息子の成長 Vol.3 ―勉強への意欲― - 2013.08.26 Mon
計算ができるようになると、それを生活の中や遊びの中で使ってみたり、見かけたもので「○○しってるよ」と伝えてきたり、時計がよめるようになるとそれも活用してみたり、学ぶということがそのまま自分の世界の広がりとしているようです。
小学校低学年、とくに1年生では重要なのは、「日々の学習習慣」と「学ぶ意欲」だと僕は思っています。
子供の教育に対しての最近のムーブメントは、どうにも「先取り」にあるようだけれども、僕はこの「学習習慣」と「学ぶ意欲」の二つを、勉強を始める最初の段階で身につけられることは、ちょっとした先取りをするよりも、はるかに長きにわたって有効なものだと考えます。
「学ぶ意欲」というのは、言い換えれば「勉強のおもしろさを知ること」と言ってもいいでしょう。
例えば計算のようなそれまであいまいだったものが、はっきりと具体的に明確にできるようになったり、いろんな知識を蓄えたり、時計や時間の概念など生活の中にあることを知識としても知ったり、言葉を文章にしたり、習ってきたことを実地に試してみたり、そういうことって実は楽しいことであり、子供は本来そういったことを楽しいものとして受け止める力をもっていると思います。
ただ、それが周りから強制されるものであったり、ただ意味も分からず詰め込まれるだけだったりすれば、その本来のおもしろさもやがてはなくなってしまいます。
それは本当にもったいないことです。
一年生の頃の勉強はまだ簡単です。
教え方次第では、子供からするとクイズのようにそれらを楽しむこともできます。
また、学習内容とからんでくる分野への興味がわいてくるある種の適齢期でもあります。
うちの息子の姿でいうと、いわゆる「小学生ギャグ」や「だじゃれ」などがおもしろくてしょうがなくなっています。
これは言葉への興味・関心の高まっていることの現れです。
そう言った意味でまさに学齢期というのは学習を始めるのに適した年齢であるのはまちがいないでしょう。
だからこそ、この時期は学ぶことの楽しさを比較的たやすく身につけられるのです。
先取りや詰め込み重視にして、この時期を過ごさせてしまうのはとてももったいないと僕は思っています。
では、息子はどんな姿になっているかというと。
もともと親子での会話は多い方ですが、その内容が広がってきました。
例えば食事の時いろいろな話をします。
食べている野菜の話や果物の話。
「○○はどこでたくさんつくっているんだよ」なんて話から地方の街の話などなど、いろんなことに興味をもって会話をします。
ほかにも昔はどうだったかという話や、地域の話、生き物や乗り物の話などなど。
またあるときはこんなことも聞いてきました。
「ねえねえ、ああいうのってほかにどんなものがあるの?」
ここでいう「ああいうの」というのが最初なんのことだかわからなかったのだけど、よくよく聞いてみると「名産品・特産品」のことでした。
そんな興味から、話がいろいろと広がります。
学校の図書の時間なんかでは、自分で様々な図鑑をみたりして知りたかったことを調べたりもしているようです。
そこで調べた金魚の飼い方(←飼育係だったので)や、ホタルの一生や早い乗り物の話などを教えてくれました。
こういう学ぶことそれ自体の楽しさを身につけています。
ただ、勉強というのは実際、その興味関心を満たすだけでは済まないことも知っています。
どうしてもつめこまなければならない一定量というのもあるからです。
たとえば九九なんかが出てくる三年生あたりから、他教科でもそういう部分が増えてくるのではないでしょうか。
でも、だからこそ一、二年生あたりではしっかりその学ぶことの面白さを身につけておくことの大切さがあるといえるかもしれません。
その大変な部分を乗り切るためには、もうひとつの「日々の学習習慣」のほうが鍵になってくるでしょう。
うちでは、一年生のときから毎日宿題がでていたので、帰ってきたら手洗いうがいをして、宿題をやっておやつという流れで日々過ごしてました。
別に「宿題をしろ」と大人が言わなくても、そういうものだと思っているので自分でやっています。
外へ遊びに行くときも、自分で宿題をさっさと片付けてから行っています。
最初にも述べたように、うちの子は打てば響くというように理解のいいタイプではないのだけど、そういう習慣が身についているので、あまり心配はしていません。
学習で大事なのは、好きや得意でなくともいいけど、「毎日コツコツやることが苦ではない」ということなんですよね。
