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2023-03

乳児期における「友達関係」について  Vol.2  必要なのは訓練ではなく良好な母子関係 - 2014.04.04 Fri

大人は「お友達」と同年代の子供を気軽に呼びますが、小さい子にとって他の小さい子供というのは、必ずしも「楽しい遊び相手」と最初から認識しているわけではありません。



抵抗感のない子というのもいますが、小さい子にとって他の子供というのは、なにをするか・なにをされるかわからない相手でもあるのです。

自分よりも大きかったり、動きが激しかったり、そして実際にモノをとったり、中には押しのけてきたり叩いてきたりする子だっているわけです。


子供の集団を見ていると、「一番ちょっかいを出す子」(他児からモノをとったり、叩いたり、遊びを壊したりするなど)は、しばしば「一番叩かれたり、ケガをさせられる子」になります。

なぜなら、周りの子は警戒して、なにかされる雰囲気(または実際にされた)などからの反撃をうけるからです。


見知った相手で、なおかつ安全と十分に理解されている関係ならばまだしも、なにをするかわからない相手がたくさんいる環境に、そもそもの社会性が育つ以前の発達段階の子供を放り込んで、「さーうまく遊んできなさい」「遊ぶスキルを身につけてきなさい」ということは、大人が考えるほどに簡単なことではありません。



他児と遊ぶ・触れ合うという機会が悪いというのではありません。
うまく遊べなくてもそれはそれで経験となるでしょう。

しかし、前号でも述べたように、「他児と遊ぶこと」「集団で行動すること」などを、ある種のスキルとして乳児期にその能力の上昇を求めることはナンセンスなことです。


幼稚園が三歳児から始まるのは、単なる偶然ではありません。

集団での活動や、他児との関わりということが、およそこの段階からスタートするので、そこを学校教育が可能なスタートラインと位置づけているわけです。


日本人は真面目な人が多いせいか、「三歳から幼稚園にいくのだから、その前に他の子と遊べるようにしなければ」というような考え方をしてしまっています。

そのため、1歳半や2歳くらいから、「他児と関わる能力のスキルアップ」とでもいうようなある種の訓練を課す不毛な取り組みに急き立てられてているようです。



では、ここではっきりとさせておきましょう。

子供が子供同士で関わったり、集団での行動を適切にとれるようになる基礎というものがどこにあるのか!?


それは、すでに述べたように「早期に子供同士で関わる経験」ではありません。

他児と関わる能力、つまり「社会性」を形成する基礎になるものは、「母子関係」です。

(我が家のように父親がメインで子育てしている家庭や、なんらかの事情で母親が養育者でない場合というのもあるでしょうから、正確には「主たる養育者」ということですが、多くは母親ですのでここでは母子関係としておきます)


将来的に友達と関わる際の能力というものを、乳児期に「母子関係」として子供は積み重ねているのです。



なので、いくら小さいうちから子供集団に入れたところで、母子関係がうまくいっていないというのでは、幼児期になり社会性が発達してきた段階においても、良好な人間関係というのは築きにくいものとなってしまいます。

逆に言えば、小さいうちから子供と関わらせようとせずとも、よい母子関係のなかで日々の積み重ねを送っていれば、しかるべき年齢(発達段階)にくればそれ以前の「訓練めいたもの」がなくとも、他児と良好な人間関係を持てるのです。



ここで前号の冒頭であげたような相談内容を振り返ってみましょう。

1歳半や2,3歳の子を「友達同士うまく遊べるために」とそのような場へ毎日連れて行くのだけど、叩いてしまったり、モノをとってしまったりばかりするので、そうしないように先回りしてダメ出しがばかりしたり、制止したり、怒ったり、叱ったりになっている。
毎日、泣きわめく子供を無理やり引き離して連れ帰っている。

こういったことが相談としてたくさん寄せられています。


これを僕がこれまでに述べたことと照らし合わせてみたらどうでしょう?

