最近の親の意識・あり方の変化 Vol.2 - 2012.09.23 Sun
仕事や生活が大変でも一生懸命子育てをしたり、子供のために悩んでいる親がたくさんいるのも、もちろん知っています。
別に子供を預けて遊んでいようと、子供が満たされてまっすぐ育っていっているのならば、僕は何も言いません。
でも、自分の子供なのに「子供なんか見たくない」とか「お荷物」扱いされて満たされていない子が増えています。
悪気はなくとも、子供にさまざまなサインがでているのに、子供には無関心で、あっけらかんと自分のしたいことだけしているという人が近年多くなってきたのを見ています。
景気の悪化や、社会の変化で、親も仕事や生活がしんどくなっているのはわかりますが、そういう原因がなくとも子供が疎外されて、満たされていない、荒れている、性格をひねさせている子供が多いです。
少数のレアなケースの話ではありません。
クラスの8割9割までが満たされていない子供ばかり、そんなところすら実際にあります。
この子達がこのまま大きくなったら世の中はどうなってしまうだろう、そう感じます。
いじめがいま世間の問題になっていますが、いくら罰則を強化したところで、僕が見てきたような0歳や1歳から満たされたことのない子が多くなっていけば、必然的にそんないじめも増えるばかりでしょう。
今回はそのような子供の様子にも焦点をあてて、事例を紹介していこうと思います。
2歳児女の子。
兄弟はいない。
家から、電車で片道1時間強のところに母の実家があり、祖母がしばしば子供を見てくれる。
母はフルタイムで働いている。職場まで通勤時間が1時間半ほど。朝は母が送りの時もあるが、送迎はとくに迎えは父が多い。父が無理な時は祖母。
保育時間も朝一番から11時間くらいと長い。
そのように日常の中で家庭で過ごす時間は短く、さらに母親と過ごす時間も短いのだが、その母親はアイドルの追っかけが趣味で、週末はほとんど子供と過ごすことはない。
父や祖母がみている。
そのような生活が保育園に入園した生後9ヶ月から続いている。
子供の様子は、慢性的に満たされていない。
2歳児クラスになったその時でも、指しゃぶりとときどき自慰行為がでている。
情緒も安定せず、幼い。
ぐずり泣きが多く、朝の預けられるときなどは泣かないのだが、ちょっとしたことでも何かをきっかけとして、激しく感情を爆発させる。
家ではトイレットトレーニングをさせられているが、行動面でも情緒面でもとても排泄の自立ができる段階にはない。
甘え方をしらない、受容的に甘えさせてもらっていないので、甘え方がわからず、ネガティブな行動が多くなる。
担当の保育士と信頼関係を作って、その保育士がきちんと受け止めるようにしていくとだんだん甘えを出せるようになってはきたが、気持ちに余裕がないのでその出し方が「子供の可愛らしい甘え」という程度ものではない。
なんともねちっこいのだ。担当保育士は多大なストレスに耐えながらもなんとか受け止め続けていく。
あまり家庭でも、子供に目が向けられていないことを感じる。
爪が伸びているので切るように伝えても、なかなか切ってもらえない。
噛み付きひっかきも時々出るので、安全のためやむを得ず親の了承をとって園で切る。
(本来は保育園で爪や髪を切ってはいけないことになっている)
多量の目やにや、皮膚の荒れなどがあっても病院に連れて行ってもらえない。
だが熱が出たときは、すぐに強い解熱剤をもらってくるので、多少の体調が悪くても園を休むことはない。
週末の休みに体調を崩していても、祖母に預けられたりして母親は泊りがけなどで「追っかけ」にいってしまう。
家での食事は出来合いのものが多く、好んで食べるものしか家庭では食べさせないので、選り好みが激しく偏食がち。
家では「手のかからない子」でいることを第一に要求されている。
その反動か、園での他児への攻撃的な様子が目立つ。
遊んでいる子、楽しそうにしている子を見ると、その子が何をしたわけでもないのに、うしろからいきなり髪の毛を引っ張ったり、ただ通りがかっただけの子供の顔をひっかいたりする。
その子自身はなかなか遊びに取り組めない。
遊んでいる子の遊具をとって投げたりすることで、取られた子供の反応をみて楽しむようなところがある。
午睡時はなかなか寝付けない。大人がそばについて安心させることで初めて眠れる。
しかし睡眠中に突然泣き叫んで起きたりすることがしばしばある。
始終イライラしているが、遅番時は担当の保育士もいないことがあるし、精神的にも肉体的にも疲れているので、噛み付きひっかきなどのトラブルがものすごく多い。
母親が土曜日出勤の週で平日に振替休みがあっても、その子が保育園を休むことはない。
