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2023-03

イニシアチブは大人が持つ - 2012.06.11 Mon

このところ「環境」や「習慣」というものを中心に記事を書いてきました。

こういったものは、たいへん子育ての味方になります。
なぜなら、こういうものを一度身につけさせてしまうと、子供はそれに沿おうとすることを好むので、いちいち大人が手を出さなくても、自然と子供はそれに従うようになります。

子供にとっての「あたりまえ」にしてしまうと、子育てはいろいろ楽なのです。

この「あたりまえ」ですが、逆もあります。







大人が困ること、してほしくないことをやらせてしまうと、それが「あたりまえ」になって、今度は子育てがとても大変なものになってしまいます。

このことを僕が保育士になった当時、すでに定年間際だった超ベテランの先輩は「良い癖」「悪い癖」と言っていました。
「子供には、良い癖だけつけさせて、悪い癖をつけないようにね」

いろいろ、保育・子育てしてきてこれはほんとにその通りだと思います。
なまじへんな癖をつけるくらいなら、なんにも教え込まない方がよっぽどマシです。

『子供』というものを歴史上初めてかたちにした『エミール』を著したフランスの啓蒙哲学者ルソーは、「子育ての要点は、なにを教えるかではなく、悪徳を教え込まないことだ」と言っています。

これもニュアンスと範囲はちょっと違うかもしれませんが、突き詰めると同じことを意味していると思います。



ここで、ある事例を紹介します。

3歳クラス男児。
親は普段からたいへん過保護で、子供はわがまま、情緒・生活力も育っておらず全般的に幼い。

できることは自分でやらせたりして、自立を促すように関わっていかないとこれから先、親も子供も困ってしまいますよと以前から親には伝えていた。
しかし、両親共なかなか対応を変えることはできないでいる。

遅番保育の時間、アイスクリームの形をした遊具を他児と取り合いになってしまう。
一方的にその子の横取りなのだが、まだ心が成長していないので、そのへんを考えたり自覚することができておらず、その遊具を渡してもらえなかったことで盛大に泣いていた。
そこにちょうど母親が迎えにきたので、そういうことがあっていま泣いていましたと伝える。

そのときはそれで家に帰ったのだが、家についてもそのことを引きずって泣いていた。
食事の時間になっても泣き止まないので、親は自転車で20分かけてアイスクリーム専門店までいってアイスを買ってき、それを食べさせたとのこと。


さて、このことで子供は一体なにを得たでしょうか?

「お父さんお母さんは、いつも僕のことを一番に考えてくれて優しいな」と親への信頼感を形成したでしょうか。
それとも、
「アイスクリームちゃんと買ってもらえたから、明日からもう人が使っているアイスのおもちゃとったりしないぞ」と考えられるようになったでしょうか。

おそらく(というか当然ながらその後のその子の育ちをみても全く)、そんなことはないわけです。

この経験、またこれと同じような経験の積み重ねも含めて、この子はさらに育てにくい子、手のかかる子になっていきます。

我慢することや自分の感情をコントロールすることなどを、こういった様々な「葛藤」の経験を通して子供は学んでいくものです。

その経験を親が自ら物を与えてしまうことで奪い、むしろ返って親に対する「依存心」を高め、自立の機会を遠のかせてしまったと言えます。

また、もっとも基本的な生活習慣である「食事」をごねることで、自分の思い通りにするということを覚えさせてしまいました。
(まあ、そもそもこの事例のときはアイスが食べたいとごねていたわけではないんだけど、大人が子供を持て余してアイスで釣ろうとした結果、する必要もないのにそうしてしまったのだね)


僕は「子供でも尊重すべきもの」とか「子供も大人も基本的には人として対等のもの」と思っていますが、でもそれは「大人は子供の意見はなんでも聞くべき」と言う意味ではまったくないわけです。

子供と大人は一個の存在としては対等のもだけど、どういう位置にいるかといえば、大人は子供を守り導く存在なわけです。
なので、「できないものはできない」「それはちがう」と言ったからといって子供を尊重していないというわけではないのです。

むしろ筋の通らないことならば、「そんなことは許しません」と言えなければ大人としての責任は果たしていないと思います。


またちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、そういった「大人の毅然とした態度」というものが、子供の生活習慣を築いていく上ではとても大切ということです。

子供が毎日やっている「あたりまえ」のことの中には、その習慣を身につける以上のものがたくさん詰まっています。

食事を最後まで座って食べられない子は、じっくりと集中して自分の遊びをすることはできません。
それは大きくなったとき机に向かって勉強する力と同じものになるでしょう。

食事のような日々のあたりまえの基本的なことから、子供の力は紡ぎ出されていくものです。


ですから、小さいうちからの積み重ねでしっかりと大人は子供の生活習慣を作っていかなければなりません。


そこに、先の事例のような対応をしたり、

「野菜炒めを作ったけど、子供は食べようとしないので、いつもよく食べてくれるうどんを作り直しました」といった対応をしていては、子供の生活習慣をつけることはできません。

こういった生活習慣のイニシアチブ(主導権)というものは、大人がしっかりと持っていて、子供がそれを当然に受け入れているべきです。

またそれが、「あたりまえ」になってさえいれば子供はそこに不満を感じたりしないものなのです。
大人が進んで「例外」や「しょうがないから」とか「特別」を作ってしまうと、むしろ自分の思い通りにならないことが不満になってしまいます。

大人の中途半端な対応が、返って子供の不満を作り出してしまうのです。


どうせつけるなら「良い癖」をつけることが、子育てのとても強い味方になります。
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● COMMENT ●

こんにちは、初めてコメントします。
いつも更新を楽しみに拝読している三歳男児&妊娠9ヶ月のママです。

今回の記事とは少し違いますが、我慢が子どもを成長させるというのを最近身をもって体験しました。

先月、切迫早産で1週間入院したのですが、その期間私は、ママっ子なのに大丈夫かな?夜はママじゃないと寝れないハズ…だとか心配してたのですが、結果全くオッケーでした。
しかもお見舞いも「ママ大丈夫?」と気にかけてくれて。自分も寂しいだろうに…。
まだ三歳だからと思っていましたが、おとーちゃんさんのおっしゃる通り「子どもは常に自立に向かっている」んですね。
退院したら、また甘えっ子でしたがf^_^;下が生まれるまでは息子との生活を楽しもうと思っています。
ちなみに、出産ごっこしょっちゅうやってます。「生まれるぅ~!」で服の中から出てくるのが楽しいみたいです。

これからも記事楽しみにしています!!

いつも拝見してます

こんちには!
いつも勉強させてもらってます

2歳半と9ヶ月の子供のママです

もぉすぐ3歳になる息子は小さいときから泣き虫で1日で何回も泣きます…
玩具で遊んでも上手く行かないと「ぁ~できないよ~」とか高いところに手が届かないと「取って取って」と何でも泣きながら言います…
「泣かないで言ってごらん」とか「泣いたら何いってるかわかんないよ」とか言ってもダメでイライラしてしまいます
友達の家族と出掛けてもしょっちゅう泣くので友達のママに「○○くんっていっつも泣いてるイメージ」とか「○○くんって泣かない日とかあるの?」とか言われてなんでうちの子はこんなに泣き虫なんだろぅと最近悩んでしまい長男が泣きそうになると「泣くな!」「いい加減にして」とか強い口調で泣くことを押さえてしまいます…
けど余計泣くし泣くと周りの目が気になったりしてなんだか育児に疲れてるのを感じます…
うちの子の泣き虫は私の育児が悪いのか…何が悪いのか…まったくわかりません

少しでも今の状況を改善したいです…

アドバイス頂けたらと思いコメントしました…


忙しいかと思いますが宜しくお願いします

タイムリーな話題でした

いつも楽しく拝見しています。
我が娘も1才半になり、自分でやる!ママとパパは見ててね!とばかりに、自己主張するようになりました。
そんな娘ですが、共働きということもあり、家事のときに娘の喜ぶEテレを録画して観せていたら、手持ち無沙汰になると観せてと催促するようになりました。まさに、悪い癖をつけてしまったようです。

いまは、一日一回だよと言い聞かせていますが、激しく泣きながら観せてとせがむ娘に悪い習慣をつけて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
一日一回に変えたことに、たまには多めにみた方がいいかと気持ちが揺らいでいましたが、娘が一日一回に慣れるまで辛抱強く頑張りたいとおもいます。

食事に関して

こんにちは。
今回の記事も、すごく考えさせられる内容です。

私の場合、あんまり度を越してると思うような時は、「お母さん、それは許さんよっ!」と大声出して怒っているんですが…、果たしてそれが良い方法なのかはわかりませんが、線引きというか、けじめは必要なんじゃないかと思っていました。怒鳴らずにわかってもらえるように導けたら一番良いんでしょうけれど…。
親のほうが優れているのではなくて、人として大事なことを教えてあげることが親の務めだと思っています。

今回、食事のことでアドバイスをいただけたらと思うのですが…
3歳半の娘は、前よりは随分とイヤイヤが減り、自分からやることがかなり増えたんですが、歯磨き・着替え・食事など、いまだにふざけてしまって事が進まない時があります。一番困っているのは、食事です。

上のお話の例で言えば、ウチではアイスクリームを買ってごまかすことは無いのですが、食事がかなり偏っていたので(長い期間、お肉と野菜を自らは食べようとしませんでした)できるだけ本人が食べやすいような形に料理して出していました。(潰して野菜団子にして焼いたり、刻んでご飯に混ぜて丸めてオニギリにしたり。)

でももうそれも、いい加減終わりにしなきゃいけないんじゃないかと思えてきて。
もう3歳半なのだから、潰して丸めたものばかりじゃなく、原形のものを、出されたものをそのまま食べられなくてどうする!って思って。遅まきながら、野菜・お肉お魚・白米をワンプレートに盛り合わせ、何としてでも全部食べるまでイスに座らせるようにしてみています。
当然、白米以外は全く食べようとしないのですが、「食べないなら廊下で立ってなさい!!」と廊下に立たせ、しばらく泣いた後でまた食卓に戻り…を何度も繰り返し、ようやく全部食べきれることが、3回に1度くらい…かな。

食べるときに嗚咽するような感じになることがよくあるので、最初アレルギーを疑ったりもしながら少しずつ進めていたんですが、たぶん神経的なものだと思い、今は無理にでも全部食べさせるようにしてみています。
ただ、この場合、食事が楽しいものとは思えないんじゃないかと思い…、自分のやり方が良いのかどうか、悩みます。

本当は、「ブロッコリー食べられないなら、お醤油かけて食べたら美味しくなるかもよ?」って言いながら食べ方の工夫を一緒に楽しみながら楽しく探していきたいんですけど、本人がガンコ極まりなく、何が何でも断固拒否!で、最悪はベーッと吐き出してしまうので、困ってしまいます。

成長曲線より下にはみ出しているので、食べないなら食事抜き!というのは親としては気になってしまい、食事は無理にでも食べさせ、ある程度の内容を食べない場合はデザート抜きにしてます。(病気がちな子では無いので、やはり食事抜きにしてしまったほうが良いのか、ちょっと悩みます。)

