「叱ること」 多くの人が気づいていない落とし穴 Vol.2 - 2012.01.24 Tue
「叱ること」を実際に子育てで運用するうえでの難しさについて述べていきます。
もし興味のあるかたで前号を読んでいなければ、そちらからどうぞ。
実際問題、「常に冷静に諭すように叱る」というのはとても難しことです。
学校の先生や保育士などでそれに対する訓練・知識・経験を積んできていて、一日中ではない限定された時間と状況でのみならばそれは比較的可能かもしれません。(実際はそれであってすらできない人は全くできないのですが・・・)
しかし、現代の子育ての現状からするとそれを一般の人に求めることは難しくなってきています。
核家族化・子育ての密室化(母子のみの生活時間の増大)というなかで母は子を子は母と一対一で向き合うしかなく、イライラやストレスは増大しやすい状態です。
そのイライラとした状況は、冷静であったはずの「叱る」は容易に感情的な「怒る」へと変化していきます。
現実の子育てにおいて「叱る」と「怒る」の境界はとてもあいまいです。
それ故に「怒るではない。叱る子育てをしなさい」というかつて大流行しいまでもよく聞くその話は理屈としてはわかるのですが、実際上危うさをはらんでいるのです。
その顕著な例をみてみましょう。
それは先ほど上げた「学校の先生や保育士などで~略~」のように冷静に子供に対して「叱る」ことが出来る人の話です。
職業上、冷静に叱ったり諭したり、温厚に子供と関わることが非常にうまく出来る人はいます。
しかしその人たちの中にも、自分の家庭ではそれができずに「家だとイライラして怒るのが止まりません」という人や学校ではあんなに温厚な先生が自分のお子さんといるところをみかけたら、すごく怒ってばかりで驚いたというようなことがたくさんあります。
僕自身直接知っているだけでも同僚や保護者など枚挙にいとまがありません。
なぜでしょう?
この人たちは、訓練や知識・経験を積んできており、それが職場では出来ているのだから、本来的には我が子に対してでもそれはできるはずです。
しかし現実問題としてそうなってはいません。
その原因のポイントは前回見た「叱ること」へのストレス耐性の問題があるでしょう。
これらの人々は仕事上においては自己のストレスの開放にリミッターをかけています。
どんなに園児や生徒の行動からストレスを受けても、その時受けたストレスを相手の子供にぶつけることはありません。
だから冷静に対応することができます。(くどいですが残念なことにプロでもこれができない人はいますが・・)
しかし、家で我が子に対してはそのリミッターが外れてしまう人もいます。
そして一度でもそうしてしまうと、ストレスを解消・開放しようとするのは人間の自然な心理行動ですから、なかなか抑えることはできません。
むしろ職業上がまんを重ねている分だけ、その出し方はより大きくなってしまう人もいるかもしれません。
このように訓練や経験を積んでいるはず、そして実践できているプロですら、どこまでも冷静に叱るというのは難しいことです。
ましてや24時間・365日子供と向き合っていなければならない今の母親にとってはなおさら困難であることだといえます。
僕はそういった避けにくい落とし穴があることもあって、「叱ること」を中心にした子育てには賛同しないのです。
ちなみに僕自身は比較的というか一般の人にくらべればおそらく圧倒的に仕事でも家庭でも子供に感情をぶつけたりせずとも対応できます。
しかしそれでもやはり息子の成長期の対応などはイライラとストレスを感じて限界を超えることもありました。
そんなときはできるときは誰かに頼ります。
妻にバトンタッチできるときならば、そうします。
それができないときはできるだけ気分を変えるようにします。
できれば最初からイライラしないのが一番なのです。
そのために大人がちょっと心がけるだけでできることももちろんあります。
例えば大人が時間に余裕をもって行動するとか。
僕はイライラしないで子供と関わるのに「のんびり3倍」を心がけます。
自分自身を3倍速にしてしまうのです。早いほうではなくゆっくりのほうにね。
普段大人と話すときに、「あ、そう」くらいの返事をするところだったら、子供には「あ~~~そうなんだ~~」くらいにゆっくりと返していきます。いろんなところをそうしていきます。
不思議なことに言葉をゆっくりにしていくと気持ちもゆったりしていけます。
のんびり子供たちとゆったり関わりたいときやその逆に、イライラしてしまいそうな時などにするとだいぶ気持ちに余裕がもてて、子供に対してイライラのままでいるときよりも、よりよいその子にとってしっかりと伝わる関わりができます。
*注(詳しいことはすでに「叱らなくていい子育て」のカテゴリにありますが、誤解のないよう述べておきますと「叱ること」を全くすべきでないと言っているわけではないです。その必要があれば叱ることもあるでしょう。
「叱ること」を子育ての最も太い柱にしてしまうことに危うさがあると思うわけです。)
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● COMMENT ●
第二子がうまれて…
私も
息子が二歳になり、自我が出てきて、これまでには考えられないほど、イライラしてしまう自分に自己嫌悪の毎日です。
前回の記事に書いてあったように、一度、怒鳴ってしまった日から、簡単に、又、怒鳴ってしまい、怒ることにもそれなりの理由をつけて、自分に言い訳をしてしまいます。
しかし、後で考えると、その理由づけが、あまりにも自分に都合が良すぎるので(笑)、息子に謝るのですが、最近、謝ってばかりで情けないです。
謝る私に、笑顔で接してくれる息子に唯一救われるのですが、いやはや、情けないです。
特に、忙しい時に泣き続けられたらイライラしてしまいます。そして、大概、そのイライラが伝わって余計泣いてしまうのですが、そういう時に他の人に頼めない場合は、どうやってイライラを抑えることをすればいいのでしょうか?取り敢えず、深呼吸くらいしか方法を思いつかないのですが、たまに、その深呼吸がイライラモードで「ハァハァ、はぁーっ。ブチっ(-_-#)」になってたりします…。はぁ~(タメ息)
しぃやんマムさん
きっとしぃやんマムさんだって4人くらい子供産んだら2歳児のゴネゴネぐらい笑って応じられるようになりますよ~。
>お兄ちゃんの自覚はだんだん身についてくるものですよね?
これはね人間だからね、もらったものがポケットに入っていればそれが出せるんだけど、そもそもそれが少なければなかなかそこまで行くのはじかんがかかるってだけだよ。
よく世間では下に弟妹ができると、お兄さんお姉さん扱いしてそうしようとするんだけど、そうされたからといって必ずしもそうなるようではないみたいです。
むしろ、きっちり甘えられてきた子ほど下の子にたいして余裕を持って関われるようになっていきます。
また年齢や上であることを褒めたり認めたりする理由としてはつかっていいけど、「お兄ちゃんなのに・・」とか「3さいになっても・・」と否定したり叱ったりする理由にするのはなんのプラスにもならないように避けたほうがいいみたい。
どうしたって下に赤ちゃんができたら、一度は多かれ少なかれ戻ったり影響がでたりするものだから、出来る範囲でフォローしていってあげるといいですよ。
お母さんが赤ちゃんのお世話で忙しければ、ほかの人が受け止めてくれてもいいしね。
そこをクリアできると、余裕ができてきてお兄さんぶりもでてきますよ。
グッと堪えるには‥
きっかけはいつも些細なことで、ごはんを食べない(ごはん3口位とおかず少々‥ですぐにお菓子を欲しがります)、コップを下向けてお茶をこぼしたり、触らないでと言った場所を触ったり‥など一度注意したことを繰り返しされるイライラし怒鳴ってしまいます。カッとし突発的にというよりは、じわじわと怒りがわきダメだとわかりながらも抑えられない感じです。息子の反応は、ただ怒鳴るだけなら悲しげにその場を離れ、その後無視してしまった時は泣いて寄ってきてゴメンナサイをします。
それで気分が晴れることはなく、罪悪感はたくさんあるものの、どう接していいかわからなくなってしまいます。意地になって少し泣かせたりもします。その後は、ハッとして謝り、何が嫌だったのかを説明し、もうしないでね?はーい(喋れないので手を挙げます)ギュッで普通に戻ります。こんなやり取りを1日に数回繰り返してしまいます。
本当に本当にして欲しくないこと(してはいけないこと)、ガスを触ったり生ゴミを散らかしたりなどは一度でやめてくれるので、理解をしていないわけではなく、何らかのサインだとは思うのですが(ダメ言われても楽しくてやめられなかったりも)毎日うまくいきません。私の感情で振り回してしまい後悔の毎日です。
歩ける距離に実家があり、母はいけないと伝えることはあっても基本叱ることはないので、のびのびしています。大抵のことは通るとわかっていて家と比べだいぶわがままです。お昼寝前までですが、週2回くらいお邪魔しているので(そのほか木金は療育の母子通園があります)息抜きが出来てないわけではないのに、暴言がやめられずにいます。
相手をするのが嫌になるときはあっても、離れるのは出来なくて預けて出掛けるのは考えられず、厳しいのに過保護だったりします。成長や言葉も遅く、指しゃぶり、ママがいないと寝れない(離れると起きる)などがあり、わたしのせいで‥とわかっているのに、何度イメージしてもその通りに進められずにいます。
長々とすみません。イライラーときてしまった時はどの様に気持ちを変えればいいでしょうか?一呼吸おいているにもかかわらず怒鳴ってしまうので完全にクセになってしまっていると思います。アドバイスお願いします。
kyomiuさん
子供は忙しい時とか、疲れている時とか一番しては困るっていうところに狙いを定めて出してくるんですよね。
まあ、それには理由があるわけです。お母さんが疲れていたり、イライラしていたり、忙しくて自分のほうに気がむいていないと感じると、子供自身が不安になってしまって、そういう様子につながってしまうわけです。
子供と母親はほんと感情レベルでもしっかりとつながっているわけですね。
なので一番いいのは大人がそういう風にならないことで、「3倍ゆっくり」は子供をどうこう以前に大人の心境に影響があったわけですね。
まあ、ならないようにでは質問の答えにならないわけで、そんなときのちょっとしたテクニックとしては・・。
・あんまり目くじらを立てない!
