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2023-04

楽しい子育てのために その4  「睡眠について」 - 2010.01.26 Tue

夜の睡眠や、お昼寝など寝つきが悪かったり短かったりなどなど、けっこう悩んでいる人多いですよね。

睡眠のすべてのお悩みに答えていると分厚い本1冊書けるくらいになってしまうので、全部答えることはできませんが、多くの人が誤解していることやちょっとした入眠のテクニックをちょっぴり紹介します。


2014/08/19追記
この記事はかなり古いので最近のこちらの方も併せてお読みください
相談 夜寝ようとしないので昼寝をやめるべきか?





よく「寝つきが悪いので、めいっぱい身体を動かさせたり、暴れさせて発散させます」みないなことを聞きますが、
これは半分合ってはいますが、半分は間違っているのです。


たしかに体力を消耗させ疲れさせてしまえば眠るということはあります。
しかし、疲れて起きていられないほど消耗させるのを毎日のようにするのは、小さいこどもの成長のためには必ずしもいいことではありません。
またこどもにもよりますが、この方法では活動量以上に体力のついてくる2~3歳以降は効果がなくなるでしょう。


こどもがすんなりと入眠できるように、もっともいいのはしっかり頭をつかうことです。
保育園で何百人とこどもをみていれば、どんな子がよく眠るかはっきりわかります。
それは落ち着きなく動き回ってあそんでいる子、ではなくじっくり頭をつかってあそんでいる子です。
もちろん頭も身体もつかう子がもっともいいのは言うまでもありません。

ときどき小さい男の子のお母さんのなかには、「いっぱい身体を動かしてよく眠ってもらうため」とヒーローものを見せたり、そのおもちゃを与えたりする人がいます。
これはまずたいてい逆効果になってしまいます。
「戦い」をあそびにすることで強い刺激にさらされ、興奮状態になってしまい、幼い子の脳では簡単に切り替えができないので、その後の昼寝の時間などになってもその興奮が維持され眠れないのです。
赤ちゃんが、日中慣れないことをして興奮してしまうと夜泣きするのに近いですね。


まれに「夜眠れなくなるので保育園で昼寝させないでほしい」と言ってくる人がいます。しかしこれは間違っています。昼寝をきちんとしたからといって夜眠れなくなるということはけっしてありません。こどもの眠りは大人に較べて、浅い眠りが多いのです。だからこどもの昼寝は実は「睡眠」であるというより「休息」という側面が強いのです。

(実際はこういうクレームを持ち込んでくる人は、こんな丁寧な言い方はあまりしてくれません。「保育園で昼寝が長いから夜寝ないどうしてくれるんだ」という感じですね・・。「お前がわるいからこっちが迷惑している」みたいな言い方をされるのでヘコみます。ほんとはあなたのうちの親子の関わり方に問題があるんだよっ!と言ってやりたいのですが・・・)

小さい子は体力の消耗が激しいので、日中活発に遊び、しっかり昼食を摂りお昼寝をする ということが大事です。
また本来そのように体のリズムもできています。


すんなりと入眠できる3つのポイントがあります。
長いこと寝ない子と必死に戦ってきてある時、理解したのです(笑)。

①生活リズム

②安心感

③満足感


この3つができてないと、どんなに身体を動かしたところですんなりと気持ちよくは眠れないのです。


①の「生活リズム」は育児雑誌とか見るとよく書いてあるので広く知られていると思います。
しかし、最近は親の世代の考え方も多様だったり、大人の生活に合わされてしまっているこどもも多いので、このリズムがきちんとできていない子も多くなっています。
(「父親と関わる時間がもてないので、毎晩12時くらいまで起こしておいて帰ってきた父親と遊ばせてます」とか笑顔でいわれて言葉に詰まることがあります・・・。)

②の「安心感」というのはとっても平たく言ってしまえば「親子の関わりがきちんとあること」かな。
こどもにとって「眠る」というのはひとつには怖いことでもあります。
自然界であれば、寝ている間に捕食動物に食べられてしまうかもしれないし、
寝ているあいだに保護してくれる親がどこかに行って、帰ってこなければもう生きてはいけません。
乳幼児というのはそういったプリミティブな感覚をまだ持っているようです。
それゆえに、普段から十分な親子の関わりがあって信頼できてこそ、初めて安心して眠ることができるのです。