お兄ちゃんが宿題をしているあいだ、むーちゃんはとなりで迷路をしたり絵を描いたり、折り紙などをしています。
お兄ちゃんが学校の話をすると・・
「むーちゃんの学校はねータコ飼ってるのータコー。ギャハハハ」
などと空想の話で盛り上がってます。
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● COMMENT ●
No title
あれから剣のかわりにするブロックを片付けて、おもちゃを一新、レゴと記事の中でおすすめされてたクーゲルバーンを買いました。最近戦隊遊びをしようとしたら「その遊びはお母さん嫌い」と私は言っていて、遊び方も電車遊びやおままごとに比重が変わってきています。
少し前まで気に入らないことがあると殴る息子をもてあまし、久しぶりにこちらのブログを読み返すまで「育てかたを間違えたかもしれない」とまで思い詰めていました。
こちらのブログのおかげで弱い大人である自分に気付き、きちんと対処も考えられるようになりました。本当に本当に感謝しています。忘れやすいのでこれからも何度も読み返しながら子供に関わっていきます。
ありがとうございました。
噛みつきについて
旦那さんがおとーちゃんさんのブログを発見し、
教えてくれたのでいつも夫婦で拝見しております。
おにいちゃん記事はいつも癒されています。
素敵な息子さんですね。
記事とは関係のない内容で恐縮ですが、質問させてください。
もうすぐ1歳10ヵ月になる娘(一人っ子)が
おり、今年の4月から保育園に通っています。
娘の噛みつきについての質問です。
長文になりますが、噛みつきの状況を説明させてください。
【今までの背景】
入園前も少し噛みつきがあったので、入園時にはその旨、先生方にもお伝えしておりました。
その後、特に保育園から連絡もなく家での噛みつきは皆無になったのですが、1ヶ月ほど前に保育園から呼び出され、日々噛みつきをしていると報告を受けました。
今までは私(母親)がショックを受けると思い、伝えずに来たが、噛まれた子が話すようになり家でも「○○ちゃんに噛まれた」と報告するのでお伝えすることにした、と言われました。
それから、ほぼ毎日噛みつきの報告を受け、最初は同じ1歳児クラスの子がメインでしたが、最近は、合同保育時の噛みつきが多く、年上の子も噛んでいるようです。
噛みつくタイミングとしては、
・おもちゃの取り合い
・場所の取り合い
等で、カッとした時に衝動で噛んでいるようです。
その後は、「ごめん」と言っているようですが、それを言ったら遊びに行けると思って言っている時もあるそうです。言わない時は、遊びに参加させずに我慢させているとのことでした。
その他にも、噛んだ子が噛み跡を冷やしている横に居させて、遊びに参加させなかったりして、教えていただいているようです。
家ではまったく噛みつかず、お休みの日にお友達と遊んでいても「貸して」「どうぞ」ができています。
父親が平日はほぼ不在なので、家事をしている時間は一人で待たせることが多くなるのですが、その間も「待っててね」と言うと、大人しく待っています。
【現状】
先日、再度、看護師さんとクラスの担任の先生に呼ばれ、噛みつきの話をされました。看護師の先生がメインで話をされたのですが、
内容は、
1.噛みつきが治まらないので授乳を止めて欲しい
2.合同保育時は他児の安全のため隔離している
3.家での対応について
<1.について>
授乳は、早朝・保育園帰宅後・就寝時の1日3回を続けており、週末はこれに昼寝が追加されます。私も負担ではなく、この回数であれば卒乳したいと思っていましたが、看護師さんから授乳をしていると口周りの神経が過敏になってそのせいで噛みつきが続いているかもしれない
と言われました。
また、これから様々な我慢をして行く第一歩として断乳を強く勧められました。
<2.について>
合同保育児は、噛みつきを止めることができず、大勢の児童を危険にさらすことはできないので、娘を職員室などに連れて来て隔離しているそうです。先生方の中で「あの子は噛みつくので要注意」とされているそうです。
3.について
家での取り組みとして、本の読み聞かせをして言葉の発達を促すこと、我慢させる練習をすること、をあげられました。
【質問】
前置きが大変長くなり、申し訳ありません。
ここで質問なのですが、
Q1.噛みつきを止めるために家庭で出来ることは何でしょうか?