おやつは3時半~5時あたりにあげていますが、なるべく食事にひびかないよう気をつけながら、ナッツやクラッカー、果物を中心に、ジュースやお菓子など甘すぎるものは日常的にはあげないようにしています。なので空腹感はあると思うのですが。。。
昼寝を全くしたがらない子なので、夕食時に疲れて食べにくくなってしまうことがあるようで、その場合は仕方なく食べられるものだけ食べさせることも。
親によると、私や夫が子どもの頃に肉類をまったく食べようとしなかったらしく、遺伝もあるのかもと思っているのですが…。

娘が食べやすいような、好きな料理にして出してあげる日もあり、また、あえてキライなものでも「今日はこれを食べる日ですからね。」と言って無理にでも(わずかでも)食べさせたりしてみています。
大泣きしてでも、こんな風に続けてみていて良いものでしょうか…?
何か、お気づきのことがあれば、アドバイスいただけますか?
お忙しい中すみませんが、よろしくお願いします。

悩んでいます

小1と1歳の息子がいます。
今回は長男についてなんですが、入学してから困った行動が目につくようになりました。
保育園時代からあったのかもしれないのですが、指摘されなかったので気付かなかったのかもしれません。
息子はいわゆる家ではいい子の代表例の様で、学校で問題が多いと注意されました。
通学班で並んで登校できない、授業中に出歩く、高速道路に小石を投げるなどです。
悩んでいろいろ調べているうちに、先生のブログにたどり着きました。
先生のブログを読んでいて、私と息子は「支配的な関係」になっていると思いました。
息子にはきっと爆発寸前の抑圧ポイントがたまっていると思います。
甘えさせてあげられなかった私の責任です。
反省し長男との関わり方を1から見直したいと決意しております。
ブログを読んでできることから順に行動に移していこうと考えていますが、先生が思う「この対応から実行していくべき、これはとくに大切」というのを教えていただきたいです。

長くなりましたが、お手すきのときで構わないので返信いただけると嬉しいです。
陰ながら応援しております。

勉強になります

食事内容やマナーは本当に家庭で占める割合が大きいと思うので、考えさせられました。
うちはまだ離乳食初めてちょっとしか経っていないので大変なのはこれからなのでしょうが、過去記事を参考にのんびり進めています。
ただ、8ヵ月なので、いただきますごちそうさまの他に、あーん、美味しいね、上手に食べられたね…の3つを繰り返してばかり。自分のボギャ貧が悲しいです!
特に0才児限定ではなく、2~3才までの幅で、食事が楽しくなる言葉がけ(子供に自信がつくような)があればいつか記事にしていただけませんか?
むーちゃんとの可愛い会話形式だと嬉しいです♪

お父ちゃんさん、ありがとうございます。

・・・先日の『遊べる時間』の返信コメント、ありがとうございます。
イニシアチブは大人が~の記事も、まさにタイムリーな内容でしたっ!!
どう接したらよいものか日々迷っておりました。
食事の時間は自分も神経質だったのかな。
食べてくれないからと、そうめん茹でたりバナナ出したりふりまわされてる感で憂鬱でした。
大人の毅然とした態度は、子供に必要ですね。
なんだか、視界が開けた気になりました。
ありがとうございますっ!

No title

食事は座って食べるのは性格だと思ってました。遊ぶの好きな子はちょっと食べては遊んでるお友達が結構いるので…。うちの子は食べるのも好きなので座ってたべますが、お腹いっぱいになってくるとイスから降りたがります。離乳食の頃、まだベビー椅子がなくまて、自分で積み木のケースを椅子にして食べ始めたのが始まりでした。食事も大人と全く同じです。私が薄味好きなので…にんじんをハートにしたりなんて忙しくて出来ません(>人<;)ましてや食べてくれそうなものだけ別に作るなんて、そんな労力残ってませんでしたが、それでよかったんですね。我が子はそれがうちの食事だと思ってるみたいだし…そのおかげか、好き嫌いなく何でも食べます。おやつは最近のりにハマってて後は夕食の準備中の食材やお昼ごはんの残りです。食材うちは今のと次はしらゆりかな~。
のみで生のピーマンを切ってればそれを食べたがるし、トマトとか茹で野菜をおやつにしちゃってます。おやつの時間にちゃんとあげた方がいいのかもしれないですが…
私が面倒くさがりがそうさそているのですが、物をガサツに扱うのは私が直さないとですよね。子どももパジャマ投げて置くので…(>_<)子育てって、本当は親育てなんじゃないかって最近思います。自分を自分で磨き直してる感じがします。結果は子どもをみるとわかるので楽しいですがヾ(@⌒ー⌒@)ノ

No title


おと~ちゃん、食事の記事をありがとうございます!

育児方法、どうなんだろ~?とこれでいいんだろうか?
など、今の育児スタイルに自信がないと、毎回、子供への対応にも迷いや弱さがでて一貫せず、
子供によくないなと思っていましたが、
おと~ちゃんは理由や事例を交えて説明してくださるので、
自分の中にストンと落ち、こうしていこう!と、基本姿勢を
保っていけるので、とても助けになっています。
育児の羅針盤的存在です。

いつも応援しております。
また記事を楽しみにしています(*^o^*)

食に関して

今日は特別だよ!っていうのをたまーにやってました…。
お友達と遊ぶときや、外食などジュースを飲んでもいいとか、おやつの時間じゃなくてもおやつを食べたり。

おやつの時間じゃなくても、ジュースやお菓子を欲しがるのは、特別をしてしまったからでしょうか。
母には、普段ジュースを与えなくて我慢させてるからじゃないかって言われたのですが、かといって日常的にジュースを与えるとご飯を食べないと思って、殆どあげてません。
息子は1年前から、おかずを食べないのですが、そのうち食べるだろうと大人と同じメニューにしてます。
『いらない!ラーメンがいい!』って泣いても『今日のご飯はこれです。』ってのがよくあります(-_-)

いい癖つけていきたいです!

コメント失礼致します。
1歳2ヶ月の息子の歩き食べ(しかも数口しか食べない)を何とか改善していきたいと思い、過去記事を拝読しておりました。
もしや、テレビをつけながら食事をしているから気が散るのかもと、食事中のテレビはやめることにしました。すると、息子はだんだん食事に集中するようになり、早くも3日めには、食べるのに満足するまでイスに座ってくれるようになりました。むしろ、もっとちょうだいまでするほどです。
元々、食べるのが好きな子だったのかもしれません。それなのに、大人の勝手でご飯を食べられなくさせていたのかと思うと、息子に申し訳ない気持ちです。
ほんの少し、意識を改めるだけで、見違えるように子供は変わってくれることを思い知らされました。

ニコアンさん

ひとつは時間が解決する部分もあると思いますが、
ちょっとずつでも自信をつけていってあげるといいとおもいます。

認めたり、褒めたりの経験を積んで、だんだんと自信をつけていけば泣くことも減っていけるでしょう。
いまの段階で「なくな」と言っても、結局は否定されたように受け取られてしまうので、イライラすればするほど子供は自信を喪失していくかもしれません。

そのときは、「あ~そうなのね」と受けて、別のところでいっこずつ自信をつけて言ってあげるといいでしょう。
あとは過保護にならないように気をつけることかな。

横からすみません。1歳半の息子を持つまゆと申します。やこさんのコメントを読んでいて、最近読んだ本で似ている部分があったので、紹介させてもらっていいでしょうか。

奥園ともこさん(確か)という料理研究家をご存じですか?その人の幼児向けレシピ本の中のエッセイです。

奥園さんのお母様は料理に全く関心がなく、普段のご飯が貧しく、奥園さんは子ども心に辛かったそうです。なので奥園さんは料理を頑張り料理研究家に。そして、ご長男を出産。しかし息子さんは何故かせっかくの手作りご飯を喜んで食べず、奥園さんは毎日イライラしていたそうです。

最初は優しく促すけど、段々イライラして最後は叱りつけたり脅したりして自己嫌悪に。でもそうして食べた試しはなかったようです。

途中は省きますが、奥園さんが取った工夫は以下の通りです。

・一緒にご飯を作る(キャベツビリビリとか簡単なもの)

・外で食べると何故か食が進む(真冬の公園でアツアツおでんを食べたエピソードが素敵です)

・(嫌いなものは)「今日のご飯は●●で、嫌いだと思うけど頑張って食べようね」より「今日のご飯は世界一美味しい●●だよ!」という言い方をする。

・1週間(1ヶ月かも)単位で栄養が取れれば良いので、日々の多少のむら食いは目をつぶる。

お米好きなら、胚芽米食べてくれるとミネラル食物繊維豊富なので安心できるかもですね!

的外れでしたらすみません。また、おとーちゃんさんに相談していたのに部外者がすみません。でも少しでもお役に立てれば幸いです。

ご相談させてください

こんにちは、3歳になる娘の事でご相談させてください。

娘は1歳代から癇癪がひどかったです。

癇癪を起こされたくなくて親が子どもの顔色を伺ってビクビクしていたように思います。 そして、言われるがままに過保護に育ててしまいました。手伝って・これをやってという事を言われるがままにしてあげていました。3歳くらいになったら本格的にしつけをしたらいい、今は甘えさせてあげようという気持ちで・・・しかし、これは間違っていました。正しい知識がなく失敗してしまいました、今、後悔しきりです。

現在娘は、わがまま・すぐに怒る・思い通りにならないと奇声をあげる・ご飯をえり好みする・ご飯を終わりまで座って食べない・言う事を聞かない・質問したり、これをしてといってもまるで聞いていないかのように無視する・外で手をつながずに勝手に走って行ってしまい、制止の声掛けも無視する・自分の要求が通らないと癇癪をおこし続けるなど、明らかに依存的ですし自立もなかなか進みません(教えて一緒にやろうとしてもやりたがろうとしません。)情緒も健全に発達してないと思います。

こうすればよかった、ああすればよかったという後悔ばかりで辛いです。
これからどうしたらいいのか・・・もう手遅れなのかと悩んでいます。

促しも5・6回くらいまでは穏やかに話して聞かせるのですが、それでも言う事を聞かないので結局叱ってしまいます。私メッセージで伝えても、ゆっくり話して聞かせて待っても、楽しく一緒に遊ぶ時間をもつようにした後でも、言う事を聞かない時は徹底的に聞いてくれません。(風呂を出た後にパンツを履くまで2時間かかることもありました)

加えて共感の言葉かけや、してくれたことにフィードバックする言葉かけをすると怒ることが半分以上あり、本心から言葉かけしているのですが見事に癇癪をおこして拒絶されるので心が折れそうです。


これからどのように接していけばいいのでしょうか・・・。改善されていくものなのでしょうか・・・もう手遅れでしょうか・・・・。


アドバイスをよろしくお願いします。

何だか元気が出てきました

初めてコメントします。。
3才息子と1才娘がいます。

おとーちゃんさんの記事を読んで、日々モヤモヤしていた育児に少しだけ自信が持てました。

この春幼稚園に入園した息子は、いまだ戦隊モノやライダーを見せたことがありません。もちろん全くテレビを観ないわけではなく、おさるのジョージやトーマスを好みます。ちなみに録画したものやDVDを家庭で利用したことがないのです。
ところが、入園してびっくり。男の子達の興味は、もっぱらヒーロー達なんですね。園のブロック遊びでも、お友達がライダーの武器的な物を作って真似っこしている横で、もくもくと「家」を作って、大工さんごっこ。…家業が大工なもので、父親や祖父の真似っこですね(笑)。
何だか集団の中だと浮いてるのかな?と思ったり、ヒーローの名前だけ聞きかじってきてたまに会話に出てくるようになり、あぁついていけてないかなぁ。。と、信念を持って続けてきた自分の育児に迷いが出てきていました。