→成長期の困らせる行動のわりと多くは実は一過性。成長期が過ぎればそんなことしなくなることもたくさんあるので、なかには「それが習慣になってはいけない」と一つ一つ細かく注意したりしていってしまうのだけど、大人がイライラ限界になりそうだったりするときにはあえて気にしないというのも一つの手ではあります。
まあ、ものごとにもよりけりなのだけど、「ま、いっか~」と割り切ってしまうとお互いいろいろ楽になるってことが結構あります。
・あそびにしちゃう
→僕がよくやるのは、あんまり本格的なごねになったら効果ないこともあるけど、「あ~なんごねだしたな~」なんていうときに、「そんなこという子はくすぐっちゃうぞ~~」と真正面からそれを受けずにたのしく切り返してしまうことで、どつぼにはまらないようにしてしまうということもします。
・身体的なことは元を解決
→理屈ではなくて、疲れたとき・眠いとき・お腹減ったときなどには子供はいろんなことでよくごねます。
これはもういちいちとりあってもしょうがない。
理屈じゃないからね。こういうときはくすぐってもだめだね。
なので、お腹がへっているだんったら「はいはい、わかったわかった~」とでも受け流してほっぽっといてでもまずご飯の用意をしてしまい食べさせてしまう。
眠いなら寝かしてしまう。疲れているなら休ませたり、遊びから帰ったりしてしまうのが一番なわけです。
そこを大人のほうも理屈でごねごね対応しても不毛なだけだからね。
あと適度ならばブチッっとなるのも無駄じゃないですよ。
「いまはできないのっ!」キリッ
と毅然とした態度で返されて、「あ~こういうときはあんまりごねちゃいけないんだ」と経験することも大切なのでそういうこともあってもいいんですね。
ありがとうございました!
とても、気持ちが楽になりました。
同じく「魔の二歳児」がいる仲良しの友人もおとーちゃんのブログがバイブルで、彼女も気が滅入った時にはよくこのブログを見るそうで、見るだけでとても気持ちが楽になると言っていました。私も同じです。お世話になってます~。ありがとうございます!
怒る日々です…
最近、3歳2ヶ月の娘を怒ってばかりの毎日に疲れています。。。
なんとかおむつが外れていたのに、3歳頃からふたたびおもらしが始まるようになり、もらしたことを言わずに遊び続けていたり、反抗心からわざともらしたのか?と思えるようなこともあり…で。
今までちゃんとできていたこと(外出の支度や帰宅後の手洗いなど)もやろうとしなくなってきて、赤ちゃん返りのようなことをしはじめ、トイレへの後追いも再開してきて…。ごく最近では、些細な音を怖がるようになったり、ほんのちょっとのことで(レゴで作ったタワーが倒れて壊れたとか)大粒の涙を出して「壊れたー!!」と泣いたり。
幼稚園に通いはじめたのだからそんなに甘え放題では困る、と思って最初は少し厳しくしていたのですが、おもらし再開をきっかけにいろいろ考えてみて…、私は厳しくしすぎていて、それが原因で反抗心が倍増してこういう結果になったのではないか?と思うようになり…1ヶ月前から幼稚園専属の心理学者に相談をしています。でもそこで、甘やかしすぎのように言われ、あまり甘やかせてはだめだ、いろんなことがちゃんとできるレベルなのだから、もっと厳しく言うほうが良い、というアドバイスをもらい。それに納得しきれずにいました。(で、結局逆に考えて、しばらく好きなだけ甘えさせてみたりしました。)
今回の記事とコメント欄を読ませていただいて、少し気分が楽になり、そしてやっぱり私の思ったように、娘が不安に思ったことが原因だったのかもしれないと思いました。
何らかの原因で娘に不安な気持ちが芽生え、そのせいでいつもと同じことができなくなり、私がそれにイライラし…で悪循環に陥ったのかもしれないです。
(その不安とは、赤ちゃんから子どもになることに対しての不安ではないかと思っています。)
とにかく陽気というか、私が少々叱ってもへらへら笑っているので、冷静に叱ったくらいでは全く聞いてはくれず、つい怒鳴り声をあげてしまいます…。(でも少々怒鳴ったくらいでは効果は無く、かなりの大声で怒鳴ってようやく本気で動いてくれます。本気に受け取れないのでしょうか。。。)
朝登園に間に合わないので、時計の見方を教えてあげました。とても興味を持って時計を頻繁に見て楽しむようになったのですが、急がなければ園に遅れるということに関してはあまり理解が無く。朝食も食べようとせず、トイレも嫌がり、コートも靴も着ず…でマイペースで遊んでばかりです。3ヶ月ほど前までは、自分でやる!と張り切って支度していた日もあったのに。
とてもマイペースと言うか。自分のペースを乱されるのが嫌なのかもしれません。
余裕をもってゆっくり行動させてあげたいので、起床から家を出る予定時刻まで1時間半以上設けています。それでもいつもギリギリです…。
朝一番からこうなので、先回りして遊んであげて…ということが難しい場合が多いです。(親が遊んであげはじめると、遊びばかりになってしまって食べないから、支度にならないんです…。)
心理学者に相談していたら、おもらしすることも、それほど深刻な問題ではないでしょう?どうしてそんなに気にするんですか?と言われました。確かに深刻では無いですが、おもらしして先生に叱られる(軽くですが)娘を見るのはやはりかわいそうで。家でおもらしするだけなら、仕方ないね~今度から気をつけようね~でも済ませられるのですが。成長を後押ししたい気持ちもあって、難しいです…。
それに、手洗いや出かける前の支度など、自分でできることをわざとやらないのは、良くないことのように私には思えるのですが…(それをことごとく受け入れていたら、怠慢の容認になるような気がして。)
一時的に、とことん甘えさせてみるほうが良いでしょうか。
結局、心理学者には私の意見を述べ、最終的には、甘えと厳しさのバランスをとりながら…という、ごくありきたりなアドバイスにまとまったのですが。そのバランスというのが難しいです…。
長々とすみません。
もし何かお気づきの点があれば、ぜひ教えてください。お願いします。
みぃたん★! さん
↑こういった行動は単に子供の性格でやんちゃだったり好奇心が強くてでているということもあれば、日頃規制やダメだしなどや怒られることがおおく、それによって抑圧されることが多くてでてしまったりということもあります。
もしそういった抑圧からそれらの行動が増えているのであれば、大人がそういう行動を減らせば子供も減るし、大人が増えてしまえば子供も増えてしまうわけです。
まあそこでイライラを減らすということなのですが、僕からはどの程度かわかりませんが、周囲の援助があっても軽減されないというのであれば、育児ストレス・育児ノイローゼということも無視できないものになってしまうので、心療内科など専門的なところを利用することもいいかもしれません。
効果があるかどうかはわかりませんが、自分の感情を声に出してみることでストレスが軽減したりすることがあります。
「あ、いまだんだんイライラしてきちゃったな」
「なんか怒ちゃいそうだな」
「嫌な気持ちがするな」
など、もやもやイライラを心の中に溜め込んでしまうよりも、今の気持ちを実際にはっきりと声にだしてしゃべってみることで、その溜め込むものをより少なくすることができます。
これの応用で「~~と思った」と気持ちを吐露するやり方もあります。
「今はやりたくない と思った」などと、感情の渦にごったに巻き込むのでなく、「~~と思った」と声に出すことでそのことをピックアップして感情のもやもやの渦に溜め込まないようにするわけです。
また、それとはちょっとちがうのですが、僕は自分の感情を言葉にして子供に伝えるということをします。
「私は~~」「私が~~」という一人称の言葉の応用です。
「今それをされちゃうと、おとーちゃんイライラしちゃうからやめてね」
「それは気分悪いです」
その言葉が子供に通じるのならば、イライラや怒りがピークになる前に伝えることでずいぶんと緩和できるはずです。
>厳しいのに過保護
というのは実はすくなくありません。
過保護というのは子供から目が離せなくなってしまう状態です。そして子供との距離も近く、子供の行動一つ一つが過剰に大人にとって感じられてしまいます。
ときとして子供の行動は大人にとって心地いいものだけではありません。
その行動が大人にとってストレスフルなものであればあるほど、目の離せない状態の大人にとってイライラを募らせてしまいます。それゆえに子供への関わりが厳しくなってしまうことがあります。
最初に述べたようにこういったことは悪循環を生み出します。
そういうときはできれば父や祖母などと育児の負担を分担できればいいのですが、まあそう出来ないこともあるでしょう。そういったときは、ちょっとくらいのことには目くじらをたてないようにしたり、細かいことがきになってイライラしてしまうようなときはちょっと視線をはずしておくなどするといいかもしれません。
参考になります!
