「乗り越える」 ―うまくやるだけが子育てじゃない― - 2013.09.27 Fri
でもそんな気持ちが子育てを難しいものにしているということがたくさんあることも、また感じます。
子育てにはいくらうまくやろうとしても、どうやってもうまくなどいかない瞬間というものもあるからです。
元々子育てに不安を抱えている人や、うまくやらなければと強く思っている人、几帳面な人完璧主義な人などはそこで子育てにつまづいてしまいます。
多くの人にとって子育ては未経験だったり、知識や実地の経験のとぼしいものですから、それらは無理のないことです。
なので僕は「乗り越える」ということがあってもいいということを提案したいと思います。
「乗り越える」というのは、「その場をなんとかやり過ごす」とでも言い換えてもいいでしょう。
例えば2~3歳の成長期の頃、子供によってはその対応はものすごく大変です。
ただでさえ大変なのに、そこでさまざまな「○○してはならない」や「○○すべき」という様々な制約をつけてしまったら、どうでしょう?
それらを守ろうとしたら、もともと大変な上にさらに大変な努力を子育てする大人はしなくてはなりません。
特に母親一人が子育てをするというような、今のありかたの中でこういう自体になることはものすごいストレスや身体的な負担をかけることになります。
子育てを投げ出したくもなります。
投げ出せる人ならば実はいいのかもしれません。
真面目な人はそれで気に病むあまり、育児ノイローゼになったり、自己の自信喪失になってしまったり。
そのストレスから子供や周囲の人に当たったり、家族関係や人間関係を難しくしてしまったり。
それでその後々までも子育てが破綻してしまう人も少なくありません。
ネグレクトや放任などでも、それが加速化するのはこういった子育ての大変な時期を契機としてということが多いです。
そんな風になってしまうくらいならば、子育ての本当に大変な時期や、またはもともとの気質で癇が強いとか発達上の問題があって一筋縄でいかないときなど、とりあえずある意味では子育ての手抜きをして「乗り切ってしまう」ということがあってもいいと思うのです。
人はどうしても問題にあたると、なにかをすることでその状況を打開しようとしてしまいますが、人相手の場合「なにもしない」ということがその時においては最良の対応ということだってあります。
「モノでつったり脅したり、疎外感を与えることで子供を動かすのは望ましくない」「感情的に怒ったりするのはよくない」などというようなことを僕も書いていますが、本当に大変なときにまでそれをかたくなに守るのではなく、そういうことをしてでもそういう時期を乗り越えてしまっていいと思います。
多少のことは、そういう時期を乗り越えてからまた修正できるのです。
大変な時にまで自分を苦しめて、子育てそのものを楽しくなくしてしまうより、適当に落としどころを模索して子供と関わっていけばいいと思います。
家族の健康のために毎日きちんとご飯を作らなければならないと普段から思っている人でも、自分の具合の悪い時に無理せずともその日は買ってきたもので済ませてしまったりしても、それで直ちにだれかの健康に問題がでたりということにはなりませんよね。
また具合がよくなってから、いいと思うことをすればいいのです。
子育てもそれと同じでしょう。
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● COMMENT ●
わかるような気がします
おとーちゃんさんのブログを参考にしつつ、おとーちゃんさんを理想とし目指して頑張っていましたが、やはり自分の不甲斐なさに落ち込む日々でした。
そんな中、今日のブログは目指すおとーちゃん様から励まされた気がし、元気が出ました。あたたかい言葉をありがとう!
はじめまして
お忙しい中申し訳ないのですが相談に乗って頂けると嬉しいです。
二歳になった娘がいます。
小さい時から自我が強くとても頑固な子で、こだわりが強く、そして少し前から成長期に入っています。
言葉は3語文も出てきているのですが数ヶ月前からお友達を押したり髪の毛を引っ張ったりと悩まされています。
本当に何もしていない近くにいる子にも突然するので目が離せません。
今日は児童館でまだズリバイの赤ちゃんにも何回か玩具を投げ付けようとしていたのでさすがに気が滅入りました。
児童館や道を歩いてる時など近くに小さい子がいると「いや!いや!お友達いや!」とよく言っています。
これは落ち着いて遊べていない証拠なのでしょうか?
