片付けのしかた Vol.2 - 2012.08.20 Mon
今回は具体策や直接的な関わりの部分を。
・普段から大人が綺麗に片したり、並べたりする習慣
これは『遊びとかたづけ』ですでに述べられていますので省略。
・遊具は多すぎず、少なすぎず
あまりに遊具が多すぎると片付けようとおもったとき、見ただけで片付けなんてしたくなくなってしまいます。
少なすぎて遊びができなくては意味がないので、適当な量を調整してあげることも必要です。
例えばままごとの素材などがそうです。
遊具の種類が多い場合は、ときどき入れ替えをすると常に新鮮に遊べますので、大量のおもちゃを出しっぱなしにするよりもいいでしょう。
・遊具のしまう場所は定位置に
どこにしまえばいいか子供がわからないのでは片付けようもありません。
普段からの定位置に置くようにすれば、遊びに取り組むこともしやすくなりますね。
ここからは直接的な関わり方のポイント
まず片付けの時間になる前に、そこまでの過程で過干渉や叱ることで埋め尽くされていたらどうでしょう。
つまり遊びの段階でいろいろと言われたりしていら、その後「片付けなさい」という指示を聞ける余裕というのはなかなか持てないのです。
逆に言えば、大人からの指示や支配を減らすことで、好んでしたくないことにも取り組めるだけのやる気を持たせてあげたいということです。
ですので、これは遊びの部分で述べたことですが、遊びが充実していることが片付けができるためには必要です。
それ以前の段階であれば、「片付けをさせる」ということを無理にせずともよいでしょう。
まずは遊びを楽しめることが大切ですね。
また次回に続きます。
● COMMENT ●
お礼と質問です
双子の実さん
>共同で野外保育をしている団体があります。平日毎日里山や畑仕事や公民館で集まってお母さんたちで見守るというスタンスのものです。
↑目の行き届く人数で安定した環境のなかのんびりと過ごせるのですから、よほど子供への関わり方に問題のある大人がいない限りいいと思います。
また、保育時間もそれほど長時間ということでもないでしょうし、子供にかかる負担もすくないのではないでしょうか。
>年少から年長の年齢の子どもにとって集団で過ごすことと、ママと一日中一緒に過ごすことのどちらが為になる、というか良いのでしょう?
これは子供により親により環境により、まったくケースバイケースではあると思います。
ただ、ある程度の年齢になりますと、友達と遊んだりという気持ちも強くなってきますし、母子だけで密室的に過ごすのは両者の負担になることも往々にしてありますので、ある程度の集団に属するのもいいかと思います。
>今後通うであろう小学校は一学年に100人くらいの大きな学校です。
学校の規模が大きくても、子供にもっとも身近な集団であるひとクラスの人数というのは、だいたい同じ程度ですので、あまり気にしないでもいいかと思いますよ。
No title
私はこれまでろくに子どもや赤ちゃんと接する機会がなく妊娠しまして、自分は子どもを可愛いと思えるのだろうか?なんて不安に思いつつ母になったのですが、今では息子LOVEの毎日です。これから手探りで子育てをしていくなかで、こちらのブログは私の指針にしたいと思いました。
息子が1歳になる頃には職場復帰しなければならないのですが、保育園での痛ましい事故が起こる度にせめて3歳までは家庭で育てた方がいいのではないかと迷います。こちらのブログで言われている子育て法を実践するのに、フルタイムで働いていて出来るのか?という思いもあります。
子どもが自分でやりたいという気持ちを尊重するだけの時間的余裕が果たしてあるのか?
こちらのブログに出会うまでは正直1歳過ぎの子どもと24時間一緒にいる自信がなく復職にも躊躇いはなかかったのですが、子どもの成長を間近で見られることの素晴らしさに気がつき、今では心が揺れています。
お聞きしたいのは、フルタイムで働いていると、起きている子どもと平日は3,4時間しか一緒にいられませんが、そんな環境でも親は子どもの健やかな発達を促すことはできるのでしょうか?