冷静に叱ることと怒ることの境界って、ほとんどの人が認識できずにいるのではないでしょうか。
おとーちゃんさんはさすがプロ、自分の状態を客観的にとらえて対処されていると感じます。
かくいう私は、日頃はなるべく冷静に「言い聞かせる」よう努力しているのですが、イライラしているとつい、声を荒げてしまっています。
先日、2歳になる息子が煮えたぎる鍋に手を出そうとしたので、思わずその手をパチンとたたき、「何やってるの!手をだしたらいけないって言ってるでしょ!」とNGワード連発で「怒って」しまいました。
すると息子が泣きながら「ぼく、悲しい」といい、胸が締め付けられる気がしました。
ああ、この子はちゃんと親のイライラした気持ちを感じてるんだなぁって思いました。普段は叱られてもへっちゃらな息子です。
息子は、好奇心旺盛で悪くいえばガサツで乱暴、子どもが集まる場所に行くとお友達のおもちゃを奪い、他の子に平気でぶつかっていったり蹴ったり押したりして必ずトラブルを起こしてしまいます。
私もそんな息子が集団の中に入ると何か乱暴しないかと常にハラハラしてついて回り、声かけしたり誘導していましたが、息子にとってはそれが余計にイライラを増長させるようで、最後はグダグダになっていました。
おとーちゃんのブログをみていて、そういう行動も私の関わり方に問題があるのかと思い、私は息子が1歳半以降、他の子と遊ぶ事は最小限にし、家でじっくり二人で遊んだり外遊びをしたりしてきました。
そうしてる限り、息子を肯定的にとらえる事ができました。
しかし、今日久々にお友達と遊んだところ、やはり乱暴な振る舞いが多く、心配になってしまいました。何か私のやり方を根本的に変えないといけないのかなぁなんて考えて・・・。
そんな息子も今年から保育園入園です。
おとーちゃんのブログで勉強しながら、息子と向き合っていこうと思います。長文失礼しました。
No title
下の子が生まれて2ヶ月たちました!
ありがたいことに、我が家は田舎で家族が多いんです。
私の祖母も元気で生まれたばかりの娘をお風呂にいれてくれるほど。。
母は上の子を寝かしつけてくれるし、私はする事がないほど。。
そう考えると、母親一人で子どもをみている人のストレスってすごいだろうなぁ、って思いました(>_<)
ところで、出産前に上の子がうまく下の子を受け入れてくれるか心配で
おとーちゃんさんに相談させていただいたりもしたのですが、
全くの取り越し苦労でした!
下の子は下の子ですごい楽な子だし、よく笑い、よくしゃべってます。
ただちょっと心配なのは、指しゃぶりが再開したのです。
色んなところで急に自立したなぁ、と感じるし、
抱っこ大好きだったのに、全く言わなくなったし、
いつも笑ってふざけて歌って過ごしているお調子者キャラなのですが、
我慢している事もおおいのでしょうか?
指しゃぶりに関しては、自然に治るだろうし、やめさせるようなことはしていないのですが、
心の寂しさみたいなのがあるとしたら、それを埋めてあげるにはどうしたらいいんでしょう?
週2回、病院に通ってまして、毎回痛い注射をするんですが、
それだって嫌がらずに病院にいくよ、といったらすんなり行くし、
待合室でも機嫌良く待ってくてるんです。
3歳になったばかりなのにあまりに聞き分けがよすぎて、逆に不安なんですが。。
だいぶ前の記事ですが、お兄ちゃんとむーちゃんのやりとり、
本当に微笑ましくて可愛らしく思いました。
小さいおとーちゃんさんですね( ´ ▽ ` )
ほんと、子どもっよくみてますよね。
変なしゃべり方をしてる時、意識してみたら、バッチリ私も変なしゃべり方をしてました。。(笑)
本当に勉強になる事ばかりです。
うちには5歳の男の子と7ヶ月の女の子がいます。
お兄ちゃんはとても甘えん坊で幼稚園でも去年まで通っていた保育園でも甘えん坊だと言われてました。
多少、幼さもあり、私自身心配していましたが、おとーちゃんさんのブログのおかげで彼の甘えん坊も幼さもそのまま受け入れて良いのかなぁと思うようになりました。
以前はもう少しお兄ちゃんらしくなって欲しくて叱ってばかりでしたが、今は叱らずに、何が良くないのか等2人考えながら解決しています。
本当にその方法が良いのか分からないのですが…
おとーちゃんさんのブログは3歳以下の子どもの話なのかなぁ?と思う時もあるのですか、5歳の子どもにも同じように接して良いのですか?
考え方は変わってきたのですが、時々不安になります。
また、お兄ちゃんばかりを心配して、下の子を構っていないのではないか、と不安になります。
やこさん
幼稚園でのことなど書いてあるだけの様子はだいたいわかりました。
まあ、それでも例のごとく全面的に推測になっちゃうので、まあ参考までに。
まず最初に。
あの笑顔が出せているならば心配ないかな。
別にお世辞でいっているわけじゃないんですよ。
心が満たされている子でなければ、ああいう風には笑えないもんなんですよ。
だから心さえまっすぐで満たされていれば、いま一見できないことも近い将来には解決できる問題であろうということが感じられるからです。
なので、このあとつらつら書くけれども僕がアドバイスできるであろう最大のことは「あせらないこと、がんばりすぎないこと」かな。
まず排泄が戻ってしまったことについては、
読んでくれた過去記事にあったように、・成長の過渡期の揺り戻し ・幼稚園などの生活環境の変化 ・そこでの対人関係などの影響 ・怒られることが多くなってしまったことによる などが可能性としてはとりあえずあげられます。
おそらくはそれら全てやその他のものもちょっとずつ要素になって引き起こされてしまっているのではないでしょうか。
やこさんのところはここまで入っていないと思うのだけど、僕が直接しっている3歳以降の深刻なおもらしの事例は6例あります。1例は虐待が原因なのでこれはちょっと特殊。
残り5例のうち、2例は精神面の幼さが直接の原因。あとの3例は排泄の失敗に対して叱られすぎでした。
特に僕が深く関わった事例は2歳から6歳まで担当した女の子なのだけど、お父さんは昔気質な厳しい人、お母さんは優しいんだけど真面目すぎてしまう人。頭が良くて2歳の頃はそれなりに積極的に大人に関わってこようとする子だったのだけど、だんだん緘黙気味になってきたり、対人関係において積極性がなくなったりといろいろな影響を引きずってしまいました。まだ僕も経験の少ない頃だったので、今のようにわかっていなかったし対応もできなかったので、今だったらばあの子の性格をあの子本来の素直なものに育ててあげられたのにと残念な思いがあります。
↑ちょっと極端な例です。やこさんの場合はそこまで深刻ではないですから、対応としては家庭ではおもらしがあっても普通にさらっと優しく受け流してあげればいいと思います。
幼稚園で叱られるといっても、感情的にだったりトラウマになるようなものでないのならば、それくらい心配ないかとは思います。
子供は場面により違いがわかりますから、幼稚園ではよくないというまあ一種の社会性として受け止められれば、成長の牽引材料になってくれるかもしれません。
幼稚園でも心理カウンセラーからもおもらしに対して「叱る」というふうに言われて驚いたかもしれませんが、フランスは日本に比べればはるかに家庭が家庭的(変な表現ですが)でしょうから、かつての日本がそれでだいたい出来ていたように、まだフランスでは家庭の機能だけでも「叱ること」、「強く促すこと」で排泄の自立が進められるような状態が一般的なのでしょう。
こういうのは国ごとの文化の違いですから、幼稚園の先生や心理カウンセラーが勉強不足だとか信頼に値しないとか考えなくていいと思いますよ。
ただ、幼稚園でも叱られ家庭でもおもらしに対して強く否定的な対応をされてしまいますと、深刻化してしまう可能性もあるので、まあ最初に述べたようにあせあず頑張りすぎず見守っていけばいいかと。
排泄に関して常に言っているように、排泄そのものでなくその周りの心の成長を進めてあげるのが一番です。
で、怒ってばかりということですが、これはたまたま次の記事を読んでいただいたことで、ちょっとヒントになったかと思います。
AをがんばるよりFですね。
ひとつ気になることは
>幼稚園に通いはじめたのだからそんなに甘え放題では困る、と思って最初は少し厳しくしていたのですが
ここですね。
学校の先生が子育てうまくいかない人が多いって聞いたことあるかと思いますが、なんでうまくいかないか一言でいってしまえば、家庭でも学校と同じような対応を子供にしてしまうからです。
学校 ― 家庭
がんばるところ―気を抜けるところ
が必要なのだけど、両方頑張らなければならないとなると子供は精神的に窮屈です。
