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2023-06

預けることへの負い目・不安というもの - 2013.10.21 Mon

過去記事にも似たようなものはあったと思いますが、園選びの時期でもありますし、話の流れでこのことについて僕の感じることを述べてみたいと思います。








低年齢の子が親元から離れて預けられるということは、確かに精神的にも肉体的にも疲れたり、寂しさを感じたりすることは当然あります。

また、親からもらうべき受容や暖かい関わりというものがその時間は、直接的に親から受け取ることはできませんので、親子で過ごせるときにそれに対するフォローということは必要になります。



しかし、子供は高い順応性や適応性というものを持っています。

親元から離れた環境であっても、そこが適切に養育できる場(人や環境)であるならば、問題なく過ごすことができます。


ところが、親自身が預けることに負い目や不安を持っていると、それは子供に伝わり、その順応や適応というのが、できなくなったり慣れるまで余計に時間がかかったりします。

なので、預けることを親が子供に対して「かわいそう、かわいそう」と思っていれば、子供はむしろその環境になれなくなってしまい、より辛い思いをすることになってしまいます。



つまり、「かわいそう」と親が思えば、よけいに子供は今度は本当に「かわいそう」な状況になってしまうのです。


ですから、なんらかの理由があって預けなければならないならば、預ける先を信頼して大きな気持ちでドーーンと預けてしまったほうが子供も安心して過ごすことができるので、結局はそれが子供のためにもなります。



単に親の不安や負い目から子供を「かわいそう」と思うことは、結果的には子供のためにはならないのです。

親がどう思ったところで、結局は預けるのだったら親は心の中でそう思ったところで、それはぐっと心の内に押さえて、安心している姿を子供には見せてあげるのがいいと思います。



「かわいそう、かわいそう」を垂れ流してしまうのは、ある種「弱い大人」のあり方です。

保育園に預けている人の中にも、近年とてもそういう様子の人が増えています。


例えば、朝の登園時、子供を入室させて子供を保育士に預ければ、もしその子がまだ預けられる環境に慣れていないならば、その気持ちを受け止めてケアし、園での生活や遊びに入れるように気持ちの切り替えをしてあげます。


ところが、そうやってようやく安定したころに、「心配だから」「かわいそうで」などと、その親が部屋に顔をだしたり、子供をあやしに来たり、なんだかんだと子供に過保護なことをしに来たりという人がしばしばいます。

笑顔で「いってきます」と言うくらいならばまだしもですが、そういうときに「不安だ」「かわいそうだ」を態度で垂れ流していたりすると、子供はそれを敏感に受け止めてしまって、余計に不安になってしまいます。

こういうことを毎日、二度も三度も繰り返す人すらいます。



ようやく園での生活を受け入れることに切り替えたところなのに、それをぶち壊して、もう一度その気持ちの切り替えという子供にとってなかなかつらいことを再度子供はしなければならなくなってしまいます。

そのとき親の不安をうつされていれば、余計にそれは子供にとって大変なことになります。

このようなことをしてしまうと、子供を「かわいそう」にしているのは、ほかでのないその親自身ということになってしまいます。


もし、子供を大事にしたいという気持ちがあるのならば、朝は笑顔で明るく登園し、元気よく預けて、帰りは少しでも早く迎えにいってあげようと思うことが、一番子供のためになると思います。
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● COMMENT ●

ありがとうございます

いつも更新を楽しみにしています。
おかげさまでもうすぐ一歳の息子と毎日楽しく過ごすことができています。色々心配はありますがいつもニコニコな息子に癒されています

来月から仕事復帰なのでとてもためになる記事でした
復帰までにもう一度記事を読み返して、どーんと預けて気持ちを切り替えて仕事と育児頑張ります!!

大きなお皿、とおちゃんのフォーク

こんにちは。いつもブログを楽しみにしています。
少し前に保育所登所時にリュックサックを持ちたがる息子について相談させていただきました。この頃は以前に比べ「リュックサック~!」と泣くことが週1回位になりました。ありがとうございます!

