わくわくドキドキ冒険物語 - 2013.04.05 Fri
今日紹介するのは、絵本というよりも童話です。
この一年は、小学校に入った息子にいろんな冒険物語を読んでみました。
そのなかのいくつかを紹介します。
以前にも書いていますが、僕は年長くらいでアーノルド・ローベルの絵本が楽しめるようになれるといいなと考えています。
アーノルド・ローベルだと話はそこそこ長くなりますが、まだ見開きごとに絵があり、童話と絵本の過渡期くらいに位置づけられるのではないでしょうか。
あとは有名なところでは『エルマーの冒険』なども同様のポジションにあるでしょう。
もちろん、絵本以外にも年長ですと、素話などもそれなりに楽しめるようになる時期なのですが、だいたいはその場で完結できるものが中心です。
学童期になるくらいになると、絵が少なくても、もっと長いお話も楽しめるようになってきます。
その場では終わらずに、「つづきはまた明日」というように何日もかかって読むものです。
そしてこの、また明日へとつづくワクワク感というのが、絵本の魅力とはまた別にとても子供の心に楽しいものですよね。
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ずいぶん昔からある本ですから知っている人もいると思います。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』
先日作者のプロイスラー氏が亡くなってしまいました。心からご冥福をお祈りします。
泥棒を捕まえようとする少年たちの冒険譚です。
オーソドックスと言えばオーソドックスなストーリですが、やはり古くから読み継がれてもすたれていないものは、時代を超えた面白さがあります。
1冊でも完結していますが、『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』と続編もありますから、たいへん読み応えがあります。
最近本が軒並みたかくなって、文庫本でも1000円くらいのものが珍しくなくなりましたが、これだけ読み応えのあるハードカバーの本が945円です偕成社はえらいです。
一回読んだらだいたいそれきりになってしまう大人と違って、子供は何度も繰り返し読んで、より深く物語の世界に踏み込んでいくものですから、気に入った本が見つかると、本当に大きな財産となります。
泥棒つながりで次は『かいけつゾロリ』のシリーズ。
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小学生に大人気ですので、紹介するまでもないかと思いますが、確かにおもしろい。
読む前は子供騙しな内容なのかと思っていましたが、話もしっかり作っていて、最近のものとは言えよくできています。
小学生が自分から本に興味をもつのに、ちょうど手頃なものではないでしょうか。
次の本は、使っている言葉など少し難しくなるので、小学校の中学年くらいかでも良いかもしれませんが、お話的には小さい子でも楽しめる内容なので、低学年でも面白く読めます。
イアン・フレミングの『チキチキバンバン』
これも映画にもなっているし、有名ですよね。
作者は意外なことに、あのジェームズボンドの007シリーズを書いた人。
イギリス人独特の、ユーモアというかウィットが翻訳されたこの本にもただよっていて、読んでいる大人もワクワクしてしまいます。
ちなみに、チキチキバンバンという車はレーシングカーとして実在していたんですよ。
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こちらも3冊あります。
車や機械が好きな子なんかだと、きっとさらに楽しめることでしょう。
息子はこれらの冒険の本をとても喜んでいて、毎晩布団に入りに行くのを楽しそうにしています。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』なんかは3巻セットなどもあるのですが、僕はなにかあるごとに1冊づつ買い足していくようにしています。
理由はなんでもいいのだけど、子供と一緒に、「春休みになったら3巻買おうね」とか本を手に入れるワクワク感も持っていると、毎日の生活もちょっとたのしくなりますよね。
絵本や童話はなんども繰り返し読んで楽しめるので、別に急いで買い揃える必要もないのです。
子供によっては、最後まで読み終わらなくても、「また最初から読んで」と前の方だけなんども繰り返し愉しむこなんかもいますよね。
子供たちのそんな姿をみていると、かつて自分も子供の頃、そういった冒険物語にえも言われぬドキドキワクワク感を持っていたのを、久方ぶりに思い出しました。
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ついでにこれもおもしろいよ
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● COMMENT ●
おおどろぼう
いつも考え深く読ませていただいてます。
家も絵本が大好きで、昼寝の前と、就寝前に一人一冊づつ自分で選んで持ってきます。2才の双子と4才です。おとうちゃんさんは、お兄ちゃんに読んでいるとき、下のお子様はどうしていますか?
