子育ては良くも悪くもバランス - 2014.02.24 Mon
「今日はまだ雪もあるし(実際はそうでもない)、泥でぬかるんでる(これも実際はそうでもない)から遊べないねー」と言いつつそのまま自転車を走っていってしまいました。
僕は聞くともなしに聞こえてきて、公園で遊べないならごまかさないでそういえばいいのになーと思っていたら・・・。
アレッ、さっき行ったはずなのに、その親子がすぐまた戻ってきて、公園で遊ばせ始めました。
根負けしちゃったのかなーとなにげなく見ていると、そのお母さんの関わり方がものすごく過干渉。
子供がなにかしようとするだけで、「ダメ」「あぶない」「そっちいかない」などなどのオンパレード。
ごまかしで子供をいいようにしようとするし、大人が一度言い切ったことを通さないし、過干渉だし、小言は多いし、否定・ダメだしは多いし、はっきり言って子供への関わりは上手ではない。
でも、子供の方がおそらく持って生まれた気質のようで、とてもおっとりのんびりしていて、明るい子。
「超」がつくほどの過干渉を受けているのに、その子の姿をみているとそれらの影響をほとんど感じさせないような様子。
あのお母さんは子供の持って生まれたものによって、結果的に救われているなーと思います。
もし、その子供が神経質だったり、癇が強かったり、物事を真に受けてしまうようなタイプの子だったら、ものすごく大変な姿になっていたり、これからなっていってしまうことでしょう。
そう言う意味でこの親子は微妙なところでバランスが取れているように感じました。
ただ、このようなケースはほかにもいくつも見ているのだけど、中には、無意識のうちになのだろうけれども子供が幼いままでいることによって、大人のいたたまれないほどの過干渉の関わりのダメージをやわらげようとしているのではないかというようなのもあります。
ものがわかるようになってしまうと、そういう過干渉をかわすのが難しくなってしまうから、成長してしまうよりも幼いままでいるほうが、子供は健全でいられるのでしょう。
こういうのは子供のあり方によってギリギリバランスのが取れているというようなケースですね。
お父さんが過干渉だけど、おかあさんがおおらかだからバランスがとれているなんていうのもよくあります。もちろん、その逆も。
あとは、お母さんは子供に無関心だけど、おばあちゃんが可愛がってくれるのでなんとかバランスが取れているケースなど保育園ではしばしば見かけました。
こういうのは、おばあちゃんの健康やモチベーションが崩れたら子供の安定が一気に崩れてしまうことがあるので、おばあちゃん様々です。
これらのような、人の性格・人格からのバランスというのもありますし、おこりんぼのお母さんだけど、心根では子供のことをとても大事にしていて結果的には子供の心のあり方や育ちのバランスがとれているというような、内面的な部分でのバランスなどもあります。
子育てはいろんな場面でバランスが大事というお話でした。
- 関連記事
-
- 乳幼児期の性教育について (2014/09/02)
- 機械に子育てはできない Vol.1 ーリスクがあることー (2014/07/20)
- おとーちゃん布団とつけものづくり、そしておしおき (2014/05/27)
- 言葉を使う (2014/05/25)
- 子供のアイデンティティ (2014/04/03)
- 子育ては良くも悪くもバランス (2014/02/24)
- 優しさの一方で・・・ (2014/01/17)
- 後戻り (2014/01/13)
- 命に対する厳しさ (2013/12/16)
- 人はなにで動くか Vol.5 ―まとめ― (2013/11/08)
- 人はなにで動くか Vol.4 (2013/11/06)
● COMMENT ●
どう接するべきか迷っています
No title
お友達といつも喧嘩をしてしまうから、子どもの集まる公園や児童館に行くのが辛くて(T_T)
でも子どもの成長や発達のためには、行かなくては、でも行きたくないよーー辛いよーと毎日葛藤でした。
絶対行かなくてはいけないものではないんですね!
