レゴの車と子供の自信 Vol.2 - 2014.03.09 Sun
実は、昨日のレゴでの子供の姿は、最初は子供について書こうとしてたのではありませんが、ついでなので書いてしまいました。
本当は、ああいったけっこういいものができていてすら自信がもてないで、うまくいくものもうまくいかなくなってしまっているという今の大人の子育てと重なるところがあると思い、それの例としてあげようかと構想していました。
子供のレゴの話と同じように、「子育て」ということも必ずしもうまく出来る必要はないと思います。
自分の作った車がそれなりにうまくできていても、「これでいいのかわからない」「これではこの先失敗してしまうのでは」などと自信がもてなかったり、「ひとのものよりおとっているのでは」と考えてしまったりしてそれを肯定できずにいるのと、
>その子達が作るものより、ずっと大したことのないものしか作っていないのに、「みてみてー、すごいかっこいいのできたよー」と見せびらかしに来て、さらにそれでどんどん遊び込める子もいます。
のように、うまいへたということ関係なしに、そのこと自体を肯定できているのとではあとあと大きく違ってきます。
「車」のところを「子育て」に、「子供」のところを「親」に置き換えてみると、それと同じことが子育てでも起こっているようです。
子供の育ち・成長発達の具合そのものの優劣よりも、親がその状態を自信をもって受け入れているか・肯定できているかということの方が、先々の成長によほど影響を与えるように思います。
子育ての終点は「今」ではありません。
はるかずっと先です。
なにか気になることがあったとしても、そのずっと先で折り合いがついてさえいれば問題はないことです。
なかには放っておいても時間の経過・年齢が解決してしまうこともあるでしょうし、まったくの取り越し苦労ということだってあるでしょう。
もし、なにかその子育てのなかに失敗していることがあったとしても、取り返しのつかないような失敗などというものはそうそうありません。
しかし、いまの現実の中では、そのような子育てに対する「自信」というものが持ちにくくなっているのでしょうね。
>>その子達が作るものより、ずっと大したことのないものしか作っていないのに、「みてみてー、すごいかっこいいのできたよー」と見せびらかしに来て
↑この状態って、子育てに置き換えるとなんだかんだで、「親バカ」という状態かなと思うのです。
「まだまだのところはあるけど自分の子供がかわいくてしようがない」
そういう心持ちが子育てを円滑にしていってくれるのではないかと、いろいろな子供・大人を見ていて思います。
昨日の記事の反響で、お子さんについての萎縮してしまっている姿があるとか、いろんなことに自信をもてていないというコメントが多数寄せられたのだけど、基本的に子供が小さいうちは「その萎縮してしまっている部分」をどうにかしようではなくて、たくさんの笑顔とともに生活して「かわいいかわいい」をしていれば、子供のそういった「全般的な自信」というようなものはいずれ育ってくるのではと思います。
親の気持ちが子供に投影されるということもあるので、親自身が「現状の肯定」・「自信」を持てていないという人の場合だったら、そこも意識して変えていく必要もあるかもしれませんね。
- 関連記事
-
- 『イクメン』の落とし穴 (2015/04/03)
- 前向き抱っこ (2014/06/17)
- 子育ては雪だるま作りに似ている (2014/06/05)
- 『お約束』 (2014/05/28)
- 苦手を決めつけない (2014/03/11)
- レゴの車と子供の自信 Vol.2 (2014/03/09)
- レゴの車と子供の自信 (2014/03/08)
- 《プラスの関わりとマイナスの関わり》 Vol.2 (2014/03/06)
- 《プラスの関わりとマイナスの関わり》 (2014/03/05)
- やさしさ保育園とさばさば保育園 Vol.2 (2014/03/03)
- やさしさ保育園とさばさば保育園 (2014/03/02)
● COMMENT ●
No title
確かに「今」の姿だけを見てあれやこれや悩み過ぎだと思いました。もう少し目線を上げておおらかな気持ちで子育てしたいものです。自分のキャパが小さくて今目の前の事に一杯になりがちで…。
子ども達はとにかく可愛いし大好きだし、自分も要領悪いなりに一生懸命子育て頑張ってるし、オッケーオッケー!なんて気持ちになれました。単純ですみません(^^;)
おとうちゃんさんのブログには、自分の道標にしたい言葉が一杯です。
お忙しい中でのブログ更新、いつもとても為になる記事をありがとうございます。これからも楽しみにしてます!
わた君&むーちゃんの登場するほのぼの日記も何気に楽しみにしております!
いつも背中を押されます。
おとーちゃんの話を読んである程度育児の方向性も出来てきた頃の話です。
保育園からのおたより帳に、発達障害のしおり?案内?みたいなものが挟まれていました。
うちの子もしかして・・・だからこんなに走り回ったり、自己主張が強いのかしら・・・と次の日まで胃がきりきりする程悩みました。
結果、園児みなさんにお配りしているもので、うちの子が発達障害なら、全園児が発達障害の疑いがあるほどだと言われ、その場で泣きたいほど安心しました。
よそはよそ、うちはうち。心配し過ぎで過干渉気味の母と自己主張の強い息子、少しずつ一緒に成長して行こうと思います。
最近では少しだけですが息子(2才半)のイヤイヤ発動した時にも、うんざりではなく、(おー、また始まったぞ~。まずは共感ね)と心の中で思えるようになりました。もちろんイライラすることも多々ありますが(笑)
母の耐性(笑)も少しずつ出来てきました。
単純に感想なので、返信不要です(*^_^*)
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/547-8728862d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
昨日の記事を読んで、まさに今日のお父ちゃんさんの記事の内容を思い、考えていました(*^^*)ありがとうございます。
息子に対する対応もさることながら、母親である自分を、自分で肯定して満たすことが出来たら、それが一番よい方向に向かうきっかけになるんだろうと、とりあえず夜に「今日(自分が出来なかったことよりも、)これが出来た。」と考えたりしてみてます。
たまに公園でメチャメチャ可愛らしい子に会うのですが、あまりの可愛らしさ素直さに、やっぱり自分と息子に心のどこかでダメ出ししそうになったりするときもありますが、「じゃあ、あの子が自分の子ならそれでいいの?」と考えると、それはありえません。
大変でも、息子が一番、と思ったり。
でも、本当に最近家族みんなが落ち着いてきて、家庭の雰囲気はお母さん次第だなあとおくよもいます。
また、楽しみにしてます。
お返事は不要です。
ありがとうございます。