相談コメントより 「トイレでしたがらず、オムツでする」 - 2012.05.27 Sun
排泄の確立の前後には、なんどかトイレでできたのにしばらくすると嫌がりだしてオムツでしたりします。
また、机の下や部屋の隅など特定の場所でオムツでしたがったりする姿があります。
ほかにも、小はトイレでできるのに、大はオムツ。その逆ということもあります。
こういった姿はまさに排泄の自立の過渡期と言えるでしょう。
いろんなパターンはありますが、このようなことは実によくあることです。
ただ、多くの人が子供の排泄の自立に立ち会うのは初めての経験ですから、とまどってしまいますよね。
とりあえずは、相談コメントの転載から↓
さて、排泄の悩みなんですが・・・、オムツが取れずとうとう3歳になってしまいました。あまりトイレトレーニングを積極的にはしてなく、成長に任せようと思ってましたが、来年幼稚園だし、おしゃべりもできるし、おしっこの間隔も空いているので(まずは)オマルに誘うのですが、頑なに拒否です。トイレももちろん拒否。とにかくオマルやトイレに行きたがらないんです。
ウンチが出る時はわかるので、(無理やり)オマルに座らせて出たことはあります。「すごいね~~!出たね~!」とほめて本人も「やった~!」とうれしそうだったのですが、次の日からまたオマル拒否。「オマルでしない!オムツでする!」と言うのです。
私も無理やりオマルに座らせてもあまり意味がないんじゃないかと思い直し、最近ではウンチが出そうな時に「オマルでしようか?」と誘ってみるのですがやっぱり拒否でそのままオムツにしてしまいます。
なぜオマルやトイレを嫌がっているのか、そしてこのまま本人がオマルやトイレに行こうと思うまで待ち続けるべきなのかわからなくてコメントさせていただきました。
主人は楽観的に「周りの子がトイレでするのを見れば、そのうち行くよ。」と言いますが・・・。ちなみに周りの子(ほぼ同じくらいの月齢)もみんなまだオムツです・・・
今までの「関わり」が悪かったのかな・・・と色々反省してしまいます。
まずはじめに、上に書いたとおり基本的にはこのような姿は、関わりが悪いとかとは別にこの時期にしばしば出る姿ですから、それを気にすることはないですよ。
ただ、排泄をさせようとする親のピリピリした気持ちや、やらされるということが嫌がり出す原因になることもありますので、排泄を無理やり誘ったりすることはなるべくなら避けたほうがいいかと思います。
僕は排泄には動物的な感覚とでもいうようなものが、大いに残っているのではないかと感じます。
野生動物をみれば、排泄にはとても気を使っています。
捕食されやすい動物は、臭いでねらわれないようにわざと巣から離れたところでしたり、また排泄の瞬間はとても無防備になるので、細心の注意をはらってできるだけ安全・安心な場所を選んでそれでも警戒しつつその行為をします。
また縄張りをもつ動物は、排泄物でテリトリーの主張をしたりします。
排泄というのは生き物にとって、とても大きな意味をもっています。
人間も特に子供にはそういった、野生の感覚に近いような警戒心や不安がともなうのではないでしょうか。
大人だって、やたらと広いトイレとか、慣れないところ、ドアの外で人が待っていたりするような状況では、不安になったりすることがあります。
逆に家のトイレでは落ち着いてすることができますね。
排泄の自立期の子供は、そういった感覚が強く残っていることがあるのか、しばしばトイレを嫌がったり、特定の場所でしたがったりする姿があります。
ですので、そういうときの一時的姿だと捉えてしばらく様子を見てあげていいかと思います。
それでず~~~っと行く子はいないですから、そうそう心配しなくていいことでしょう。
ただ、なかには大人からの「トイレいけ~トイレいけ~」のプレッシャーが不満で、そういった姿を見せることもあります。
なので、排泄のことは神経質になりすぎず、「排泄」カテゴリの過去記事に書いてあるように、オムツを取るまではしっかりと力をためさせて、いざ移行したら失敗を恐れたり警戒したりするのを子供に悟らせないように、おおらかに対応していくのがいいでしょう。
たしか「排泄」のところで書いていたと思いますが、トイレットトレーニングをしないとか、あせらないでじっくりと力を溜めさせていくといっているのは、ただ時間の経過を待てばいいということではなくて、人との関わりや・生活や遊びなどの様々な面での経験や自信をしっかりとつけていくことで、子供の全般的な心身の成長が促されてやがてはそれが排泄の自立にもつながっていくということでした。
今回のこともやはりそれと同様で、まだオムツでしたいとはっきりと意思表示しているならば、それを受け止めつつほかの様々な局面での経験や自信をつける、さらに褒めたり・認めたりする関わりをしていくことでそう遠からずトイレでできるだけの、自信や安心感が獲得できると思います。
ちなみに僕はトイレに誘うときは、実にそっけなく誘います。
「あ~そういえば、むーちゃんちっこでた~?」
「デテナイー」
「そかそか、んじゃ~トイレでしてみる?」
「エーヤダー」
「じゃあ、○○してあそぼっか」
