名前の使い方 - 2012.10.29 Mon
僕がときどき気になるのは
名前で叱責すること
名前を注意や否定、禁止に使うこと
です。
ドラえもんを見ていると、よくジャイアンがお母さんから
「たけしっ!」
と叱られています。
これと同じように、叱るときや、不適切な行動を止める時など、名前そのもので子供をに伝えたりすることが癖になっている人がいます。
安全・危険に関わることで本当に緊急のときならば、なんと言って止めようとかまわないと思いますが、日常でこれが多くなってしまうと、子供の姿に影響が出てくることがあるように感じます。
このことばかりが原因ではないのかもしれませんが、このような関わりを頻繁にされている子は、落ち着きのない姿になったり、大人の言葉をスルーすることが多くなっているようです。
もちろん、その名前で呼ぶところを「オイッ!」とか「こらっ!」に変えたから良くなるというものではありませんが、あまりに多く名前そのものがネガティブな使われ方をしてしまっていると、普通に呼びかけた時ですら大人のことを意識しないような姿すら見られます。
また、大人の言葉そのものを最初からネガティブなものと感じてしまっているのか、集団で話を聞くときや、他児と協調して行動しなければならないときの注意力・集中力が散漫になってしまっている子にも、これらの普段の関わりが見られます。
やはり名前というのは、その人間にとってかけがえのないものですから、大事に使ってあげたいですよね。
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● COMMENT ●
No title
はっとさせられました
そうですよね。大切な名前。大事にしてあげたいですよね!
今までこのように考えたことなかったです、お恥ずかしながら・・・
名前そのもので不適切な行動を注意することも、たまにあったと思います。
これからは注意の対象そのものをきちんと伝えていこうと思いました!
気づかせていただきありがとうございます。
No title
私は子供の頃名前で怒られたことはあまりないですねー
そのためか自分の名前大好きです。笑
子育てって大変ですよね。
私もまだまだ先になると思いますが気をつけたいです。
相談:家庭と保育園の呼び方が違う
おとーちゃんさんの意見を聞かせていただければと思うのですが。
1歳0か月の息子を、保育園0歳児クラスに預けています。
同じ保育園の2歳児クラスに3歳0か月の兄がいます。
家庭では、息子の名前を「あつし」だとすると、「あー君」と呼んでいます。
入所の際の書類にもそう書いたのですが、最近保育士さんが「あっちゃん」というあだ名をつけたようで、保育士さん内ではそちらのあだ名があっという間に浸透してしまいました。
お兄ちゃんのクラスでは家庭と保育園で呼ばれ方が違う子はいなかったし、これから本人もクラスのお友達も言葉を覚えていくのに、呼び方がまちまちだと混乱しないかな。。と思ってしまいます。
すでにお兄ちゃんが混乱していて、「あっちゃん」が誰の事だかわからず、0歳児クラスの担任が「あっちゃん」の話を振ってきても「???」という感じです。
家庭と保育園での呼び方・・まだ言語の理解が拙いうちは統一してもらうべきでしょうか(お兄ちゃんのことがあるので、家庭のほうに統一してもらいたいのですが・・)。
そんなのは神経質で、保育園もかわいがってくれているからつけたのであって、いろいろな呼び方があってよいのでしょうか。
さつきさん
本来ならば、園側が家庭と同じ呼び方をするように配慮すべきところです。
入園のさいの児童調査の書類の中でも、「家庭での呼び名」について記載してもらうところがある園も多いです。
幼児くらいで子供同士の中で愛称ができたというのならば別ですが、年齢が小さいのであれば園として配慮するのが当然というものだと僕は思います。
通っている園には、そういった知識がそもそもなかったのか、配慮の足りない職員がいたのか、なにか勘違いしてしまったのかなのでしょう。
さつきさんがそうお感じになるのならば、遠慮せずに伝えて見るべきだと思いますよ。
ありがとうございました
園側に要望を伝えてみようとおもいます。
うちの保育園の0歳児クラスは、去年度ほとんどの職員が退職してしまい、新人さんとパートさんとちょっと考えの古い(保育=子守)ベテランさんといった構成になってしまったのでした。
その状況から、まだ話せない乳児さんの呼び方については、深く考えてくれる人がいなかったのかもしれません。
うちの自治体は急速に保育園の増設増員をしているので、園側も保育士さんも大変そうです。上の子が入園した時はゆったりしていて、よく気付いてくれる良い園だったのですが。。
おとーちゃんさんも体調に気を付けてくださいね。
ブログこれからも楽しみにしています。
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「叱るときに名前(だけ)で呼ばない。」というのは、かつて犬を飼い始めたばかりのときに、『犬のしつけ本』にも書いてあったことを思い出しました。
その本いわく「犬は、いたずらをしたときなどに、名前だけで呼ばれると、その単語を自分の名前というより、禁止や否定の語として覚えてしまい、以降、普通に名前を呼ばれても、ビクッとしたり、防御から敵対心を持ったりしてしまう。」とのことでした。
もちろん、犬と人間の子どもを同列に扱うことには、とんでもないという反論があって当然ですが、それでも、犬と幼児には、純粋さとか親(飼い主)に対して忠実であろうとするところなど、良い共通点がたくさんあると思います。
むしろ、犬ですらそんな反応をするのですから、人間の子どもの心には、禁止や否定の際に自分の名前だけが呼ばれることを繰り返していたら、名前がネガティブなサインとして定着してしまうことで、自己肯定感が育ちにくくなってしまたり、自信がもてなくなってしまったり、反抗的な気持ちが起こってしまうということがあっても不思議はないかもしれませんね。
保育園のように、子どもが大勢いるところでは、他の子どもの耳にも、禁止や否定のために名前が呼ばれるのが聞こえているわけで、「また○○チャンしかれてる。」というサインが蓄積していって、その子についての印象に影響が出るということも考えていないといけないのだろうと思いました。
注意するときには対象になっている行為を言い、褒めるときにはその子の名前を呼ぶというように、心がけていこうと改めて思いました。なかなかむずかしかったりもする日常ですが、努力していくべきですね。
大切なことを思い出させていただき、ありがとうございました。