でも、大丈夫ですね。
おとーちゃんさんの記事を読んで、スッキリです。
これからもいろんなお話を参考にさせて頂きます。

りんご☆さん

がまんさせたり、制限するばかりでは大人も子供も大変です。
その一方で、テレビに変わって楽しめる遊びを子供に持たせてあげるといいと思います。

遊びを持たせるというのは、たんに遊具を与えるという意味だけではなくて、子供の好きな遊びを作ってあげる、その遊びを好きにさせるというようなことです。

遊具だけでなく、小物などをそろえて環境を整えてあげることでも、良い遊びにつながります。

1歳半なら、ままごとや世話遊びなどがこれからだんだんと好むようになっていくかと思いますので、そういったものや、シルバニアなどのドールハウスなんかもいいかもしれませんね。
子供の好みに合わせて好きそうなものを整えていくといいですよ。

まゆさん

まゆさん

こんにちは。
私の悩みについて、親身になって考えてくださって、本当にありがとうございます。(相談できる人が身近にいないので、嬉しいです。^^)

奥園さん、知りませんでした。
以前おとーちゃんも書いていらっしゃいましたが、食べろ~食べろ~光線が出ていたら、子どもはそれを察知して、よけいでも食べたがらなくなるものなのかもしれないですね…。(奥園さんのお宅もそうだったのかも?)でも、食べなくてもいいよという雰囲気にするわけにもいかず…悩みます。

私は立派な料理はぜんぜん作れないのですが、素材はなるべく良いものを選ぼうと思っているので、味はそれなりに良いだろうと思うんですよね…。なのに食べないというのは、大人目線で見た“おいしい”と、子ども目線で見た“おいしい”が違うからなのか。
蒸した野菜や煮干を刻み、キノアと炊き合わせた白米に混ぜ、お醤油とゴマとかつおぶしの粉で味付けをし、焼き海苔と一緒に食べさせています。これなら喜んで食べるので。
今までは、まだ小さいのだからとにかく喜んで食べてくれさえすれば良いと思い、できるだけ娘が喜ぶような料理にして出していましたが、4歳が近づいてくる今、このままずっと続けていて良いものか、悩むんですよね…。(自分の食べさせているのは離乳食ではないか?と思うことがあります…。)
同じクラスの子たちの大半は幼稚園で給食を食べており、給食やレストランなどで出されたものをきちんと食べられるというのも大事なことなんじゃないかと最近思って。

刻んで混ぜて丸めたものばかりではなく、できれば、野菜やお肉・お魚をそのままの形で食べて欲しい。
小さい煮干はバリバリと全部食べるし、ナッツや雑穀クラッカーなどの固い食べ物も好んで食べますから、噛む力はちゃんと発達していると思うんです。甘いものばかり欲しがるわけでも無いので、お菓子の食べすぎで食事ができないわけではなく。ただ、食事に出したものの中で、(小児科の先生の表現を借りるならば)“白いものしか食べない”んです。つまり、じゃがいも、お米、パスタ…です。
2歳頃、1年間くらいその“白いものばっかり”喰いが続いていました。
成長曲線も下にはみ出しているので、とにかく何でも良いからちゃんと食べて欲しいと思い、おやつも副食と考え、なるべく雑穀系の、栄養素が取れそうなものを与えています。
1~2歳の頃、白米しか食べない時期というのもよくある話だから多めに見ては?というご意見をいただき、それを受け入れた時期もあったんですが、あまりにそれだけの時期が長く続くとやっぱり親としては心配で…。
あと、食べ物を尊重する気持ちというのを教えたいと思うんですが、その辺りで悩んでいます…。

まゆさんが書いてくださった中で、・1週間単位で栄養を考える はなんとなく実践していて、・一緒にご飯を作る は、野菜を切らせたりマメの下ごしらえを手伝ってもらったり程度をやってみています。(それでも食べようとしません…。)・外で食べると食が進む は、確かにそうかもって思いました。何度か公園に食事を持って出て食べたことがありましたが、冬で寒いので止めてました。最近も雨続きで難しいんですが…またやってみようかな。・「世界一美味しい○○だよ!」は実践していなかったので、やってみようと思います。(でもたぶんこういうのに乗ってこない子なので、あんまり期待はできないのですが…)

絵本「そらまめくんのベッド」を見ながら、ソラマメやグリンピースを一緒にさやから出し、塩茹でにして食べさせたんですが、見事に嫌われました…。「ソラマメくんキライ~」って笑いながら言うんです…。お話と食べるのとは別物らしいです。。。
楽しませながら食べさせようと努力をいろいろしてみたのですが、ダメな場合がほとんどなので、これはきちんとしつける時期なのかも?と思って、今回おとーちゃんに相談させていただいたのでした。
私が真剣に話しても、真剣に聞いてはくれず、いつもおふざけになるので、難しいです…。

私の作った料理を嫌がっていても、一旦口にした後で美味しいと言ってばくばく食べることもあります。天邪鬼な性格なので、とにかく最初は“とりあえずイヤ”で始まることが多いんですよね…。そして、本当に嫌な場合はベロッと吐き出してしまいますから…。
その食品が身体的な理由で食べられないのではなくて、むしろ私への反抗心?から、精神的な理由で食べたがらないのではないか、という気がすごくしているんです。

ただ、イヤイヤの時期を一応は抜けて、小さく切った鶏肉やお野菜をガマンして飲み込むように食べてくれることが少しずつ出てきました。お皿に出されたものは全部大事な食べ物なのだから、なるべく残さずに食べる努力をする(食べ物を尊重する)、ということを教えていきたいのですが…私には難しくて。(汗)一体どのようにアプローチしていけば良いのか…。

食事以外の部分でも、尊重するということを教えていきたいと思うので、そちらも少しずつ経験を重ねるように促していってみているんですが。これもまだまだ時間がかかるということなのかな…。

長文を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

やこさん

食事に関しては、だいたい「食事について」カテゴリに書かれているとおりです。

食べムラや、食べる量の少ない子についても一応書いてあります。

なかには健康上・発達上の問題から、叱ってでも厳しくしてでもなにがなんでも分量を食べさせなければならないというケースも場合によってはあるかと思いますが、基本的には過去記事に書かれているように「食事」そのものが「よいもの」として子供が認識していないと後が続かなくなることがあります。

「後が続かなくなる」とは、小さいうちは大人との力関係がはっきりしているので、大人が厳しくすれば子供はそのねらいに沿いやすいですが、だんだんと年齢を重ねていけばその通りにはいかなくなっていきます。

日々の生活習慣を厳しくすることで、親の思い通りになるのはそんなに長続きしません。


また、悪意があってやっているわけでもないのに、なんらかの罰をあたえられたりするのは、結局のところ子供を否定する行為なので、劣等感や疎外感、自己否定感というものをもたせかねません。

抑圧された心理というものは、けっしてどっかに消えてなくなったりはしないので、そういうものは子供の行動や育ちに必ず何らかの形ででてくるでしょう。
食事とは全く関係ないところでごねたり、ネガティブな行動が多くなったりという形でだしているかもしれません。

そういったリスクを引き受けてでも厳しくして食べさせなければならないという理由があるならば、それはそれでいいと思いますが、そうでなければリスクのない方法で対応していくのがいいと思います。


こういった食のムラや量というのは、その子が悪いわけでもないので、ちょっとずつ一個一個克服していけばいいものです。

今日できないかもしれないけれども、明日やはるか先の将来のためにちょっとずつでも、認めたり褒めたりを積み重ねていきます。

例えばブロッコリーのことで言えば、「だしちゃったけど、お口に入れられてがんばったね」と認めてあげる。

「食べなければならない!」と考えていたら、それはちっとも偉くなんかないのだけど、子供の現状からスタートしていくのならば、それは子供は本当に頑張った成果なのです。

そこを認めなければ、大きくなったときにブロッコリーをみても嫌な思いしか浮かばないかもしれません。

子供というのは栄養学の観点から食事をしているわけではもちろんなくて、親が食べて欲しいと望んでいるからいろんなものも食べようとしてくれるわけです。

厳しくすることでも、共感していくことでも、その親が食べて欲しいと望むことは伝わりますが、どちらが将来にわたって長続きするかといえば、共感して認めていった場合だと思います。


maiさん

子供のすごいところは、足りないものは戻ってでも与えてもらえることでまた進んでいけるという点です。

なにが必要かといえば、「受容」と「肯定」だろうと思います。
それがどういうものかは過去記事にたくさん該当の記事がありますのでそちらを見てください。

このくらいの年齢になると、いずれどうしても叱らなければならないところなどでてきます。
でも、叱ればだれでもそれが通じるかというと、必ずしもそんなことはありません。

それ以前の段階で受容や肯定がそれなりにでもできていなければ、その子供にはいくら言ったところで浸透することはないからです。


これまでが支配的であったと思うのならば、ちょっと方向転換して「できること」「させること」を子供に要求するのでなく、あるがままの「できたこと」で子供を認めて言ってあげるといいでしょう。

あとは毎日くすぐってあげましょう。
↑のことがすぐにうまくできなくたって、楽しくくすぐってもらうことで、大人への信頼感や安心感を形成していけます。それができるだけでもだいぶ姿が変わってくるだろうと思いますよ。

ぽんさん

言葉がけは、大切なのは気持ちだから繰り返してばかりでも、気持ちさせ伝わってればそれで大丈夫だと思いますよ。

むーちゃんとのやりとりはね、とっても伝えにくいんですよ。
なんというか大事なのは言葉そのものじゃなくて、もともとの気持ちとか、その気持ちに含まれているような余裕とか、そういったあたりの雰囲気とかなので。

まあ、紹介できそうなところがあったらやってみます。

エプリさん

>食事は座って食べるのは性格だと思ってました。遊ぶの好きな子はちょっと食べては遊んでるお友達が結構いるので

実際のその子たちの様子をみたわけではないけれども、↑これは一般的に見ると遊んでいるように見えるかもしれないけれども、保育士としてみれば遊びの力のある子とは写りません。

まだ、注意が他のものにいきやすい発達段階にあると考えられます。

食事中に視界に、他のものが入ることでそちらに注意をひかれて遊びに行ってしまっている状態だと思われます。
こういった段階では、おそらく遊びをしていても周りの子がなにか面白そうな遊びをしているのが目に入ると、自分の遊びをわすれてそちらにいってしまうような状態でしょう。

それは「遊び込めている」「自分の遊びがある」ということではありません。

やはり食事の時はきちんと食事に向き合っている、遊んでいるときはきちんと自分の遊びの世界があってそれにじっくり取り組んでいるというのが、食事でも遊びでも身につける上でとても大切になります。

お腹いっぱいになったので椅子を降りようとするという、そっちのほうのが正しい姿だと思いますよ。

まあ、程度問題かもしれないけれども、僕はあんまり杓子定規なよりも、おおらかなくらいのが子育て楽しく遅れると思います。


ナッツさん

子供がごねるから、「じゃあ、今日は特別にあげてしまおう」っていう意味の特別と
なにかがあって大人が判断して「特別にあげる」というのは違うものだから、それが理解できる発達段階にいるならば、そっちのほうは問題ないと思います。