Q2.おとーちゃんさんは、噛みつきの原因は何だと思われますか?
Q3.噛みつきを止めるのに断乳は本当に必要ですか?
Q4.断乳で我慢を覚えさせる必要がありますか?
Q5.隔離されていることについて、おとーちゃんさんはどう思われますか?
【補足】
個人的には、卒乳を目指したいのですが、断乳しないことで保育園では噛みつき対策をしているのに家庭では努力していない、とみられてしまうことが心配です。
ただ、体調が良い時は1日1回の授乳になったこともありますし、体調が悪かったり、ストレスがたまっていそうな時は授乳回数が増え、子供の状態を知るバロメーターにもなっています。
私は、噛みつきの原因を
・集団行動でのストレス
・入園前に比べて親との関わりが極端に減ってしまった
の2点だと考えているので、もしそれが間違っていなければ、断乳が逆効果ではないかと懸念しています。
余談ですが、この看護師さんに歯磨きの相談をした時も歯のために断乳を勧められました。予測ですが、1歳を過ぎての授乳に懐疑的な方
たもしれません。
娘のクラスは、4月の開園時には3人いた担任の先生が5月に1人転勤になり、もう1人は体調不良のため2カ月欠勤した末に、退職。
その間は、担任は1人で2歳児や他クラスの先生が持ち回りで担当されていました。
その中で、信頼できる先生がいらっしゃらない時間が多く、集団生活に慣れない娘にストレスが出ている部分もあるのではないでしょうか。
もちろん、保育園ばかりに頼るのではなく、家庭でちゃんと関わって行きたいので、限られた時間でも出来ることをご教授いただければと思います。
大変、長文失礼いたしました。お手すきの際で構いませんので、ご回答いただけますと幸いです。
No title
このブログを見つけてから、なるほどなるほど~といつも
大変参考にさせてもらってます。
一つ質問させていただきたいのですが、今二歳一か月の息子について
ですが、お出かけするとほとんど抱っこ抱っこの毎日なんです。
玄関出たらすぐ抱っこです。
公園などでは抱っこは求めず楽しく遊んでいます。
お散歩でも抱っこが多く、
「お散歩してるのに抱っこばっかじゃ意味ないよ。
ママは歩いて欲しいなー。」など声掛けはしますがあまり変わりません。
家を出る前に今からお散歩行くけど自分で歩いて欲しいの、自分で歩けるかな?
と言い「うん。」とゆってはくれたものの結局抱っこ。
これを毎日毎日繰り返しゆっていったらいいのでしょうか?
私的には、抱っこなんて小さいうちしかしてあげられないし
答えられるときは要求に答えてあげてもいいんじゃないかな。
と思ったりもしますが、
パパは抱っこの要求に答えていてはダメ!
もう自分で歩けるんやから、甘やかしやよ。と言われ。
実際パパと出かける時はきちんと歩くみたいで、
それを聞くとやっぱり私が甘やかしているのかなーと
思ったり。
ご飯も自分で食べる時もありますが、たまにママー食べさせて
となり←まだそこまで喋れませんがジェスチャーで
私にお椀を渡してきます。
それもパパは自分で食べさせなあかん。
甘やかしてるんと違う?と言われます。
この抱っこや食べさせての要求に答える事も甘やかしでしょうか?
この抱っこ抱っこの毎日をどうしたらいいでしょうか?