そいうときに、母親自身が子供に「早くお迎えに来る」と伝えたりするも、結局遅番まで預けてしまうこともしばしばで、子供があまり親の言葉を信頼しなくなっている。
父母にわがままや、ぐずりを出すことは我慢しているが、その分を園でだす。
また祖母には一部だすので、祖母はその子のことを「大変な子供」だと思ってしまっている。
そのため、迎えに来たりしても祖母が子供のことを、もはや笑顔で受け止められなくなっている。
親に園での様子や、受容的に受け止めることを面談で伝えたり、日々のコミュニケーションのなかではその子のいい部分を伝えたり褒めたりしているのだが、その親とくに母親の様子は変わらない。
ちなみに母親の職業は公立保育園の保育士である。
これは一例に過ぎませんが、珍しいケースだから上げているのではありません。
このような状態にある子供は、近年珍しくなくなってきました。
こういった子供を、少しでも受容的に受け止めたり、ストレスに耐えながら肯定していくのは簡単な仕事ではありません。
1~2歳くらいまでならば、親は子供の大変さがでていても、ごまかしたり、抑圧したりしてなんとかやっていけてしまいます。
それなりに小さいなりの可愛さがあるので、祖父母も喜んでみてくれます。
ですが年齢が上がり、どんどんこういった大変さの度合いが深くなりそれがふきだしてくるようになると、祖父母にも笑顔がなくなります。
そうなると、子供はますます受容してもらう場がなくなってしまいます。
この構造にはまってしまうと、悪循環です。
保育士がどんなに園で受け止めたとしても、子供がほんとに望んでいることは親に受け止めてもらうことですから、なかなか補いきれません。
そういった子供の問題行動というサインがたくさん出てきて、親がそれを見過ごすことができなくなったときに、2つの選択肢があります。
その問題行動を子供の何らかのサインと受け止めて、改善の対応をしようとするか、
その問題行動の原因を責任転嫁したり、目をつぶってしまい、否定することで子供へのアプローチを投げてしまうことです。
改善しようと思えるならば、すぐにではなくともそれを良い方向へ向けていくことは可能です。
しかし、親が子供のことを投げてしまうと、その子の問題解決は容易ではありません。
なかにはもともとの気質に強い部分や優しい部分、ものにこだわらない部分をふんだんに持っていて、それなりにきちんと育っていける子もおりますが。
多くは育っていくに従ってたくさんの問題を周囲に撒き散らしていってしまうでしょう。
でも、小出しに出していけるならばまだいいです。
出さずに溜め込んでしまった子は、爆発的にだしてしまうので余計心配です。
● COMMENT ●
No Title
もうすぐ二人目出産なのもあり仕事は今はしていませんが、保育園に預けています。
こちらの地域は育休中も上の子を保育園に預けられるので、そのまま下の子が産まれても預ける予定です。
今回の記事をよんで、胸が痛くなりました。娘は保育園には楽しく通っている様で園でも安定して過ごしている様子です。でも、私が楽をしたいのでそのまま保育園に預けようと思っている所が大きいと思います。こういう事が自分本意なのかなと…。
もしよければご意見頂けたらと思います。
No title
いつもブログで勉強させてもらってます^^
今回の事例のお嬢さんがあまりにもかわいそうで。。。
ですが、お母さんが保育士さんと書いてあってなんとも言えない
気持ちです。怖いとさえ思います。みなさん色々な家庭の事情がおありになって
お仕事されてるのでしょうが。。。そんな保育士さんに子供を預けるのは嫌だなぁ。
そして質問なのですが、かわいくない甘え方(ねちっこい)とかわいい甘え方を具体的に教えて下さい。家は四歳の女の子と十ヶ月の男の子が居ます。上の女の子がまだ卒乳で来ません。これに関しては私はそんなに悪い事と思ってないのですがどうなんでしょうか?上手く甘えられないのかそれとも私が授乳以外で娘を可愛がれていないのかふと心配になります。主人や家族は『大丈夫。大丈夫。』と言ってくれるのですがやっぱり心配になります。
幼稚園でも他の女の子はある程度グループなり名前を呼び合うお友達がいるのに男の子と活発に遊ぶ訳でもなく女の子のグループに入る訳でもなく、私から見るとなんとなくフラフラしてる様に見もえます。かといって公園で初めて会った子供に付いて行って遊んだり。。。
なんか天然少女なのかな。時折、娘がわからなくなります。
それとも私が子供と言う物を分かっていなさすぎるのかなぁ。><
長文すみませんでした。
毎日大変でしょうががんばってください!
