれはそれでまたよろしいかと思います。

転園やひっこしが子供によってはちょっとしたストレスになる子もまれにいますが、そうしたことが起こってもやはりそれ以上の順応性をもっていますので、それほど問題はないでしょう。
むしろまだ友達関係などが固定していないので、小さいうちのほうが問題が少ないということもあります。

保育園に入園するのも3歳以降でいろんなものが変に確立してしまってから入るよりも、それ以前に保育園に入ってきちんと確立させた方がいいということもありますので、必ずしも早いとよくない、遅いほうがいいという問題ではありません。
要は、入園した後も親がきちんと子供をフォローしていけるかと言うことだと思います。


保育施設選びのポイントというのはなかなか難しくて、古い保育をしていたり施設がみすぼらしかったり、遊具が少なかったりするからといってそれが即良くない保育かというとそうでもなかったり、最新の理論をしっかり研究していてきっちりとやっていても子供に対しては心が通っていなくてちっともいい保育でなかったりということもあるわけです。

なので、ここはよさそうだなと感じたところに実際に見学を申し込んで足を運んで雰囲気を実地に感じてくるのがいいのではないかと思います。
子供への関わりが温かみがあってのんびりした雰囲気をもっているところがいいのではないかと個人的には思います。

周りからのうわさとか評判っていうのは合っていることも多いけど、まったく見当違いのことも少なくないのでやはり自分で見に行ってみるというのがいいみたいです。
いま保育所はどこもいっぱいだったり、通いやすい場所である必要もあったりするの、なにからなにまで希望通りというところを見つけるのはなかなか難しく、ある程度譲歩するところも必要なようではあります。

具体的なところとしては、基準のないような施設で乳児を狭いスペースにたくさん押し込んでいたり、縦割り保育と称して0,1歳児がハイハイしている横を幼児が走り回っていたりするようなところは、安全上・保育環境の上でも避けたほうがいいかとは思います。

あとは親に対するアピールばっかりがんばっている所ではなくて、きちんと子供に目が向いているところかどうかを雰囲気のなかに感じられるかどうかということを僕だったら重視します。

なんにしてももし預けることになったらいいところにめぐりあえるといいですね。

ありがとうございます

お忙しい中、お返事ありがとうございます。
私の身体もお気づかいいただき、うれしいです。
おとーちゃんさんのお返事はいつもあたたかくてほろっときちゃいます。

子供はとても高い順応性を持っているということをお聞きして少し安心しました。また、引っ越し、転園のストレスもそれほどではないということでこれまた安心しました。

やはり、子供よりも親のほうが対応できるかというのが課題かもしれないなと思いました。
両方の実家から遠く、サポートは期待できない状態なので、自分がお迎えや病気のときに駆けつけられるか、そして何より体力があるかというのが問題かもしれません。

保育園の選びのポイントもありがとうございます。前から思ってはいたことですが、こちらを読ませていただくようになって「子供へのかかわりがあたたかみがある保育園」というのが一番だなと私も思うようになりました。

再度質問で申し訳ないのですが、保育園入園時はやはりしばらく病気をもらうと聞きました。
1年くらいで丈夫になると聞いたのですが、やはり病気への抵抗力は年齢が高いほうがあるのでしょうか。同じ病気でも、年齢が高いほうが、かかりにくかったり、かかっても軽く済んだりするのでしょうか。

2歳で入ろうが3歳で入ろうが、集団へ入ることにはかわりがないし、その子その子で違うとは思うのですが、おとーちゃんさんが今までごらんになってきた中で、どうだったか教えていただけたらうれしいです。
心配性の母ですみません。

すももさん

>保育園入園時はやはりしばらく病気をもらうと聞きました。

感染性のある病気についていえば、大人が子供よりも抵抗力があるのと同じように、やや年齢の高いほうがある程度は強いとはいえますがですがそれほど大きな差ではないようです。

どちらかといいますと、家庭などのこじんまりした環境から集団での環境に移行することでの身体的・精神的な疲れや生活リズムが変わることでの免疫力や抵抗力の低下からの体調を崩すことや病気にかかりやすくなるということがありますので、家庭ですごしていたときよりも具合が悪くなりやすくなるということはあるようです。

それでなくとも小さい子はお母さんにあえない寂しさからだけでも熱をだしたりする生き物ですので、入園当初はしばらく休まなければならないことがあるかもしれないと思っておいたほうがいいかもしれません。
まあ、人にもよるので元気な子は元気なんだけどね。

あとは所定の予防接種はできるだけ受けておくように入園の際は勧められるかと思います。
予防接種の副反応もあっていまはほとんどが任意となりましたが、重篤な副反応がでてしまう10万分の1くらいの確率に比べますと、集団生活のなかではその病気事態に感染してしまうというリスクのが高くなってしまうのでこれはやはりできればきちんと受けておいたほうがいいようです。


入園して1年くらいはたしかにいろいろと体調を崩しやすいということはありますが、大人の配慮でそれを少なくすることももちろん可能です。

ひとつは休めるときはしっかり休息をとるということです。
園から家に帰ってきた後や、休日には心身ともにくつろげるようにすることが大事かと思います。
保育園では子供は遊んでいるだけに見えても、集団のなかですごすというのは大人が仕事をしているのと同じように、肉体的にも精神的にも疲れたりストレスを感じたりするということでもあります。

休息がしっかりとれないでまた次の日だとか次の週を迎えていると、大人と同じようにいつか疲労が蓄積されて体調をくずしてしまいます。心もゆったりさせてあげるというのがポイントです。

あとは早寝早起きなど規則正しい生活を心がけること、食事をバランスよく摂ることももちろんです。

それから一緒にすごせるときはしっかりかわいがるということです。不思議なことにかわいがられている子は病気に対する免疫が高いようです。

よくわかりました

再度お返事ありがとうございます!