(自分としてはまだ仕事もしておらず第二子も考えていないので余裕があり、
甘えにならず、むしろ子供の気持ちをいい意味で満たしてあげれる
時期だというなら、いくらでも答えてあげたいなと思います。
でも甘えであったりよくない行為ならやめなければと思います)
へたくそな文章ですみません。
またお時間のある時によければ教えてください。
ようたんママさん
子供は可愛いものだけど、このよちよち歩きの時期はまた格別可愛いですよね。
うちの子たちもまた1歳になってくれないかなーと思ってしまいます(笑)
月湖さん
相談コメントにある園の対応を読んで、正直に言って強い憤りを感じました。
ですが、僕がその園の批判をして月湖さんと園側の対立を煽ったところで、当事者である月湖さんのプラスにはならないとも思います。
今後もその園に預けていく以上その枠の中で折り合いをつけていかなくてはならないでしょうし、よしんばほかの園へ行ったととしても、残念なことに同じような対応をするところにあたらないという保証もありません。
コメントをいただいた日から、どうお答えしたらいいか一生懸命考えましたが、そのあたりの園とのやりとりの部分ではうまい答えが見つかりません。
僕が感じたことを書いていきます、中には僕の立場上批判的なニュアンスが入ってしまうところもありますが、園に対する不信感や対立を煽ろうとするものではありませんので、そこはご了承の上お読みになってください。
印象としてはこの園のあり方は、
『保育 第三の道』 http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-449.html#more
の中で書いたような「子供の問題を家庭のせい」と考えるような、かつての保育園のありかたに限りなく近いと思います。
>今までは私(母親)がショックを受けると思い、伝えずに来たが
たしかに親への配慮として伝えないようなことも中にはあるかもしれませんが、そういう場合は、伝えずとも園での対応で解決できる見通しがあると思えばこそとるべきものです。
限界まで黙っていたけどもう手に負えないので伝えます、というのでは無責任としか言いようがありません。
思うところはたくさんありますが、まず項目ごとの質問の方に答えていきましょう。
>Q1.噛みつきを止めるために家庭で出来ることは何でしょうか?
これですが、先に
>Q2.おとーちゃんさんは、噛みつきの原因は何だと思われますか?
こちらがなにかによると言えるでしょう。
もし、家庭になんらかの噛み付きの要因になっていることがあるならば、家庭での対応がおおきなウエイトを占めてくると言えるでしょうけれども、コメントの他の部分からは家庭では安定した姿をだしているということがうかがえますので、家庭での要因は低いように僕からは感じられます。
一応お聞きしますと、受容不足やなんらかのストレスになるようなことが家庭であるでしょうか?
家族の誰かが、(娘さんに対してでなくとも)日頃からイライラしてたり、ヒステリックになったり、激しく怒ったり、または子供に対して放置や放任などしたりがあるでしょうか?
または、過保護・過干渉や依存を高めるような関わりをしていても噛み付きにつながることもあります。
もし、あるならばそういった点をまずは改善してみるということが挙げられます。
しかし、乳児期の保育園での噛み付きで最も大きな要因となるのは、なんといっても「環境不安」からくるものです。
人的・物的ともにです。
場所や遊具の取り合いが契機になるとしても、その根本には環境不安があってのことでしょう。
1歳児で新入園となれば、その不安は当然起こりうるものです。
なので、まず第一に年度始めにおいては子供たちが安定して過ごせる環境づくり・保育士との信頼関係の形成、「慣れる」ということが最重視されます。
>娘のクラスは、4月の開園時には3人いた担任の先生が5月に1人転勤になり、もう1人は体調不良のため2カ月欠勤した末に、退職。
その間は、担任は1人で2歳児や他クラスの先生が持ち回りで担当されていました。
この状況でそれがどれだけできたのだろう。
「園としては十分な対応をしたので、あとは家庭がしっかりしてくれ」と胸を張って言えるだけの保育をしたのだろうか。
看護師がいるのだからおそらくは認可保育園なのだろうけれども、1歳児何名のクラスだったのでしょう?
