相談コメントより 「乳児の生活面へのアプローチ と 行動の切り替え」 Vol.2 - 2012.05.29 Tue
うちの娘(1歳11カ月)も、毎朝の着替えに手こずっています。
まず、「お着替えしよう」というと「いやー」と逃げ回る。
その気になってからも、↑のお返事を参考に「はい、ズボンはきます。どうぞ」というとすぐ「ママー」と私にやってくれと言ってきます。
うちの子はまだ「手伝って~」とちゃんと言えないのですが、今はこんな感じです。
(私)「ズボンはこっかー」
(娘)(すかさず)「ママー」
(私)「ママ、お手伝いしたほうがいい?」
(娘)「うん」
(私)「じゃあ、ママお手伝いするね」
という具合で、「お手伝しようか」を言う間もなく、すぐ「ママー」と手伝いを求めてきます。
上着をちゃんと着るのはちょっとまだ難しいようですが、ズボンは自分でちゃんとはけるので、多分甘えたいんだと思いますが、お聞きしたいのは、
・「いやー」と逃げ回るときは、「はい、着替える時間です」と言ってわめいても着替えを始めたほうがいいでしょうか?
今は、少したってからにこにこして抱きついてくるときが、彼女なりの着替えたいときみたいで、日によって待ったりすることもあります。
いろんな個性・様子・状況というものもあるから、一概にはいえないんだけど、さくらさんが基本的にコメントで書いているような感じでいいと思いますよ。
・待って出来る様子であれば待ってもいいけれども、待ってもできないようであれば待つこともない。
・大人が多大な我慢・負担・犠牲を払ってまで待つこともない。
・身についていない段階では、子供のしたいことの意志の尊重よりも、生活習慣を身につけさせるほうが優先される。
・生活習慣として身についた上であれば、大人が許容できる範囲で子供のしたいことを尊重することは問題ない。
(例 遊びこんでいてきりのいいところまでしたい と子供が思っているとき、習慣として身に付いた上であれば尊重してもいいけれども、まだ身についていない子にそれをさせても、習慣化が遠のくことになる。 ただしそれも状況によるので臨機応変な対応が要求される)
・過去記事「おふろだよのうた」にあるように、メリハリを持った楽しい関わりというのは生活習慣上味方になる。
・子供が生活の切り替えでごねるとき、多くの場合原因はそのものでなく、それ以前にある。そこばかり気にしても改善しないし・大人はイライラするばかり。
先回りした関わりなどで、大元にアプローチする。
他にも、環境・時間的余裕への配慮・大人自身の気持ちの余裕など、子供の側でない原因というのも生活面での子供のゴネを生むこともありますし、そうでなくとも大人の側の配慮次第でかえられることもあります。
・とはいえ、成長の時間的な経過が必要なこともあるので、大人があせってもしょうがないこともあります。
・いいところをたくさん認めていけば、いま現在うまくいっていないことにもよい影響がある。
つまり、できないことばっかり大人は気になりやすいけど、そこは置いといていいところを見ることも大切。
・子供は(実は大人も)いいところを10個褒めたり認めたりしてはじめて、1個苦手なことが成長する。
↑子供には褒める・認めるの代わりに「可愛い可愛い」でもOK
- 関連記事
-
- 相談 「叱る子育て」を変えていくには Vol.2 (2012/11/08)
- 相談 「叱る子育て」を変えていくには (2012/11/07)
- 相談 「叩く子供の姿」 Vol.3 (2012/10/28)
- 相談 「叩く子供の姿」 Vol.2 (2012/10/27)