またまた相談で申し訳ありません。たくさん書いてしまいました。お時間がある時にお返事いただけると嬉しいです。
1)3才になった息子は最近、自分のご飯茶碗にご飯を入れた後から、「大きなお皿で食べる~!」と言ったり既に使いかけのフォークがあるのに「とおちゃんのフォークで食べる~!」と泣き出します。
「大きなので食べたいんだよね。」と受容はしてみるものの、どのように対応していいのか迷っています。
気持ちは分かるのですが、代えれば洗い物は間違いなく増えます。かえてあげないのは私のわがままですか?
大きなお皿にかえてあげたほうがよいのでしょうか…。先回りして「今日は大きなお皿で食べるの?」と聞くのも何だか違う気もしますし…。

2)自分で着替えたい&着替えを選びたい息子のコーディネートにも頭を悩ませています。母としては肌着だけでは柄も気温的にもあと一枚着てほしいのに、頑として受け付けません…。大らかにまぁいいか、で良いのでしょうか…。
3)また、泣いて涙が出ると「ハンカチ~!」とハンカチを欲しがります。
私はハンカチ位良いのでは?と思うのですが、父親は「子供はよく見ていて容赦ないよ。(質問2の状態も含め)そんなのじゃ、いじめの対象になる」といいますが、どうなのでしょうか
変な質問ばかりで申し訳ありません。

なんだかもっと心大らかに過ごせばいいのに…と書いていて落ち込みます。

1歳児への接し方。迷ってます。

こんにちは。
ブログを読んでいつも勉強させて頂いています。

うちの長男(1歳1ヶ月)も保育園に5ヶ月から預け始め、最初は後ろめたさや心配があり、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。保育園で笑顔が出るようになりほっとしていますが、親が可哀想と思うのでなく、そこはすっきりと消化して、預ける間楽しく過ごしてね〜早く帰るから〜と前向きに接したいです。

長男への接し方について、これで良いのかぜひご意見を伺いたい事が有ります。

おとーちゃんのブログを読み、特に小さい子(0、1、2歳)は受容を中心に接するのが良いんだなと感じています。うちの子は、まだ1歳になりたてなので、叱ってもうまく伝わらないかと思い(もちろん危ない事は叱ります)、かなり受容に傾いた関わり方(まずは甘えを受け止める)をしています。

結果、良い面を言えば、甘えん坊で、表情も豊かで喜怒哀楽もしっかり表現し、自己主張もしっかりある子です。
一方、他の同い年のクラスのお友達よりも、自己主張がはっきりしすぎている(嫌なものは嫌と大泣き、食べ物の好き嫌いや気ノリするしないが激しい)、甘えん坊すぎる?、ぼーっとしておらず常に外の世界にアンテナをはりすぎ・・なのが気にはなっています。

そんな中、保育園の先生から気になる指摘が多くなり。。。例えば、以下のようなものです。"→"以降は私の気持ちです。

①今から偏食だったり好き嫌い(スプーンに何がのってるか確認して取捨選択している)をするのは問題。この先のイヤイヤ気に手に負えなくなるからしっかりと親が負けないよう手綱を握らなければならない。

→食事の場は"楽しい"とまずは感じられるように、好きなものを中心に、苦手なものは数匙はトライして、だめなら無理強いしていません(無理強いした所で受け付けてくれません)。これは、親が子に負けている良くない状態なのでしょうか?1歳児の偏食にはどう対応すべきなんでようか。イヤイヤ期がすごくなるなんて、とてもこわいです。

②食事の時間の集中力や、食に向き合う気持ちが乏しく、椅子にたったり、食べ物を投げたり、嫌いなものだと大泣きしたりしてしまい問題。

→①と同じく食に関してです。1歳になっていたら、椅子に座って集中して食事を取れる状態にあるべきなんでしょうか。まだ自制心も育っていないと思うので、それを要求する方が難しいのかと感じてしまうんですが、要求し続けるからこそ、できるようになるんでしょうか。成長して時期がくればスムースになるというものでは無いのでしょうか。育て方が悪いのか、年齢的に要求する事が無理で育ちを待っても良いのか、迷います。

