無関心をつくらない Vol.2 - 2013.06.18 Tue
子供の行動に対して、無関心もしくは無関心を装わなければならなくなってしまうという人は、かなりその大変さが行くところまで行ってしまった場合でしょう。
僕は「子育てを大変」、「子供が大変」にしない方法を知っています。
そのためには1~2歳での関わりが重要です。
どれもこれまでに述べてきたことですが、まとめて書いておくと目当てになりやすいでしょうから、ここに挙げておきます。
○可愛い子供にする
・感情を出せる子供にする →肯定
・心がつながる子にする →共感
・安心してくつろげる家庭
○甘えをだせる・甘えられる子にする (ネガティブな甘えの出し方を覚えさせない)
・受容をしっかりとする
・親は常に「受容してくれる人なのだ」という信頼感を実感させる
細かく言うと返ってわかりにくいので、ズバリ二つに絞ってしまいましょう。
『可愛い子供にする』と『甘えられる子』です。
その下にあるのは、そのことの補助的なものと考えていいでしょう。
「親にとって子供は可愛いものに決まっているじゃないか」という人もいるかと思いますが、そういった子供をみる側の主観的な意味合いでの「可愛い」ではなくて、
「素直に子供らしく自分を出せる」とか「たくさん笑顔がでる」とか「子供らしい好奇心を表現できる」などの、子供自身がもつ「子供らしさ」「素直さ」といったものとでも言えばよいでしょうか。
それはけっして「人見知りをしないで、よその大人にも可愛らしく振る舞える」ということまで要求するのではありません。
慣れていて安心できる大人、この段階では親にだけだっていいのです。
いつも親が怒っている、無表情でなにを考えているかわからない、ピリピリしている、いつ叩かれるか怒鳴られるかとビクビクしている。
こういった状況では、子供は自分自身を素直に出して、子供らしく可愛い子ではいられません。
成長期に入ったり、大きくなればなるほど、怒ったり叱ったりしなければならないこともどうしたって増えてくるでしょう。
それはそれでいいのです、でもだからこそ0~2歳のこの乳児期に、たくさん可愛がられて素直に可愛さを表現できる子になっていることは大変重要なのです。
「子供とは生まれただけで可愛い」わけではないのです。
「可愛い子」に大人がしていかなければならないのです。
「支配的な子供」について書いたところでも、可愛げがなくなってしまった子に対するアプローチはとても大変というお話をしました。
子供らしい可愛さを小さいうちに身につけて、それをふんだんに持っているということは、プラスになることはあってもマイナスになるということはないでしょう。
「可愛い子供にする」ということが、乳児期の子育てのとても大事な目標のひとつだと思ってください。
次の「甘えをだせる・甘えられる子にする」というのは、「受容」ということを何かにつけて言っている僕のブログを読んできた人にはお分かりになると思います。
素直に「甘え」を出せない子というのは、心を満たすために、 別の手段をとらなければならなくなってしまいます。
その多くがネガティブな行動になって出ます。
結果的に「育てにくい子」「子育ての大変な子」になってしまいます。
多少幼くてもなんでも、親や大人に対して「甘えられる子」というのは、子育て上のリスクを大きく下げてくれます。
よく世間では「子供を甘やかすな」と言います。
言葉は似てますが、「甘やかす」ことと、「甘えを出すこと、それを受け止めること」というのは全然違うことです。
この違いがわかりにくい人に、これの線引きを言葉で説明するのはけっこう難しいのですが、これが全てではないですけれどもひとつ基準になるかなあと思うのは、大人が「してほしくない・すべきでない・させたくない」と感じていることまでさせてしまう・認めてしまうというのは、それは受容とは別のことになってしまうでしょう。
では、子供が素直な甘えを出せるためにはどうすればいいでしょうか。
これは親の方にある姿勢がないと、なかなか「素直な甘え」「可愛い甘え」とはならないのです。
その姿勢というのは、「あなたを受け止めますよ」と両手を広げる気持ちとでもいいましょうか。
子供の気持ちを受け入れる姿勢を、大人の方から示していないと子供はなかなか素直には出せないものです。