というのも、2才と4才では、絵本の内容も違ってくるのですが、上の子は、おしいれの冒険など、長い話しも読みたがり、下の双子もじーっと聞いている感じです。
上の子の影響で、どんぐりむらシリーズやメチャクサなど、2才では、まだ難しいのでは?という本を自分で選んできたりで、それを三冊読むのも大変で、双子にも、今の双子にあった絵本の方がいいのではと、上の子の本と双子の本を本棚で分けました。普段は見てもいいけど、寝る前に読む本は、自分達の本棚から選んできてね☆と決めました。
おとうちゃんさんは、どうされてますか?下のお子様は、奥様が読まれたりしているんでしょうか?
お兄ちゃんに長い話しを読まれてる間下のお子様はどうされてますか?
はじめまして
やはり毎年たくさんの子供たちを見ている保育士さんのご意見は説得力あるなあと思いながらいつも読ませて頂いてます。
おおどろぼうホッツェンプロッツ、うちの息子も大好きです!
だいまほうつかいペテロジリウス・ツワッケルマンの名前をわざと言い間違えるところで、いつも爆笑してます。
この本のように、続きはまた明日、っていう本を寝る前に毎日少しずつ読み聞かせるのも楽しいものですね。
これからも、更新楽しみにしています。
威圧的な親に
私は4歳2歳0歳の3児の母です。
私の父はかなり威圧的で
気に入らないと機嫌を悪くして怒鳴る人でした。
じぶんの意見や考えを押しつけるような。
自分が母になって、子どもと笑ったり寄り添ったあり方が最近前より少なくなってしまいました
まだ下の子に手が掛かって余裕がないのもあるんですが‥威圧的な言い方や叱り方をしている自分がいます
あんはに子どもの時イヤだった父そっくりです‥
このままぢゃダメだ!と思うのに繰り返してしまって
子どもが寝たあといつも反省の気持ちでいっぱいです
2歳の次男はほとんど言うことをきかなくなってしまいました
私の今までの寄り添い方に問題があったんだと思います
前はいっぱい甘えていたのに、下の子が産まれてからコミュニケーションにかけてしまって
ダメですね。あんな親にはならない!と子どもの頃思っていたのに‥‥
また明日から少しづつ頑張らなくちゃ
おとーちゃんのブログ励みになります。
Okoyaさん
ダールの作品はちょっとブラックなところが、大人が読んでも面白く感じられるのではないかと思います。
まあ、そのせいで児童文学としては賛否両論ありますが。(笑)
佐藤さとるといえばコロボックルですね。
なんとなしに、コロボックルはどこかにいるような気がしていたものです。
よい本の子供に与える影響というのは、ほかで換えることができないくらいのものですね。
外国での子育てはなにかと大変なことも多いかと思います。
お体に気をつけてがんばってください。
娘の成長!
その節はありがとうございました。
アドバイス頂いてから半年、なかなか思うように進みませんでした。
いつまで続くのかな〜なんて思いながら、でもいつかはできるようになるさ〜と、毎日笑顔でおおらかな気持ちで接していました。
そんな娘が、ここ最近急に泣かなくなりました!
1日目はまぐれかな??2日目、おや!?3日目、やったー!!この前までの姿が嘘みたいです!
嬉しすぎて、ご報告させて頂きました。
ありがとうございました!
今も、お食事では頭を悩ませる事もありますし、今後も、色々な問題にぶつかると思いますが、今回の事を胸に、焦らず見守っていきたいと思います。
娘は絵本が大好きで、毎日たくさん眺めたり読まされたりしています。
みどりいろのたねは、お気に入りすぎて、私の方が暗唱してしまいました(笑)
いつか今回紹介されてるい本をドキドキワクワクしながら一緒に楽しめる日が待ち遠しいです!