親が目的としていたところの「他児と遊べるようになる経験を積む」ということは、発達段階上さして積み重ねられないのに対して、制止や小言・注意・叱る・無理やり大人の思うように行動させたりという母子関係をマイナスにすることばかりが増えてしまっています。

他児と関わる能力の基礎は「母子関係」なのですから、むしろ当初の目的からしてここでしていることはマイナスとなりかねません。

わざわざ親子とも辛い思いをして、それまでのようなことをする必要性というのは全くないのです。


そこで子供が快適に遊んでいたり、その場でお母さんが息抜きになったり、ほかの人と情報を交換し合ったりなどのメリットがあるならば、子供は周囲を警戒していたり、モノを取られたりということがあったとしても、多少のことはマイナスでもありませんが、そのようなこともなくただ辛いばかりならばなにもわざわざすることはないのです。


その分、親子で楽しく遊べるところで遊んだり、生活上の経験を重ねることで、将来的に他児と関わる力につながっていくのです。




親に受容されていない子供。親に肯定されておらず自己肯定感の低い子。
過保護で親への依存が強かったり、過干渉でひっきりなしに何か言われていたり、小言が多かったり。
そのように母子関係が安定していない子というのは、3歳になっても4歳になっても5歳になっても他児との友達関係というのはなかなかうまくありません。



子育てで大切なのは、「先取り」よりも圧倒的に「適齢」です。

どうか早期から他児との関わりというものを重視しすぎて、子育ての迷走にはまりこんでしまわないようにと思います。



Vol.3として、保育園の乳児クラスなどにおける「友達関係と慣れとの違い」ということについて続きを書こうかと考えています。
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● COMMENT ●

適齢期

お父ちゃんさん、こんばんは
なるほど、適齢ですか。
確かに、いつか出来るだろう、と思って特段練習などしていない事はいつの間にか出来るようになっています。
うーん、「お友達」何気なく使っています。
名前も知らないのに「お友達」もないですよね(笑)
私は今の時期に仲良く遊ぶ事をのぞんでいるわけではないのですが、遊びらしい遊びが展開できるようになるのはいつかなあ、といつも考えてしまっているかもしれません。
現在1才10ヶ月。ぐんと上手に遊べるようになってきているのも分かっているのですが…
最近散歩に出ると「ありさん」と、ありをまじまじと見つめるようなりました。そんなところまで視野が広がったんだあ、と感激した次第です。
気付けばあっという間に過ぎ去るだろうこの時期をもっと大事にしようと思います。
それにしても、自分のせっかちな性格何とかしたいものです…。



No title

こんばんは。

連日のコメントですみません。今日はコメントしようかとても迷ったのですが、記事の内容と少し異なる内容ですがコメントさせていただこうと思いました。

息子の慣らし保育が、今日で4日目でした。
今まで私は息子に対して「嫌な時は(嫌な気持ちを表現するために)思い切り泣く子」だと思っていました。慣らし保育の3日目までは予想通り泣いて、うーん、さすがパワフルなんて思っていたのです。
昨日の朝から出発前にソワソワイタズラばかりし出して、「イタズラすることで、不安を紛らわしてるのかあ。」と感じていましたが、今朝は余裕があったので出発前に遊んで、何回も「必ず迎えに行くよ。」と丁寧に伝えました。

そしたら、家を出る時から号泣なんですが、ちゃんと自分からベビーシートに座って、保育園に着いたのですが時間が早かったので道を走る自動車を見ていたら「保育園いく。」と自分でサインを出しました(変わらず号泣です。)。そして、先生に引き渡した後、変わらず泣きながらしっかり私にバイバイをしました。(そのあとさらに保育室の窓から駐車場に向かって何度もバイバイ)
息子は泣きながらも、保育園に行くことを理解してチャレンジしてたのです。

自分は息子を「まあ、(どうせ、に近い感じで)毎日泣いてそのうち慣れるだろうな。」程度にしか見てなかったのですが、息子は、とても嫌だけど向き合わなきゃな時に大泣きして、泣くことで嫌なことに挑戦してたのか。息子の何を私は見ていたのか。と恥ずかしくなりました。
これまでのことでもやっていたつもりでも、今気がつくともっともっと丁寧にケアできることが沢山あったんだなと。