児童館には頻繁に行っているのですがもう少し大きくなるまで行かないようにして自分の遊びに集中出来る時間を作ってあげた方がいいのか悩みます。
私の育て方のせいでこうなってしまったのかとも考えた事もあります。
もうひとつどう対応していいかわからない事があります。
ここ最近急にお母さんっ子になりました。
つい先日3日間程、初めて会う祖母の家に泊まりに行っていたのですがそれから一段と激しくなりました。
私から見ても娘がストレスが溜まっているのがわかったくらいです。
なんでも「お母さん、お母さん」で、例えば車のドアを開けるのもおばあちゃんが開けようとすると「お母さんが開けるー!」と泣き叫んできます。
何をするにもお母さんで他の人が手をだそうもんならすごく怒ってきます。
私の母は「わがままはほっておきなさい」と言っています。
ほっておいてもいいものなのか、それともこういう甘えはどんどん聞いてあげてもいいのでしょうか?
我が家に帰ってきてからもお父さんにまで「お母さんがする!お父さんしない!」と言っていたので少し気になりました。
時間がある時でいいのでお返事頂けると嬉しいです。
No title
以前の記事で「正論では救われない」とおっしゃていたのが、心に深く残っています。
子供を中心とした育児書はあっても、母親を肯定、受容するブログは数少ないのです。
私はおかげさまで、育児に迷いや不安はほとんどありませんが、どうして育児が感情論に発展し、建設的な議論が難しいのか。そこに興味があって、数々の育児ブログを人より多く見ていると思います。
おとーちゃんさんのブログは、保育士としての社会的立場からの視点、実子への実践、理論的な文章、知識。どれもがバランスの取れた、質の高いブログだと感じます。
育児に正解はない。異口同音に言われながらも、正解探しをしている親も多いような印象を受けます。宿題、授業、遊び等自主性のある子は、自分の頭で考える事が好きな子だと思うのです。母親にもそれが求められているのではないでしょうか。
知識に偏り過ぎず、失敗からも自分なりの答えに辿り着く根気やエネルギー。人と違う事を恐れない自信。
子供も親も、「転ばぬ先の杖」ばかりのような気がします。失敗を回避したり、苦しみや悲しみの経験を回避しようとすることよりも、そこからどう起き上れるか?そういった筋力がもっとついてもいいと、個人的には思います。
乗り越えるって、成長には欠かせない筋力だと思います。
月に一度のユウツでイライラしがちな期間は、いつもより少し遅めに起床し、パンやおにぎりをもって近所の公園や神社へ行きます。
たっぷり遊んでお外で昼食!後は帰ってお昼寝するだけ!
昼食の支度も、片付けも、食べこぼしのお掃除もしなくてラクラク!
そしてなにより、ピクニック気分で楽しいです。
No title
おとーちゃんブログのこうゆうところが大好きです。
私の若干ゆがんだ(笑)性格の問題ですが、
正論をふりかざして、理詰めで来られると
あなたは間違っている!と、追いつめられるように感じて
正しいことが書いてあるサイトや育児書でさえ
息苦しく感じてしまうので・・・
かわいがったり、イヤイヤされてうんざりしたり
かわいくて抱きしめすぎて嫌がられたり
フリマで買った20円のボロボロミニカーで釣ったりしながら(笑)
2才を乗り切ろうと思います。
ご無沙汰してます。久しぶりにブログ拝見する事が出来ました。
以前、相談させて頂いた時のアドバイス、今回のテーマと合わせて改めて納得できる内容で勉強になりました。
あれ以来、まだ息子に対し愛情が沸かず
イライラする毎日ですが、ひとまず主人がいる日は主人に面倒みてもらうようにしてます。
やり過ごすというか逃げてしまっている罪悪感がありますが、イライラして怒ってしまうよりはいいだろうと思って主人に甘えさせてもらってます。
ただ、最近あまりに主人が主に面倒をみているので、私の言う事を聞かないし、嫌いと言い出しました。
当然の結果ですが、そう言われると私もどう接していいのかわからなくなってしまいました。
あまり、長い間やり過ごしていてはまた、取り返しのつかない事になってしまうのでしょうか?