私もおとーちゃんの様に『いいよ〜光線』が出せるお母ちゃんになれるようがんばります!
アドバイスありがとうございました
アドバイスありがとうございました。
やはり親の焦り(主人も含めて)が娘にも伝わっていたのかなあと改めて思います。
妹が生まれたり、幼稚園がはじまったり、生活が一変することが続いてそれだけでも大変なのだから私がもっとゆったり構えてあげなければいけなかったんですよね。
今振り返って見ると下の子が生まれてから、私自身もいっぱいいっぱいだったなあと思います。
そんな私に付き合ってくれていた娘はきっと満たされないものを感じていたんでしょうね。
それが排泄の自立を遅らせてしまった原因なのかなと思います。
しばらくはアドバイスどおりゆったりと見守って行きます。
幼稚園の先生は理解のある方ですし、オムツがはずれていないこと以外は何の問題もなく過ごしていると言ってくださっています。
仲のよい友達もできたようで、家に帰ってくるとお友達のいろいろな話を聞かせてくれます。
大好きな砂遊びを天気がよければ毎日やらせてもらえるので服は毎日どろんこで、元気な証拠だなあと嬉しく思います。
また、工作やお絵かきが大好きで、家では毎日おりがみや画用紙、空き容器、紙コップ、紙皿などなどひっぱりだしてきては何やら作っています。
大人から見ると???なものばかりですが・・・。
ただ、時々下の子への意地悪が出ます。
これを娘からのサインと受け取って、いい関わりをたくさんもって満たしていってあげられたらなあと思います。
決して投げてしまうような親にはならないようにしなくちゃと今回の記事を読んで強く感じました。
相談させていただいて本当によかったです。
ありがとうございました。
また、過去記事も読んで勉強させてもらいます。
個人的にはわたくんとむーちゃんのかわいいやりとりが大好きなので、またお話聞きたいです。
初めまして。
プロの保育士さんの目線、そして同じ親の目線から子育てについて、とても詳しく具体的にアドバイス等を書いてくださっているので、とても参考になります。
書かれている内容を読んで、私自身、反省することも多いです。
1歳5ヶ月になる娘がおります。
娘は、寝るときには必ずガーゼのハンカチを口にくわえて眠ります。
口の中に入れて、モグモグ噛んでいるようです。
いつの間にか癖になってしまっていたのですが、遡って写真を見てみますと、低月齢(5ヶ月くらい)の頃からです。
その頃は、ヨダレを拭くのにいつも娘のそばにガーゼを置いていたんですね。
それが気に入って離せなくなってしまったのかな、と思います。
娘は、寝起きはとても良いのですが、寝つきが悪く、よくぐずります。
そんな時にガーゼを渡すと、安心するのか、とたんに静かになりスーッと寝てくれることが多いのです。
ガーゼがそばにないと、その辺にあるタオルや、それもなければ自分の服・・・と、何かしら布物を探してくわえようとします。
この行動は、満たされていない気持から出る行動なのでしょうか?
抱っこしてゆらゆらしても、なだめてもダメでも、ガーゼを渡すと大人しくなります。
こうした娘の癖を何とか止めさせたいという思いがありながらも、特に外出中は、ぐずられると周りの方々にご迷惑がかかってしまうという焦りもあって、私も夫も、積極的にガーゼを娘に渡してしまっているところがあります。
しかし、やはり、こちらからガーゼを渡すということは、止めた方が良いのでしょうか?