保育園に通い出して、新たに気づくことや、今まで大丈夫と思っていたことも、あれ?と不安に思ったりしますが、自分はまだまだ息子にやるべきことがり、まだまだ変わる余地があって変われるんだとまた気づいたので、気持ちを新たに頑張って行こうと思います。

お返事は不要です。

はじめまして。
最近こちらのブログを知り、過去記事を読み込んでいるところです。本当に参考になる記事ばかりで、私の子育ての指針にさせてもらっています。

ところで、2010年1月9日の魔の二歳児 つづき の記事に関しての質問をここでさせてもらってもいいでしょうか。

まじめさや几帳面さが時に子育てを難しいものにする、という一例として、うれしそうに「はしごしゃ~♪」という子に対し、毎回「それははしごしゃではなくクレーン車だ」と指摘する親のエピソードがあげられていました。

うちの子は今一歳7ヶ月で、ずいぶんと言葉がでるようになり、いろんな物の名前を言っては私に共感を求めてきます。
子「パン!パン!!」私「そうだねー、パンだねー。」と言ってもらうのがうれしいようです。
ほほえましく、かわいく思っているのですが、お聞きしたいのは、その名前が明らかに間違っているときの対応についてです。

例えば、
りんご→なし! 「そうだねー、りんごとよく似てるねー。」
オレンジのクレヨン→にんじん!「そうだねー、にんじんと同じ色だねー。」
といった風なやりとりを普段しているのですが、赤→青!大根→にんじん!みたいな場合に迷います。

「それは青じゃないよ赤だよ」というつもりはありませんが、かといって「そうだねー、青だねー」も子どもだましというか嘘っぱちの共感というか、私は何だか違和感を感じるのです。

こういう時、おとーちゃんさんはどんな対応をされますか?
ささいなことですが毎日何度もあることなので、記事を拝見してからずっと自分のなかでひっかかっていて…。

お時間あるときでもちろん構いませんので、教えていただけるとうれしいです。

No title

初めまして。いつも参考にさせていただいています。
過去記事に関するご質問があります。
ここへのコメントが不適切であればご容赦下さい。

1歳2カ月になる息子がいます。
人見知りや後追い、人真似をしない、簡単なやりとりもできない、
一人遊びが好きで一緒に遊ぼうとしても乗ってこない、
抱っこしても目を合わせない(離れていたら合います)、
私が出掛けても平気、児童館ではどんどん離れていく…など、
気になる行動があります。
身体や運動面の発達は順調です。
1歳検診でくすぐりを勧められ、以後毎日くすぐっています。
他にも、体を使った遊びにも取り組んでいます。
ですが、一向に笑いません。
無反応だったり、嫌がって泣かれたりします。
2ヶ月経っても変化がなく、途方に暮れています。
くすぐりのコツはあるのでしょうか。
続ければいつか笑うのでしょうか。
よろしければ教えて頂きたいです。

親子関係は良好ですが

親子関係は今のところ良好です。
子供もニコニコかわいく育っています。
(おとーちゃんさんのブログに感謝です)

ただ心配なのは、母親の私が付き合いべたなことです。
子供の頃から、ごく限られた友人しかいません。
いじめっ子的な人がいると、目の敵にされます。
そして、集団がものすごく苦手です。

来年3歳から子供を幼稚園生活に送り出そうとしていますが、
その後フォローしてやれるかどうか心配です。

No title

こんにちは。
一連の記事興味深く拝見しています。

私自身、人見知りがちで、人前で緊張するのがコンプレックスだったので、
長女が産まれた時は
「早めに人に慣らしたら、人見知りしない積極的な子になるのかな」
などと考えていました。
(幼稚園に入るまで日中は祖父母が私の子守をしていて、
積極的に小さな子供の輪に入っていくことがなかったのが
私の性格の遠因なのではと思っていたので・・・)