同感ですね。
おとーちゃんのこの考え方、大賛成です。
本当に心強い言葉に今子育て中のお母様達は
どんなに救われるでしょうか?
是非これからも素敵な言葉で子育てを綴ってくださいね。
まめさん 「こだわり」について
ただ、遊びの力ということから来ているわけではないと思います。
大人は子供を小さいうちから他児と遊ばせようとしますが、必ずしも小さい子供はそれを望んでいません。
しばしば1~2歳の子供というのは他の子供に対してこわいと思っていたり、警戒心をもっているものです。
なので、今の時期に他児と関わってしまう場所へわざわざ行かなくてもいいと思います。
しかるべき発達になれば、他児と関わることも問題なくできるようになるはずです。
>つい先日3日間程、初めて会う祖母の家に泊まりに行っていたのですがそれから一段と激しくなりました。
私から見ても娘がストレスが溜まっているのがわかったくらいです。
「こだわり」と環境変化などに弱い「繊細さ」などのもともとの気質としてあるのかもしれません。
ある程度は成長(時間の経過)がそれらをだんだんと軽減していくことではあると思います。
しかし、大人の関わり方もそれには大きく影響することもあります。
そういった「こだわり」は大人の反応・態度によっても強くなったり弱くなったり、一時的なもので終わったり、性格になってその後もそういう面がずっと残ったりということがあるからです。
>ほっておいてもいいものなのか、それともこういう甘えはどんどん聞いてあげてもいいのでしょうか?
答えは外部にあるのではありません。
対応する大人の中にあるのです。
その人が、それはかまわないと思うことならば子供のこだわりのままにやらせてもいいでしょう。
でも、それは大人がイヤイヤ我慢して子供のするのを許容するということではありません。
本当にしてもいいと思えることに対しては快くやらせるということです。
>車のドアを開けるのもおばあちゃんが開けようとすると「お母さんが開けるー!」と泣き叫んできます。
ただ、こういったケースに関して言えば、これに唯々諾々と従っていては、子供は大人を「いいなりにする」ということを学習します。
なので、僕だったら「僕は開けません、おばあちゃんが乗るときはおばあちゃんが開けていいんです!」ときっぱりと伝えて、その「こだわり」は助長させないようにします。
それが大人が困ることであるならば、やらせません。本当にそう思うのならば、怒ってでも叱ってでもやらせません。
それでかんしゃくを起こしているのならば、
>「わがままはほっておきなさい」
というのも選択肢のひとつです。
こういったときに、大人の方がひよっていて態度を決めかねていると、そこには子供としてもつけいるすきがあるので、「こだわり」というのは助長されていってしまいます。
「こだわり」はもともとの気質の部分も大きいですが、大人が「こだわり」の強い性格にしてしまうことがあるという部分もあります。
なので、大人自身が毅然とした態度を維持しているということが大切になります。
「メリハリ」が大事です。
いいと思うのならば快く、よくないのならばきっぱりと。
これがしっかりとできていないと、子供もなにがよくてなにがよくないのかを学習できません。
なのでいつまでも大人を困らせるということだけが、だらだら続くようになってしまいます。
また、一方でこういうある程度強い関わりをする必要がでてきますから、認めたり、受容したりのプラスの関わりをしっかりすることも重要です。
プラスの関わりなしに、「それはできない」ばかりでは子供は荒れてしまい、さらに問題行動は増えますので、普段からプラスの行動をしっかりととることです。
繊細な子供にとっては、子供が他児になにかして、それを大人が「困ったわ。この子はどうしてこうなのかしら」と心に思っているだけで、それを態度から四六時中感じます。
それは自己否定されているということになりますので、やはり心が荒れる原因となったりもします。
困った行動がでているというのはわかりますが、それで「こまったこまった」とずっと思っているだけでは、どんどんマイナスになっていってしまいます。
「全面肯定」の態度というものが大人の方に必要です。これに関しては検索して過去記事を見てください。
基本的に子供を「肯定」した態度で関わることが普段できて、そして認めたり、受容したりのプラスの関わりが大人の方にできていれば、「こだわり」によって大人を困らせるということの頻度や程度はだんだんと減ります。