ごねればくれるんじゃないかと思っていれば、ごねるかもしれませんが、ごねてもくれないんだと思わせるだけの大人が毅然とした態度をしていれば、最初から言わなくなるのではないかな。

そういうのがあるからこそ、「今日はみんなで乾杯するからジュースを飲もう」といったようなときに、とても楽しい経験ができるのではないかと思います。

とかちさん

小さい子ほど環境の与える要因というのは大きいものです。

食事で座っているところから見える遊具を積んであるところに、布をかぶせて見えないようにしたら集中して食べられるようになったとか。
食べているとき落ち着かなく、食べこぼしも多かったというのが、椅子の高さを調節したらそれだけでだいぶなくなったとか。

大人が手取り足取りするよりも、まず環境を見直してみるというのが小さいうちは特に大切みたいです。

ちびまるさん

手遅れなんてことはないですよ。
子育てっていうのは、今日が終点ではないわけです。

極端な話、娘さんが自立して家をでていくとか、結婚して嫁いでしまうとか、その日までに伝えるべきものを伝えて、それなりに一人前になっていればいいのだから、あきらめる必要はありません。

まあ、結婚までっていうのはオーバーだけど、思春期くらいまで人格っていうのは固まらないものなので、そのときまでと考えてもあと10年以上もあるわけです。

どう関わっていくかその方法さえだいたいわかればいいと思います。


僕からはお子さんの様子が正確にはわからないので、だいたいの大枠だけ。

子供の育ちは順番に基礎から積み上げていくことが大切。
それは何歳になっても同じなので、年齢がいくつだとしても戻ってやりないせばいいのです。

それはだいたいこの順番↓

1 受容・甘えを受け止める

2 肯定・共感

3 認める・褒める


これらがそれなりにできてくると、「心がつながる」状態になっていけますので、なにかを伝えるときはその上でなければなかなか素直には伝わりません。

実際にはこれらが、順番にではなくて生活の様々な場面で、並行して行われるわけです。
また、ときには規制したり、叱ったりする場面もでてくるでしょう。それはそれなのですが、まずは叱ったり・規制することよりも、上記の共感したり、肯定したりといったポジティブな関わりを重視するようにしていくといいでしょう。

できないことよりも、出来ることを見るようにしていく。


フィードバックの声がけで怒ることがあるというのは、もしかすると子供からして自分をどうこうさせるためにそう言っているのだという気持ちを見透かされたりしているのかもしれないですね。

そうでなくとも、まだそういう関わりが受け入れられないというのであれば、そっちに力をいれるよりも、別のところ、例えば遊んでいる時に「先回りした関わり」で、一緒に楽しんだりくすぐったり、認めたりする関わりを増やしていったほうがいいでしょう。
このことはとっても大事なので、とにかくくすぐりだけでも、日々たくさんやってみてください。



また、「甘え」と「甘やかし」の区別を大人がきちんとつけること。

わがままになってしまっている子は、実は「甘えること」ができなくなっている場合が多いです。

そのかわりに、わがままを言ってそれを受け入れてもらうこと(つまり大人の方から見ると甘やかし)をすることで、大人からの受容を求めようとしてしまいます。
小さいうちならばそれでも、「甘え」の代わりになっていられる場合もあるのですが、2~3歳を経て自我がでてくるころになると、もうそれでは心を満たすことはできなくなってしまいます。
大人もいやいやわがままを受け止めているというのが、子供からもわかるのでちっとも満たされないのです。

しかし、それに変わる方法をしらないので、子供は大人がいい反応をしめさない、それで自分も満足できないのだけれども何度も繰り返したり、エスカレートさせていってしまいます。

おそらくいまこの段階にいるのではないかと推察されます。


ですので、わがままをだして受け入れることを大人はしないのと同時に、「甘え方」を伝えていって、それで甘えさせてあげることで、そもそものわがままが減ります。

わがままをだすよりも、素直に甘えたほうがずっと子供にとっても心地いいはずです。

(「例えば、癇癪を出して大人になにかを要求するような時は、「お母さんそうやって怒りながら言われても聞きたくないよ」とはっきり伝えて、「○○してほしかったのなら、可愛く○○してちょーだいって言ってね」など否定だけでなく、出し方を教える。 などなど)


まずは、そこからやってみるといいでしょう。
素直に甘えが出せるようになると、がまんしなければならないところで我慢したり、自分の感情をコントロールする力というものがだんだんとついていけます。

しかし、これまでのようにわがままや子供のやりたい放題をそのままにしていては、結局は実を結ばないのでそういうことには毅然として対する決意をきちんと大人がもっていなければならないでしょう。

くっくさん

家が大工さんだから、遊びでも家を作っているなんてとっても素敵ですね。


本来は子供っていうのは、そうやってまわりにあることを吸収してそれを経験としながら育ってきたはずなんですよね。
でも、いまではそういう自然と身の回りにあったはずの経験というものが、社会全体で少なくなってしまって、子供に大人が与えられる経験というものがなくなってしまっています。

経験が少なくなって子供は成長しなくなっているし、与える経験や大人が持っている経験というものも少ないので、テレビやメディアなどの出来合いのものを子供に与えるようになってしまって、返って生の経験を子供がする機会が減ってしまっています。

遊びなどがきちんと形成される以前の、小さいうちからヒーローものを与えられて育ってしまった子は、本当にそれしか遊べなくなってしまっています。

ブロックがあっても作るのは剣と銃ばかり。
絵を書いても戦い。外で遊んでも戦い。
花や植物、虫などに触れて遊ぶことはおろか、そういったものに対する感性そのものが育っていない状態、つまりそこに花や虫がいてもないのと同じになってしまっています。

子供たちにはたくさんの豊かな経験をしていってほしいのに、ホントに残念です。


息子さんのように、自分の遊びがある子は実はそういった子から見てとても魅力的に見えるものです。
一人でも二人でもそれに気づいて、息子さんからいい影響をもらえるといいですね。

No title

おとーちゃんさん、ありがとうございます。
お返事を読んで、そうか、これって食べムラだったんだ…と今更ながら気が付きました。(汗)

娘の場合は、単に食事の問題だけではなく、やっぱり親に従いたくないという反抗心が元になっているような気がします。
さきほど続きの記事とそのコメント欄を読んでいて、他の方へのお返事の中にあった内容がとても気になり。
ルールだから守らなければいけないというのではなく、大人がそういっているのだから従おう、という風にもっていくということ。これは大反省です。(私の中に、ルールに従わなければいけない!というのが強く深く刷り込まれているような気がします…。まず私自身がそこから抜け出さないとダメなのかも。)
最初、お母さんはこうしたほうが良いと思う、お母さんはこうするよ、お母さんはあなたにこうして欲しいの、などと言っていたのですが、それでは全く通じないというか、頑なに無視したり、ふざけたり。それで夫はそういう場合に、「このうちでは、誰が命令するのか?パパとママだろう?」って言って子どもにやらなければならないことを命じ、それに応じなければ隅に立って反省!です。私もその方法に従っていました。それと、私自身も、他者に迷惑をかけないためにもルールを守ることは必要なのだ、と思っていましたから…。

何かもっと良い方法に変えていきたいのですが、たとえば、ママのことは大好きだけどママには従いたくない、というような態度の子に、どのようにアプローチしていけば良いのか、方法はありますか?
キライなものが食べられたら褒めてあげたり、受容はできるだけしていってるつもりなんですが、足りないのでしょうか…。
イヤイヤの時期を一応は抜けたようで、たとえば道路を渡る時には1人で先を歩いていてもちゃんと横断歩道の前で止まって待っててくれますし、花壇のお花を摘んではいけないこともちゃんと守ってくれますし、自分より小さい子を通せんぼしたりしたことがほんのわずかな時期あったんですが、それも説明をしたらちゃんとわかって、じきにしなくなりました。そういうことはできるのですが、食事・歯磨き・着替えなどの場面で自分の思い通りにしたいというか、私を困らせたいようで…。(それすらも、2ヶ月くらい前にはちゃんとするようになってきていたんですけど。)

3月頃だったか、一時期いろいろ試されたことがありました。
公園から1人で飛び出していって、公園内にあまりに人が多かったのですぐに追いつけずにいたら、親切な知らない男性が連れ戻してくれたことがありました。本人もちょっと怖かったようで、それ以後くりかえしていません。
あと、自分より小さい子に通せんぼなどのちょっとしたいじわるをしてみたり、歩道を歩いていて1人でダーッと遠くまで走って行ったり。説明をしていくことを繰り返していったら、わりとすぐにおさまったんですけど。
なぜそんなことをしたの?と聞いてみたら、やりたかったから、と答えます。

最近先生に聞いて初めて知ったんですが、2ヶ月くらい前から、秋から新学期になって年中さんになることを先生が繰り返し話しているそうで、今月は近所の保育所の子たちが慣らしでちょこちょこ遊びに来ているらしく。私は全く知らなかったんですが、それと時期をほぼ同じくして、「私赤ちゃんなの…」と言って赤ちゃんがえりをしはじめています。
これには目くじらを立てず、服や靴を脱がせてあげたり、手を洗ってあげたり、抱っこも肩ぐるまも今まで以上にしてあげて。毎回ではないですが、できる範囲で欲求を満足させてあげています。(あまりにもひどいと、いい加減にしなさい!と怒ってしまうこともあります。)
そして同じくらいの時期から、ものすごく感情的になってきて、突然意味も無く泣き出したりするようになりました。ほんの少し注意されただけで大泣きして泣き止まなかったことも。。。

あと、娘は赤ちゃんの頃から食べることに興味が薄いようで…。(おっぱいへの執着が強かったです。)食べるよりも遊んでいたい、という感じです。なので、リンゴやバナナの場合は幼児用包丁で自分で切りながら食べさせたり、おにぎりは自分でにぎらせたりとか。
最近とてもおなかが空くようなので、よくおなかがすいたーと言われるんですが、ガマンさせて食事にしても、キライなものは頑として食べようとせずです。夕食の場合は、これしか無いのよと言って、食べないならそのまま寝かせたりもしています。

たぶん、本人も成長過程の難しい時期にきているのだろうと思うので、食事に関しては、今はまだ栄養が偏ってしまっても好きなものの中から量を食べさせることにしておいたほうが良いのでしょうか…。(炭水化物ばっかりになりそうなんですけど…)
蒸した野菜などのやわらかいものを指で潰して遊ぶだけ遊んで食べないことがあるので、それはいけないと説明しているんですが、怒らないと止めません…。(本気で説明しても、聞き入れようとしてくれません…)

何かまたお気づきのことがあれば、お手隙の時で良いので、聞かせてください。
たびたびすみません。よろしくお願いします。
過去記事やいただいたコメントを読み直して、いろいろ考えてみます。

ありがとうございます

アドバイスをありがとうございます。

3歳くらいまでに自己肯定感が築けたかが今後の人格形成に影響するというふうに思っていたので、少し安心しました。

甘えがすごいと思っていたのですが、実は甘え方がわかっておらず、私がわがままと思ってしまうような態度をとっているのかなと思いました。

自分でできることを自分でせず、頑固に拒絶するのでほとほと困っていますが、アドバイスをうけて少しずつ改善していけたらいいなと思います。

くすぐり遊びもするのですが、なぜか、し始めるとだんだん怒りだしてしまうことも多々あり、上手くいかないことが多いです。最初は冗談で嫌がっているのかと思ったら、「やめてよ!!」と言って嫌な顔をして本気で嫌がられます・・・軽い癇癪をおこすことも・・・。

