相談 「叩く子供の姿」 Vol.1 - 2012.10.26 Fri
今回はとくに事例をあげませんが、これについて考えていきたいと思います。
「子供の叩く姿」といっても、様々な形や原因があります。
一口には言えないのですが、ここで対象にしている乳幼児においては、だいたいふたつの姿があげられます。
ひとつは、他児や兄弟に手を上げるもの。
もうひとつは、親に、ほとんどの場合母親に対して叩いてくるもの です。
またこれらの背景・原因になるものも、おおまかにふたつあります。
ひとつは、成長段階に由来するもの。
もうひとつは、大人とのそれまでの関わりに由来するもの です。
さらにその他として、「環境不安」や「学習の結果」ということもありますが、これについては最後にまとめて書きます。
これらについて、ひとつずつみていきましょう。
まず、「他児や兄弟に手を上げるもの」です。
これの成長段階に由来するものとしては、多くの子に成長の一過程としてみられます。
例えば、よくあるのがモノの取り合いなどの際に起きるものです。
2歳前後になりますと、モノへの意識というものが強くなり、また自我も発達してくるので、使っている玩具などに「自分のもの」という意識がでてきます。
それゆえに、モノなどをめぐって自己主張をする際に、叩いたり手が出たりということが多くの子に起こります。
モノの取り合いでなくとも、たがいの自己主張がでてきますので、ぶつかり合うことがこの時期の自然な成長段階です。
こういったものは、成長に必要なプロセスなので、そういう経験を重ねる中で、大人は全面否定することなく、そういったものへのこだわりは認めつつ、叩かないで人と関わる道筋を伝えて言ってあげればよいでしょう。
手が出てしまうのは、言葉や適切なコミュニケーションをまだ獲得していないためということが多いです。
なので、そういったケースなら強く叱る必要はありません。
僕はそれらの場面で適切な言葉をその都度伝えていくようにしています。
そういう時は 「貸して」 っていうんだよ
「使ってるよ」っていうんだよ
「返して」っていうんだよ
例えば保育園で、そのクラスの子供たちがそのような適切な言葉を獲得して、ちょっとずつでも使えるようになると、子供同士でのトラブルというのはぐっと減ります。
これは、ものだけでなく場所の取り合いなどでも同様です。
また、こういう子供同士のぶつかり合いというのは、成長の中で必要な部分もありますので、なんでもかんでも大人が最初から頭ごなしに手や口を挟まず、見守られた中で主張し合うこともときに応じて大切です。
次に、他児や兄弟に手が出るもので、大人との普段の関わりに原因・背景があるものについてみていきます。
さまざまなケースがあり、ここですべてを具体的にあげることはしきれませんが、大人のとるべき改善策というのは、多くのケースで共通しています。
まずそれをあげてしまいますと、「先回りした関わり」「子供への全面肯定」「受容」「共感」「親自身の自己肯定」「笑顔」といったところです。
(ほとんどがブログ内ですでに述べられていることですが、これらについてのきちんとした説明も今後書いていこうと考えています)
他児や兄弟に攻撃的になるものの多くの場合の原因は、なんらかの「満たされなさ」がある場合です。
この「満たされなさ」は、親子関係からくることがほとんどです。
なので、こういった「子供の叩く姿」は一種のサインと考えられるでしょう。
そのサインの意味するものは、「大人からの受容不足」や「自己肯定感の欠如」などです。
ですので、その場合「叩く行為」に対して強く叱って子供の姿を直そうとしても、逆効果になってしまいます。
自己否定感が高まり、よけい満たされなさが増すからです。
他児に対してやみくもに攻撃的、弟妹が生まれたけれどもその下の子を叩いたりする。
こういうのは、この「満たされなさ」から来ていることが多いようです。
また、そういった大人の関わりからきたものでなく、別の関わりの結果というものもあります。
例えば、「強い過干渉のストレスによるもの」があげられます。
自我が発達してきているのに、あまりに親からの指示・禁止・強制が積み重ねられると、そのストレスから問題行動に発展し、場合によっては攻撃的な行動としてでてきます。
例えば、親が「モノを友達に貸しなさい。貸しなさい」などということをしつこくしていると、他児に取られたり、貸さなければならない嫌さに、他児が近寄っただけで拒否反応を起こして攻撃したりします。
もちろん、そういった直接的な過干渉だけでなく、普段からの過干渉の蓄積から攻撃的になるものもあります。
こういったものは、その親自身が早めに自分の行動を自覚して、それを変えていけることが望ましいでしょう。
また、別の形としては、過保護により適切な関わり方の習得ができなかった場合です。
他児を叩いたり、ものを一方的に取り上げたりした際に、子供のそういった姿にどう対応したらいいかわからない、子供にはっきりと言えない、子供のいいなりになってしまう、ということなどからその子自身が、それらの行動をいいとも悪いとも自覚できないまま育って来ているというようなことがあります。
叩いたりすることがよくないと分かっていても、子供は言葉がうまく出なかったり、感情がコントロールしきれなかったりして、つい手が出てしまうことがあります。
しかし、叩くことがよくないという認識すらもっていないのでは、それをしなくなるわけがありません。
これは、大人の関わりの未熟さから子供をそういう姿にしてしまっているのですから、そこは大人らしく・親らしく毅然として「いけないものはいけない」と言える姿勢を身につけるべきでしょう。
また、他児に手が出るケースとしては、その他として「環境不安」や「学習の結果」ということもあります。
まず、「環境不安」についてです。
多くの人が、子供がごく小さいうちから他児と関わらせる経験を積むことが大切と考えているようですが、実はこのことはたくさんのマイナス面も抱えています。
子供の個性にもよりますが、小さければ小さいほど「安心」「不安」というふたつの感情のなかで大きく揺れ動いています。
0、1、2歳くらいの子供は、環境の変化に敏感です。
普段から慣れ親しんだところでなく、慣れない場所、やたらと広かったり、煌々とまぶしいほどの明かりがついていたり、スピーカーで大きな音がなっていたり、知らない子供や、知らない大人(どちらも知っていてもということもあります)がたくさんいたりすると、そういった場所や人から強い不安感を感じる状況になったりします。