>子育てで大切なのは、「先取り」よりも圧倒的に「適齢」
自分自身のコンプレックスから、
まさに「先取り」をしようとしていました。

ただ、私の仕事の都合で娘は1歳から保育園に行くことが
決まっていましたので、結果的に「他児と遊べるようになる経験」を
積ませることはありませんでした。
(保育園では安心して過ごせることを第一にしてくれていました)

娘は最近(3歳11ヶ月)になって、公園で初対面のお姉さんに
「何才?」と聞いたり「お砂場セット貸して」とお願いしたり、
同じマンションの人に「こんにちは」と挨拶をしたりというのを
自分からできるようになっています。

後で「きんちょうしたけどがんばった」などとニコニコしながら
話してくれます。

ああ、これが娘にとっての対人関係の「適齢」ということなのか〜と
一連の記事とあわせて納得しているところです。

naoさん

あれは一種のたとえ話ですから、そのとおりでなくても問題ないです。

あのケースはもともとあまり子供との関わり方がうまくない(関係が作れていない)人が、まじめすぎに対応をしてしまうので受容が欠けてしまうという懸念を書いたものでした。

今思うと、ちょっと例が特殊だったかもしれませんね。


基本的な部分で受容ができていたり、子供との信頼関係がすでにきちんと構築されているのであれば、

「りんごだとおもったーーー!? 残念なしでしたーーーー!」
と言って笑いあっても全然問題はないですよ。

それはそれで関わりが成立しているわけですから。


あの事例は、子供も関わりが一方通行、大人も関わりが一方通行でちぐはぐだったことに問題があったわけですね。

こたさん

コツというほどのことではないかもしれませんが、大人の方も楽しい気持ちになってしないと通じにくいというのはあります。


信頼関係や「心をつなげる」ということの大切さを教えるために、僕が新人保育士を指導する際にこういうことをさせてみるというのがあります。


それは0~2歳児のその保育士の担当している子供に無表情でくすぐってみなさいというものです。

それをすると最初はいつものように楽しく遊んでくれるのかと思っていた子も、必ずと言っていいほどだんだん不安な表情になっていきます。

子供は単に行動だけを受け止めているのではなくて、その奥にある大人の感情などを実感して過ごしているということ、だからこそおむつ替えなどのことも単に作業にしてしまうのではなくて、心を込めて対応しなければならないのだということを伝えています。


関わる側の大人の気持ちが硬かったり、それが表情にでていたりしてもなかなか楽しめないということもあります。

また、なかには子供の気質としてくすぐりを好まないタイプの子というのもいます。


ほかには、小さいうちだけ「触覚防衛」という接触に過敏であるために、そういうことが苦手であるという子もいたりします。
こういうのは成長とともにだんだんと平気になってきてしまうというものも多いです。

また、可能性としてはなんらかの発達上の問題がでているということもありえます。


ただ1歳2ヶ月ですので、まだまだどんな姿がでていたとしても不思議はありません。


こういったものは個別の問題ですので、やはり気になるようでしたら、そのくすぐりを勧められた診断先などでこれまでの様子や経緯を話してさらに相談してみるといいかと思われます。

田舎のデグーさん

人間関係というのはやっぱり最終的には本人が乗り越えていかなければならないことです。
ある程度の年齢に達したら親ができることは、家庭にしっかりとその子の居場所を確保しておいてあげることだけで、あとは信じて送り出すしかないのだと思います。

さやさん

僕もどちらかというと人見知りがちな人間です。

でも、「人見知りしないように」「人に慣らして」ということを子育ての中でこれだけ意識している人が多い割には、人見知りな人って多いと感じません?