この前は遊園地にいって、乗り物に乗って楽しそうに遊んでいた帰りに、頭をなでながら、頭に頬を寄せて「楽しかったね」と私が言ったことがありました。その次の瞬間「楽しくない!!」と子供が叫び(言い方は悪いですが)ブチ切れの態度をとられたことがありました。十分遊んだ後でしたし、帰るのが嫌でいったのではないと思います。
それまでの楽しい気持ちが一気に怒りになって、私もつい「悪かったね!!」と怒って言い返してしまいました。
心から情けなかったです・・・。このような態度をとる子どもと、そんな子どもに育てた私が・・・。 

育児ってもっと楽しいはずなのに・・・子どもの癇癪の対応に追われる毎日で辛いです。家事の事も二の次に子どもと向き合っているつもりですが・・・。

最後に愚痴ばかりになってすみませんでした。少しでも改善していけるように頑張ります。ありがとうございます。

ちびまるさんへ

おとーちゃん、コメント欄お借り致します。

ちびまるさん、はじめまして。
ちびまるさんのコメント、自分と少し重ね合わせてしまいました。
我が家も対応の難しい娘がおります。出口の見えない毎日の中、おとーちゃんのこのブログにたどり着き、
1月にはじめての相談をしました。相談の内容、それに対するおとーちゃんのお返事、少しちびまるさんと
重なる部分があるかなあと思いまして、お節介ですが、コメントした記事をお伝えしてみます。日付まで
お伝えすると、読むように無理やり押し付けてしまうようで少々心苦しいのですが、もし読んでみようと
思われた場合、お忙しい毎日の中、記事を探すのも大変だと思うので・・・。

1/16「兄と妹」、1/20「夏休み自由研究」、2/18相談コメントより「自分のものへのこだわりが強くて貸してあげられない」

他にも(3月なども)コメントしているのですけれど、少しちびまるさんの
お悩みの部分と重なるのは、このあたりかな・・・と思いました。

私の場合、ちびまるさんと反対で、「3歳まで厳しくしすぎたかな」
という育児をしていたのですが、やはり「もう取り返しがつかないの
では」と焦ってしまっていました。でも、おとーちゃんが「そんなことはないんだよ」と
教えてくださいました。
受容、肯定、共感、フィードバック、これらを心がけていても、無反応だったり、かんしゃくを
起こされたりキレられたりしては、心が折れそうになりますよね。ちびまるさんが遊園地の帰りに
条件反射で「悪かったね!」って怒ってしまう気持ち、そのあと情けなくなってしまう気持ち、
痛いほどわかります。思いもしない「楽しくない!」という激しい反応が返ってきたら、「なんでここで
切れるの?!」と思っちゃいますよね。本当はそんな風にやり合いたいわけではないのに、楽しかったねと、
笑いあいたいだけなのに、どうしてこうなっちゃうんだろう、って。
子育て間違っちゃったかなという気持ち、自分を責めてしまう気持ち・・・。育児を楽しみたいし、このかわいい時期をこんな風に過ごしたくはない。でも、かんしゃくを毎日目の当たりにしていると、どうしても余裕はなくなるし、毎日が辛いのもわかります。

共感しかできませんし、すべてが同じではなく正反対の部分もありますので「わかりますよ」という安易な
言葉で不快な思いをさせてしまっていたらごめんなさい。
ただ、私自身が、娘の難しさについて理解、共感してもらえる場所がなく苦しい思いをしてきたので、
ちびまるさんの気持ちに少しでも寄り添えたらと思い、気持ちを伝えさせていただきました。

相談です

いつも参考にさせてもらっています。相談ですが…4月から1歳児の担任をしています。4月より厳しい先生が入って来ました。
抱っこしてと泣く子を抱っこしたらダメ。泣いたら抱っこしてもらえると思って泣くから抱くな。歩かせろ。と無理やり歩かせます。
先週は配って初っぱなにオカズのお皿を床に落とした子がいて「初っぱなからこぼしたよ」と厳しい人から私に報告があり。私がおかわりのオニギリを渡そうとすると「それはいけんと思うよ、これを食べてないのにあげるのはいけんわ」と。
これを食べてないのに…と落としたやつが入った皿を指されても落ちたのは食べられない。
「お腹空くよ、あまりの新しいお皿をあげたらダメ?」と聞いたら「変なクセがつくからダメ」だと言う。
遊んだり粗末にしたら食べられないとわかるとそのうち粗末にしなくなるという考えなのでしょう。知らずに応援に入った調理の先生がキレイに片付いていたテーブルがありおかしいなと思いつつごちそうさままでに時間あるしオニギリを渡した。そしたらオカズをこぼした子に「(もらったら)ダメでしょ~」と怒ってた。
かなり怒ったみたいで泣いていました。
その先生には、まだ手で食べることが大事だということは前に話した。
えっ?私おかしい?と思い主任とかにも聞いてみたところ、「普通あげるでしょう、ある程度食べてたらあげなくていいかもしれないけどまだ食べてないならあげていいわね…」「ここは前の園じゃないよ」と言われた。居合わせた職員も「だいたいに厳しいし食事は今の逆をいってるよね」と。厳しいし無理やりするからその先生が近寄ったり抱いたら泣く子がいる。そういう子には離れてみるとか接し方を変えるとかしてみたらいいのにしない。なんで懐かないんだ~と意地なのか無理やり泣く子をかまう。厳しくしないと上のクラスに上がった時に困ると言っている。本当にそうでしょうか。未満児クラスでスパルタで厳しくするから以上児クラスになった時手がつけられなくなると思います。今は愛情いっぱいで安心して過ごせる環境が大切だと思うのですが…
0歳児クラスでスプーンで食べさせてもらっていたのでまだまだ手で食べることも必要だと思います。食事で遊んだりコップをフィンガーボールにしたりする子にはどう対応したらいいですか?バタバタする子は厳しい先生が食卓椅子に入れ監視しています。これでいいのだろうか。時間がある時で結構ですのでよろしくお願いします。

桃さんへ

保育士おとーちゃんさんへ、すみませんがコメント欄をお借りさせていただきます。

桃さん、コメントをいただき、ありがとうございます。

読ませていただきながら、涙が溢れました。面と向かって他人にはなかなか相談できなくて・・・私の娘ほど癇癪をおこすお子さんが周りにいらっしゃらず、理解されないあきらめもあって・・・。

前回、愚痴のようなコメントをしてしまったのですが、このように温かいコメントをいただけて、孤独だった気持ちが救われたような思いです。

遊園地でのこと、本当に私は子どもの笑顔が見られて幸せいっぱいで愛おしくてしかたないという気持ちで子どもに声をかけたら、大きな声で「楽しくない!!」と言われたので、ショックが大きくて・・・。桃さんの言われた通りの気持ちで・・・。

子どもと楽しくかかわる時間をもった後でも、ちょっとしたことでも癇癪を激しくおこす子どもに対して、子どもと信頼関係はもう築けないのではないかと思ったり、そんなに私は子どもと良い関わりを持てていないのかと思ったり、自分に自信を失くして、自分自身がイヤになって・・・。色んな思いがめぐって辛い毎日です。

でも、そんな私の悩みに対して、保育士おとーさんや桃さんのように、親身にアドバイスやコメントをして下さる方がいらっしゃることは、本当に幸せなことだと、今、しみじみ思います。

がんばっていきます。

おすすめ下さった記事をまたゆっくり拝見させていただきますね。

早くお礼を言いたくて、取り急ぎコメントさせていただきました。
本当にありがとうございます。

ちびまるさん

くすぐりを嫌がるとのこと、これまで書いてきませんでしたが子供の中にはときどきそういった接触を苦手とする子もいます。
そういう場合は、無理にそうせずとも別のその子に合う方法でのコミュニケーションを模索してみるといいと思います。
たとえば、くすぐりなどのスキンシップを嫌がる子で、トランプや二人でするちょっとしたルールのあるゲームを向き合ってすることで、関わりの満足感を得るという子もいました。

たしかに、なかにはいいなりや過保護で癇癪を起こしやすくしてしまったという例もありますが、もともとその子の持っているものがそういう気質であるということもありますので、そこは自分を責めずこれからのことを前向きに考えていくといいと思います。

>家事の事も二の次に子どもと向き合っているつもりですが・・・。

あんまり気にしすぎて、子供の一挙手一投足にまで気にするようになってしまっても、子供の方がゆったりできないということもありますので、あまり根を詰めすぎずときには、ちょっと距離をおいてみたりゆるく見守るだけにしたり、ということも必要かもしれませんよ。


遊園地でのエピソード。
これまでにも、そして今後も似たようなことはあるかもしれませんね。

そういったとき、「どうして?」と投げかけてみるといいかもしれません。
その場合なら「どうして、楽しくないのと思うの?」

最初から、そして毎回それに適切に答えは返ってこないかもしれませんが、そこで反発するそのこと自体ではなく、なにかその向こうにお子さんのなんらかの本心があるのではないかと思います。

そしてまた、それでわからなかったとしても、お子さんからすれば「どうしてなの?」と聞かれたことで、大人が汲んでくれようとしているということだけは伝わりますので、共感につながるなんらかの糸口が続けていくこと、そして年齢があがっていくことで実を結ぶかもしれませんよ。

ありがとうございます

保育士おとーちゃんさん、アドバイスをありがとうございます。

子どもへの今後の対応に生かしていくようにします。

重ねてすみませんが、昨日・今日あった出来事ですがぜひ聞いていただきたいのです・・・。

おもちゃの置いてある店に子どもと二人で行きました。子どもが音の鳴るおもちゃを手に取って遊んでいました(遊んでもらう用にディスプレイされていたものです。他に子どもはいませんでした。)

5分くらい遊んでいましたが、私が「もう他の所に行くからそれは元の位置に直しておいて」と言いました。「いや」といってまだ鳴らして遊んでいます。しばらくしてからまた同じことを言いましたが言う事を聞きません。そしてその場に座り込んだりしたので、いけないと言って立たせました。

それから5分くらい同じようなやり取りがあって、やっと子どもが元の位置に置いたので「きちんとお片付けできたね」といった途端、それを言われたのが嫌だったようで、グズグズ言いだしてまた置いたおもちゃを手に取りました。

「もう何回も同じこと言わせないで」と言い、直すように促しますが一向にしません。ついに私が強引に取り上げて元の位置に戻し、手を引っ張ってその場を離れました。

どうして私が怒るまで言う事を聞いてくれないのでしょうか・・・。

今日は幼稚園から帰ってきて、子どもが飲み物を欲しがったので、それを手渡しした途端、体をぐねらせてグズグズ・軽く癇癪を起こし出しました。どうしたの?と聞いてもよけいにグズグズ・・ようやく言ってくれたのが「ママ笑わないで!!」。飲み物を手渡した時に私が笑顔だったのが嫌だったみたいです。(ニコっではなく、軽く微笑んだ程度だと思います、私は全く意識していなかったので・・・)

私も怒り気味に、「どうして○○ちゃんを見たときにママが笑ったらいけないの!?」と聞くと、手に持っていた帽子を差し出して「でも早くかぶる~」と帽子を私に渡そうとしてきたので、「ママが聞いてるんだから答えて!どうして○○ちゃんは怒ったの?」というと「早くかぶるって」と言って、全く私の言うことを聞いていないのか、わざと話をそらしているのかわからないですが、こんな反応をしました。今回だけではなく、話をしても、よくスルーされたり、全く関係のない話をしたりすることが多々あります。

自分でもどうしたらいいのかわからなくなってしまいます。そしてついイライラしてしまいます。

お時間のある時で構いませんのでまたコメントをいただければ嬉しいです。

よろしくお願いします。

やこさん

>何かもっと良い方法に変えていきたいのですが、たとえば、ママのことは大好きだけどママには従いたくない、というような態度の子に、どのようにアプローチしていけば良いのか、方法はありますか?