過度の期待を込めて誘ったりすると、上のような理由で元々あまり乗り気でないものをさせられてしまう、という不満や警戒心を大きくしてしまうこともありますので、そっけなく誘って断られたら「ああ、まだそういう気持ちなのね」となんでもなくさらっと受け流して、子供の気持ちにわだかまりを残さないようにします。
また、あんまりにも大人が期待したり喜びすぎたりしても、今度は失敗することへの恐れを持ってしまったり、また失敗した時の子供の「しっぱいしちゃった~;;」という気持ちを大きくしてしまうことも、場合によってはありますので、特に移行の最初の段階ではさらっと対応しながら、様子をみていく感じでやっています。
このことは子供の性格にもよりけりですので、そのへんは臨機応変に。
ある程度軌道にのったら、たくさん褒めたりしていいと思います。
また、子供が「いかない」という意思表示をしたのに、また連日のように誘っていると、やっぱり警戒心ややらされる感が強まってしまって返ってつまづきますので、断られたのなら当面様子を見ることにしています。
なぜ「やらされること」にそれだけ拒否感をもっているのか、このことは過去記事に書いた排泄の自立の精神的な側面を思い出すとわかります。
それは「排泄の自立」は同時に「心の自立」であるからです。
子供は排泄が自立するのとシンクロして「心の自立」も確立しようとしています。
ですから、「やらされて」排泄をしたのでは納得いかないのですね。
ついでだから、排泄にともなうほかの精神的な面にどんなものがあったかだけ書いておきましょう。
「排泄の自立」 = 心の自立&自律・感情の自律(コントロール)・「恥」という感情の獲得・自分に対する自信
こういったもろもろのことがありますので、トイレでうんちやおしっこができればそれでいいというわけではないのですね。
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● COMMENT ●
まさにこれから
No title
怖がりさんなので、おまるに座ること、トイレの中に入ること、座れるようになること、
本当にゆっくりゆっくりここまでやってきました。
お恥ずかしい話なのですが、母がお風呂でおしっこすることを教えてしまい、
ですがそれが突破口になってそれまでオムツの中で立ってしか排泄できなかったのに、
ようやく今では、時々ならトイレですることができるようになりました。
今は私が時折誘い、行く時もあれば行きたがらない時もある感じです。
おしっこが溜まってる感じもまだあまりわかっていないようなのですが、このような方法ですすめていっていいのでしょうか?
あまり、大人が喜びすぎることも良くないのですね!覚えておきます!!
No title
あまりにタイムリーな記事だったので、コメントさせていただきました。
もうすぐ3歳になる娘も、パンツに興味が出てきたので早速履かせてみると、かわいい~と大喜び♪
ですが、トイレは断固拒否・・・。
パンツは毎日のように『きょうはこれ~♪』と言って履きたがるので履かせると、『ままーちっこでたよぉ~』とびしょびしょでやってきます(汗)
トイレに誘ってみると『やだー!といれでしない!だってこわいんだもん!』と言います。
おとーちゃんさんにブログを読んでいたお陰で、びしょびしょになってしまっても『ちっこでちゃったね~きれいにしようね~トイレでするとパンツが濡れなくていいよー♪』と、さら~っと対応することができていました。
ですが、一向にトイレではしてくれず・・・なんだかトイレでするきっかけもつかめず、そこへきて家族揃って風邪を引き、娘も結膜炎やら湿疹やらで大嫌いな病院へ連れて行く機会が多く、そのたびにぐったり。なんだか色々と重なって疲れているときに、またびしょびしょでやってきた娘をすごく怒ってしまって・・・ただの八つ当たりだよなぁ~~~と猛反省です。
その後、おとーちゃんさんのブログでまたイチから学ぼうと思ったときにこの記事がアップされていたので、じっくりじっくり読ませていただきました。
また初心に戻って、しっかり受け止めて認めて、心の自立にも寄り添っていけたらな~と思いました。
さら~っとおおらかに♪今の娘をたっぷり抱きしめてあげたいです(^^)
そして、最後にひとつ相談なのですが、もしお時間があれば読んでいただけるとうれしいです。
娘は注意されたり怒られたりすると、それがどんな状況でも『やだ!しらない!○○ぱーんち!』とすぐにいじけて、キックやパンチをしながらすごく怒ります。
大人でも注意されたりするといい気持ちはしませんが、そんな時どんな風に対応したらいいか迷ってしまいます。
手や足も出てくるので、私もイライラしていると『なんでぶつの!』と更に怒ってしまいぐちゃぐちゃになったり・・・。時間が経つと『まま、ごめんね。ちょっとかなしかっただけなの。』と言ってくるときもあるのですが。
ちゃんと受け入れてあげられてないから、娘も人の話を聞き入れるのが苦手なのかな?なんて、考えてしまいます。
おとーちゃんブログに助けられながら、今しかない娘との時間を楽しみたいと思います(^^)
ありがとうございます!