そのようなときに、自己を防衛するために近寄ってきた他児に、普段にはない攻撃的な態度がでたりすることもあります。
相手の子供も手が出る子だったり、乱暴な子、人への認識が育っておらずラフな関わりをする子だったりすると、よけいに警戒心が高まるので相手がまだなにもしていなくとも、守るために手が出てしまうこともあります。
不安感の強い子供・繊細な子は、こういう経験を繰り返すうちに、他児を見れば叩くという姿になってしまったりもします。
また、環境不安が「興奮」を引き起こして、子供が自制の効かない状態になってしまうこともあります。
これもひとつ他児に対して攻撃的になる原因となるでしょう。
こういったケースならば、他児と関わる場所よりも、その子自身がくつろいで過ごせる環境で、安心感をもって過ごせるようにして、過度に他児と接触させなくともいいでしょう。
しかるべき年齢・段階になれば他児と関わって遊ぶことにはなんの練習もいらないことです。
親子の良好な人間関係さえあれば、他児と関わりを持つことも簡単にできるようになります。
また、環境に近いものとして「情緒の安定」というものもあげられます。
これはごく小さい子に起きやすいですが、例えば生活リズムがきちんと出来ていなかったり、食習慣、睡眠の習慣がきちんとできていないためなどから、イライラした状態に子供が終始おかれていれば、その情緒の不安定から攻撃的な姿というものが出てくることもあります。
身体的な面だけでなく、家庭で親がイライラしていたり、夫婦喧嘩を目の当たりにしていたりして、精神的な面から情緒が不安定になるなどのケースもあります。
問題点を改善し、情緒の安定を心がけることで解決につながるでしょう。
「学習」というのは、叩いたりするそういった攻撃的な関わりを、人との関わりの一種として獲得してしまった場合です。
例えば、兄弟や身近な子供が常習的に叩くことで人と関わっている。
親から頻繁に叩かれている・もしくは叩かれる場面を見ている場合。
テレビやアニメから叩くことを関わりとして身につけてしまっている場合。
こういった学習をしてしまうと、その子にとって人を叩くことは関わりの一種になってしまっているので、言葉でいくら叩くのはよくないと伝えたところでそれは空虚なものにしかなりません。
経験による学習の方が、理屈で教えられることに簡単に勝ってしまうからです。
叩くことや人を攻撃することを子供によくないと伝えるならば、そういった環境に小さい子供をさらさないというのは、大人に課された責務のひとつと言っていいでしょう。
もし、すでにそういう経験を与えてしまったり、さらされてしまったのならば、今からでもそれらをなくしていくことが大切だと思われます。
この他にも、叩くことやちょっかいを出すこと自体が、遊びになってしまっている子。
自分の遊びが手につかずに、叩いて注意を引くことをする子もいます。
ただ、こういったケースはストレスなどから叩くような切羽詰った感じはないのでわかりやすいですし、対処もしやすいです。
遊びを適切に伝えて、それが叩くことよりも楽しくなれば減ってくるでしょう。
しかし、このような子は経験の部分で全般的な発達が進んでいないことも多いですので、単に遊びだけでなく、様々なところでの経験や理解を促すようにする必要があるかもしれません。
長くなりました。
「他児や兄弟を叩くこと」を一通りみましたので、「親・大人を叩く行動」はまた次回に続きとします。
他児を叩くことについては、一般的なケースは今回あげたことのなかに原因があると思われます。
どういうことが原因でなっているかの見当をつけたら、それに対して適切な対応をすることで解決に向かうのではないでしょうか。
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● COMMENT ●
No title
息子はお友だちが喜ぶと思ってした事が、相手の機嫌が悪く、喜んでくれなかったので、怒って手が出てしまってました。
途中で手を掴み止めさせたのですが、その後私の顔を叩いてきました。
気持ちが収まらず八つ当たりかな?
と思っていますが…
喜んで欲しかったんだね?とお話ししていたら、機嫌も治って元気に遊んでいましたが。
三歳になりましたが、ほとんどお友だちとの揉め事で手を出す感じです。
だんだん減ってきましたが、お昼寝してないと、手を出すのも増えてしまったりします。
成長と共に落ち着いてきたので、以前おとーちゃんに相談してよかったと思っています!次回の内容が気になります(>_<)
叩く子について
とてもわかりやすく、息子が甥を叩くときの状況を思い出しながら読ませていただきました。
平日は母子2人きり、テレビなどもつけておらず、静かな環境で過ごしてます。週末は祖父母も休み、姪や甥も泊まりに来る、テレビもつけっぱなし、興奮して昼寝ができないなど、ガラッと環境が変わるので、環境不安や興奮がまず当てはまると思いましたが、姪と甥を預からないわけにいかないので、これは変えることができません。
学習も当てはまるようです。まず姪と甥の姉弟喧嘩では手や足が出るのでそれを見ていることと、祖父母が時々ですが姪や甥(大体は姪)を怒鳴ったり叩いたりしてます…。
親との関わりですが、おとーちゃんさんのブログに出会ってから、適切にできてるかは不安ですが、過干渉に気をつけ、受容や共感や笑顔を心がけています。ふだん急に私を叩いてきたときは、叩かれるのは痛いし嫌だ、ママは悲しいよと伝えると、甘えながらゴメンと言ってなでてくれます。
ただ、甥を叩いた時は私が焦ってしまって、理由など考えずただダメだよ!と強く言ってしまっていたので、理由があれば受け止めつつ、ふだんと同じように毅然と伝えるよう気をつけてみます。(叩いた後、しばらくして甥にゴメンと言ってなでる時があります。)
叩いてばかりではなく、おしゃぶりをつけようとしてあげたり、可愛がるようにくっついたりする時もあるので、息子の叩くタイミングがつかめずヒヤヒヤしてしまいます。
しかし、なぜ甥だけを叩くのでしょうか。姪のことも、時々会う友人の子どものことも叩くことはありません。よっぽど姪の方が息子のおもちゃや遊びを取っていくし、むしろ甥はあまりそういうことをしないのに、甥だけを叩きます。
祖父母が姪や甥にかかりきりになり、甥が今いちばん小さく、ヤキモチやライバル心みたいなのもあり得ますか?
祖父母が姪と甥に対して、指示、禁止、強制の言葉がけが多いのですが、直接言われたわけではなくても間接的に聞いているだけでストレスになったり影響はあるでしょうか?