- 相談 「叩く子供の姿」 Vol.1 (2012/10/26)
- 相談コメントより 「乳児の生活面へのアプローチ と 行動の切り替え」 Vol.2 (2012/05/29)
- 相談コメントより 「トイレでしたがらず、オムツでする」 (2012/05/27)
- 相談コメントより 「乳児の生活面へのアプローチ と 行動の切り替え」 (2012/05/26)
- 相談コメントより 「自分のものへのこだわりが強くて、貸してあげられない」 (2012/02/18)
- 相談コメントより 「毎日怒ってばかりになってしまう・・」 (2011/10/18)
- 相談コメントより 「保育園にあずけているときのフォロー」 と事例 (2011/10/03)
● COMMENT ●
気持ちの切り替え
No title
教えていただきたいのですが
この日常的なことってどのくらいの年齢からできるようになるのでしょうか?息子は今1歳10ヶ月ですが、
自分でやろうとしているのでやらせていることは、
自分で靴を履くくらいです。
靴も立ったまま履こうとするので(私が座って履こうと誘っても嫌がります)ちゃんと履けず私がかなり補助するのですが・・。
自分で洋服を着るなんてまだまだできそうもありませんし
本人もやりたがりません。自分で着替える、ということを
教えるタイミングというか、どうやって教え始めたらいいのかがわかりません。教えていただけないでしょうか。
自分で食べる、ということだけは1歳2ヶ月くらいから
主張し始めたので
食べやすいスプーンとフォークを与えたら
私の補助なしで一人で食べるようになりました。
今は私が手伝わなくても一人で綺麗に食べられますが
手を使ってしまうこともあり、
注意した方がいいのか悩んでいます。
特にパスタなどの麺類の場合、フォークで食べつつ、
手でつかんで口に入れたり。。。
おにぎりなどは手でつかんで食べるので、これは
手をつかって食べてはいけないけれど、これはいいと教えても
混乱しそうなので今は静観しているのですが・・・
あれから
あれからほんの少ししかたっていませんが、娘は朝起きると自分から「でたー」と言ってやってきて、着替えをするようになりました。
どこかの記事におとーちゃんさんが書かれていましたが、「時期がくれば自然にできるようになる」というのは本当なんだなと思います。
まだ「ママー(やって)」は続いていますが、多分またもう少ししたらそれも終わって、自分で自然にできるようになるのかもしれませんね。
こちらの記事を参考に、着替えもすべてがこちらでやってしまうのではなくあくまで「手伝うね」というスタンスで、ちょっと手助けをするという感じにしています。
「できるだけがみがみ言わないで育てたい」と思うと、そうしたら逆に「すべてが言いなり」になりがちでしたが、こちらでメリハリのあるやり方を教えていただいて本当に役に立ってます。
自分ではわからないし、思いつかない、違う視点の考えがたくさんのこちらのブログをこれからも楽しみにしていますね。
最近更新が多くて嬉しいです♪
以前から記事と共に欠かさずコメント欄の相談とおとーちゃんさんの回答までチェックしているマニアな私ですが…(^_^;)個人に発信されている回答だけど他の人が見ても勉強になること沢山あるのに~とじれったく思っていました。こうやって相談を記事にするのはいいですね!
相談が採用され方の感激された様子のコメントを見ると、こちらも胸が熱くなります。
息子は1歳半です。4月から通う保育園がなかなか慣れず、相談させてもらおうかと何度思ったことか…!過去ログ何度も読み返しました(笑)
今後も記事の更新楽しみにしています!