また、こうした行動を止めさせるにはどのようなアプローチを取っていけば良いのでしょうか?
ガーゼ(布)を口に入れることで安心感を得ているようなので、無理にそれを止めさせようとすると、かえって良くない影響が出てしまうのではないか・・という心配もあります。
私に持病があり、母乳は与えることが出来なかったのでミルクで育てました。
哺乳瓶は1歳2ヵ月で卒業しました。(ある日突然、娘から拒否されました…)
おしゃぶりは使っていません。
育児本を読んでも、ネットで検索しても、答えが見つからず困っております。
何か方法がありましたら、アドバイスを頂けたらありがたいです。
甘え方
他の方も書かれてましたが本文中の『ねちっこい甘え方』について教えていただけないでしょうか。
というのは、
現在、第二子を妊娠中で、つい最近まで3ヶ月近くひどい悪阻で寝たきりの状態でした。
2歳8ヶ月の息子は、グッタリして起きない母を見て諦めていたのか、悪阻の一番酷い時は父や祖父母に遊んでもらって満足しようとしてたようでしたが。
私が少し回復した頃、とてもワガママで意地悪なことを私にするようになりました。
「おかあさんは寝ちゃダメ」
「おかあさんはご飯食べちゃダメ」
など、大人から見たらわけのわからないことばかり言って、
私も体調がまだ優れない中で、自分の子が急に悪い子になった気がして、本気で怒ってしまっていました。これが『ねちっこい甘え方』のようなものなんでしょうか?
私の母や夫に言われて「これも甘えの一種なのかも」と思い、それからは二人の時間を取るようにして来ました。
それからは、あまり上のようなわけのわからないワガママはなく、今度はただひたすら私にベッタリ…ご飯を食べる時もテレビを見る時もおもちゃで遊ぶ時も「おかあさんのおひざ」。
これはこれで疲れますが(^-^;
甘えを素直に表出出来ることは良いことだと思うし、ふたりめが産まれたらこんな時間もなかなか取れないだろうからと思い、なるべく拒絶せずに受け入れてはいます。
ただ今も「あかちゃん」の話はタブーです。
「◯◯ちゃん(自分のこと)があかちゃんなの!!」と主張するので(^-^;
甘ったれのお兄ちゃんで先が心配ですが、甘えを満たしてあげられるように気を配りたいと思います。
おとーちゃんさんには、心配な甘えとそうでない甘えについてご教授いただけましたら幸いです。
No title
もちろんこどもの生活・成長は大事ですし、親にはその責任があります。ただ、その責任を全うするためには、ある程度親の精神的・肉体的な状態に余裕がないとできない面もあると思います。
No title
たくさんの方がこのブログに出会えて、自分が変わり、子供も変わっていくんだなーと思うと嬉しいです。
おとーちゃんさんのブログを読んでいると本当に子育てって、社会にとっても何より大事じゃないかなーと思います。教育が大事ってことはよく政治家なんかも言いますがそれ以前に子育てだな☆と。
だから読んでる人が多いのは嬉しいです。
でもおとーちゃんさんが例に挙げられている切に対応を変えてほしい親御さんはきっと子育てについて検索することもないんでしょうね。もどかしいです。
先日おむつなし育児についてのご意見をうかがってしまいましたが、コメントのところで他の方が質問されていましたね〈汗〉
お手数かけてしまい・・しかも丁寧に回答をいただいたので恐縮でした・・!