あと、おもちゃを甥にドーゾと貸すふりをして、甥が手を伸ばすとサッと後ろに隠すというのをよくやるのですが、その時二人にどういう言葉がけをしてあげたらいいのでしょうか。
さらに質問ばかりですみません。気が向いたときでいいのでお願いします。
相談させてください
長男のことで相談させてください。
長男が産まれてから、ダメなことをしても、強く怒る前に、子供の気持ちに共感して「○○がしたかったんだね。でも危ないからやめようね」などと、話して聞かせてきました。
小さいころはそれで聞いてくれ、ダメなことはやめてくれていました。
だから、赤ちゃんでもちゃんと共感して話せばわかってくれるんだなぁ、と思っていました。
いつも長男は穏やかでニコニコしていてぐずりも少なく、寝ないことを除けば手のかからない子でした。
当時はくすぐりはあまり好きではなかったので、抱っこしてゆらしたり、寝る前にもお互いにギューやチューしてラブラブ(変な表現ですみません)に過ごしておりました。
でも、1歳半頃から、お友達を見るとニコニコしながら叩くようになりました。本人は挨拶のつもりみたいだったので「こんにちは、だよ。叩くのは痛いよ」などと伝えていましたが、同じ頃から、おもちゃに対する執着も強くなり、お友達のおもちゃを奪ったり、あるものを全部持っていこうとしたりするようになりました。
そしておもちゃの取り合いでも、手が出るようになりました。
私はその都度、「○○がほしかったんだね。でも今は他の子が使っているよ。叩くのはいけないよ」などと、共感しつつ話して教えてきました。
もう少し大きくなってからは「お口で言おうね」とも。
2歳半頃には、もっと酷くなり、子供が近づいてきただけで、砂をかけたり叩くようになりました。
ちょうど次男の誕生もあり、不安が強かったのか・・・怖くて自分や自分のおもちゃを守るために威嚇しているようで、その頃はあまりいい顔をしていなかった気がします。
そんな長男を連れて出かけると、いつ手がでるかわからないため、SPのように張り付いていなければならず、でも次男もいるため目を離した一瞬に、他の子を攻撃してしまったりして・・・どこにも行けなくなり、私も自分の育児に自身がなくなり、ノイローゼ気味になってしまいました。
次男にもひっかきなどしていて、寂しくて不安なんだろうと思い、「大好き」を伝えたり、できる限り遊んで、満たすことを心がけたつもりです。
それでも、一向に良くならず、私の精神状態も限界で、それまでのように「共感して・・・」もできなくなりました。
私といると、お友達といる場所では怒られてばかり(よそのお子さん、お母さんの気持ちを思うと怒らないわけにはいかないですし・・・)、プロの方にお友達と楽しく遊ぶ気持ちを気づかせてもらった方がいいのかな、と思い、悩みに悩んで保育園に入園させました。
親子で通園している間も、寄る子寄る子、叩くは押すはで、長男がいるだけでそこら中で子供が泣いていました。
親は遠くで見守っていてね、とのことだったので、泣かされたお友達を見ていること、長男が人に痛いことをするのを見ることが辛かったです。
でも、先生方がそんな時も怒らず「遊ぼうだよー」とか「のいて、って言おうねー」などと根気よく伝えてくれ、近づくだけで手が出ることは2カ月くらいでなくなったようです。
私自身も、少しずつ落ち着いてきて、昔のように「共感して伝える」ができるようになりました。
と同時に、3歳という年齢もあり、しっかり怒るべきところは怒るようにしているつもりです。
こちらのブログを拝読し、これまで以上にくすぐり遊びや、おいかけっこしてぎゅーなどスキンシップをし、過干渉・過保護にならないように気を付けているつもりです。今までも「大好き」をたくさん伝えてきて、長男も自分から甘えてきたり、「お母さん、大好き」ってチューしてくれたりします。
次男とも、おもちゃの取り合いもありますが、機嫌のいい時は「大好きー」ってぎゅーしたり、離乳食をお代わりよそってくれたり、お口に入れてくれたり、自分からお世話をしてくれるようにもなりました。
でも、でも、長男は今でも、お友達のおもちゃを奪うんです。作ったものを壊すんです。痛いことや、人が嫌がることをするんです・・・。
壊すのは、かっこよくて気になったみたいだったので「かっこいいから、気になったのかな?でも、壊されたらお友達は悲しいよ。そういう時は貸して、だよ」と伝えましたが、こういう対応じゃいけなのでしょうか?
大人にも、笑いながら叩いたりして、反応を求めます。
「痛いからダメ!遊んでほしかったら、遊んで、だよ」と伝えますが、「遊んで~」と言いなおす時もありますが、笑って逃げたり、もっとやることも・・・。(私や主人ではなく、祖父母やおば、先生、慣れているお友達のパパママにします)
落ち着きもなく、興奮しやすくて、誰かにつられてキャーキャーなりやすいです。
正直、発達障害も疑い、市の保健師さんや心理士さんに検査をしてもらいましたが、疑いはなく療育も必要ないと言われました。
ほっとした反面、「となると、やはり私の育児のせいなんだ・・・」と、なんだか複雑でした・・・。
毎日、どうしてだろう、どうすればいいんだろうと悩んでいます。
1つ思いあたるのは、知能開発の教材を買って、2歳ごろまでフラッシュカードを見せたり知育グッズでよく遊んでいたことです。
本人が嫌がらない程度にしていたつもりですが、おとーちゃんさんが書かれているように、その弊害がでてきているんでしょうか・・・。
同じ教材を使って、同じようにやっていたお友達は、皆もっと、自然な感じの協調性や落ち着き、好奇心を持っているので、なぜうちの息子だけ?とも思ってしまします。
また、主人には、私が気持ちを共感して言葉に言うことで、「別の理由があったかもしれないし、理由なんてなかったかもしれないのに、なんでも理由をつけてもらえるから、理由があればOKみたいになってる。それが過保護だ」と言われました。
そういう主人は、なんでも先回りして言ったりやったりするので、私から見ると過保護に見えるんです。
子供ともよく遊んでくれるし、子供のことを真剣に考えてくれているのですが、自由さが少ない気もします。
お忙しい中、長文の相談で、申し訳ありません。
長男の事が大好きなんです。やんちゃなところも。
でも、対人関係がもう少し落ち着いてほしいんです。
私はどうすればいいのでしょうか?まだ、受容や共感が足りないのでしょうか?