病欠などではやむを得ないかもしれないけれど、僕の感覚では1歳児クラスに決まった担任が1人しかいない状況でクラス運営を進めていくというのは考えられないことです。
1歳児ならば、担任のなかにさらに担当の子供を決めて緊密な信頼関係を築き、個人カリキュラムを作り個々に対して意図を持って保育していくということをしていましたから。
他クラスの保育士が持ち回りで保育などということをしたら、1歳児の子が安定できないのはなおさらです。
僕からはこの環境不安からくるものが大きな原因になっているだろうと推察されます。
しかし、この園の対応ではそれに対応したどころか、それをを認識しているのかすら疑問に思います。
>言わない時は、遊びに参加させずに我慢させているとのことでした。
その他にも、噛んだ子が噛み跡を冷やしている横に居させて、遊びに参加させなかったりして
こういうのは「罪に対して罰」というような、「あなた(子供)が悪いからそこを改めろ」という対応です。
対応の方向性が根本的にあさっての方向です。
こういった対応では、乳児期の噛み付きなど治りません。
しかし、昔ながらの保育ではこういった方向性の対応が当たり前にありました。
口を叩いたり、つねったりなどということすらありました。
僕の立場から正確なことはわかりませんが、ここの保育はそのような昔の考え方で行われているような印象がぬぐいきれません。
Q1に戻りまして、家庭で出来ることでしいてあげれば環境不安の強い子に対しては、ときどき出来る範囲でいいですから保育時間を短くしてあげたり、お休みを設けてあげたり、休日は家庭でのんびりと過ごすなど安心感を与えられるようなことがあげられます。
ただ、必要があって預けているわけですからそれは容易ではないでしょう。
あとは過去記事にもあるような一般的な預ける際のフォローと同じような対応をしっかりするということでしょうか。
根本的に環境不安であれば、その環境の中で安定を図る必要があるわけですから、まずは園での過ごし方にウエイトがくるのが当然です。
>Q3.噛みつきを止めるのに断乳は本当に必要ですか?
授乳をしていることで、精神的な自立・発達が遅くなっていて、間接的に噛み付きの遠因になっている可能性があるということならばまだわかりますが、授乳そのものが噛み付きにつながるというのならば、赤ちゃんはみな噛み付きまくるということになってしまいます。
>授乳をしていると口周りの神経が過敏になってそのせいで噛みつきが続いている
これに関しても、まずもって科学的でないですよね。それとも僕が知らないだけでそのようなデータなり研究結果があるというのでしょうか。
少なくとも僕は授乳そのものが噛み付きを引き起こしているとは思えません。
おそらくは月湖さんもおっしゃるように、もともと授乳に好意的でない見方の人がこじつけているように感じます。
>Q4.断乳で我慢を覚えさせる必要がありますか?
ありません。
そもそも一歳児が保育園に預けられるということは、我慢のかたまりです。
そういった精神主義で子供の健全な成長が図れるという考え方は過去のものです。
しかし、昔の考えというのは根強いものでそのような考え方をする人は保育園にもまだまだたくさんいます。
そういう人には『保育所保育指針』をもう一度読んでご覧なさいと言いたいです。
1歳児の項目に、「安心してすごせる環境をつくりなさい」とは書いてあるけど、「我慢させることを覚えさせなさい」ということなまったく書いてないのです。
ましてや断乳することが我慢を覚えさせるなどという理屈は精神論もいいところです。
自立につながらないから、なくてもすごせる方向にという程度ならばまだわかりますが、我慢だのなんだのというのは本当に過去の産物です。
>Q5.隔離されていることについて、おとーちゃんさんはどう思われますか?
僕の働いていたような東京の地域では、そういう対応をしたなどと言ったら、即役所にクレームがいっていると思います。
子供の人権に配慮した保育とはとても言えません。
>>言わない時は、遊びに参加させずに我慢させているとのことでした。
その他にも、噛んだ子が噛み跡を冷やしている横に居させて、遊びに参加させなかったりして
こちらの対応と合わせて考えると、安全のためというだけでなく、「懲戒・戒め」というようなニュアンスすら感じられます。
小さい子であっても帰属しているという意識のあるクラスから引き離すというのは、その子個人をないがしろにする行為です。
噛み付きがあるにしても認可保育園であるならば、本来それに対応できるだけの人員がいなければおかしいのです。