しかし、それでも出ます。
そういときに、メリハリをもって大人が毅然と自信のある態度で接していると、子供もこだわりを出さないで済む方へと成長していくことができます。
というのが、一般的なこういったケースに対する対応の仕方です。
ですが、こだわりなどの気質的なものからくる特徴は、個別的な要素も大きいですので、このとおりでないこともあります。参考までにどうぞ。
名無しさん
>母親にもそれが求められているのではないでしょうか。
これは本当にそうだと思います。
子供に対して、なにが必要でどうなって欲しいのか、そんなことを他者が言っているからではなくて、自分の目で見て、自分の視点で考え子供に向けていくというのが今の子育てしている人たちにはとても必要なことだとしばしば考えさせられます。
No title
おとーちゃんさんの記事の内容は勿論、コメント返信内のお言葉にもとても励まされています。母親の頑張りを認め、共感していただいていることが伝わります。ありがとうございます。
ご自身のお仕事、育児に加え、ブログ記事とコメントの返信、ご多忙かと存じます。
そんな中恐縮ですが、お時間のある時で結構ですのでアドバイスを頂きたく、相談させていただきます。
他記事やコメント返信内容と重複する質問でしたら、申し訳ありません。該当記事を教えていただけると幸いです。
もうすぐ5歳になる息子と2歳半の娘(イライラ期と思われる)を持つ主婦です。
転勤族で主人の仕事は忙しく、ほぼ全ての家事・育児は私が行っています。一緒に過ごす時間は少ないながらも子供達は主人のことが大好きなようです。
近くに親戚がいないので育児の協力は得られにくいのですが、子育て支援センターに出かけたりはしています。
ご相談したいことは、娘のこともですが、上の息子のことについてもです。
娘は2歳になる頃から自己主張が強くなり、いわゆるイライラ期に入ったのかな、と思いました。
例を挙げるとキリがないのですが、こだわりも強いほうでしたし、
私のする行動の一つ一つが気に入らないかのように、何かする度に泣いて拒否していました。
抱っこの要求に答えれば「あっち言って!」。すぐに「抱っこして!」の繰り返し。夜中起きた時も、私が見えないところに移動するまで、何十分と泣く子でした。
癇癪を起こして泣いて、しまいには吐くことも度々ありました。
金切り声に私も耳が痛くなり、娘が泣いていなくても、耳が閉塞するような痛み・違和感を感じる時もありました。
娘の反応は息子に対しても同様で、息子が娘に対して良かれと思ってしたことが拒否され、ちゃんと言葉でお願いしても「ダメ」と一蹴されていました。怒った息子が娘を押し倒してしまうこともありました。
娘の金切り声に、息子は「うるさーい!」「もう嫌だーーー!」と両耳を押さえて泣いて、部屋を走り出て行くこともありました。
娘を一旦泣かせておいてでも、息子をすぐにフォローしに行った方が良かったのか…今も分かりません。
主人がいてくれたら息子は主人の懐で泣いたり愚痴も言えたかもしれませんが、それができたのは数回だったと思います。その後息子のところへ声かけに行くようにしていましたが、まだ4歳の息子に娘の反応は理解し難かっただろうし、色々我慢していたと思います。
娘への対応もですが、息子へのフォローをどうしたらいいのか、ずっと気がかりでした。
なかなか状況に変化がなかったので、自分の娘への接し方を見直し、この一ヶ月ほどは、娘の言いなりにはならないよう、自分が納得できない要求にははっきりした態度で望みました。(この記事のまめさんへのコメント返信、改めて参考になりました。)
その後、以前より癇癪の時間が短くなってきているように感じていました。しかし、私の対応が毅然というより、威圧や脅しになっているようにも感じ、これで娘が言う事を聞くようになってもダメだ、と思っていた最中、このブログに出会いました。
前置きが大変長くなりましたが、現在娘は以前より癇癪がだいぶ減りました。語彙が増え、言葉でのコミュニケーションがスムーズになってきたこともあるかと思います。
息子と穏やかに遊ぶ姿もよく見られるようになり、癇癪が無くなったわけではありませんが、イヤイヤ期ももう少しなのかな、と感じています。
そんな中おとーちゃんさんのブログを拝見する中で、自分に今まで足りなかった子どもとの関わり方を勉強させていただき、ここ数日気をつけながら実践しています。まず「受容」することと、その後少し間をおいて見ることです。