本当に悩んでいまして・・・、何か気づかれたことだけでもあれば、ご返信いただければ幸いです。
まとめきれず長文、本当に申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
たくママさん
前回のコメントとこちらと合わせて返信いたします。
>ちなみに、姪は甥を頻繁に叩きます。それも多少は影響してるのでしょうか。
そういうことが、少しでもあれば影響しますから、頻繁であれば当然影響はでます。
その姪御さんが叩いたときはどんな対応をしているのでしょう。
それが無くならなければ、息子さんが叩くことだけをなくすということは難しいでしょう。
>祖父母が時々ですが姪や甥(大体は姪)を怒鳴ったり叩いたりしてます…。
しかし、これのことが姪御さんがほかの子に手を出すのと無関係ではないでしょう。
経験で人を叩くことを学んでいますから。
大人が堂々と自分にしてくることを、他者にするなというのも難しいことです。
「大人はいいけど、子供はいけない」ということを人に教えていけば、人は裏表のある性格になっていくこともあるでしょう。
姪御さんと一緒に過ごす以上、姪御さんの姿が変わらなければ息子さんも変わらないでしょう。
祖父母さんが怒る、叱るはしょうがないですが、百歩譲って怒鳴るところまではいいとしても、叩くのだけはしないようにしてもらうべきだと僕は思います。
甥御さんばかりに手を出すのは当然の行動です。
人はかなわないと思う相手には、そうそう手は出さないです。
>祖父母が姪や甥にかかりきりになり、甥が今いちばん小さく、ヤキモチやライバル心みたいなのもあり得ますか?
あることもありますが、ないこともあります。
しかし、たくママさんが十分に息子さんを受容しているとのことですから、その影響は少ないかもしれません。
>祖父母が姪と甥に対して、指示、禁止、強制の言葉がけが多いのですが、直接言われたわけではなくても間接的に聞いているだけでストレスになったり影響はあるでしょうか?
直接よりは少ないでしょうけれども、大人の関わりというのは経験として蓄積していきますからあると言えるでしょう。
>あと、おもちゃを甥にドーゾと貸すふりをして、甥が手を伸ばすとサッと後ろに隠すというのをよくやるのですが、その時二人にどういう言葉がけをしてあげたらいいのでしょうか。
こういう部分は、派生的な部分かと思います。
こういった目に見える部分を気にするよりも、姪甥御さんと息子さんの三人で遊ぶ時間を安定させていくことが解決の近道かと感じます。
年上の子の影響はもちろん大きいので、姪御さんが叩いたりせずとも遊べるように、受容したり、お手伝いをしてもらって認めていくことを作ったりするのが良いかと思います。
叩かれたり、怒鳴られたりというのは、誰だってそうなると思いますが子供は特に自己肯定感を欠如させていきます。
そうなればネガティブ行動は当然増えます。
褒めたり、認めたりして姪御さんの自己肯定感を高めていくことで、時間はかかるかもしれませんが安定して遊べる関係をつくれるでしょう。
のっこさん
こういった問題は個別的な要素が多いので、的確に判断するのが難しいのですがとりあえず思いついたことを書いていきます。
参考程度に考えてください。
このことはいずれ記事にしていこうとは思っているのですが、個々の内面的な部分が大きい問題なので、うまく説明しきれないことがあります。
それは、受容や共感が人によっては、わがままの追認になってしまったり、いいなりの理由(主に大人の方にとって)となってしまうケースです。
子育てはいろんな部分のバランスが大切になってきます。
受容や共感は子供との関わりの基礎としてもっとも大切なのはそうなのですが、それを土台として子供が自分をコントロールする力、自分を律する心も養っていかなければなりません。
そこで、過去記事では一人称で気持ちを伝えるという言い方で説明していたかと思いますが、「私はそれは嫌だ」「私は困る」というように、受容や共感で培われた心のパイプで必要な物事も伝えていかなければなりません。
子供が大人を叩いてきたりしたら、そこは本気で嫌だというのを伝えることもときには必要でしょう。
そこであいまいな態度をとってしまうと、子供としてもなにがよくてなにが良くないかというのを学べずにきてしまいます。
僕からはのっこさんが普段どういった関わりをしているかを見ることはできませんから、しかとはわかりませんが、人によっては、ケースによっては
>主人には、私が気持ちを共感して言葉に言うことで、「別の理由があったかもしれないし、理由なんてなかったかもしれないのに、なんでも理由をつけてもらえるから、理由があればOKみたいになってる。それが過保護だ」と言われました。
こういうことが一理ある場合もあります。
状況をしっかりと見て気持ちを代弁したりすることは大切ですが、ときに精神的な先回りをして子供の行動を許容してしまい、一方でそれを大人が快く思っていないということをしっかりと伝えていないと、子供の困る行動を助長してしまうことになることもあるからです。
「あなたは○○がしたかったんだね。 でも、それは困ります!」
場合によっては、気持ちを受け止めつつもそうやってきっぱりと伝えることも大切になってきます。
そういった点はどうでしょうか?
また、子供に関わる際に自信を持って対応しているか?
大人の方に、楽しい時は笑顔でともに楽しむことができ、しっかり伝えなければならないときは毅然とのぞめるメリハリは普段からあるか?
ネガティブな物事が起こってからの対応のときでなく、普通の時に共感したり、一緒に笑ったり、認めたりということができているか?
などがチェックポイントになるでしょうか。
最後の部分はとくに、下に弟妹がいる場合その点ができにくくなり、疎外感からネガティブな行動に出やすいということがあります。
小さな弟妹に手をとられてしまうことはやむをえないことですが、出来る範囲でお兄ちゃんにも向き合ったりしていくことが有効かもしれません。
また、年齢的にも揺り戻しの時期であり、母親の手をわずらわせたりすることで、成長段階を上るための確認作業をしたいじきでもあります。また弟もいますのでなおさらでしょう。
あくまでコメントを読んだ印象ですが、
そういった部分は、そういうものなのだとあまり神経質にならずに受け止め、そこから出発すること。
これまできちんと受け止めてきた実績があるのですから、自信をもって困る行動にはきっぱりとNOという態度を伝えることが必要な状況なのかもしれないと感じました。
フラシュカードの影響があるかどうかはわかりませんが、自分の遊びの出来る子になっているのかどうかという点は気になります。
もともと自分の遊びができる子であるのに、最近になって他児の遊びを壊すようになったのか。それとももともとじっくり遊ぶことができていなかったのが、活発な年齢になってそういう形で表面化しただけなのか。
また、刺激のある遊具や、テレビなどの影響を受けてしまっているのか。
そういった点がもしあるならば、そこも考慮すべき対象になるでしょうか。
>壊すのは、かっこよくて気になったみたいだったので「かっこいいから、気になったのかな?でも、壊されたらお友達は悲しいよ。そういう時は貸して、だよ」と伝えましたが、こういう対応じゃいけなのでしょうか?