今は対応を変えたようだけど、反抗的な態度とか小さなことでも大げさに反応してしまったことの原因はそのへんの、環境変化からのストレスにあったのかもしれないね。
小さい子が親元を離れて幼稚園や保育園にいくのは、それが楽しく一日中遊んでいるようにみえても、すくなからずストレスなどを感じているものです。
なので家庭では、それに適応できるような訓練をするのではなくて、まずはリラックスできるように受け止めてあげるといいかもね。
「甘えさせたほうがどうか」については、実際の様子を見てない僕からはなんともいえない。
例えばもしこれがほんとに甘やかしすぎくらいの人に「甘えさせたほうがいい」と言ってしまえばそれは逆効果になってしまうことだってあるからね。
ただ主観のみでいえば、最初にいったようにあの笑顔がでているのだから、甘えの部分はとりたてて強調しなくてもいいような気がするな。
それよりもAを頑張らずFを意識していって、のんびりゆったりと見守ってあげるのがいいんじゃないかな。
特に娘さんは楽天的でのんびり屋さんに見えるから、理詰めで出来る子にしようとするより、なんとかもおだてりゃじゃないけれど、モチベーションで引っ張っていってあげるのがいいように感じるよ。
こうたママさん
↑いいんですよ、危険安全・命にかかわることにはもっと強くいっても。
「あなたが怪我したら悲しいから、お母さん怒ってるんだよ!」
ただ感情で理不尽に怒られているのかそうでないのか、そういうことって子供もきちんとわかるからね。
>好奇心旺盛で悪くいえばガサツで乱暴、子どもが集まる場所に行くとお友達のおもちゃを奪い、他の子に平気でぶつかっていったり蹴ったり押したりして必ずトラブルを起こしてしまいます。
このへんは具体的な様子がわからないとなんとも言えないけど、「過保護・過干渉」になりすぎていないか、普段「いいなり」になってしまっていないか確認してみるといいかもしれないよ。
あおむしさん
そうだろうと思ってたよ。だってあれだけたくさん愛情注いでもらって育ってきたのだもの。
下が生まれると、どんなに満たされている子であっても多かれ少なかれ退行現象や強い甘えはでるものだから、指者ぶりもあんまり気にしなくていいかもしれないよ。
お姉ちゃんとしてだけでなくて、その子自身としてたくさん認めていってあげるといいと思うよ。
ぴーちゃんママ さん
3歳くらいでも揺り戻しってくるんだけどね、次の段階に進む節目のときって一度ちょっと戻って甘えとかを確認したくなる時期でもあるのよ。
それに叱ったり、叱咤激励したからといってじゃあそのことで幼さを脱却して次の段階にいけるのか?って考えると実際確実にそれでそうなるなんてことはないんだよね。
ましてや下にうまれたばっかりでもあるしね。
だからもし今の方法でちょっとずつでも前に進んでいるのだったらそれでいいのではないかと思うよ。
一応3歳くらいまでを想定して書いてはいるのだけど、それって基礎の部分だから、どんな勉強も習い事もどこまでいっても基礎が大切なのと同じようにやっぱり、小さいうちに大切なことは大きくなっても大切なことじゃないかと僕は考えているよ。
ありがとうございます
お忙しい中、丁寧なお返事とアドバイスをありがとうございます。
あの笑顔が出せているならば心配ないかな。と言っていただけて、もうこれだけで本当に安心しました。
自分で、娘は良い子だ、大丈夫だと心のどこかではわかっていても、やはり不安になっていました。文化の違いの中で一番摩擦を受けているのは、たぶん私自身なのでしょう…。
授乳は通常生後半年以内(平均2~3ヶ月くらい?)で終わらせるフランスにおいて、私はほぼ完母で育て、いまだに授乳を続けているのですが、今まで散々このことに関して否定的なことを言われてきたので、幼稚園の担任の先生には言ってないんです。心理学者には言ったのですが、予想どおり、「授乳を止めて、あなたは外に働きに出なさい。子供を構いすぎです、もっと厳しくしなさい。」と言われました。この年齢になっても授乳を続けているから甘えが過ぎて問題が起きるのだ、と言わんばかりに。フランス人は皆こう言います。(それには本当に辟易としています…。この言葉に従ってもっと厳しくしていたら、どうだったでしょうか…。)
でも心の中では、娘はたぶん入れ物が大きくて、私があげている愛情だけではまだ不十分なのだろうと何となく思っていました。こういう話ができる相手がいないので(相談するたびに断乳しろと言われるので、育児相談すらできなくなっていました…)、それが問題なのだと思います。
おとーちゃんも最近のコメントの返信にて、断乳の必要性というのは無いと思うと書かれていましたが、それは何歳であってもでしょうか?私自身は、娘が「もういらない~!赤ちゃんじゃないんだから!」って自分できっちり認識できるまで(自分から離れていくまで)は、欲しがれば飲ませてあげたいと思うんですが、周囲は全く理解をしてくれないので…。私は、いつか必ず娘自身が離れていくとほぼ確信しているんですが、夫ですら、そんなことは無い、いつまでも甘えて飲みたがるに決まってるから早く断乳しろ、と言っていました。
娘が2歳になった頃からだんだん減らすように導き、家の外では飲めないよと言っていますが、それはよく理解しています。
丁寧に書いてくださったお返事、何度も何度も読み返しました。
「・対人関係などの影響」以外が少しずついろいろ絡んでいるように思います。人見知りが激しい子だったんですが、保育園で他人への信頼をかなり確立したようで、幼稚園はほぼ嫌がることなく通っていて(担任の先生も優しい良い先生ですし)、先生が病気で休んで代理の先生になっていても、すぐ新しい先生になじんでいるようですから、適応力があるのでしょうね。人見知りはありますが、私に似ず、楽天的で天真爛漫です。(苦笑)
今回、娘はそれほど深刻なおもらしでは無いし、むしろ今の時点でそうやってシグナルを出してくれたことで今回こうして考え直すきっかけになったので、娘に感謝です。私が改善すれば、娘も自然と変わるということですね。。。
育児に関する国ごとの文化の違い。これは痛感しています。
フランスでは、Fの部分が日本よりは随分としっかりできていると感じるのですが、「隅に立たせて反省」ですごく叱られてもいます。結局これは、河合隼雄先生の言葉を少しお借りするならば、「切る育児」と表現できるのではないかと思うのです。対しておとーちゃんさんの育児は「包む育児」。どちらが正しいのかではなく、同じことを、違う方法で体現しているのだと思っています。
ハッパかけて自立を促し成長させる西洋式の育児法は、ある意味良いと思うのですが、私自身が親や周囲の大人たちにもっとじっくり接して甘えさせて欲しかったという思いがあるので、西洋式は私に合わないんでしょうね…。
今日はおもらし無しでした。朝から私がハードルを下げて対応し、無理におまるに座らせることを止めたからかもしれません。学校では尿意を感じて自分からトイレに行ったとも言っていました。最近先生がずっと病欠で、代理の先生がいたりいなかったり、しかも毎回のように代理の先生が変わるので、トイレに誘ってもらえるのか心配だったんですが、大丈夫だったようで。とにかくたくさん褒めてあげました。
帰宅後、いつもは何もしたがらないのに、今日はとりあえず手を洗うことだけは自分でできましたから、それも褒めてあげました。(コート・靴は私が脱がせたんですけど…それはスルーしておきました。)
学校へ楽しんで行っていてもそれが少しストレスであることは、私は感じていたのですが、それを話すと夫に完全否定されるのです。まるで私が極度に気にしすぎ(病的に)というように言われるし、他の人たちにもそのように言われるので、その些細なストレスをなるべく見ないようにしていました…。学校は楽しく、先生やクラスメイトのことも好きなようですが、たぶん学校でやることについて行くこと、先生の言うことを理解するのが必死なんだろうと感じています。クラスで一番月齢が若いので当然だと思います。皆で並んで歩いていても、うちの子だけひどく遅れてしまうほど、歩幅が合わないのですから…。そういうことも、できないことを認められないことにつながっていたのかもしれません。
2ヶ月前、学校行事で映画館に行った時に、皆で列になって道を歩いたのですが、歩幅が合わずに集団から遅れる娘を何度も焦らせて皆と同じように歩かせてしまいました…。その挙句、映画の音と映像の刺激が娘には強すぎたようで、映画館から出てすぐに、かんしゃくを起こして泣いてしまったことがあります。ストレスからだろうと私は思うのですが、いろんな人に私の考えは否定されてしまいます。映画は楽しいはずだ(音や映像が怖いわけがない)、皆と映画に行くのは楽しいはずだ(皆と同じ速度で歩けないことへの無理解)、と誰しもが思うのです。私が気付いたことを周囲に話すと、そんなことはないとか、私が過保護すぎるとか言われてしまいますし、歩幅については私が話してようやく気付いてもらえる状態です。