なので、いつも怒っている人や、無表情な人だと子供は甘えたい気持ちを我慢しなければなりません。
慢性的に我慢しているとその気持ちはネガティブな形として出てきたり、溜め込んでいってもっと悪い形であとあと出したりしなければならなくなってしまいます。
ですから、「子供を受け止める姿勢というのを大人の方から子供に示している」ということが欠かせないことです。
甘えの出せない子の、育てにくさや問題行動というのは、もうてきめんにでてきます。
そしてこれは何歳になってもあとを引きます。
あとからでは、なかなか大人の受け入れやすい、お互いに心地のよい関わりとしての「甘え」を出すのはなかなか大変です。
ですから、乳児期のうちに大人が受容する姿勢を常に持って、「可愛い素直な甘えを出せる子供」にすることがとても重要なことです。
よって、この「可愛い子供にする」ということと「甘えの出せる子供にする」ということを、0歳1歳2歳時期の子育ての課題として僕は挙げたいと思います。
この二つのことができていないのに、そのほかの様々なことを身につけさせようとしても、それは必ずしもプラスにならないと僕は思います。
例えば、小さいうちからたくさんの習い事や早期教育をさせている家庭もたくさん見ていますが、この二つができていないのに、そういったことをさせられている子は、けっして安定した育ちを送っていません。
もし、そういったことがどうしても必要だと考えているのでしたら、なおさらこの二つのことをしっかりとしておくべきだと僕は思います。
しかし、これらができる家庭ほどそういったことは子供に望まず、できないうちほどそういう方面に子供を駆り立てる傾向があるというのは、以前早期教育について書いたところで述べた通りです。
習い事や早期教育といったものでなくとも、子育ての課題の中でこういうことはいろいろあります。例えばトイレットトレーニングや人見知りなんかもそうです。
この二つがそれなりにでも達成できていないと、なかなかそのような精神的な成長をベースとして発達するものはすんなりといかないものです。
素直な可愛い子にするということと、甘えの出せる子にするというのは、そういう関わりが自然にできてしまう親にとっては、さしてなんの意識することもなく達成できてしまうようなありきたりなことでしょう。
でも、「しつけをきちんとしなければならない」とか「甘やかしてはならない」といった知識から、あえてそれができなくなってしまっている人もたくさんいます。
しつけだとか、他者との関わりのルールだとか、一般常識だとか、善悪の判断などというのは、そのずっとあとでいいのです。
子供の小さいうちには、まずはありきたりなようだけれども、「可愛い子」「甘えられる子」を目指してみることをおすすめします。
この二つのことを乳児期にしっかりと心がけておくだけで、なにより親自身にとって、子育てがより楽しく、好ましいものへと後々までなっていくことでしょう。
- 関連記事
-
- 格差につながっていくという懸念 (2013/10/27)
- 行政が強くなることへの懸念 (2013/10/03)
- 本当にモノがないことはかわいそうなことなのか Vol.2 ―コメントを受けて― (2013/09/14)
- 本当にモノがないことはかわいそうなことなのか (2013/09/10)
- 祖父母が過保護 (2013/08/10)
- 無関心をつくらない Vol.2 (2013/06/18)
- 無関心をつくらない (2013/06/17)
- なにを与えないかよりも、なにを与えたいか (2013/03/21)
- 子供への期待 (2013/03/14)
- 食の変化 (2013/02/06)
- 体罰と民主主義 Vol.2 (2012/12/07)
● COMMENT ●
No title
No title
昨日の保育園のお迎え時に
「今日も保育園がんばってくれてありがとうね。おかげでお母さんお仕事いっぱいできたよ」
って、息子(3歳)に言ったんです。
そしたら息子はニコニコして
「今日ね、でっかいかたつむりがいたんだよ!」
と今日の出来事をいろいろ話してくれて、それにもおうむ返しや共感することで返していたら、突然
「おかーしゃんだいすき」
って足に抱きついてきたんです!