3歳7ヶ月という年齢を考えたら、これは「先回り」しすぎのような気がします。
なぜなら、この年齢であれば壊したりしてはいけないこと、貸してと言う事や人が使っているときはとってはいけないということは十分理解しているはずと思われるからです。
またこの部分は言葉よりもニュアンスの問題なので説明するのは難しいのですが、
>「○○がほしかったんだね。でも今は他の子が使っているよ。叩くのはいけないよ」
これでも何度も繰り返すことになり度重なれば、共感してもらったということよりも子供にとっては否定されているということのほうが大きくなっていきます。
>大人にも、笑いながら叩いたりして、反応を求めます。
「痛いからダメ!遊んでほしかったら、遊んで、だよ」と伝えますが、「遊んで~」と言いなおす時もありますが、笑って逃げたり、もっとやることも・・・。(私や主人ではなく、祖父母やおば、先生、慣れているお友達のパパママにします)
この部分からもうかがわれるのですが、
息子さんが求めているのは、「もっと自分を肯定して」ということだと思います。
子供が親に本当に望むのは「全面肯定」です。
いいことをしたときに褒めてもらう・認めてもらうということだけでなく、出来ていない自分、もっといえばよくない自分ですら親に肯定して欲しいという欲求があります。
別に悪いことをしても見過ごせということを言いたいのではないですよ。
親から「肯定の視線・態度」が欲しいあまり、大人からしてネガティブな行動を一種のサインとして出しているような気がします。
1歳半から現在の3歳7ヶ月までの蓄積が、弟が生まれたことを契機として、幼児期への脱皮の段階でいまたくさん出ているのではないでしょうか。
ときには大人がしっかりと感情を示すことも大事です。
例えば怒ることも、時と場合によってはそれは子供にとっての親からの「肯定」となることもあります。
怒り方のひとつを紹介しておきましょう。
心を込めて・本気で言うこと。
「あなたのことは好きだけど、○○するあなたは好きじゃありません!」
↑「相手」を否定せずに「行為」を否定するところがポイント。
ときにしっかりと感情を見せて伝えることも、場合によっては必要です。
それで子供が泣くくらいしっかりと心に届くという経験もしないとね。
ご質問させてください
いつも大変参考にさせていただいております。(参考にさせていただいているのにこのようなご相談メールをしてしまって申し訳ないのですが)
お忙しい中申し訳ありませんが長男のことでご相談させてください。
私には2歳11ヶ月になる長男(一人っ子です)がいるのですが、この5月頃からおもちゃを取られると叩いたり、噛んだりするようになりました。
それまでは、取られるとまわりの人が驚くほど大騒ぎ大泣きはしていましたが手はだしませんでした。
まだ一歳の頃から、私が人のものを取らないようにといいすぎてしまったためか(反省点ですが)人のものを取るという悩みは全くといっていいほど経験が無く、9割がた取られて大泣きをするという状態だったのですが、私がええかっこしいの駄目な母親で、(自分の子どもが泣くのも当然だ)と、(確かに子どもに分があると)心の中では理解しながらも、相手の親御さんに気を遣うあまり子どもを守ってやれず、
「貸してあげなさい」
など子どもの気持ちを受け止めてあげられず、先取りして取り繕ってきてしまったからこうなってしまったのかと反省して、最近ではなるべく守ってあげようとはしていました。
叩いたりするようになってしまったのも、おもちゃを取られて大泣き、大騒ぎをするときに、もし叩いてはいけないなどと気を遣うあまりすぐに体を押さえてしまったこともいけなかったのかと思い最近は少し様子を見ようとしていました。
でもそうすると、今日もですが自分の遊んでいたトーマスのおもちゃに手を出した子を、取り返したトーマスで叩いてしまい、叩いてしまうと私も、取られたから怒る我が子の気持ちは心の中では理解できつつも、相手の手前
「取られて嫌だったんだね」
と受け止めてから対応してあげられず
「たたかれると痛いよ、あの子泣いてるよ、謝ろうね」
と取られたことの共感よりも、子どもに相手への謝罪を要求してしまいます。
このようなトラブルは、基本的に児童館などのおもちゃを取られるトラブルがあったときだけなので、しばらくはトラブルにならない公園遊びなどに切り替えたほうがよいのでしょうか?(今は経験を積ませるためにもなるべく児童館や、保育園の園庭開放などへ通っています)
また、どのお友達ともトラブルわけではなく、本当に仲の良い子などだと違います。
また、今はこのような状態なので、他の子供が手を出しそうなときは私が先回りして
「今遊んでいるから、後で貸すね」
などと言ってトラブルを回避してしまってもよいのでしょうか?
関係ないかもしれませんが、この4月上旬までは同じアパートの一歳上の男の子と物凄く仲良しで毎日のように遊んでいました。
今そのお友達は引越ししてしまったのですが、その男の子が昨年は今のうちの子のようにおもちゃのトラブルで大泣きしたり、お友達を押したりして、お母さんはとても悩んでいました。(昨日お会いした時には、入園したら全く収まって一年悩んだことが嘘のようだとおっちゃっていましたが)
お忙しい中申し訳ありませんが、とても信頼しておりますのでアドバイスをいただけたら幸いです。
宜しくお願い致します。
のんさん
とりあえず、他児との関わり部分について感じたところを書いておきますね。
ここでの悩みの半分以上は、子供のではなく、「大人の問題」だと思われます。
>今は経験を積ませるためにもなるべく児童館や、保育園の園庭開放などへ通っています
とありましたが、こういったとったとられたということもまさにその「経験」のうちのひとつなわけです。
むしろこの年齢の、「人間関係上の主要課題」と言ってしまってもいいくらいのことです。
のんさんがそういった場面でうまく対応できないというのは無理からぬことです、それはそれで人の個性ですから別に構わないと僕は思うのです。
でも、自分でも好ましくないとわかっている対応をしてしまうというのは、子供のためにも大人自身の精神衛生上もいいことではありませんね。
そうなってしまうくらいならば、無理して児童館のような不特定多数の人が集うところにいかなくてもよいのではないかと思いますよ。
たしかに一番いいのは子供同士が物の取り合いをしても暖かく見守れる親同士であればいいのですが、これは相手のあることですからうまくいかないことだってもちろんあるでしょう。
ただ、同じくらいの年齢のお子さんのいる親であるならば、お互いにあることですから話しかけて打ち解けたりすれば案外すんなりいくかもしれませんよ。
まあ、これも得意不得意のあることですから、無理にすることもないですけどね。
保育園の園庭開放などでしたら、保育士もついていたり、子供の遊びの対応とかもしてくれないのかな?