今後も更新楽しみにしています!
スマイル☆さん
難しい話は細かくは理解していない部分もあるようだけど、どうも雰囲気で楽しんでいるような感じです。
aikanmoさん
お話が楽しめるのはとてもいいですよね。
このところちょっと忙しいので、ちょっと更新がゆっくりですがぼちぼちやっていきます。
かぶままさん
自分のされたことが嫌だったのに、気づくと自分の子にでてしまうこと。
そんなとき自己嫌悪になりますが、好むと好まざるとにかかわらず、それは自分の乗り越えていかなければならない課題だと思っています。
そうやって気づけることは、無自覚にやってしまうよりもいいことなのでしょう。
なかなか大変ではあるけどね。
大人も楽しめる本
息子もこの4月から幼稚園に通い始めています。以前に紹介があった、アーノルド・ローベルをちょっと早いかなと思いつつ、試しに図書館で借りて息子に読んでみると、とても気に入ったみたいでがまくんとかえるくんのシリーズは制覇してしまいました。
息子は、他の絵がたくさんある絵本だと読んでいる途中に絵について質問してきたりするのですが、アーノルド・ローベルを読んでいる時は話しを聞き入っていています。
息子というより大人の私が楽しくてあの独特の世界に引き込まれてしまいます。きっと翻訳も素晴らしいのでしょうね。「おてがみ」はやはり秀逸ですし(脇役のカタツムリが何ともいい味!)、「あした するよ」なんて、何度読んでも吹き出してしまいます。
昨日たまたま紀伊国屋に行ったのですがこの記事で紹介されている本がずらっと並んでおり、何年か後には手にして息子と楽しんで読みたいなぁと思いました。
とよとさん
今回のことで経験したまさにそれが、「子供が力をためる」ということであり、「成長の段階をあがった」ということであり、「子供が自分の内側に力をつけた」ということです。
このことを実際に子育ての中で手に取るように体験できたことは、これからの子育ての中で大きな力になることと思います。
問題となることは変わっていくにしても、このようなことはこれからの成長の中で何度も出てきます。
でも、このことと同様にそれらも先の見えない悩みというようなものではありません。
子供が自分から育つ力を信じてあげられればいいと思います。
『みどりいろなたね』は素朴なのに独特の世界があってほんとに素敵ですよね。
うちの家族もみんな大好きです。今日も昼寝の時に読んでました。
kyomiuさん
僕は何冊か原書でも読みましたが、もとのお話の雰囲気がきちんと表れていると感じました。
kyomiuさんのところも男の子ですし、きっとこれらの本も楽しめるようになるのではないかと思いますよ。
ありがとうございました!
うれしくて、何度も何度も読み返しました。
一歳半になり、自己主張も強くなってきて、イヤイヤ期の足音も聞こえてきそうな今日この頃。
今後もこちらの記事、相談コメント等を参考に、仲良し親子を目指したいと思います!
こちらのブログに出会っていなかったら、きっとこんなに楽しく子育てできていないと思います。
こんなに子どもがかわいく愛おしいく感じられるのも、今のところ育てやすい子に育っていてくれている(こちらのブログを参考に子育てした結果)おかげでもあるのかなと思います。
今後も更新楽しみにしています。
本当にありがとうございました!
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私はロアルトダールとか、佐藤さとるさんの「誰も知らない小さな国」がだいすきで何度も読んでたなあ…
今はイギリスで七ヶ月の男の子を育てているのですが、こっちでは周りから何か言われることも比較されることも殆どなく(人種も色々なので)自由な子育てです。が、やはり悩むこともあり、色々調べていてこちらにたどり着きました。
もともと割とクールな赤ちゃんだったのですが、べたべたちゅっちゅするようになったら表情がどんどん出てきて(ちょうどそのような時期だったのだとも思いますが)とっても可愛くラブラブに過ごしております。
ありがとうございました(*^^*)
これからも更新楽しみにしています!