お忙しいのに、長文のご回答ありがとうございました!!
すご~~く、ほっとした気分とこれから焦らず息子の性格や思いを認めて受け入れて気長に待ってみようと思います。
この夏が勝負!!ってちょっと意気込んでいたのでそんな意気込みも伝わっていたのかもしれません。
実父母の「3歳なのにまだとれないの?」っていう私へのプレッシャーに負けず、気長に関わりを大事にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました!!
夜のオムツは…
以前、「幼稚園でお友達をひっかいた」件で、相談にのっていただいた者です。
おとーちゃんのアドバイスのおかげで、息子を「信頼して」幼稚園に送り出せるようになりました。息子も今はすすんで登園するようになり、仲のいいお友達もできて、毎日とても楽しそうです。先生からは「(息子について)気になること?なんにもないです!」と言ってもらえ、あの時おとーちゃんに相談してよかった…息子を「疑う」はめにならなくてよかった…とあらためて感謝しています。
さて…毎度ご相談ばかりで恐縮なのですが…
排泄の自立について、ブログを拝見してつねづね疑問に思っていたことがあり、この機に質問させてください。
1)息子は、起きている間はパンツで、自分から用を足しに行きますが(うんちの時は、私が仕上げ拭きをしています)、夜はまだまだオムツが外せません。2、3回、朝まで「濡れなかった」ということもありますが、大抵は朝になるとぐっしょりです。
周囲の人からは、「昼と夜は別。朝までおもらしせずにいられるかどうかは、膀胱の発達と関わっており、個人差が大きい。夜のトイレトレは不要なので、子どもの成長を待てばよい(おもらししなくなったらパンツにすればよい)」と言われて、のんびり構えていたのですが、おとーちゃんのお話だと、夜のトイレも、精神的な「自立」と大きく関わっているとのこと…?
その場合、夜のオムツを外すには、どうすればよいのでしょう?(なんらかの働きかけが必要なのでしょうか?)
息子は、パンツをオムツを完全に使い分けている(オムツをはいているとわかっている時は、トイレに行かない)ので、失敗覚悟で夜もパンツにしたほうがいいのでしょうか?
2)息子は、下着や服が「濡れる」のを嫌がります。パンツがちょっとでも濡れる(おしっこのシミがつく)と、「濡れちゃった~」と言って、トイレの後で着替えたがります。幼稚園でも、自分で新しいパンツを出して着替えているようなのですが、濡れた下着を先生が洗ってくださることもあり、余計な仕事を増やしてしまうので、「シミがつく前にトイレに行こうね」「ちょっとくらいならすぐ乾くよ」と言い聞かせているのですが…
これは、単純に「濡れる」のがイヤなので、それともなんらかのストレスの反動(こだわり)なのか、最近不安になってきました。
おとーちゃんは、どう思われますか?
今までに、そうしたお子さんに出会ったことがありますか?
あおむしさん
結局はそこが一番だいじなところですからね。
その点が確立しないまま、トイレでさせることだけを覚えさせてしまうと返って排泄の自立や夜尿が長引いてしまうということもあります。
喜びすぎないというのも、排泄の移行期だけのことですから、トイレですることに不安がなくなって安定して行くことができるようになれば、たくさん褒めたり喜んだりすることは問題ないですよ。
はちさん
また、排泄に関してこれまでどんなようすでしたでしょうか?