それができないということであるならば、子供を見るのに適切な人員が配置されていないか、その能力がないかということになってしまいます。
それは当然ながら、家庭の責任などではなく、運営者の責任と言えます。
運営責任のある立場の人間、つまり園長や、公立園であるならば役所、私立であるならば設立団体の組織などの責任が問われるところです。
それを言うに事欠いて、家庭でしっかりしろだとか、断乳しなさいだのというのは僕としては許容し難いです。
僕の感情が多々入ってしまって、あまり建設的な意見を言えなくてすみません。
おそらくは僕の見方というのは一般の人と違うので、実際はそこまでヒートアップするほどの問題ではないのかもしれません。
そういうわけなので、話半分に参考までにどうぞ。
そうそう、家庭で簡単にできることとして「くすぐり」やってあげてください。
ちょっとの関わりでもしっかりと向き合ってもらったという気持ちを子供に持たせてあげることができますから。
それとこちらの記事の最新のコメントに朝の受け入れ時の対応を返信コメントしました。
もしかしたら、安心感をもって過ごせる助けになるかもしれません。よろしかったらご覧下さい。
http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-148.html
名無しさん
この場合で言えば、
>「お散歩してるのに抱っこばっかじゃ意味ないよ。 ママは歩いて欲しいなー。」など声掛けはしますがあまり変わりません。
という言葉かけをしつつも、その後に結局抱っこという実際の行為をしてしまったら、子供はどちらを本物と受け取るかということです。
こういうケースでは、大人の言葉の内容と大人のする行為が相反しています。
大人自身が、自分の言ったことを、自分の行為で打ち消しているのです。
これでは言葉は無力です。そしてさらに言葉は子供にとって無力になっていきます。
これは今だけでなく大きくなってからも大人の言葉を信じない子をつくる可能性があります。
こうならないためには、「メリハリ」ということを大人は意識するといいでしょう。
結局抱っこするくらいだったら、最初から気持ちよく抱っこしてあげるのです。
そして、本当に歩いて欲しいときは「今は歩きます」ときっぱりと言うのです。
やってあげるときは大人も心から気持ちよく、子供にするべきことをさせるときは、大人は毅然として。
これがここでいう「メリハリ」です。
すぐいきなり子供が大人の思い通りにはいかないかもしれませんが、こういう積み重ねと、先ほどのダメと言いながらやってしまう矛盾した大人の態度を取り続ける積み重ねとこれからの成長の過程で考えたらそこから派生するさまざまな子供の成長・発達の違いはとても大きくなっていきます。
こういった矛盾した大人の態度を、僕は「ダメダメ黙認」と名づけてなんどかブログの中でも触れています。
このダメダメ黙認の中途半端な大人の子供への関わりでは、本当に気持ちよく大人は受けていないので、その行為を大人はしてあげていると思っても、気持ちの部分では子供にとって本当には満たされていません。
「骨折り損のくたびれ儲け」というやつになってしまいます。
これは大人の態度に原因のあることですから、変えていくことをおすすめします。
関わり方のうまくいかないときのコツとしては、「子供に見通しをもたせる」ことで自分でしようとする気持(自立)につなげていく方法があります。
例えば、
「公園まで歩いていったらそこで、ヒコーキ(体を使った遊び)して遊ぶよ」
「あそこの電信柱まで歩いたら、次のところまで抱っこしよう」
など、わかりやすい目標をもたせて、自分でするというプロセスを入れ、それができたり、トライしてみたときは、「頑張ったね」「ありがとう、お母さん助かったよ」など認めていきます。
その積み重ねが子供を前に進ませるモチベーションを子供にもたらしてくれますよ。
そのことは単に歩くや抱っこだけに留まらず、生活の全般にわたっていい影響をもたらすはずです。
いまの時点で大人がそのスキルを身につけてしまうと、今後の子育てがずっと楽しく楽に送れるようになりますよ。
p.s. 今度からハンドルネームでいいのでなにかお名前をいれてくださいね。
No title
月湖さんの相談と少し似たような状況にあり、おとーちゃんの返答を興味深く読ませていただきました。便乗で申し訳ないのですが、質問させてください。
1才2ヶ月の女児の双子(AとB)を育てています。
最近、BがAをよく噛むようになりました。噛むだけでなく、突き飛ばしてAを台から落としたときもあります。(Aへの授乳中などはAだけでなく私も噛まれることがあります。)
