父親の育児参加 Vol.1 - 2012.09.26 Wed
父子家庭を意識する事で、男性の意識が変わる? - 村上 吉宣
震災からの復興についてが主要なテーマのサイト『河北新報 オピのおび ふらっと弁論部』からのBLOGOSへの転載記事なのですが、今回紹介するこの記事は、「震災離婚」ということから、現代の男性のありかたについての実に鋭い言及がなされています。
その部分をそのまま引用してみます。
僕は、男性が旧来から求められている「男は稼ぎ手であるべき」という社会性が無言の圧力を与えていることで、「仕事」という「役割」を果たせなくなった男性が自尊心を保てず、更に自分を責め続けたということが、大きな理由ではないだろうかと考えています。
そして、家事や育児、そして地域コミュニティで役割を果たすということに男性が自尊心を保ちにくい社会環境が存在していることが言えるのではないかと考えるのです。
完結にわかりやすく書かれていますので、是非一番上のリンク先から元記事を読んでみてください。
この現代における男性のありかたの一般的な認識というものを理解しておくことが、「父親の育児参加」ということを考えるにおいても、あとあと大きな意味を持ってくると思います。
僕の方はまだまとめていないので、今回はご紹介だけ。
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● COMMENT ●
No title
ぽりさん
まめまめしく家事や育児に参加して有用感を獲得できる男性なら良いのでしょうが、稼ぎ手意識がもとで参加もできず、収入が妻と同じだったり高いことも多い昨今、家でも仕事でも有用感が持てず…。
こういうことは普段意識していないけれども、大きくあるのだと思います。
実は教育指導要領でもそうだけど、保育所保育指針にすら、「ことさらに男女の別を強調するようなことをしてはならない」というような、男性意識・女性意識を刷り込まないというような一項目がずいぶん前から加えられています。
でも、地域や家庭によってもまだまだ昔ながらの男性観・女性観みたいなものが根強く残っているから、すぐに変わるというものでもないのだろうけどね。
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私の職場でも、仕事を生活の中心に据えて働くタイプの40~50歳の男性が、私生活や仕事等で躓いたときに、大きく心の調子を崩して休職されるのをよく見かけます…でも女性にはあまりおられませんね…確かに。
シングル家庭になって気付いたのですが、一家の稼ぎ手になるという重圧は想像を超えてとても重いものでした。
世の男性の多くは、若い頃からこの重圧を社会的要請として背負っていたのだなと、女は気楽でいいと世間的に言われていた理由の一端に、遅まきながら気がつきました…。
そして震災に限らず、社会情勢の変化で稼ぎ手としての役割を全うするのも難しい昨今、他に社会的有用感を感じる受け皿が少ないか参加しにくいとすれば、とても苦しいことだなと。
実際、世間にある中間団体的な組織がどんどん機能しなくなってきていると言われてますし、特に男性に有用感を与えるタイプのそれがどんどん減ってる感を受けます。
もしかすると、共働きになった際に、こういう「稼ぎ手」意識がもとで男性が自尊心を維持するのが難しくなってきてる側面もあるのかもしれませんね…。
まめまめしく家事や育児に参加して有用感を獲得できる男性なら良いのでしょうが、稼ぎ手意識がもとで参加もできず、収入が妻と同じだったり高いことも多い昨今、家でも仕事でも有用感が持てず…。
こういうことを言うと、古い人間だとか言われちゃいそうですが…(^-^;)。
とりとめなくてすいません。おとーちゃんさんのこれに関する続きの記事のアップを楽しみにしてます♪