>家庭などのこじんまりした環境から集団での環境に移行することでの身体的・精神的な疲れや生活リズムが変わることでの免疫力や抵抗力の低下からの体調を崩すことや病気にかかりやすくなるということがあります

なるほどそうなんですね。
保育園に早くから入れていた友達が、遅くに入ってきた子も最初はいろいろかかると言っていたのですが、年齢だけの問題ではなく、家庭から集団へ移行する際にかかりやすくなるということなんですね。

>ひとつは休めるときはしっかり休息をとるということです。
そうですよね。
これは大切ですよね。リラックスさせてあげることが大切なんですね。
外出から帰って疲れているときは、休ませてあげようと思います。

今回働き始めるかどうかは、もう少し考えてから結論を出しますが、おとーちゃんさんにお聞きして、だいぶ心がまえができました。
それから「保育園」のカテゴリを読んでから、改めて居住地の保育園のHPを読んでみると、前よりいろいろ特色がつかめてきたような気がします。

こちらを読み始めてから毎日娘への対応に気をつけるようになりましたが、こちらでおとーちゃんさんが言われていることは、人間関係の基本なんですよね。
産後の急激な環境の変化や育児の疲れで、夫に当たってしまったり、心遣いが足りなくなっていたのに気づかされました。
こちらに書いてあることを、夫にも気をつけようと思います。(少しずつですが)
いつもありがとうございます。






すももさん

あせらずむりしないで自分のペースでいけば子育ては大丈夫だよ。
うまくいかないことがあってもいいの、できることからコツコツとね。

また預けることも案ずるより産むが易しだから、子供は高い順応性でのりきっていけますよ。

ストレス解消は?

保育士おとーちゃん、いつも記事拝見しています。久しぶりにコメントします。
私自身が職場のストレスで年明けからひどく精神的に参ってしまい、息子のこうちゃんにも大変心配させてしまいました。ママが弱っているのを見て慰めてくれるのに甘えてしまい、こうちゃん自身がそれで辛くなっていることに考えが至らず、すごく我慢させてしまいました。
私が異動などで調子を取り戻した2週間前位から途端に反動が出てきました。息子の寝つきが悪くなり、夜中や早朝に大泣きで目が覚める、ママと離れたくない、疲れて動けないという、保育園に行きたくない、食欲低下。いつものような澄んだ目ではなく、暗いうつろな目。休みの日には身体を動かして遊ぶものの、ごねたり泣いたり、話を聞かないが増えました。今までのこうちゃんとは全く違う、接しにくい子になっていました。
人として尊重してきた子育てのつもりが、いきなり扱いにくい子になってしまい、大好きも通じない、今までのやり方ではどうにもならない状態…。
今日眠さもあってごねるこうちゃんを膝に抱っこしていてふと背中をさするとかたく張っている感じで凝っているように感じました。
少し強めに撫でながら、「こんなにガチガチになって…ママが弱ってた時からつらいの我慢してたんだね、ごめんね、ママ気づかなくて。」というと、うなづいて、じっとしていました。
4歳の子供でもストレスをためての肩こりや背中の凝りはあるのでしょうか?
ストレス、どうやって溶かしたらいいでしょうか?
私が元気になれた一方でただでさえ離れている時間の長い息子に負担をかけてしまったこと反省と申し訳ない気持ちでいっぱいです。

友里さん

>4歳の子供でもストレスをためての肩こりや背中の凝りはあるのでしょうか?
ストレス、どうやって溶かしたらいいでしょうか?

子供の気質によってはそういうこともあるかもしれませんね。


のんびりする時間を確保してあげることがいいのではないかと思います。



なかには、保育園で普段頑張っているのだから休みの日にはどこか子供の喜ぶところへ連れてってやろうなどと考えたりする人もいますが。(そういうのはそれでもいいのかもしれませんが)

でも、大人が考える以上に長い時間あずけられたりするのは子供にとってなかなか心身ともに疲れるものです。
なのでそういったときは、心も体もゆったりとできる時間というのを設けてあげることが大切です。


出来る範囲でいいので、一日の中や休みの日など、お母さんもバタバタと忙しくない時間というのを確保して、そこでリラックスできるといいでしょう。

夕食後だとかお風呂の時だとか寝る前だとか、どこかルーティンとして決まっているとより子供も安心しやすいかと思います。

取り立ててなにかしなければとかいうのではなくて、この時間はお母さんはあなたに向き合えるのですよということを子供が認識しているとそれ自体が子供の心に余裕を生んでくれることでしょう。


あとはご自身の意識もけっこう重要です。

「子供に申し訳なかった、悪いことをしてしまった」というように自分を責めたりしていても、子供にはプラスに返ってはいきません。
それよりも、それはしょうがないことなのだ、そして必ず乗り越えられることなのだと割り切って子供に接してしまったほうが子供も楽です。

過ぎてしまったことは気にせずに、前を見てプラスのことを考えて日々を過ごしていくといいと思いますよ。

子供はわりに大人よりもストレスなどには柔軟な適応をするものです。
影響を受けるのが早くても、回復も早いですから、ある程度は時間が解決してくれると思って気負わずにいくのもいいかもしれませんね。


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保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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