もう嬉しくて可愛くてキュンキュンしちゃいました(笑)
この頃毎日お迎えに行くと
「まだ遊ぶのー!!」
って怒りながら泣いていたのが嘘のようです。
娘(1歳)にも同じように言うと、やっぱりニコニコして、ウンウンって頷いてくれました^^
そしていつも娘は車に乗る時キーキー言うのに、すんなり乗ってくれて、家に着いてからも泣き喚いたりせず、落ち着いてお兄ちゃんとおままごとしていました。
おとーちゃんさんが言うように、赤ちゃんでも、ほんとにちゃんとわかっているんですね。
いつもなら家に着いて車から降りたらずっと泣き喚いて、ごはん作ってるときも泣いて抱っこをせがんでくるのに、少し対応を変えるだけでこんなにも穏やかに過ごせるとは。
叱らないで過ごした夜なんて何年ぶりだろうと思いました。
これもおとーちゃんさんのおかげです。
ありがとうございます。
このブログに出会えて、本当によかったです。
キャラクターものへの対応や食後のお菓子など、まだいろいろ悩みはありますが、このブログを参考に、少しずつ良いほうへもっていけたらいいなと思っています。
子育てを楽しんじゃいます♪
はじめまして
今まで読んだどの育児書よりも、参考になる、心にすっと入ってくる素敵なおとうちゃんのブログのファンです。
今、9ヶ月の男の子を育てているのですが、完全に育児ノイローゼになってしまったようで、毎日子供の前で泣いて泣いて怒鳴ってしまいます。
言ってもわからないのはわかっているし、安心できるホームでありたいと思ってるんですが…
このままでは
可愛い子おとうちゃんの言う可愛い子が育つわけないですよね(涙)
本当にどうしたらいいか完全に煮詰まってしまってます。
もうひとつ質問したいのですが宜しいでしょうか。とある事情で次男出産時から半年、実家で暮らしています。時折来る甥と戦隊ものを見ているせいで「○○ジャー!!」と見知らぬ人に言ったり、剣を作ってそればかりでしか遊べなくなってきてしまいました。産後母に世話を任せていた自分のせいですが…。同い年ぐらいの子供、声をかけてくれた見知らぬ人に必ずといっていいほど「○○ジャー!たぁっ!」と言います。「そういう遊びが好きな子ばかりじゃないんだよ」と言っても無理です。最近そういう姿を見るたびイライラして「そういうのやめて」と言ってしまいます。おそらく幼稚園でそういう遊びをする子がいるというのもあると思いますが…。戦隊もののおもちゃは買っていないので、剣の変わりにするブロックを片付けておもちゃを一新すると少しは良くなるのでしょうか……
はじめまして。
この記事について質問をさせてください。
私は今、3カ月の子供がいます。
子供に無関心になる親についてですが、私も子供が可愛いと思いつつも、無関心になりそうになる時があります。
子供が泣いていて、オムツも取り替えた、授乳もした、気温、湿度も問題なし。やることは全部やった。
それでもまだ泣いている。抱っこしてあやして、やれることは全部やっても泣いている。
(赤ちゃんが理由もなく泣きたい気分になることも知ってはいるんですが、、)
もうそうすると、自分の感情をなくすか、子供をベビーベットに寝かせておいて、泣き止むのを待つしかなくなります。
この時点で、私は無関心になってるなぁと思ったんです。
できる事全てをやっても、泣き止んでくれなくて、自分が無関心になりかけた時、どんな心持ちでいれば良いんでしょう?
今日のお話、自分のことかと思ってドキっとしてしまいました。
3歳の娘が最近とにかく感情が激しいというか、自分が気に入らないと、ところかわまず力いっぱい泣きわめきます。
私もそれに伴い、ヒステリックに怒ってしまい、泣きわめきを助長させてしまう悪循環。
気付けば
あーうるさい!うるさいっ!と怒鳴っている自分。
3歳の子供相手になにをしているんだろう私、もっと違う対応ができれば娘も違うのかもしれない。怒ったあとは自己嫌悪ばかり。
こんな状況に向き合うことに疲れていずれ自分も無関心を装ってしまうのではないかと恐怖です。
2、3歳から子育てが大変になってしまう人が…とおっしゃられていましたが自分のことではないかと思わずにいられません。
おとーちゃんさんの過去の記事も読ませていただいて、弱い大人だったのかもしれない、甘えではなく甘やかせてたのかもしれない…
思い当たることはあります。
下に1歳の妹がいることも原因のひとつかもしれません。おもしろくないですよね。
これからどのように娘と関わっていったらいいのかわからないのです。
苦しいです。
No title
3歳4ヶ月の1人息子のことで相談があります。唐突ですが、お友達に手が出る癖がなかなか治らないのは何が原因と考えられるでしょうか?