③の「満足感」は、十分にあそんだり、なにかをしたとかの「達成感」です。
「やりたりない」「やりのこした」「やりたかったのに止められてしまった」「なにかを達成したことより、規制されたりの方が多い」などなど、こういう思いをひきずったままではすんなり眠れません。それを無理やり寝付かされたりするとかえって欲求不満が高まるばかりですね。こうなると寝起きが悪かったりとかにもなりかねませんね。


家庭でならば親がその気になりさえすれば生活リズムは整えられます。
しかし、一度崩してしまうとなかなか元に戻すのは大変なので、小さいうちからリズムはつけていくのがいいですね。
こどもはルーティーンといって生活のパターンを作ってしまえば、それに順応し同じようにしていくのを好むので、生活リズムをつくるのは親のやり方しだいで、それほど難しいことではありません。

保育園でこどもをみていると、家庭での生活リズムはどうにもできませんが、「安心感」「満足感」は足りなそうな子には意識的に満たしてあげることはできます。低年齢の子であれば「安心感」も「満足感」もどちらも大人とのよい関わりで解決できます。
しかし、慢性的に不足している子は、保育士が日中できる範囲で対応したところでぜんぜん足りないということも多いです。


そんなときに僕がしている午睡のテクニックがあります。もちろん夜の睡眠のときでも使えます。

「安心感」を与えるためには、その子をきっちり肯定してあげることです。
具体的には、布団に横になってから、その日のあったことでほめたり、あなたが大好きだよ大事だよと言ってあげることなどです。
「今日、お友達におもちゃ貸してあげて○○ちゃんえらかったね」
「ごはんいっぱいたべられて立派だったね」
「大丈夫だよ。そういう○○ちゃん大好きだよ」
「あれしっぱいしちゃったけど、とってもよくがんばったね」 などなどなどなど。

あんまりくどくど言う必要はないんですよ。大人もゆったりした気分で1つ2つ小声で話して落ち着ければそれでいいと思います。

「安心感」のためにもうひとつとっても大事なことが、きちんと見守られているということ。
こどもが見守られていると実感できることが必要です。

こどもが、目をつぶったりお気に入りの寝る体勢になったりして安心したかなと思えても、十分に安心できていない子は(安心できている子でも)大人を確かめる瞬間があります。そのときにちゃんと見てあげていると、こどもは安心できてわりとすんなり入眠できます。反対にその瞬間見ていなかったりすると不安に感じ、入眠まで長引いたりしてしまいます。
多くの子は2度確かめます。慢性的に安心感を得られていない子は3度4度とたしかめるけどね。

家庭のように隣で添寝したりできればそれでいいのだろうけど、保育園ではそうもいかないので特に見守ることが大事、でも基本的なところは家庭でも同じだよね。


え~と、ちょっぴり紹介とかいいつつまた例によってとっても長くなってしまったので、ごめんなさい今日はここまで。
「安心感」のテクニックまで書いたところで「満足感」は次回に持ち越します。
それではおやすみなさ~い。

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● COMMENT ●

面白い!

俗に言う、「これでいい夢見れそうだね」
っていう状態を言葉で説明すると
こうなるわけですね。

納得!

特に、②安心感、③満足感ですよね。
息子を見ていると8歳になっても同じですよ。

それに、②と③が足りない状態で、
①の生活リズムが乱れているのが
まさに精神のフィールドです。

②が子どもの頃から圧倒的に不足しているから、
確認してくる、確認してくる。
その程度と揺れ幅がとてつもなく大きくて、
自分の体調を崩してしまい、
時に人を巻き込んでしまう方もいます。

小さい頃からの睡眠を含めた生活が大事なんだなー
とあらためて確信しました!


PS:
 やっぱり、大変な保護者の方、
 いますよね。。
 そういう方のお子さんを見ていると
 どうも、精神の予備軍に見えてしまうんです。
 もっと愛情伝えて!サイン出してるよ!
 っていつも思います。

素が屋さん

そうですよね、素が屋さんはメンタルの専門の方ですもんね。
やっぱり、睡眠って大切ですよね。
僕も一時あまりの精神的ストレスで不眠になってしまったことがあって、あのときはほんとつらかった・・


>  そういう方のお子さんを見ていると
>  どうも、精神の予備軍に見えてしまうんです。
>  もっと愛情伝えて!サイン出してるよ!
>  っていつも思います。

↑ハイ、この情景とてもよく見ます。
まっすぐ向き合って関わることって、なんでもない人には簡単にできることでも、
できない人にはほんと難しいんですよね。
みんないろんな問題抱えて生きているのはわかるんだけど、犠牲になっちゃうこどもはかわいそうですよね。