こういうケースは、何をするか、どうアプローチをするかというよりも、「何をしないか」がポイントになることがあります。

子供にもいろんなタイプがありますし、実際の様子をみたわけでないのであくまで一般論なのですが、しばしばしっかり関わっているにもかかわらず、寄り添った行動が見られないというケースでは、指示や干渉のしすぎということがあります。

なにかをやらされれば、その反動で大人に対する反発がでたりします。

とかく最近の子育てでは、母子の密室化や一人っ子の増加から、しらずしらず関わりすぎで子供の反動を生んでいるというケースは少なくありません。


前回のコメントであったような、廊下に立たせておくというような関わりはかなり強いものですから、そういったものが反発を生んでいるという可能性もあるかもしれません。

もしかすると、ある程度は時間が解決してくれるんだというように割り切って、あまり気にしすぎ関わり過ぎにならないように大らかにすることが、効果あるかもしれませんね。


炭水化物ばっかりになってしまいそうという話ですが、子供の中にはなぜか特定のあるものばかりを、好き嫌いという範囲でないくらいにこだわる子というのもいます。

乳児の一時期だけの子もいれば、ある程度の年齢になるまで続くという子もいます。
特になにもない子でもそういう子もいれば、自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれる子の中にもいます。
それを矯正して治すことが可能な程度の子もいれば、いくらアプローチしたところで変わらない子というのもいます。

いづれ時間のあるときに、自閉症やアスペルガー症候群についてのことも書くつもりですが、こういうものは実際のところそういう子とそうでない子と明確に線引きをすることはできません。
誰にもそういう傾向がある部分がたまたま強く出ていると解釈されるようになってきています。
つまり個性の範囲なわけです。

話がちょっとそれてしまいましたが、そういった食へのこだわりも一種の個性ですので、なんらかの健康や成長上の問題とかがでていなければ、無理に強制しないで様子を見ていくという対応を取ることもあります。

きららさん

コメント見ました。

もし僕が園長だったら、その人に対して厳しく指導しますね。

わざとでもないのに、落としたからといって食事をさせなかったとしたら、それはもう虐待です。
刑務所だってそんなことはできません。
その子の親が家庭でするというのならばまだしも、保育士がしていいことでは絶対にありません。


また、子供に厳しくすることで思い通りにしていくという保育はもう過去の時代のものだと僕は思います。

しかし、そういった保育をする保育士はまだまだ現実にたくさんいますし、園全体がそういう保育をしている残念な保育園も数多く存在しています。

人間性には問題ない若い人で学ぶ意欲があるならば、保育について伝えていきますが、自分のやり方に変に自信を持っていたり、年配で聞く耳を持たないという人であるならば、僕が園長ならそうそうに退職してもらいたいですね。

No title

3歳半でオムツが取れてないコトへのお返事、ありがとうございました◎
1歩進んで2歩下がる、じゃないですが
子供も成長することへの不安・葛藤してるんですね!
先回りの関わりをして、ゆっくり見守っていきたいです。

今回の食事のコトですが、
離乳食の時に食べないコトにあせって
無理やり食べさせたのがいけなかったのか
1歳の大半をうどん(炭水化物)で育ちました。。。

3歳半の今も、食べられる食材は限られていて
炭水化物、肉類、タマゴ、あと野菜は大根と人参しか食べません。

キャベツなどの身近な野菜も
「草」と言い、よけて食べます。
トマトは切り口を見ただけで吐いてしまいます。。。

成長は背も体重も標準ですし、
健診の際も「野菜(大根人参)を食べてるし、大丈夫です」と言われ
ましたが、不安です。

時々、新しい食材を口にした場合、
「出しちゃったけど、口に入れられたね!」と認めたりしているのですが
なかなか、食べられる食材が増えません・・・。

トマトの切り口・桃・マヨネーズなど
みるだけで吐くことなど、何か問題があるのでしょうか・・・。


あと、朝ごはんの時に
「パンがいい?おにぎりがいい?」と
聞いているのですが、こうゆう「何食べたい?」というのは
やめたほうがいいでしょうか??

おとーちゃんさんの例にあるように
食べない場合、食べたいというものを
作り変えたりしてしまう場合があります。
(普段は「今日はコレしかないよ」と食べさせるor食べなくてもほっておくのですが)

食事、一日のうちで3回もある一番身近な「生活習慣」ですね。
そこがちゃんとできてなくて
とても不安です。。。

来年からの幼稚園、きっと見たこともない給食が出てきたり
マヨネーズやトマトで吐いたりして
気まずい思いをしないだろうか、それも不安です。。。

ちびまるさん

子供の問題も個別的な部分が大きなものになってくると、どうしても字のやりとりだけではわからないこと、説明しきれないことが多々でてきてしまいます。

なぜなら、同じ姿がでていても個々の子供によってその原因も対応もぜんぜんちがってくるからです。

>やっと子どもが元の位置に置いたので「きちんとお片付けできたね」といった途端、それを言われたのが嫌だったようで、グズグズ言いだしてまた置いたおもちゃを手に取りました

褒めるという普通に考えたら子供にとって喜ばしいはずの対応をしたのに、その通りでない子供の反応にちびまるさん自身どうしてかわからなくなって対応に悩んでいるのだと思います。

本当にこれは辛いところだろうと思います。
よかれとおもった対応にそれとは逆の反応が返ってくる。これでは親としてもイライラしてしまうし、悩みもしてしまいます。


しかし、現実にはこのような反応を示す子がときどきいます。
その理由もさまざまで、そしてその理由によっても対応すべきことが全然違うので、僕としても簡単にどうすればいいということが言えません。

ざっとあげれば、

・大人のそれまでの関わりの積み重ねの結果、そういった反応を示すようになってしまった子(そのなかでも比較的多いのがいいなりや過保護などの関わりの積み重ねなどです)

・もともとの性格や気質の結果そういう行動を示す子。
時にはその他の要素もあれば、自閉症やアスペルガーと呼ばれることになる場合もあります。(この辺の理解というのがちょっとわかりにくいので、いづれ記事としてまとめようとおもっています)

・なんらかのストレス因子から反抗・反発などの大人の目につく行動が出てしまっている場合。

などなどがあります。


これまでのコメントに取り立てて原因らしきものが書かれていなかったので、とりあえず一種の性格・気質から来ているのではないかと仮定して、ここからは話します。
まあ、性格的なものとしたところでもさらにその原因や対応などは様々なので、あくまで参考程度です。
また、性格としてでなくとも、子供特有の感情の動きからということもあります。


普通、コメントにあったような場面で片付けができたことに対して褒められたりすれば、子供は喜ぶと思います。
また、僕もフィードバックとしてそうすることで子供は自己肯定し、そういった行動にモチベーションを持っていけるとこれまでにも書いたことがあります。

しかし、性格や気質、そのときの感情、こだわりの強い時期などなどから、大人にとって当然そうなるだろうという反応にならないということもしばしばあります。


この時期の子供のこういう反応は、別に大人への反発や反抗心からしているのではないことが多いです。

「褒める」という行為は大人からすると、その直近の行動。ここで言えば片付けられた、ということに対してなされているわけですが、子供の心の中でのウエイトがそこにない場合、それ以前の自分のしている行動を止められたことなどにずっとこだわっていたりする場合には、その褒めるという行動がそこにかかっているように子供には感じられてしまい、大人が思った通りの反応にならなかったりします。

感じ方、捉え方が、子供特有のメカニズムゆえにだったり、その子の気質からだったりによって、大人と同一ではないのです。


例えば、「成長期」なんかもそれと同じように、何を言っても反発したりするわけです。

成長期のように、時期的なものとわりきれたりするならばわりと大人としても気が楽なのですが(まあそれでも大変ですが)、それがなぜかもわからない、いつまでつづくかもわからないというのは大人にとってとてもストレスフルですね。

しかし、ここで「そういうものなんだ」と大人が思ってあげて対応していけば、子供も大人も楽になることがあります。


この場合であれば、子供は悪意や反発があってそうしているのではなくて、「自分が楽しんでいる行為をなぜとめられたり、やめなくてはならないか理解が及ばない」「そのことで大人が怒ることが理解できないでいる」ということが時にはあるということを一応頭の中に置いておいて見てください。

理解ができないことで止められたりの否定の関わりをされてしまうので、子供の心の中の葛藤が癇癪としてでてきてしまいます。

「笑わないで」という言葉も、その「笑ったこと」が本当の理由なのではなくて、それ以前の葛藤で処理しきれない溢れた感情がそういう反抗的な言葉としてでてきてしまいます。


こういった行動を示す子供は、大人やほかの子供とは違う繊細な感情や心の構造を持っているということです。
本人はなんの悪気もないのだけど、感じ方、考え方が違うので周囲から大変理解されにくいのです。

そして、そこでの理解してもらえないというわだかまりが、実はいろいろなところで蓄積されているので、出すときには癇癪のような爆発的な出方をすることがしばしばあります。


それにたいして、一般的な理屈や正論、しつけでもって押さえつけようとしたり、矯正しようとしたりすると、余計に理解を示してもらえないことに対して、鬱屈したものを抱えていったりして、さらに大人から見て関わりにくい子になってしまいます。


子供がそういった性質であると思われるとき、「そういうものなんだ」と受けて大人の方がその子に考え方を歩み寄らせることで、ずいぶんとその子は「生きやすい」状況をつくることができます。


例えば、自閉症やADHD、アスペルガー症候群の子供に対して、図や絵、文字にして書いた言葉で伝えるということを聞いたことがあるかもしれません。

例としてこんなことがあります。
あるアスペルガーの小学生の男の子は算数がとても大好きです。
算数の授業が終わって、国語の授業になってもまだ算数の教科書を開いて、一生懸命問題をといています。
先生が算数をしまって、国語の教科書を出すように指示しても従いません。

かつてこういう子がいることが知られていなかった時代、対応の方法が確立していなかった頃は、学校の先生はこれに対して、叱ったり、話を聞けない子や大人に反抗する子であるというレッテル貼りをしました。

それで親を呼び出して、大人の話が聞けるようにしてくださいというような指導をしたりして、それを受けて親は子供にきつく注意したりしていました。

しかし、この子は悪意があってそうしているわけでは本当はなかったのです。

その子にとって、大好きな算数をやめて別のことをしなければならないとか、いつになったら国語の教科書を開けばいいかということが、知能が低いとかとは関係なしに、うまく理解できないのでした。

いまでは、特にアスペルガーや自閉症といった診断名がついていない子でも、しばしばこういう子がいることがわかっています。
(また、詳しくはいづれ書きますが、アスペルガーや自閉症と呼ばれる子とそうでない子の違いというのは本当はないのです。この辺の理解が一般には今ひとつ難しいのでさらに誤解されやすくもなっています)