4月から幼稚園に行き始めてすぐ、お友達と○○して遊んだ、誰々が好き等の園生活を楽しんでるような話の中で、たまに「○○くんをどーんした。」と手が出てる発言があり。その度になんでどーんしたのか、されたお友達は痛いし悲しい、自分がされたらどうする?等言い聞かせてはいたのですが、しばらくして先生からも「よく手が出てるけどお家ではどうですか?」と聞かれました。
2歳のイヤイヤ期と言われる時期には、公園から無理やり抱えて連れ帰ろうとしたときや、園の未就園児のクラスで興奮して走り回る息子を取り押さえたときなんかに私をバシバシ叩くことがありましたが、公園でも人見知りせず自分から近付いていくタイプで相手にやられてやり返すことはあっても、自分から叩いたり押したりはほとんどなかった(噛み癖もありません)ので、正直先生からよく手が出ると指摘されたときは驚きました。
それからは言い聞かせたり、手のひらに優しい手になる魔法をかけてみたり、名札にお守りを入れてみたり…。色々考えて試してみてはいるんですが、先生に現状を聞く度にゲンナリ…。すみません、
長いですが続きます。↓
No title
先日は保育参観でも手が出ているのを目の当たりにしてガッカリ。最近は息子に対してちょっとしたことでイライラ…。叩く育児はしていなかったのですが、何がいけなかったんだろう?と、自己嫌悪の日々です。どこかで自分に新しい発想を入れて息子に向き合わないと、このまま無関心になりそうで怖いです。
今日他の男の子達が戦いごっこをしていて、本人もとてもやりたそうにしていました…
私は「どんどん(殴ったり蹴ったりすること)したら痛いよね?お母さん痛いことしてほしくないな?」と言って輪に入って欲しくないことを伝えましたが…
こういう時どう声かけしたらいいのでしょうか?
是非教えてください、お願いします。
木の葉さん
子供を信じて育てれば、それだけのところまでちゃんと伸びてくれるので、おっしゃるようにするべきでないことで子供を導くというのは結局は子供のためにも大人のためにもならないのでしょうね。
質問対応
いつも拝見しております。
このブログのお陰で、子育てを穏やかにすることができています。
ありがとうございます。
おとーちゃんさんの体調は大丈夫でしょうか?
ブログ記事の更新に加えて、皆さんのお悩みへの回答、
本業の保育士としてのお仕事に、何より大切なご自身のお子様の育児、
こんなにやっていて、おとーちゃんさんの体調が大丈夫なのか、非常に心配になります。。
自分自身も仕事を持ちながら家事育児をしていますが
全てに対応していると、やはり時折こころがおれそうになります。
コメントも増えてきて、皆さんのお悩みにも共感するし、おとーちゃんさんの回答もキニナルところではあるのですが、
すべてに対応するのは難しいと思いますので、あまりご無理なさらないでくださいね。
りくりんさん
ものすごい癇癪持ちの子も、ものすごいだだっ子の子供も、実はそんなにすごいことは求めていなくて、大好きなお父さんお母さんに認めてほしいという、やってみるとほんのちょっとしたことがもらいたくてあの手この手となってしまい、場合によってはそれら自体まで叱られたり怒られたりする対象になってしまうのだけど。
大人だって頑張ってればだれかに頑張っているねと認めてもらえたらすごくうれしいのだし、子供ならなおさらですよね。
特にそれを親のために頑張らせていることならば、むしろ親にはその頑張りを認めて上げる責任があるのだよね。
しょままさん
そういうときは出来ない自分を責めないで、家族や周りの人必要ならば公的な機関に手助けしれもらうことが必要です。
もし、なにか病気をして看病してもらうことが必要になったら誰かに看病してもらいますよね。もし病気で子育てができない状態になったとしたら、誰かに肩代わりしてもらいます。
そういうことと基本的に同じです。
なかには、育児ノイローゼなどに理解がなくて、子育てをきちんとしないと責めるだけの人もいますが、そういう人はどういうものかも知らずに感情論で言っているだけです。気にしてはいけません。
いまはうまくいかないとしても、あとあとできればいいのです。
無理をしてしまうと返って後まで引きずることともなりかねません。
できる限り周りに事情を伝えて助けてもらうことが必要です。
すみさん
一番良いのは初めからそういった刺激にさらさないことや、そういう刺激に左右されずとも遊べるだけの力を周りに影響される年齢の前につけてしまうことなのですが、強い刺激というのは意図しなくても影響力が大きいですから思った通りにならないこともよくあります。
僕も以前に遊び・玩具の研究をしている人に同じ質問をぶつけてみたことがあります。
そのときにもらったヒントが、「その面白さを上回るものを提供し続けることで『遊び』そのものの面白さを伝えていく」ということでした。