No title

こんばんは♪
ご訪問、コメントありがとうございました。

私は、どんなことがあっても(子供がどうしようもなく悪いことをしても。暴言を吐いてもetc)、寝るときだけは気分良く寝つかせてあげたいと心がけています。
「おやすみ」の挨拶はもちろん、ハグも日課です。
お布団に入って、今日の楽しかったことを振り返らせ(「今日はなわとび頑張ったね」 「今日の夕飯のハンバーグは、けっこう上手にできたでしょ、ママがんばったよw。」など)、また明日の楽しいことも想像させて寝かしつけます。(「明日は今日描いた絵に一緒に色を塗ってみようね。」など)

イヤなことは、一日、一日で気持ちにけじめをつけることが大事かもしれませんが、楽しみなことやうれしいことのように「心にプラスになる感情」は、次の日につないでいけたらいいなぁ、と思うのです。
プラス感情を絡めて、絡めて、そこから枝分かれするのもよし、違う視点で違うプラスに化学反応させるもよし(さりげなく目標なんか掲げちゃったりして)、アレンジしていくのもいいかなぁ、と。
一日の終わりは安心して体と心を休めて、明日になったら全力で子供をしてほしいと思うのです。

笑。
私、素が屋さんのところでもそうなんですが、文章伝わりにくくてすみません。文法をまるで無視しているので(笑) いつもみなさんの読解力に感謝なんです(^^ゞ

こちらの記事を読ませていただいて、なるほど~がたくさんあって、お腹いっぱいですw
私まで安心して眠れそうですe-343
ありがとうございました。

P.S コメント、長くなってしまってすみません。

No title

すっごい!感動しています。
経験からでてくる言葉だと思います。
さすが、保育士おとーちゃんだと思いました。
へぇへぇボタンがあれば連打しているところです。だだだだだだだだーーっ!

うちの子空想の世界に浸っている時間も頭を使っているということになるのでしょうか(笑)

上の5歳児は空想の世界と現実の世界を入り混じっていて面白いのですが、寝れるとき寝れないときがあります。それでも電気を消すと・・ZZZ。母の隣がいいとべったりくっついて「ままちゃーん」と甘え声に返事をしてあげれば大抵ねちゃいます。
寝かせるのに苦労したことない。いや親のほうが先にへばっているかもしれませんが、夜泣きの経験もなし。いたって幸せ家族です。

続きも気になるので是非よろしくお願いします。
しかしこの心温まるメッセージにはぜったいいろんな人に知らせたいです。

ピヨピヨっちさん


> 私は、どんなことがあっても(子供がどうしようもなく悪いことをしても。暴言を吐いてもetc)、寝るときだけは気分良く寝つかせてあげたいと心がけています。

↑こういう風に考えて心がけることって、一見簡単そうだけどけっこう難しいことですよね。
こう思い至るって、実際毎回うまくいかなかったとしたって、なかなかできることじゃないですよ、すごいですよ。

> イヤなことは、一日、一日で気持ちにけじめをつけることが大事かもしれませんが、楽しみなことやうれしいことのように「心にプラスになる感情」は、次の日につないでいけたらいいなぁ、と思うのです。
> 一日の終わりは安心して体と心を休めて、明日になったら全力で子供をしてほしいと思うのです。

僕はなんかこどもが省みられない家庭と関わることがおおいので、こういうあったかい家庭があると知れるととても安心します。

> 私、素が屋さんのところでもそうなんですが、文章伝わりにくくてすみません。文法をまるで無視しているので(笑) いつもみなさんの読解力に感謝なんです(^^ゞ

↑ぜんぜん平気ですよ、むしろ気持ちのちゃんと伝わってくるいいコメントいただけたと思います。僕の文章もいっつもグダグダになっちゃうしw

できるだけがんばって更新していきますので、また来てくださいね。ピヨピヨっちさんのブログものぞきにいきますね~

ぴよままさん

うれしくなるコメントありがとうございます。
保育士なんてはいて捨てるほどいる職業ですが、少しでもお役にたててほんと幸いです。

> うちの子空想の世界に浸っている時間も頭を使っているということになるのでしょうか(笑)