コメントのところにも、為になることがたくさんあります。
おひとり、おひとりに丁寧に相談に乗られていて頭が下がります。
私は今回返信不要ですっ・・!次の記事も楽しみにしております。
とかちさん
でも確かに、「保育と自分の子育ては別」なんてよく言われていますし、わりと保育士も我が家では普通の人っていうことがほとんどみたいですよ。
>近所の子供や子育て支援センターにいる子たちと接するとき、おとーちゃんさんが紹介されてた技?をよく使っています。(オウム返し、3倍ゆっくり、目からいいよ~光線、否定せずに肯定、気持ちを代弁するなど)すると、びっくりするくらい子供たちが懐いてくれるのです
これはやってみるとそうなんですよね。
子供の可愛い姿を引き出せるかどうかというのは、大人次第でいくらでもできるようです。
子供が可愛いと子育てもずっと楽しめるから、こういうのは是非多くの人に知ってもらいたいよね。
さかなさん
僕が働いていたところなどは、もうずいぶん前から育休中でもそのまま在園しているのが普通でした。
別にそのこと自体は自分本位でも悪いことでもないと思いますよ。
保育園にいっていても家庭ではきちんと世話してもらっていて、可愛がられているのならば子供になんの影響もでることはありません。
お母さんに余裕がある分むしろいい状態でいられるでしょう。
特にこれから第二子を出産するのですから、この時期に余裕を持ってたくさん可愛がってもらえることは、上の子にとってもこれから生まれてくる子にとっても実にいいことです。
しかしなかにはこんなケースもあります。
母親や産休や育休中で今のところは仕事に行っていない。
保育園からはそういった場合は、9時登園16時降園でお願いしている(その程度だと子供に負担がかからないから)
しかし中には、「保育料を払っているのだから」と通常保育時間の17時まで(または保育料金のかわらない18時半まで)預かるように要望してくる人もいる。
それでも気持ちよく子供を迎えに来て、家庭で可愛がれているのならばいいのだが、育休中なのにその遅く設定した時間にすら遅れてきて、うんざりという様子で子供を引き取り、子供の出す甘えに怒りながら帰っていくような人もいます。
こうなってしまうと、子供は当然荒れます。
満たされておらず、心に余裕もないので、第二子出産後はさらに荒れます。
そして赤ちゃんのことを可愛がれる余裕もありません。
親からするとよけい可愛く見えないので、さらに怒られたり邪険にされたり、またはちっとも余裕がないのにお姉さん(お兄さん)でいることを要求されて、さらに満たされなくなってしまったり・・。
極端な例を書きましたが、こういった我が子を省みないで預けているケースが増えています。
そうでなく、預けていても親子共々気持ちに余裕があって楽しく過ごせるのならば、育休や産休であずけようとなんの問題もないですよ。
No title
毎回、胸が痛み、自分はどうだろう・・・と考えさせられています。
自分は違う!と思い読んでいても、実際人から見ると過干渉だったり、
親として自覚がたりなかったりするのかなぁと思いました。
では、はたしてそれは誰が気づかしてくれ、そして注意、助言してくれるの
でしょうか?
我が家の場合は祖父母がおらず、本当に夫婦と息子一人の核家族です。
子供と一緒に母親も成長すると思ってはきましたが、
その当たり前とされる自覚や子育ての本能さえも
教えてくれる・・・とゆうかそばで一緒に生活を見守って
くれる人が我が家にはない気がします。
なので、子育ての助言や勉強は保育園、または本でした。
そして昨年おとうちゃんさんのブログに出会い、
心にたくさんキレイな水が流れてきたようでした。
コメント蘭でいろんな方のお話を見ていると、
母親ってみんないろいろもがいているのかもしれない、そうも
思えるようになりました^^
自分の子育て環境にも自信をもてるよう、おおらか母ちゃん目指したいです。
これからも楽しみにしています。
いりこさん
僕もそう思います。
保育士はこういった親にかえりみてもらえない子のケースには大変胸をいためるのですが、ましてやそれが同業者だったりすると余計にやるせない気持ちになります。
しかし、なぜかそういったケースは少なくありません。
「ねちっこい甘え方」についてはほかにも質問があったので、記事にして書きます。
ちょっといろいろな点があってコメント欄だけでは伝えきれないことなので。
なのでそちらは置いておいて、授乳のことについてみてみましょう。
卒乳ができておらず、祖母などに「まだそんなことしてたらだめじゃない」などと責められその板挟みになってお母さんが苦しんでしまう というケースがとても多いのですが、いりこさん自身もご家族もそれを大丈夫と思っていられる点はとてもプラスですね。
たしかに、「4歳なのにまだ授乳させて」と考える人は世の中に多いでしょう。