③怒ると友達を叩いたりしてしまうことがある。

→これも、私の接し方が甘いから現れてしまう現象なんでしょうか。子どもの気持ちや意欲を尊重しているつもりが、甘やかしやわがままを許す状態になってしまっているのかと心配になります。自分の尺度で判断して、望ましくない行動・してほしくない行動は、言葉で伝えてはいるつもりです。(叱ってはおらず話しているので、伝えてもワーンと泣いたりはしなく、きょとんとしています。言い方が弱い?)

長々とすみません。甘やかしていないのか、心配になっています。おとーちゃんがどう感じられたか、是非お教え頂ければありがたいです。よろしくお願いします。

だいのじかあちゃんさん

1に関して言えば、

>どのように対応していいのか迷っています。

この部分が、より子供にそういった困らせる出し方を助長させてしまっています。

望ましいと思わないことならば、きっぱりとNOと伝えることが大事です。


この場合に限りませんが、子供が大人に対して好ましくない要求をしてきたときに、大人がどっちつかずの態度を示してしまうと、子供は他の場面でもそのような形での自己主張をするようになってしまいます。

自己主張することはこの時期の成長の課題なのですが、それが大人を困らせるものであっては互のためになりません。
大人も許容できることでの自己主張に、子供は自分で考えだせるよう、大人の方はそういう形で出せる方向づけをしてあげるといいでしょう。

そのためにも、大人が好ましくないと思うのならば、きっぱりと「それはできません」でいいのです。

別のところで良い形で出させてそれを認めるということで、良い方向へ向けていくことができます。

それに関しては『受け止めない甘え Vol.2』の記事が参考になるでしょう。

ありがとうございます

いつもありがとうございます。甘えに関しての記事は読ませていただいていましたが、なかなか自分自身の事になると頭がかたいものだなぁ、と改めて感じました。これからも何度も読み返し、しっかりと私の意見も持ち、子どもに関わろうと思います。

新米母さん

1歳になったばかりの子供にどのように対応すればよいかというのは、その子の発達状況を見ないことにはかなりむすかしいので参考までに読んでください。

これくらいの年齢の子供は、体の発達も内面の発達もバラつきが大きいのです。
ですから、取るべき対応というのもまちまちです。



>これも、私の接し方が甘いから現れてしまう現象なんでしょうか


おおむねこの部分が今回の相談の焦点になっていると思います。
これは僕の推測になってしまいますが、そういった大人の関わりの部分がないとは言いませんが、ついこの前まで0歳、世間では「赤ちゃん」と呼んでなんらはばかることのない年齢だったのですから、この年齢の子で「厳しく」接してこられた子というのは、そうそういないわけです。

つまり、新米母さんが強く接していないという部分があったにしろ、さほど周囲の人とは対応の差というのはないと考えるのが普通です。

ということは、その子の個性の部分からいまあるお子さんの様子が出ている部分が大きいと僕には考えられます。


もちろん、だからといって現に困る行動があるならばそれをそのままでいいということではありませんが、その際の対応というものは、周りの子供と引き比べて、「この子は○○ができていないのでよくない」というような考え方で接してはならないと思います。