↑いや~空想できるって最高ですよ。僕は乳幼児期には「優しさと想像力」を身につけさせてあげたいと思って日々いろいろな子と関わっていますが、なかなかうまくいこことじゃないですもの。空想できる子素敵です。

> 上の5歳児は空想の世界と現実の世界を入り混じっていて面白いのですが、寝れるとき寝れないときがあります。それでも電気を消すと・・ZZZ。母の隣がいいとべったりくっついて「ままちゃーん」と甘え声に返事をしてあげれば大抵ねちゃいます。
> 寝かせるのに苦労したことない。いや親のほうが先にへばっているかもしれませんが、夜泣きの経験もなし。いたって幸せ家族です。

愛情たっぷり実感して、安心しきっているんですね。ほんとにそういう家庭があるって聞けてほっとしますよ~。

> 続きも気になるので是非よろしくお願いします。
> しかしこの心温まるメッセージにはぜったいいろんな人に知らせたいです。

ありがとうございます。がんばって更新していきます!

No title

睡眠に関する本、私結構たくさん読みました。
みんなすっごい分厚いです(* ̄m ̄)プッ

確かにしっかり頭使ったと思われる日って体力使ってなくてもよく寝ますね。
体力を使うことと頭を使うことのバランスがうまくとれるような生活・・・
理想的ですね~。

あと絵本に関する記事。
とっても参考になりました。
初めて見る本が多くて。
→の本も興味があったんだけど、内容を知るとさらに欲しくなってしまいました!!
保育士おとーちゃんさんちの本棚はとっても素敵な本がたくさんあるんでしょうね~。
本棚を拝見してみたいです。

さっちんさん

> 睡眠に関する本、私結構たくさん読みました。
> みんなすっごい分厚いです(* ̄m ̄)プッ

さっちんさんほんと勉強家ですね~。それだけ色々勉強してたら、また仕事で生かしてみたいって気持ちわかりますよ~。ウンウン

> 保育士おとーちゃんさんちの本棚はとっても素敵な本がたくさんあるんでしょうね~。
> 本棚を拝見してみたいです。

うちは歩いていけるところに区立の図書館があるので、数はそれほど多くもないかな~。
これだけは持っておきたいなっていう本だけ買ってるような感じです。
また、そのうち紹介していきますね~。

少し相談です

はじめまして。1歳三ヶ月になる娘がいます。
とーちゃんさんのブログは最近知りまして、過去記事をはじめから読んでいろいろと勉強させてもらっています。
私もいろいろな睡眠に関する本読みました。
というのも娘が今だに2.3時間ごとに起きてしまうからです。
おっぱい大好きなおっぱい星人なので、入眠はおっぱいなしではできません。のみながら寝てしまいます。
でも本などによると、それがよくないらしいです。おっぱいのみながらでないと眠れなくなっているので、浅い眠りになったときまたおっぱいを必要とするらしいのです。
のめばすぐ寝てしまうので、夜泣きというほどでもないのですが、2.3時間ごとにうっすら目覚めては「パイパイ!」と要求してきます。
本によれば、おっぱいで寝かしつけるのをやめれば朝まで寝るようなのですが、それをすると泣き叫ぶのでなかなかできません。
それでも慣らすことが大事と書いてありましたが…
でもそんなにおっぱいに執着するなんて、やはり心が満たされてないのでしょうかね? 保育園には4月から週二回午前中三時間だけ行っています。一時保育です。
生活リズムは順調です。朝7時に起きて夜8時には寝ます。昼寝も2時間します。日中は散歩したり児童館に遊びに行ったりです。
一緒に遊んだりしているつもりでも、娘にとっては満足感や達成感が足りなかったりするのでしょうかね?
長々とすみません…なにかアドバイスいただけたら嬉しいです!