そういう場で保育士がどう対応しているか観察してみたり、こういうことが多くて悩んでいるなどいろいろ話を聞いてみるのも参考になるかもしれませんよ。
うちの妻がちょうど今年度はそういう地域事業の担当を園でしていて、いろいろ相談を受けたり、僕が教えてあげた子供への関わり方などを伝えてけっこう好評を博していると言っていました。
ちなみに僕は外でそういう子供同士のなにかがあったとき、相手の親ことは気にせずに子供たちにベストだと思える対応をとります。
それで相手の親にも不快な思いをさせたりということはまずないですから、あまり取り繕うのを気にしなくてもいいのではないかと思いますよ。
>子どもに相手への謝罪を要求してしまいます。
これだけはやめたほうがいいと思います。相手に非があるならばそれはなおさらです。
子供には「謙譲の美徳」というものは通じません、これをさせていると自己肯定感を減らしていってしまいます。
対人関係における混乱した経験というのは、それこそこれから年齢があがった時に、さらに難しい対人関係での問題をつくることともなりかねません。
相手の親への配慮でそういうことをするのでしたら、子供にさせるのではなく、親として大人が謝るようにしたほうがいいと僕は思います。
大きい子に叩かれる息子
初めてコメントさせていただきます。
1歳3カ月の息子を持つ者です。
児童館や広場で、あるいは仲良くなったママ友とその子どもと遊んでいるときに、息子が年齢や月齢の上の子に頭を叩かれたり、目を突かれたり、物を投げられるなどされることがときどきあるのですが、そういう場合、他人の子に対してどう接していいのかわかりません。
「おめめ突っついたら痛いよ」と言える場合もあるのですが、常に叩いてくるような子に対しては、もはやなにも言えず、そのママ友とも距離を置いていくしかない感じになります。
いつも叩いてくる子に対して、逆上?した息子が、その子のおでこに噛み付いたことがあり、なんだかお互いのために会わないほうがよいような気もしたり・・
難しいものです。
なにかよいアドバイスがありましたら、ご指南いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
mariさん
年齢が上というのがどのくらいかわかりませんが、少なくとも3歳以上の子供であれば通常そういった行為が危険なことであること、してはいけないことということはわかるはずです。
特に目を突かれたりなどというのは、大変危険なことです。
僕だったらむちゃくちゃ怒ります。
それが知らない子供であってもです。
その親が自分の子供のそういった行為を見ていてもなんにもしないのであれば、それはその人の感覚が普通ではありません。
距離を置いたほうが身のためだと思います。
No title
こちらのブログに最近たどり着き、毎日楽しく拝見しています。
2歳5か月の娘のことで相談させてください。6か月の妹がいます。
これまで、叱る必要もあまりなく尊重、肯定することを心がけ楽しく育児をしてきましたが、最近迷っていることがあります。
3つ質問させてください。
①妹の目に指を近づけたり、軽く触る程度ですが叩く仕草をして、「ペンしたよ~」とか物を投げて「ポイしたよ~」とニコッと笑って私の顔を見ます。指を目に近づけた時は、私も驚いて「それはあぶない!ダメ!」ときつく叱りました。その時はしょんぼりして目に指を近づけるのはしなくなったのですが、軽く叩く仕草をして「ペンしたよ~」ニコッと言うのが続いています。
その時は「ペンしたら痛いよ。ママ悲しい。」と言っていますがなおりません。こんなときはどのように対応したらよいでしょうか?
②過保護になるのかなと気になることがあるのですが私が料理をしようと台所に立つと「抱っこして~」と必ず言います。テレビをつければ喜んで観るので離れるのですが、毎回テレビはよくないかと思い、抱っこで片手で準備をしています。片手で仕上げができるように前日深夜に翌日のご飯の準備や洗濯などをして日中の家事を減らして、子供と遊ぶようにしています。娘を抱っこして片手で食事の準備をしているときに「これは過保護になるのかな」と感じます。普段は先に手出しせずに「ママして~」というまでは見守るようにして部分的に手伝うようにしています。多少は泣いても家事をしている間は待たせたほうがいいのでしょうか?
③娘はとても怖がりなんですが、(小さい虫を見ただけでも大急ぎで、わたしのところに戻ってきます)私のこれまでの関わりが原因なのか気になっています。
本能のままに育児をしていると娘が可愛くて、遊んでいる顔を覗きこんでしまったり、ほおずりしたり、背中をさすったり、猫なで声のような声で話しかけてしまいます。そんな関わりよりもう少し肝っ玉母さんのようなサバサバした感じになったほうが、たくましく育つのかなと思う時があります。猫なで声だけでもやめたほうがいいかと思うのですが…。
長文、乱文申し訳ありません。アドバイスいただけたら、うれしいです。よろしくお願いします。
ゆうかさん
たぶん①の答えがすべての答えになると思いますので、これはあとにして②からみていきます。
子供への関わり方は、「こうすれば必ずいい」という正解があるわけではないんです。
例えば、その人が筋肉ムキムキで、子供を片手で抱えてもなんなく家事をこなせるような人だった場合、その人にとってはさしてなんでもないことで、過保護でもないかもしれません。
また、そういうふうにちょっとしてあげることや、その姿勢を示すだけでそれですぐ満足するようなケースの場合も、そうしてもなんの問題もないでしょう。
でも、それがものすごく負担だったり、それで返ってイライラしてしまったり、身体を壊してしまうようであったらそれはしないほうがよいということだってあるでしょう。
子供への関わりはそのように「これ」という正解があるわけでもありませんので、自分に問いながらしてみるのがいいでしょう。
このことはこれから先ほかのことでも同様です。きっとたくさんそういう場面に直面することになるでしょう。
ですので、いいと思えばそれでいいですし、大変だ・良くないと思うならほかの方法を探してみればいいです。
「ほかの方法」については後で書きます。
③も、もしかすると①と関連している部分があるかもしれません。
とりあえず、それはおいといてこのことだけに関してみれば、あんまり世間の「こうすべき」には頭を悩ませなくていいのではないかなと僕は思うのです。
2歳半の子です。平気な子もいますが、苦手な子だっているでしょう。
まあ、普通にたくさんいますよ。
大人だって虫苦手という人たくさんいますよね。
「虫が平気で戸外でも活発に遊べる子」というイメージの子は、それはそれで素敵ですが、必ずしもそれに当てはめようとしなくたっていいことです。