どうしてもしなければいけない家事の時以外はどっぷり3人で遊ぶようにし、スキンシップも今まで以上に心がけ、否定の言葉を控えるよう意識しています。テレビの要求も劇的に減りました。今後もできるところから、先回りした関わりを少しずつ意識していきたいと思います。
息子についてですが、
息子は家族や他の方にも優しい方だと思います。道ですれ違う方にも自分から挨拶をしたり、初対面の方にも屈託なくお話します。子供らしくふざけたり、駄々をこねることももちろん多々あります。実はすごく大人の状況を理解しているところがあるので、「多くを求めすぎない」ことは心がけていました。
ここ最近、自分が思うようにならなかった時や、腹が立った時、遊びで負けてしまった時など、手に持っているものを投げつけたり、すぐに拗ねたように部屋を出て行きます。「受容」の声かけしますが、しばらくその調子で、私が一言置いてその場を離れ少しすると、けろっとしたように帰ってきたり、ふてくされ顔で戻ってきたりします。さっきはごめんなさい、と言ってくることもあります。
私にかまって欲しい気持ちがあるのでしょうか?どのように受け止めてあげればいいのでしょうか?
幼稚園では、お友達の輪の中に「自分も入れて〜」と入って行くのが苦手なようです。
自己肯定感について書かれた記事を拝見しましたが、そのような様子も自己肯定感が関係しているのでしょうか?
娘のイヤイヤ期の時期だけでなく、もっと以前からの私の関わり方に問題があったのかもしれない、とも思っています。過干渉ぎみだったのかも、と。もっと失敗経験が必要だったのかもしれません。
これらの様子は、前述した「先回りした関わり」や「受容」「肯定」で改善がみられていくのでしょうか?
長文に加え、タイトルの内容から逸脱してしまったようで、申し訳ありません。
ペロンパさん
子供が母親を本当に嫌いになることは、よっぽどのことがない限りありえないことなんですよ。
当の母親からあきらかな暴力的な虐待を受けている子供ですら、母親のことを嫌いにはなりません。
普通の母子の関わりの中で「きらい」というのは、「よい関わり」を欲しいというサインです。
その子供の言葉に振り回されて悲観的にならないようにしましょう。
出来る範囲でいいので、よい関わりを積み重ねることです。
くすぐりでもなんでもいいです。
子供のネガティブな関わり方を変えていくのはそれが一番の近道ですよ。
子供が子供のうちは子育てに取り返しのつかないことなどなにもないです。
お忙しい中、お返事ありがとうございました。
いつも的確なアドバイスをいただきありがとうございます。
ちょうど、相談させていただいた後、幼稚園で息子はお友達とのいざこざで噛みついてしまうという日がかなり続いてしまい、心配していた事が遂に起こってしまったと反省しました。
私との関わりでのストレスが噛みつき行為に走らせてしまいました。
今更ながらようやく目が覚めて、息子に向き合おうという気持ちになれました。
おそらく、こちらでのアドバイスが私の気持ちを楽にしてくれたおかげです。
イライラせず、息子がぐずった時はくすぐりまくり抱きしめてあげれるようになりましたら、幼稚園での噛みつきもぴたっと止みました。
先生も息子が笑顔が増えてグズグズが減りましたと言ってました。
少しずつ、やり直していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
引き続き、勉強させていただきます。
まるまるさん
ですので、それらひとつひとつをことさら問題視するのではなく、長い目でみていっていいのではないでしょうか。
5歳ともなると自立ということが大きなポイントとなってきます。
大人があれこれして正解をつくってあげることよりも、子供自身が失敗なり、納得なりを見出すことが子供の成長には必要になります
なので、大人があえて積極的にアプローチしないということがいいこともあります。
その上で本当に困ることがでてきてから、大人が入ってもいいわけです。
兄妹関係だって、個々をそれなりに満たしているのならば、「うまくいくようなお膳立て」を大人がする必要もないと思います。
それはその状況の経験のなかで、子供たちがどうしていくべきかを自然と学んでいくことになるでしょう。
兄妹なのだから、うまくいかなくたって失敗したって何度でもやり直しの聞くものなのだから、なりゆきまかせでもどうにかなると思いますよ。