排泄についての過去記事でも書いていたと思いますが、僕は日中と睡眠中の排泄の自立を区別して考えません。
本当の意味できちんと排尿の感覚が育っていれば、夜間も気づくものです。
昼間はトイレでできるけれども夜間寝ているときはできない、というのは過去記事にある「おしっこ溜まったぞと神経が教える」この部分のセンサーがまだまだ弱いので、起きているときはなんとかわかるけれども、寝ているとその信号に気づかないという状況にあるので起こっていると考えられます。
なので、排泄の自立にあたっては、トイレでできることが大事なのではなくて、このセンサーをしっかりとオムツをしている時期に溜めさせることをしっかりとして、伸ばすことが大事というのが僕の排泄についての骨子でした。
はちさんの息子さんに関しても、当面大事なのは夜の排泄をどうにかすることではなくて、日中にしっかりと溜めせることです。
昼間は大人は漏らしてしまうことを気にして、ついつい「トイレは大丈夫?」とか「トイレに行きなさい」というような関わりをしてしまいます。
これをすると、そのセンサーは伸びないので本当の自立をどんどんと先送りすることになってしまいます。
ですので、日中もうパンツに移行してしまった以上、漏らすことを恐れずに子供の判断にまかせるべきです。
幼稚園にいっているときはしょうがないですから、家にいるときだけでもそれをしていくといいのではないかと思います。
たとえ、いま夜間にパンツにしたところで、このセンサーが十分育っていない状況であれば、どんなにやったところでそれで自立につながるということはないでしょう。
むしろ、2にあるように気にしてしまう性格のようですので、「恥」の部分ばかり大きくしてしまって性格形成によくない可能性もありますので、夜はオムツでいいでしょう。
とにかく、起きている時に失敗してもいいからしっかりと溜めさせる経験をさせることです。
2については、先ほどでてきた「恥」の感覚と関係があるかもしれません。
人は排泄の確立期にこの「恥」という感覚を覚えるようになります。
排泄の失敗をすると、「失敗してしまった」と自分の内側へと向かう感情を起こします。
こういった感情があることで初めて心の自立というものにつながって行くのですが、とくに大人から指摘されることでその「失敗」の感覚は強くなってしまいます。
性格にもよりますが、場合によっては「気にしなくていいんだよ」と言われることすら、「恥」の感覚を感じてしまいます。
さらにはうまくいったときに褒めることすら、失敗の時の恥の感覚を強くしてしまうことすらあります。
なので、気にするタイプの子はそうなってしまうと余計失敗したことに神経質になってしまうのです。
ですから、漏らしてしまったり、パンツを濡らしてしまったことについても、サラっと対応してあまり意識させないことがいいのです。
コメントにある言葉で言えば、
>言い聞かせている
そのこと自体が、むしろ気にさせてしまっているのかもしれません。
なので、うまくいこうが失敗しようが、さも当たり前のことのようにサラっと大人は対処していくといいのではないでしょうか。
No title
すみません、もう少し詳しくおうかがいしたくて…冒頭のご質問について、補足させてください。
息子は現在、3歳6ヶ月です。
トイレについては、2歳半頃から、時々パンツをはかせて、様子をみる…ということをしてきました。2日くらい失敗が続けばオムツに戻し、1~2ヶ月後に再びトライといった感じで進めていたら、2歳10ヶ月頃に初めて自分から「おしっこ行く!」と言うようになり、3歳過ぎには日中パンツで過ごしていても、あまり失敗しなくなりました(といっても、シミはできるが、水たまりを作ることはない…という感じです)。
ただ…今私がものすごく反省&後悔しているのは、おとーちゃんがブログで説明されていた「揺り戻し」の時期(3歳になる少し前)に、私がイライラして怒ってしまったことです。
トレーニングを始めた頃は、失敗しても「まだまだこれから」とのんびり構えていられたのですが、事前申告してくれるようになって、「このぶんだと、3歳までにオムツがとれるかも」「入園までにとれるといいな」という欲(焦り)が出てしまい…その後ぱったり申告してくれなくなった(失敗ばかり続いた)時に、「もうトイレでできるはずなのに…どうして?」と、怒ってしまうことがたびたびありました。
今にして思えば、「一番やってはいけないこと」をしていたと思います。
その頃は、こちらが躍起になってトイレに誘うほど、拒否される…という状況で、私もどうしていいかわかりませんでした。そこで、「もういいや~」と諦めて誘うのをやめたら、しばらく(1ヶ月くらい)してからまた、息子のほうから行くようになった…という感じです。
おとーちゃんのブログに出会って、その時の息子の心境(「揺り戻し」の意味)を、きちんと理解し、受け止めてあげられなかったことを、ものすごく後悔しています。あの時、一番つらかったのは、私ではなく息子だったはずなのに…。本当にかわいそうなことをしてしまいました。
そんなことがあったので、3歳過ぎからは基本的に息子まかせで、私のほうから「トイレ行こう」ということはほとんどありません(よっぽど「今行っとかないと…」という時くらい)。
息子まかせにするようになってから、おしっこの間隔もあくようになったように思うのですが(4~5時間)、これは、少なくとも日中は「おしっこを溜められるようになっている」ということなのでしょうか?