そういうの考えると、親の意図的な「人見知り回避子育て」というのは実のところさほど機能していなのではないかとも思っちゃいますね。

No title

>人間関係というのはやっぱり最終的には本人が乗り越えていかなければならないことです。

そうですね、親が全てを教えることはできませんよね。
私も弱いなりもに親に頼らず一人で乗り越えてきたことが結構あったと思います。
(親は甘えを許さない人だったので、辛かったです)

できることは精一杯して、
子供が人に対して良いイメージを持って社会に出ていけるよう、
サポートしてあげようと思います。

ありがとうございます。

No title

>人見知りな人って多いと感じません?
確かにそうですね。
初対面からグイグイ来る人って、そうはいない気もします。
人生で出会った凄く開放的な性格の知人のイメージが
強烈だったのかもしれません。
「ああいう性格だと人生楽しいだろうなぁ」と(笑)

>親の意図的な「人見知り回避子育て」
そうですね、私にできることは緊張をコントロールする方法を
伝えていくくらいなのかもしれません。
(とは言っても、「人人人と手に書いて飲み込む」ぐらいしか
思いつきませんが)

コメントした後につらつらと考えていたのですが、
内向的でも人見知りでもいいけれど(私のことです)、
志向がポジティブだと人生楽だよと
子どもたちには伝えていきたいなと思いました。

お返事ありがとうございました!
確かに、くすぐるときは笑顔のつもりですが、
笑わせなきゃという気持ちがあって、
それが伝わっているのかもしれません。
くすぐりでは笑いませんが、
私の変顔で笑ったりしますし、
焦らずに、楽しく遊ぼうと思います。

ありがとうございました!

お忙しいなか返信ありがとうございました。

受容や良い関係が作れていれば「ちがうよー残念、なしでしたー♪」と笑いあっても問題ないという部分のコメントでなんだかほっとしました。

こちらのブログのおかげで、笑いあえる日の多い子育てができていると思うので、あまり気にせず楽しく対応したいと思います。

また、過去記事にコメントした方が分かりやすかったですね(>_<)私のコメントから、最新記事への過去記事に関する質問という流れができてしまったように見え申し訳なく思っていました。御手数おかけしてしまい、すみませんでした。

これからも更新楽しみにしております。(もちろん無理ない範囲で!)

返信不要です。

No title

おとーちゃんさん、はじめまして。
ずいぶん前からこのブログにたどり着いて、いつも参考にさせていただいています。今回初めてのコメントですが、ご相談があります。たくさんのコメントの中申し訳ないのですが、お時間が許しましたら一言助言をいただけるとありがたいです。

私の娘は2歳7ヶ月です。
私は多少特殊な仕事をしており、生後5ヶ月から週1回半日のバイトのとき職場の無認可園(A園)に通わせ始めました。フルタイムになったときには、生後11ヶ月で認可園は入れず、そのA園と同時に週4日主人の職場の無認可園(B園)に入所しました。晴れて、1歳5ヶ月(昨年度)からa市の認可園(C園)に入り、あたたかい保育に恵まれていました。しかし、すぐに家を建てようという話になり、C園を出たくはなかったのですが、今後の教育を考えて隣の市(b市)に引っ越すことになりました。この4月から、全員で80人規模の、新規開園のD園2歳児クラスに通っています。

しかし、このD園。駐車場が小さいため子どもは玄関受け渡しで、親は保育室に入ることができません。都会ではたまにあると聞きますが、地方都市の我がb市ではまれなようです。私は、初めてのことで戸惑いました。子どもがどんな様子で遊んでいるのか、先生がどんな風に子どもと関わっているのか…自分の子以外は名前も顔も親も分かりません。15人中、分かるのは3人くらいです。あまりに疎外感を感じ、一度園に相談しましたが、駐車場が狭いので、近隣住民の目が厳しく、厳しい。いつかは親が保育室で荷物の準備をするようにしたいが…との答えでした。
保育内容としても、気になることがいくつかありましたが完全に新規開園なので、子ども達が慣れるまでは…というような考えに基づいているようでしたので、様子を見ることにしました。たとえば、慣らし保育中には手ふきタオルを使った形跡がない(タオル掛けに子どもが殺到すると危険なため、しばらくは紙タオルを使ったとの回答)、トイレトレーニング中だった我が子のトレーニングパンツは一度も使われない(GW明けから始めますとのこと)などでした。