ムーさん

コメント拝見しました。
まず、こういったことはデリケートな部分なので、個別的な要素が強いことです。
僕から「こうすれば直る」みたいな正解は、おそらく言えません。

ただ一つ言えることは、この問題は「時間が解決する」類のものであるということです。
別に放っておけば直ると言いたいのではなくて、なにか関わりに問題点があったのだろうかと深刻に思い悩まなくてもいいのだよということです。

とりあえず、原因となるであろうことは二つに分けられます。

ひとつは生まれつきの気質で眠りが浅かったりする、新生児のときの習慣がそのままのこっている、ということ。
二つ目は、生活や遊び、環境などになんらかの眠りを浅くしてしまっている原因がある場合。

たいていは、一つ目のほうの原因が主です。
それにプラス二つ目の要素が一部分入っているということがほとんどでしょう。


一つ目のほうの原因は、これはもう成長を待つ、ということしかないでしょう。

コメントにあった「授乳をやめれば朝まで寝付ける」というのは僕にはわかりません。
授乳をやめさえすれば、何事もなくみんなそうなるのか?、それともそういった成功話が報告されているだけで、ほんとにみんながそれですんなりうまくいっているのか?
判断材料がないのでなんとも言えません。

これは大人の事情と相談でいいのではないでしょうか。
現在の状況が、身体的につらいとか仕事に差支えがあって、今すぐにでも朝まで寝付いていて欲しいというのであれば、そういった対応をすることも選択肢のひとつだと思われます。


とりあえず、それに関しては僕からはなんとも言いようがないので、僕がわかる部分について書きます。

まず、一つ目の成長を待つということですが、これはただ待っている以外にも、やろうと思えば成長を促すということもできます。

排泄の自立や、卒乳のところで触れていますが、日々の全般的な発達を促すということです。
根底には受容を心がけつつも、子供が自分でやろうとしていること、自分でできることの芽をつまずに、待ったり、見守ったりすることでいろんな経験に触れさせる、そしてそれにたいして認めたり褒めたりのフィードバックをしていく、こういったことがちょっとずつの積み重ねとなって、行動だけでなく考える力や、自信、自己肯定感などの心の部分を伸ばしていきます。
そういったものが結果的に子供の姿を底上げしていくので、直接睡眠にどうこうというわけではありませんが、長い目で見れば成長した分だけ今の姿が軽減されていくかもしれません。


割合としては少ないかもしれませんが、二つ目の部分になにか原因があったりする場合は、それに対応することでこっちはすぐに改善できます。

いろいろあるので、一部だけ。

まず、数時間おきに起きる状況が毎日でなくて特定のときだけならば、その日の活動が影響しているのかもしれません。

たとえば、児童館などに行った日によくなるということがあるなら、それをいかないでみるとか早めに切り上げるといった対応が考えられるからです。
実は↑こういうことはよくあって、そのときは親から見ると子供はとても賑やかにはしゃいで楽しそうにしているように見えるのだけど、まだ小さい子にとってはその興奮が夜間になっても冷めやらず、夜泣きやそういった頻繁に目覚める、寝ぐずりといった行動を引き起こすことがあります。

また、楽しそうに見えても、いつもとちがう環境・人・行動に楽しむ一方で不安感を持ったりしていることもあったりします。

不安感は眠りをしばしばさまたげる原因になります。

また、人の出入りの激しい家では、どうように落ち着かない環境から、不安感につながったりなどあります。

そういった環境からくる場合などもありますので、そのときはそれに対応してみます。


ほかには習慣の助長です。
たとえば、おしゃぶりを普段つかってたりすれば、おっぱいへの欲求は強まったりしますので、使わなくても日中過ごせるようにしていきます。


それから、満腹感の問題や食が細いということが関係していることも、場合によってはありますので、そういう傾向があればしっかりと食べられるように配慮したり、寝ている間にお腹がすきすぎないような配慮をしてみます。


あとは、遊べる子にしてあげるということも意外と大事です。
個人差ありますが日中しっかりと、頭を使って遊び込めるようになると、眠りは深くなります。
逆に、遊べないで時間を持て余してしまうような子は、何かへの依存(この場合は夜間の授乳)や、不安感や達成感のなさを生んだりしますので、どちらにしても能動的にしっかり遊べるというのは大切です。

とりあえず、思いついた対応策を書きましたが、まだ1歳3ヶ月という年齢ではそのような姿は普通にあることです。悪く捉えることはないと思いますよ。

午睡と遊べる力

恐れ入ります。いつも拝読し勉強させていただいた降ります。
以前、数回相談させていただきましたが、今回もよろしいでしょうか。
頭を使う遊びと午睡に関してです。

私の一人娘も2歳半になりました。
最近、お昼寝を嫌がるようになりました。
生活リズムはこれまで通り安定しておりますし、
午前中に本人が満足するまで遊ばせているので
やはり体力がついてきたのかな、とも取れますが、
気になるのは「遊び方」についてです。