そしてどう対応すればいいかということも、個々人の差はありますが、だんだんわかってきました。
例えば時計の絵を書いて時間によって切り替えることを知らせたり、字で「国語の時間」と示したりすることですんなりと理解してくれたりします。


詳しい説明はここではできませんが、こういう傾向というのが一部の子だけのものではなくて、すべての子にあって、それが場合や性質によって強かったり弱かったりするのだと思っておいてください。


こういうことを念頭に置いて、子供に対応するとその子その子にあった対応というのが導き出されます。

例えばですが、ちびまるさんの場合も、「それをもうやめなさい」といった対応ではなくて、「これをここまでやったら、次のところに行きます」というような関わり方をすることで、すんなりと飲み込めるような対応があるということです。


>私も怒り気味に、「どうして○○ちゃんを見たときにママが笑ったらいけないの!?」と聞くと、手に持っていた帽子を差し出して「でも早くかぶる~」と帽子を私に渡そうとしてきたので、「ママが聞いてるんだから答えて!どうして○○ちゃんは怒ったの?」というと「早くかぶるって」と言って、全く私の言うことを聞いていないのか、わざと話をそらしているのかわからないですが、こんな反応をしました。今回だけではなく、話をしても、よくスルーされたり、全く関係のない話をしたりすることが多々あります。

この部分も、なぜお母さんが怒るのか、そしてそれにどう対応すればよいのかわからないで、ごまかすようにしてしまっている様子がうかがわれます。

そのことに対してムキにならずに、あまり問い詰めない方がいいかと思います。
子供には悪意がないのでなぜ叱られるのか、なぜお母さんは怒っているのかどうしても受け入れられず、混乱してしまいます。
そしてそこでのストレスが蓄積されると、さらに次の時に爆発させずにはいられなくなってしまいます。

こういう行動が出ている子供に対しては、最初の段階でその子がすんなりと飲み込める方法を模索してみることです。

個々によるのでそれがどうすればいいかというのは僕からはなんとも言えません。


ちびまるさんのおこさんがアスペルガー症候群であるとか言っているわけではありませんが、アスペルガーやADHDの研究が進んで、こういったケースにどう対応すればよいかというのが、そちらの方面ではずいぶん明らかになってきているので、もしかするとそういった本などが参考になるかもしれません。


『アスペルガー症候群の子育て20​0のヒント』  ブレンダ ボイド著
『ぼくのアスペルガー症候群―もっ​と知ってよぼくらのことを』 ケネス ホール著
『家庭編 アスペルガー症候群・高機能自閉​症の子どもを育てる本』 (健康ライブラリー イラスト版) 佐々木 正美 著

もし参考にするとしたら、このあたりが実際の対応としては詳しいかと思われます。

ちびまるさんへ

おとーちゃん、コメント欄またお借りします事をお許しください。

ちびまるさん、「理解されないあきらめもあって、人にはなかなか相談もできず、孤独な気持ち」・・・わかります、なんて軽々しく言ってはいけないかもしれませんが、やはり私も同じ思いをしてきています。
押しつぶされそうな孤独を感じ、途方に暮れてしまったり。

おとーちゃんへのご相談にあった「ほめたのにぐずりだした」といった事、「ママ笑わないで」のように、なぜそこでそうなるの?というような事、他にも似たような事がたくさんあるのではないでしょうか。
私の娘もそういう事が山ほどあります。
ほめたのにかんしゃくを起こしたり、何気ない会話の中で、私からすると「あまりにも突然」かんしゃくを起こしたり、ひどい時は「ママ~」と呼ばれて「ん~?」と返事をしただけで、「ん~?って言わないで!」と切れられたり。もう、頭の中は、クエスチョンマークだらけといった状態です。
一声かけるのも、ひとつ行動を起こすのも、ためらったりしました。
何が言いたいのかというと・・・ちびまるさんの娘さんの様子が、じきにおさまるのか、しばらく続くのか、そういった事はもちろん私なんかにはわからないのですが、この先、ちびまるさんが娘さんにイライラしてしまう事、怒ってしまう事、きっとあると思うんです。だけど、それでちびまるさんがご自分を責めないでいてほしい、という事を伝えたいんです。私も、どれだけ怒って、どれだけイライラしてきたかわかりません。どうしていいかわからず、娘が傷つく事を言ってしまったり、意地悪な態度をとってしまったり、娘を無視してしまった事もあります。「お母さん向いてない、お母さん失格だ、私は最低だ。」と、何度思ったかわかりません。自分のかかわり方のせいで、娘をこうしてしまったのでは、と自分を責めたり。
母親って、ついそうやって自分を責めてしまいがちだと思うんですが、
もしもちびまるさんがこの先、ちょっと手ごわい(気に障ったらごめんなさい)娘さんにイライラして、お母さんとしての自信をなくしたり、自己嫌悪に陥ってしまった時には、同じように、手ごわい娘にイライラしたり怒ったりしている私のような母親もいると、思い出してください。
理解したり共感したりしてもらうことは難しい悩みだと思いますが、
私は、少しはちびまるさんの苦悩を理解し、共感できてる部分もあると思います。うまく気持ちが伝わらないかもしれませんが、ちびまるさんの孤独を感じてしまう気持ちが、少しでもやわらぎますように。

保育士おとーちゃんさん・桃さんへ

保育士おとーちゃんさんへ

アドバイスをありがとうございます。
色々思い当たる節がありました。

>この時期の子供のこういう反応は、別に大人への反発や反抗心からしているのではないことが多いです。

私は、子どもの態度に対して、私に反抗しているとばかり思っていました。 そして3歳になったら聞き分けもできるだろう・大人の言う事も理解できるだろうと思って、正論を言い聞かせて注意することが多かったのかもしれません。


>感じ方、捉え方が、子供特有のメカニズムゆえにだったり、その子の気質からだったりによって、大人と同一ではないのです。

3歳だからもう言っていることが理解できてくるだろうと思いすぎていました。

>しかし、ここで「そういうものなんだ」と大人が思ってあげて対応していけば、子供も大人も楽になることがあります。

これまでしつけがゆるすぎて、現在の子どもの様子を見て、手遅れになってしまった焦ってしまっていました。物事に白黒をつけて言い聞かせようとしすぎたのかもしれません。

>自分が楽しんでいる行為をなぜとめられたり、やめなくてはならないか理解が及ばない」「そのことで大人が怒ることが理解できないでいる」ということが時にはあるということを一応頭の中に置いておいて見てください。

このような場合があることをもっと理解してあげる対応が私にはなかったと思います。

>そういった行動を示す子供は、大人やほかの子供とは違う繊細な感情や心の構造を持っているということです。
本人はなんの悪気もないのだけど、感じ方、考え方が違うので周囲から大変理解されにくいのです。

そんな子どもに対して、厳しくしかったり、こちらのイライラから怒ったりしてしまったこともあります。私は子どもが話を聞いていないような態度に余計イライラをつのらせてしまったのですが、実は子どもはたくさん傷ついてしまっていたのかもしれません。


>子供には悪意がないのでなぜ叱られるのか、なぜお母さんは怒っているのかどうしても受け入れられず、混乱してしまいます。
そしてそこでのストレスが蓄積されると、さらに次の時に爆発させずにはいられなくなってしまいます。

叱った後は必ずといっていいほど、癇癪をおこして余計に手がかかるようになっていました。

3歳児を実際より大人として見すぎていました。(もう3歳なのだから理解できているはずと・・)でもこれからは、が大らかに構える心の余裕が必要ですね・・。

ご紹介いただいた、アスペルガーに関する本も是非読ませていただきます。この子への正しい対応を勉強していきます。

お忙しい中、たくさんのアドバイスをありがとうございます。
心から感謝しております。



桃さんへ(保育士おとーちゃんさん、コメント欄をお借りいたします)

コメントありがとうございます。

>ほめたのにかんしゃくを起こしたり、何気ない会話の中で、私からすると「あまりにも突然」かんしゃくを起こしたり、ひどい時は「ママ~」と呼ばれて「ん~?」と返事をしただけで、「ん~?って言わないで!」と切れられたり。もう、頭の中は、クエスチョンマークだらけといった状態です。
一声かけるのも、ひとつ行動を起こすのも、ためらったりしました。

>どうしていいかわからず、娘が傷つく事を言ってしまったり、意地悪な態度をとってしまったり、娘を無視してしまった事もあります。「お母さん向いてない、お母さん失格だ、私は最低だ。」と、何度思ったかわかりません。自分のかかわり方のせいで、娘をこうしてしまったのでは、と自分を責めたり。

まさに私の子どもや私自身と同じです・・。あたたかいコメントを下さる桃さんも辛い思いをされていたのですね・・・。

今日も子どもと私とで、にらめっこをして笑って遊んでいたのに、急にギャーと叫び癇癪を起こされ、本当に意味がわからない・・・。どうしたのと聞いても声をあげるばかりです・・・。遊んでいる最中ですら、癇癪スイッチが入らないかヒヤヒヤするときがあります。

私と同じような状況の方が周りにいらっしゃらず、言いようのない孤独感がありましたが、桃さんからのコメントを拝見して、励まされ、私も頑張らなくてはという気持ちになりました。

いつかお互い、今の苦しみを笑って話せる時が来ればいいですね。



保育士おとーちゃんさん、桃さん、私の悩みや愚痴にお付き合いしていただいたことに本当に心から感謝しています。ありがとうございました。

また心くじけそうな時にコメントさせていただくことがあるかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします。

KKさん

食に対する強いこだわりや、特定のものを全く受け付けないということは、子供の個性や時期的なものとしてでることはあります。

>「パンがいい?おにぎりがいい?」と聞いているのですが、こうゆう「何食べたい?」というのはやめたほうがいいでしょうか??
>おとーちゃんさんの例にあるように食べない場合、食べたいというものを作り変えたりしてしまう場合があります。

↑特にそのようにしなくても平気ならば、余計な習慣はつけなくてもいいと思いますが、食に対する強いこだわりが出ている場合は、個別的に考える必要がある場合もありますので、これまでブログの記事に書いてきたような一般論で対応しきれないこともあります。
ですので、外野の「○○すべき!」にとらわれずに、子供の様子を見ながら対応していく必要があるかと思います。


僕からは断定的なことは言えませんが、食への強いこだわりなど、そういった子供の個性は自閉症やアスペルガー症候群などの特徴の中にもあります。
こういったものは大きく「発達障害」と呼ばれますが、発達上に問題(障害)があるというもので、必ずしもずっとハンディキャップを持つというものというわけではありません。
この辺の理解はとても難しいので、そのうち記事としてまとめようとは思っています。

食に対するこだわりがあるくらいでは、症候群というわけではありませんが、他にもいろいろと発達において気になる点があるようでしたら、あせらずに特に個別的に見守るという視点をもって接していくといいと思います。

No title

お返事、ありがとうございます!
長男の偏食(炭水化物・肉食で、野菜を食べない・吐く)、
ちょっと気になりつつも
「背も伸びてるし体重も増えてるし、大丈夫か…」と思っていました。

発達障害でも、同じようなコトが現れると知り、
心配になりました。。。

でも、最近、次男の離乳食が終わり、
みんなと同じ食事をとるようになり
美味しそうに何でも食べる次男を見て
長男も「食べてみようかな」と思ってくれているのか

それまでまったく口に入れようともしなかった
フルーツ(キウイやオレンジ、イチゴ)などを
ペロッと舐めれるようになりました!
(「んー、美味しくないー」とか言って
食べてはくれないのですが・・・)

「お!ペロッて出来て、ママは嬉しいなー」って
言ったからか、次のときも挑戦してくれます◎

今までは「食べなくてもいいや」と
お皿にも彼の食べないものは盛り付けませんでしたが
最近は大人(みんな)と同じものを盛り付け
その様子を見ることにしました。

まだ変化ありません(残す)が・・・


また、別の話ですが
おとーちゃん家の二人は、喧嘩などしませんか??