パンツのシミを気にすることについても、やはり「揺り戻し」の時期に私が怒ってしまったことが、大きいのかもしれません。
息子はもともと、身につけるものについては神経質なほうなのですが(1歳半頃から、帽子やスタイを嫌がったり…また、靴下や靴が濡れたりすると、嫌がって脱いでしまいます)、トイレトレーニングの経験が、それに拍車をかけてしまったのかなぁと…
今後は、夜はオムツで様子をみながら、センサーが発達するのを待とうと思います。
その場合、オムツが朝まで濡れなくなったら、パンツをはかせてみる…ということでよいのでしょうか?
また、声かけはしないほうがよい、とのことですが、夜寝る前にトイレに誘ったり、パンツが濡れていなかった時に「えらいね」などと褒めたりするのもやめたほうがよいでしょうか?
そして最後に…「揺り戻し」の時期に怒られた経験は、どのくらい深く、子どもの心に傷をつけるものなのでしょうか?
はちさん
いっくら溜められるようになっても、適切に排尿感がわからない子もいます。
それだとオムツを濡らしたり、漏らしたりといった目に見えた失敗はないので、大人からするとそれで自立しているように見えてしまうのですが、本当の意味で排泄の自立が確立したわけではありません。
排尿感がわからないので、少しずつチビっていたり、突然大量に漏らしてしまったり、また漏らさないからといって、あまりにもトイレに行かず溜めすぎてしまうというのも身体のためにいいことではありません。
もらさなければいいのではなくて、適切に排尿感を自覚することがもっとも大事なのです。
そのため僕は早期にオムツを外すというのに賛同しません。この感覚が育たないままいってしまうからです。
ご質問のところですが、
>その場合、オムツが朝まで濡れなくなったら、パンツをはかせてみる…ということでよいのでしょうか?
「濡れなければいい」を判断基準にしてしまうと、たまたまでなかった日が続いただけかもしれませんので、濡らさない日が十分続いてこれならもう大丈夫と思えるようになってからにすべきだと思います。
「パンツにしたけどやっぱり戻す」という事態は避けたほうがいいと思うので。
夜寝る前にトイレに行くのは、これは声がけというよりも習慣として身につけるものだと思いますので、そこは習慣にしていっていいのではないでしょうか。
>パンツが濡れていなかった時に「えらいね」などと褒めたりするのもやめたほうがよいでしょうか?