あとはこの記事にあるように、時間が解決することも多いですから、焦らないで長いスパンで子供の成長を見守っていくというのも大事です。
ありがとうございました
前回の私のコメントは、まとまりを欠いていて、大変読み辛い内容だったと反省しております。
それでも、丁寧に返信を頂き、感謝致しております。何度も読み返しています。
自身の心配症な性格は前々から自覚しておりましたので、子育ても長い目で…と心がけていたつもりでしたが、まだまだだったようですね…。
色々と我慢を強いられている息子に、(時期がくれば落ち着くだろうと思いつつも)適切な関わりをしたいと思う余り、色々と気にしすぎていたのかもしれません。
そんな自分に少しヘコみましたが、アドバイス頂いたことを心に留めながら、今後は今以上に息子・娘との時間を大切に過ごしていきたいと思います。
もっと早くにこのブログに出会いたかったです。
これからも勉強させていただきます。
ご多忙かと思いますが、どうぞお体に障りの出ませんように。
ペロンパさん
受容というのがいかに子供の姿に影響を与えているのか、こういうことがあるとよくわかりますよね。
これを実感的に理解してしまうと、子育ての方向性というものが無理なく見えてくると思います。
No title
再度お返事頂き恐縮です。
本当に、子供とは素直なもので、そのようなきれいな心を
親の私が汚すところでした。
今まで息子に対して冷たくしてしまったことは
息子の心に残ってしまっているかもしれませんが
少しでも大きなトラウマにならないように私のできる
愛情表現で(これが実は苦手なのですが。照れくさくて)
カバーできればと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
あれから児童館に行くのはイベント以外は行かないようにし主に公園に行くようにしました。
それから数日してから娘に変化がありました。
お家の中でも一日中機嫌よく一人遊びが出来るようになり以前の育てやすい娘に戻りました。
元々はすごく育てやすい子だなと思っていたんですがいつからか一人遊びもあまりしなくなり私にべったりまとわりつくようになっていました。
今思えば児童館に頻繁に通いだしてからそうなっていたように思います。
娘にとってすごく負担になっていたんでしょうね。
今は手が出る癖もなくなり(玩具の取り合いの時は掴みかかってしまう事はありますが。)、むしろ積極的にお友達と遊ぼうと自分から声をかけに言っています。
そして玩具もすんなり貸せる事が多くなってきました。
おとーちゃんさんが言うように、お友達に手が出ないかピリピリしながら見張っている感じだったのでそうとうストレスを与えていたんだと思います。
今は本当に穏やかに見守ることができ、ただただ可愛いです。
あと大人が「こだわり」の強い性格にしてしまうことがあると言われ、そうだったんだと気付かされました。
漠然とした態度でメリハリを大事にしていたら以前のような発言はほとんどなくなりました。
本当にすごく悩んでいたのでこんなことなら勇気を出してもっと早く相談しておけばよかったと思うぐらいです。
本当にありがとうございました。
疎外感などについて相談
二歳7ヶ月の息子の子育て中です。
この今回のブログにとても共感し、また励まされました。
相談したい事があり、コメントさせていただきます。
よくこのブログに出てくる疎外感についてです。
どうしたら良いかなと思っているのが、子供のスイッチが入ってしまった時です。
お芋を自分で半分にしたかったのに、うっかり私が半分にしてしまって激怒!とか、どうしてもお菓子がもっと欲しい!とかいった理由で、子供自身も訳が分からなくなるほど怒ってしまう事があります。(お腹空いたなど他の要因がある事が多いですが、たまに原因不明の時があり、そういう時はその‘激怒’よりずっと前から、何かしらの困らせる行動をずっとしています)
そんな時、「○太はこうなんだね。でもこういう理由でどうしても出来ないよ」などとなるべく冷静に話し(うんざりしている、イライラしているオーラは出ているかもしれません)ます。
息子はほとんど聞いていない調子で同じように泣き、怒り、訴えてきます。それに対応していると自分のそこまでに溜まっているイライラ(大体の場合それまでにも困らせる行動が積み重なった後なので)が爆発して、暴言や手が出そうになるので、「これ以上は無理」と伝えた後は、聞こえないふりをして家事などに没頭しています。
やはりこれは疎外感を与える行為でしょうか?