キウイさん
他者が介入したからと言って、いい形で身につくものでもないですし、むしろそれが依存させる結果になってしまえば、返って子供が自分で獲得すべき成長を大人が奪ってしまうことにもなりかねません。
よほどのことがなければ、その場では放っておく、せいぜい遠くから見守っている程度くらいがいいのではないかと僕は思います。
もし、なんらかの対応を考えるとしたら、
>少し気に入らないことがあるとすぐ泣いてしまい
↑ここのところかと思います。
それが個人のもともと性格ということであれば、それはそれでいいのですが、もしも大人の関わりゆえにこういった性格が作られているとするならば、そこは大人が関わりを変えることで変えられるかもしれません。
例えば、こういった様子は過保護や過干渉、神経質に育てられたり、子供の依存心を高めてしまうような関わりを重ねてくるとでることもあります。
もし、そういう部分があるとすれば、子供への関わりも自分の力ですることなど、自立を視野において接していくといいでしょう。
また、4歳くらいであれば多くのことを自分でできるようになるので、はじめからあまり大人が手を出さないということもいいかもしれません。
このくらいになると、褒めるのも何でもかんでも褒めればいいのではなく、子供が自分でしてきちんと達成感を得ている時に褒めるようにすることも大事です。
褒めるというのは結構難しくて、なんでもかんでも褒めてばっかりいると、今度は失敗を極度に恐る子になったり、うまくいかないことに激しい怒りを感じたりするようになることもときどきありますので、もしかしたらそういうところも気にするといいかも。
また、もしそれがその子の素の性格というのであれば、むりに矯めようとせずそのまま認めてあげるのも手かなと思います。
Hiroさん
今回の記事も、生活習慣としての枠組みを作ってあげることで、子供に自然と身につけさせるということを旨として書いています。
例えば着替えにしても、その着替えの時間を親子で気持ちよくするものにしておけば、自然と身についてできるときになれば子供は自分でそれまで積み重ねる中で身につけてきたちからで自然とできます。
子供の成長は積み重ねがあってこそのものです。
生活のことは毎日のことですので、その時間がいつも親が不機嫌な顔をしていたり、小言を言いながらやらされたり、または口うるさく教え込まれながらしていては、それについてのモチベーションなど持てるはずがありません。
それを楽しくとか気持ちよく日々していれば、全く教えずとも子供は自分でやるものです。
もしも、4歳や5歳でも着替え・食事などの基本的な生活習慣が身についていなければ、これはもう教え込まなければならないかもしれません。
最近ではこういう子も多いですが、小さいうちからきちんとした積み重ねがあれば、そのようになることはまずありません。こういった例はそれまでの関わりや積み重ねに問題があったからと言えるでしょう。
Hiroさんのところはまだ1歳なのだから、日々の生活をしっかりと積み重ねていけば何の問題もありませんよ。
手づかみ食べについては過去記事に書かれていたと思います。そちらを参照してください。
2歳半~3歳くらいまでは(頻度は減りますが)手づかみがでたりすることもあります。
細かい部分は省きますが、基本的に手づかみはさせていいものだと思いますよ。
ありがとうございました。
たくさんの相談が書き込まれる中、
こんなことで相談してよかったのか、削除しようか迷っておりました。
確かに過干渉を自覚しているだけあって、息子の依存心を高めてしまう関わりが多かったように思います。
また誉め方についても、おとーちゃんが指摘したように、なんでも誉めていればOKなのか疑問に思っていたところでした。
息子の対人関係は、手や口を出したいところですがそこをぐっと我慢し、遠くから見守ることにします。
とてもとても丁寧にお答え頂きありがとうございました。すーっと胸がすくアドバイス、読んでいて涙が出そうになりました。本当に感謝いたします。
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/280-8184523a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
甘えん坊で優しい性格なのですが、泣き虫で少し心配しています。
というのも、お友達と遊んでいる時も、少し気に入らないことがあるとすぐ泣いてしまい、そこからなかなか気持ちが切り替えれず、そのまま遊びが中断してしまうのです。結局、息子はいつまでもメソメソ、お友達は息子抜きで遊びを続行、という状況に。
「それは悲しかったね」など共感しながら、息子がまた輪に戻っていくのを待つのですが、なかなか上手くいきません。
気持ちを切り替えられるように、どのように声を掛けたらよいのか(関わったらよいのか)悩んでおります。泣いてもいいから、気持ちを切り替えて、また遊びの輪に入っていけるように助けてあげれたらな、と。
これまで息子はいっぱい誉めて認めて育ててきました。
母親の私は、少し過干渉気味であると自覚があります。
時間があるときでけっこうです。
よろしくおねがいします。