学校で手洗いの際に、娘だけ背が低すぎてお水や石鹸にうまく手が届かないことも、入園して2ヶ月以上も経ってから先生が気付いたようでした。そんな状態でも健気にがんばっているようなのです。
家では、いたずらなどしていない時に構ってあげたり甘えさせてあげたりしていましたが、学校でのストレスを解消できるためにも、もっと増やしてみようと思いました。
Fは、褒めることなどはできていたかもしれませんが、いつもはできることができなかった時に認めること・肯定することができていなかったのだと思います。そこをなんとか、自分なりに改善できるように、やってみます。
おっしゃるとおり、去年の夏までは、おだてて色んなことが少しずつできるようになっていって、すごく成長を遂げていたんです。それが急にできなく…というか、やりたがらなくなって、私はしんどい思いをしていました。(しんどい時に、他に見てくれる人がいないのも原因ですね…。ベビーシッターも考えているのですが、どうもまだ早いように思うので、まだ預けるに至っていません。)
でも今日は、私がお風呂に入れたときに、ちゃんと自分でせっけんを体につけたり、上がったときにちゃんと体を拭いたり自分でパジャマ着たりと、いつもパパが自動的にやってしまうことを私の促しで本人が楽しんで自主的にやってましたから、私もかなり気楽に楽しく過ごせました。やはり、やればできるのですよね。しかも楽しみながら。だからもっと、親子して気楽に過ごせるように心がけようと思いました。
長々とすみません。話を聞いてくださって、ありがとうございます。
4歳の息子について
4歳(もうすぐ5歳)と1歳の息子がいます。
4歳の息子のことで相談させてください。
生後5ヶ月から保育園へ通っています。
私たちの転勤もあって、保育園をいくつか変わっているのですが、
ここ2年は同じ保育園へ通い、先生にも恵まれて楽しそうに通っています。
友達ともちゃんとかかわって生活できているようなのですが、
友達とケンカしたとき、
親や先生に叱られたとき、
自分の意に沿わぬとき、
時々、「シャットダウン」状態になることがあります。
私たちや先生が話をしていても、視線を合わせず下を向いて
時がすぎるのをまっている、
または、
周りの状況とは関係なく、へなへなと床に寝転がっていたりする
というような状況です。
もともと、自分の感情を言葉で伝えるのが苦手のようで、
保育園でのおやつの時間も、自分のところにおやつがなくても、
「おやつちょうだい」と自分からなかなか言えない子です。
「シャットダウン状態」のとき、こちらもどう対応すればよいのかが
わからず、
話をしたり、声を荒げたり、落ち着くまで一人にしたり、と
いくつか対応を変えてみましたが、
「シャットダウン」しているので、特に反応がありません。
息子自身、そのときにどうやって自分自身の心の整理をつければよいのか、どう行動すればよいのか迷っているのかもしれません。
シャットダウンから戻るのは、他に興味がひかれるものがあったり、
というふとしたきっかけで元の状態に戻ります。
息子には、自分の気持ちをお話してもいいんだよ、
すぐふさぎこむのはよくないよ、と言っているのですが、
なかなか改善できません。
理解力がある子で、感情的に行動する、というよりは自分で納得できたことは行動する、というタイプなので、友達とケンカしたとき、親や先生に叱られたときの自分の気持ちの整理の仕方も、成長し理解力が増すとともに、自分自身で解決していけるような気もしているのですが、
親としてどうやってその方法に導いてあげればよいでしょうか?
アドバイスいただけますとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
TKさん
人の性格はいろいろですから、もちろんそれは悪いことでもなんでもありません。
今は一見ネガティブに見えることでも、裏返せばそれはその子の優しい心だったり、豊かな感受性だったりするので、そういう性格なのだとそのまま肯定してあげていいことです。
ただ、過干渉や、強い叱られ方、くどい言い方をされていたりすればそれを強調してしまうこともあるので、もしそういった点があればそこは気をつけたほうがいいでしょう。
特に過干渉にはならないように気をつけなければなりません。過干渉が進むと依存心が高まりすぎて、ネガティブなことを受け入れるのがとてもつらくなってしまうからです。
対応としては、ちょっと長い目でみる必要がありますが、「自信をつける」に尽きると思います。
些細なことでもその子にとっては大きく受け止められてしまいます。特に否定・責められる類のことには。
そこで、じゃあ「心を強くしよう」と思って叱咤激励したところで、人の本質的な性格というものはそうそうかわるものではありませんから、返って萎縮したり、心を閉ざす方へと追いやってしまいます。
なので、他の部分を補強してあげるのです。
>自分の気持ちをお話してもいいんだよ、すぐふさぎこむのはよくないよ
今の段階では↑と言われても、指しゃぶりをしてしまう子に「指しゃぶりやめろ」といっても、吃音の人に「吃音を直せ」といっても逆効果というのが一般的に知られているように、返ってプレッシャーになるばかりかもしれません。
なぜなら、本人もそのことはよーーく分かっているはずだからです。
息子さんにしても本当ならば、お母さんや周りの人が望むようにそうしたいとおもっています。
でも、自分の性格や心のゆえにそれができません。
もともとそれができるものならしています。
なのでいまはその部分をひっぱろうとするのではなくて、全体を高めていってあげるのがいいでしょう。
なんでもいいです。その子の得意なことでも、そうでなくともただ出来たことでも、たくさん「認めて」「褒めて」いってあげましょう。
そうやってたくさんのことを認めていってもらえると、子供はだんだんと自信をつけていきます。
この自信が大きくなれば、他者からの否定的なこと叱られるような類のこともだんだん受け止められるようになっていきます。
つまり「自己肯定感」を高めるということです。
認める・肯定することを増やしていきます。
白々しいことまで褒めることはないですから、認めるということをしていきましょう。
前々回の本記事「Fがない」のところが参考になるかと思います。
大切なのは高い目標を達成させてそれを褒めるのではありません。それでは返ってプレッシャーを増やすばかりで逆効果です。
現状でしていること、出来ることから肯定していくということです。
それに、いまのそうやってシャットアウトしてしまう姿を否定する気持ちも持たないほうがいいと思います。「ああ、この子はいまはこういう姿なんだ」とその姿も肯定するところから始めるのがいいですよ。
のんびり3倍
のんびり3倍は私にとってなかなか至難の業です。でも2倍からでもやってみると私自身も違うかも知れませんね。
以前は怒っているのに笑うということで相談に乗っていただいてありがとうございました。
その後、怒ることが少なくなったのでそのようなことはないのですが、いまだに出来ることを多く望みすぎている自分に気づきます。たいていその日の夜や次の日に気づくのですが・・・。肯定もなかなか出来ていないと思います。
今日もうがいをする時によく服をぬらすので、水は(コップに)少しにするねというと、水をたくさんとの要求で、これ以上服をぬらさないでねと言って水を増やしました。うがいを終わったあと、娘はこぼさないようにしたよって言い、私はほら思いっきりこぼれてぬれてると言ってしまいました。結果じゃなく、娘の努力をもっと認めてあげないといけないのに。ここでもっとちゃんと肯定が必要なのに、まだまだです。こういう日々の私の娘に対する要求が溜まりに溜まって大きくなって思春期の頃に爆発するんでしょうね。
私自身が変わるのに本当に手を焼いています。問題は私です。でもほんの少しは変わりましたよ~
以前ならぎゃーぎゃー泣いて手に負えないときは横を向いてはぁ~っと大きなため息をつき抱っこもしませんでしたが、今はそういう時こそ親子関係修復のチャンスだと(その状況がチャンスかどうかは分かりませんが)思えるようになりました。実際は上手くいかないときの方が多いけど。
おとーちゃんさんのブログで自分の対応を見つめなおす大きなきっかけになりました。相談に乗って頂いた事も大きかったと思います。これからも今以上娘に何かを求めるのではなく、出来ることものんびりでOK、肯定を多くするように頑張りたいと思います。
改めてありがとうございました。
ありがとうございました
アドバイス頂きましてありがとうございました!!