子供が落ち着いた頃に、子供が心を開きやすい状況にして、子供の事を大好きな事。でもできない事はできないよ、などと伝えるようにはしているのですが、どうでしょうか?
子供は可愛くて仕方ないのですが、近くに親戚もおらず、主人も週に1日休みがあるか無いかの仕事の中、息苦しさ、不自由さを感じる事があっても頼る場所がほとんどありません。
心がどうしようもなくなった時に、受け流す事で「乗り越えて」きたのですが、良くなかったでしょうか?
それから、上記のように毎日子供と二人ベッタリで過ごしているので、自分の時間が欲しいと思う事は多く、実家の両親が来てくれると半日預けて出かけたり、主人に預ける事もあり、それがとても楽しみだったりします。(子供とベッタリでも苦にならないという方もいるようで、情けない話です。かと言って預けている間はずっと気にしているのですが^^;)
そんな時子供は特に母を恋しがる訳でもなく、それなりに楽しくしているようで、私が帰ると少し嬉しそうにするくらいです。
友達と遊んだりすると、子供はお友達やママ友にべったりで「かあちゃん嫌」と言ったりします。
お正月などに人が沢山集まる場になると、最初は様子をうかがっているのですが、そのうち私には一切寄り付かなくなって「かあちゃん嫌」です。
「人見知りしなくて助かるわ~。おかげで少しゆっくり出来る」などと思っていた(実際口にも出していた)のですが、最近「もしかしてそういう私の態度から、普段自分が疎ましく思われていると感じているのだろうか?」と思えてきました。
他に息子の気になる所は、注意をしても「聞いていないフリ」をしたり、ふざけてみたりする事です。
子供の事は本当に大好きで、スキンシップも「大好き」などの言葉がけも笑顔も多い方だと思います。ただ、生真面目で、周りの目や評価を気にする所もあり、少し過干渉かな?と思う所はあります。(自分が過干渉に育ったので、‘そうしたくない’と思っているのですが)
自分が自己肯定感がとても低いので、子供にはそうなって欲しく無いのですが、もしかして「お母さんは僕がいると嫌なんだ」と思っているのではないかと心配です。
かかわり方、声かけなど、注意、変えていった方が良い点などありますでしょうか?
長くなって申し訳ありません。
ちびたさん
はっきり言ってしまえば、そういった姿というのは、この年齢・この成長段階の特徴であり、多くの子に共通してでてくる自然な姿でもあります。
そういう子供の強い出し方を目の前で受けるのはなかなか大変なものですが、これを「成長」という大きな視点から見てみましょう。
いま子供の中で何が起こっているか?