今は苦手でも来年あたりは全然平気になっているかもしれません。
わざわざ、その子供の苦手な部分に着目してそれを大人の望むように子供を改造しようとしなくてもいいのです。
とくに小さいうちはそうです。
これから幼稚園や保育園に言ったりするようになると、また他児と関わって遊ぶようになると、ほかの子がバケツにたくさんダンゴムシを集めたりしているのを見て自分もやってみようと思ったりすることだってあります。
大人は苦手意識を強めないようにするくらいの配慮でいいのではないかな。
さて①ですが、こういう姿はよく見られることです。
下に赤ちゃんが生まれると、どうしたってみなそれまでと違う状況、「疎外感」というものを感じます。
平たく言えば、「自分に親の目が向いていない」と感じるわけです。
よしんば、生まれる前以上に手をかけたとしてすら、そう感じる子もたくさんいますので、これは避けられないことです。
娘さんはそれを考えて意識してやっているわけではありませんが、叱られることをしてすら親から注目してもらうことに満足感を感じてしまっているわけです。
なので、大人は「叱ればそのうちやめるだろう」と考えるかもしれませんが、そういう状態にある子にとっては叱られることでも自分に向き合って欲しいと心が要求しているので、「叱ってくださいウエルカム」なわけです。
ではどうすればいいかというと、このブログで度々でてくる「先回りした関わり」ということをすればいいのです。(該当記事があるので検索してみてください。
また、この下の子ができたときは、上の子に出産ごっこ・赤ちゃんごっこ・赤ちゃんだった時のお話をしてあげるなんていうのもおすすめしています。
また、ストレートに伝えるというのもいいかもしれません。
それは「今は赤ちゃんの世話にどうしても手をとられちゃうけど、あなたのこともおんなじように大切に思っているし、ちゃんと見守っているんですよ」と言葉で伝えて安心させてあげることです。
これらをまずは、赤ちゃんを叩いたりしたときではなく、それ以前のいい状態の時に(←ここが先回り)してみましょう。
それをまず十分に心がけること。
それだけで解決することもあるでしょう。それならそれでOK。
しかしその上で、それでもそのようなネガティブな行動をだしたときは、今度は毅然と強くはっきりと、
>「今は赤ちゃんの世話にどうしても手をとられちゃうけど、あなたのこともおんなじように大切に思っているし、ちゃんと見守っているんですよ」
これを伝え、
「そんなことしなくてもいいんですよ。私はあなたのことが大好きなんだから、素直に甘えなさい! 素直が一番」と言って、
腕を広げて抱きついてこれるようにしてみましょう。
それで来たらしっかり抱きしめて「甘えたかったら甘えていいんだよ。素直が一番だよ」と伝える。
そういう方向性で関わってみるといいでしょう。
そのようなわけでポイントは「先回りした関わり」です。
②、③も、そのようなよい関わりを求めての部分があるでしょう。
②はもちろんそのままストレートに甘えをだしているわけですし、③は怖がる自分を受け止めてもらうことで、「受容」の機会を自分から作り出しているわけです。
これらも親の方から甘えたい気持ちを出していいことを認め、それが素直にだせる姿勢を持ってあげることで変わってくる可能性があります。
子供は年齢が上がると(自我がでてくると)、「甘え」を出すことに恥ずかしさを感じるようになります。特に女の子はその傾向がつよいです。
その時期というのは早くもイヤイヤ期(成長期)からです。
ですので、素直に出せなくなるので「ネガティブ行動」として出してしまいます。
成長というのは放っておいてもどのみちするので、こういうときは「甘えを素直にだしていいこと」を大人の方から姿勢として示してあげるといいのです。
お返事ありがとうございました
自分を振り返ると、家事と下の子のお世話に時間を取られていたと思いました。上の子中心に関わってきていたつもりでしたが、満たされていなかったのかなと。
関わってはいたけど、遊びながらも次にしなければいけないことを考えたりしていて、関わりが濃厚じゃなかったなと思いました。
「叱ってくださいウェルカム」というのが、なんだかとても愛しいと思いました。でも「叱ってくださいウェルカム」をしなくてもいいように、先回りした関わりを心がけていきます。
ありがとうございました!
子どもがお友達にすぐに手が出てしまう
今は、自分の遊んでいるオモチャをサッと取られたり貸してくれなかったりしたら手が出てしまいます。
実は超未熟児で生まれ、殆ど家で過ごしていて、初めて遊んだ友達(隣の同級生の男の子)が何もしていない次男に自転車で引いてきたり、転けた次男の上に馬乗りになっておでこから出血したり、オモチャの剣で次男を思いっきり叩かれたりする様になってからこの様な行動が出る様になりました。
それまでは、全くお友達に手が出る様な事はありませんでした。
距離を置くにも隣の子でうちの長男のオモチャで遊びたいからと頻繁に家に入ってきます。
その子が来ても次男は喜ぶどころか、威嚇しています。
近所の子の影響で手が出てしまうことはあるのでしょうか??
言葉はすごく遅いです。
女の子や、赤ちゃん、少し大きい子とは仲良く遊び大好きな様です。
はじめまして!
まだ全てではありませんが拝読し参考になる内容をいくつも読ませて頂きました!
どうしても私の悩みの種が解決できずご無礼かと思いながらご相談にのって頂ければと思いコメントいたしました。
子供も同い年ということもありママ同士仲良くなって週1回くらいで遊んでいます。関わり出してから1年たたないくらいなのですが、最近になりここ数ヶ月、2歳半の男の子から3ヵ月違いの我が子(娘)に毎回会う度にほっぺをつねられるようになりました。なにかで揉めてとかではなく見てる感じでは娘の行動が気に入らなくてするような感じです。その子のママや私の注意の仕方も良くないのか全く響いていない状態です。悪いことだとわかってしているように見えますし私から見るとストレス発散かのように我が子につねっているようにも見えます。ブログでかかれていた満たされない、容量の大きい子なのかもしれません。
そういう時期かとも思いますが何度も傷ができたりと私もそろそろ我慢の限界にもなりその子との関わりをどうすればいいのか行き詰まっています。その子のママもあまりその行動には悩んではないように思え、時期だから仕方ないで済まされているような気がします。
ずっと我が子の側で目を光らせ止めにはいるようなことをすればいいのか…他人のこちらから親子関係に口も出しにくいのでその子自身に他人からの関わりで改善させる方法はありますか?