例えば、ブロックをなくすだけでなくよりよいもので夢中になれるような遊具や遊びを提供してみたりするのがよいのではないでしょうか。
この記事の少し前に書かれた遊びについての記事なども参考になるかと思います。
あやこさん
ひとつは環境不安。
なにか落ち着かない場所だったり、音や光だったり、ひとの出入りが激しかったりなどで、赤ちゃんが安心できなくて泣きが多いということがあります。
もういっこ、そして一番多いのが、「大人の気持ちのありよう」です。
大人が疲れていたり、子供への関わりに自信が持てなかったりしているとき、イライラしていたり、悩みがあったり、そういう大人の気持ちを子供は常に察していて、それゆえに不安で泣くことがあります。
よく、子供なれしていない人が赤ちゃんを抱っこしたりすると大泣きしたりしますよね、ああいうのもこれのひとつです。
そういうときはまず大人がリラックスすることです。
一旦深呼吸して落ち着いてから歌でも歌ってみるとか、子供になんでもいいから話しかけてみるとか。
とっておきの隠し球は・・・。
まず、大人ができるだけ脱力して仰向けに寝っ転がって、その胸の上に子供をうつぶせで乗っけて、別にあやすとか考えなくていいから、「あ~今日はもう大変だから掃除はいいやー」とか「夕食はレトルトでいいやーー」とか重荷をポイポイっとしてみるの。
そのまま目をつぶってみてもいいし、窓の外の青空を眺めてみてもいいし、そうやってしばらくぼーーっとしていると、だんだん子供にもおおらかな気持ちが伝わって落ち着いたりしますよ。
また、泣きは親を責めているわけでもないし、泣くこと自体が悪いことでもないので、「泣きに負けない」というか、泣きで動揺しないようにすると、子供は安定していきます。
ただ、これは経験がものを言うから言葉でいうように簡単にはいかないかもしれないけど、ちょっとそういう気持ちをもっているだけでも違うかもしれないよ。
あと、ときどきというかけっこう、「便秘」で長泣きする子もいるので、便通とか確認してみてもし不良なようだったらそっちの対応をするといいなんてこともありますよ。
青春ママさん
「先回りした関わり」をしてネガティブな姿そのものを減らすというのもポイントです。
「怒ったりイライラしたりすることを減らそう」と考えたり、そのことを悔いたりするのではなく、そこはそのままでもいいから、できるときにお互いに心地よい時間をもつことです。少しでもいいから。
つまり、「マイナスを減らそうと考えるのではなくプラスを増やそう」と考えていけばいいわけです。
マイナスを減らすよりもずっとそのほうが効果的です。
「心地よい時間」というのは生活のどこかでルーティンとして入れてしまうと、大人も切り替えがしやすいですし、子供もそれがあることで支えとすることもできます。
小さなことでもいいです。
夕食を作るときは、味見係をしてもらうとか、寝る前に一対一で本を読むとか、ご飯のあとはくすぐりタイムをつくるとか、お風呂に入ったらなんかの歌を一緒にいつも歌うとか。
できるものからやってみるといいと思いますよ。
ぺこさん
そして、この問題は多くの人の悩みでもあるでしょうから、記事としてまとめたいと思います。
申し訳ないですが、書けるまでもう少々お待ちください。
すみさん
>他の男の子達が
↑これがどういう相手かにもよりますが、
例えば親戚のお兄ちゃんにたちだったりするならば、僕だったらその子達に話をします。
それがあんまり小さい子だったり、遊ぶ力のない子だったりしたときは通じないこともありますが、ある程度の年齢の子で素直な子供たちならば、
「まだうちの子は小さいから叩いたりけったりすることを遊びにして欲しくないんだ。だから一緒の時はそういう遊びでなくてほかの遊びにしてほしい」
ということを話してみます。
小学生くらいの子供だとまずたいていの子は、完全には無理なこともあるけど、それなりにその言葉を受け止めてい意識して関わってくれます。
もし、公園にいた子達がそうしていたというような状況で、どうしても我が子にそういう遊びを吸収して欲しくないと思うならば、別の公園に移動してしまうというような対応もとれるでしょう。
ちなみに、
「どんどん(殴ったり蹴ったりすること)したら痛いよね?」
↑この部分は通じません。
大人がそういえば子供は「ウン」とうなずくかもしれませんが、それは大人が言わせているだけのことです。
子供はそれらが痛くないから遊びとしてするのです、もしくはそういった痛さというものも遊びの刺激として楽しんでいるからです。
それを大人にそう思うことを強制されても、子供は本当にその考えに同調するわけではありません。
むしろ考えを押し付けられることに、心地よくないものを感じてしまうことになり、大人からの言葉を聞き流す方向へと育っていきます。