それは「自立」なのです。
いわゆるところの「乳離れ」というやつですね。
ほんのちょっと前まで赤ちゃんでしたね。
なにか困ったことがあれば、お母さんの陰に隠れて、対処するのが大変なことがあれば、泣いて助けを求めて、ちょっとした精神の波立ちを抑えるためにお母さんのおっぱいをもとめたり、などなど。
子供の心は、お母さんの存在とまったく切り離せない不可分なものとしてありました。
しかし、人間ずっとそれでいけるわけではありません。
どこかで、それと決別しなければなりません。
そのために今の時期、成長期というものがあります。
なかには緩やかに自立していく子もいますが、多くの子は「お母さんなんか嫌い」と言ったり態度に出したりしなくては、なかなかそれまで自分の一部だった存在を切り離すことはできません。
もちろん本当に嫌いなわけではありません。
自立のためにそれが必要なので、どういうわけかこの時期にそういう行動を出すように生まれつき人間にはインプットされているようです。
二十歳になっても「ママーたすけてよー;;」では困りますよね。
子供が自立しようとするのは、親のためでもあるのです。
あと二十年くらいすると、もしかして息子さんは「もう仕事に就いたし、俺アパートかりて自活するよ」と言ってくるようになるかもしれませんね。
その第一歩がいまこの時期に始まっているのです。
そう思って大きな心でいまの姿を見守ってあげられるといいと思います。
これまでしっかりと可愛がってきているのならば、親子の絆、ましてやお腹の中にいた母と子の関係というのは簡単に崩れるものではありません。
そこに自信をもって、目の前の子供の姿に振り回されないようにするといいですよ。
ちなみに、自立のために反発するのが目的という部分もあるので(特に母親に対して)、劇的な効果があるというわけでもないですが。
そういう状態になった時には、「どうしたの?」「どうしたかったの?」と子供の意思をまず聞くとすんなりといくこともあります。
いきなり理詰めで「だってもう切っちゃったんだからしょうがないじゃない」というよりは、多少いいかと。
とはいえ、そういう時期なので対症療法を気にするよりも、大きな視点で包み込むような対応を心がけてしまったほうがいいとは思います。
「包み込む」というのは、先ほど述べたように今の時期は自立のための訓練が必要なわけです。
なのでときには反発する理由を探して行動しているようなところが子供にはあります。
例えば、しらんぷりをしているときに、「お母さんが話しているんだからちゃんと聞いてよね」というように、それと同じレベルで相手をしてしまうと、売り言葉に買い言葉というやつで、反発する格好の口実ともなりかねません。
なので、ああそういう時期なのだなと大きなところから子供を見て、真正面からぶつからずに、「知らんぷりする子はくすぐっちゃうぞーーーー」などと明るく切り替えしたりして、反発しなくてもいいように持っていってしまうということです。
参考までにどうぞ。
有難うございます
コメントをさせていただいた後、あらためて今までのブログをかなり読み返させていただき、以前に読んだときより深く理解できる所が沢山あったりして(今成長期で私が壁にぶち当たってるから?)、それと同時に反省する事も多く、数日はかなり落ち込みながらも、息子への態度をブログを参考に気を付けていたら、一日でも息子の反応に違いを感じ、一日でこんなに素直になれる息子を頑なにさせていたのは自分だったんだと実感しました。
くすぐりも、おとーちゃんさんが仰るように、息子が頑なになりそうになったときにやってみたら、気分が切り替わるようで効果がありました。
聞いてないフリの時にも是非使ってみようと思います。
何よりも沸々と怒りが沸きそうな私の気持ちが切り替わって良いです!
何も知らない赤ちゃんだった息子も当然成長に向かっているんですよね。何もかも私が教えないといけないんだ、と思わずに、子供は成長に向かっている。。。との事を忘れずに、もっと息子を信じていこうと思いました。
息子への対応をあらためて気をつけ始めてから、以前にも増して息子が可愛いく、息子との時間が愛しいです。
そんなきっかけを与えてくださり、有難うございます。
またコメントさせていただきます。本当に有難うございました。
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もともと長い事仕事でがんばっていた分怠惰な生活をしてバランスをとってた事もあり、子育てというある意味規則正しい生活が息苦しく思って子育てに行き詰っていた事がありました。
確かに子供の為とがんばってたり、それで喜びもありましたが、子供がどちらかといえば自我が強く活発だったのもあり、大変な事もたくさんありました。
なんで、どうして、と答えのないままだと不安が増し、自己嫌悪になるもののそんな事している時間はなく、投げ出している部分もありました。
そんな頃おとーちゃんさんのブログにあい分からなかった部分か少しずつ解消され、今では子育てを素直に楽しめる事が出来ているような気がします。
もともとが怠惰なのでおとーちゃんさんの言っている事は素敵すぎて私には容量オーバーなのですが、先回りした関わりだけでも格段に子育てが楽に子供も私もハッピーになったのでまたおいしいとこどりでがんばっていこうと思います。
本当にありがとうございました。