次男がハイハイできるようになってから
長男の作ったレゴや線路を壊すので
喧嘩(突き飛ばす、上に乗る、髪をひっぱる)など出てきました。

「そうゆう時は次男に他のおもちゃ渡したら?」とか
「来て欲しくない時はママかパパ、大人に言ってね」とか
作ったものを壊されて怒ってる時は
「あらー!それは悲しかったね!」とかいうようにしてるのですが・・・
(次男は小さいんだから、赤ちゃんなんだから
貸してあげなさい!とは言わないように気をつけています)


用事をしてたりして対応に間に合わない時
機嫌が悪い時など、つかまり立ちをしてる手を払いのけて
コケさせたり、突き飛ばしたりしてしまいます。

次男もわざわざお兄ちゃんの遊んでいる方へ方へ行くので
喧嘩しないように引き離すのに疲れてしまいます。。。

せっかく作ったレゴや線路を壊されるのは
大人でも悲しいことなので
長男の味方をしてあげたいのですが
手を出すのでついつい「○○!」と大きな声で名前を呼んでしまいます。

おとーちゃんさんの家では、こうゆうコトはありませんでしたか??
また、こうゆう場合、どうしたらいいでしょうか??

1週間の中でも、仲良く遊ぶ時(弟が奇跡的に壊さなかった場合も含めて)もあるし、弟に合わせて赤ちゃんの遊びをしてくれるとこもあります。

KKさん

>最近は大人(みんな)と同じものを盛り付け
その様子を見ることにしました。

それでいいと思います。
ただ、それを残すたびに落胆を見せてしまったりネガティブなものにせずに、もし食べられたり口に入れられたりしたときに褒めることだけをしていくといいでしょう。



KKさんの息子さんの状況がわからないから、この対応がKKさんのうちに適切かどうかはわかりませんが。

>喧嘩(突き飛ばす、上に乗る、髪をひっぱる)など出てきました。

↑これは僕だったら全力で怒るレベルのことです。

なぜなら、ハイハイしている子に対してこういった行為は「兄弟喧嘩」と見守っていられることではないからです。
いくら理由があったとしても身体に危害がおよぶ危険な行為というのは許容していいものではありません。


ですが、もしかすると長男さんはそのへんの対人関係の加減がまだ理解できない状況にあるのかもしれません。
危険なことは許容されないということはしっかり伝えつつ、できるだけ壊されない遊びの環境を整えてあげることで、そうなる場面を減らしていくのがいいかと思われます。


あとは受容がきちんとなされているか、というところもチェックポイントかと。
下が生まれると、どうしても上の子は疎外感を感じたりして、ときに下の子に攻撃的な行動にでることがあります。
それを叱って止めていると結局満たされなさだけ募っていくので、よりその行為が強くなってしまいます。
そういったときは先回りして受容することで、その行為を元からなくすことがいいと思います。

自立と依存

先日、一人遊びでご相談させていただいた迷える母です。
丁寧なお返事ありがとうございました。
まずは、息子の日常を心地よいものにすることを第一に考えてやっていきたいと思います。

そのこと自体においては、方向性は間違っていないのかなと思いますが、「自立と依存」という観点において依存の方向へ進んでいっていないか自信がありません。

例に挙げられていたような、ものでつるようなことはしていないつもりですが、
外で手がつけられなくなったときの応急対策としてラムネのびんを持ってはいます。
それは、ラムネを鳴らすだけで気持ちを落ち着かせる効果があるからで、これは3月頃に
あんぱんまんミュージアムに行ったときがきっかけでした。
さぞかし喜ぶと思ったら、ぼーと夢遊病のようになってしまい、呼んでも通じないので
ラムネを振って見せたらやっとこちらを向いたという次第です。
そして、そういうときは3粒くらいあげます。

そのほかは徹底的に息子の相手をすることで、1日これをやると満足するという話をよく
聞きますが、うちの息子の場合、その日は寝るとき聞き分けがよくなりますが、翌日からはまた同じで、効果は長くはもたず、私も毎日家事を放棄する訳にもいかないので、
家事をしながらの相手になり、呼んですぐに相手をしないと、大声になりしつこくなり、聞き分けも悪く、すべてに時間と手間をかけさせる感じです。

また、息子の元々の性格と入園による影響と反抗期が重なって、何をどうすればよいのかわからなくなっている部分もあります。
節目、節目で保育士さんや保健師さんにも相談してきましたが、皆さん私の関わり方でOK、私の負担が大きいと思うが無理のない範囲で続けるようにとおっしゃいます。

私の関わり方とは、以前にも書きましたが、なるべく叱らず、小さな要求(主に遊び相手になること)には極力応える(佐々木正美さんの著書の影響です)歯磨きも嫌がりますが、これも押さえつけたりせずにその気になるまで言い聞かせたり、パペット人形を持ってきたりして対応しています。
生活習慣が身についていない、ということにもなるのですが、いやいや期が過ぎれば素直に応じるようになるかと思ったら、いまだに嫌がるのです。
しかし、私とのやり取りそのものを楽しんでいる節もあります。
着替えにしろ何にしろ、関心を引くために引き伸ばしているようですが、そんなことをしなくても、ほぼ1日中、必要最低限の家事以外は息子の相手をしているようなものなのですが。

食習慣には気をつけており、ジュース類は最近まで飲ませませんでしたし、お菓子も
ゼリーやヨーグルトのほかは、ラムネやおせんべい、クッキーぐらいで、それも
15時にしか食べさせないし、毎日というわけでもありません。
そういうことに関しては、非常に聞き分けもいいと思います。
しかし、それ以外のことには本当に聞き分けが悪いです。

2歳すぎ頃、今思えば環境の変化といやいや期でかんしゃくが多くなっていたのに対し、
あまり受け容れるということがわからず、また、2歳までは叱らないようにと聞いていたので、そろそろ躾の時期かと思ってしまったこと、言葉が通じることでわかっているもの、と思ってしまっていたことで叱ってしまったこともありました。
受容することの大切さや、子どもの理解力、その段階など、今ある知識の多くは、子育てに困り、悩み、いろいろ調べたこの半年で知ったことが多く、過去に間違った対応も多くしてしまったものと思います。その時期の対応が今の不安定さの原因なのでしょうか?

息子は感受性が強く、聞いていないようでも大人の話をとてもよく聞いているし、言葉も
すぐに覚えます。はじめて聞く言葉(フレーズ)でも一度で正確に繰り返します。
曲もよく覚えるし、音楽が好きで、すぐに体を揺らしています。

最近気になるのは、思い通りにいかないことがあると、ダメーと叫び、ソファやベッドに
走っていって顔をうずめ握りこぶしを握って数秒顔を硬直させます。
これを日に何度もやります。
しかし、その後はけろっとしており、この行為で切り替えているのだろうと思います。
以前から、同じようなことはしていましたが、それはいじけているだけという風で
今のように握りこぶしを作って顔を硬直させることはありませんでした。

また、普段なるべく叱らない、ネガティブな言葉を使わないようにしていますが、
何か怒られるような場面になると、過去に言われたネガティブな言葉を総動員して口に出します。そのシーンに合うセリフという認識なのか、ずいぶん前につい言ってしまったような言葉でもよく覚えていて「いい加減にしなさい」とか「うるさいな~」とかを大声で言います。

ゴールデンウィークには幼稚園の夢を見てうなされ、落ち着かせようと歌を歌うと
「歌わないで!!」とますます暴れだし、ぎょっとしました。
しかし、休み明けにはけろっと幼稚園に行きましたが、その後また嫌がるように
なりました。

療育に通った方がいいのかと保健センターで相談しましたが、幼稚園での様子も見学に
行ってくださった担当の方が、まだそこまでしなくてもいいでしょう、半年ぐらい
様子を見て考えても遅くないとおっしゃいました。

長々、こちらで相談させていただく内容ではないかもしれませんが、どうしても
私が間違った対応をすることで息子に悪い影響が出てしまわないかが心配なのです。
(私が受容のつもりでしていることが、実はいいなりでわがままになってきているのでは)

長い夏休み、一人で面倒をみることは体力的にも精神的にもつらく、1週間実家に
帰っていましたが、両親も息子の対応に疲労困憊していました。
両親は息子のことを非常にかわいがってくれますが、気難しいと思っているようで、私が言うことを聞きすぎる(主に呼べばすぐに遊びの相手をすること)言い聞かせるべきと言います。
悪いことをしたときや、泣き喚いて我を通そうとするときは、静かに「~したかったの?そういうときは大声ださずに~したいって言ってね」と言うと私の言ったことを素直に繰り返します。
しかし、遊び相手をして欲しいときに待ってと言ってもほとんど聞きません。

また、とりとめのない内容になってしまいましたが、少しでも息子のキャラクターがわかっていただけるかと長々書きました。
お時間のあるときにお返事いただけたら幸いです。

ちなみに「満たされた子ども」に書いておられたこと、以下の項目は当てはまると思います。
・ぬいぐるみや人形を大事にし可愛がる。
・よく笑う、よくしゃべる。
・じっくりあそべる
(家では絶えず私を呼びますが、入園前までは、外の遊び場では私から離れて一人で遊んでいました)
・食べ物の好き嫌いが少ない
・甘えられる
・優しい

迷える母さん

個別の要素が強い場合、どういう対応をしたほうがいいということは僕からは言えません。
なぜなら子供の個性によっては正反対の結果を生んでしまうかもしれないからです。


なので僕から言えることは、

・できるだけ育児の負担を分担できるようにして、お母さん自身がいっぱいいっぱいにならないようにしたほうがいいこと。

・できないことを気にしすぎないこと。

・教え込んでできるようにするよりも、「現状の肯定」から出発したほうが良い形での積み重ねがなされること

・大人が「子供のために」と無理をしすぎることは、結果的には子供のためにもならないこと

・あせらない、心配しすぎないでおおらかにしていることが子供にとっても、気持ちの安定につながること


これまでしっかりと関わってきたのですから満たされていることについては問題ないと思います。
まずは認めていく部分を増やして自信をもたせることから、無理なくちょっとずつ自立の方向へといけばいいでしょう。
いきなり「自立をさせる・させよう」とする必要はありません。頭の中にそういう方向性を持っているということがあればいいのです。まずは「過保護・依存になりすぎない」という程度でもいいでしょう。
ただ、それにしてもお子さんの様子にあわせてでいいので、必須というわけではありません。そのへんは個別的な視点を持って臨機応変に。

ありがとうございます

お返事ありがとうございました。
とにかく、今の息子をありのままに受け容れることなんだ、とわかりました。

心に留めておくだけで大丈夫、今すぐ何とかしようとしなくていいんだ、と思えて、とても気が楽になりました。


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