以外とそういう情報はないので、これからも参考にさせていただきますね。
いつもありがとうございます。
私も最近3歳の娘に根負けして、親の意思を通し切れなかったり、なんでもやりたい盛りの娘に否定小言が多くなってしまっていて、「まずいなぁ、前より上手に接することができない」と思っていました。
そして、娘が怒られて泣いても割とすぐケロっとしてまた甘えてきたりするところに救われてるなぁ…と思っていました。
ただ、おとーちゃんさんのおっしゃる通り、時々「あえて幼く振舞って可愛がってもらえるように行動してるのかなぁ」と感じることがありました。本人の無意識のうちにというか、自己防衛本能というか…ちょっと大げさな言い方かもしれないですが。
それは子供にとっては本当は良いことではないですよね?きっと。
ありのままで受け止めてもらえるという安心感を与えてあげたいとは思うのですが…。
ちょうど最近そのように感じていたので、思わずコメントさせていただきました。
ももさん
ただ人間関係は結局自分で経験して学んでいかなければならないことです。
子供なりになんらかの理由のあることかもしれません。
また、このくらいの年齢となってくると、新しい言葉を使ってみたくなったり、関わりの経験を試してみたりもします。
そのときどう対応したらよいかわからなかったとしても、そこは気にすることはないと思います。
保育園に通っているのでしたら、子供の集団のなかでだんだんと身につけていけることも多いです。
おそらくまだ悪意があってそのように言っているわけではないでしょう。
もし、次にそういうことがあれば、ももさんが思うまま、感じるままのことを、「私視点」で伝えて見ればいいと思います。
かわかみさん
これまでそのことは記事にしていなかったのでこんどまとめようかと思います。
べりーさん
まずは、自分を責めないこと、無理をしないこと。
それから、すべてをひとまとめに見ると、問題は大きく見えるし、どうにも対処不可能に思えて途方に暮れてしまいます。
ですから、こまかいことに分けて、できることからコツコツと取り組んでいくといいかもしれません。
もしかすると、関わり方だけに原因があって今の姿ができたのではなくて、発達上の特徴というものがある可能性だってあります。
後悔や自分を責めることはマイナスにはなっても足しになることはまずないですから、これから前向きに関わっていくといいと思います。
まだまだ2歳ですからなんとでもなりますよ。
ゆきさん
そういった姿は普通にあるものですよ。
ままごとやゴッコ遊びの中で赤ちゃんや小さい子を演じたりして、そのような欲求を自然に満たそうとする姿などもよくあることです。
そういうことで子供はバランスを自分で取りながら成長してくのでしょう。
本文で言っているようなケースは、本当に育ちそのものがゆっくりになってしまうという類のもので、似ているけれどもちょっと違うものです。
こちらもじゃあそれで何が悪いかというと、良い悪いで判断できるものでもないので、どうせなら気づいてあげた方がいいだろうというようなもので、それ自体は問題視するようなことでもありません。
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/539-ddf19445
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
集団行動が苦手で我が道をゆくタイプの息子が3才になり、私の今までの関わりに迷い初めた頃にこのブログに出会いました。
息子は息子のままで良いんだと思えるようになり一年。私は迷うとこのブログに立ち戻り自分を見つめ直しています。息子も彼なりにとても成長を感じます。
しかしここへ来て、とても戸惑う事がありました。是非相談に乗っていただきたく初めてコメントいたしました。
夕食を食べた後、私の膝に座りながら保育園での出来事を話してしたところ「○○ね、嫌いな子が1人いるんだー」
と楽しい秘密を打ち明けるように話し始めました。
誰?と聞くとクラスメートの名前。どうして?と聞くと「臭いから。○○、臭い子は嫌いなんだー」と言いました。
とても驚きましたが、そうなんだ。でも、お友達に臭いって言われたら悲しいよね?そういう事お友達に言うのは意地悪だよ。
と静かに伝えてみました。息子は「えー?意地悪じゃないよ」とだけ言っていました。
普段お友達に意地悪したり、言ったりしない、むしろ気が合わない子とは敢えて関わりを持たない子(親から見てもそうですし、先生からもその様に聞いています)な事もあり、親としてはとてもショックで戸惑う出来事でした。
今日担任の先生にもお伝えし、園でもそのような事を言っているのか伺い、今後の様子についても気をつけて見ていただこうと思っています。
1つ気になるのは、最初に話を聞いた時の私の対応が良かったのかという点です。
お友達に直接言った所に居合わせたのであれば当然叱りますが、
私に今日あった出来事の1つとして話した事について、そんな事を言ってはいけないと叱るのは違うと思ったのですが、そんな事を言うなんてショックだと伝えるべきだったのか…と悩んでいます。
おとーちゃんならどうされたと思いますか?お時間ある時にお返事いただけましたら幸いです。