僕も、これまでの積み重ね次第では授乳に頼らずとも自立させられるような関わりもあっただろうとは思います。
しかし、人の一生という長いスパンで考えたら、あと半年やそこいらおっぱいを必要としていたとしても、よくよく考えたらなんのデメリットもおそらく見いだせないはずです。
とくに下に赤ちゃんが生まれたばかりで、気持ちも不安定になっている時期なのでしょう。
外野から余計なプレッシャーがかけられているわけでないなら、焦る必要もないのではないでしょうか。
ただ、それらのことで自立を阻み依存を高めてしまわないように気をつけましょう。
つまり、おっぱいを求めること自体は否定しなくともいいけれども、それによりそのほかの子供自身の行動や親からの対応を「幼い」ものにしてしまわないことです。
下に赤ちゃんがいれば、「甘え」がつよくなるのは当然です。それは受け止めるべきだけれども、大人が子供を囲い込み過ぎて、自立の方向性を奪ってしまわないように少し意識しておくといいです。
後半部分
>幼稚園でも他の女の子はある程度グループなり名前を呼び合うお友達がいるのに男の子と活発に遊ぶ訳でもなく女の子のグループに入る訳でもなく、私から見るとなんとなくフラフラしてる様に見もえます。かといって公園で初めて会った子供に付いて行って遊んだり。。。
こういった姿が、個性なのか幼さなのか、はたまた発達上の問題なのか僕からはわかりません。
生活面や必要なことに関しての気になることがコメントには特に書かれていないので、発達上の問題ではないかもしれません。
個性ならば、僕はそのまま見守って上げればいいことだとおもいます。
子供が「幼くある」こと自体は別に否定すべきことではありません。
でももし大人が「幼く」してしまっているのであれば、そこはちょっと気をつけるべき問題です。
コメントに書かれていることから、僕が感じたのは今のところそれくらいです。
ほかにも何かありましたら、またコメントしてください。
あ、でもね子育てなんて家族みんなが可愛がってさえいれば、ほかに多少のことがあっても、なにかがまだできなくても、幼いとこがあってもなんの問題もないことだから、あんまり気にしすぎないことも大切だよ。
かえって気にしすぎてしまうことで、子供を追い込んでしまうことが少なくないからね。
まゆさん
どんなときも否定からはじめるのではなく、まずは「あるがままを受け止めてあげる」、何かを変えるのはそれからというのが子育てするうえでは大切なことだと僕は思います。
兄弟間で多少のどうしても意地悪はでますよ。
でも、そうやって学んでいくものだから、それが出ていること自体が悪いわけではないです。
そこを否定定期に叱り飛ばされていると、もともとの疎外感や満たされなさから来ていることなので、自己否定感を募らせてしまうけれども、それは良くないと毅然と伝える一方で気持ちを満たしていくことができれば、子供は大きく成長していけるでしょう。
はなこさん
こういうことは珍しくありませんよ。
たいていは成長と共にやんでいくものです。
ただ、口の中にいれてしまうというのであれば、窒息にならないように気をつけてくださいね。
その点以外はさほど心配するものでもないと思います。
それで安心感を得たり、情緒のバランスをとっているのですから、なにか支障がなければ焦ってやめさせるということもないと思うのですが、一応方向性だけは書いておきましょう。
1歳半ともなると、いろんな探索行動がでたりしてだんだん世界が広がっていることと思います。
また、手先を使ったり目で追ったり、体を動かしたりと遊びもそれ以前に比べて格段にランクアップしてきているはずです。
そういうことをしっかり経験し、いろんなことに満足や達成感を味合う中で、そういった癖に頼らずとも平気にだんだんとなっていきます。
それは、少しずつかもしれませんが、子供はみな成長していますので、放っておいてもそういった癖を克服する方向にいっているのは確かです。
でも、親が過干渉に関わっていたりして、そういった行動を止めたりする関わりが多いと、「~~したい」気持ちを押しとどめることが必要なので、なにかやそういった癖に依存したりして余計にバランスを取らなければならなくなってしまいます。
その点気をつけましょう。
また、母親自身がネガティブな心持ちでいると、子供にはそれが伝わりますので、そういったことからもバランスを取るために余計に癖に頼らなければならなくなってしまったりします。
なので、「ほかの人のようにうまく子育てできていないのではないか」とか「母乳で育ててあげられなくてかわいそうなことをしてしまった」とか考えずに、おおらかに関わっていってあげるといいです。
大人の神経質さや、そういった気にしすぎ、マイナス思考が子供に影響をあたえることがあるからです。
子供が可愛いと思えているならば、子育てに失敗はないですからおおらかにいきましょう。
お返事ありがとうございます!