「Fが足りない」も読ませていただき、反省しました。
保育園へ出かける前、
「はやく、はやく」って私、毎日言っちゃってます。
でも、その後、「早くしてくれてありがとうね」って言ったことありませんでした。。。
昨日、早速、保育園から帰ってきた息子に、いつもよりも意識して
「フィードバック」をしてみました。
すると、いつも以上に良く話してくれるし、調子がいい。
たまたまだったかもしれませんが、でも、Fの効果を感じました。
一つ教えてください。
>「ああ、この子はいまはこういう姿なんだ」とその姿も肯定するところか>ら始めるのがいいですよ
とアドバイスいただきましたが、
シャットダウン状態になっているときは、無視するのはいけないと思っているので、
「どうしたの?」
とか
「お話してごらん」とか言っていました。
たぶん、それが、息子にとってはプレッシャーになってしまっているのだと思いますが、
では、どうやってシャットダウン状態のときの息子に話しかければよいでしょうか?
アドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
むかごんさん
たとえ対応がうまく変えられなかったとしたって、なんにも気づいていないでやっているのと、気づいてあとから省みることができるかどうかだけで全然違うものです。
きっとその分お子さんの様子の変化としていずれでてくるはずですよ。
TK さん
ご質問の件ですが、そのシャットダウン状態というのは、一種の「場面緘黙」に似ているかなと思うのです。
なのでこちら↓が参考になるかと思います。
http://www.edu-c.pref.nagasaki.jp/C-web/0146/web.htm
これは小学生について(小学校の先生向け)なのですが、下にある「こうしよう」のところに対応の目安が書かれています。
実際の状況を見ているわけではないのではっきりしたことは言えないけれど、息子さんはネガティブなことがとても大きく感じられてしまうタイプなのではないでしょうか。
大人でも人によって唐辛子だとかカフェインだとかちょっとでもものすごく効いてしまう人もいれば、たくさんはいってても全然平気な人がいるように、そういった人との関わりから受ける感受性というのも感じやすかったり感じにくかったりする子がいるものです。
そうだとしたら、注意をするような場面もその人に応じた対応が必要なわけです。
感じやすい人に強くいっては殻にこもらせてしまうだけなので、「行為に対してであってあなたを責めているのではない」というのを明確にして伝えるようにして、そもそもシャットダウンにならないように伝えるように心がけていくとよいでしょう。
たとえば「あなたのことは大好きだけど、それは困るんだよ」とかね。
それでも、もちろんなるときはなります。
そういうときは安心させるような声がけをして、そっとしておいてあげるのがいいかもしれません。
「ちゃんとわかってくれたね。もういいよ。」「あなたのことを怒ったりしてるわけじゃないよ」など。
緘黙になってしまったときは、何を言っても追い込んでしまうだけのこともあるので、そのへんは状況によりけりです。
ただ僕の経験からすると、そういった感受性が強い子はそもそもそういった状況にならないような行動をとれるようになっていけますので、肯定や自信をつけるなどを普段からして、良いところを認めていくようにしていけば、自ずと行動自体ポジティブなものになっていけるかと思います。
もし可能であれば、コメントの返信は頂けると大変嬉しいです。
勝手なことを申し上げ本当に申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。
向日葵さん
> もし可能であれば、コメントの返信は頂けると大変嬉しいです。
> 勝手なことを申し上げ本当に申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。
前コメント削除いたしました。
向日葵さんへ
編集っていうから、内容の変更があるのかな~?と待っちゃってました(笑)
内容に関しては前回のコメントでいいのですね。
とりあえずそれについてお答えしていきます。
まず、お医者さんのいうとおりお母さんのせいだけじゃないのでその辺は気にやまない方がいいでしょう。
いいというよりも、むしろそこが大事です。
吃音が出たりする人は、繊細で他者の気持ちに敏感であったりすることがおおいわけです。
なので、それに対して周りの人なかでももっとも身近な母親がネガティブな感情をもったりしてしまうと、もちろんそれは子供に向けたものでないとしても、繊細な子供からすればなんらかのネガティブさというものを感じ取ってしまいます。
なので大人が罪悪感などもってしまうと、よけい子供は辛くなってしまうのです。
一番いいのはあっけらかんとしていることです。
そのことが子供をくつろがせ安心させるでしょう。
吃音がいつ治るか、どうしたら治るかというのは、これはその人そのひとによりけりで未知数です。
でも、その第一歩が安心しくつろいだ気持ちからはじまるのは間違いないでしょう。
ただ、向日葵さんの息子さんは前回出たときも程なくして治っているので一過性のものである可能性が高いでしょう。
おそらくは実家から家へといった物質的環境の変化と、下に妹ができて周囲の大人の自分への対応が変わったことなどの人的環境の変化などが影響を与えた心因性のものなのではないでしょうか。
息子さんにできるアプローチとしては、「自信をつけてあげる」ということがあります。
なんでもいいのですが、自分に自信をもてて自己肯定感がたかまっていけば、少々のストレスやプレッシャーを乗り越える力がついていきます。
また、下に妹ができたとはいえ、まだまだ甘えたい気持ちの強い年齢ですのでそういうところも、(無理をする必要はないですが)出来る範囲で受け止めていってあげるといいかと思います。
このへんのことについては今の最新記事(それほど新しくもないですが・・)である『ハイパーモチベーション娘』のコメントにある、まいたけさんの相談とそれへの返信が参考になると思います。是非ご覧になってください。
返信ありがとうございました!
まずは、コメントの削除等、お手数をおかけしてしまったこと、申し訳ありませんでした。
実は、PCのメールアドレスを入力するつもりが、携帯のメールアドレスを入力してしまい・・・編集しようとしたもののPWを設定しておらず編集できず;止む無くおとーちゃんさんにコメントの削除をお願いした次第です。
こちらこそ、コメントの返信はお願いしたいなど、ややこしいお願いをしてしまって申し訳ありませんでした。
そして、お忙しいのに返信をくださったこと、ありがとうございました!
私自身も子ども達が体調を崩したり・・・でなかなかPC前に座れず、返信が遅くなってしまったこともお許しください。
おとーちゃんさんの返信コメントを読み、なんだかとても安心しました。
ずっと私の脳裏に『このままだったらどうしよう・・・。』という思いが消えなくて、ネガティブな思いがずっとありました。
『気にしないでいること』。愛おしい我が子だからこそ、やっぱり気にしてしまい、吃音がマシになったり、酷くなったりの間で一喜一憂して・・・。そんな毎日に、私も息子も疲れてしまっていたような気がします。
そんな時におとーちゃんさんのブログに出会い、肯定の姿勢やフィードバックを意識した声かけ、絵本の時間を一緒に楽しんだり、TVを止めて向き合う時間を過ごす中で、吃音は続きながらも、息子自身が明らかに変わってきたと感じます。
何でも1人でしようという意欲が依然とは比べ物にならないくらいになり、排泄の自立もあっという間に進む息子を見て、おとーちゃんさんのブログにもっと早く出会えていれば・・・本当に心からそう思っています。
一度良くなった吃音がまた出始めた=息子の吃音は治らないのでは・・・と自分を責め続けていましたが、おとーちゃんさんの言葉で、『大丈夫!あっけらかんと、笑顔で毎日を楽しく!』そう思えるようになりました。本当にありがとうございました。
もし良ければ吃音についても、どこかで記事にして頂ければ嬉しいなぁと勝手ながら思っています。というのも、私のように吃音のことを全く知らずに、吃音が始まった時に何も知らず注意してしまう人や、どうしたらいいかわからず自分をどんどん責めてしまう人がたくさんいると感じるからです。実際吃音で悩み、おとーちゃんさんのブログに出会うまで、色んなサイトを読んでいくなかで、『叱らない、思いっきり甘やかす』ことで吃音はなくなる、という記事をたくさんみかけました。
それを実践しましたが、『怒っちゃいけない』と漠然と思うだけで、根底は何も変わらず、逆に変に甘やかしてしまい、お互いにただ苦しい期間になってしまっていたと感じるからです。
少なくとも私は、おとーちゃんさんのブログでとても救われたし、育児自体がとても楽しくなりました。
同じ吃音で悩むお母さん達が1人でも多くおとーちゃんさんのブログに辿り着いてほしい・・・その思いでいっぱいです。
もちろん可能であればで結構です。
これからも、おとーちゃんさんのブログを楽しみにしています!