娘が好む遊びは、屋内屋外問わず、ただ走ること、
ただボールを投げること、高いところからジャンプすることなど、
頭を使わない遊びばかりです。

逆に、座ってじっくり取り組むような遊びやおもちゃには、
今まで全く興味を示しません。
頭を使い、手先を使うような遊びは、もともと嫌いなようで、
以前何度が促したのですが、 たまにしぶしぶやる程度で、
親の顔色を窺う子供になってしまい、それ以来強制はしていません。
娘の遊びを否定しないよう、なるべくやりたいことをやらせていますが、
しっかり頭を使う遊びをしないから、遊べる力も育っていないし、
結果午睡もしないのではと悩みます。

実際、同じ月齢の他のお子様をみても、積み木やブロックや
パズルやお人形などで、じっくり遊びこんでいるお子様は、
お昼寝もしっかりしているようです。

一日の生活の質を高めるには、お昼寝は必要だと思いますし、
同時にしっかり頭を使う遊び方を 身につけてほしいのですが・・・。

ちなみに、テレビや動画などはほとんど見せていないので、
興奮状態とも違うと思うのですが、 とにかく遊びにじっくり取り組めていません。
これは、もともとの質として諦めるしかないのでしょうか。

また、2歳半にしてまだ授乳をしています。一日に8回くらいせがまれ、
断乳出来ずにいます。このことも関係あるのでしょうか。

まとまりのない文章ですみません。

ぞうままさん

子供の個性もありますし、遊びの好みということもありますから、じっくりとした遊びをしない子というのもいますよ。

それはそれでそれぞれの子供の個性ですから、そういう遊びをしないからと気に病む必要もないと思います。

まだ、これからの成長の余地というものもたくさんあるのですから、今後その姿は違いをみせていくこともあるでしょう。


また、子供の力は目に見えずとも、内に貯めていくということがあります。


出来ないことを気にするよりも、できる部分を認めたり、得意なことで自信をつけていくことが、ほかへの興味になっていくこともあります。



午睡に関しては、たしかに2歳も後半になるくらいですと、体力が上回ってくるのであまりしなくなるということもよく聞きます。

でも、その子その子の生活状況に合わせて、たとえ午睡をしなくとも健康で情緒の安定が図れて、機嫌よくもの事や遊びに取り組めているというのであれば、必ずしも絶対にしなければならないというわけでもないのです。


まあ、その場合でも生活の中で緩急をつけてあげて、ちょっとのんびりして休息できるような時間を設定するなど大人から配慮できることはあるかもしれません。


今後、もし保育園や幼稚園などに通うとか生活の中で変化があれば、そいった状況というのが変わるということもあるでしょう。
でも、今の段階で午睡をせずとも安定しているのであれば、それはそれでも間違いでないと思います。


授乳に関しては、それが影響しているかしていないかというのは言えませんが、特に過保護や過干渉で依存心を高めてしまっている結果というのでなければ、女の子は特に自立心が旺盛なので成長や時間の経過とともに離れていくことが多いかと思います。



午睡について

はじめまして。
Googleから見つけてブログを読ませてもらいました☆彡

私は一歳3ヶ月になる男の子の母親です。午睡についての記事を読ませていただいたのですがうちの子お昼寝をしないんです(>_<)
朝起きるのが早いのか午前中に眠くなってしまって寝てしまいます。(ノД`)
どーすればいいのかわかりません。ママ友や保育士の友だちに聞くとまだ小さいから大丈夫!!保育園いけばお昼寝するよーになるよ☆彡と言われたのですがこれでいいのかととても心配で困っています。
生活リズムは…毎日だいたい
5時半~6時の間に起床
7時15分~朝食
8時~外遊びや遊び
9時半~11時の間にいつも眠くなって寝てしまいます
11時半~12時半の間に目覚めるので昼食→その後遊び
15時~15時半の間におやつ→その後お散歩や遊び
(午後から寝る時もあるのですが14時以降なんです(>o<)寝ない時は夕食時にグズグズいいはじめます(>o<))
18時~18時半夕食
19時お風呂
20時半就寝

こんな感じなのですがとても心配でコメントさせていただきました(>o<
何かアドバイス頂けたら幸いです(>_<)