主人とも話しあって、それが一番いいねと決めた事だったんですが、時々いいのかな…と思う時があって、今回の記事だったのでコメントさせてもらいました。
後産まれるまでわずかですが、これからもたくさんお話しをしたり、スキンシップをとっていきたいと思います。
今でこそ、一番お腹の赤ちゃんに話しかけてくれたり、毎夜チューとお腹にしたりと産まれるのを楽しみにしている娘ですが、産まれてからの赤ちゃん返りが心配ではあります。乗り越えてくれたらな~と思っています。
☆ありがとうございます☆
もっと娘のあるがままを受け止めてあげなくちゃいけないですね。
担任の先生からは懇談の時に『優しい子で特になんの問題もないです。いつも私たちにも優しい言葉を掛けてくれますよ〜』と言ってもらえました。生活面でもしっかり自分で出来てると思います。そういえば入園前、なかなかオムツが取れなくてピリピリした数ヶ月を過ごしましたが入園式を終えた夜に『きょうからパンツで寝る』と自分から宣言しその日でオムツを卒業しました。娘は娘なりに色々と考えてるんでしょうね。私の中の理想の娘象が膨らみ過ぎなのかもしれません。
おとうちゃん、気付きをありがとうございます。
またいつかご相談させて頂くかもしれませんが、よろしくお願いします。
そしてこのブログを陰ながら応援してます。
まきさん
そのまま例としてあげると、人によっては気にしすぎることで悪い方向へいってしまう可能性が多分にあったからです。
ですので、きちんと書かなければ誤解をうみますので、コメントでは書ききれません。
近いうちに記事として書きます。
とりあえず、まきさんが今回のコメントで気になさっていることについて思ったところを書いていきます。
>現在、第二子を妊娠中で、つい最近まで3ヶ月近くひどい悪阻で寝たきりの状態でした。
2歳8ヶ月の息子は、グッタリして起きない母を見て諦めていたのか、悪阻の一番酷い時は父や祖父母に遊んでもらって満足しようとしてたようでしたが。
子供はこういったことをそれなりにきちんと理解しているものです。
もちろん大好きなお母さんが相手をしてくれなくて、そのときは寂しい思いをしているとは思います。
でも、それがやむを得ないことだったというのは理解可能なことですから、あまりそれを負い目に感じたり気に病んだりしてはしてはいけません。
なぜなら、そう親自身が思ってしまうことで、本当に子供にもそう感じさせてしまうからです。
子供自身理解して消化可能だったことを、親が気にしすぎれば消化しなくなってしまいます。
それはどちらのためにもなりません。
まずはそのことがひとつとても大事なことです。
そして、いま感じて対応なさっているように、
>私が少し回復した頃、とてもワガママで意地悪なことを私にするようになりました。
「おかあさんは寝ちゃダメ」
「おかあさんはご飯食べちゃダメ」
など、大人から見たらわけのわからないことばかり言って
こういったことが、「受容して欲しい」というサインとして出ています。
それは当然のことなので、受け止めていいのですが何点か気をつけるべきポイントがあります。
まず、こういった↓
「おかあさんは寝ちゃダメ」
「おかあさんはご飯食べちゃダメ」
ネガティブな関わりに対していいなりになってはいけないということです。
これをそのまま受けていては、そういったネガティブな出し方で関わること・甘えることがその子の甘え方になってしまいます。
そうすると、子育てが本当に大変になってしまいます。
そういったネガティブな出し方を真っ向から否定するのではなく、軽くいなしつつ良い甘え方に方向転換してあげることがいいです。
過去記事に書いたのですがどこだか忘れましたので、ざっと紹介します。
例えば、「お母さんは○○しちゃダメ」という関わり方をしてきたら、
「お母さんに遊んで欲しかったんだね、そういうときは素直に可愛く言うとお母さんも気持ちよく遊んであげられるよ。お母さん遊んでー(だっこしてー)っていってごらん。」
というようにです。
もし、体調に余裕があれば「先回りした関わり」などで、そういったネガティブさが出る前に満たしてしまうこともとても有効です。