話は少しそれますが、保育園の事故について調べていて一昨年愛知県碧南市の保育園でベビーカステラを喉に詰まらせて1歳の子どもが亡くなるという痛ましい事故の報告書を読んだのですが、私は保育士に大きな過失があったようには感じませんでした。小さな過失で取り返しのつかない事故が起きてしまうという保育の大変さを思いました。先日も白玉で事故が起きてしまいましたが、保育士の立場として、おとーちゃんさんに窒息事故のご意見をお聞きしたいです。
お忙しいとは存じますが、お時間のある時に返信いただけたら幸いです。
乱文失礼しましす。
さっそくの回答ありがとうございます。
どんな形での子育てが私たち親子にとってより良いのか、その時その時でずっと考えていきますね。
共同保育に関してはわりと肯定的なご意見だったので良かったです。
引っ越したら参加してみたいと思います。
私自身はどちらかと言えば家で一人本を読むほうがアウトドアより好きなほうですが、子供たちと外で過ごすのは好きです。もっと子供たちを外で遊ばせたい、一緒の時間をもちたいと思うので、挑戦です 笑
ありがとうございました★
ひぃママさん
原則的には十分可能なことです。
ただ、親も子もいろいろですから「容易に出来る人もいれば、なかなかできない人もいる」というのが実情だと思います。
でも、その「なかなかできない人」が仕事をしないで、生活や時間に余裕があれば上手にできるかといえば必ずしもそんなことはないので、「時間のあるなし」だけが問題なのではないと思われます。
もちろん、一般論としてではなく、個人のことで考えるならば時間や心の余裕がないより、ある方がいいのはもちろんでしょう。
仕事をしながら子育てすることももちろん可能ですし、子育てが楽しめる人ならば乳児期だけでも一緒に過ごすというのもそれはそれでいいものですよ。
僕はその事件については詳しく知りませんが、保育園での窒息というのは、当然ですがあってはならないことです。
そして起こってしまった以上、過失がないということはないと思います。
僕自身の経験からいえば、通常の範囲内の保育をしていたのならば食事・おやつなどを食べていて起こることはないだろうと思われます。
食事というのは子供を育てる中でとてもウェイトの大きいところですので、窒息の予防ということではないですが、しっかりと子供を見ている時間です。
なにか子供が食べるのが難しそうだったり、へんな食べ方をしていたら、その場でなんらかのアプローチがとれるはずです。
また、日々の子供の観察の蓄積があります。
その過程で、取り立てて燕下の能力が弱いとか、食べ方飲み込み方が未熟だと思われれば、あらかじめ調理の方に小さく切るように要望したり、またはその場でその子の食べられる形にするということは日常的に行っていることです。
そういった保育の積み重ねがきちんとなされていて、さらに喉に詰まってしまった時の対応も適切に行ったのに(僕の働いていた保育園では心肺蘇生や窒息時の対応などの応急処置について消防署の研修を全員が受けていました)、それでも窒息死してしまったというならば、大変不幸な事故で過失は小さかったと言えるかもしれませんが、保育園での多くの深刻な事故は保育士の慣れ・惰性による不注意や、人員の不当な過小配置などから「見ていない状況」により起こります。
そのような「見ていない状況」が普段から行われる体質になっていたら、あとは時間の問題で事故は起こるべくして起こるでしょう。
たまたま落ちていたボタンを飲み込んでしまったというような「誤飲」のような事故ならば、ほんの一瞬で起こってしまいますから、避けようのないということもあるかもしれません。
しかし食事時の窒息というのであれば、それを防いだり察知したりする瞬間はそれ以前にいくつもあったはずなので(食事のときだけでなく普段から落ち着きのない子というのであれば特に気をつけて見ているなど)、やはり保育上の過失は大きいと思われます。
人件費を削るために不当な過小配置を園側がしていたり、過重労働などで保育士の注意力が散漫になるような職場環境があったのならば、保育士一個人の落ち度というよりも、園としての大きな過失と考えるべきだろうと思います。
ありがとうございました
育児が楽しめている自分が不思議な感じです。
なので迷いが出てきちゃっているんですよね。
保育園で起きた事故を自分の迷いに結びつけていただけなのかもしれません。
おとーちゃんさんのような頼れる保育士さんに出会いたいです。
(読者の方は皆そう思っているでしょうね)
まずは信頼出来る保育園を探してみますね。
自分の見る目が不安ではありますが(^_^;)
これからも更新楽しみにしています!
過去ログも熟読して子育てのイメトレもしたいと思います。
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こちらのブログを2カ月ほど前にみつけ、過去記事もほぼすべて読ませてもらいました。
他のどんな育児書や育児雑誌よりわかりやすく、すごくためになりました。
ありがとうございます。
これからも何度も読み返すことになると思われます。
4歳の娘はもともと神経質な上に私の対応が「いいなりぎみの、できる事を求めていた、甘えさせることが足りなかった」ために問題行動が端々にでていた(妹が産まれてから特に)、今も少々出ている子です。
1歳半の娘はもともとおおらかで、私の対応も「受容できている、充分甘えさせている」そして産まれた直後から生活リズムを整えられたので何も今のところ問題ないなという感じです。かんしゃくを起こすこともありますが共感して、大好きだから抱っこさせてと伝えればだいたい収まります。
年末に引っ越しを考えていて(田舎から田舎へ)引っ越し先に共同で野外保育をしている団体があります。平日毎日里山や畑仕事や公民館で集まってお母さんたちで見守るというスタンスのものです。
しかし今のところ小規模で3歳から5歳の子どもが4,5人だけのようです。
4歳の娘は今年少で、今後通うであろう小学校は一学年に100人くらいの大きな学校です。
なのでママと数人のお友達との関係から急に大人数の学校での集団に入れるかなという不安もあります。
年少から年長の年齢の子どもにとって集団で過ごすことと、ママと一日中一緒に過ごすことのどちらが為になる、というか良いのでしょう?
共同保育や森のようちえんといったものに対しておとーちゃんさんはどんな意見をおもちでしょうか?