しかし、6月に入ったらトイレトレーニングを開始するどころかトレーニングパンツがコメントも無く返却されました。使用済みおむつをいつも持ち帰りますが、たまにぱんぱんに膨れたおむつ1枚を持って帰って来て、本人の履いているおむつもパンパン。おまけにおしりは尿臭い。(そうでもないときもありますが)
お迎えで玄関につれて来てもらったときに尿が紙おむつから脇漏れしていることもありました(許容量超えたのか、ずれていただけなのか…)。
一度も着替えていないことが頻繁にあり、先日の30度超えの日ですら、シャワーもせず着替えもせず、汗臭くなって帰ってくる。
一向に、玄関受け渡しは変更される気配もない。

玄関受け渡しは一概には悪いとは思いませんが(ただ、前もって分かっていればこの園は選ばなかった)、汗臭くなってもなかなか着替えない(そもそも園から準備するよう指定された着替えの数は2組)、おむつもなかなか替えられない…
それも問題ないと感じられる方もおられるとは思いますが、私の感覚では、衛生面で不安です。
一度意見を言っているのもあり、これ以上あまり口出しするのは娘がいづらくなったら…と、控えています。
なかなか、新しいD園に対する信頼が育ちません。
娘は、楽しいと言い、情緒に大きな変化は無く通ってくれています。もちろんまだC園が良いとは言いますが。

今、第2子を妊娠中で、通常考えると2人目もこのD園に通うことになりますが、0歳児を衛生面が不安で保育環境が全く見えないD園で良いのだろうか、こんなに不満がつのる園は初めてで、これがあと6年も続くのだろうかと思い始めました。そもそもB園は夫の送り迎えで私はほぼ行ったことが無いくらいでしたが、びっしり書かれた連絡帳ともって帰ってくる荷物で様子がよくわかったな…とも、比べてしまいます。

そもそも、引越ししてC園から転園になることを泣く泣く決断したのは、まだ2歳半なら友達関係が薄いと思われたからでした。環境の変化がつらいなら、泣いて表現できる歳だからと思ったからでした。最後の転園であると決心していました。
しかし今、もう少し今までに近い環境の園に変わりたい気持ちが育っています。

そこで、8月の産休と同時に「家庭保育をするから」と、(本来b市ではやめる必要は無いのですが)退園をして、2人同時に来年度から別の保育園を申し込む、ということを考えています。
3歳児で入所できるのかと言う不安はありますが、ここではその話は置いておいて…

秋に3歳になる娘が、退屈しないだろうか。
今まで活発に園で遊んでいた子が、子どもと遊び慣れない働くばかりだった母親とずっと一緒でいいのだろうか、と心配します。
D園のクラスメートの名前も、娘の話の中で出始めています。一緒に遊んだとか誰が好きとか言うのがあるのかどうかはお迎えで見られていないので分かりませんが…
一方で、私も夫も3歳までは家庭で育てられ、3年保育や幼稚園で育ったので、母とべったり過ごす半年間も良いのではないかとも思います。特に私の母は「それは良いことだ!」と賛成しています。夫も、休みの間は預けずにいてもいいのにと感じていたようでした。

長くなりましたが…
相談したいポイントを整理します。
・この年齢で、保育園に0歳から慣れている子が、お友達がほぼゼロになる環境になること/多彩な遊びを提供してくれる環境から変わることはいかがなものか
・半年間、保育園から離れてしまうとしっかり身に付いた生活習慣が崩れるのではないか
・親が納得できない保育園に通うことは、子どもにとってもよくないと思うのは正解なのか(本人は慣らし保育1週間でD園に慣れ、楽しいかどうか聞くと楽しいと言います。本当かどうかはよくわかりませんが)

急に保育園を変わるより、家庭での生活が間に入るため、急激な環境の変化は心配していません。
むしろ、3歳児クラスで新しく入園するなら幼稚園に行く子とかわらないのでいいのかなとは思います。
もし退園したら、週1回くらいリトミック教室に通い、週1回前のC園の園庭解放に行こうかと思っています。また、実家の母が車で1時間のところに住んでいて、娘の面倒は見慣れている…というか娘は母よりおばあちゃんが好きなんじゃないかとおもうくらいの人が産前産後は頻繁に来てくれると思うので、交代で公園に連れ出したりはできそうかと思っています。