出来る範囲でちょっとでもいいからくすぐり遊びでもしてあげましょう。
これだけでも減るはずです。
体調が悪くて相手をしてあげられないなどのときは、ごまかしたり、イヤイヤいいなりになったりせずに、「お母さんも相手をしてあげたいのだけど、いまは○○でできないんだよ」などと素直にそのままを伝えましょう。
無理をして相手をしてもそれで子供が満たされることはないので、「できないときはできない、できるときにしっかりと気持ちよく向き合う」と大人が毅然と割り切ることも大切です。
今の時期に「肯定と受容」が大切なのはそうなのですが、だからといってまきさん自身が無理をして全部する必要もありません。
その分を祖父母さんやお父さん、家族の方などがしてあげることでも大丈夫です。
負い目を感じつつ腫れ物に触るような関わり方や、いいなりになってしまうことはあとあとまで今の状況を引きずったり、悪化させてしまう元ともなりますのでそれだけは気をつけましょう。
甘えを受け止めることはいいけれども、「依存」にしてしまうのも今後のことを考えると良くはありません。
「いいなり」は簡単に依存にしてしまいます。
そうならないためには、「肯定」をわすれないことです。
例えば、ご飯を食べさせてあげたときも、ただいいなりになって食べさせて終わりではなく、(食べさせて貰ってでも)食べられたことを認めていったりして、自立の方向性を示してあげることです。
(『Fがない』の過去記事などが参考になるかもしれません)
また、先ほどのネガティブな甘え方で受けないと似ていますが、「子供の感情の爆発で従わない」ということも覚えておくといいかもしれません。
例えば、子供が奇声や威嚇するような声・癇癪を起こして「○○して」というようなもので従っていると、そうやって大人をいいなりにすることで、気持ちを満たそうとすることを学習してしまうので、そういった様子の時は、「そういう言い方はお母さんは嫌です。もっと普通に話してください」とか「可愛くいってください」と直してしまいます。
そうやっていい形に軌道修正しながら、甘え方を伝えつつ、受容と肯定をしていきましょう。
自立を押し付ける必要はないのだけど、自立の道筋だけは示しつつ。
そうやって対応して行ってあげればよいかと思います。
ありがとうございます
お返事ありがとうございます。
おとーちゃんさんの言葉のひとつひとつが深くて、また、自分では気づかなかった関わり方のヒントもたくさんあり、
ひとつひとつを自分なりに咀嚼して、考えながら身につけて行きたいと思います。
たぶん私にはまだ、甘えの受容と言いなりになること、そして逆に叱りつけることの切り替えが上手く出来ていない…自分でもまだしっかり理解出来ていないのだと思います。
わが子は可愛いですから…親子とも楽しくいられるよう、良い方向に導けるよう、頑張りたいと思います☆
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夫が保育士ですが、やはり手の掛かる子を相手にするのはしんどいと、毎日大変そうです。
でも、子供たちにはなかなか人気のある先生のようですが、自分の子(1歳児)となると、普段子供に関わってない職業のパパとそんなに変わりなさそうなので、保育士=子育て上手な親とは限らないんだなぁとも実感しています。(乳児の保育はほとんど経験がないそうなので、そのせいかなとは思いますが。)もちろん、子供をたくさん可愛がっているのでそれだけでとてもいいパパだと思います。
最近、近所の子供や子育て支援センターにいる子たちと接するとき、おとーちゃんさんが紹介されてた技?をよく使っています。(オウム返し、3倍ゆっくり、目からいいよ~光線、否定せずに肯定、気持ちを代弁するなど)すると、びっくりするくらい子供たちが懐いてくれるのです。え~!子供ってこんなに簡単に懐いてくれるの~!?と思うくらい(笑)
何だかんだで、やっぱり子供は可愛いものだし、大人次第でとっても親しみやすい存在になるのかなと思いました。
それに気付けたのは、とても幸運なことだったと思います。
記事を読んで思ったことをつらつら書いてしまったので、分かりにくい文章になってすみません。