あくまで個々の発達と捉えて、焦ることなくその子の現状で取れる対応というのを小さくても積み重ねていくといいでしょう。



さて具体的な対応としてですが、

現に子供を見ている保育士がそのように感じるのでしたら、そこにはそれなりの理由があることと思います。

そこで親として取るべき姿勢というのを模索していこうと思います。

僕が特に気になったのは、この点です。

>食べ物を投げたり

このとき新米母さんはどういう対応をしていますか。

・「困ったなあ、でもこのくらいの子はこういうものなのかしら、どう伝えたらいいのだろう・・」
・「投げたらだめでしょう」と優しく言葉で伝える
・怒るまたは、叱る


自分の用意した食べ物を投げられたりして、気持ちのいい人などおそらくこの世にはいないことでしょう。
誰であれ、食事を投げられるということは大変不快なものです。


子供の行動により、明らかに不快なことをされたとき、大人が取るべき対応というのは、その行為がどれだけ不快なものなのか子供に伝えるということです。


この場合、優しく言葉で諭すという程度ではまずは足りないと思います。

ここは、怒っていいところなのです。

その行為がどれだけすべきでないことであり、二度としてはならないと子供が思えるようになるだけの、大人の気持ちが伝わらなければならないところです。


食べ物を投げるというような行動は、この年齢の子供のとりうるものとしては、おそらく最大限にしてはならないことです。

その最大限にしてはならない行動についてすら、大人が明確な意思を示さず、子供もそれを認識していないとしたら、それ以外の行動についての、取るべき規範というものもなかなか身につくものでもないでしょう。


そこから考えていくと、

>椅子に座って集中して食事を取れる状態にあるべきなんでしょうか。

こういう行動も方向性が見えてきます。
大人がしっかりと、「座って食べるべきであり、この子は座って食べることができる」と考えられるならば、子供はそれがやがてはできるようになります。

おそらく保育園ではそれなりに座って食べることができていると思います。

それは保育士が、↑のことを踏まえたうえで子供に対応しているからです。

そうしてもできないというのであれば、普段の大人の関わりに相当な問題があるか、子供になんらかの発達上の問題がある場合も考えられます。



乳児の生活の中で食事というのは非常に大切なものです。

なぜなら、まだこの年齢では守らなければならないルールというものが、ほとんどなにも課せられてはいません。
その状況から初めて、「食事」という日々の行動の中で、とるべき規範というものがでてくるのです。


座って食べる、こぼさないで食べる、残さず食べる、音を立てないで食べる、器をおさえてたべる、食器を正しく持つ 

などなど、その子の年齢発達に応じてさまざまな、ことが必然性を持って守るべきこととされていきます。


たとえばの話、発達に何も問題のない子でありながら、食事の習慣が身についていない子は、それ以降に身につける成長発達というものが遅くなります。

いわゆる幼い子になります。3歳になっても座って食べられない子は、まずたいてい集団での遊びなどに適切にルールを守って入ることができません。

これが、その子の個々の持つ成長のペースであるならば、気にする必要はありませんが、大人の関わり方ゆえに、そのような発達段階で足踏みさせてしまっているとしたらそれは大人の関わりかたに問題のあることとなります。