私自身その子の行動にうんざりで愛情をもって優しく関わってあげたいと思えなくなってしまっているのが現状です。今後もお付き合いのある方なので避けるわけにもいかないので何かアドバイス頂ければと思いますm(__)m
勉強になりました
1歳2ヶ月の娘が今日児童館で遊んでいた際、後から入ってきた他の子に叫んだり叩いたりしました。今まではなかった事なので驚き、すくに止めて相手の子に謝り、娘にはダメと話しました。しかし今思えば全ての状況で先に遊んでいたのは娘でした。彼女は納得できなかったのでしょう。当然ですね。まだ言葉も話せないのですから。
でもどうしても他の子に対しては相手の親が付いていますからも気をとても使ってしまいます。いろんな方もいますので…。なのでもともとそういった出来事は子供同士なら起こる事と考えていたのですが、まだ娘も小さいですしや児童館などにはたまにでいいか、急がなくていいかと思っていました。しかし子供の事を話す度に夫に、社会化は早いほうがいいと言われ続けプレッシャーになり焦っておりました。
さらには先日、同学年のお子さんを持つ友人と遊んだ際、よく先に遊ぶものを取られたり、友人の子を私が抱っこした時に激しくヤキモチを焼いていたのですが、私がそんな娘に対して安心させられるような対応が今思えばできなかったように思います。それも記憶にあったのかもしれません。
夫もそうですが皆さんすぐに「人見知り」という言葉を使いますよね。娘は生後数ヵ月の時から相手をよく観察する子でじっくり慣れていくタイプ。わーっと近付いてきたりされるのが苦手です(逆に一定の距離から見守って下さる方にはすぐに慣れます)。
でも早ければ早いほどイイと言われ続け、そんな娘の性格を置いてきぼりにして訳が分からない状態になっていました。だからこちらの記事で必ずしも早い段階から行うのがイイ訳でもないこと、そしてその理由も知ることが出来て救われた気持ちです。本当に気持ちが楽になりました。
また一番娘と一緒にいる自分の感覚も大切にしようと思いました。これからゆっくり時間をかけて全ての記事を読ませて頂きます。まず今は何より親子で楽しめる時間を最優先にしながら、娘のペースを大切に少しずつ慣らしていけたらと思います。
ありがとうございました!
まいっています
現在娘は4歳年少として、今年の4月から幼稚園に通っています。それとともに、今年の3月に下の娘が産まれました。
赤ちゃん返りなどありましたが、最近は落ち着いて来ました。が、ある日幼稚園で先生からお友達に母をつねられてしまったと報告を受けました。同じお友達から2回程でした。
私としてはお互い様だからとあまり気にしていませんでした。そのお子さんも言葉がまだ上手くでないから手が出てしまうのだろうと思っていたので。
それからは、つねられたなどはきかなくなりました。が…今度は娘がお友達に手が出るようになってしまったのです。
今まで、手が出た事を無かったので正直最初は驚きました。毎回叩くというわけではなく、仲良いお友達に自分の想いが伝わらない時にイライラっとして叩こうとしたり髪の毛を引っ張ったりしています…。
今までに4回ほどありました。
2回は頭を叩く残りの2回は髪の毛を切りです。
1回目はお友達のお母さんに聞いたので見ていないのですが…自分が乗っていたブランコを少し降りて荷物を置いてるすきにお友達がそのブランコに乗ってしまって叩いたとの事です。
2回目はお友達と滑り台がしたくて滑り台しようと言いながら追いかけてた、でもお友達はまだ早生まれということもあり、あまり言葉が理解できず追いかけっこだと思って逃げてて。
その内、何で逃げるんだと娘が大泣きし始めて、私が娘の話を聞いてる隙を見てその相手のお友達の頭を叩きました。
3回目はお友達に滑り台しようと言ったのにお友達が『あっちいきなさい!』と言ってそれにイライラして髪の毛を引っ張りました。
でも、お友達はその子も早生まれでまだ、言葉がまだ出来ておらず娘の真似をしてただ意味なく言っていた様子でした。
4回目は、大好きなお友達と遊んで居る所に同じ幼稚園のお友達が来て。それまで2人で遊んでた状況から少し大好きなお友達がそのお友達に取られてしまった様な感覚とおにごっこの鬼をやってと言い続けてるのにやって貰えない事のイライラで大好きなお友達の髪の毛を引っ張ってしまいました。
4回目の髪の毛を引っ張っるのは、様子を見ていて手を出しそうなのが分かっていたので私が娘の腕を掴んでいました。ところがそれを振りほどいて髪の毛を引っ張りました。
毎回、どうして叩くなどの行為をしてしまったのか、背景にある娘の気持ちは分かるけど、叩くなど痛いことはしてはいけないよね?と聞く、そうすると4歳なのでもちろんダメだと分かっています。それから、どうすればいいか伝えていますが…例えば、お口で次に鬼やってねって言おうねなど…
でも、やはりいくら仲良いお友達でも攻撃をすると一緒に遊ぶ事に抵抗を覚えてしまいます…背景の要因があって相手のお母さんが大丈夫よと言ってくれても…
しかも、もうすぐ転勤でその幼稚園のお友達とも遊ぶのがあと少しなので…思い出を作ってあげたい反面…この様な形で終わってしまうなら、遊ぶ機会を無くした方がいいのかなと思ってしまいます…
手が出てしまう背景は何だろう…下が産まれて随分いろんな事を知らずに我慢して居るストレスからだろうか…それとも、伝えられない想いを叩くやつねるなどの行為として出す事を幼稚園で覚えて来てしまったからなのだろうか…と悩みます。
正直まいっています…
幼稚園の先生に相談したのですが、娘はやった後も話せばちゃんと、分かるし叩くなどの行為が逃げ場?出す場?でもあるので、あまり叱らないであげてと言われました…
でも、やはりそうはいきません…私が逆の立場ならお友達が自分の娘の事を何かしたら、仕方ないなとは思いつつもやはりモヤモヤはするだろうし…
どうすればよいのでしょうか…
>ニードルさん
以前はコメント欄での相談を受けていたのですが、私も多忙になってしまいこちらで相談を受けることができなくなってしまいました。
有料になってしまいますが現在は、私のホームページから、メールや対面での相談を受け付けております。よろしければそちらをご利用下さい。
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元気なお子様ですね。
子供たちにすばらしい未来を残してあげたいですね。
日本は今極めて深刻な状況です。
お隣の中国、韓国に300兆円以上を援助してこのような状況です。
ウィグル、東トルキスタンのようなならないように願うばかりです。
失礼致します。