おーちゃんママさん 午前寝について

まず心配することはないと思います。

午睡に限らず睡眠のリズムというのは個々のものがあります。
体力や発達状況によっても変わってきます。


1歳3ヶ月ということですから、まだ赤ちゃんの体とリズムから乳児のそれへの過渡期にあると考えていいでしょう。

乳児並みの体力や発達になれば午前寝はせずに、お昼寝だけで過ごせるようになってきますが、まだそれまでの習慣であるリズムや体の発達などが移行しきれていないのでしょう。

また、その子その子の活動内容などによっても、ある程度はリズムもかわるものです。


一つには成長とともに、体力がついてきたり体が慣れてきたりして午前寝をしなくてもいい方向へ向かうのは時間の問題でしょう。


タイムテーブルを見ますと、早寝早起きでとても結構だと思います。
また子供の活動時間もたっぷりとっていて理想的です。


問題は夕食頃になるとぐずってしまうということですよね。

昼寝をせずとも、夕方から夜にかけてもぐずらずに夕食風呂を過ごしてすぐ寝てしまえるか、もしくは昼寝をして夕方も心地よく過ごせるようになればいいのだと思います。


ではそれができるための取り組みを考えてみましょう。


保育園でも、1歳をすぎたくらいの子で、ときどき午前寝をしてしまう子がいます。

あとの生活リズムや活動内容を考えると、この年齢になればできれば午前寝せずに過ごせる方がよくなってきます。

ですが、リズムというのは個々のものなので、強制するのではなく徐々に新しいリズムへと慣らしていってあげればよいのです。


そこで15分法というのを試します。


いま現在午前寝をどのくらいの時間しているのでしょうか。

1時間半から1時間くらいでしょうか。


これを15分単位で短くしていきます。


これまでが1時間半寝てしまっているとしたら、今日は1時間15分、明日は1時間。

そんな風に無理なく短くなればいいですが、当然それまでのリズムもありますので、そんなすぐに1時間半が1時間にはならないこともあるでしょう。

ですので、無理なくじゃあ今週は1時間15分を続けてみて、それで安定したようならば次の週は1時間で起こしてみるというように、少しずつ短くします。


睡眠リズムは個々のものなので、子供によっては1時間半の午前寝をいきなり30分にしても大丈夫な子というのだっています。

そのあたりは子供の様子をみながら臨機応変に対応してみましょう。
それが可能ならばわざわざ15分単位で減らさずとも構いません。

子供の体格などを見て、体力がある子だと判断できるときは逆に、減らす15分法ではなく、増やす15分法をとることもできます。

その場合は、15分寝たら起こす、それできもちよく覚醒できないならば、30分で起こしてみる、というように加算で考えます。




午前寝を短くしていくと、体力の関係でお昼寝に入りやすくなります。

同時にお昼寝のリズムを無理なくでいいですからつけていってあげましょう。


お昼寝が軌道に乗るようになってくれば、午前寝をなくしても大丈夫になったりします。

そうやって子供の成長発達に合わせて、無理なくリズムをとっていってあげればいいと思いますよ。

午睡について

ご返信ありがとうごさいます!!(・∀・)

心配ないと言われてちょっと安心しました。☆彡

午前寝は1時間~2時間です。
長い時で3時間も寝る時がたまにあります(゚o゚;9時半~12時半まで。
前は起こしていたのですが起こすと機嫌が悪く起こさない方がいいのかなと思い自然に起きるまで寝せるようにしていました。お昼頃には起だいたいきるので。

15分法だと起きる時間が決まってないと出来ないですか(>o<)?
午前寝から起きる時間は早い時で11時半、遅い時で12時半で日よってバラバラです(>_<)

夕方~夕食はぐずる時が多いのですが食べ終わり~お風呂、寝るまでは機嫌がいいの意外とスムーズにできます。(・∀・)

しかし保育園へ行くことを考えるとお昼寝はしてほしいです(>_<)
明日は起きる時間を想定して15分法試してみたいと思います☆彡

またご返信頂けたら幸いです。
夜遅くにすみませんでした(>_<)
失礼します。私

おーちゃんママさん

さすがに2時間3時間と寝てしまうと、後の生活に響いてきますね。


>15分法だと起きる時間が決まってないと出来ないですか(>o<)?

そんなことはないので、少しずつでいいのでまずは午前寝してしまう時間を短くできるように対応していってあげるといいと思います。

どのみち保育園にいけば、活動内容が大きく変わりますから、園の生活サイクルに馴染むのは間違いないです。そこは心配しないでいいと思いますよ。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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