AはBに取られ続けてもしばらくは対抗せず、大人しく他のもので遊ぼうとします。とても悲しそうな顔はしますが、すぐに奪い返そうとしたりしないし、何度噛まれても噛み返すことはしたことがないです。噛まれた後や突き飛ばされた後、毎回Aは大泣きします。BはAの持っている物自体に興味があるというよりも、続けて物を取り続けるので大人からみると嫌がらせをしているように見えてしまいます。
こういうことが起こったときに、私はBに対してできる限り毅然な態度で「噛むのはよくないこと」だと訴えて、同時に、Aをだっこして噛まれた場所をさすりながら「噛まれていたかったね。可哀想に」と言ってしまいます。(噛む前に対処できたときなどは、Bに対して「〜したかったんだね」など言うようにしています。)
月湖さんへのコメントで気になったのが、私の対応は「罪に対して罰」のようなことをしているのではないかと。
自宅で、姉妹での場合はどう対応するのが適当なのでしょうか。
普段は仲がよく、二人でよくはしゃぎまわっているし、
お互いにいい子、いい子と頭をなであったり、片方が泣いてるときは心配したりと、「満たされた子供」のように思える振る舞いも多々あります。
Bはストレスが溜まってるのでしょうか。
AもBも同じように育てているつもりですが、環境に問題があるのでしょうか。
受容は心がけていますし、月湖さんのところでコメントされているストレスについても思いつくところがありません。
このような場合、どう対応したらよいか、おとーちゃんのご意見をお聞きしたいです。
それと、Aのことでも気になっていることがあり、質問させてください。
Aが何でも食べてしまうのです(特に絵本や新聞、ティッシュなど紙のようなものがお好きなようです)。
ごはんもしっかり食べているし、おなかがすいてるわけではないと思うのですが、いくら「これは食べ物ではないから食べないで」と言っても笑いながら無視されます。歯がかゆいのかと思って噛んでもよいものを渡してもはねのけます。公園では、葉っぱや枝、石、何でも食べようとします。
「ママかなしい」、「じー」なども試しましたが、効果がでません。
この何でも食べるのは、仕方のないことだと気にしないほうがよいのでしょうか。
それとも、ストレスか何か原因で起こることで、何か対処策がありますでしょうか。
1才2ヶ月で2人とも言葉らしい言葉をまだ発しないことも気になっています。
(あーあーうーうーのおしゃべりはとてもよくします)
お忙しいところ大変恐縮ですが、お時間あるときにご意見いただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
No title
お忙しい中返信ありがとうございました。
泣かれたりしたりするのが嫌で結局口では歩いて欲しいと言いながら、抱っこしていました。反省です。
口じゃなくきちんと行動で見せなければいけなかったんですね。
これからは歩いて欲しい時は抱っこはしないで歩いてもらう、
抱っこする時は気持ちよく抱っこしようと思います。
今までがあるのですぐには難しいかもしれないですが、
私も言うことと行動を一致させるようにしようと思います。
ありがとうございました^-^
森さん
1歳くらいの子供が他児を押したりするというのは、しばしばあることです。
よく大人は同じくらいの歳の子供がそばにいれば遊び相手になるだろう、と考えます。
そうなる場合もあるのはそうなのですが、でも社会性のまだ未発達な年齢である乳児にとっては、必ずしもそうなるものではありません。
むしろ、1歳くらいの子供は他児のことをずいぶんと警戒しているものです。
成長と慣れによって、だんだんとそういうところは薄まってくるものですが、小さな子供はそういう部分を持っているというのを押さえつつ子供を見るようにしていくといい場合もあります。
例えば、園でもこの子はいま疲れているなとか安定しないでイライラしているかな、というときなど他児と話したところに遊具を設定して遊びに入らせたり、他児が視界に入らない方向に向けて遊ばせたり、または保育士が直接相手をすることで安定を促したりなどをすることで、その遊びの空間・対人関係というものを維持しようとしたりします。
過去記事の噛み付きの対応のところで、その具体的な方法を述べていますが、こういったごく小さい乳児期においては、噛んだり押したりする側の子供に対して、怒ったり、注意したり、理責めで教えようとすることが返って逆効果になることもあります。
そのあたりは相手の発達具合や、その場の状況をみて臨機応変に対応すべきものなのですが、悪意をもってやっている段階ではなく、先ほどの子供が本来持っている他児に対する警戒心や、環境不安などからくることが多いので、たしなめるよりもむしろ楽しく相手をしてしまったりして、心を満たす方向で関わる方が効果的なことも多いです。