そういったことを踏まえて、保育士は食事の援助というものをしています。


そのように子供の成長発達というものはつながっていますから、食事のことと③のことは無関係でもないわけです。



子供に伝えるべきことがあって厳しく伝えることと、「受容」ということは必ずしも反するものではありません。


それは優しく接することが、必ずしも「受容」になるわけではない、と言い換えることもできます。


普段一緒に過ごす中で、子供を受容しているのならば、今回の食事の件のように、伝えなければならないことがあったときに、大人は毅然と伝えることができます。

また、それが伝わるのも普段の受容があればこそ伝わります。

そこに自信を持って、日々の受容があるならば、毅然と伝えてみましょう。


最初に述べたように、成長のバラつきが大きい時期ですので、僕にはどこまで「すべき」ということを課していっていいかということは言えません。

しかし、少なくとも食べ物を投げたりという、明らかに大人が快く思わないことに関しては、それはきちんと伝える強さをもっていくことが大切だろうと思います。

また、それによりさまざまな「すべき」ということへの理解というものも及んでいくことと考えられます。

幼稚園入園の不安

いつもとっても楽しみに読ませていただいています。
以前、成長期の娘の対応について相談させていただいた者です。
あの時は、本当に助けになりました。

お忙しいところ申し訳無いのですが、もう一度おとーちゃんさんに相談に乗っていただきたく、コメントさせていただきました。

今、娘は二歳十ヶ月になります。
まだかんしゃくを起こすこともありますが、我慢や自分が折れることも少しずつ出来るようになっているように思います。
ただ、最近気になっているのが、私から離れることを極端に恐れる様子です。
娘が一人で保育園行きたいと言い出し、一ヶ月ほど前に一時預かりを利用しました。(一時間ほどです)。でも、娘は凄く緊張したようすで、友達とも関われず、保育士さんに不安そうにくっついていたそうです。それから週一で1-2時間ほど利用していましたが、徐々に泣くようになり、何とかなだめすかして連れていっても、4回目には号泣しているところを先先生に抱っこされて連れていかれました。もともと必要があって預けたわけではないので、無理するのも、と思い、もうあずけるのはやめようと思っています。ただ、私自身が母親と離れることを極端に嫌がり、幼稚園に毎日泣きながら通っていた辛い記憶があり、この子にはそうならないでほしいとう思いから、何とか保育園に行かせようとしてしまいました。それがいけなかったのか、もともと私にベッタリで支援センターに行っても友達から逃げてしまうような子だったのに、それがもっとひどくなり、私にずっともたれ掛かって友達をじーっと見ている、というような感じになり、元気のよい子がたくさん来たり、私が少し離れようものならもう半泣きです。先生に話しかけられても、私にすりよるばかりで答えられず・・・
「ママがいなくても大丈夫だから、遊んでおいで」と促すと、不安そうにオモチャのところに走っていき、少し触って猛ダッシュで帰って来て、「行ってきた!」と言います。
4月からの幼稚園入園を控え、心配でたまらず、自治体の児童心理相談に行きました。こんな様子で4月から幼稚園に行けるのか、2年保育にしたほうがいいのか、相談しました。その時は、娘は知能テストも完璧にクリア、物怖じせずに質問にも答え、私から離れても平気で先生ととても楽しそうに遊びだし、普段のおどおどした様子を話しても、「感受性が強い子だね。でも全然大丈夫、お母さん心配しすぎ。母子ともに途中で入る大変さを考えたら、3年保育をおすすめする。なんとかなるから大丈夫」と言われました。

確かに、何度か行っている支援センターだと、初めは私にベッタリでも、そのうち離れて遊びだし、知らない子といても平気になっていたり、他の知らないお母さんにどんどん勝手に話しかけて手をつないでいたりすることもあります。そういう時は、離れて見守りながら、内心びっくりしています。我が子ながら、何だか両極端に見える姿に戸惑い、ますます幼稚園にいつ入園させるべきか分からなくなっています。

4月に市外に引っ越しも控え、自分がもともと心配性なのもあって、私も子供も不安定なのかもしれません。今まで、まさに過保護過干渉であったことも、影響していると思います。

心理士さんの言われる通り、3年保育で行く方向で考えていますが、こんな母子分離不安の強い娘の状態で本当に大丈夫なんでしょうか・・・トラウマにならないでしょうか?
また、4月入園がなるべくスムーズになるために、何かしたほうが良いこと、気を付けることがあれば教えていただきたいです。  

長文失礼しました。
お忙しいのに、大変申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。

花ママさん

僕自身も、初めて幼稚園に通う日に園バスに乗るとき大泣きしたことを覚えています。
でも、それはトラウマというような悪いものにはなっていないように感じます。


「将来必要な力が今ないので、それを今のうちに身につけさせよう」という関わりは乳児には必要ないというのが僕のかねがねの持論です。
子供の成長を信じていま「適齢」なことを十分にさせていけばいいと考えています。


とはいえ過ぎてしまったことはしょうがないですから、今後に向けて行けばいいと思います。


基本的にはこの記事http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-491.html#more
とその次の記事に書いてあるとおりです。


