子育ての究極の秘訣とは? - 2012.01.12 Thu
この記事が途中なのですが、年頭にあたってネガティブな話題も無粋なので、子育ての究極の秘訣を一言でいえばなんだろうというテーマで書いてみようと思います。
子育てでもっとも大切なこと。
それは「存在の肯定」です。
存在の肯定などというと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、抱きしめてもらったり、ひざで絵本を読んでもらったり、にっこりと微笑みかけてもらったり、子供のためにとご飯を作ってもらったり、「あなたを愛しているよ」「大好きだよ」「かわいいね~」こういった親から子への言葉掛け・関わりはまぎれもなく、子供の「存在の肯定」なのです。
僕は叱る子育ての問題点や早期教育の弊害などをしばしばあげていますが、実際の運用上それらの齟齬や落とし穴があり現実に気をつけなければならない点が多々あるので否定的ではありますが、究極的には子供の「存在の肯定」さえきちんとなされているのであれば、どんな形の子育てをしていようとよしんば叱ってばかりの子育てをしていたとしても子供はきちんと育っていけるわけです。
ただ昔はいざ知らず、現代において叱るばかりの子育てをしていたら、「存在の肯定」どころか「存在の否定」ばかりになりかねないのでおすすめはできないわけですが。
習い事や早期教育にしてもそれが「肯定」の材料になっている間は健全に機能すると思います。ただそれが一転「否定」の材料になりだしてしまえば子供の心の成長の妨げになりかねないわけです。(他にも適切な発達段階や、過剰なモチベーションなどの要素はありますが、ここではそれは置いておきます)
なので僕は、実際のところ子育ての上手い下手はあんまり気にしません。
それよりも親が子供を大切に思えているとか可愛く感じられるかどうかということが、大きな分かれ目となると思います。
やんちゃでも乱暴でも、わがままでも、親にしょっちゅう叱られてばかりの子供でも、親から終始一貫大切におもわれてきた子供ならば、迂余曲折があってどこかで多少斜めに育ったとしてもまた戻ってまっすぐ育っていけます。
でもたとえ、家が裕福で何不自由なく育ったとしても、親に関心を示してもらえなかったり、存在を肯定してもらえずに来た子はなかなかまっすぐに育つことは難しくなってしまいます。
長期・短期にわたってのたくさんのそういった実例を目にしてきています。
親から肯定してもらえない子は、1歳児でも意識的に他児にいじわるをするようになったりします。
0歳児でも噛み付きなどの行動へと駆り立てられたりします。
年齢の大きい子であればそれはなおさら顕著です。
幼児期には内気で引っ込み思案、気弱だったけど家庭ではしっかりと肯定され見守られていた子供が、高校では運動部の部長になって活躍しているといったようなのも見ていれば、逆に明るくてとてもいいものを持っていたのだけど、なかなか親から肯定してもらえなかった子が大きくなって不登校になってしまったりしているのも実際にみてきています。
もちろん人が成長していく上にはたくさんの要素があるわけだけれども、子育ての究極の秘訣は何かと問われれば、それは「肯定」することだと躊躇なく僕は思うわけです。
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● COMMENT ●
33*あけましておめでとうございます
はじめまして。
1才の娘を、春から保育園に預け職場復帰です。
一緒に過ごせる時間が減りますが、夫婦ともども、
娘への愛情を、いっぱいいっぱい伝えて行きたいと思います


No title
また いつでも見させて頂きたく、リンクさせて頂きました。
勝手にリンクするのも失礼かと思い 連絡させて頂きました(#^.^#)
これからもどうぞ宜しくお願いします
むちょみんさん
リンクフリーなのでぜんぜんかまいません。
本来ならば相互リンクにすべきなのですが、リンク数が増大する一方でだいぶ前からこちらにはリンクを載せておりません。
すみませんが何卒ご了承ください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
正反対の子育て
産まなければよかった、子育ては失敗だったと言われていた辛さ、条件付き存在しか肯定されない辛さを知っているからこそ、自分の子供には味わわせたくないです。
大事ですね。存在の肯定。しみじみ
友里さん
今子育てをしている人の中にも自分自身が円満な育ちを送れなかったという人は少なからずいると思います。僕自身もそうです。でも、だからこそそれを見つめて「自分の子供には・・」となおさら向き合えるのかもしれませんね。
我が子が肯定されて育って、素直で屈託なく過ごしているのをみるとほんとに自分に子供がいるということがどんなに素晴らしいことかと実感されます。
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いつも拝見させて頂いてます。
5歳の男の子と7ヶ月の女の子のママです。
子育てに沢山不安があるのですが、こちらのブログで楽になります。
これからも色々教えて下さい。