別のケースもあります。
押したり、取ったりすることで相手の反応を見て楽しむことを遊びにしてしまうような場合です。
これは当然ながらいいことではありません。
ほうっておけばそのうちやめるとも限ったものでありませんので、しっかりと叱るなり怒るなりして、そういうことを楽しまないというのを伝える必要があります。
基本的な信頼関係ができていれば、いくら怒ったところでそれは揺らぐものではありません。
ポイントは「行為を否定するのであって、あなたを否定するわけではない」というところです。
>Bはストレスが溜まってるのでしょうか。
AもBも同じように育てているつもりですが、環境に問題があるのでしょうか。
双子というのはある意味で、成長がもう少し進んだ段階ででてくる他児との関わりという部分が前倒しされて経験しています。
なので、こういった姿というのはでるものです。
しかしそれは悪いことではありません。
多くの双子が、対人関係の慣れをたくさん獲得して育つので、あとあと友達と関わる年齢になったときにしっかりと育っているという特徴があげられます。
いまは少々大変だけど、大変な部分が前倒ししてきているだけで、あとで楽になると思っておいて良いのではないかと思いますよ。
誤食の方についてですが、
他別というのは口に入れるだけでなく、ごくんと飲み込むところまでしてしまうのかな?
赤ちゃんがなんでも口に持っていくように、まだこの年齢では口にものを運んで試すという行動は普通にみられることです。
なので取り立てて、思い当たるようなことがなければストレスなど考えなくてもいいように思います。
成長の一過程として、危険のないように見守ってあげましょう。
誤飲誤食は危険につながることもありますので、場合によっては強く叱ることで軽減させることもできるかもしれません。
安全危険に関わることですから、こういうのはきっぱり言っていいと思います。
「ママ悲しい」「じー」でやめないということはその伝え方では伝わっていないということです。
僕だったらきっぱり「それは食べない!」などと止めてしまいます。
たいていはそういった乳児期特有の口へ運ぶという行動ですが、異物であるにもかかわらず頻繁にもぐもぐ食べてしまうような「異物食」という姿が、まれに発達障がいなどのいち症候群として出る場合もあります。
もし、こういったケースでしたら総合的に対応していく必要がありますが、今の段階ではそこまで心配せず対応しつつ成長を見守っていけばいいと思います。
No title
生まれたときからいつも一緒で仲良しだと勝手に思いこみ、お互いに警戒している(大なり小なり)などとは想像もしていませんでした。今後はそういう気持ちも受け止めながら接していきたいと思います。
注意してばかりだった噛みつきの対応も変えて行きたいと思います。(最近は私がターゲットになってきて、寝かしつけのときは10回くらい噛まれたりします。とても痛いので、「痛いよー!」と大声になったりしますが)
誤食に関してですが、なめるだけでなく、飲み込むまでします。
一応噛めるものを選んでいるようなので、喉に詰まることは心配なさそうですが、発達障害の可能性を聞いて少々不安になりました。もう少し様子を見て、年齢が上がっても治らないようでしたらまた相談させてください。
思いきっておとーちゃんに相談してよかったです。
ありがとうございました。
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私の息子もいつかこうなるんだ。と思えて楽しみです。
私事ですが、息子は今1歳6カ月。
主人の転勤の関係で、産まれてすぐに引越しの準備が始まり、1カ月半で引越し。
また、1歳2カ月でも引越し。
やっと、しばらく落ち着けるところに来て、私が落ち着いてきて、息子がぐんぐん成長していくのをみて、1年間バタバタで申し訳なかったなあ。と思ったり、それでも自分はよく頑張ったと思ったりします。
また、自分が親に育てられたことでもったさまざまな概念を壊して、成長せねば息子も私と同じに育つな。と思って、息子が産まれてから今まで、色んな事を思い出しては考えて、自分の考えを変える努力をしてきて、やっとそれにも目処がついて、自分自身が自分の親に愛されていた。とやっと思えるようになりました。
そんな、こんなで、息子が産まれてからの1年半を過ごしてきましたが、お父ちゃんさんのブログにはいつも助けられました。
ありがとうございます。
これからも楽しみにしてます。
よろしくおねがいします!