こういうときは、「私」がどうおもっているかというのを、きっぱりと子供に伝えて、子供自身に考えさせることが大事だと僕は思います。
なので、子供に「噛んで言い含める」ような言い方や「お願い」するのでもなく、「私は」ということをしっかりと伝えるのです。
押し付けやあいまいな言い方をくどくどしていたとしても、それは目先の強い刺激の前では霞むだけです。
「僕はそういう遊びは好きじゃない」
「僕は人を叩いたりけったりするのは嫌い」
と言ってしまいます。
そして子供を否定するわけでもなく、その遊びや、遊んでいる相手(子供、その子自身)を否定するわけでもなく、やめることを強制するわけでもなく、自分で考えさせます。
もちろん、そういう関わりだけでなく、きちんととりくめる遊びを提供したり、遊ぶ力をつけるかかわりも積み重ねますし、そういう「私は○○です」という言葉が心に浸透するだけの信頼関係を形成することも常日頃からしていきます。
そういった積み重ねをして、戦いを遊びにせずとも遊べる子供を僕はこれまでに何人も育てています。
No title
すがるようなコメントをしてしまって本当に申し訳ありませんでした。
何も考えず助けを求めるようなコメントを書いてしまって…。
おとーちゃんのコメントで心が楽になりました。
タダでさえ私になついてないように感じるのに、
預けることでまた嫌われるんじゃないかとか、
育児を放棄するような罪悪感があったんですが
イライラした気持ちのままそばにいてもよくないですよね。
息子とお互いの楽しい未来のためと割り切って少し休ませてもらおうと思います。
>いまはうまくいかないとしても、あとあとできればいいのです。
そうですね。本当にそうですね。
ありがとうございました!
すみません、悩んでいます
抱き癖をつけるなという身内の助言を完璧に守り、授乳以外は泣いてもベッドに入れていました。語りかけ・あやすという事も知らず、放置していました…。
出生時2360gだったため産院で初めからミルクを勧められ、三時間毎に母乳&嫌がる息子の口に哺乳瓶を押し込んでいました。大きく育てなければと必死で、無言で凄い形相で授乳していたと思います。卒乳は1歳。せめて母乳だけは一日中気ままに、2~3歳まであげれば良かった…。
最近になって息子が人と目を合わさない、無表情でくすぐる時以外は笑わない、おもちゃでじっくり遊ばない、"ちょうだい"や"おいで"すら理解できない(名前を呼んだら振り向きます)など異変に気づき、こちらのブログに行き着いた無知な母です。
大事な息子を壊してしまい、後悔の嵐です。言葉は愚か心のコミュニケーションすらとれず。こんな私が可愛い息子との関係を修復していく方法はあるでしょうか。
松田さん
1歳半というのは、まだまだなんとでもなる年齢です。
これまでの関わりでよくないことがあったと思うのならば、これからたくさんプラスの関わりをしていけばそれでいくらでも対応が可能だと思います。
子育ては後悔して失敗をいくらくやんでもいいほうにはいきません。
これからできることをポジティブにしていければそれでいいですよ。
ありがとうございます
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/447-7e645487
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
偶然見つけたこのブログですが
うんうん、そうだよね。
そっか〜そうだったのか〜!
あ〜反省だな〜。
などなど、本当に興味深く読みいっています。
こういった所でコメントを書くのは初めてですので、何かとんちんかんでしたらすみません。
息子(5歳)が1歳の頃にこのブログを見ていたら…
と思います。
その頃、周りの子育てに対する考え方と
自分の考え方との違いに戸惑っていました。
特に公共の場で遊ばせる時。
貸してあげなさいって強要すること。
このおもちゃは〇〇だからこう遊びなさいって決める事。
一緒に行ったお友達の子と遊ばせるように促す事。
これは本当に昔疑問でしょうがなくて、嫌でした。
私が絶対に正しいと思える程の自信も無く
ちょっと子供がやんちゃしたりすると
「あ〜甘やかし過ぎなんだろうか?」
とか考えて厳しくしてみたり。きつく叱ったことも多々あります。
でも、きつく叱ったり大きな声を出したりって
結局問題を解決する際の対応の仕方を子供に教えているだけなんですよね。何か気に入らないこと、認められないことがあったら
怒ったり怒鳴ったり、果ては叩いたりしても良いんだよ、って。
そう気付いてからは、やっぱり怒ったりすることもありますし
年齢的にきちんと叱る必要も時々ありますけれど
やっぱり子供は圧倒的に落ち着きました。
でも、まだまだ悩みはたくさんありますが、子育ては楽しいです。
何よりも本当に可愛い子だなあ〜と
心から思えるのが幸せです。