↑僕はこれは言わなくていいと思う。
濡れなかった時は「えらい」ならば、もし濡らしてしまったときは「えらくない」と考えてしまう子もいます。
気にしない子は全く気にしませんが、口には出さなくても気にする子はそう感じてしまって、失敗の時の劣等感を高めたり、自己肯定感を下げてしまう子もいるからです。
もし、子供が濡らしていないことを認めてもらいたがっていたら、「よかったね~」と受けてあげるくらいでいいかな。
そういったことで褒められてモチベーションの上がる子ならばいいけれども、往々にして子供は(特に年齢があがってきてからはとくに)あまり排泄のことに触れて欲しくないことが多いようです。
褒め言葉でも、変に意識させてしまうことも場合によってはあります。
まあ、そのへんは子供によりけりなので、お子さんの様子に合わせてどうぞ。
最後のどのくらい傷つけるかということですが、それは人それぞれ場合によりけりの程度問題なのでわからないけれども、きちんとした親子関係があれば多少のことでどうこうなったりはしないですから、気にしないほうがいいですよ。
また、そういったことは取り戻すのが不可能な問題ではなくて、ほかのことでも認めたり自信をもたせていくことできちんと埋め合わせできるものですから。
むしろ、親がネガティブ思考になってしまうそのこと自体のほうが、子供によくない影響を与えてしまいかねませんので、前向きに考えていきましょう。
No title
娘は発育がアンバランスで、遅れている面もある一方、年齢相応の面もあり、排泄に関してはどうなんだろうかと気になっていました。
年齢はもう三歳半だし。と思いつつ。。
それから、年度の途中なのですが、幼稚園に行くことになりました。
まだはっきりといつからと決まっていないのですが、幼稚園側が受け入れると言ってくれ次第行く予定です。
しかし、園ではオムツがダメで、パンツ(トレパンかな?)でないとダメらしいのです。
時間で誘導してくれるらしいのですが、ウンチは絶対にトイレでまだできないし、
オシッコもまだまだ。。という感じなので、娘が失敗してしまった、と感じすぎないかなあ、と心配なのですが。。
いくら発育が遅いからといっても、娘だけ特別展してもらいたいとは思わないのですが、かといって三歳の子と同じようにできることを求めるのもちょっと厳しいかな、と思うのですが、園側にはどの程度お願いしたら失礼に当たらないんでしょう?
心配しているだけで、行ってみたらすんなりうまくいく、っていうこともあるかもしれないのですが。。(^^;;
ありがとうございます!!
「おしっこを溜められる」ことと、「センサーが発達する」ことは別なのですね!
なるほどなぁ…とうなずく一方で、もっと早くこちらのブログに出会っていれば…と、つくづく思います…orz
息子は、幼稚園で毎日1~2回はパンツをはきかえてくるのですが(やはりシミができると嫌なようで…)、家でははきかえることが少しずつ減ってきたように思います。
そして、おしっこの後パンツにシミができていないと「濡れてない~!見て~!」とうれしそうに私に見せてくれるので、やはり褒めてもらいたいのかな?
なので、これからはおとーちゃんのアドバイスの通り「よかったね~」と、さらりと受けてあげようと思います。
夜のオムツも、長期戦にはなるかもしれませんが、「オムツをはずす」ことをめざすよりも、息子が自己肯定感や達成感をたくさん味わえるように、毎日の生活をていねいに積み重ねていこうと思います。そうして、「その時」がくるのを気長に待とうと思います。
幼稚園に通うようになって、息子はいろんな成長を見せてくれています。おもちゃの貸し借りが上手になっただけでなく、お友達が困っている時に「どうしたの?」「大丈夫?」「がんばれ~」と手をさしのべるなど、他人の気持ちを思いやる姿が多く見られるようになってきました。また、もともと一人遊びをよくする子でしたが(プラレールが大・大好きで…)、ごっこ遊びや見立て遊びが進化してきたなぁと感じます。
そんな息子を見ていると、私も母親としてもっともっと成長していかなくちゃ…とつくづく思います。
まだまだ未熟者で、揺らいだり、落ち込んだり、後悔したりすることも多いですが、おとーちゃんのブログを頼りに、これからも勉強させていただきます!
お忙しい中、たびたび相談にのっていただきありがとうございました。
あおむしさん
まずは、現在のお子さんの様子を詳しく伝えて、園側と対応をいっしょに考えていくのがいいと思いますよ。
それと、そういった外の世界では子供の様子も家の中とは違うということもありますので、できないだろうと思っていることができたり、逆にこれは問題なくできるはずということができなかったりということもあるだろうと思います。
もし、すぐできないことでもだんだんと適応していく力も子供はもっていますので、行かせると決めたらあまり心配しすぎずにどーんと送り出すのも大切ですよ。
ありがとうございます!
集団のマジックと言うんですか、家でできないことも
そこに行けばすんなりできることってやっぱりあるんですね。
お友達の子も、「家では好き嫌いが多くて大変だったけれど、幼稚園では食べる」って言っていたし、
トイレ以外のことも、いろいろな面で成長してくれたら・・と思います。
おとーちゃんさんのおっしゃるように、どーんと構える、って大事ですね^^
娘も何かしらの変化を感じている様子なので、親の私が敏感にならず、
笑って送り出せるよう心の準備をしておかなくちゃ・・って思います。
幼稚園に行くことばかり今考えていますが、いざ行ってしまうとそこから先は
小学校、中学校、高校・・と続くし、ベッタリなのも今だけなんですよね~
そう思うと、ちょっとさみしい気もします^^;
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