私事ですが、4月から就職が決まり、2歳半の息子と4月で6ヶ月になる娘を預けて働きに出ます。息子がまたストレス等で吃音が酷くなるんじゃ・・・、6ヶ月というまだまだ赤ちゃんの状態で娘を保育園に預けて働くこと、不安がゼロと言えば嘘になりますが、一緒にいる時間の長さが大切じゃない、おとーちゃんさんがブログに書かれていた、保育園に預ける際のフォローをしっかりして、頑張ってくれる子ども達に感謝の気持ちを忘れず、一緒に過ごせる時間を大切に大切にしたいと思います。
また何かありましたら、ぜひ相談させてください。
おとーちゃんさんも、くれぐれもお体に気をつけて。
皆様仰ってますが、いつかおとーちゃんさんのブログの書籍化、私も望んでます!長文失礼しました。読んでいただいてありがとうございました。
ニヤニヤと嫌がることをする2歳の娘
こんなに古い記事へのコメントを、読んでいただけるか不安ですが、相談させて下さい。
先日2歳になった娘の自我への対応で、イライラしてしまう自分に困り、おとーちゃんさんのブログにたどり着きました。
もともと、しょっちゅうハグしたりくすぐったり、毎日お膝や添い寝で絵本を何冊も読んだり、スキンシップは多い方だと思います。
お散歩も、ベビーカーだと会話できないのが違和感があり、歩けないうちはひたすら抱っこで、歩くようになったら手をつないで、ひたすらお話しながらお買い物やお散歩に行っています。
そのせいか、おとーちゃんさんのブログを拝見して、『叱るより言い聞かせ』や『待つ』事を心がけたら、だいぶ関係が良好になってきました。
ありがとうございます。
ですが、ちょうど2歳をまたぐあたりから、
『ママは嫌だから、悲しいから止めて』
と言うと、ニヤッとして明らかにわざと言われた事をやったりします。
悲しいと繰り返しても、よけいにニヤニヤと続けるので、怒って止めさせてしまっているのですが、自分の対応が腑に落ちません‥
何か、アドバイスいただける事はありますでしょうか?
あと2点ほどあるのですが‥
1つは、危ないことや周りに迷惑なことをしたときは、叱ったりしますが、すると絶対に目をあわせないで無視されてしまいます‥
怒ってないから目を見て、と笑顔で言っても、顔を向けるけれど目は反らしたまま‥
信用されていないのかと、不安になってしまいます‥
大事なお話をしたいとき、目を見てくれないのは、やはり私の対応がよくないのでしょうか‥
もう一つは、自傷行為についてです。
昔から、叩いてきたりすると『ママ痛いなぁ、悲しいなぁ』と言っていましたが、そのうち私が『痛い』と言うと、自分を殴るようになりました‥
最近は、その力がどんどん強くなっていて、壁に頭をぶつけたり殴ったり、びっくりするくらいの強さになってきました。
同時に、自分にかまってほしいのに無理なとき(食事の準備中など)なども、頭を床や壁に叩きつけて
『いたいーママー抱っこ』
と言ってかまってもらおうとします。
自傷は見ていて悲しいし、どうすべきか困っています。
もし、どれかでもアドバイスいただけると、幸いです。
のびたさん
と言うと、ニヤッとして明らかにわざと言われた事をやったりします。
こういったことは、関わりの一種としてあえてすることがしばしばあります。
もっと他に良い関わり・たのしい関わりがあることを知ればだいたいなくなっていくことだとは思います。
実際のところを見たわけでないので、ぜんぜん見当違いののことかもしれませんが、あとの2点のことも含めてコメントから感じる限り、子供にいいようにあしらわれてしまっている・最終的には子供のいいなりになってしまっているのではないか?
という感じがします。
それはたとえば、自傷のことにしてもそういう行動をとることで、大人が怒っていたことをひっこめてヨシヨシをしてくれうるのを経験的に学習してしまっていて、大人を思い通りに動かすためにそうするようになってしまっているのではないか?
というようなことです。
ただし、自閉症などの傾向があって否定されることを気持ちが受け入れられないために、自傷行為がでているというのであれば話は全く別です。
そういった傾向などがないと思われるのであれば、大切なのはメリハリです。
楽しい時は心から気持ちよく相手をし、「危険」「困る」「どうしても伝えなければならない」と思うことあれば、子供が泣こうが喚こうがけっしてひよらない・ブレない対応を大人は一貫してしていくほうがいいです。
それができずに、結局いいなりになってしまうような経験を積んでいけば、子供は大人をいいように動かせると考えてしまうし、いわゆる「なめた」態度すらとることもあるでしょう。
普段の受容や信頼関係がきちんとあるのならば、どんなに叱ったり怒ったりしたところで、大人が心からそう思っていることであるならそのことで傷ついたりすることはありません。
3点とも心から本気で言い切っていいときです。叱るなり・怒るなりしていい場面です。
「やめてって言っていることを、するんじゃありません!」本気で言ってそれでもやるなら手を掴んで押さえつけてでもやめさせ。そのまま1分間本気を込めて相手の目を見続けましょう。
泣き喚くかもしれません。それが単に抵抗の泣き喚きならばそれでも、見続けます。
「わるいことをしちゃったんだ」という反省の泣きになったのならば、ちょっと間をおいてから優しい目になって、「ちゃんとわかってくれたね」とフォローの言葉をかけて受容してあげればいいでしょう。
2点目ならば、「大事なことを話しているんだからちゃんとみなさい!」って叱っていいんですよ。
目をそらしていればなんでも済むと思うような大人にそのままなってしまったら、大変なことですよね。
ですから、そこで大人がひよってはいけませんね。
3点目は、もっとも重要なことです。
体を傷つけるのはそれが他人であれ、自分であれ決してしてはいけないことです。
思春期になって自分の手首を切ることで、人の関わりを求めようとするような子が実際にいます。そんな風に育って欲しくはないですよね。オーバーかもしれませんが同じことです。
自傷をすることで大人の態度を変えさせようとするようなことを学習させてはいけません。
羽交い絞めにしてでもやめさせて、最大級の本気で叱るなり怒るなりして、その行為は決して許さないということを自分のこれまでの人生すべてをかけるくらいのつもりで宣言すべきことでしょう。
繰り返しますが、↑は自閉症やなんらかの障がいの傾向や、非常に心理的に繊細な性格などがないのであればです。もしそういうことがあるならば、まったく対応は別です。関わり方そのものが変わってきます。
叱ったり怒ったりすることは、場合によりもっとも良くない対応となりますので、そこは念を押しておきます。
ありがとうございました。
私が体調をくずし、お礼が遅れてしまいました、申し訳ありません。
主人と2人で返信を読んで、耳が痛いねと落ち込みました(苦笑)。
叱った事を翻したり、途中で許したりはしていないはずですが、結局子供にいいようにあしらわれている、そうかもしれないです‥
おとーちゃんさんのブログをみる前から、叱り方、怒り方に悩んでいて、言い聞かせで辛抱強く話すとわかってくれるようになって、ほっとしていました。
が、そのうち、相談したようにニヤニヤしたりする事も。
もちろん、病院や店でまわりに迷惑をかけた時は、一旦離れるなりして否応なく叱りますし、その時はしばらく泣いてから、その後はもうやりません。
ニヤニヤしてやるのは、しつけ的な事ばかり(テーブルに足を乗せたり、おもちゃを打ちつけたり)。まぁいいか、と親が思っているのがわかっているんでしょうね‥
何は叱って、何は叱らないか。叱るなら一貫しないとだめですね。反省しました。
ただ、叱られても繰り返した時にしっかり怒ったら、一度目は泣いてもうやらないと言っても、二回目から泣かずに神妙に話を聞くだけで、しばらくしたらまたやったり‥
気持ちをこめて、目を見て怒って話しているのに伝わってないのかと思うと、怒るのが下手なんだと落ち込みます‥
でも、自分のこういう時は怒るという方針に自信がもてたので、伝わる怒り方、いろいろ試してみます。
叱る時に目を見ないのは、4月から保育園に通い出したのですが、その頃から顕著な気がします。
両頬をおさえてこっちを向かせたり、真剣に『大事なお話してるからちゃんと目を見なさい』と言ったり、笑顔で『怒ってないからちゃんとお話しよう、ママの目を見て』と言ったり、いろいろ試すんですが、意地でも目をそむけます。
言い方はこれでいいんでしょうか‥?こういう時は、糠に釘なので、響いているのかどうか‥
根気よく繰り返せばわかってくれると信じるしかないですかね‥
自傷は、保健師さんに相談したことがあります。
その時は、そういう子もいるけどしばらくしたら治まりますよ、と言われて安心しきっていたのが、なかなか止めず。
確かに、痛がると大丈夫?と優しい対応をするので、それを求めてやっている気がします。
ちゃんと怒って、絶対止めてと伝えていくようにしたいと思います。
娘とはちゃんと信頼関係ができていると思っていましたが、全然だめなんだなぁと落ち込みます。
でも、まだ二歳。
これから少しでも、伝わる関係を作ろうと頑張ろうと思います。
まだまだ、難しいことばかりですが、親がちゃんと考えて対応するのが大事だと、あらためて肝に銘じようと思います。
ありがとうございました。
No title
気性が穏やかで周りから羨ましがれるぐらい育てやすい子です。
普段大声で怒らなければならないような出来事がおきないので
結果叱らなくていい子育てとなっています。
ただ、普段怒られていないので少し怒った顔をしただけで
泣きべそをかいたり、大きな声でもだそうものなら
ビクっとして固まったあと泣き出します。
「叱られ慣れていない子は、小学校で怖い先生にちょっと注意されただけで泣いたりするよ」と言われ、最近少し心配になってきています。
とは言うものの、叱るような出来事も起きないし、、
私が怒らないと怒られ弱い子になってしまうのでしょうか?