親が不安になれば子供は慣れるのにも時間がかかりますし、そこでもたくさんの不安を感じることになります。


通わせるのであれば、嘘でもいいから子供に心配な素振りを見せずに送り出して上げることです。


家庭を離れて集団生活に入れば、うまくいくこともあればうまくいかないこともあるでしょう。
楽しいこともあれば嫌なこともあるでしょう。

しかしそれでいいのです。それを経験しに行く場なのですから。


そこまで心配して、なんとか子供にダメージのないように過ごせますようになどと考えていたら、子供の成長まで奪ってしまいかねません。


子供は周りに合わせなれるものです。
外では家庭にいるときよりも成長した姿をだすことができ、それが子供の自信となり、さらなる成長の糧ともなっていきます。


それを信じてあげるのが一番です。

幼稚園だってプロです。
おそらく娘さんと同じような性格の子や、もっと極端な子だってこれまでにたくさんいたことでしょう。

そういう子もみんなそれを乗り越えて、集団での生活を送れるようになっていったはずです。

どーんと大きな気持ちで送り出してあげましょう。


クラス保育をするところならば、子供の個性を加味しなくたって、一年も個々の成長には開きがあります。

ちょっとくらい幼いだとかを気にして、いまから心配する必要などないのです。

先のことを心配して強迫観念で子育てしてしまったら、いますべきことをしないで過ごしてしまうことになりかねませんから、おおらかにいまの家庭で一緒の生活を楽しんでいってあげればいいと思います。

No title

お忙しいのに、的確なアドバイスをありがとうございました。
私はどうしても、将来に備えて何かをしようとしてしまう傾向があり、自分でも子育ての方向が見えなくなっていました。でも、おとーちゃんさんにきっぱり必要ないと言ってもらえて、すっきりしました。本当にそうですよね。もっと今すべきことに目を向けなくちゃいけないですよね。
もっとあったかく、もっと大きく子供を見守っていけるようになりたいと、本当に思います。
いつも道に迷ったとき、的確にアドバイスをしてくださり、心から感謝しています。
ブログ、これからも楽しみにしています。
ありがとうございました!

No title

おとーちゃんさん、こんにちは。
保育園についての記事、とても参考になります。

来年3歳児クラスになる息子が通っている保育園は、遊びを中心とした保育をしており、一人一人を大事にしてくれる(と、私は思っているのですが、息子は敏感な性格のせいもあるのか、毎朝行くのを渋ります・・・。)

しかし共働きで何かと忙しいので、私の実家の近くに引っ越そうかと考えています。引っ越しすると、通勤が30分程度余分にかかり、私が帰宅するのは今までより遅れますが、祖母にお迎えに行ってもらえるのでお迎えは早くなります。

園生活が負担になっているかもしれない息子について、おとーちゃんさんは、母親が早く帰宅するのと、早くお迎えに来てもらえるのと、どちらがいいと思われますか?

それから、引っ越し先も保育園の入所が厳しい地域であり、いい園に入園できるかどうか分からない点も悩みです・・・。


おにぎりさん

子供はやがて慣れますからそれを信じて、どーんといくのがいいと思いますよ。
年長くらいで遊びがひたすらたのしいと思えるタイプの子でもなければ、本心はだれだって保育園にいくよりもお母さんと一緒の方がいいのですよ。
なので、3歳の子がぐずるのは当然のことです。

この記事に書いたように過剰な心配は子供の不安を大きくしてしまいますからね。


そして、いまいい園に通っていると思うならばあまり変えない方がいいです。
なかには残念な保育をしているところもたくさんありますから。

No title

お忙しいところ返信していただき、ありがとうございました。
ぐずるのが当然とのことで、少しほっとしました。
保育園にいる間はあまり心配せず、帰宅してからを楽しく過ごすことに目を向けたいと思います。

今後も更新を楽しみにしています。

No title

すばらしい。よい先生ですね。頑張ってください。


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当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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