娘は発達は正常、言葉も順調、笑顔も多く元気いっぱい声の大きい子で、ありがたいことに取り立てて子育ては大変ではありません。いやいやは言いますが。

なにが娘にとって一番良いのか、迷っています。
長々と書いてしまいすみません。
ご意見を伺えると、幸いです。
よろしくお願いします。

そらさん

玄関での受け渡しというのは、個人的な好みを言えばあまり好ましいこととは思いませんが、これは現実問題としてメリットデメリットというものがありますので、たしかに一概には言えませんね。
そのうち記事にしようかとちょうどかんがえているところでした。

おむつを変えていないというのは、かなりずさんな保育をしていたのではないかと思われても仕方がないことだと感じます。

新規開園のバタバタというのがあるにしても、人員配置が不十分ではなかったか、もしくは保育の設定が不十分だと考えられます。


これに関しては、はっきりと疑問なりを園長にでもぶつけていいことだと思います。



ご質問の方ですが、

>・この年齢で、保育園に0歳から慣れている子が、お友達がほぼゼロになる環境になること/多彩な遊びを提供してくれる環境から変わることはいかがなものか

他園に変わるということでしたらそれなりの環境変化からの影響というものも考慮せねばならない点もありますが、家庭というくつろいだ場所への移行なのですから気にすることもないと思われます。

そのままでもなんら問題ないと思いますが、児童館や育児支援センター、近隣の幼稚園・保育園の園庭開放など変わるものがないわけでもないでしょう。


>・半年間、保育園から離れてしまうとしっかり身に付いた生活習慣が崩れるのではないか

それはそらさんの対応次第という部分もありますし、僕はむしろ「崩れちゃってもいいじゃない」とも思うのです。

子供の育ちというのは最終的に帳尻が合えばいいわけです。

子供は家庭と外の世界で別の顔を見せます。

それまで園でできたことが、家庭に入ったことでできなくなったりすることもあるでしょう。
でも、だからといって大元の育ちが後退するわけでもありません。

家では甘えをだしたり、多少の依存を見せたりして、やや幼い姿になるかもしれません。

でも、保育園でできていたというのは、低年齢の子にとってはある種のリソースを費やしてそれらを「頑張って」可能にしているわけです。

家庭にいると「頑張る」部分というのが見た目的には減るかもしれません、でもそのリソースを別のところに使ってそこでの成長というのをするのですから、一概になにがいい悪いで考える必要もないでしょう。

「リソースを別のところに使う」というのは、なにか習い事をさせましょうとかそういう意味のことでもありません。
「頑張る」ことに費やしていたものを、それこそ毎日笑顔で楽しく過ごせる(情緒の安定)に使うというレベルかもしれません。
それでも僕は、「頑張る」に使う以外の方向で大きなプラスだと思うのです。


>・親が納得できない保育園に通うことは、子どもにとってもよくないと思うのは正解なのか(本人は慣らし保育1週間でD園に慣れ、楽しいかどうか聞くと楽しいと言います。本当かどうかはよくわかりませんが)


これは正解というものは、きっかりでるものでもないでしょう。
だからこそ、親が考えた末に出した結論ならばそれがなんであれ「正解」と思えばいいとも言えます。

我が家も、上の子のときはなんとか卒園まで保育園で過ごしましたが、第二子にはどうしても保育園に入れる気が起きませんでした。


僕自身は、子供の幼少期を一緒に過ごす時間を多く取れることは、なかなかほかのことでは代えがたい経験だと思いますよ。

ありがとうございました

ご返信ありがとうございました。
大変参考になり、何度も読み返しさせていただいています。
まだまだ、迷う部分はありますが、どう選んでも信念が持てるよう、
また娘との時間をたくさん持てるように、考えて行こうとおもいます。

このコメントには返信は不要です。
今後も記事を楽しみにしてます。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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