なならぶさん
僕は泣き虫だっていいじゃないと思います。
そういうところがあるからこそ、人の心を受け止めて共感してあげたり、優しくしてあげたりすることができるのかもしれません。
そういう個性をもって生まれた子なのだから、なにもわざわざそこを矯めるようなことをする必要はないのではないかと僕は子育てについて考えています。
ちょうど他の方へのコメントの返信で同様のことがありましたので、以下その一部を転載します。
↓
これまでにも、今の日本の子育ては人と関わることを重視しすぎると何度か書いていますが、まあその問題も同様かなと思います。
「今のうちから○○しておかないと、先々困るだろうからあらかじめ慣らしておく」という考え方を、しばしば子育てについて聞きますが、僕はそんな必要ないと思っています。
それだと「訓練のための訓練」が必要ということになってしまいます。
そうするとだんだんなんでも早期にするようになって、適齢期というものを考慮しないということです。
幼稚園というものがそもそも、そういった対人関係などに慣れるためにあるのですから、そこに行くための訓練を設定すること自体、僕は無意味なことのように感じます。
もし、そこにいって「困ること」が起こるならばそれは一種の「困ること」を経験するための適齢期なのですから、その困るという経験を大いにすればいいのだと思います。
↑ココマデ
これと同様かなと思います。
もし、それで泣くことがあったら泣いてそのとき経験すればいいのです。
なんでも先回りして親が予防線を張るようなことは、一種の過保護になってしまいます。
それこそ自分で問題を乗り越えることのできない弱い子になりかねません。
また、なにも怒る必要のない子に、わざわざ怒ることをしてみせて、その子の個性をつぶすこともないと僕は思います。
相談です
今回は3歳4ヶ月の息子が、何か好ましくない行動をしたときに私が注意したときの態度についての相談です
たとえば今朝のこと
私が保育園の連絡ノートを書いていました、横に私の書類が出してありました、「母ちゃん仕事?」と聞きに来た彼に「うん、保育園のノート。もう終わるよ」といいました。すると彼は、仕事の書類を手にとって「曲げまーす」といい折りたたもうとしましたので「それは大事なものだから。しないでね」と言いました
するとわざと素早く強く折り曲げ、私が手を取って止めると
ふざけてちゃらちゃらした態度をとりました
「お母さん、嫌だって言ったよね?どうしてそんなことするの?」と聞いても目を合わせません
「お母さんの目を見て、ちゃんと聞いて」と言ってやっとちらりと見ます
「分かった」といって反省した様子を見せますが、これがよく起こることなんで、少し困惑しています
私が話すときは優しくゆっくりと話していますし、手をとるときもそっと触れる程度で驚かせるようなことはしていません
注意されると、ふざけたり、変な顔をしてみたり、騒いだり、意地でも止めないで続けたり・・・
日ごろから私はこちらのブログを参考に、肯定的なかかわり方をしているつもりでいますが、主人が日ごろからネガティブなかかわり方をする人で、息子が何か話しかけても答えてあげないし(本人は聞こえていないそうです)、口から出る言葉は命令や否定
何かしてあげるときは眉間にしわを寄せてイヤイヤそう・・・
と、とても肯定的とは言えません
何度お願いしても変えてくれる様子はなく「俺はこうやって育てられてきた、これしかできない」の一点張り
人のせいにはしたくないですが、これも一因と思えてなりません
家族に超ネガティブ要素がある場合どうしたら良いですか?
ケイさん
ふざけてちゃらちゃらした態度をとりました
「お母さん、嫌だって言ったよね?どうしてそんなことするの?」と聞いても目を合わせません
3歳児ですと通常はこういう行動は、親の注意を引きたい、関心を向けて欲しいという一種のサインとして出すのが大半です。
親は子供に関心を向けているつもりでも、それらは子供の方からすると、単に過干渉でしかなかったり、注意や否定、小言のような肯定にならない関わりになっていたり、忙しかったり、弟妹の世話に追われて上の子に向き合っていなかったりなどからでることもしばしばあります。
また、大人本人は暖かく関わっているつもりでも、関わり方がドライだったりクールだったりという性格の人で、子供からするとそれに自信を持ちきれないというようなケースもあります。
ケイさんは普段から肯定的な関わり方を心がけているとのことですので、これらにはあてはまらないかもしれません。
お父さんの関わり方ゆえにそういう面が強くなっているかどうかということに関しては、僕からは様子がわからないので何とも言えません。
もちろんそういう可能性もありますが、子供はたいてい父親よりも母親の方を向きながら育っていくものなので、多少のものであれば母親の関わりでかなりの部分をカバーしていくことは十分可能ではないかと思います。
とりあえずの対応として僕が思いつくのはふたつ。
ひとつは「くすぐり」子供とまっすぐ向き合って、自分も一緒に笑い楽しみながらくすぐってみる。
もうひとつは、本当に困る行動には本気で怒ってみる。
怒るという行為は必ずしも「否定」ではありません。
自分に本当に向き合ってくれているという実感を与えることにもなります。
また、過去記事で「ネガティブ行動で関わるのをクセにせず、素直に甘えることを身につけさせる」というのを書いたことがありますが、困る行動を本当に否定せずに、大人が「中途半端にたしなめる」程度の対応をしていますと、子供はすべきでないことが本当には理解できず、いつまでもそういった行動を繰り返してしまいます。
いくら叱ったり怒ったりしても、別のところで受容や満たしたりということができていればなんの問題もありません。
大人にとっても子供にとってもそのメリハリのある関わりというのは大事なものです。
3歳4ヶ月ということですから、いまそういったメリハリのある関わりを、子供も大人も身につけておけば、今後の子育てがずっと安定していけると思います。
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ちょうど二歳離れて、一番自分で~の時期。
おとーちゃんさんも、イライラしたって読んで、ちょっとほっとしました。
いつも余裕があって、ニコニコして、イライラなんてしないんだ~うらやましいって思ってたのですが、おとーちゃんさんもイライラしたりしたんですね。
おとーちゃんさんのブログを拝読して、沢山学びたいところがありましたが、教祖みたいに、自分とは、かけ離れた、慈愛だけの存在なのかもって思ってたので…
身近に感じられて、ますます見習わないとと思いました。
下がうまれて早2ヶ月、上の子は、ようやく赤ちゃんがいる生活に慣れてきたみたいで、まだまだ、うまくやれない日も多いですが、おとーちゃんさんを見習って頑張ります。
お兄ちゃんの自覚はだんだん身についてくるものですよね?